JP6001991B2 - 化粧料 - Google Patents

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本発明は、肌なじみやしっとり感等の保湿力に優れ、かつ、べたつき感の少ない使用感触に優れた化粧料に関する。
従来、保湿効果を期待した化粧料は数多く市販されている。このような化粧料の多くは優れた保水性・吸水性を有する種々の水溶性多価アルコール、ムコ多糖、植物抽出物、高分子等の保湿成分が配合されている。しかしながら、これらの保湿成分を高配合した化粧料は、保湿効果はあるもののべたつき感のある重い感触のため、使用感等の官能面において好ましくなかった。
上記のような従来の問題を解消するために、配合する保湿成分の種類や配合量において種々検討された化粧料が提案され、また、保湿効果の高いムコ多糖類等を配合した化粧料も提案されているが、べたつき感が少なく、かつ、肌なじみ、しっとり感に優れた化粧料を得るに至っていない。
特開2001−39854号 特開2004−99564号 特開2004−238334号
本発明の課題は、肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感触に優れた化粧料を提供することである。
係る実情において、発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、脂肪酸メントール及びフジの葉エキスを配合することにより、肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感触に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、脂肪酸メントール及びフジの葉エキスを配合することにより、肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感触に優れることを可能とした。
本発明の化粧料は、肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感を有する。
脂肪酸メントールエステルは、脂肪酸とL-メントールをエステル結合させた化合物であり、代表的な脂肪酸としてラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、ミリストレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などが使用できる。また、サフラワー油や、菜種油、綿実油、大豆油のような油脂類から酵素合成により、混合脂肪酸のメントールエステルを作成することが可能である。このうち、リノール酸メントールが特に好ましい。
脂肪酸メントールの配合量は有効量であれば特に制限は無いが、0.01質量%〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1質量%〜2.0質量%である。
この範囲であれば、特に肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感を有する。
本発明に用いることができるフジの葉エキスは、マメ科フジ属に属するフジの葉から得られる抽出液であれば特に制限は無い。
マメ科フジ属に属するフジには、ノダフジ、ヤマフジ、シナフジ、アメリカフジ等が挙げられる。このうち、特にヤマフジ葉エキスが好ましい。
本発明で使用するフジの葉エキスを得るための抽出溶媒としては、供する製品の使用目的、種類、あるいは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、例えば、水;メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル等の低級1価アルコ−ル;グリセリン、プロピレングリコ−ル−1,3−ブチレングリコ−ル等の液状多価アルコ−ル;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエ−テル等のエ−テル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種または2種以上を用いて抽出し、精製して使用することが出来るが、水で抽出するのが特に好ましい。
フジの葉を採取し、乾燥後粉砕したものを、質量比で1〜1000倍量、特に10〜100倍量の溶媒を用い、常温抽出の場合には、0℃以上、特に20℃〜40℃で1時間以上、特に3〜7日間行うのが好ましい。また、60〜100℃で1時間、加熱抽出しても良い。
以上のような条件で得られる上記各抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、さらに必要により精製、濾過等の処理をして、濃縮、粉末化したものを適宜使い分けて用いることが出来る。
フジの葉エキスの形態としては、液状、固形状、粉末状、ペ−スト状、ゲル状等いずれの形状でも良く、最終的な製品を構成する上で最適な形状を任意に選択することができる。
フジの葉エキスの配合量は有効量であれば特に制限は無いが、0.1質量%〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0質量%〜3.0質量%である。この範囲であれば、特に肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感を有する。
<実施例>
以下、本発明を実施例及び比較例を例に挙げて詳しく説明するが、本発明がこれらの例に限定されるものではない。
脂肪酸メントールエステルの作成
サフラワー油250gにL−メントール140g、精製水70g、リパーゼ460,000単位を混和し、室温で72時間攪拌することによりメントールエステルを作成した。作成したメントールエステルを精製し、サフラワー油メントールエステルを得た。サフラワー油は、複数の脂肪酸を含んでいるので、最終的には、パルミチン酸メントールエステルが6.71%、ステアリン酸メントールエステルが1.28%、オレイン酸メントールエステルが17.6%、リノール酸メントールエステルが73.7%含まれていることを確認した。
リノール酸280gにL-メントール156g、精製水80g、リパーゼ520,000単位を混和し、室温で72時間攪拌し、メントールエステルを作成した。作成したメントールエステルを精製しリノール酸メントールエステルを作成した。
フジの葉エキスの抽出方法
ノダフジWisteria
floribunda(Willd.)DC.の葉を水にて抽出し、ろ過した後、濃縮し、50%1,3-ブチレングリコール溶液に調製し冷蔵熟成(18日以上)させ、ろ過してフジの葉エキスを得た。
脂肪酸メントール及びフジの葉エキスを配合した本発明の実施例の処方を表1に、比較例の処方を表2に夫々示す。なお、製法は常法に従って行った。
脂肪酸メントールとしては、リノール酸メントールを使用した。
比較例として、リノール酸メントールに替わる成分としてl‐メントール、リノール酸を含むサフラワー油やアボカド油を用い、フジの葉エキスに替わる成分として同じマメ科のダイズエキス、カッコンエキスを用いた。
また、試料の評価は、専門パネラーによる官能評価及びパネルテストにより実施し、詳細は以下に説明する。
[官能評価方法]
1. 官能評価項目
I)塗布直後の肌なじみ感、II)しっとり感、III)べたつき感の3項目について実施した。
2. 評価方法
表1に示す実施例処方及び表2に示す比較例処方で作成した化粧水を用い、専門女性パネラー10名に試料をランダムに使用させる方法を用いた。詳細には1つの試料について、洗顔後適量を顔面に塗布し、肌なじみ感、しっとり感及びべたつき感の3項目について5段階で自己採点し、評価とした。そして、10名の平均を4段階に分け評価値とした。評価内容を表3に、実施例及び比較例の評価を表4に示す。なお、全パネラーにおいて、本評価を実施する際に皮膚刺激等の肌トラブル等は全くなかった。
表4より、本発明である実施例1〜実施例2は、比較例1〜比較例12と比べ、塗布直後の肌のしっとり感、塗布時の肌へのなじみ感、塗布後のべたつき感の3項目全てに優れていることが判明した。また、各比較例の結果より、リノール酸メントールに替えて他の成分とフジの葉エキスを組み合わせ配合した場合や、フジの葉エキスに替えて他成分を配合した場合において、塗布直後のしっとり感、塗布時の肌へのなじみ感、塗布後のべたつき感の3項目全てにおいて満足できる結果は得られなかった。このことは、リノール酸メントール、フジの葉エキスの組み合わせが特異的であり、かつ相乗的に作用し、肌のしっとり感、肌なじみ感、べたつき感の3項目全ての使用感触に関係し、全ての使用感触を向上させていることを意味している。
尚、他の脂肪酸メントール、他の種類のフジの葉エキスを用いて同様の実験を行った場合においても、同様の効果が確認出来た。
<処方例1>化粧水
(製法)加熱溶解した9と1をよく混ぜ、そこに5を加えてよく撹拌する。これに2〜4、6〜8、10〜12を加えてよく撹拌して化粧水を得る。
<処方例2>美容液
(製法)加熱溶解した8と1をよく混ぜ、そこに3の半量を加えてよく撹拌する。これに2、3の残り半量と4を混ぜたもの、5〜7、9〜11を加えてよく撹拌して美容液を得る。
<処方例3>乳液
(製法)1、7〜13を80℃で加熱溶解し、均一にしたものを油相とする。2〜6、14〜16を80℃で加熱溶解し、均一にした水相の中に油相を添加して乳化後、攪拌しながら35℃まで冷却して乳液を得る。
<処方例4>クリーム
(製法)1、5〜9、11を80℃で加熱溶解し、均一にしたものを油相とする。2〜4、10、12〜14を80℃で加熱溶解し、均一にした水相の中に油相を添加して乳化後、攪拌しながら35℃まで冷却してクリームを得る。
上記処方例1〜4の化粧水、美容液、乳液、クリームを作成し評価したところ、肌なじみがよく、保湿力に優れ、しかもべたつきの少ない使用感触に優れた結果となった。
本発明の脂肪酸メントール及びフジの葉エキスを組み合わせて配合した化粧料は、肌なじみを良くし、肌にしっとり感を与え、べたつき感の少ない優れた使用感触が得られる効果を併せて有するため、広く化粧料に応用が期待できる。

Claims (2)

  1. (A)ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、ミリストレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸から選択される脂肪酸とのメントールエステル又は、サフラワー油、菜種油、綿実油、大豆油から選択される油脂類とのメントールエステルから選択される脂肪酸メントールを1種以上
    (B)フジの葉エキス
    (A)及び(B)を有効成分として含有することを特徴とする化粧料。
  2. リノール酸メントール及びフジの葉エキスの水抽出物を有効成分として含有することを特徴とする化粧料。
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