JP5986713B2 - 皮膚外用剤及びこれを用いた香料揮散促進方法 - Google Patents

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本発明は、皮膚外用剤及びこれを用いた香料揮散促進方法に関する。
従来より、皮膚に温感を与え、血液の循環量が増して冷え性が改善されたり新陳代謝が活性化されたり、老廃物を排出して栄養分が吸収されやすくしたりする等、様々な効果を皮膚にもたらす温感剤は、皮膚外用剤に配合するものとして、極めて有用であることが知られている。温感剤としては、特許文献1に記載されるような4−バニリルアルキルエーテルも知られている。
特開昭61−9293号公報
しかしながら、本発明者らは、温感剤に対し香料を併用した場合、香料の種類によっては温感剤の効果を阻害するときがあることを見出した。
従って、本発明の課題は、温感効果を良好に発揮しながら、優れた香り立ちを発現することのできる皮膚外用剤及びこれを用いた香料揮散促進方法を提供することにある。
すなわち、本発明者らは、香料中のエステル含有量によって特定の温感剤に対する阻害作用が大きく相違することを見出し、さらに検討した結果、エステル含有量の低い香料と特定の温感剤とを各々特定量で併用することにより、温感剤がもたらす温感作用が香料によって阻害されず、且つ、温感剤によって香料の揮散が有効に促進され、良好な温感作用と優れた香り立ちとを両立できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)エステル含有量が25質量%以下の香料 0.2〜3質量%、
(B)下記式(I)で表される温感剤 0.001〜0.5質量%、
を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
Figure 0005986713
(式(I)中、Xは−O−又は−NH−を示し、Rは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数4〜9のアルカノイル基を示す。)
また本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)エステル含有量が25質量%以下の香料 0.2〜3質量%、
(B)下記式(I)で表される温感剤 0.001〜0.5質量%、
を含有する皮膚外用剤を皮膚に塗布する、香料揮散促進方法を提供するものである。
Figure 0005986713
(式(I)中、Xは−O−又は−NH−を示し、Rは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数4〜9のアルカノイル基を示す。)
本発明の皮膚外用剤によれば、温感剤がもたらす温感作用が香料によって阻害されず、且つ、温感剤によって香料の揮散が有効に促進されて、良好な温感作用と優れた香り立ちとを実感することができる。
従って、上記皮膚外用剤を用いた本発明の香料揮散促進方法であれば、温感剤がもたらす温感作用が香料によって阻害されず、且つ、温感剤によって香料の揮散が有効に促進されて、良好な温感作用と優れた香り立ちとを実感することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚外用剤は、成分(A)として、エステル含有量が25質量%以下の香料を0.2〜3質量%含有する。このような香料としては、例えば、脂肪酸のエステル、芳香族酸のエステル、チグリン酸又はアンゲリカ酸その他のエステル等のエステル骨格を有するエステル香料を含む香料が挙げられる。成分(A)の香料中におけるエステル含有量は、後述する成分(B)の温感剤の作用を阻害するおそれがなく、かかる温感剤とともに用いることによって、良好な温感効果を発揮しながら効果的に香りを放つ観点から、25質量%以下、好ましくは0.1〜20質量%であり、より好ましくは0.5〜8質量%である。
なお、成分(A)の香料中におけるエステル含有量とは、ガスクロマトグラフ質量分析法により測定される値を意味する。ガスクロマトグラフ質量分析法により測定される値とは、具体的には、まずガスクロマトグラフィーにて成分(A)の香料をピーク分離し、ガスクロマトグラムを得る。次いで、得られたガスクロマトグラムのそれぞれのピーク成分を質量分析計にて同定する。同定には、例えば揮発成分を網羅的に収載した市販ないしは公的機関のデータベース等(Wiley社、NIST:National Institute of Standard Technology)を用い、エステル成分と同定されたピークの合算量の香料全量中における割合の値であり、この値がエステル含有量である。
上記成分(A)の香料の含有量は、充分な香り立ちを実現する観点から、皮膚外用剤全量中に、好ましくは0.3〜2.5質量%であり、より好ましくは0.4〜2質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、成分(B)として、下記式(I)で表される温感剤を0.001〜0.5質量%含有する。かかる温感剤によって、皮膚に温感作用がもたらされるとともに血流が促進され、これによって皮膚温度が上昇して成分(A)の香料の揮散も促進され、良好な香り立ちを実感することができる。
Figure 0005986713
上記式(I)中、Xは−O−又は−NH−を示し、−O−であるのが好ましい。
Rは炭素数1〜6、好ましくは炭素数4〜5のアルキル基、又は炭素数6〜12、好ましくは炭素数8〜10のアルカノイル基である。これらは直鎖であっても分岐鎖であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。ここで、上記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−アミル基、イソアミル基、n−ヘキシル基が挙げられる。なかでも、温感作用の点からn−プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、イソアミル基、n−ヘキシル基が好ましく、n−ブチルが特に好ましい。
また、上記アルカノイル基としては、例えば、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基等の飽和又は不飽和の基が挙げられる。なかでも、温感作用の点からノナノイル基、デカノイル基 が好ましく、不飽和のデカノイル基が特に好ましい。
上記式(I)で表される温感剤としては、具体的には、例えば、4−バニリルブチルエーテル、カプサイシン、バニリルノナンアミドが挙げられる。なかでも、温感作用と皮膚への低刺激性とのバランスの点から、4−バニリルブチルエーテルが好ましい。
上記成分(B)の温感剤の含有量は、充分な温感作用をもたらす観点から、皮膚外用剤全量中に、好ましくは0.002〜0.4質量%であり、より好ましくは0.003〜0.3質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、さらに成分(C)として、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を含有するのが好ましい。成分(C)は、分子中のメタクリル酸アルキルモノマーから誘導される構成単位部分が親油基として作用し、アクリル酸モノマーから誘導される構成単位部分が親水基として作用し得る共重合体である。そのため、親油基の作用によって成分(A)の香料を有効に包埋しながら、親水基の作用によって周囲にゲル相を形成して成分(A)を包埋した成分(C)と各成分とを均一に分散させることができる。なお、形成されたゲル相は、本発明の皮膚外用剤を皮膚に塗布した際、皮膚上に存在する塩分によって瞬時に凝縮するため、包埋された成分(A)の香料が成分(C)内から直ちに放出され、良好な香りを瞬時に放つことができる。
成分(C)のアクリル酸モノマーから誘導される構成単位と、メタクリル酸アルキルモノマーから誘導される構成単位との比率(アクリル酸モノマーから誘導される構成単位:メタクリル酸アルキルモノマーから誘導される構成単位)は、親油基の作用と親水基との作用をバランスよく発揮させる点から、好ましくは1:99〜99:1である。また、親油基としての作用を有効に発揮させる点から、メタクリル酸アルキルモノマーのアルキル部位は、炭素数が好ましくは10〜30である。このようなアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体としては、具体的には、例えば、「ペムレンTR−1」、「ペムレンTR−2」(いずれも、Lubrizol社製)等の市販品を用いることができる。
上記成分(C)のアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量は、各成分をより均一に分散させる観点から、皮膚外用剤全量中、好ましくは0.01〜0.5質量%であり、より好ましくは0.05〜0.4質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、さらに成分(D)として、多価アルコールを含有するのが好ましい。かかる多価アルコールは、水と接触して水和熱を発生するものであり、この水和熱によって皮膚に温感をもたらすことができる。したがって、本発明の皮膚外用剤を皮膚、特に水で濡れた肌に塗布した際、成分(D)が皮膚上に存在する水分と反応して水和熱を発生し、成分(B)の温感剤とも相まって、皮膚に効果的に温感作用をもたらすことができる。
このような成分(D)の多価アルコールとしては、具体的には、例えば、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(10E.O.、20E.O.、30E.O.又は40E.O.)等のポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ソルビトール等が挙げられる。これらは、1種単独で使用しても、2種類以上組み合わせて使用してもよい。
なかでも、成分(B)の温感剤を良好に溶解させながら、他の成分を均一に分散させる点から、室温(25℃)で液状のものが好ましく、また、気化熱が生じると温度が低下して充分な温感を付与することができない点から、不揮発性であるのが好ましい。このような観点から、(D)多価アルコールの1分子あたりの水酸基の数は、好ましくは2〜4、より好ましくは2〜3である。かかる好ましい(D)多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられ、なかでも、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールがより好ましく、特にグリセリン、ポリエチレングリコールが好ましい。特に、上記ポリエチレングリコールとしては、温感付与効果の点から、より具体的には、GPCによる平均分子量に換算して200〜800のものが好ましく、200〜600のものが特に好ましい。
上記成分(D)の多価アルコールの含有量は、水和熱を有効に活用して、成分(B)の温感剤の作用とも相まった良好な温感効果を皮膚にもたらす観点から、皮膚外用剤全量中、その合計量で、好ましくは90〜99.7質量%であり、より好ましくは96〜99.5質量%である。
なお、本発明の皮膚外用剤に上記成分(D)の多価アルコールを配合する場合、皮膚外用剤全量中、水分の含有量が、好ましくは7質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに実質的に水分を含まないのが特に好ましい。実質的に含有しないとは、意図的に水を添加しないことをいい、製造上不可避的に混入してしまうものは含まれる。ただし、水を全く含まないことがより好ましい。このようにすることで、水和熱を有効に活用して、成分(B)の温感剤の作用とも相まった良好な温感効果を皮膚にもたらすことができる。
また、上述の成分(C)のアクリル酸・メタクリル酸共重合体によって、より有効にゲル相を形成させるには、成分(C)を成分(D)に分散した後に、適当な中和剤を添加するのがよい。中和剤を添加することによって、適度な粘度を有するゲル相を形成することができる。このような中和剤としては、具体的には、例えば、無機アルカリ化合物や有機アルカリ化合物が挙げられる。より具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ化合物のほか、(モノ、ジ、トリ)エタノールアミン、(モノ、ジ、トリ)イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等の有機アルカリ化合物が挙げられる。なかでも、より良好なゲル相を形成させる点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールが好ましい。中和剤の含有量は、皮膚外用剤全量中、好ましくは0.003〜0.3質量%、より好ましくは0.01〜0.2質量%である。
本発明では、その使用目的に応じて、更に上記成分以外に、化粧料や皮膚外用剤に用いられる任意の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、成分(D)以外のアルコール、シリコーン、金属封鎖剤、成分(C)以外の増粘剤、パウダー成分、着色剤、溶剤、収斂剤、抗炎症剤、保湿剤、pH調整剤、植物エキス類などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の製品形態としては、液体、ゲル状、固体、クリーム、水−油の2層分離系又はエアゾール等が挙げられる。使用方法としては直接塗布、噴霧あるいは、予め、布、不織布、紙などに含浸させておいて塗布してもよい。なかでも、水で濡れた肌に用いるのが望ましく、特に上述の成分(D)を含有する場合に効果的な温感作用をもたらすことができる。さらに、首、肩、胸元、上腕内側、前腕内側、上腕外側等のように、角層枚数が20枚以下と少ない部位の皮膚に用いると、良好な温感作用とともに快適な香り立ちを効果的に実感することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜4、比較例1〜4]
表1に示す処方に従って各皮膚外用剤を調製し、以下の試験例1〜6を行った。なお、表1に示す各成分の含有量は、各皮膚外用剤の全量を100質量%とした値である。
Figure 0005986713
[試験例1]
実施例1及び比較例1で得られた皮膚外用剤の比較を行った。まず、前腕を40℃、5Lの湯浴中で5分間浸した。次いで、濡れたままの状態の前腕内側の皮膚温度を赤外線温度計で測定した後、右腕・左腕各々の前腕内側皮膚上に各皮膚外用剤を3g塗布し、タオルドライした。次いで、塗布後1分〜20分経過時における皮膚温度を赤外線温度計で測定し、そのときの温感、香りの強さ及び皮膚低刺激性を官能評価した。結果を表2に示す。
なお、香りの強さについては、10名のパネラーに香りの強い方を二者択一してもらい、人数の多い方の評価を採用した。
Figure 0005986713
上記結果より、実施例1は、成分(B)の温感剤を含まない比較例1に比べ、優れた香り立ちを示すことがわかる。
[試験例2]
実施例1及び比較例2で得られた皮膚外用剤の比較を行った。すなわち、試験例1の方法に従って皮膚温度の測定、温感及び皮膚低刺激性の官能評価を行った。結果を表3に示す。なお、実施例1に含まれる香料と比較例2に含まれる香料とでは、香りの種類が異なるため、ここでは香りの強さの官能評価を行わなかった。
Figure 0005986713
上記結果より、実施例1は、エステル量が25質量%を超える香料を含む比較例2に比べ、優れた温感作用を発揮することがわかる。
[試験例3]
試験例2において香りの強さの官能評価を行わなかった代わりに、比較例2及び比較例3で得られた皮膚外用剤の比較を行った。すなわち、試験例1の方法に従って皮膚温度の測定並びに温感、香りの強さ及び皮膚低刺激性の官能評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 0005986713
上記結果より、エステル量が25質量%を超える香料を含む場合、比較例2のように成分(B)の温感剤を含んでいても、成分(B)の温感剤を含まない比較例3と同程度に温感作用が弱められることがわかる。
[試験例4]
実施例2及び比較例4で得られた皮膚外用剤の比較を行った。すなわち、試験例1の方法に従って皮膚温度の測定並びに温感、香りの強さ及び皮膚低刺激性の官能評価を行った。結果を表5に示す。
Figure 0005986713
上記結果より、実施例2も、成分(B)の温感剤を含まない比較例4に比べ、優れた香り立ちを示すことがわかる。
[試験例5]
実施例3及び比較例1で得られた皮膚外用剤の比較を行った。すなわち、試験例1の方法に従って皮膚温度の測定並びに温感、香りの強さ及び皮膚低刺激性の官能評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 0005986713
上記結果より、皮膚刺激感がややあるものの、実施例3も、成分(B)の温感剤を含まない比較例1に比べ、優れた香り立ちを示すことがわかる。
[試験例6]
実施例1及び実施例4で得られた皮膚外用剤の比較を行った。すなわち、試験例1の方法に従って皮膚温度の測定並びに温感、香りの強さ及び皮膚低刺激性の官能評価を行った。結果を表7に示す。
Figure 0005986713
上記結果より、水分を7%含む実施例4も、実施例1ほどではないが、優れた香り立ちを示すことがわかる。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)シトラス系香料及びローズ系香料から選択される、エステル含有量が25質量%以下の香料(但し、メントールを含まない) 0.2〜3質量%、
    (B)下記式(I)で表される温感剤 0.001〜0.5質量%、
    (C)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.01〜0.5質量%、
    (D)多価アルコール 90〜99.7質量%
    を含有する皮膚外用剤を皮膚に塗布する、香料揮散促進方法。
    Figure 0005986713
    (式(I)中、Xは−O−又は−NH−を示し、Rは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数4〜9のアルカノイル基を示す。)
  2. 角層枚数が20枚以下の部位の皮膚に塗布する請求項1記載の香料揮散促進方法。
  3. 前記成分(B)の温感剤が、4−バニリルブチルエーテルである請求項1又は2に記載の香料揮散促進方法。
  4. 次の成分(A)、(B)(C)及び(D)
    (A)シトラス系香料及びローズ系香料から選択される、エステル含有量が25質量%以下の香料 0.2〜3質量%、
    (B)下記式(I)で表される温感剤 0.001〜0.5質量%、
    (C)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.01〜0.5質量%
    (D)多価アルコール 90〜99.7質量%
    を含有する皮膚外用剤。
    Figure 0005986713
    (式(I)中、Xは−O−又は−NH−を示し、Rは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数4〜9のアルカノイル基を示す。)
  5. 前記成分(B)の温感剤が、4−バニリルブチルエーテルである請求項4に記載の皮膚外用剤。
  6. 水で濡れた肌に用いる請求項4又は5に記載の皮膚外用剤。
  7. 角層枚数が20枚以下の部位の皮膚に用いる請求項4〜6のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
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