JP2010537678A - 可撓管用クランプ、そのクランプを開く手段を備えるポンプ、及びそのクランプを備える注入キット - Google Patents

可撓管用クランプ、そのクランプを開く手段を備えるポンプ、及びそのクランプを備える注入キット Download PDF

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Abstract

略U字型のプラスチック材料のバンドで構成された可撓管、特に注入管用のクランプ(10)であって、そのU字型の第一の分岐(11’)の自由な端部(111)が、クランプのヘッド(11)を形成するために、背面と呼ばれる第二の分岐(12)の自由な端部(121)に向かってアーチ形にされ、したがって、閉じた位置では、背面(12)の自由な端部(121)はヘッド(11)の自由な端部(111)によりかかり、一方、開いた位置では、背面(12)の自由な端部(121)がヘッド(11)の自由な端部(111)の上方に離れて存在し、クランプ(10)は間隔をあけた一対の開口部(114、134)を備え、それによって可撓管がクランプ(10)を通過して延びることができ、そのクランプとクランプが閉じた位置にあるとき可撓管を圧縮して、閉じるための対向した二つの突起(113、123)によって支持されるクランプ(10)。また、クランプを開くための手段を備えるポンプ、クランプを備える注入キット、ポンプと注入キットとの組み合わせ。ブロック手段(112、122)は、クランプ(10)が閉じた位置にあるとき、ヘッドの端部(111)を背面の端部(121)から離すことを防ぐように備えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、略U字型のプラスチック材料のバンドで構成された可撓管、特に注入管用のクランプであって、そのU字型の第一の分岐の自由な端部が、クランプヘッドを形成するために、背面と呼ばれる第二の分岐の自由な端部に向かってアーチ形にされ、閉じた位置では、背面の自由な端部はヘッドの自由な端部によりかかり、開いた位置では、背面の自由な端部がヘッドの自由な端部の上方に離れて存在し、クランプは一対の開口部を備え、それによって可撓管がクランプを通過して延びることができ、そのクランプと、クランプが閉じた位置にあるとき可撓管を圧縮して、閉じるための対向した二つの突起によって支持されるクランプに関する。また、本発明は、クランプを開閉する手段を備えるポンプ、クランプを備える注入キット、ポンプと注入キットの組み合わせに関する。
特許文献1には、一般的にエスカルゴ挟み(またはクランプ)と呼ばれるようなクランプが記載されている。また、そのような注入用ポンプ、注入キット及び注入ポンプと注入キットの組み合わせが記載されている。この文献に記載のポンプは、クランプを開閉するための注入ポンプの作動部品によって圧力がかかるとき、クランプを閉じる手段及びクランプを開く手段を備える。クランプを閉じる手段は、端部の外側面に形成された上反りの形状であり、その上を注入用ポンプの上下動するレバーの少なくとも一部分が回転する。
特許文献2には、また、請求項1の冒頭による、可撓管用クランプが記載されている。このクランプは、また、クランプの側縁部を通過して軸方向に延び、各々がバンドの残りの部分と比較するとバンドの狭くなった部分の近傍に配置されている可撓管用の開口部を備える。狭いバンド部分を補強するために、この文献は、バンドの狭い部分の少なくとも一つがバンドの残りの部分の第二の側縁部を越えて外側へ延びることを提案している。
注入ポンプの作動手段によって開閉できる、特許文献1のクランプは、上記のような装置の安全作動性をかなり大きくした。
しかしながら、これらのエスカルゴクランプは、閉じた位置で、ヘッドの自由な端部、すなわち、クランプのもう一方の端部を押した状態で保持する端部を押すと、不注意から開くことがある。
ヨーロッパ特許第1218055 A1号 国際特許第00/44434 A1号
本発明は、安全作動性をさらに向上させ、注入を正しい場所で行うために必要な操作を容易にすることを課題とする。
この課題は、本明細書の冒頭に記載したクランプで、クランプが閉じた位置にあるとき、背面の端部からヘッドの自由な端部を離すことを防ぐためのブロック手段を備えることを特徴とするクランプによって達成される。
この課題は、また、例えば、ブロック手段がヘッドの端部に配置されたほぞ及び背面の端部に配置された繰り抜きによって構成されていると容易に実現され、そのほぞと繰り抜きは、クランプの閉じた位置で、ほぞが繰り抜きに入るように配置され、好ましくは作動部品がヘッドの端部に備えられている。ほぞが繰り抜きに入ると、従来公知のクランプを使用する場合のように、ヘッドの端部に圧力をかけるだけでクランプを開くことはできない。実際、ヘッドの端部を離して、背面の端部を自由にすることができるためには、また、背面を押し、繰り抜きからほぞを出し、ヘッドの端部を離さなければならない。この二重の運動は、それ自体は容易に実現できるが、これらの二つの運動を協働させる必要があり、したがって、実際に、クランプが不意に開くことはありえない。クランプの背面を単純に押すと、ほぞは繰り抜きから出るが、離れていないときに圧力がなくなると、再度繰り抜きに入る。これにより、クランプが閉じられる。
本発明によると、可撓管の端部を受けるクランプの開口部の一つに挿入部材が備えられ、その挿入部材はクランプに連結されている。この挿入部材は、好ましくは硬質プラスチック材料製であり、円筒形である。挿入部材は、クランプに連結されているので、管の方向へ移動することができない。クランプを形成するU字型の底部に配置された開口部に挿入されていることが好ましい。その挿入部材は、クランプから出て、この開口部を通過する可撓管の端部を保護する。
本発明の応用では、挿入部材は、別の可撓管を固定するためのニップルを備える。したがって、挿入部材は、二つの可撓管、場合によっては、品質の異なる二つの可撓管、例えば、フィンガ式ポンプを通過する極めて柔軟な管と同じ要求には応えない柔軟性の小さい別の管の間の継ぎ手として働くことができる。
本発明の別の応用では、挿入部材のその外側の周囲に溝を備え、そこに、それ自体、挿入部材を収容するための受け溝を備えることがあるクランプの開口部の対向する二つの縁部を入り込ませる。クランプが開いて、そのクランプを形成するU字型の底部で約180°開いた裂け目の形状になるとき、案内部品はクランプ内に保持されているが、受け溝を通過する軸を中心にして、この裂け目内で上下動することができる。円筒形であるときは、回転することもできる。
本発明によると、クランプの背面の外側面に縦方向の溝を備える。クランプの背面の真ん中のこの溝は、クランプの開閉時に注入ポンプの上下動レバーに配置された作動カムを案内することができる。
本発明は、また、本発明によるクランプを備える可撓管を入れたり、出したりするための開閉可能なゲートを備える注入ポンプであって、そのポンプは、内部に配置されたクランプを開閉できる手段、ヘッドの端部を背面の端部から離すための少なくとも一つのヘッドカムを備える回転レバーを備える手段を備える。本発明によると、レバーは、クランプのブロック手段を解除する手段を備える。また、ポンプは、ゲートが開くと、クランプを閉じて、ポンプから管を引き抜くとき自由に流れることを防ぐ手段を備えるのが好ましい。
これは、ヘッドカムと背面カムは、クランプを開くレバーが作動するとき、背面カムはまずクランプの背面によりかかり、クランプのブロック手段を解除し、クランプをその位置に保持し、次に、ヘッドカムがヘッドの自由な端部を離して、背面の端部が通過するようにし、続いて、背面カムがクランプの背面にかかる圧力を緩め、最後にヘッドカムがヘッドの端部を緩めるようにレバーの回転軸に配置されているので、例えば、ブロック解除手段が少なくとも一つの背面カムによって構成されているとき、容易に実現できる。したがって、レバーによって、クランプの背面に圧力をかけ、次に、クランプからもう一つの端部を離して、両端部を互いに遠ざけて、クランプを開閉することができる。そのようにして、ほぞを繰り抜きから出すだけでなく、さらに、ほぞを繰り抜きからずらすと、ほぞはもはや繰り抜きの中に落ちることはない。閉じるためには、クランプの背面に圧力をかけるだけで、クランプのほぞを繰り抜きに戻すことができる。また、上記の開く動きを逆にすることももちろん可能である。
本発明の変形例では、レバーは、ポンプのゲートに配置される。ゲートの開閉と同様にクランプの開閉にレバーを使用するためには、さらに、ポンプのケースに配置され、ゲートを閉じたままにするローラと協働することのできるフックを備えることができる。
本発明の変形例では、操作は、ゲートの開閉との同期電動装置によって実施できる。
本発明の好ましい実施態様では、ゲートは、クランプの開閉手段がクランプを開いた位置に配置するとすぐにフックを閉じた位置に移動しようとする戻り部品を備える。そのようにして、ゲートが閉じた後レバーが緩められると(したがって、クランプが開くと)すぐに、ゲートが閉じられるのは確かである。また、ゲートを開くつもりもなく、意図的ではなく、レバーが持ち上げられるとき、回転がある地点に達しない限り、レバーは、クランプを閉じようとはせず、閉じた位置に戻される。
また、ポンプケースに、クランプの挿入部材をラチェット機構で停止させるための支持材を備えることも有効である。
本発明は、また、本発明によるクランプを通過する可撓管によって構成された注入用キットに関するものである。
この状況では、クランプに連結された挿入部材を使用して、品質の異なる二つの可撓管を接続することが好ましい。
本発明は、さらに、本発明による注入ポンプ及び本発明による注入用可撓管装置の組み合わせに関するものである。
以下の図面に図示した実施例を参照して、本発明を下記に説明する。
本発明によるクランプの斜視図 図1のクランプを閉じた位置を示した説明図 図1のクランプの中間位置を示した説明図 図1のクランプの中間位置を示した説明図 図1のクランプを開いた位置を図示した説明図 ゲートが閉じているときの本発明によるポンプの斜視図 ゲートが開いているときの本発明によるポンプの斜視図 本発明によるポンプのレバーの斜視図 ゲートが閉じているときのゲートの下方に配置されたポンプケースの部分斜視図 レバーが開いた位置にあるときの、ゲートを閉じる手段を介した断面でポンプを図示した説明図 レバーが開いた位置にあるときの、クランプの解除手段を介した断面でポンプを図示した説明図 レバーが徐々に下がっているときの、図6の類似説明図 レバーが徐々に下がっているときの、図6の類似説明図 レバーが徐々に下がっているときの、図6の類似説明図 レバーが徐々に下がっているときの、図6の類似説明図 レバーが完全に下がったときの、図6の類似説明図 レバーが完全に下がったときの、図6の類似説明図 ゲートを下げるとき、ブロック解除手段がクランプの背面と接触し始める瞬間のポンプのゲート及びケースの上面の横断面図 挿入部材をその支持台につめ車装置で停止させる前の説明図 挿入部材をその支持台につめ車装置で停止させる後の説明図
図1には、制限なく、開閉できる可撓管用のクランプ10が示されている。このエスカルゴ型クランプは、一般的にU字型のプラスチック材料製のバンドによって構成されている。U字型の下方分岐11’の端部は、上方分岐12の方向で上方に向かってアーチ形になっている。下方分岐11の自由な端部111は、作動部品115によって延長されている。上方分岐12は、クランプ背面と呼ばれ、一方、下方分岐のアーチ形部分11は、クランプヘッドと呼ばれる。外部応力が存在しないと、クランプの背面12の自由な端部121は、ヘッド11の自由な端部111の上方にある。閉じた位置では、背面12の自由な端部121は、U字型の底部13を形成する鐙のバネ作用でヘッド11に対して押し付けられているヘッド11の自由な端部111の下方にある。
下方分岐11’及び背面12は、各々突起113、123を備えていて、それらの突起は、クランプが閉じられると、クランプを通過する管をはさむように働く。クランプの底部13及びヘッド11に二つの開口部134、114が形成され、それによって、管がクランプを通過するようにする。
従来技術のクランプを開くためには、ヘッドに圧力をかける必要があり、それによって、両端部の重複面にほぼ平行な方向に圧力がかかり、背面の自由な端部からヘッドが離される。
本発明のクランプ10は、クランプが閉じた位置にあるとき背面12の自由な端部121からヘッド11の自由な端部111が意図せずに離れることを防ぐブロック手段の存在によって、従来技術とは異なる。これらのブロック手段は、一方は、ヘッド11の自由な端部111に配置されたほぞ112と、もう一方は、背面12の自由な端部121に配置された繰り抜き122を備える。ほぞ112及び繰り抜き122は、各分岐に、クランプが閉じた状態で、ほぞ112が繰り抜き122内に侵入するように配置されている。クランプが閉じた状態にあるとき、ほぞの侵入方向ほぼ垂直な運動によって背面の端部121からヘッドの端部111を離そうとすると、ほぞと繰り抜きが互いに対して止められる。言い換えれば、ほぞ112及び繰り抜き122の止め具面は、両端部111、121の重複面にほぼ垂直である。このようにして、クランプはロックされる。図2aは、この状態を図示したものである。
クランプを開くためには、まず、背面12に圧力をかけ、背面をクランプの中心の方へ移動させ、それによって、ほぞ112を繰り抜き122から出す必要がある。この圧力がなくなると、背面は、U字型の底部13を形成する鐙のバネ作用によって持ち上がり、ほぞは繰り抜きに戻り、クランプは閉じられる。
背面をクランプの内部の方向へ、クランプの閉じた位置を越えて十分に押すと、そのようにして、ほぞ112は繰り抜き122の外にあり、ヘッド11の自由な端部111に圧力がかかり、その端部を背面の自由な端部121から離し、この背面の自由な端部121は、ブロックされずに、ヘッド11の自由な端部111の前を通過することができる。そのとき、クランプは、図2cに示した状態にある。
ヘッドの端部111を離したままにすると、背面12にかかる圧力はなくなる。背面12は、クランプの底部13のバネ作用によって、下方分岐11’から離れ、その端部121は、ヘッドの端部111の前を通過する。そのとき、ヘッドの端部を離すためにかかる圧力はなくなる。クランプは、図2dに示した開いた状態である。この状態では、二つの突起113、123は,管に圧力をかけなくなり、流体が正常に流れることができる。
このブロック手段によって、クランプを開くためには、また、クランプの背面12を押し、同時に、ほぼ垂直な方向の二つの運動によってヘッドの端部111を離す必要がある。この二重の運動は実行するのが容易であるが、二つの運動を調整しなければならないので、それによって、実際にクランプが不意に開く危険性が完全に排除される。これらの二つの運動は、必ずしも互いに垂直である必要はなく、圧力が背面にかからないならば、その運動を傾斜させて、背面の自由な端部のクランプの中心への移動を促す力で、離れることを防止すればよい。この原理は、ここでは、「ほぼ」垂直という言葉で表現される。
クランプ10を閉じるためには、単純に、背面12を下方分岐11’の方向へ押すことができる。そのとき、背面の端部121は、ヘッドの端部111を延長する傾斜した作動部品115の上を滑動し、通路が提供されるように十分にそのヘッドを離す。背面の端部121がヘッドの端部111を越えると、ヘッドの端部111は、その初期位置に戻り、背面12をブロックする。
また、クランプを開くため、同じ手順を逆方向に実施することもできる。
本発明のクランプ10をポンプ内に配置すると、このポンプは、クランプ10をブロック解除して、ゲートが閉じているときクランプを開き、または、ゲートを開くときクランプを閉じる手段を備えることが必要である。これは、ゲート11の開閉時に、フリーフローを防ぐために必要であり、ゲート11の閉じる段階にかかわらず、必要である。一般的に、クランプ10は、ポンプ20のゲート22が閉じているときに開いていて、ポンプ20のゲート22が開いているときに閉じていなければならない。したがって、エスカルゴクランプを使用するためのポンプは、通常、ポンプのゲートを閉じたときクランプを開き、逆に、ゲートを開いたときクランプを閉じる手段を備える。
このため、ポンプ20は、一般的にゲート22内に配置された回転レバー21を備える。レバー21は、その回転軸213上に、少なくとも一つのカム、ここでは、一対のカム211を備え、それによって、端部の重複面にほぼ平行な動きによって、ヘッドの端部111を離し、背面121の端部の通路を形成する。
しかしながら、この場合では、ヘッドの端部は、繰り抜き122内に侵入するほぞ112によって背面の端部に対して保持されているので、この一対のヘッドカム211は、ヘッドの端部を離すことはできない。
したがって、レバー21は、第二のカム212、いわゆる背面のカムを備え、クランプの背面12によりかかって、あらかじめ、ほぞ112を繰り抜き122の外に出させる。一対のヘッドカム211及び背面のカム212は、レバー21の軸上に、レバーがゲート22に対して下げられると、一対のヘッドカム211がヘッドの端部111を離し始める前に、まず、背面のカム212が背面12によりかかるように配置されている。
ここに示した実施例では、本発明のレバー21は、また、フック24を備えていて、ゲート22が閉じているときそのゲートの下方に位置するポンプの部分23上に配置された回転ローラ231と協働する。したがって、レバー21は、ポンプ内に配置された本発明のクランプ10を開閉するだけでなく、ポンプのゲート22を開閉するようにも働く。
図6〜9は、ゲートを閉じるときのクランプを開く過程の展開を図示している。
ゲートが開いているとき、レバー21をゲートに対して下げると、フック24がローラ231に対してぶつかるので、ポンプケース23に対して完全にゲートを下げることはできない。したがって、レバー21を持ち上げて、ゲートを閉じる必要がある。
レバー21がまっすぐになると、ゲートが下がったときフックのヘッド241がローラ231に対してぶつかるので、もうゲートを最後まで閉じることができない。したがって、このとき、レバー21をポンプのケース23に対して下げ始め、ゲートを閉じた位置でロックできるようにする必要がある。そのとき、フック24の先端部242は、ローラ231をつかみ、下方で滑動して、その動きにゲートを引き込む。
レバー21がゲート22の方へ下がると、先端部242はローラ231の下を通過し、まず、レバー21の回転軸213をポンプケース23の方へ移動させ、それと共にゲートを引っ張る。また、カム211、212の回転運動を引き起こし、それらのカムはクランプ10に作用して、ゲートがロックされるとすぐにクランプを開くことができる。
クランプ10が開くと、背面のカム212が、クランプの背面12によりかかり、まず、そのクランプを閉じる。図6に、その状態を図示した。
レバー21を下げ続けると、背面のカム212は、回転しながら、引き続き背面12によりかかる。背面12は、閉じた位置を越えてクランプ10の内側へ押1され、ブロックほぞ112が繰り抜き122から出る。図7に、その状態を図示した。
レバー21を回転させ続けると、背面のカムは、クランプ10の背面12への圧力をゆっくりと減少させながら維持し、一方、ヘッドのカムの対211はヘッド11の作動部品115と接触するようになり、その自由な端部111を背面の端部112から離す。したがって、二つの端部111及び121は、各々、図8に図示したようなそれらの極限位置にある。
レバー21を下げる運動を続けると、背面12に対して背面のカム212がかける圧力がゆるみはじめ、この分岐の開いた位置への上昇が起こり、続いて、最後に作動部品115にかかる圧力がゆるむ。また、ヘッドのカムの対211は作動部品115を越えて通過して、ヘッド111の自由な端部の下方を滑動する。そのとき、レバー21は完全に下がり、クランプ10は開き、ゲート22は閉じ、フック24によってこの位置にロックされる。図9に、この状態を図示した。
レバー21を持ち上げると、ヘッドのカムの対211がまずヘッド111の端部を離し、もう一つの端部121が通過できる十分な場所をあける。背面のカム12は、その端部121が、常にヘッドのカムの対211によって保持されている、離されたヘッド111の端部の前を通過するまで、背面12によりかかる。次に、ヘッドのカムの対211は作動部品115によりかかるのを止め、ヘッド111の端部はその平常位置にある。さらに、背面のカム212が、背面12によりかかるのを止め、背面12はその端部121がヘッドの端部にぶつかるまで上がり、ほぞ112が繰り抜き122内に侵入する。フック24は、もうローラ231をつかんではおらず、ゲートが開くことができる。クランプ10は、再度閉じられる。
背面のカム212を案内するために、クランプの背面12に案内溝125を備えることが好ましい。それによって、クランプの背面12が滑動して、背面のカム212が上によりかかるとき曲がって配置されるのを防ぐ。図10に、この協働を図示した。
ゲートが意図しない運動によって開くことを防止するために、ゲート22には、戻し装置25が備えられている。この戻し装置25は、主に、フック24の外側面に対してバネ252によって押し付けられる可動プレート251によって構成されている。このプレート251は、レバー21が持ち上げられると、バネ252の作用に対して並進移動することができる。レバー21がその持ち上げ運動のある点を越えない限り、プレート251は、フック24の底部243の外側面に対してよりかかり、レバー21をゲート22に対して下がった位置に戻そうとする。非戻り点は、出発点でヘッド11の下にあるヘッドのカム211がヘッドの端部111を離れ、ヘッドの作動部品115上に移動する瞬間に対応する。言い換えれば、この非戻り点を越えない限り、クランプ10は常に開いていて、フック24は常にローラ231をつかんでいて、ゲート22は下げられている。可動プレート251は、突起253を備えていて、その突起は、プレートがバネの作用下で並進運動を受けるときポンプのケース23上に配置された止め具234の下に収容される。したがって、ゲート22は、ローラ231をつかむフック24によってだけでなく、また、止め具234によって保持される突起253によってもロックされている。
また、止め具234の位置にセンサ232を配置して、ゲートが良好に閉じていることの証明である突起253の良好な位置を検出することができる。センサによって出力され信号は、ポンプ20を制御するために使用することができる。
ポンプ20において確実にクランプ10を良好な位置にするため、クランプ10は、そのためにケース23に備えられた受け溝に入る位置決定羽根14を備える。クランプ10及び対応する受け溝235の形状によって、ポンプ内の管の逆方向の配置が禁止される。
さらに、ポンプ内でクランプ10を固定することが好ましい。そのため、クランプのU字型の底部に位置する開口部134に挿入部材15を配置する。この挿入部材15は、その周縁に環状の溝151を備える。開口部134は、管の延長部に溝151を受ける環状の受け溝135を備えていて、その受け溝の長さは溝151の幅にほぼ一致する。そのようにして、挿入部材は、開口部134内で並進移動がブロックされ、したがって、管の縦方向でも、開口部134に沿っても、クランプ10に対して移動することができない。しかしながら、開口部134に形成された受け溝135を通過する回転軸を中心にしてわずかに上下動することができ、それによって、管/クランプ装置にある程度の柔軟性を付与する。
この挿入部材15は、好ましくは、硬質プラスチック材料製の円筒形の形状であり、クランプ10から出た可撓管の端部を保護する。
挿入部材15は、ニップル152、153によって、溝151の両側に延長されている。これらのニップル152、153に、品質の異なる管を固定することができる。
外側ニップル152は、ポンプのケース23上に配置された挿入支持材233と協働することができる。この支持材233は、円筒形の通路を備え、その内部に外側ニップル152をラチェット機構で止めることができる。このラチェット機構は、ケースにクランプを設置したときに「カチリ」という音を発生させる。もしクランプが完全にその受け溝に導入されず、外側ニップル152がその支持材233に正確に止められなければ、ゲートには、ゲート22を閉じるときに、外側ニップル152がその支持材233に正確に止められるまで外側ニップルによりかかるリブが備えられる。そのように、遅くともゲートの第一のロックのときに、クランプは、ポンプ内に正確に固定される。
10 クランプ
11 クランプヘッド
11’ クランプの下方分岐
111 ヘッドの端部
112 ほぞ
113 突起
114 開口部
115 作動部品
12 上方分岐(背面)
121 背面の端部
122 繰り抜き
123 突起
125 案内溝
13 底部
134 底部の開口部
135 挿入部材受け溝
14 位置決定羽根
15 挿入部材
151 溝
152 外側ニップル
153 内側ニップル
20 ポンプ
21 レバー
211 ヘッドのカムの対
212 背面のカム
213 回転軸
22 ゲート
23 ゲートによって閉じられているときのゲートに被覆されたケース部分
231 ローラ
232 センサ
233 挿入支持材
234 突起用止め具
235 クランプ受け溝
24 フック
241 フックのヘッド
242 フックの先端部
243 フックの底部
25 戻し装置
251 可動プレート
252 バネ
253 突起

Claims (16)

  1. 略U字型のプラスチック材料のバンドで構成された可撓管、特に注入管用のクランプ(10)であって、
    そのU字型の第一の分岐(11’)の自由な端部(111)が、クランプのヘッド(11)を形成するために、背面となる第二の分岐(12)の自由な端部(121)に向かってアーチ形に形成され、閉じた位置では、背面(12)の自由な端部(121)がヘッド(11)の自由な端部(111)によりかかり、開いた位置では、背面(12)の自由な端部(121)がヘッド(11)の自由な端部(111)の上方に離れて位置し、クランプ(10)は間隔をあけた一対の開口部(114、134)を備え、それによって可撓管がクランプ(10)を通過して延びることができ、そのクランプと、クランプが閉じた位置にあるとき可撓管を圧縮して、閉じるための対向した二つの突起(113,123)によって支持され、クランプが閉じた位置にあるときクランプを開くため、二つの端部の重複面に平行にヘッドの端部(111)に圧力をかけ、背面の端部(121)からヘッドの自由な端部(121)を離すための手段(115)を備え、ヘッドの端部(111)に圧力だけがかかり、クランプ(10)が閉じた位置あるとき、背面の端部(121)からヘッドの端部(111)を離すことを防ぐためのブロック手段(112、122)を備える
    ことを特徴とするクランプ。
  2. ブロック手段が、ヘッドの端部(111)に配置されたほぞ(112)及び背面の端部(121)に配置された繰り抜き(122)によって構成され、
    そのほぞ(112)と繰り抜き(122)が、クランプの閉じた位置で、ほぞ(112)が繰り抜き(122)に入るように配置され、好ましくは作動部品(115)がヘッドの端部(111)に備えられる
    請求項1に記載のクランプ(10)。
  3. 可撓管の端部を受けるクランプ(10)の開口部(134)の一つに、挿入部材(15)を備え、その挿入部材(15)がクランプに連結される
    請求項1または2に記載のクランプ(10)。
  4. 挿入部材(15)が、別の可撓管を固定するためのニップル(152)を備える
    請求項3に記載のクランプ(10)。
  5. 挿入部材(15)が、その外周に溝(151)を備え、その溝にクランプ(10)の開口部(134)の対向する両縁部が侵入する
    請求項3または4に記載のクランプ(10)。
  6. 背面(12)の外側面に、縦方向の溝(125)が備えられる
    請求項1ないし5のいずれかに記載のクランプ(10)。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のクランプ(10)を備える可撓管を出入させるための開閉可能なゲート(22)を備える注入ポンプ(20)であって、
    そのポンプが、ヘッドの端部(111)をポンプに配置されたクランプ(10)の背面の端部(121)から離すための少なくとも一つのヘッドカム(211)を備える回転レバー(21)を備えるクランプ(10)の開閉手段を備え、レバー(21)が、クランプ(10)のブロック手段(112、122)を解除する手段(212)を備える
    ことを特徴とするポンプ。
  8. ゲート(22)が開くとクランプ(10)を閉じる手段(211、212)を備える
    請求項7に記載のポンプ(20)。
  9. ブロック解除手段が、背面のカム(212)、ヘッドカム(211)によって構成され、ヘッドカム(211)及び背面のカム(212)が、クランプを開くレバー(21)が作動するとき、背面カム(212)はまずクランプ(10)の背面(12)によりかかり、クランプ(10)のブロック手段(112,122)を解除し、クランプをその位置に保持し、次に、ヘッドカム(211)がヘッドの端部(111)を離して、背面の端部(121)が通過するようにし、続いて、背面カム(212)がクランプ(10)の背面(12)にかかる圧力を緩め、最後にヘッドカム(211)がヘッドの端部(111)を緩めるようにレバー(21)の回転軸(213)に配置される
    請求項7または8に記載のポンプ(20)。
  10. レバー(21)が、ポンプ(20)のゲート(22)に配置される
    請求項7ないし9のいずれかに記載のポンプ(20)。
  11. レバー(21)が、ポンプのケース(23)に配置されたローラ(231)と協働することができるフック(24)を備え、それによって、ゲート(22)を閉じたままに維持する
    請求項7ないし10のいずれかに記載のポンプ(20)。
  12. ゲート(22)が、クランプ(10)の開閉手段(211、212)がクランプ(10)を開いた位置に配置するとすぐに、フック(24)を閉じた位置に移動させようとする戻り部品(25)を備える
    請求項11に記載のポンプ(20)。
  13. 支持材(233)が、ポンプ(20)のケース(23)上にクランプ(10)の挿入部材(15)をラチェット機構で止めるように備えられる
    請求項7ないし12のいずれかに記載のポンプ(20)。
  14. 請求項1ないし6のいずれかに記載のクランプを通過する可撓管によって構成された
    ことを特徴とする注入キット。
  15. 品質の異なる二つの可撓管が、クランプ(10)に連結された挿入部材(15)によって互いに接続される
    請求項14に記載のキット。
  16. 請求項7ないし13のいずれかに記載の注入ポンプ(20)及び請求項14または15に記載の注入用可撓管のキットを含む
    ことを特徴とするポンプと注入キットの組み合わせ。
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