JP2000178164A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JP2000178164A JP2000178164A JP10354396A JP35439698A JP2000178164A JP 2000178164 A JP2000178164 A JP 2000178164A JP 10354396 A JP10354396 A JP 10354396A JP 35439698 A JP35439698 A JP 35439698A JP 2000178164 A JP2000178164 A JP 2000178164A
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Abstract
水洗等によっても簡単に皮膚から落ちることがなく、か
つシャワーや入浴後の高湿度下でも爽やかな肌感覚を持
続させる濡れ肌用皮膚化粧料の提供。 【解決手段】 (a)25℃における表面張力が15〜
22mN/mの油剤で表面処理された平均粒径0.5〜1
0μmの粉体1〜40重量%、(b)25℃における表
面張力が30mN/mであり、かつ25℃における粘度が
200mm2/s以下である油性物質1〜20重量%、及
び(c)水を含有する濡れ肌用皮膚化粧料。成分(a)
と成分(b)の重量比が1/10〜10/1であり、更
に平板状もしくは鱗片状又は不定形の粉体を1〜40重
量%、水溶性高分子を0.01〜2重量%含有しても良
い。
Description
後の濡れた肌に直接塗布し、必要により水で洗い流した
後の肌に長時間に渡ってスキンケア効果を与える濡れ肌
用皮膚化粧料に関する。
いる皮膚化粧料としては、油性成分を含む栄養クリー
ム、天然保湿オイルやグリセリン等を含む化粧水などの
スキンケア剤;タルクやカオリン等の無機粉体、制汗作
用や収斂作用を有する粉体などの皮膚感触を高める(肌
にさらさら感を与える)製剤などがある。これらは、い
ずれも入浴後やシャワー後に使用するとスキンケア効果
や皮膚感触を高める効果が得られるので、古くから使用
されている。
む栄養クリームや天然保湿オイル、グリセリン等を含む
化粧水は、皮膚上でのべたつきが著しく、夏季における
使用は快適とはいえない。また、タルク、カオリン等の
無機粉体や制汗作用、収斂作用を有する粉体を浴後の肌
に打粉すると、汗を吸い取り、皮膚にさらさら感を与え
るため、あせもなどの予防に効果が高いとされている
が、塗布後、発汗や水洗により、簡単に皮膚から落ちて
しまう。
したり、クリームや軟膏中に配合した製品が上市されて
いるが、塗布部位が白くなったり、製剤が衣類に付着し
てしまったりすることが多く、使用上の問題が残ってい
る。
着などがなく、水洗等によっても簡単に皮膚から落ちる
ことがなく、かつシャワーや入浴後の高湿度下でも爽や
かな肌感覚を持続させる、濡れ肌用皮膚化粧料を提供す
ることを目的とする。
剤で表面処理した粉体、特定物性の油性物質及び水を含
有した化粧料は、化粧料中の粉体が皮膚に付着し、この
ため皮膚にさらさら感等の爽やかな肌感覚を持続させる
ことができるとともに、塗布部位の白色化や衣類への付
着等が生じないことを見出した。
(c): (a)25℃における表面張力が15〜22mN/mの油
剤で表面処理された平均粒径0.5〜10μm の粉体1
〜40重量%、(b)25℃における表面張力が30mN
/m以下であり、かつ25℃における粘度が200mm2
/s以下である油性物質1〜20重量%、(c)水を含
有する濡れ肌用皮膚化粧料を提供するものである。
皮膚に塗布した後、水又は温水で流すこともできる。従
来、石鹸、液体石鹸、シャンプー、リンス剤などは、使
用時、身体又はスポンジ、タオルなどに製剤をつけ、身
体洗浄などの目的を達成した後、温水や水で剤を洗い流
して使用するが、これらの製剤は界面活性剤を積極的に
配合して身体の汚れを落とす目的や、カチオン化合物を
配合して肌に付着させたりして皮膚感触を変えたりする
ものであるのに対して、粉体を皮膚に付着させる目的の
本発明化粧料は洗浄を目的とせず、洗浄を目的とする界
面活性剤を実質的に含まないものであり本質的に全く異
なるものである。
又は板状のものが好ましく、通常の化粧料に用いられる
ものであれば特に制限されないが、例えばシリカ、タル
ク等の無機粉体;シリコーン、アクリル酸、スチレン、
エチレン、メタクリル酸メチル等の重合体又は共重合体
などの有機粉体が挙げられる。これらの粉体を表面処理
するのに用いる油剤は、25℃における表面張力が15
〜22mN/mであることが必要である。これ以外の油剤
を用いても、粉体を皮膚に残留させることが困難であ
る。かかる油剤としては、例えばメチルポリシロキサン
を含む直鎖、分岐(架橋)又は環状シリコーン油;アル
キル、アミノ、(メタ)アクリル変性等の変性シリコー
ン類;フッ素変性シリコーンなどが挙げられる。
℃、湿度60%の恒温室で、BVP式表面張力計(A−
3型、協和界面化学社製)により、白金プレート(2
3.8×0.15mm)を用いて測定したものである。
剤を導入する場合、粉体を油剤で表面被覆する場合等の
いずれでも良い。粉体に油剤を導入するには、各モノマ
ーを仕込んで共重合体を合成すれば良く、また、表面被
覆するには、常法により、粉体表面に油剤を化学吸着又
は物理吸着させれば良い。
粉体の0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好
ましい。
0μm、好ましくは1.5〜7μmである。この範囲外
では、皮膚に残留し難くなる。
好ましくは1〜15重量%である。配合量を1〜40重
量%とすることにより、皮膚にさらさら感等の爽やかな
肌感触を付与することができる。
25℃における表面張力が30mN/m以下であり、かつ
25℃における粘度が200mm2/s以下のものであ
る。このような物性を有する油性物質を配合することに
より、球状粉体の皮膚への付着が容易となり、水洗等に
よっても落ちにくくなり、爽やかな肌感覚を持続させる
ことができる。このような油性物質としては、シリコー
ン油が挙げられ、具体的にはメチルポリシロキサン、ジ
メチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、
ジエチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アルコール変性ポ
リシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等が挙げられ
る。これらの中で、メチルポリシロキサン、ジメチルポ
リシロキサン、メチルシクロポリシロキサンが特に好ま
しい。
好ましくは2〜10重量%である。かかる配合量とする
ことにより、球状粉体の皮膚への付着が容易となり、水
洗等によっても落ちにくくなり、爽やかな肌感覚を持続
させることができる。
(重量比)は、1/10〜10/1が好ましく、1/1
〜5/1が特に好ましい。この範囲内であると、上記効
果が更に向上する。
体、油性物質を分散させるものであり、通常粉体と油性
物質との合計量に対して、0.5〜100重量倍配合す
るのが好ましく、1〜25重量倍配合するのが特に好ま
しい。
平板状もしくは鱗片状又は不定形の粉体を、1〜40重
量%、特に1〜20重量%配合するのが好ましい。これ
らを配合することにより、入浴時等の濡れた肌に塗布し
た際、伸びが良好となり、爽やかな肌感覚が一層向上す
る。また、発汗した汗を広げ効率よく肌をドライな状態
に保つことができる。
しては例えば、タルク、炭酸カルシウム、セピオライ
ト、クレー、ベントナイト、酸化チタン、マイカ、三酸
化アンチモン、セリサイト、炭酸マグネシウム、酸化亜
鉛、カオリンなどが好ましい例として挙げられるが、こ
れらの中で、タルク、カオリンが使用感に優れ特に好ま
しい。
性高分子を配合することが好ましい。これにより粉体、
油性物質等を特定濃度(低くもなく高くもない使いやす
い濃度)で濡れ肌用皮膚化粧料中で均一に分散且つ安定
に存在させ、使用性が向上する。
ボポール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸Na、ヒド
ロキシセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、カチオン化セルロース、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、カチオン化ポリビニル
ピロリドン、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合
体、結晶セルロース等が挙げられる。このうち、カーボ
ポール、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体、
カルボキシメチルセルロース、結晶セルロース等が好ま
しい。またかかる水溶性高分子の配合量は、0.01〜
2重量%、特に0.01〜1重量%が好ましい。
って上記成分を混合することにより製造できる。
の上に直接塗布する使用方法にも特徴があるが、乾いた
肌に用いてもさらさらした肌感触を得ることはできる。
しかしこの場合には剤を広範囲に塗布できず、部分的に
肌に付着した粉体が白く残ったり、衣類に粉体が付着場
合がある。また、入浴剤として適用することもできる。
ては、入浴やシャワー後の濡れた肌、好ましくはボディ
に塗布後、そのまま乾燥させる方法、濡れた肌に塗布
後、タオルドライする方法、塗布後、浴水やシャワー水
で流し、タオルドライする方法などが好ましい。
シャワー後の膨潤した角質に対して粉体が特異的に付着
し、濡れた皮膚に用いることにより、少量の塗布量で全
身にくまなく広がり、そのまま乾燥させてもタオルドラ
イしても粉体が肌から離脱することがなく、また、浴水
やシャワー水で流しても、十分な量の粉体が肌に残るた
め、適度なさらさらとした肌感覚を長時間に渡って皮膚
に与えることができる。また、保湿成分、抗炎症剤、美
白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、香料等を
配合することにより、入浴後やシャワー後の肌を機能的
にコンディショニングすることができ、潤いや清涼感、
香りを楽しむこともできる。
の効果を害さない範囲で、アルコール、保湿成分、抗炎
症剤、美白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、
温感剤、香料等を配合できる。
ル、プロピレンアルコール、1,3−ブチレンアルコー
ル、グリセリン、ソルビトールなどが挙げられる。保湿
成分としては、グリセリン、乳酸、セラミド、コレステ
リルエステルなどが挙げられる。抗炎症剤としては、グ
リチルリチン酸塩、β−グリチルレチン酸、アラントイ
ン、インドメタシン、グアイアズレン、グアイアズレン
スルホン酸塩などが挙げられる。美白剤、UVケア剤と
しては、ビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸エス
テルマグネシウムなど)、アルブチン、コウジ酸、カミ
ツレエキス、バーソールMCX、エスカロール507、
オキシベンゾン、ユビナールなどが挙げられる。殺菌剤
としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、トリクロカルバミド、塩化セチルピリジニウム、イ
ソプロピルメチルフェノールなどが挙げられる。制汗剤
としては、塩化アルミニウム、クロロヒドロキシアルミ
ニウム、乳酸アルミニウム、アラントインアルミニウム
誘導体、p−フェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられ
る。温感剤としては、バニリルブチルエーテルなどが挙
げられ、清涼剤としては、メントールなどが挙げられ
る。これらは、いずれも1種以上を用いることができ
る。
肌に対して球状粉体が有効に付着し、かつ水滴除去後も
粉体が肌上に十分残り、長時間に渡って適度な肌感覚を
皮膚に与えるものであり、また塗布部が白くなったり、
製剤が衣類に付着することがない。また、水溶性高分子
の配合により製剤の再分散性を高め、使用感の良いもの
が得られた。
により製造し、これを使用したときの肌感触、清涼感の
持続性及び香りの持続性を評価した。結果を表1に併せ
て示す。
により、シャワー後の濡れた肌に、化粧料を塗布し、水
洗した後、タオルドライを行った。タオルドライ後の肌
感触(さらさら感)、清涼感の持続性及び香りの持続性
について官能評価し、各項目についてそれぞれ「感じ
た」、「やや感じた」、「感じない」と評価した人数で
示した。
より製造し、実施例1と同様にして、温感の持続性及び
香りの持続性を評価した。結果を表2に併せて示す。
により製造し、実施例1と同様にして、タオルドライ後
の肌感触(さらさら感)、清涼感の持続性及びデオドラ
ント効果の持続性を評価した。結果を表3に併せて示
す。
Claims (4)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(c): (a)25℃における表面張力が15〜22mN/mの油
剤で表面処理された平均粒径0.5〜10μm の粉体1
〜40重量%、(b)25℃における表面張力が30mN
/m以下であり、かつ25℃における粘度が200mm2
/s以下である油性物質1〜20重量%、(c)水を含
有する濡れ肌用皮膚化粧料。 - 【請求項2】 成分(a)と成分(b)との重量比が1
/10〜10/1である請求項1記載の濡れ肌用皮膚化
粧料。 - 【請求項3】 更に成分(d):平板状もしくは鱗片状
又は不定形の粉体を1〜40重量%含有する請求項1又
は2記載の濡れ肌用皮膚化粧料。 - 【請求項4】 更に成分(e):水溶性高分子を0.0
1〜2重量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載
の濡れ肌用皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354396A JP2000178164A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10354396A JP2000178164A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 皮膚化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000178164A true JP2000178164A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18437284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10354396A Pending JP2000178164A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000178164A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010235460A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Kao Corp | 水中油型皮膚化粧料 |
JP2012254941A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Kao Corp | 皮膚外用剤及びこれを用いた香料揮散促進方法 |
JP2013147461A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Kao Corp | ボディリンス剤 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10354396A patent/JP2000178164A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010235460A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Kao Corp | 水中油型皮膚化粧料 |
JP2012254941A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Kao Corp | 皮膚外用剤及びこれを用いた香料揮散促進方法 |
JP2013147461A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Kao Corp | ボディリンス剤 |
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