JP5983808B2 - 情報処理方法、表示方法、情報処理装置、端末装置、情報処理プログラム及び表示プログラム - Google Patents

情報処理方法、表示方法、情報処理装置、端末装置、情報処理プログラム及び表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザのアイテムに関する利用情報を用いた情報処理、特にポイントに係る
情報処理を行う情報処理方法及び情報処理装置、その情報処理装置に接続される端末装置
、その端末装置における表示方法、並びに情報処理装置及び端末装置におけるプログラム
に関する。
近年、デジタル技術やネットワーク技術の進展により、ネットワークを使ってデジタル
コンテンツや物品などのアイテムを配信したり、販売することが増えている。これに伴い
、多数のアイテムの中から、ユーザが興味を持つ可能性の高いアイテムの情報を選択して
提供する技術へのニーズが高まっている。
また、ユーザが商品を購入する際に、購入金額や購入回数に応じてポイントを付与し、
次回の購入時にポイント相当分の割引を行うといった、いわゆるポイントサービスが広く
行われている。
そして、アイテムに関する情報提供とポイントサービスとを組合せた技術も提案されて
いる。例えば、特許文献1には、商品に関するアドバイスを他のユーザに対して行ったユ
ーザに対して、ポイントを付与し、アイテムの利用を促進する技術が開示されている。ま
た特許文献2には、対象ユーザに類似するユーザが推薦するアイテムを対象ユーザが選択
した回数に応じて、その類似するユーザにポイントを付与する技術が開示されている。
特開2002−288503号公報 特開2007−200099号公報
上述の従来技術のように、情報提供ユーザの提供した情報に従って他のユーザがアイテ
ムを購入した場合に、情報提供ユーザにポイントを付与するシステムでは、ユーザからの
情報提供が促進されることが期待できる。さらに、ポイントが付与されるタイミングを情
報提供ユーザが予測することは難しいため、購入した本人がポイントを取得する通常のポ
イントサービスに比べて、より大きな意外性やある種の感動をユーザに与えることができ
る。そして、各々のユーザには、自分のポイントが増えているかどうかを確認したいとい
う心理が働くので、そのサイトへのアクセス頻度が高まる場合がある。
しかしながら、上記の特許文献1および特許文献2においては、情報を提供するユーザ
と、その情報に従ってアイテムを利用するユーザの関係が1対1であるため、実際にポイ
ントが付与されるユーザがごく一部のユーザに限られたり、ポイントが増える頻度が少な
いという問題があった。すなわち、ユーザAが提供した情報に基づきユーザBがアイテム
を利用した場合に、ユーザAのポイントは1回だけ増えるが、それ以外の大多数のユーザ
のポイントは全く変更されない。このため、自分のポイントが増えていることを期待して
、一時的にはサイトに頻繁にアクセスしても、なかなかポイントが増えないため、最終的
にはアクセス頻度が下がる場合があった。例えば、ポイントサービスに入会した直後には
、自分のポイントが増えているかを確認するために、サイトへ頻繁にアクセスするが、い
つまで経ってもポイントが増えないため、そのうちにサイトやアイテムへの興味を失って
しまうことがあった。
そこで本発明は、ユーザのポイントサービスに対する関心を高め、アイテムに関する利
用を促進することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る情報処理方法は、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得工程と、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成工程と、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出工程とを含み、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
第2の発明に係る情報処理方法は、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得工程と、アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得工程と、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成工程と、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出工程とを含み、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
第3の発明に係る情報処理装置は、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得部と、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成部と、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出部とを備え、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
第4の発明に係る情報処理装置は、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得部と、アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得部と、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成部と、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出部とを備え、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
第5の発明に係る情報処理プログラムは、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得ステップと、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成ステップと、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出ステップとをコンピュータに実行させ、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
第6の発明に係る情報処理プログラムは、ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、ユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得ステップと、アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得ステップと、前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成ステップと、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部である複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出ステップとをコンピュータに実行させ、前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となることを特徴とする。
本発明では、ある利用履歴(一の利用履歴)に含まれるアイテム識別子と同じアイテム
識別子を持ち、かつ一の利用履歴よりも古い利用履歴(先行利用履歴)を特定し、先行利
用履歴に関連する複数のユーザのポイントを更新するため、あるユーザの1回の利用行為
をもとにして複数のユーザにポイントを付与することが可能である。すなわち、従来の方
法に比べて、ポイントが増加する頻度やポイントが付与されるユーザ数を増やすことがで
きる。このため、ユーザは自分のポイントを確認するために頻繁にアイテム提供サーバに
アクセスする傾向が強まり、アイテムに関する情報を見る機会も増えるので、ユーザのア
イテム利用を促進することができる。
また、多くの種類のアイテムを利用したユーザほど、同じアイテムを後から他のユーザ
が利用する可能性が高いので、それに伴って後からポイントが付与される可能性も高くな
る。このため、「より多くの種類のアイテムを利用しよう」というモチベーションが各々
のユーザで高まり、アイテムの利用が促進される。
更に、後から他の多くのユーザが利用するアイテムをいち早く利用したユーザに多くの
ポイントが溜まる傾向があるので、「今後人気の出そうなアイテムを予測して、他人より
も早く利用しよう」というインセンティブが各々のユーザに働き、アイテムの利用がより
一層促進される効果が得られる。
本発明の第1実施形態におけるシステム全体の第1の構成図。 本発明の第1実施形態におけるシステム全体の第2の構成図。 本発明の第1実施形態におけるアイテム提供サーバ装置1の構成図。 本発明の第1実施形態におけるユーザ情報格納部141の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態におけるアイテム情報格納部142の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における推薦アイテム情報格納部143の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態におけるユーザページ情報作成処理と利用情報中継処理を続けて行った場合の手順を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態における端末装置3の構成図。 本発明の第1実施形態における表示手段34に表示するユーザページの表示例を示す図。 本発明の第1実施形態における情報処理サーバ装置2の構成図。 本発明の第1実施形態における利用情報格納部231の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における類似ユーザ情報格納部232の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における分配情報格納部233の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における利用ポイント格納部234の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における利用ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態における類似ユーザ選出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態における推薦アイテム選出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態における類似ユーザを選出する処理の例を示す図。 本発明の第1実施形態における推薦アイテムを選出する処理の例を示す図。 本発明の第1実施形態における分配率を算出する処理の例を示す図。 本発明の第1実施形態における表示手段34に表示する、利用アイテムごとの利用ポイントを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第1実施形態における、ユーザごとアイテムごとに利用ポイントを格納する場合の、利用ポイント格納部234の格納状態を示す図。 本発明の第1実施形態における表示手段34に表示する、利用ポイントが付与されたユーザの数を通知する情報を追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第2実施形態における情報処理サーバ装置6の構成図。 本発明の第2実施形態における仮ポイント格納部637の格納状態を示す図。 本発明の第2実施形態における仮ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態における一定の期間ごとに行う利用親ポイント分配処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態におけるアイテム提供サーバ装置7の構成図。 本発明の第3実施形態における表示手段34に表示するユーザページの表示例を示す図。 本発明の第3実施形態における情報処理サーバ装置8の構成図。 本発明の第3実施形態における利用ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態における表示手段34に表示する、人気アイテムのリストを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第3実施形態における表示手段34に表示する、指定した条件を満たす人気アイテムのリストを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第1〜第3実施形態において用いられる式を示す図。 本発明の第1〜第3実施形態において用いられる式を示す図。 本発明の第4実施形態におけるシステム全体の第1の構成図。 本発明の第4実施形態におけるシステム全体の第2の構成図。 本発明の第4実施形態におけるアイテム提供サーバ装置2の構成図。 本発明の第4実施形態におけるユーザ情報格納部241の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態におけるアイテム情報格納部242の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における利用履歴格納部243の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における推薦属性情報格納部244の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における端末装置3の構成図。 本発明の第4実施形態における表示部34に表示するユーザページの表示例を示す図。 本発明の第4実施形態における端末装置3でのアイテムの利用に関する手順の一例を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における情報処理サーバ装置1の構成図。 本発明の第4実施形態における属性嗜好情報格納部132の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における類似ユーザ情報格納部133の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における分配情報格納部135の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における制約情報格納部136の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における利用ポイント情報格納部137の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における利用ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における嗜好情報作成処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における類似ユーザ選出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における推薦属性選出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における分配ユーザ選出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態における類似ユーザを選出する処理の例を示す図。 本発明の第4実施形態における推薦属性を選出する処理の例を示す図。 本発明の第4実施形態における分配率を算出する処理の例を示す図。 本発明の第4実施形態における表示部34に表示する、利用したアイテム属性ごとの利用ポイントを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第4実施形態における、ユーザごとアイテム属性ごとに利用ポイントを格納する場合の、利用ポイント情報格納部137の格納状態を示す図。 本発明の第4実施形態における表示部34に表示する、利用ポイントが付与されたユーザの数を通知する情報を追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第5実施形態における情報処理サーバ装置6の構成図。 本発明の第5実施形態における仮ポイント情報格納部630の格納状態を示す図。 本発明の第5実施形態における仮ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第5実施形態における一定の期間ごとに行う利用親ポイント分配処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第6実施形態におけるアイテム提供サーバ装置8の構成図。 本発明の第6実施形態における表示部34に表示するユーザページの表示例を示す図。 本発明の第6実施形態における情報処理サーバ装置7の構成図。 本発明の第6実施形態における利用ポイント算出処理の手順を示すフローチャート。 本発明の第6実施形態における表示部34に表示する、人気アイテムのリストを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第6実施形態における表示部34に表示する、指定した条件を満たす人気アイテムのリストを追加したユーザページの表示例を示す図。 本発明の第4〜第6実施形態において用いられる式を示す図。 本発明の第4〜第6実施形態において用いられる式を示す図。 本発明の第4〜第6実施形態において用いられる式を示す図。
以下、本発明の情報処理方法、表示方法、情報処理装置、端末装置、情報処理プログラム及び表示プログラムについて、添付図面を参照して説明する。なお、第1〜第3実施形態においては、図1〜図35を用いて説明する。第1〜第3実施形態における各符号についても、図1〜図35における符号である。また、第4〜第6実施形態においては、図36〜図75を用いて説明する。第4〜第6実施形態における各符号や数式の番号についても、図36〜図75における符号や番号である。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について、図を用いて詳細に説明する。図1は、本発明
の第1実施形態におけるシステム全体の構成図である。本実施形態におけるシステムは、
アイテム提供サーバ装置1と、情報処理サーバ装置2と、1つ以上の端末装置3(3a〜
3n)がネットワーク4を介して接続されている。また、図2に示すように、2つのネッ
トワークを用いてシステム全体を構成してもよい。図2においては、アイテム提供サーバ
装置1と情報処理サーバ装置2がネットワーク5を介して接続されており、アイテム提供
サーバ装置1と端末装置3(3a〜3n)がネットワーク4を介して接続されている。ネ
ットワーク5は、LAN(Local Area Network)であり、情報処理サ
ーバ装置2と端末装置3(3a〜3n)は、直接接続できないようになっている。本実施
形態では、特に断らない限り、システム全体の構成が図1である場合を説明する。なお本
実施形態では、アイテム提供サーバ装置1と情報処理サーバ装置2を別々の装置とする場
合を説明するが、この2つの機能を合わせて1つの装置として実現してもよい。
ネットワーク4は、例えばインターネット等のネットワークであり、アイテム提供サー
バ装置1と情報処理サーバ装置2と端末装置3との間の情報のやり取りを仲介する。アイ
テム提供サーバ装置1は、端末装置3の要求に応じて、アイテムを提供する装置である。
ここでアイテムとは、テキスト、音声、音楽、映像等のデジタルコンテンツや様々な物品
であり、更には金融商品、不動産、人物に関する情報等であってもよい。すなわち本実施
形態におけるアイテムは、有形か無形かを問わず、有料か無料かも問わない。アイテム提
供サーバ装置1は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネッ
トワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)
処理として実施することも可能である。
図3は、本実施形態におけるアイテム提供サーバ装置1の構成図である。本実施形態に
おけるアイテム提供サーバ装置1は、アイテム提供サーバ制御手段11と、アイテム提供
サーバ通信手段12と、認証手段13と、アイテム提供サーバ格納手段14とで構成され
る。
認証手段13は、端末装置3または端末装置3を利用するユーザを認証する。認証手段
13は、端末装置3を利用するユーザを一意に識別するユーザ識別情報(ユーザ識別子)
、または端末装置3を一意に識別するための端末識別情報と、パスワードとを関連付けて
格納している。本実施形態では、ユーザ識別情報を用いる場合を例にして説明するが、端
末識別情報を用いる場合も同様である。ユーザ識別情報と端末識別情報とを合わせた意味
の総称として、利用主体識別情報(利用主体識別子)という用語を用いる。また、ユーザ
識別情報とパスワードとの組合せを、利用者特定情報とする。認証手段13では、端末装
置3より受信した利用者特定情報と一致するものが格納されている場合に、認証成功とす
る。そして、認証に成功した利用者特定情報に対応するユーザを認証ユーザとする。
アイテム提供サーバ格納手段14は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを
記憶する。アイテム提供サーバ格納手段14は、ユーザ情報格納部141と、アイテム情
報格納部142と、推薦アイテム情報格納部143とで構成される。
ユーザ情報格納部141は、ユーザ情報を複数記憶する。図4は、ユーザ情報格納部1
41の格納状態の一例を示す図である。ユーザ情報とは、端末装置3を利用するユーザを
一意に識別するユーザ識別情報であるuser_idとユーザ属性情報であるuser_
infoとを関連付けたものであり、図4のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ属性
情報とは、ユーザの名前、年齢、性別、住所(地域)、趣味、会員になった時期(年月、
日付、日時など)、メールアドレス、電話番号などの情報である。また、アイテム提供サ
ーバ装置1にて商品の購入が可能であれば、商品の支払いを行うためのクレジットカード
情報などを含んでもよい。
アイテム情報格納部142は、アイテム情報を複数記憶する。図5は、アイテム情報格
納部142の格納状態の一例を示す図である。アイテム情報とは、アイテム識別情報であ
るitem_idとアイテムの属性情報であるitem_infoとを関連付けたもので
あり、図5のようなテーブル形式で記憶する。アイテム識別情報(アイテム識別子)とは
、アイテムを一意に識別するためのものである。また、アイテムの属性情報とは、例えば
、アイテムの名称、制作者、制作年、ジャンル、価格、アイテムを利用するのに適したユ
ーザの条件などの情報である。
推薦アイテム情報格納部143は、ユーザごとに推薦アイテム情報を複数記憶する。図
6は、推薦アイテム情報格納部143の格納状態の一例を示す図である。推薦アイテム情
報とは、ユーザ識別情報であるuser_idと、アイテム識別情報であるitem_i
dとを関連付けたものであり、図6のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ識別情報で
あるuser_idを指定することで、user_idに対応する推薦アイテムのアイテ
ム識別情報を全て取得することができる。また後述するように、情報処理サーバ装置2か
ら、推薦値または推薦順位を受信した場合には、ユーザ識別情報と、アイテム識別情報と
、推薦値または推薦順位とを関連付けて記憶してもよい。
アイテム提供サーバ通信手段12は、ネットワーク4を介して情報処理サーバ装置2や
、端末装置3と通信を行うための手段である。
アイテム提供サーバ制御手段11は、アイテム提供サーバ装置1を構成する各手段に対
して、全体的な制御を行う。アイテム提供サーバ制御手段11は、ユーザページ情報作成
部111と、推薦アイテム取得部112と、利用情報中継部113とで構成される。
ユーザページ情報作成部111は、端末装置3から受信したデータに応じて、以下の2
種類の処理を行う。ユーザページ情報作成部111の第1の処理は、ユーザページ情報送
信処理であり、端末装置3よりユーザページ情報取得要求を受信し、かつ、認証手段13
にて認証成功した場合に、この処理を行う。ユーザページ情報取得要求とは、ユーザペー
ジ情報の取得を要求する情報であり、認証手段13にて認証を行うために、少なくとも利
用者特定情報を含む。ユーザページ情報とは、端末装置3に検索画面や、推薦アイテム情
報の閲覧操作画面や、利用ポイントの確認画面を表示させるために必要な情報である。例
えば、HTML(Hyper Text Markup Language)形式を用い
てユーザページ情報を作成してもよいし、これ以外のデータ形式を用いてもよい。
ここで利用ポイントとは、ユーザと何らかの関係性のある他のユーザがアイテムを利用
したことに基づき、ユーザに付与される数値である。また、アイテムを利用したユーザ本
人に利用ポイントを付与してもよい。なお、アイテム提供サーバ装置1によるサービスを
提供している側(サービス提供側)が、そのサービスを利用するユーザに対して、利用ポ
イントに応じて、そのポイントに応じた何らかの特典を与えてもよい。例えば、ショッピ
ングサイトであれば、商品購入の際に、代金の一部として利用ポイントを使用できるよう
にしてもよいし、利用ポイントに応じた値引きサービスを行ってもよい。なお、何らかの
関係性のある他のユーザとは、例えば、対象となるユーザと共通のアイテムを利用してい
るユーザや、対象となるユーザと類似ユーザであり、かつ共通のアイテムを利用している
ユーザなどである。
ユーザページ情報送信処理とは、認証ユーザのユーザページ情報を作成し、認証ユーザ
が利用中の端末装置3に、作成したユーザページ情報を送信する処理であり、まず、推薦
アイテム情報格納部143にて、認証ユーザのユーザ識別情報に対応する推薦アイテム情
報を全て取得する。次に、利用ポイント情報取得要求を作成し、ネットワーク4を介して
、情報処理サーバ装置2に、作成した利用ポイント情報取得要求を送信する。利用ポイン
ト情報取得要求とは、認証ユーザが獲得した利用ポイントに関する情報を取得するための
情報であり、少なくとも認証ユーザのユーザ識別情報を含む。
次に、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置2より、送信した利用ポイント情
報取得要求に対応する利用ポイント情報を受信する。次に、取得した推薦アイテム情報と
、受信した利用ポイント情報を用いて、ユーザページ情報を作成する。そして、ネットワ
ーク4を介して、端末装置3に、作成したユーザページ情報を送信する。
ユーザページ情報作成部111の第2の処理は、検索結果送信処理であり、ネットワー
ク4を介して、端末装置3より検索条件を受信すると、この処理を行う。ここで検索条件
とは、利用するアイテムを絞り込むために用いる条件であり、例えば、ジャンル名、製作
者、キーワード、価格の上限や下限などである。検索結果送信処理とは、端末装置3に、
受信した検索条件を満たすアイテム情報を送信する処理であり、まず、アイテム情報格納
部142より、検索条件を満たすアイテムの属性情報を有するアイテム情報を全て抽出す
る。そして、ネットワーク4を介して、端末装置3に、抽出した全てのアイテム情報を送
信する。
推薦アイテム取得部112は、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置2より推
薦アイテム情報を受信すると、推薦アイテム情報更新処理を行う。推薦アイテム情報更新
処理とは、推薦アイテム情報格納部143にて、記憶されている全てのデータを削除した
後に、受信した推薦アイテム情報を記憶する処理である。
利用情報中継部113は、ネットワーク4を介して、端末装置3より利用者特定情報と
新規利用情報とを受信し、かつ、認証手段13にて認証が成功した場合に、利用情報中継
処理を行う。新規利用情報とは、後述する利用ポイント算出処理のトリガーとなる利用情
報である。端末装置3から受信する利用情報には、少なくともユーザ識別情報とアイテム
識別情報が含まれている。利用情報中継処理とは、ネットワーク4を介して、情報処理サ
ーバ装置2に、受信した新規利用情報を送信する処理である。
ここで、図7のフローチャートを用いて、ユーザページ情報作成部111によるユーザ
ページ情報送信処理と、利用情報中継部113による利用情報中継処理を続けて行う場合
の動作を説明する。まず、端末装置3が、ユーザページ情報取得要求送信処理を行い、ネ
ットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置1にユーザページ情報取得要求を送信す
る(ステップS101)。ユーザページ情報取得要求送信処理については後述する。
次に、アイテム提供サーバ装置1の認証手段13が、ネットワーク4を介して、端末装
置3よりユーザページ情報取得要求を受信すると、ユーザページ情報取得要求に含まれる
利用者特定情報を基に認証を行う(ステップS102)。認証に成功した場合は、ユーザ
ページ情報作成部111に受信したユーザページ情報取得要求を送り、ステップS103
へ進み、失敗した場合はステップS101からやり直す。
ステップS103では、ユーザページ情報作成部111が、認証手段13よりユーザペ
ージ情報取得要求を取得し、ユーザページ情報送信処理を行い、ネットワーク4を介して
、端末装置3にユーザページ情報を送信する。次に、端末装置3が、ネットワーク4を介
して、アイテム提供サーバ装置1より、ユーザページ情報を受信すると、ユーザページ表
示処理を行う(ステップS104)。ユーザページ表示処理については後述する。
次に、表示されたユーザページを閲覧したユーザが、アイテムに関する利用操作を行う
と、端末装置3は、新規利用情報を作成し、ネットワーク4を介して、アイテム提供サー
バ装置1に、新規利用情報と利用者特定情報とを送信する利用情報送信処理を行う(ステ
ップS105)。利用情報送信処理については後述する。次に、アイテム提供サーバ装置
1の認証手段13が、ネットワーク4を介して、端末装置3より新規利用情報と利用者特
定情報とを受信すると、利用者特定情報を基に認証を行う(ステップS106)。認証に
成功した場合は、利用情報中継部113に受信した新規利用情報を送り、ステップS10
7へ進み、失敗した場合はステップS105からやり直す。
ステップS107では、利用情報中継部113が、認証手段13より新規利用情報を取
得し、利用情報中継処理を行い、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置2に、取
得した新規利用情報を送信する。次に、情報処理サーバ装置2が、ネットワーク4を介し
て、アイテム提供サーバ装置1より、新規利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理
を行い(ステップS108)、ステップS101からステップS108までの一連の処理
を終了する。利用ポイント算出処理については後述する。以上が、ユーザページ情報作成
部111によるユーザページ情報送信処理と、利用情報中継部113による利用情報中継
処理を続けて行った場合の手順の説明である。
端末装置3は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークイン
タフェース等を備える一般的なコンピュータであり、内蔵されたプログラムにより所定の
動作を行う。図8は、本実施形態における端末装置3の構成図である。本実施形態におけ
る端末装置3は、端末制御手段31と、端末通信手段32と、入力手段33と、表示手段
34とで構成される。
端末通信手段32は、ネットワーク4を介してアイテム提供サーバ装置1と通信を行う
ための手段である。入力手段33は、例えば、端末装置3がPC(Personal C
omputer)であれば、マウスやキーボード、携帯電話であれば、ボタンといったよ
うに、ユーザが端末装置3を操作するためのインタフェースである。表示手段34は、例
えば、ディスプレイといったように、様々な情報を表示し、ユーザに視覚的に示すための
インタフェースである。
端末制御手段31は、端末装置3を構成する各手段に対して、全体的な制御を行う。端
末制御手段31は、ユーザページ表示部311と、利用情報作成部312とで構成される
。ユーザページ表示部311は、入力手段33から取得した操作や、アイテム提供サーバ
装置1から受信したデータの種類に応じて、以下の4種類の処理を行う。
ユーザページ表示部311の第1の処理は、ユーザページ情報取得要求送信処理(ステ
ップS101)であり、入力手段33よりユーザページの表示を要求する操作を取得する
と、この処理を行う。ユーザページとは、ユーザページ情報を基に、表示手段34に表示
するために描画されたものである。ユーザページ情報取得要求送信処理とは、端末装置3
を利用中のユーザである「利用ユーザ」のユーザ識別情報とパスワードの組合せである利
用者特定情報を用いて、ユーザページ情報取得要求を作成し、ネットワーク4を介して、
アイテム提供サーバ装置1に、作成したユーザページ情報取得要求を送信する処理である
。パスワードは、端末装置3の図示しない格納手段に記憶しておき、ユーザページ情報取
得要求を作成するたびに図示しない格納手段から取得してもよいし、ユーザページ情報取
得要求を作成するたびにユーザに入力させるようにしてもよい。
ユーザページ表示部311の第2の処理は、ユーザページ表示処理(ステップS104
)であり、アイテム提供サーバ装置1よりユーザページ情報を取得すると、この処理を行
う。ユーザページ表示処理とは、アイテム提供サーバ装置1より取得したユーザページ情
報を基に、ユーザページを作成し、表示手段34に、作成したユーザページを表示する処
理である。
ユーザページ表示部311の第3の処理は、検索条件送信処理であり、入力手段33よ
り条件の入力操作と検索を要求する操作の内容を取得すると、この処理を行う。検索条件
送信処理とは、利用ユーザのユーザ識別情報と、取得した条件を用いて検索条件を作成し
、アイテム提供サーバ装置1に、作成した検索条件を送信する処理である。
ユーザページ表示部311の第4の処理は、検索結果表示処理であり、アイテム提供サ
ーバ装置1より、検索条件送信処理にて送信した検索条件に対するアイテム情報を取得す
ると、この処理を行う。検索結果表示処理とは、受信したアイテム情報を基にユーザペー
ジの更新を行う処理である。表示手段34に表示するユーザページは、例えば、図9のユ
ーザページの表示例のように、現在獲得している利用ポイントが確認でき、アイテムの検
索手段が用意され、推薦アイテムと、検索により取得したアイテムとを分けて表示できる
ようにすればよい。図9の表示例では、左上に端末装置3を利用中のユーザのユーザ名と
利用ポイントとを表示し、左下に端末装置3を利用中のユーザの推薦アイテム情報を表示
している。また、右上に検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリ
ガーとなる「検索」ボタンとを表示し、右下に検索条件を満たすアイテム情報を表示して
いる。
利用情報作成部312は、入力手段33より、ユーザページに表示されたアイテムの利
用操作の内容を取得すると、利用情報送信処理(ステップS105)を行う。アイテムの
利用操作とは、ユーザページに表示されたアイテム名などのアイテムの属性情報を選択す
る操作や、アイテムが音楽であれば、再生を行うという操作や、アイテムが映画であれば
、視聴するという操作や、ユーザページにてアイテムの購入が行える場合は、アイテムを
購入候補に指定する(買い物かごに入れる)操作や、購入候補として指定したアイテムを
購入する操作等である。
利用情報送信処理とは、利用ユーザのユーザ識別情報とパスワードの組合せである利用
者特定情報を作成し、利用ユーザのユーザ識別情報と利用操作の対象となったアイテムの
アイテム識別情報を基に新規利用情報を作成し、ネットワーク4を介して、アイテム提供
サーバ装置1に、作成した利用者特定情報と新規利用情報とを送信する処理である。また
利用情報送信処理において、上述した以外の情報を新規利用情報に追加することもできる
。例えば、アイテム名などのアイテムの属性情報を選択する操作、アイテムを購入候補に
指定する操作、購入候補に指定したアイテムを購入する操作、アイテムを再生する操作、
などの各利用操作を区別するための利用形態情報を追加してもよい。また、ユーザにアイ
テムに対する評価を行わせた上で、その評価値(例えば、「1:非常に嫌い」、「2:や
や嫌い」、「3:どちらでもない」、「4:やや好き」、「5:非常に好き」といったよ
うに、好みの度合いを数値化したもの)を新規利用情報に追加してもよい。
情報処理サーバ装置2は、アイテム提供サーバ装置1に推薦アイテム情報を送信したり
、アイテム提供サーバ装置1の要求に応じて、利用ポイント情報を送信する装置である。
情報処理サーバ装置2は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)
、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログ
ラム)処理として実施することも可能である。なお、情報処理サーバ装置2を複数のコン
ピュータを用いて構成してもよい。例えば、負荷分散をするために、情報処理サーバ装置
2の各手段に相当する処理を行うコンピュータを複数用いて分散処理を行ってもよい。ま
た、情報処理サーバ装置2の一部の手段の処理をあるコンピュータで実施し、他の手段の
処理を別のコンピュータで実施する形態で分散処理を行ってもよい。
図10は、本実施形態における情報処理サーバ装置2の構成図である。本実施形態にお
ける情報処理サーバ装置2は、情報処理サーバ制御手段21と、情報処理サーバ通信手段
22と、情報処理サーバ格納手段23とで構成される。情報処理サーバ格納手段23は、
HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶する。情報処理サーバ格納手段23
は、利用情報格納部231と、類似ユーザ情報格納部232と、分配情報格納部233と
、利用ポイント格納部234と、ユーザ情報格納部235と、アイテム情報格納部236
とで構成される。利用情報格納部231は、利用情報を複数記憶する。図11(図11(
a)〜図11(e))は利用情報格納部231の格納状態の例を示す図である。以下に図
11を用いて利用情報の格納形式を9種類説明する。
利用情報の第1の格納形式は、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別
情報を、それぞれuser_idとitem_idとして関連付けて、図11(a)のよ
うなテーブル形式で記憶するものである。このとき、user_idとitem_idの
組合せは一意であり、重複して記憶することはできない。データを追加する際に、既に同
一の(user_id,item_id)の組合せがテーブルに存在する場合は、データ
を更新しなくてもよいし、新しいデータを上書きしてもよい。第1の格納形式は、アイテ
ムの利用回数を用いる必要がない場合に適しており、格納に必要なデータ容量が最も少な
いという特徴がある。
利用情報の第2の格納形式は、利用情報の第1の格納形式と同様に、新規利用情報に含
まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報を、それぞれuser_idとitem_id
として関連付けて、図11(a)のようなテーブル形式で記憶するものであるが、use
r_idとitem_idとの組合せの重複を許容する。このため、user_idとi
tem_idとの組合せの数を調べることで、ユーザのアイテムに対する利用回数を算出
することができる。また、新しく追加されるデータは、必ずテーブルの末尾(一番下の行
)に追加されるので、テーブル内の上に位置する行データほど古く、下に位置する行デー
タほど新しいことになる。後述する第6の格納形式のようにアイテムを利用した日付を格
納していないが、2つの行の位置関係を調べることにより、2つのデータのどちらが古い
かを容易に判定できる。
利用情報の第3の格納形式は、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報(user_i
d)とアイテム識別情報(item_id)と、そのユーザのそのアイテムに対する利用
回数(count)とを関連付けて、図11(b)のようなテーブル形式で記憶するもの
である。このとき、user_idとitem_idとの組合せは一意であり、重複して
記憶することはできない。新規利用情報に利用回数が含まれていない場合は、count
の初期値を「1」とし、2回目以降に記憶する際には、対応するcountの値を「1」
増やす。また、新規利用情報に利用回数が含まれる場合は、countの初期値をその利
用回数とし、2回目以降に記憶する際には、対応するcountの値に新規利用情報に含
まれる利用回数を加算する。第3の格納形式を用いることで、利用情報格納部231から
利用回数を簡単に読み出すことができるので、類似ユーザ選出部212、推薦アイテム選
出部213などで利用回数を用いた処理を行う場合に、処理量を少なくできる。
利用情報の第4の格納形式は、新規利用情報にユーザがアイテムに対して行った評価を
数値化した評価値(例えば、「1:非常に嫌い」、「2:やや嫌い」、「3:どちらでも
ない」、「4:やや好き」、「5:非常に好き」といったように、好みの度合いを数値化
したもの)が含まれている場合に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識
別情報と評価値とを、それぞれuser_idとitem_idとvalueとして関連
付けて、図11(c)のようなテーブル形式で記憶する。このとき、user_idとi
tem_idとの組合せは一意であり、重複して記憶することはできない。重複したus
er_idとitem_idとの組合せに対応する新規利用情報を記憶しようとした場合
は、その新規利用情報を記憶する代わりに、重複したuser_idとitem_idと
の組合せに対応する既に記憶された利用情報のvalueの値を、新規利用情報に含まれ
る評価値で置き換える。
利用情報の第5の格納形式は、新規利用情報に評価値が含まれている場合に、利用情報
の第4の格納形式と同様に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報
と評価値とを、それぞれuser_idとitem_idとvalueとして関連付けて
、図11(c)のようなテーブル形式で記憶するものであるが、user_idとite
m_idとの組合せの重複を許容する。第2の格納形式と同様に、新しく追加されるデー
タは、必ずテーブルの末尾(一番下の行)に追加されるので、テーブル内の上に位置する
行データほど古く、下に位置する行データほど新しいことになる。同一の(user_i
d,item_id)の組合せが複数存在する場合、テーブルの下に位置する行のデータ
ほど、新しい評価であることを示している。
利用情報の第6の格納形式は、新規利用情報にユーザがアイテムを利用した日付が含ま
れている場合に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報と利用した
日付とを、それぞれuser_idとitem_idとdateとして関連付けて、図1
1(d)のようなテーブル形式で記憶する。このとき、user_idとitem_id
との組合せは一意であり、重複して記憶することはできない。このため、重複したuse
r_idとitem_idとの組合せに対応する新規利用情報を記憶しようとした場合は
、その新規利用情報を記憶しないか、その新規利用情報を記憶する代わりに、重複したu
ser_idとitem_idとの組合せに対応する既に記憶された利用情報のdate
の値を、新規利用情報に含まれる利用した日付で置き換える。なお、本実施形態では、ア
イテムを利用した時期を示す情報として日付を用いるが、他の時間単位を用いてもよい。
例えば日付だけでなく、分単位、秒単位、ミリ秒単位などの時刻を加えた「日時」を用い
てもよいし、年月だけの情報を用いてもよい。第6の格納形式は、アイテムの利用回数を
用いる必要がない場合に適している。
利用情報の第7の格納形式は、新規利用情報にユーザがアイテムを利用した日付が含ま
れている場合に、利用情報の第6の格納形式と同様に、新規利用情報に含まれるユーザ識
別情報とアイテム識別情報と利用した日付とを、それぞれuser_idとitem_i
dとdateとして関連付けて、図11(d)のようなテーブル形式で記憶するものであ
るが、user_idとitem_idとの組合せの重複を許容する。第6の格納形式お
よび第7の格納形式のように、ユーザがアイテムを利用した時期情報(日付)を格納する
ことにより、利用ポイント算出処理のバリエーションを増やすことが可能になる。
利用情報の第8の格納形式は、新規利用情報にユーザがアイテムの利用の際に発生した
金額(支払い額)が含まれている場合に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイ
テム識別情報と支払い額とを、それぞれuser_idとitem_idとamount
として関連付けて、図11(e)のようなテーブル形式で記憶するものである。このとき
、user_idとitem_idとの組合せは一意であり、重複して記憶することはで
きない。このため、重複したuser_idとitem_idとの組合せに対応する新規
利用情報を記憶しようとした場合は、重複したuser_idとitem_idとの組合
せに対応する既に記憶された利用情報のamountの値に、新規利用情報に含まれる支
払い額を加える。このように、amountに対して、1人のユーザが同じアイテムに対
する支払い額を全て加算することで、1人のユーザが1つのアイテムの利用に対して支払
った支払い額の総額を容易に参照することができる。第8の格納形式は、アイテムの利用
回数を用いる必要がない場合に適している。
利用情報の第9の格納形式は、新規利用情報に支払い額が含まれている場合に、利用情
報の第8の格納形式と同様に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情
報と支払い額とを、それぞれuser_idとitem_idとamountとして関連
付けて、図11(e)のようなテーブル形式で記憶するものであるが、user_idと
item_idとの組合せの重複を許容する。このように、1人のユーザの同じアイテム
に対する支払い額を個別に記憶することで、1人のユーザが1つのアイテムの利用に対し
て支払った支払い額の総額や代表値(平均値や最大値や最頻値や中央値)を算出すること
ができる。
また、上記9種類の格納形式において、user_idとitem_idとの組合せの
重複を許容するもの同士、またはuser_idとitem_idとの組合せの重複を許
容しないもの同士を組合せてもよい。例えば、第5の格納形式と第7の格納形式を組み合
わせる場合は、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報と評価値と利
用した日付とを、それぞれuser_idとitem_idとvalueとdateとし
て関連付けて、図11(f)のようなテーブル形式で記憶する。このとき、user_i
dとitem_idとの組合せの重複を許容する。このように、user_idとite
m_idに加えて、評価値とアイテムの利用時期を格納することにより、利用ポイント算
出処理のバリエーションを更に増やすことが可能になる。また、利用情報に上記以外の情
報を付加する場合も同様に、user_idとitem_idの組合せの重複を許容する
か否かを決めて格納すればよい。以上が、利用情報の格納形式の説明である。
類似ユーザ情報格納部232は、HDDなどの記憶装置を用いて、類似ユーザ情報を複
数記憶する。図12は、類似ユーザ情報格納部232の格納状態の一例を示す図である。
類似ユーザ情報とは、基準となるユーザ(基準ユーザ)のユーザ識別情報であるbase
_user_idと、基準ユーザの類似ユーザのユーザ識別情報であるsim_user
_idと、その2ユーザ間の類似度であるsimilarityとを関連付けたものであ
り、図12のようなテーブル形式で記憶する。このテーブルにおいて、(base_us
er_id,sim_user_id)の組合せはユニーク(一意)であり、この組合せ
を指定することにより、テーブルのデータが特定できる。ここでは、1つのテーブルに2
種類のユーザ識別情報を格納するために、base_user_id、sim_user
_idという名称を付けて区別しているが、これらは利用情報格納部231などに格納さ
れているuser_idと同じものである。
分配情報格納部233は、HDDなどの記憶装置を用いて、分配情報を複数記憶する。
図13は、分配情報格納部233の格納状態の一例を示す図である。分配情報とは、アイ
テムを推薦されるユーザのユーザ識別情報であるbase_user_idと、推薦アイ
テムのアイテム識別情報であるitem_idと、base_user_idに対応する
ユーザの類似ユーザであり、かつitem_idに対応するアイテムを過去に利用したユ
ーザのユーザ識別情報であるrecom_user_idと、利用親ポイントの分配率を
示すrateとを関連付けたものであり、図13のようなテーブル形式で記憶する。本実
施形態における利用親ポイントとは、推薦によりそのアイテムが利用されたと判定された
1つの利用情報に対して与えられる利用ポイントの大本であり、この利用親ポイントに分
配率を掛け合わせることで、そのアイテムを利用した類似ユーザごとに利用ポイントが算
出される。なお、1つの推薦アイテムに対する利用ポイントの総和と利用親ポイントが等
しくなるように、分配率の総和を1とする必要がある。
また利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報とを、分配情報格納部23
3に記憶されているbase_user_idとitem_idとの組合せと照合し、合
致する行のrecom_user_idを抽出することにより、利用親ポイントを分配す
る対象のユーザを容易に特定できる。ここでは、1つのテーブルに2種類のユーザ識別情
報を格納するために、base_user_id、recom_user_idという名
称を付けて区別しているが、これらは利用情報格納部231などに格納されているuse
r_idと同じものである。
利用ポイント格納部234は、HDDなどの記憶装置を用いて、利用ポイント情報を複
数記憶する。図14は、利用ポイント格納部234の格納状態の一例を示す図である。利
用ポイント情報とは、ユーザ識別情報であるuser_idと、そのユーザ識別情報に対
応するユーザの利用ポイントであるpointを関連付けたものであり、図14のような
テーブル形式で記憶する。なお、記憶されている利用ポイントの初期値は「0」である。
ユーザ情報格納部235は、HDDなどの記憶装置を用いて、ユーザ情報を複数記憶す
る。ユーザ情報格納部235は、アイテム提供サーバ装置1のユーザ情報格納部141と
同様の格納形式であり、ユーザ情報格納部141に記憶されているユーザ情報が全て記憶
されている。アイテム提供サーバ装置1のユーザ情報格納部141に記憶されているユー
ザ情報をユーザ情報格納部235にも記憶するのは、情報処理サーバ制御手段21にて行
う処理で、ユーザ情報を利用する場合があるためである。もちろん、ユーザ情報格納部2
35を用意する代わりに、アイテム提供サーバ装置1のユーザ情報格納部141よりユー
ザ情報を取得できるようにしてもよい。
アイテム情報格納部236は、HDDなどの記憶装置を用いて、アイテム情報を複数記
憶するものである。アイテム情報格納部236は、アイテム提供サーバ装置1のアイテム
情報格納部142と同様の格納形式であり、アイテム情報格納部142に記憶されている
アイテム情報が全て記憶されている。アイテム提供サーバ装置1のアイテム情報格納部1
42に記憶されているアイテム情報をアイテム情報格納部236にも記憶するのは、情報
処理サーバ制御手段21にて行う処理で、アイテム情報を利用する場合があるためである
。もちろん、アイテム情報格納部236を用意する代わりに、アイテム提供サーバ装置1
のアイテム情報格納部142よりアイテム情報を取得できるようにしてもよい。
情報処理サーバ通信手段22は、ネットワーク4を介してアイテム提供サーバ装置1と
通信を行うための手段である。
情報処理サーバ制御手段21は、情報処理サーバ装置2を構成する各手段に対して、全
体的な制御を行う。情報処理サーバ制御手段21は、利用ポイント算出部211と、類似
ユーザ選出部212と、推薦アイテム選出部213と、利用ポイント取得部214とで構
成される。利用ポイント算出部211は、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ
装置1より、新規利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理(ステップS108)を
行う。
利用ポイント算出処理の手順を図15のフローチャートを用いて説明する。まず、利用
ポイント算出部211が、アイテム提供サーバ装置1より、情報処理サーバ通信手段22
経由で、新規利用情報を取得する(ステップS401)。次に、利用ポイント算出部21
1が、ステップS401にて取得した新規利用情報に含まれるアイテム識別情報に対応す
るアイテムが、推薦アイテムか否かを判定する(ステップS402)。推薦アイテムであ
る場合はステップS403へ進み、推薦アイテムでない場合はステップS409へ進む。
推薦アイテムであるか否かの判定方法は3種類存在する。
第1の判定方法は、分配情報格納部233を利用する方法である。分配情報格納部23
3に記憶されている分配情報に含まれるitem_idは、その分配情報に含まれるba
se_user_idに対応するユーザの推薦アイテムのアイテム識別情報である。この
ため、分配情報格納部233に、ステップS401にて取得した新規利用情報に含まれる
ユーザ識別情報とアイテム識別情報の組合せと一致するbase_user_idとit
em_idとの組合せが存在するか否かを判定することで、推薦アイテムであるか否かを
判定できる。
第2の判定方法は、アイテム提供サーバ装置1が、ステップS401にて取得した新規
利用情報に、予め推薦アイテムであるか否かを示す情報を付与する方法である。ステップ
S401にて取得した新規利用情報は、アイテム提供サーバ装置1の利用情報中継部11
3が送信したものである。そのため、利用情報中継部113が、新規利用情報を送信する
前に、推薦アイテム情報格納部143にて、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とア
イテム識別情報の組合せが存在するか否かを判定し、存在する場合に推薦アイテムである
という情報を付与し、存在しない場合に推薦アイテムでないという情報を付与すればよい
。この付与した情報を用いることで、推薦アイテムであるか否かを判定することができる
第3の判定方法は、端末装置3が、ステップS401にて取得される新規利用情報に、
予め推薦アイテムであるか否かを示す情報を付加する方法である。ステップS401にて
取得される新規利用情報は、端末装置3の利用情報作成部312が作成したものである。
そのため、利用情報作成部312が、新規利用情報を作成する際に、ユーザページに表示
されている推薦アイテムを利用した場合は推薦アイテムであるという情報を付与し、推薦
アイテム以外のアイテム、例えば、検索結果として表示されたアイテムを利用した場合は
推薦アイテムではないという情報を付与すればよい。この付与した情報を用いることで、
推薦アイテムであるか否かを判定することができる。
ステップS403では、利用ポイント算出部211が、利用親ポイントを算出する。利
用親ポイントの算出方法は、例えば、新規利用情報の1つにつき、サービス提供者側が予
め設定した一定のポイント(例えば10ポイント)とするものである。また、有料のアイ
テムを扱うショッピングサイト等であれば、購入代金から一定の割合(例えば購入代金の
1%)を利用親ポイントとして算出してもよい。また、新規利用情報に、アイテムの利用
形態情報(アイテムの詳細情報の表示する操作、アイテムを買い物かごに入れる等の購入
候補に指定する操作、アイテムの購入操作などの操作を区別する情報)を含ませ、その利
用形態ごとに一定のポイントを予めサービス提供側が設定し、利用親ポイントとして付与
してもよい。
次に、利用ポイント算出部211が、分配情報格納部233より、ステップS401に
て取得した新規利用情報に含まれるユーザ識別情報とアイテム識別情報との組合せが、b
ase_user_idとitem_idとの組合せに一致する分配情報を全て取得する
(ステップS404)。ここで取得した分配情報に含まれるrecom_user_id
(ユーザ識別情報)に対応するユーザは全て、新規利用情報よりも早い時期に同じアイテ
ムを利用したユーザである。
次に、利用ポイント算出部211が、ステップS404にて取得した分配情報を、例え
ば取得した順に、1つ選択する(ステップS405)。次に、利用ポイント算出部211
が、ステップS403にて算出した利用親ポイントと、ステップS405にて選択した分
配情報に含まれるrateとを掛け合わせることで利用ポイントを変更するための変更値
を算出する(ステップS406)。
次に、利用ポイント算出部211が、利用ポイント格納部234において、ステップS
405にて選択した分配情報に含まれるrecom_user_idに対応する利用ポイ
ント情報(このrecom_user_idと一致するuser_idを持つテーブル行
)を特定し、特定した利用ポイント情報のpoint(元の利用ポイント)に、ステップ
S406にて算出した変更値を加算する(ステップS407)。
次に、利用ポイント算出部211が、ステップS405にて全ての分配情報を選択した
か否かを判定する(ステップS408)。全て選択した場合は、ステップS409へ進み
、まだ未選択のものが残っている場合は、ステップS405へ進む。ステップS409で
は、利用ポイント算出部211が、利用情報格納部231に、ステップS401にて取得
した新規利用情報を記憶する。新規利用情報を利用情報格納部231に格納することで、
その新規利用情報に対応する利用履歴は既処理であるとみなされる。以上で、ステップS
401からステップS409までの一連の処理は終了となる。
上記説明では、ステップS407にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用ポ
イントを更新しているが、加算処理の代わりに、元のポイントと以下に示す係数(変更値
)との乗算処理を用いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS403
では、加算する利用ポイントの和である利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポ
イントをどの程度増加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)
の合計値である親増加率を算出する。そして、ステップS405にて選択した分配情報に
含まれるrecom_user_idに対応するユーザurのitem_idに対応する
アイテムirに関する分配率をrate(ur,ir)とし、親増加率をsrとして、図
35の式(11)により、係数m(ur,ir)を算出する。また、利用ポイントの初期
値が「0」であると、いくら倍率を掛け合わせても増加しないため、初期値を「0」を超
える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番最初に利用ポイントの算出対象にな
った場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。以上が、利用ポイント算出処理の説
明である。
類似ユーザ選出部212は、所定のタイミングごとに、類似ユーザ情報格納部232に
記憶されているデータを全て削除した後、類似ユーザ選出処理を行う。所定のタイミング
としては、所定の時間間隔(例えば24時間ごと)を用いてもよいし、利用情報を一定回
数受信するごととしてもよい。また、月曜日〜金曜日までは3時間ごと、土曜日は6時間
ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動してもよい。また、夏は時間
間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて時間間隔を変えてもよい。
類似ユーザ選出処理の手順を図16のフローチャートを用いて説明する。まず、類似ユ
ーザ選出部212が、利用情報格納部231より、全てのuser_idを取得する(ス
テップS501)。次に、類似ユーザ選出部212が、ステップS501にて取得したu
ser_idのうち、例えば、取得した順に、1つ選択する(ステップS502)。次に
、類似ユーザ選出部212が、利用情報格納部231より、ステップS502にて選択し
たuser_idに対応するユーザ(基準ユーザ)の利用情報と、基準ユーザと同じアイ
テムを利用したことのあるユーザ(類似候補ユーザ)の全ての利用情報を取得する(ステ
ップS503)。類似候補ユーザの利用情報を全て取得するには、まず、基準ユーザの全
ての利用情報に含まれるアイテム識別情報を抽出する。次に、基準ユーザの利用情報を除
く全ての利用情報の中から、抽出したアイテム識別情報のうちの何れかを含む利用情報に
含まれる全てのユーザ識別情報を抽出する。そして、抽出したユーザ識別情報の何れかを
含む利用情報を全て取得すればよい。
次に、類似ユーザ選出部212が、ステップS503にて取得した利用情報を用いて、
類似候補ユーザごとに、基準ユーザとの類似度を算出する(ステップS504)。類似度
を算出する方法として例えば、Jaccard(ジャカード)係数を用いることができる
。Jaccard係数を用いる場合は、ユーザxの利用したことのあるアイテム集合をI
x、ユーザyの利用したことのあるアイテム集合をIy、ユーザxとユーザyが共に利用
したことのあるアイテム数を|Ix∩Iy|とし、ユーザxとユーザyの少なくとも一方
が利用したことのあるアイテムの種類数を|Ix∪Iy|としたとき、類似度は図34の
式(1)で算出することができる。
また、利用情報に、利用回数や評価値が含まれる場合は、コサイン距離やピアソン積率
相関係数を用いることができる。コサイン距離を用いる場合は、例えば、ユーザxとユー
ザyが共に利用したことのあるアイテムをIcとし、ユーザxのアイテムiに対する利用
回数や評価値をV(x,i)、ユーザyのアイテムiに対する利用回数や評価値をV(y
,i)としたとき、類似度は図34の式(2)で算出することができる。また、ピアソン
積率相関係数を用いる場合は、例えば、ユーザuとユーザuの類似度算出対象のユーザが
共に利用したことのあるアイテム数をnとし、共に利用したことのあるアイテムに対する
利用回数や評価値の平均値Va(u)を図34の式(3)で算出したとき、類似度は図3
4の式(4)で算出することができる。これ以外にも、2ユーザ間の類似性を表す指標で
あれば、どのようなものを用いてもよい。そして、類似度算出に必要な情報があれば、利
用情報格納部231に、利用情報に関連付けて記憶しておけばよい。
次に、類似ユーザ選出部212が、ステップS504にて算出した類似度を基に、類似
候補ユーザの中から類似ユーザを選出する(ステップS505)。例えば、予めサービス
提供側が閾値を定め、その閾値より高い類似度を持つ類似候補ユーザを類似ユーザとして
選出すればよい。また、類似度の高い順に所定数を超えない数のユーザを選出してもよい
。すなわち、類似候補ユーザが所定数より多く存在する場合は、類似度の高い順に所定数
のユーザを算出し、類似候補ユーザが所定数以下である場合には、全ての類似候補ユーザ
を選出すればよい。所定数は、システム提供側が予め設定すればよい。
次に、類似ユーザ選出部212が、ステップS505にて選出した類似ユーザごとに、
類似ユーザ情報格納部232に、基準ユーザのuser_idをbase_user_i
dとし、ステップS505にて選出した類似ユーザのuser_idをsim_user
_idとし、ステップS505にて選出した類似ユーザの類似度をsimilarity
として関連付けた類似ユーザ情報を記憶する(ステップS506)。次に、類似ユーザ選
出部212が、ステップS502にて全てのuser_idを選択したか否かを判定する
(ステップS507)。全て選択した場合はステップS501からステップS507まで
の一連の処理を全て終了し、まだ未選択のものが残っている場合はステップS502へ進
む。
なお、類似ユーザを選出する対象のユーザを制限してもよい。このとき、ステップS5
01にて、利用情報格納部231よりuser_idを取得する際に、所定の条件、例え
ば、所定数以上のアイテムを利用したユーザのuser_idのみを取得するとしてもよ
い。所定数はサービス提供側が予め決めておけばよい。さらに、利用情報格納部231に
利用した日付が記憶されている場合は、特定の期間において、所定数以上のアイテムを利
用したユーザのuser_idのみを取得するとしてもよい。特定の期間はサービス提供
側が予め決めておけばよい。また、ステップS503にて、利用情報格納部231より、
類似候補ユーザの利用情報を取得する際に、類似候補ユーザにも同様に制限をかけてもよ
い。このときも同様に、類似候補ユーザの中で、所定数以上のアイテムを利用した類似候
補ユーザの利用情報のみ取得してもよいし、特定の期間において、所定数以上のアイテム
を利用した類似候補ユーザの利用情報のみを取得してもよい。
また、利用情報格納部231に利用した日付が記憶されている場合は、類似ユーザ選出
処理に用いる利用情報を、過去の特定の時点から、類似ユーザ選出処理を行っている時点
(現在)までの間に利用されたアイテムに関する利用情報のみに制限してもよい。過去の
特定の時点は、サービス提供側が予め決めておけばよく、例えば、類似ユーザ選出処理を
行っている時点から3ヶ月前や、半年前や、1年前とすればよい。このとき、ステップS
501にて、利用情報格納部231よりuser_idを取得する際に、過去の特定の時
点以降の利用情報に含まれるuser_idのみ取得すればよい。また、ステップS50
3にて、利用情報格納部231より、基準ユーザの利用情報と類似候補ユーザの利用情報
とを取得する際に、まず、基準ユーザの利用情報の中で、過去の特定の時点以降に利用さ
れたアイテムに関する利用情報に含まれるアイテム識別情報を抽出する。次に、基準ユー
ザの利用情報を除く、過去の特定の時点以降に利用されたアイテムに関する利用情報の中
から、抽出したアイテム識別情報のうちの何れかを含む利用情報に含まれる全てのユーザ
識別情報を抽出する。そして、抽出したユーザ識別情報の何れかを含む利用情報の中で、
過去の特定の時点以降に利用されたアイテムに関する利用情報を全て取得すればよい。
また、ユーザ情報格納部235に記憶されているユーザ情報に含まれるユーザの属性情
報を用いて、類似ユーザを選出する対象のユーザを制限してもよい。このとき、ステップ
S501にて、利用情報格納部231よりuser_idを取得する際に、所定条件(例
えば、「20代女性」)のユーザ属性を持つユーザのuser_idのみを取得すればよ
い。もちろん、所定条件として何も指定しなくてもよい。さらに、ステップS503でも
、同様に取得する利用情報に含まれるuser_idに所定条件を指定してもよい。
また、アイテム情報格納部236に記憶されているアイテム情報に含まれるアイテムの
属性情報を用いて、類似度算出に用いる利用情報を制限してもよい。このとき、ステップ
S503にて、利用情報格納部231より利用情報を取得する際に、所定条件(例えば、
ジャンル「フィクション」)のアイテム属性を持つアイテムのitem_idを含む利用
情報のみを取得すればよい。もちろん、所定条件として何も指定しなくてもよい。
また、利用情報を用いて2ユーザ間の類似度を算出する代わりに、ユーザの属性情報を
用いて2ユーザ間の適合度を算出し、その適合度を用いて類似ユーザを選出してもよい。
適合度とは、ユーザの属性情報を用いてユーザ同士の相性の良さを数値化したものである
このとき、ステップS501にて、さらに、ユーザ情報格納部235より、取得したu
ser_idに対応するユーザの属性情報を全て取得する。そして、ステップS503の
処理を省略し、ステップS504にて類似度を算出する代わりに、ステップS502にて
選択したuser_idに対応するユーザの属性情報と、それ以外のユーザの属性情報と
の間の適合度を算出すればよい。適合度として、2つのユーザの属性情報間の属性値の一
致数を用いることができる。
例えば、属性情報に含まれる属性が性別と年齢と地域である場合に、一方の属性値が「
男」、「24」、「東京」であり、他方の属性値が「女」、「24」、「東京」であると
き、一致する属性数が2であるため、適合度を「2」とする。また、一致する属性値の条
件は、属性ごとにサービス提供者側が自由に決めてよく、例えば、年齢なら属性値の差が
「5」未満なら一致とするとしてもよいし、属性値が「20」〜「29」なら「20代」
、「30」〜「39」なら「30代」と変換し、変換後の値を用いて一致するか否かを判
定してもよい。「地域」など他の属性についても同様の処理を行ってよい。
また、属性ごとに異なる重みをつけて適合度を算出してもよい。例えば、年齢が一致す
る場合には、「地域」が一致する場合よりも適合度が2倍大きくなるように算出してもよ
い。以上が、類似ユーザを選出する処理の手順の説明である。
推薦アイテム選出部213は、所定のタイミングごとに、分配情報格納部233に記憶
されている全てのデータを削除した後に、推薦アイテム選出処理を行う。この所定のタイ
ミングとしては、類似ユーザ選出処理を行う所定のタイミングと同様に種々のタイミング
を用いることができる。また、類似ユーザ選出処理を行う所定のタイミングと同期してい
ても、同期していなくてもよい。また、推薦アイテム選出処理の過程で、利用親ポイント
を分配する対象となるユーザを選定し、利用ポイントを算出するために用いる分配情報が
作成される。
推薦アイテム選出処理の手順を図17のフローチャートを用いて説明する。まず、推薦
アイテム選出部213が、類似ユーザ情報格納部232より、全てのbase_user
_idを取得する(ステップS601)。次に、推薦アイテム選出部213が、ステップ
S601にて取得したbase_user_idのうちの1つを選択する。例えば取得し
た順に、1つずつ選択すればよい(ステップS602)。ここで選択したbase_us
er_idに対応するユーザを「推薦対象ユーザ」と呼ぶ。
次に、推薦アイテム選出部213が、類似ユーザ情報格納部232より、ステップS6
02にて選択したbase_user_idに対応する全ての類似ユーザ情報を取得する
(ステップS603)。次に、推薦アイテム選出部213が、利用情報格納部231より
、類似ユーザの利用情報を全て取得する(ステップS604)。具体的には、ステップS
603にて取得した類似ユーザ情報に含まれるsim_user_idとuser_id
とを照合し、sim_user_idの何れかと一致するuser_idを含む利用情報
の中からアイテム識別情報を全て抽出する。
そして抽出したアイテム識別情報の中から、ステップS602にて選択したbase_
user_idとuser_idが一致する全ての利用情報に含まれるアイテム識別情報
と一致しないアイテム識別情報を特定し、その特定したアイテム識別情報に対応する利用
情報を取得する。すなわち、類似ユーザが過去に利用していて、かつ推薦対象ユーザがま
だ利用していないアイテムに関する利用情報を取得する。また、利用情報格納部231に
利用した日付が記憶されている場合は、取得する利用情報を、過去の特定の時点から、推
薦アイテム選出処理を行っている時点(現在)までの間に利用されたアイテムに関する利
用情報のみに制限してもよい。過去の特定の時点は、サービス提供側が予め決めておけば
よく、例えば、推薦アイテム選出処理を行っている時点から3ヶ月前や、半年前や、1年
前とすればよい。
次に、推薦アイテム選出部213が、ステップS604にて取得した利用情報を用いて
アイテムごとに以下の方法で推薦値を算出する(ステップS605)。推薦値算出の第1
の方法は、item_idごとに、そのアイテムを利用した類似ユーザの数を集計し、そ
の数を推薦値とする方法である。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ1人ひとりの影
響力(重み)を全て平等(同じ)に扱っている。
推薦値算出の第2の方法は、item_idごとに、利用情報に対応する類似ユーザの
類似度の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ
1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦対象ユーザとの類似度が高い類似ユーザ
ほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第3の方法は、item_idごとに、そのアイテムを利用した類似ユー
ザの利用回数の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対する類似
ユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象のアイテムに対する
利用回数の多いユーザほど影響力が強いことになる。なおこの方法を用いる場合は、利用
情報格納部231において、利用回数の情報を読み出し可能な、第2、第3、第5、第7
、第9のうちのいずれかの格納形式を用いる必要がある。
推薦値算出の第4の方法は、利用情報に評価値が含まれる場合に用いられる方法であり
、item_idごとに、item_idを含む利用情報を用いて算出できる評価値の和
を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ1人ひとり
の影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象のアイテムに対する評価が高いユーザ
ほど影響力が強いことになる。なおこの方法を用いる場合は、利用情報格納部231にお
いて、評価値を格納する第4または第5の格納形式を用いる必要がある。
推薦値算出の第5の方法は、利用情報に含まれるアイテム利用日付を用いて、利用日付
の古い利用情報ほど大きな重みを付けて推薦値を算出する方法である。例えば、利用情報
ごとに、推薦アイテム選出処理を行う日付(現在)と、そのアイテム利用日付との差を算
出し、item_idごとに、その差の総和を算出すればよい。この方法は、推薦値に対
する類似ユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象のアイテム
を早く利用したユーザほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第6の方法は、利用情報に含まれるアイテム利用日付を用いて、利用日付
の新しい利用情報ほど大きな重みを付けて推薦値を算出する方法である。例えば、利用情
報ごとに、推薦アイテム選出処理を行う日付(現在)と、そのアイテム利用日付との差を
算出し、item_idごとに、その差の逆数の総和を算出すればよい。この方法は、推
薦値に対する類似ユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象の
アイテムを後で利用したユーザほど影響力が強いことになる。なお、推薦値算出の第5お
よび推薦値算出の第6の方法を用いる場合は、利用情報格納部231において、アイテム
を利用した日付を格納する、第6または第7の格納形式を用いる必要がある。
推薦値算出の第7の方法は、利用情報に支払い額が含まれる場合に用いられる方法であ
り、item_idごとに、item_idを含む利用情報を用いて算出できる支払い額
の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ1人ひ
とりの影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象のアイテムに対する支払い額が高
いユーザほど影響力が強いことになる。なおこの方法を用いる場合は、利用情報格納部2
31において、評価値を格納する第8または第9の格納形式を用いる必要がある。
推薦値算出の第8の方法は、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報にユーザ
が会員になった日付が含まれる場合に、会員になった日付の古いユーザほど大きな重みを
付けて推薦値を算出する方法である。例えば、ユーザごとに、推薦アイテム選出処理を行
う日付(現在)と、ユーザが会員になった日付との差を算出し、item_idごとに、
その差の総和を算出すればよい。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ1人ひとりの影
響力(重み)を変えており、早く会員になったユーザほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第9の方法は、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報にユーザ
が会員になった日付が含まれる場合に、会員になった日付の新しいユーザほど大きな重み
を付けて推薦値を算出する方法である。例えば、ユーザごとに、推薦アイテム選出処理を
行う日付(現在)と、ユーザが会員になった日付との差を算出し、item_idごとに
、その差の逆数の総和を算出すればよい。この方法は、推薦値に対する類似ユーザ1人ひ
とりの影響力(重み)を変えており、後で(最近になって)会員になったユーザほど影響
力が強いことになる。
推薦値算出の第10の方法は、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報に含ま
れるユーザの属性情報を用いる方法である。具体的には、利用情報ごとに、ステップS6
02にて選択したbase_user_idに対応するユーザの属性情報と、その利用情
報に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザの属性情報との適合度を算出し、item
_idごとに適合度の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対す
る類似ユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦対象ユーザとの適合度が高
いユーザほど影響力が強いことになる。
また、上記の推薦値算出の第1〜推薦値算出の第10の方法を組み合わせて類似度や利
用回数や評価値や利用した日付や会員になった日付や適合度を組み合わせて推薦値を算出
してもよい。例えば、それぞれの方法で推薦値(推薦値1〜推薦値N)を算出し、それら
の推薦値を加算した値、乗算した値、それらの推薦値の平均値などを総合的な推薦値とし
て用いてもよい。また、推薦値算出の第2の方法と第3の方法を組合せて、利用情報ごと
に、そのアイテムを利用した類似ユーザの利用回数と類似度との積を算出し、item_
idごとに、その積の総和を推薦値として算出してもよい。
次に、推薦アイテム選出部213が、ステップS605にて算出した推薦値を基に推薦
アイテムを選出する(ステップS606)。推薦アイテムの選出基準は、推薦値の高い順
に、予めサービス提供側が設定した数だけ選出すればよい。また、予めサービス提供側が
閾値を定め、その閾値より高い推薦値を持つアイテムを推薦アイテムとして選出してもよ
い。なおこの処理において、選出された推薦アイテムに対して、推薦値の高い順に推薦順
位を付け、その推薦順位を含めた情報をステップS612において、アイテム提供サーバ
装置1に送信してもよい。
次に、推薦アイテム選出部213が、ステップS606にて選出した推薦アイテムのう
ち、例えば推薦値の高い順に1つ選択する(ステップS607)。次に、推薦アイテム選
出部213が、ステップS607にて選択した推薦アイテムを利用したことのある類似ユ
ーザ(分配対象ユーザ)を抽出し、抽出した分配対象ユーザごとに分配率を算出する(ス
テップS608)。分配対象ユーザを抽出するには、ステップS604にて取得した利用
情報の中で、ステップS607にて選択した推薦アイテムと同じアイテム識別情報を含む
ものを特定し、特定した利用情報に含まれるユーザ識別情報を、分配対象ユーザのユーザ
識別情報として抽出する。分配率の算出方法として、以下の方法を用いることができる。
以下の分配率の算出方法の説明において、ステップS601にて選択したbase_us
er_idに対応するユーザ(推薦対象ユーザ)をubとし、ステップS607にて選択
した推薦アイテムirに対応する分配対象ユーザの集合をU(ir)とする。
分配率算出の第1の方法は、分配対象ユーザに等比率となるように分配率を算出する方
法である。分配対象ユーザ集合U(ir)の数を|U(ir)|としたとき、U(ir)
の中に含まれるユーザurの推薦アイテムirに関する分配率rate(ur,ir)は
、図34の式(5)で表わされる。この方法は、最も計算量が少ない。またこの方法は、
全ての分配対象ユーザが、等しく推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している
。このため、推薦値算出の第1の方法と組合せるのがよいが、これ以外の推薦値算出の方
法と組合せることもできる。
分配率算出の第2の方法は、類似度に応じて分配率を算出する方法である。ユーザub
とユーザurとの類似度をsim(ub,ur)、ユーザubとユーザu(u∈U(ir
))との類似度をsim(ub,u)とすると、ユーザurの推薦アイテムirに関する
分配率rate(ur,ir)は、図34の式(6)で表わされる。分配率算出の第2の
方法は、分配対象ユーザ集合U(ir)において、推薦対象ユーザとの類似度の高い分配
対象ユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法
は、推薦値算出の第2の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出
方法と組み合わせることもできる。
分配率算出の第3の方法は、利用回数に応じて分配率を算出する方法である。ユーザu
rの推薦アイテムirの利用回数をV(ur,ir)、ユーザu(u∈U(ir))の推
薦アイテムirの利用回数をV(u,ir)とすると、ユーザurの推薦アイテムirに
関する分配率rate(ur,ir)は、図34の式(7)で表わされる。分配率算出の
第3の方法は、分配対象ユーザ集合U(ir)において、利用回数の多い分配対象ユーザ
ほど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値
算出の第3の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み
合わせることもできる。さらに、利用回数に比例して得られる利用ポイントが増加するた
め、その性質をユーザに公開することで、ユーザのアイテムの利用を促進させることがで
きる。また、推薦アイテムirに限らず、ユーザurの利用したことのある全てのアイテ
ムの利用回数の和を算出し、これをV(ur,ir)の代わりに用いてもよく、この場合
も同じ効果を得ることができる。
分配率算出の第4の方法は、利用情報に評価値が含まれる場合に、その評価値に応じて
分配率を算出する方法である。ユーザurの推薦アイテムirの評価値をV2(ur,i
r)とした上で、第3の方法で説明した図34の式(7)において、V(ur,ir)の
代わりにV2(ur,ir)を用いればよい。分配率算出の第4の方法は、分配対象ユー
ザ集合U(ir)において、評価値の高いユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分
配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第4の方法と組合せて用いるのに
適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。また、ユーザu
rの推薦アイテムirに対応する評価値が複数記憶されている場合は、最後に記憶された
評価値をV2(ur,ir)として用いればよい。
分配率算出の第5の方法は、利用情報に利用した日付が含まれる場合に、その利用した
日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間(秒単位、分単位、時間単位、日単位、
週単位、月単位など)が長いほど分配率が高くなるように算出する方法である。ユーザu
rが推薦アイテムirを利用した日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間をD(
ur,ir)(≧0)とし、ユーザu(u∈U(ir))が推薦アイテムirを利用した
日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間をD(u,ir)(≧0)とすると、ユ
ーザurの推薦アイテムirに関する分配率rate(ur,ir)は、図35の式(8
)で表わされる。
この方法は、分配対象ユーザ集合U(ir)において、早い時期に利用した分配対象ユ
ーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推
薦値算出の第5の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と
組み合わせることもできる。さらに、早く利用したユーザほど多くの利用ポイントを得る
ことができるため、その性質をユーザに公開することで、アイテムの利用開始時期に大量
に利用ユーザを獲得することができる。なお、図35の式(8)では、分子と分母におい
て、それぞれ「1」を加算しているが、これは分母を「0」にしないための処理である。
加算する数値は「1」以外でもよく、また分母における「ΣD(u,ir)」の部分を「
0」より大きな数値として算出すれば、分子と分母における「1」の加算を省略してもよ
い。
分配率算出の第6の方法は、分配率算出の第5の方法とは逆に、推薦アイテムを利用し
た日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間が短いほど分配率が高くなるように算
出する方法である。ユーザurの推薦アイテムirの利用した日付から推薦アイテム選出
処理を行うまでの期間をD(ur,ir)(≧0)とし、ユーザu(u∈U(ir))が
推薦アイテムirを利用した日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間をD(u,
ir)(≧0)とすると、ユーザurの推薦アイテムirに関する分配率rate(ur
,ir)は、図35の式(9)で表わされる。この方法は、分配対象ユーザ集合U(ir
)において、直近で利用した分配対象ユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配率
を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第6の方法と組み合わせて用いるのに
適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。
分配率算出の第6の方法以外の方法では、1つの推薦アイテムにおいて、直近で利用し
たユーザは、早い時期に利用したユーザに比べ、その推薦アイテムから得られる利用ポイ
ントの合計値が、かなり少なくなってしまうが、この算出方法では、アイテムを先に利用
したユーザの利用ポイントの合計値と、後から利用したユーザの利用ポイントの合計値と
の差を小さくすることができる。このため、最近になってからアイテムを利用し始めたユ
ーザ(新規に会員になったユーザなど)に、ポイントを多く配分して、アイテム利用サー
ビスからの脱会を防ぎたいような場合に適している。なお分配率算出の第5の方法および
分配率算出の第6の方法を用いる場合に、ユーザurの推薦アイテムirに対応する利用
した日付が複数記憶されている場合は、利用した日付から推薦アイテムを選出する処理を
行うまでの期間の代表値をD(ur,ir)(≧0)とすればよい。代表値とは、その期
間の平均値や最大値や最小値や中央値である。
なお、図35の式(9)では、分子と分母において、それぞれ「1」を加算しているが
、加算する数値は「1」以外でもよい。また分子における「D(ur,ir)」を「0」
より大きな数値として算出し、分母における「D(u,ir)」を「0」より大きな数値
として算出すれば、分子と分母における「1」の加算を省略してもよい。また、図35の
式(9)では、D(ur,ir)およびD(u,ir)の逆数を用いて、D(ur,ir
)が大きくなるほど分配率が小さくなるようにしているが、他の方法を用いてもよい。例
えば、底が0より大きく、かつ1未満である指数関数(単調減少関数)を用いてもよい。
分配率算出の第7の方法は、利用情報に支払い額が含まれる場合に、その支払い額に応
じて分配率を算出する方法である。このとき、ユーザurの推薦アイテムirの支払い額
をV3(ur,ir)とした上で、第3の方法で説明した図34の式(7)において、V
(ur,ir)の代わりにV3(ur,ir)を用いればよい。分配率算出の第7の方法
は、分配対象ユーザ集合U(ir)において、支払い額の高い分配対象ユーザほど推薦に
貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第7
の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合わせるこ
ともできる。また、V3(ur,ir)は、ユーザurの利用したことのある全てのアイ
テムの支払い額の総額としてもよく、この場合も同じ効果を得ることができる。
また、V3(ur,ir)は、ユーザurが利用したことのあるアイテムの中で、推薦
アイテムirの属性情報の所定の属性値と等しい属性値を有するアイテムに対する支払い
額の総額としてもよく、この場合も同じ効果を得ることができる。これは、例えば、推薦
アイテムirの属性情報であるジャンルが「音楽」であれば、V3(ur,ir)を、ユ
ーザurが利用したことのあるジャンルが「音楽」のアイテムに対する支払額の総和とす
ればよい。また、ユーザurの推薦アイテムirに対応する支払い額が複数記憶されてい
る場合は、支払額の総額や代表値をV3(ur,ir)として用いればよい。
分配率算出の第8の方法は、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報に含まれ
るユーザの属性情報にユーザが会員になった日付が含まれる場合に、その会員になった日
付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間(秒単位、分単位、時間単位、日単位、週
単位、月単位など)が長いほど分配率が高くなるように算出する方法である。例えば、ユ
ーザurの会員になった日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間をD2(ur,
ir)(≧0)とした上で、第5の方法で説明した図35の式(8)において、D(ur
,ir)の代わりにD2(ur,ir)を用いればよい。この方法は、分配対象ユーザ集
合U(ir)において、早い時期に会員になった分配対象ユーザほど推薦に貢献したとい
う考えの基に分配率を算出している。
従ってこの方法は、推薦値算出の第8の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ
以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。さらに、早い時期に会員になったユ
ーザというのは、会員期間が長いユーザでもあり、会員期間が長いユーザほど多くの利用
ポイントを得ることができるため、その性質をユーザに公開することで、ユーザは「一度
入会したら、なるべく退会せずにいた方が得だ」という判断をする可能性が高くなるので
、途中で止めずに会員を継続するユーザを増やすことができる。
分配率算出の第9の方法は、分配率算出の第8の方法とは逆に、会員になった日付から
推薦アイテム選出処理を行うまでの期間が短いほど分配率が高くなるように算出する方法
である。例えば、ユーザurの会員になった日付から推薦アイテム選出処理を行うまでの
期間をD2(ur,ir)(≧0)とした上で、第6の方法で説明した図35の式(8)
において、D(ur,ir)の代わりにD2(ur,ir)を用いればよい。この方法は
、分配対象ユーザ集合U(ir)において、最近会員となった分配対象ユーザほど推薦に
貢献したという考えの基に分配率を算出している。
従ってこの方法は、推薦値算出の第9の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ
以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。分配率算出の第9の方法以外の方法
では、最近会員になったユーザの利用ポイントがたまりにくい傾向がある。特に、長い期
間アイテム利用サービスを行っている場合は、それだけ多くのユーザが存在し、さらに、
ユーザ1人あたりの利用アイテム数も多くなり、1つの推薦アイテムに関係する類似ユー
ザ数も増えるので、一度に得られる利用ポイントも低くなる。しかし、この算出方法では
、最近会員になったユーザの利用ポイントが増えやすくなるため、入会したユーザがすぐ
に退会するのを防ぐことができる。
分配率算出の第10の方法は、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報に含ま
れるユーザの属性情報を用いて、分配対象ユーザごとに、推薦対象ユーザとの適合度を算
出し、算出した適合度に応じて分配率を算出する方法である。このとき、ユーザurの適
合度をV4(ur,ir)とした上で、第3の方法で説明した図34の式(7)において
、V(ur,ir)の代わりにV4(ur,ir)を用いればよい。分配率算出の第9の
方法は、分配対象ユーザ集合U(ir)において、適合度の高い分配対象ユーザほど推薦
に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第
10の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合わせ
ることもできる。
以上が、分配率の算出方法として用いることができるものである。また、上記の分配率
算出の第1〜分配率算出の第10の方法を組合せてもよい。例えば、分配率算出の第2の
方法を用いて算出した分配率と、分配率算出の第3の方法を用いて算出した分配率との平
均値を算出して最終的な分配率としてもよい。ここで、分配率算出の第1〜第10の方法
で算出されたそれぞれの分配率は、全て総和が1になっているので、2つの方法で算出さ
れた分配率の平均値により算出された最終的な分配率の総和も1になる。さらに別の組合
せ方法として、図35の式(10)に示すように、分配率算出の第2の方法で用いている
類似度と、分配率算出の第3の方法で用いている利用回数との積を計算して、最終的な分
配率を算出してもよい。他の方法を組み合わせる場合も同様に分配率の総和が1となるよ
うにする。
次に、推薦アイテム選出部213が、分配対象ユーザごとに、ステップS602で選択
したbase_user_idと、ステップS607にて選択した推薦アイテムのアイテ
ム識別情報(item_id)と、分配対象ユーザのユーザ識別情報(recom_us
er_id)と、ステップS608にて算出した分配対象ユーザの分配率(rate)と
を関連付けた分配情報を分配情報格納部233に記憶する(ステップS609)。
次に、推薦アイテム選出部213が、ステップS607にて全ての推薦アイテムを選択
したか否かを判定する(ステップS610)。全て選択した場合はステップS611へ進
み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS607へ進む。ステップS611で
は、推薦アイテム選出部213が、ステップS602にて全てのbase_user_i
dを選択したか否かを判定する。全て選択した場合はステップS612へ進み、まだ未選
択のものが残っている場合はステップS602へ進む。
ステップS612では、推薦アイテム選出部213が、推薦対象ユーザごとに推薦アイ
テム情報を作成し、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置1に、作成した全
ての推薦アイテム情報を送信し、ステップS601からステップS612までの一連の処
理を終了する。推薦対象ユーザごとに推薦アイテム情報を作成するには、ステップS60
6にて選出した推薦アイテムごとに、推薦対象ユーザのユーザ識別情報と推薦アイテムの
アイテム識別情報とを関連付けて作成すればよい。また、推薦アイテム情報を作成する際
に、さらに、ステップS605にて算出した推薦値を追加してもよい。また、ステップS
606にて、推薦アイテムに対して推薦順位を付与した場合、推薦アイテム情報を作成す
る際に、さらに、その付与した推薦順位を追加してもよい。
推薦されたアイテムを利用したユーザにも利用ポイントを付与したい場合は、予めサー
ビス提供側が、推薦されたアイテムを利用したユーザに利用親ポイントの分配比率を決め
、分配情報格納部233に分配情報を記憶する際に、推薦されたアイテムを利用したユー
ザにも分配するための分配情報を記憶すればよい。このときの分配率は、例えば推薦され
たアイテムを利用したユーザに、利用親ポイントのうちの2割分配した場合、分配率の総
和が1となるので、推薦対象ユーザの分配率を0.2とし、分配対象ユーザの分配率を0
.8倍すればよい。この場合、分配情報格納部233に、各ユーザの各推薦アイテムにお
いて、base_user_idとrecom_user_idが同じである分配情報が
1つ記憶されることになる。
また、アイテム情報格納部236に記憶されているアイテム情報に含まれるアイテムの
属性情報を用いて、推薦アイテムの選出対象の制限を行ってもよい。このとき、ステップ
S604にて、類似ユーザの利用情報を取得する際に、所定条件(例えば、ジャンル「フ
ィクション」)のアイテム属性を持つアイテムのitem_idを含む利用情報のみを取
得すればよい。もちろん、所定条件として何も指定しなくてもよい。
また、1つの推薦アイテムに対して、利用親ポイントを分配する分配対象ユーザの数を
制限してもよい。これは、ステップS608にて、推薦アイテムを利用した類似ユーザ(
分配対象候補ユーザ)全てを分配対象ユーザとする代わりに、分配対象候補ユーザ集合か
ら一部のユーザを分配対象ユーザとして抽出すればよい。分配対象候補ユーザから分配対
象ユーザを抽出する方法は、例えば、分配対象候補ユーザ集合から、所定数を超えない数
だけランダムに分配対象ユーザとして抽出すればよい。つまり、分配対象候補ユーザの数
が所定数より多い場合は、ランダムに所定数のユーザを抽出し、分配対象候補ユーザの数
が所定数以下である場合は、全ての分配対象候補ユーザを分配対象ユーザとして抽出すれ
ばよい。また、類似度や利用回数の高い順に所定数を超えない数だけ分配対象ユーザを抽
出してもよい。
また、利用情報に評価値が含まれている場合は、評価値の高い順に利用情報からユーザ
識別情報を抽出し、抽出した順番に所定数を超えない数だけ分配対象ユーザのユーザ識別
情報として抽出してもよい。また、利用情報に利用した日付が含まれる場合は、利用した
日付が古い順に利用情報からユーザ識別情報を抽出し、抽出した順番に所定数を超えない
数だけ分配対象ユーザのユーザ識別情報を抽出してもよい。また、逆に、利用した日付が
新しい順に利用情報からユーザ識別情報を抽出し、抽出した順番に所定数を超えない数だ
け分配対象ユーザのユーザ識別情報として抽出してもよい。また、ユーザ情報格納部23
5に、ユーザが会員になった日付が含まれる場合は、その会員になった日付が古い順に利
用情報からユーザ識別情報を抽出し、抽出した順番に所定数を超えない数だけ分配対象ユ
ーザのユーザ識別情報を抽出してもよい。また、逆に、会員になった日付が新しい順に利
用情報からユーザ識別情報を抽出し、抽出した順番に所定数を超えない数だけ分配対象ユ
ーザのユーザ識別情報を抽出してもよい。
また、ユーザ情報格納部235に記憶されたユーザ情報に含まれるユーザの属性情報を
用いて適合度を算出し、算出した適合度を用いて抽出を行ってもよい。このとき、分配対
象候補ユーザの属性情報ごとに、推薦対象ユーザの属性情報との適合度を算出し、算出し
た適合度の高い順に所定数を超えない数だけ、分配対象ユーザを抽出すればよい。所定数
は予めサービス提供側が設定すればよい。また、ユーザ情報格納部235に記憶されたユ
ーザ情報に含まれるユーザの属性情報に基づいて、サービス提供側が予め定めた条件(例
えば、性別が「女」であるか否かや、年齢が「20」〜「24」の範囲内であるか否かや
、地域が「日本」であるか否かや、複数の属性に対し、属性ごとに条件を設定し、それを
全て満たすか否かや、少なくとも1つを満たすか否かなど)を満たす分配対象候補ユーザ
を分配対象ユーザとしてもよい。以上が、推薦アイテムを選出する処理の手順の説明であ
る。
利用ポイント取得部214は、アイテム提供サーバ装置1の要求に応じて、利用ポイン
ト情報送信処理を行う。利用ポイント情報送信処理とは、利用ポイント格納部234より
、取得した利用ポイント情報取得要求に含まれるユーザ識別情報に対応した利用ポイント
情報を取得し、アイテム提供サーバ装置1に、取得した利用ポイント情報を送信する処理
である。
ここで、本実施形態に沿って、会員Aから会員Fの購入履歴を基に会員Aの類似会員を
選出し、選出した類似ユーザの購入履歴を基に会員Aに対する推薦商品を決め、会員Aに
対する推薦商品ごとに利用親ポイントの分配率を算出する例を図を用いて示す。まず、会
員Aの類似ユーザを選出する例を図18を用いて説明する。図18の左の表において、会
員Aから会員Fにおける、商品aから商品fの購入状況を「○」の有無で示す。例えば、
会員Aは、「商品a」と「商品b」と「商品d」を購入していることを示している。会員
Aと他の会員との類似度をjaccard係数で算出し、閾値を0.3と設定すると、図
18の右の表に示すように会員Aと他の会員との類似度が算出され、会員Aの類似会員は
、類似判定で「○」がついた会員Bと会員Cと会員Eと会員Fとなる。
次に、会員Aの推薦商品を選出する例を図19を用いて説明する。推薦値算出方法とし
て、第1の方法を用いた場合、図19の左の表に示すように、会員Aが未購入の商品cと
商品eと商品fの推薦値は、それぞれ、「1」、「3」、「4」となる。推薦値の閾値を
「2」とすると、図19の右のリストが示すように、会員Aの推薦商品は商品eと商品f
となる。
次に、会員Aに対する推薦商品ごとに利用親ポイントの分配率を算出する例を、図20
を用いて説明する。分配率の算出方法として分配率算出の第1の方法を用いると、図20
の表に示すように、推薦商品eにおける会員Bと会員Eと会員Fの分配率が、それぞれ「
0.33」となり、推薦商品fにおける会員Bと会員Cと会員Eと会員Fの分配率が、そ
れぞれ「0.25」となる。
そして、会員Aが商品eを購入すると、会員Bと会員Eと会員Fの3人に利用ポイント
が付与され、会員Aが商品fを購入すると、会員Bと会員Cと会員Eと会員Fの4人に利
用ポイントが付与されるといったように、一度の購入で複数の会員がポイントを得ること
ができる。従来技術のように、商品を購入したユーザが参考にした情報を提供した会員1
人にポイントを付与するシステムでは、一度の購入に対し1人の会員しかポイントが得ら
れない。
また、ユーザAが商品eと商品fの両方を購入した場合(購入回数2回の場合)、購入
したユーザ本人にポイントを付与する通常のポイントシステム、あるいは購入したユーザ
に情報を提供した他のユーザ1人にポイントを付与するポイントシステムにおいては、ポ
イントが付与される回数は、どちらのシステムにおいても延べ2回である。一方、本発明
の場合、図20の表に示したように、延べ7回ポイントが付与されることになる。更に、
購入ユーザ本人にもポイントを付与すると、延べ9回(7+2=9)ポイントが付与され
る。このように本発明によれば、従来よりもポイントが更新される頻度やポイント付与さ
れるユーザ数を多くすることができる。このため、「自分のポイントが今日増えているか
も知れない」という期待感や、「予期せぬタイミングで急にポイントが増えて驚いた」と
いった意外性を多くのユーザに継続的に与えることができるので、アイテム提供サーバへ
のアクセス頻度を増やすことができる。そして、アイテムやアイテム提供サーバに対する
ユーザの関心を高めて、アイテム利用を促進することができる。
また本実施形態においては、ポイントが付与される対象のユーザは、購入ユーザと類似
するユーザに限定されるので、必要以上に多くのユーザにポイントが配分されることがな
く、ポイント付与されるユーザの1人当たりのポイント数を比較的多くすることができる
。また本実施形態のポイント付与の仕組みをあらかじめユーザに通知しておけば、ポイン
トが付与されたユーザは、「自分が過去にあるアイテムを利用したことにより、他のユー
ザの推薦アイテム情報にそのアイテムが登場し、それを見たユーザがアイテムを購入した
ので、自分のポイントが増えた」という理由(因果関係)が分かる。すなわち、自分の過
去の消費行動(利用行動)が間接的に他のユーザの消費行動につながったことが分かるの
で、ポイントシステムへの納得感や信頼感が得られやすい。
また、ポイント変化の様子を通じて、本人の消費行動が他のユーザの推薦アイテム情報
に影響を与えたり、逆に他のユーザの消費行動が本人の推薦アイテム情報に影響する仕組
みや、本人と他のユーザとの「つながり感」をユーザに実感させることができるので、従
来の情報推薦システムよりも、推薦情報に対するユーザの興味や信頼感を高めることがで
きる。
更に、他のユーザの消費行動を誘発することを狙って、自分の利用するアイテムを増や
したり、過去にあまり利用していないタイプのアイテムを利用する可能性も高まるため、
アイテム利用を促進することができる。また、早い時期にアイテムを利用したユーザほど
ポイントが増えるので、このようなポイントサービスの特性をユーザに通知することによ
り、「自分と類似するユーザが今後利用しそうなアイテムを予測して、いち早く利用しよ
う」というインセンティブが各々のユーザに働き、アイテムの利用が促進されるという効
果が得られる。
なお、本実施形態において、端末装置3から利用情報を送信する際に、アイテム提供サ
ーバ装置1を経由して、情報処理サーバ装置2に送信しているが、アイテム提供サーバ装
置1を経由せずに直接送信してもよい。この場合、端末装置3と情報処理サーバ装置2と
が直接通信できるように、図1に示したシステム構成を用いる。また、端末装置3は、ア
イテム提供サーバ装置1を経由して、情報処理サーバ装置2から利用ポイント情報を取得
しているが、アイテム提供サーバ装置1を経由せずに直接送信してもよい。この場合、端
末装置3と情報処理サーバ装置2とが直接通信できるように、図1に示したシステム構成
を用いる。
また、情報処理サーバ装置2にて選出した推薦アイテムを、アイテム提供サーバ装置1
に記憶しているが、情報処理サーバ装置2に推薦アイテムを記憶してもよい。端末装置3
が推薦アイテムを取得する際に、端末装置3と情報処理サーバ装置2とが直接通信できる
場合は、直接情報処理サーバ装置2より推薦アイテムを取得すればよい。端末装置3と情
報処理サーバ装置2とが直接通信できない場合は、アイテム提供サーバ装置1が情報処理
サーバ装置2より推薦アイテムを取得し、端末装置3に送信すればよい。
また、情報処理サーバ装置2の利用ポイント算出部211にて利用親ポイントを算出し
、算出した利用親ポイントを利用ポイント算出対象のユーザに分配しているが、利用親ポ
イントを分配せずに、利用ポイント算出対象のユーザに一定の利用ポイントを付与しても
よい。このとき、利用ポイント算出部211の利用ポイント算出処理において、ステップ
S403とステップS406の処理を行わずに、ステップS407にて一定の利用ポイン
トを加算すればよい。さらに、分配率を記憶や算出する必要がなくなるので、分配情報格
納部233に分配率であるrateを記憶する必要がなくなり、推薦アイテム選出部21
3の推薦アイテムを選出する処理において、ステップS608の処理を行わずに、ステッ
プS609にて、分配対象ユーザごとに、ステップS602で選択したbase_use
r_idと、ステップS607にて選択した推薦アイテムのアイテム識別情報をitem
_idとし、分配対象ユーザのユーザ識別情報をrecom_user_idとして関連
付けた分配情報として記憶すればよい。
また、端末装置3の表示手段34にユーザページを表示する際に、ユーザごとに利用ポ
イントの総取得ポイント数を1つ表示しているが、図21のユーザページの表示例が示す
ように、端末装置3を利用中のユーザの利用アイテムごとに利用ポイントを表示してもよ
い。図21の表示例では、左上に端末装置3を利用中のユーザのユーザ名と、獲得した利
用ポイントの合計値とを表示し、左下に端末装置3を利用中のユーザが過去に利用したア
イテムと、アイテムごとの利用ポイントを表示している。また、中央に端末装置3を利用
中のユーザの推薦アイテム情報を表示している。また、右上に検索条件を入力するテキス
トボックスと検索条件送信処理のトリガーとなる「検索」ボタンとを表示し、右下に検索
条件を満たすアイテム情報を表示している。
このとき、利用ポイント格納部234に、ユーザごと、利用アイテムごとに利用ポイン
トを記憶する必要があるので、例えば、図22の格納状態の一例のように、ユーザ識別情
報であるuser_idと、アイテム識別情報であるitem_idと、利用ポイントで
あるpointとを、利用ポイント情報として関連付けて記憶する。
また、利用ポイント情報を特定するために、ユーザ識別情報だけでなく、アイテム識別
情報も必要になるため、利用ポイント算出部211における利用ポイント算出処理のステ
ップS407にて、利用ポイント情報を特定する際に、ステップS405にて選択した分
配情報に含まれるrecom_user_idと、ステップS401にて取得した利用情
報に含まれるアイテム識別情報とを用いる。
また、ユーザページ情報作成部111にてユーザページ情報を作成する際に、ユーザペ
ージを作成するユーザの利用したアイテムごとの利用ポイントを用いる必要があるため、
利用ポイント取得部214が利用ポイント情報送信処理を行う際に、ユーザページを作成
するユーザの全ての利用ポイント情報を送信すればよい。具体的には、利用ポイント取得
部214が、利用ポイント格納部234より、利用ポイント情報取得要求に含まれるユー
ザ識別情報に対応した利用ポイント情報を全て取得し、アイテム提供サーバ装置1に、取
得した全ての利用ポイント情報を送信すればよい。
また、推薦アイテムを利用したユーザに対して、推薦アイテムの利用により、何人のユ
ーザに利用ポイントが付与されたかを示す情報を表示してもよい。このとき、利用ポイン
ト算出部211が、利用ポイント算出処理終了時に、ステップS404にて取得した分配
情報の数(利用ポイントが付与されたユーザの数)を、端末装置3に、直接、または、ア
イテム提供サーバ装置1経由で送信すればよい。そして、端末装置3は、表示手段34に
表示するユーザページに、受信した利用ポイントが付与されたユーザの数を通知する情報
を、例えば、図23のユーザページの表示例のように表示すればよい。
また、利用ポイント算出部211は、アイテム提供サーバ装置1より、利用情報を受信
するごとに利用ポイント算出処理を行っているが、所定のタイミングごとに利用ポイント
算出処理を行ってもよい。このとき、情報処理サーバ格納手段23に、利用ポイント算出
処理を行っていない利用情報を格納するための、利用情報格納部231と同じ格納形式で
ある新規利用情報格納部を設け、利用ポイント算出部211が、アイテム提供サーバ装置
1より、利用情報を受信した際に、利用ポイント算出処理を行う代わりに、新規利用情報
格納部に、受信した利用情報を記憶する。新規利用情報格納部に、受信した利用情報を記
憶することで、その記憶された利用情報に対応する利用履歴は未処理であるとみなされる
。そして、所定のタイミングごとに、利用ポイント算出部211が、新規利用情報格納部
に記憶されている全ての利用情報を取得し、取得した利用情報の集合から順次1つの利用
情報(一の利用情報)を選択し、利用ポイント算出処理を行い、新規利用情報格納部に記
憶された利用情報を全て消去すればよい。この場合、利用ポイント算出処理において使わ
れる利用情報格納部231に格納されている利用履歴は、全て一の利用履歴よりも先に利
用された(古い)データである。
所定のタイミングは、類似ユーザ選出処理および推薦アイテム選出処理と同様に、様々
なタイミングを用いることができる。例えば、24時間ごとなど所定の時間間隔で処理を
行えばよい。また、類似ユーザ選出処理および推薦アイテム選出処理を行うタイミングと
同期してもよいし、同期しなくてもよい。すなわち、類似ユーザ選出処理における所定の
タイミング(第1の所定タイミング)と、推薦アイテム選出処理における所定のタイミン
グ(第2の所定タイミング)と、利用ポイント算出処理における所定のタイミング(第3
の所定タイミング)は、同じであっても、それぞれ異なっていてもよい。
また、新規利用情報格納部を設けずに、所定のタイミングごとに利用ポイント算出処理
を行うこともできる。このとき、利用ポイント算出部211は、アイテム提供サーバ装置
1より、利用情報を受信した際に、利用ポイント算出処理を行う代わりに、利用情報格納
部231に受信した利用情報を記憶する。そして、利用ポイント算出部211は、所定の
タイミングごとに、利用情報格納手段231に記憶されている利用情報の中で、まだ利用
ポイント算出処理を行っていない利用情報を全て取得し、取得した利用情報ごとに、利用
ポイント算出処理のステップS401からステップS408までの処理を行えばよい。利
用ポイント算出処理を行ったか否か、つまり、その利用情報に対応する利用履歴が既処理
であるか未処理であるかを判定するためには、2種類の方法がある。
第1の判定方法は、利用情報格納部231に、利用ポイント算出処理を行ったか否かを
判定するための情報を記憶する領域を追加すればよい。そして、利用ポイント算出部21
1が、利用情報格納部231に、アイテム提供サーバ装置1より受信した利用情報を記憶
する際に、利用情報に利用ポイント算出処理を行っていないという情報を関連付けて記憶
する。さらに、利用ポイント算出処理のステップS401からステップS408までの処
理を行った直後に、その処理の対象となった利用情報の利用ポイント算出処理を行ったか
否かを判定するための情報を、利用ポイント算出処理を行ったという情報に更新すればよ
い。
第2の判定方法は、利用情報格納部231に利用した日付を記憶している場合に、その
利用した日付を用いて判定する方法である。このとき、情報処理格納手段23に、利用ポ
イント算出処理を行った日付を記憶する算出基準日格納部を設け、その記憶された日付よ
り以前であれば、利用ポイント算出処理を行ったと判定でき、そうでなければ利用ポイン
ト算出を行っていないと判定できる。そして、利用ポイント算出処理を行うごとに、その
日付を更新すればよい。どちらの判定方法を用いた場合でも、類似ユーザ選出処理や、推
薦アイテム選出処理にて用いる利用情報を制限する必要がある。第1の判定方法を用いた
場合は、利用ポイント算出処理を行ったという情報を有する利用情報のみを用い、第2の
判定方法を用いた場合は、算出基準日格納部に記憶された日付より以前に記憶された利用
情報のみを用いる必要がある。
<第2実施形態>
以下に、本発明の第2実施形態について、図を用いて詳細に説明する。本発明の第2実
施形態では、1つの推薦アイテムに対し、利用親ポイントを算出する代わりに、一定の期
間に対して付与する利用親ポイントをサービスの提供側が決め、その利用親ポイントを基
に利用ポイントを算出するようにしている。本発明の第2実施形態におけるシステム全体
の構成は、情報処理サーバ装置2の代わりに情報処理サーバ装置6を用いる以外は本発明
の第1実施形態の場合と同様である。アイテム提供サーバ装置1、端末装置3、ネットワ
ーク4(およびネットワーク5)は、本発明の第1実施形態と同様である。
情報処理サーバ装置6は、アイテム提供サーバ装置1に推薦アイテムを送信したり、ア
イテム提供サーバ装置1の要求に応じて、利用ポイントを送信する装置である。情報処理
サーバ装置6は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネット
ワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム)処
理として実施することも可能である。図24は、本実施形態における情報処理サーバ装置
6の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装置6は、情報処理サーバ制御手
段61と、情報処理サーバ通信手段22と、情報処理サーバ格納手段63とで構成される
。情報処理サーバ通信手段22は、本発明の第1実施形態と同様である。
情報処理サーバ格納手段63は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶
する。情報処理サーバ格納手段63は、利用情報格納部231と、類似ユーザ情報格納部
232と、分配情報格納部233と、利用ポイント格納部234と、ユーザ情報格納部2
35と、アイテム情報格納部236と、仮ポイント格納部637とで構成される。利用情
報格納部231と、類似ユーザ情報格納部232と、分配情報格納部233と、利用ポイ
ント格納部234と、ユーザ情報格納部235と、アイテム情報格納部236は、本発明
の第1実施形態と同様である。
仮ポイント格納部637は、HDDなどの記憶装置を用いて、仮ポイント情報を複数記
憶する。図25は、仮ポイント格納部637の格納状態の一例を示す図である。仮ポイン
ト情報とは、ユーザ識別情報であるuser_idと、そのユーザ識別情報に対応するユ
ーザの仮ポイントであるtmp_pointを関連付けたものであり、図25のようなテ
ーブル形式で記憶する。なお、記憶されている仮ポイントの初期値は「0」である。
情報処理サーバ制御手段61は、情報処理サーバ装置6を構成する各手段に対して、全
体的な制御を行う。情報処理サーバ制御手段61は、利用ポイント算出部611と、類似
ユーザ選出部212と、推薦アイテム選出部213と、利用ポイント取得部214とで構
成される。類似ユーザ選出部212と、推薦アイテム選出部213と、利用ポイント取得
部214は、本発明の第1実施形態と同様である。
利用ポイント算出部611は、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置1よ
り、利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理の代わりに、仮ポイント算出処理を行
う。また、一定の期間ごとに利用親ポイント分配処理を行う。一定の期間ごととは、例え
ば、一日ごとや一週間ごとなど、一定の時間経過ごととしてもよい。また、サービス提供
側が自由に時間間隔を変えてもよい。
仮ポイント算出処理の手順を図26のフローチャートを用いて説明する。仮ポイント処
理の手順は、本発明の第1実施形態における利用ポイント算出処理の手順において、ステ
ップS403の処理をなくし、ステップS406からステップS407までの処理をステ
ップS706の処理で置き換えたものであるため、置き換えた処理についてのみ説明する
ステップS706では、利用ポイント算出部611が、仮ポイント格納部637におい
て、ステップS405にて選択した分配情報に含まれるrecom_user_idに対
応する仮ポイント情報を特定し、特定した仮ポイント情報のtmp_pointに、ステ
ップS405にて選択した分配情報に含まれるrateを加算する。次に、ステップS4
08へ進む。以上が、仮ポイント算出処理の説明である。
次に、一定の期間ごとに行う利用親ポイント分配処理の手順について、図27のフロー
チャートを用いて説明する。まず、利用ポイント算出部611が、一定期間に付与する利
用親ポイントを取得する(ステップS801)。利用親ポイントを取得する方法は、予め
サービスの提供側が設定しておき、その設定した値を取得してもよいし、図示しないキー
ボード等の利用親ポイントを入力する手段を用意し、利用親ポイント分配処理を行うたび
に、サービス提供側が入力することで取得してもよい。
次に、利用ポイント算出部611が、仮ポイント格納部637より、利用親ポイントを
分配する対象ユーザを抽出するために、tmp_pointの値が「0」を超える全ての
仮ポイント情報を取得する(ステップS802)。次に、利用ポイント算出部611が、
ステップS802にて取得した仮ポイント情報のうち、例えば取得した順に、1つ選択す
る(ステップS803)。
次に、利用ポイント算出部611が、ステップS803にて選択した仮ポイント情報に
含まれるuser_idに対する利用ポイントを変更するための変更値を算出する(ステ
ップS804)。変更値は、ステップS803にて選択した仮ポイント情報に含まれるt
mp_pointが、ステップS802にて取得した全ての仮ポイント情報に含まれるt
mp_pointの総和に占める割合に応じて、ステップS801にて取得した利用親ポ
イントを分配することで算出する。利用親ポイントvpを分配する対象となった全てのユ
ーザの集合をUtとし、利用ポイントを算出するユーザub(ub∈Ut)のtmp_p
ointをt(ub)とし、ユーザu(u∈Ut)のtmp_pointをt(u)とす
ると、ユーザubの利用ポイントv(ub)は、図35の式(12)で算出される。
次に、利用ポイント算出部611が、利用ポイント格納部234において、ステップS
803にて選択した仮ポイント情報に含まれるuser_idに対応する利用ポイント情
報を特定し、特定した利用ポイント情報のpoint(元の利用ポイント)に、ステップ
S804にて算出した変更値を加算する(ステップS805)。
次に、利用ポイント算出部611が、ステップS803にて全ての仮ポイント情報を選
択したか否かを判定する(ステップS806)。全て選択した場合は、ステップS807
へ進み、未選択のものが残っている場合は、ステップS803へ進む。ステップS807
では、利用ポイント算出部611が、仮ポイント格納部637にて、全ての仮ポイント情
報のtmp_pointの値を「0」で置き換え、ステップS801からステップS80
7までの処理を終了する。
上記説明では、ステップS805にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用ポ
イントを更新しているが、加算処理の代わりに、元の利用ポイントと以下に示す係数(変
更値)との乗算処理を用いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS8
01では、一定期間に付与する利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポイントを
どの程度増加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)の合計値
である親増加率を取得する。そして、親増加率srを分配する対象となった全てのユーザ
の集合をUtとし、利用ポイントを算出するユーザub(ub∈Ut)のtmp_poi
ntをt(ub)とし、ユーザu(u∈Ut)のtmp_pointをt(u)として、
図35の式(13)により、ユーザubに対して係数m(ub)を算出する。なお、利用
ポイントの初期値が「0」であると、いくら係数を掛け合わせても増加しないため、初期
値を「0」を超える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番最初に利用ポイント
の算出対象になった場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。以上が、一定の期間
ごとに行う利用親ポイント分配処理の説明である。
本実施形態における利用ポイントの付与方法によれば、サービスの提供側が一定期間に
付与する利用ポイントの総和を自由にコントロールできるので、事業運営者のポイントサ
ービスに係る予算に応じて、利用ポイントの付与を行うことが容易にできる。
<第3実施形態>
以下に、本発明の第3実施形態について、図を用いて詳細に説明する。本発明の第3実
施形態では、類似ユーザ選出処理を行わずに、比較的少ない処理量で、利用ポイントの付
与を行うようにしている。本発明の第3実施形態におけるシステム全体の構成は、アイテ
ム提供サーバ装置1に代えてアイテム提供サーバ装置7を用い、情報処理サーバ装置2に
代えて情報処理サーバ装置8を用いる以外は、本発明の第1実施形態の場合と同様である
。ネットワーク4(およびネットワーク5)についても、本発明の第1実施形態と同様で
ある。
アイテム提供サーバ装置7は、端末装置3の要求に応じて、アイテムを提供する装置で
ある。アイテム提供サーバ装置7は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ
(HDD)、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェ
ア(プログラム)処理として実施することも可能である。図28は、本実施形態における
アイテム提供サーバ装置7の構成図である。本実施形態におけるアイテム提供サーバ装置
7は、アイテム提供サーバ制御手段71と、アイテム提供サーバ通信手段12と、認証手
段13と、アイテム提供サーバ格納手段74とで構成される。アイテム提供サーバ通信手
段12と、認証手段13は、本発明の第1実施形態と同様である。
アイテム提供サーバ格納手段74は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを
記憶する。アイテム提供サーバ格納手段74は、ユーザ情報格納部141と、アイテム情
報格納部142とで構成される。ユーザ情報格納部141と、アイテム情報格納部142
は、本発明の第1実施形態と同様である。アイテム提供サーバ制御手段71は、アイテム
提供サーバ装置7を構成する各手段に対して、全体的な制御を行う。アイテム提供サーバ
制御手段71は、ユーザページ情報作成部711と、利用情報中継部113とで構成され
る。利用情報中継部113は、本発明の第1実施形態と同様である。
ユーザページ情報作成部711は、本発明の第1実施形態におけるユーザページ情報作
成部111と同様にユーザページ情報送信処理と検索結果送信処理を行うが、ユーザペー
ジ情報送信処理のみ手順が異なる。本実施形態のユーザページ情報送信処理の手順は、本
発明の第1実施形態におけるユーザページ情報送信処理の手順において、推薦アイテム情
報を取得する手順を省略し、ユーザページ情報を作成する際に、推薦アイテム情報を用い
ずに作成すればよい。
端末装置3は、本発明の第1実施形態と同様の機能を有するが、端末制御手段31のユ
ーザページ表示部311におけるユーザページ表示処理にて表示するユーザページが異な
る。本実施形態における表示手段34に表示するユーザページは、例えば、図29のユー
ザページの表示例のように、利用ポイントが確認でき、アイテムの検索手段が用意され、
検索により取得したアイテムを表示できるようにすればよい。図29の表示例では、上部
に端末装置3を利用中のユーザのユーザ名と利用ポイントとを表示している。また、中央
部に検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリガーとなる「検索」
ボタンとを表示している。また、下部に検索条件を満たすアイテム情報を表示している。
情報処理サーバ装置8は、アイテム提供サーバ装置7の要求に応じて、利用ポイントを
送信する装置である。情報処理サーバ装置8は、CPU、RAM、ROM、ハードディス
クドライブ(HDD)、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、
ソフトウェア(プログラム)処理として実施することも可能である。図30は、本実施形
態における情報処理サーバ装置8の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装
置8は、情報処理サーバ制御手段81と、情報処理サーバ通信手段22と、情報処理サー
バ格納手段83とで構成される。情報処理サーバ通信手段22は、本発明の第1実施形態
と同様である。
情報処理サーバ格納手段83は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶
する。情報処理サーバ格納手段83は、利用情報格納部231と、利用ポイント格納部2
34と、ユーザ情報格納部235と、アイテム情報格納部236とで構成される。利用情
報格納部231と、利用ポイント格納部234と、ユーザ情報格納部235と、アイテム
情報格納部236は、本発明の第1実施形態と同様である。
情報処理サーバ制御手段81は、情報処理サーバ装置8を構成する各手段に対して、全
体的な制御を行う。情報処理サーバ制御手段81は、利用ポイント算出部811と、利用
ポイント取得部214とで構成される。利用ポイント取得部214は、本発明の第1実施
形態と同様である。利用ポイント算出部811は、ネットワーク4を介して、アイテム提
供サーバ装置1より、新規利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理を行う。
利用ポイント算出処理の手順を図31のフローチャートを用いて説明する。ステップS
401は、本発明の第1実施形態と同様である。次に、ステップS403へ進む。ステッ
プS403は、本発明の第1実施形態と同様である。次に、ステップS904へ進む。ス
テップS904では、利用ポイント算出部811が、利用情報格納部231より、ステッ
プS403にて算出した利用親ポイントを分配するユーザ(分配ユーザ)のユーザ識別情
報を全て取得する。分配ユーザのユーザ識別情報を取得するには、ステップS401にて
取得した利用情報に含まれるアイテム識別情報と、利用情報格納部231に格納されてい
る利用情報のitem_idが一致する利用情報格納部231に格納されている利用情報
において、その利用情報に含まれるuser_idを全て取得すればよい。
また、利用情報に利用した日付が含まれている場合は、上記条件を満たす利用情報の中
で、過去の特定の時点から、利用ポイント算出処理を行っている時点(現在)までの間に
利用されたアイテムに関する利用情報に含まれるuser_idのみを全て取得とするこ
ともできる。このとき、次のステップS905にて分配率を算出する際に、過去の特定の
時点以降に利用されたアイテムに関する利用情報のみを用いて分配率を算出する必要があ
る。過去の特定の時点は、サービス提供側が予め決めておけばよく、例えば、利用ポイン
ト算出処理を行っている時点から3ヶ月前や、半年前や、1年前とすればよい。
次に、利用ポイント算出部811が、分配ユーザごとに、分配率を算出する(ステップ
S905)。分配率の算出には、本発明の第1実施形態における推薦アイテム選出部21
3による推薦アイテム選出処理のステップS608の分配率算出方法を用いることができ
る。ステップS608における分配率算出の第2の方法を用いる場合は、類似度が記憶さ
れていないため、分配率を算出する前に、新規利用情報に含まれるユーザ識別情報に対応
するユーザと分配ユーザとの類似度を算出する必要がある。類似度の算出には、本発明の
第1実施形態における類似ユーザ選出部212による類似ユーザ選出処理のステップS5
04の類似度算出方法を用いることができる。
なお、一部の分配ユーザの分配率を「0」として算出し、分配率が「0」のユーザには
ポイントを付与しないという処理をしてもよい。例えば、分配ユーザの内で、新規利用情
報に対応するアイテムを3ヶ月以内に利用したユーザのみを対象にして、ステップS60
8における分配率算出の第1〜第10の方法のいずれかを用いて分配率を算出し、それ以
外のユーザ(そのアイテムを3ヶ月より以前に利用した分配ユーザ)の分配率を「0」と
算出し、分配率が「0」のユーザにはポイントを付与しなくてもよい。
次に、利用ポイント算出部811が、分配ユーザのユーザ識別情報のうち、例えば取得
した順に、1つ選択する(ステップS906)。次に、利用ポイント算出部811が、ス
テップS403にて算出した利用親ポイントと、ステップS905にて算出した分配率の
うち、ステップS906にて選択したユーザ識別情報に対応する分配率とを掛け合わせる
ことで利用ポイントを算出し(ステップS907)、ステップS407へ進む。ステップ
S407は、本発明の第1実施形態と同様である。次に、ステップS908へ進む。
ステップS908では、利用ポイント算出部811が、ステップS906にて、全ての
分配ユーザのユーザ識別情報を選択したか否かを判定する。全て選択した場合はステップ
S409へ進み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS906へ進む。ステッ
プS409は、本発明の第1実施形態と同様である。
なお、この利用ポイント算出処理において、1つの利用情報に対して、利用親ポイント
を分配するユーザの数を制限してもよい。利用親ポイントを分配するユーザの制限は、本
発明の第1実施形態と同様に行えばよい。ただし、類似度を用いる場合は、類似度が記憶
されていないため、類似度を算出する必要がある。また、上記説明では、利用親ポイント
を算出し、算出した利用親ポイントを分配ユーザに分配しているが、利用親ポイントを分
配せずに、分配ユーザに一定の利用ポイントを付与してもよい。このとき、ステップS4
03とステップS905とステップS907の処理を行わずに、ステップS907にて一
定の利用ポイントを加算すればよい。
また、ステップS407にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用ポイントを
更新しているが、加算処理の代わりに、元のポイントと以下に示す係数との乗算処理を用
いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS403では、加算する利用
ポイントの和である利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポイントをどの程度増
加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)の合計値である親増
加率を算出する。そして、ステップS906にて選択したユーザ識別情報に対応するユー
ザurのitem_idに対応するアイテムirに関する分配率をrate(ur,ir
)とし、親増加率をsrとして、図35の式(11)により、係数m(ur,ir)を算
出する。また、利用ポイントの初期値が「0」であると、いくら倍率を掛け合わせても増
加しないため、初期値を「0」を超える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番
最初に利用ポイントの算出対象になった場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。
以上が、利用ポイント算出処理の手順の説明である。
また、全ての利用情報に対して、利用ポイント算出部811における利用ポイント算出
処理を行っているが、利用ポイント算出処理を行う利用情報を人気アイテムに制限しても
よい。人気アイテムとは多くのユーザに利用されているアイテムであり、アイテムごとに
利用回数を調べ、利用回数が所定数以上のアイテム、または利用回数の多い順に所定数の
アイテムを抽出し、人気アイテムとすればよい。このとき、端末装置3の表示手段34に
表示するユーザページに、例えば、図32の表示例のように、人気アイテムの情報と検索
結果とを分けて表示する必要がある。図32の表示例では、左上に端末装置3を利用中の
ユーザのユーザ名と利用ポイントとを表示し、左下に人気アイテムの情報を表示している
。また、右上に検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリガーとな
る「検索」ボタンとを表示し、右下に検索条件を満たすアイテム情報を表示している。
このため、ユーザページ情報作成部711にてユーザページ情報を作成する際に、人気
アイテムのアイテム情報を用いる必要がある。人気アイテムのアイテム情報は、情報処理
サーバ装置8にて取得することができる。具体的には、情報処理サーバ装置8の利用情報
格納部231に記憶されている利用情報を用いて、アイテム識別情報ごとの利用回数を算
出し、算出した利用回数に基づいて人気アイテムのアイテム識別情報を抽出する。そして
、アイテム情報格納部236より、抽出したアイテム識別情報に対応するアイテム情報を
取得すればよい。また、利用情報が人気アイテムのものであるか否かを判定するために、
端末装置3の利用情報作成部312にて利用情報を作成する際に、ユーザページに表示さ
れている人気アイテムを利用した場合は人気アイテムであるという情報を付与し、人気ア
イテム以外のアイテム、例えば、検索結果として表示されたアイテムを利用した場合は人
気アイテムではないという情報を付与する。この付与した情報を用いることで、人気アイ
テムの利用情報に対してのみ、利用ポイント算出処理を行うことができる。
また、利用情報に利用した日付が含まれる場合は、特定の期間に利用された利用回数を
基に人気アイテムを選出すればよい。特定の期間は、サービス提供側が予め設定しておけ
ばよい。また、ユーザ情報格納部235に記憶されているユーザの属性情報に含まれる属
性ごとに条件を指定し、指定した条件を満たすユーザの利用情報のみで人気アイテムを抽
出してもよい。このとき、端末装置3の表示手段34に表示するユーザページに、例えば
、図33の表示例のように、ユーザの属性情報に含まれる属性ごとに条件を自由に指定し
、指定した条件を満たすユーザの利用情報のみで抽出された人気アイテムを表示できるよ
うにする必要がある。図33の表示例では、図32の表示例に追加して、左上にユーザの
属性情報の属性値を指定するためのメニューやテキストボックスが表示されている。
このため、まず、端末装置3が、情報処理サーバ装置8に、直接、または、アイテム提
供サーバ装置7経由で、ユーザの属性情報に含まれる属性ごとに指定した条件を送信する
。次に、情報処理サーバ装置8が、ユーザ情報格納部235より、受信したユーザの属性
情報に含まれる属性ごとに指定した条件を満たすユーザ情報に含まれるユーザ識別情報を
全て抽出する。次に、情報処理サーバ装置8が、利用情報格納部231に記憶されている
利用情報のうち、抽出したユーザ識別情報の何れかを含む利用情報を全て用いて人気アイ
テムのアイテム識別情報を抽出する。次に、情報処理サーバ装置8が、アイテム情報格納
部236より、抽出した全ての人気アイテムのアイテム識別情報に対応するアイテム情報
を全て取得し、端末装置3に、直接、または、アイテム提供サーバ装置7経由で、取得し
た全ての人気アイテムのアイテム情報を送信する。そして、端末装置3が、受信した人気
アイテムのアイテム情報を用いてユーザページを更新し、出力手段34に、更新したユー
ザページを表示できるようにする必要がある。
また、利用情報に利用した日付が含まれる場合は、ユーザの属性情報に含まれる属性ご
とに条件を自由に指定し、指定した条件を満たすユーザの特定の期間の利用情報を用いて
人気アイテムを抽出してもよい。特定の期間は、サービス提供側が予め設定しておけばよ
い。また、ユーザの属性情報に含まれる属性ごとに条件を指定する代わりに、アイテム属
性情報に含まれる属性ごとに条件を指定してもよい。このとき、端末装置3にて、ユーザ
の属性情報の条件を指定する代わりに、アイテム属性情報の条件を指定できるようにする
。さらに、情報処理サーバ装置8にて、人気アイテムのアイテム識別情報を抽出する際に
、アイテム情報格納部236より指定した条件を満たすアイテム情報に含まれるアイテム
識別情報を全て抽出し、抽出したアイテム識別情報の何れかを含む利用情報を全て用いて
人気アイテムのアイテム識別情報を抽出すればよい。
ここで本実施形態において付与される利用ポイントと、本発明の第1実施形態において
付与される利用ポイントの違いについて、具体例を用いて説明する。例えば、ある時点で
のユーザの商品購入履歴が図18の左側の表で表わされているとする。その時点以降に、
会員Aが「商品c」を購入した場合、すでに、会員Cと会員Dが「商品c」を購入してい
るため、本実施形態では会員Cと会員Dの2人に利用ポイントが付与される。一方、本発
明の第1実施形態の方法では、図19に示したように「商品c」は会員Aの推薦アイテム
ではないため、利用ポイントは誰にも付与されない。また、ある時点以降に、会員Aが「
商品e」を購入した場合、すでに、会員Bと会員Dと会員Eと会員Fが「商品e」を購入
しているため、会員Bと会員Dと会員Eと会員Fの4人に利用ポイントが付与される。一
方、本発明の第1実施形態の方法では、分配対象は類似ユーザに限定されるため、利用ポ
イントが付与されるのは、会員Bと会員Eと会員Fの3人になる。このように、本実施形
態の方法によれば、第1実施形態の方法よりも更に、利用ポイントを付与するユーザ数を
増やすことができる。また本実施形態は、第1実施形態よりも少ない処理量で処理を行う
ことができる。
次に、図18の左側の表の例において、ある時点以降に、ユーザAが商品cと商品eと
商品fの3つを購入した場合(購入回数3回の場合)を考える。購入したユーザ本人にポ
イントを付与する通常のポイントシステム、あるいは購入したユーザに情報を提供した他
のユーザ1人にポイントを付与するポイントシステムにおいては、ポイントが付与される
回数は、どちらのシステムにおいても延べ3回である。一方、本実施形態では、商品cに
関する購入2回、商品eに関する購入4回、商品fに関する購入5回に関してポイントが
付与され、延べ11回(2+4+5)ポイントが付与されることになる。更に、購入ユー
ザ本人にもポイントを付与すると、延べ14回(11+3=14)ポイントが付与される
。このように本実施形態によれば、ポイントを付与するユーザの数を更に増やしたり、ポ
イントが更新される頻度を更に高くすることができる。このため、「自分のポイントが今
日増えているかも知れない」という期待感や、「予期せぬタイミングで急にポイントが増
えて驚いた」といった意外性を多くのユーザに継続的に与えることができるので、アイテ
ム提供サーバへのアクセス頻度を増やすことができる。そして、アイテムやアイテム提供
サーバに対するユーザの関心をさらに高めて、アイテム利用をより促進することができる
また、多くの種類のアイテムを利用したユーザほど、同じアイテムを後から他のユーザ
が利用する可能性が高いので、それに伴って後からポイントが付与される可能性も高くな
る。このため、「より多くの種類のアイテムを利用しよう」というモチベーションが各々
のユーザで高まり、アイテムの利用が促進される。また、早い時期にアイテムを利用した
ユーザほどポイントが増えるので、このようなポイントサービスの特性をユーザに通知す
ることにより、「他のユーザが今後利用しそうなアイテムを予測して、いち早く利用しよ
う」というインセンティブが各々のユーザに働き、アイテムの利用が促進されるという効
果が得られる。
なお、本発明は上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができ
る。たとえば、上述においては利用ポイント算出処理や、類似ユーザ選出処理、推薦アイ
テム選出処理などを情報処理サーバ装置2で行うようにしているが、これらの処理は、複
数の情報処理装置によって分担して行うようにしてもよい。
<第4実施形態>
以下に、第4実施形態について、図を用いて詳細に説明する。なお、前述の通り、第4
〜第6実施形態においては、図36〜図75を用いて説明する。第4〜第6実施形態にお
ける各符号や数式の番号についても、図36〜図75における符号や番号である。
図36は、本発明の第4実施形態におけるシステム全体の構成図である。本実施形態に
おけるシステムは、情報処理サーバ装置1と、アイテム提供サーバ装置2と、1つ以上の
端末装置3(3a〜3n)がネットワーク4を介して接続されている。なお、各実施形態
において、情報処理サーバ装置1,6,7のみが情報処理装置として機能してもよいし、
情報処理サーバ装置1,6,7が、アイテム提供サーバ装置2や端末装置と協働して情報
処理装置として機能してもよい。
また、図37に示すように、2つのネットワークを用いてシステム全体を構成してもよ
い。図37においては、情報処理サーバ装置1とアイテム提供サーバ装置2がネットワー
ク5を介して接続されており、アイテム提供サーバ装置2と端末装置3(3a〜3n)が
ネットワーク4を介して接続されている。ネットワーク5は、LAN(Local Ar
ea Network)であり、情報処理サーバ装置1と端末装置3(3a〜3n)は、
直接接続できないようになっている。本実施形態では、特に断らない限り、システム全体
の構成が図36である場合を説明する。なお本実施形態では、情報処理サーバ装置1とア
イテム提供サーバ装置2を別々の装置とする場合を説明するが、この2つの機能を合わせ
て1つの装置として実現してもよい。
ネットワーク4は、例えばインターネット等のネットワークであり、情報処理サーバ装
置1とアイテム提供サーバ装置2と端末装置3との間の情報のやり取りを仲介する。
アイテム提供サーバ装置2は、端末装置3の要求に応じて、アイテムを提供する装置で
ある。ここでアイテムとは、テキスト、音声、音楽、映像等のデジタルコンテンツや様々
な物品であり、更には金融商品、不動産、人物に関する情報等であってもよい。すなわち
本実施形態におけるアイテムは、有形か無形かを問わず、有料か無料かも問わない。アイ
テム提供サーバ装置2は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)
、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログ
ラム)処理として実施することも可能である。
図38は、本実施形態におけるアイテム提供サーバ装置2の構成図である。本実施形態
におけるアイテム提供サーバ装置2は、アイテム提供サーバ制御部21と、アイテム提供
サーバ通信部22と、認証部23と、アイテム提供サーバ格納部24とで構成される。
アイテム提供サーバ通信部22は、ネットワーク4を介して情報処理サーバ装置1や、
端末装置3と通信を行うための部である。
認証部23は、端末装置3又は端末装置3を利用するユーザを認証する。認証部23は
、端末装置3を利用するユーザを一意に識別するユーザ識別子、又は端末装置3を一意に
識別するための端末識別子と、パスワードとを関連付けて格納している。本実施形態では
、ユーザ識別子を用いる場合を例にして説明するが、端末識別子を用いる場合も同様であ
る。ユーザ識別子と端末識別子とを合わせた意味の総称として、利用主体識別子という用
語を用いる。また、ユーザ識別子とパスワードとの組合せを、利用者特定情報とする。認
証部23では、端末装置3より受信した利用者特定情報と一致するものが格納されている
場合に、認証成功とする。そして、認証に成功した利用者特定情報に対応するユーザを認
証ユーザとする。
アイテム提供サーバ格納部24は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記
憶する。アイテム提供サーバ格納部24は、ユーザ情報格納部241と、アイテム情報格
納部242と、利用履歴格納部243と、推薦属性情報格納部244とで構成される。
ユーザ情報格納部241は、ユーザ情報を複数記憶する。図39は、ユーザ情報格納部
241の格納状態を示す図である。ユーザ情報とは、端末装置3を利用するユーザを一意
に識別するユーザ識別子であるuser_idとユーザ属性情報であるuser_inf
oとを関連付けたものであり、図39のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ属性情報
とは、ユーザの名前、年齢、性別、住所(地域)、趣味、会員になった時期(年月、日付
、日時など)、メールアドレス、電話番号などの情報である。また、アイテム提供サーバ
装置2にて商品の購入が可能であれば、商品の支払いを行うためのクレジットカード情報
などを含んでもよい。
アイテム情報格納部242は、アイテム識別情報と、属性種別情報と、属性値情報と、
属性対応情報を、それぞれ複数記憶する。図40(図40(a)〜図40(d))は、ア
イテム情報格納部242の格納状態を示す図である。
アイテム識別情報とは、アイテムを一意に識別するためのアイテム識別子であるite
m_idと、アイテムの名称であるitem_nameとを関連付けたものであり、図4
0(a)のようなテーブル形式で記憶する。item_idは一意であり、重複を許容し
ない。
属性種別情報とは、アイテム属性の種別を一意に識別するための属性種別識別子である
type_idと、アイテム属性の種別の名称であるtype_nameとを関連付けた
ものであり、図40(b)のようなテーブル形式で記憶する。アイテム属性の種別は、ア
イテム属性の項目にあたるものであり、例えば、アイテムの「作成者」「ジャンル」「制
作年」「価格」「利用に適したユーザの条件」などになる。type_idは一意であり
、重複を許容しない。
属性値情報とは、属性種別識別子であるtype_idと、type_idに対応する
属性値を一意に識別するための属性値識別子であるattr_idと、属性値であるat
tr_nameとを関連付けたものであり、図40(c)のようなテーブル形式で記憶す
る。例えば、アイテムが「本」に関するものであり、type_idが「ジャンル」に該
当する識別子である場合、属性値は、「フィクション」「恋愛」「料理」などになる。(
type_id,attr_id)の組合せは一意であり、重複を許容しない。
属性対応情報とは、アイテムに対応する属性を関連付けた情報であり、アイテム識別子
であるitem_idと、属性種別識別子であるtype_idと、属性値識別子である
attr_idとを関連付けたものであり、図40(d)のようなテーブル形式で記憶す
る。(item_id,type_id,attr_id)の組合せは一意であり、重複
を許容しない。
図40(a)〜図40(d)のテーブルを用いることで、アイテムが有する複数の属性
を、その属性の種別ごとに管理することができる。なお、あるアイテムに対応するアイテ
ム識別情報と、そのアイテムに対応する属性対応情報から特定される属性種別情報と属性
値情報とを合わせてアイテム属性情報とする。また、type_idとattr_idの
組合せや、type_nameとattr_nameの組合せをアイテム属性とする。
利用履歴格納部243は、利用履歴を複数記憶する。利用履歴とは、端末装置3より受
信した、ユーザのアイテムに関する利用の履歴であり、少なくともユーザ識別子とアイテ
ム識別子とアイテムを利用した日時(利用日時)とを含む。図41(図41(a)〜図4
1(d))は、利用履歴格納部243の格納状態を示す図である。以下に図41を用いて
、利用履歴の格納形式を4種類説明する。
利用履歴の第1の格納形式は、利用履歴に含まれるユーザ識別子(user_id)と
アイテム識別子(item_id)と利用日時(date)とを関連付けて、図41(a
)のようなテーブル形式で記憶する。
利用履歴の第2の格納形式は、利用履歴に、ユーザのアイテムに対する利用回数が含ま
れている場合に用いるものであり、利用履歴に含まれるユーザ識別子(user_id)
とアイテム識別子(item_id)と利用日時(date)と利用回数(count)
とを関連付けて、図41(b)のようなテーブル形式で記憶する。
利用履歴の第3の格納形式は、利用履歴に、ユーザがアイテムに対して行った評価を数
値化した評価値(例えば、「1:非常に嫌い」、「2:やや嫌い」、「3:どちらでもな
い」、「4:やや好き」、「5:非常に好き」といったように、好みの度合いを数値化し
たもの)が含まれている場合に用いるものであり、利用履歴に含まれるユーザ識別子(u
ser_id)とアイテム識別子(item_id)と利用日時(date)と評価値(
eval)とを関連付けて、図41(c)のようなテーブル形式で記憶する。
利用履歴の第4の格納形式は、利用履歴に、ユーザがアイテムに対して支払った額(支
払い額)が含まれている場合に用いるものであり、利用履歴に含まれるユーザ識別子(u
ser_id)とアイテム識別子(item_id)と利用日時(date)と支払い額
(amount)とを関連付けて、図41(d)のようなテーブル形式で記憶する。
以上が、利用履歴の格納形式の説明である。上記以外にも、利用履歴に含まれている全
ての情報を格納できるように、利用履歴の形態に合わせて格納形式を変更すればよい。
また、端末装置3より受信した利用履歴には、利用日時が含まれていることを前提にし
ているが、もし利用日時が含まれていない場合は、利用履歴格納部243に、利用日時の
代わりに、利用履歴を記憶するときの日時をdateとして記憶すればよい。また、da
teを格納しなくてもよく、この場合でも、新しく追加されるデータは、必ずテーブルの
末尾(一番下の行)に追加されるので、テーブル内の上に位置する行データほど古く、下
に位置する行データほど新しいことになる。このため、2つの行の位置関係を調べること
により、2つのデータのどちらが古いかを容易に判定できる。また、利用履歴格納部24
3に、端末装置3より受信した全ての利用履歴を記憶するが、記憶した利用履歴が一定数
を超えた場合は、古いものから削除してもよい。
推薦属性情報格納部244は、ユーザごとに推薦属性情報を複数記憶する。図42は、
推薦属性情報格納部244の格納状態を示す図である。推薦属性情報とは、ユーザ識別子
であるuser_idと、属性種別識別子であるtype_idと、属性値識別子である
attr_idと、推薦の度合いを数値化した推薦値であるvalueとを関連付けたも
のであり、図42のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ識別子であるuser_id
と属性種別識別子であるtype_idとを指定することで、user_idとtype
_idとに対応する推薦属性の属性値識別子を全て取得することができる。また後述する
ように、情報処理サーバ装置1から、推薦順位を受信した場合には、さらに、推薦順位を
関連付けて記憶してもよい。
アイテム提供サーバ制御部21は、アイテム提供サーバ装置2を構成する各部に対して
、全体的な制御を行う。アイテム提供サーバ制御部21は、ユーザページ情報作成部21
1と、推薦属性情報取得部212と、利用情報中継部213とで構成される。
ユーザページ情報作成部211は、端末装置3から受信したデータに応じて、以下の3
種類の処理を行う。
ユーザページ情報作成部211の第1の処理は、ユーザページ情報送信処理であり、端
末装置3よりユーザページ情報取得要求を受信し、かつ、認証部23にて認証成功した場
合に、この処理を行う。ユーザページ情報取得要求とは、ユーザページ情報の取得を要求
する情報であり、認証部23にて認証を行うために、少なくとも利用者特定情報を含む。
ユーザページ情報とは、端末装置3に検索画面や、推薦属性情報の閲覧操作画面や、利用
ポイントの確認画面を表示させるために必要な情報である。例えば、HTML(Hype
r Text Markup Language)形式を用いてユーザページ情報を作成
してもよいし、これ以外のデータ形式を用いてもよい。
ここで利用ポイントとは、ユーザと何らかの関係性のある他のユーザがアイテムを利用
したことに基づき、ユーザに付与される数値である。また、アイテムを利用したユーザ本
人に利用ポイントを付与してもよい。なお、アイテム提供サーバ装置2によるサービスを
提供している側(サービス提供側)が、そのサービスを利用するユーザに対して、利用ポ
イントに応じて、そのポイントに応じた何らかの特典を与えてもよい。例えば、ショッピ
ングサイトであれば、商品購入の際に、代金の一部として利用ポイントを使用できるよう
にしてもよいし、利用ポイントに応じた値引きサービスを行ってもよい。なお、何らかの
関係性のある他のユーザとは、例えば、対象となるユーザが利用したアイテム属性と同じ
属性を有するアイテムを利用しているユーザや、対象となるユーザと類似ユーザであり、
かつ同じ属性を有するアイテムを利用しているユーザなどである。
ユーザページ情報送信処理とは、認証ユーザのユーザページ情報を作成し、認証ユーザ
が利用中の端末装置3に、作成したユーザページ情報を送信する処理であり、まず、利用
ポイント情報取得要求を作成し、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置1に、作
成した利用ポイント情報取得要求を送信する。利用ポイント情報取得要求とは、認証ユー
ザが獲得した利用ポイントに関する情報(利用ポイント情報)を取得するための情報であ
り、少なくとも認証ユーザのユーザ識別子を含む。
次に、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置1より、送信した利用ポイント情
報取得要求に対応する利用ポイント情報を受信する。次に、推薦属性情報格納部244に
て、認証ユーザのユーザ識別子に対応する推薦属性情報を全て取得する。次に、取得した
推薦属性情報と、受信した利用ポイント情報を用いて、ユーザページ情報を作成する。そ
して、ネットワーク4を介して、端末装置3に、作成したユーザページ情報を送信する。
なお、後の処理で、推薦属性情報格納部244において推薦属性情報の格納位置を示す行
番号を利用する場合は、ユーザページ情報を作成する際に、行番号と推薦属性情報を関連
付ける必要がある。
ユーザページ情報作成部211の第2の処理は、検索結果送信処理であり、ネットワー
ク4を介して、端末装置3より検索条件を受信すると、この処理を行う。ここで検索条件
とは、利用するアイテムを絞り込むために用いる条件であり、例えば、ジャンル名、製作
者、キーワード、価格の上限や下限などである。検索結果送信処理とは、端末装置3に、
受信した検索条件を満たすアイテム属性情報を送信する処理であり、まず、アイテム情報
格納部242より、検索条件を満たすアイテム属性情報を全て抽出する。そして、ネット
ワーク4を介して、端末装置3に、抽出した全てのアイテム属性情報を送信する。
ユーザページ情報作成部211の第3の処理は、推薦属性対応アイテム情報送信処理で
あり、ネットワーク4を介して、端末装置3より推薦属性対応アイテム情報取得要求を受
信すると、この処理を行う。ここで推薦属性対応アイテム情報取得要求とは、推薦属性情
報に対応するアイテム属性情報を取得する要求であり、少なくとも推薦属性情報を含む。
推薦属性対応アイテム情報送信処理とは、端末装置3に、受信した推薦属性対応アイテム
情報取得要求に対応するアイテム属性情報を送信する処理であり、まず、アイテム情報格
納部242より、推薦属性対応アイテム情報取得要求に含まれる推薦属性情報の属性種別
識別子と属性値識別子と、属性対応情報とを照合し、一致する属性対応情報のアイテム識
別子を全て抽出する。次に、抽出したアイテム識別子に対応するアイテム属性情報を全て
抽出する。ネットワーク4を介して、端末装置3に、抽出した全てのアイテム属性情報を
送信する。
推薦属性情報取得部212は、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置1より推
薦属性情報を受信すると、推薦属性情報更新処理を行う。推薦属性情報更新処理とは、推
薦属性情報格納部244にて、記憶されている全てのデータを削除した後に、受信した推
薦属性情報を記憶する処理である。
利用情報中継部213は、ネットワーク4を介して、端末装置3より利用者特定情報と
利用情報とを受信し、かつ、認証部23にて認証が成功した場合に、利用情報中継処理を
行う。利用情報とは、後述する利用ポイント算出処理のトリガーとなる利用履歴を少なく
とも含む。利用情報が、推薦属性に対応するアイテムの利用に関するものであれば、利用
履歴に加え、特定情報を含む。特定情報とは、閲覧した推薦属性情報を特定するための情
報であり、例えば、閲覧した推薦属性情報そのものや、閲覧した推薦属性情報の行番号を
含む。特定情報が行番号を含む時は、前述したユーザページ情報作成部211のユーザペ
ージ情報送信処理にて、推薦属性情報に関連付けて、行番号も端末装置3に送信する必要
がある。利用情報中継処理とは、まず、利用履歴格納部243に、受信した利用情報に含
まれる利用履歴を格納する。そして、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置1に
、受信した利用情報を送信する処理である。
端末装置3は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークイン
タフェース等を備える一般的なコンピュータであり、内蔵されたプログラムにより所定の
動作を行う。図43は、本実施形態における端末装置3の構成図である。本実施形態にお
ける端末装置3は、端末制御部31と、端末通信部32と、入力部33と、表示部34と
で構成される。
端末通信部32は、ネットワーク4を介してアイテム提供サーバ装置2と通信を行うた
めの部である。
入力部33は、例えば、端末装置3がPC(Personal Computer)で
あれば、マウスやキーボード、携帯電話であれば、ボタンといったように、ユーザが端末
装置3を操作するためのインタフェースである。
表示部34は、例えば、ディスプレイといったように、様々な情報を表示し、ユーザに
視覚的に示すためのインタフェースである。
端末制御部31は、端末装置3を構成する各部に対して、全体的な制御を行う。端末制
御部31は、ユーザページ表示部311と、利用情報作成部312とで構成される。ユー
ザページ表示部311は、入力部33から取得した操作や、アイテム提供サーバ装置2か
ら受信したデータの種類に応じて、以下の6種類の処理を行う。
ユーザページ表示部311の第1の処理は、ユーザページ情報取得要求送信処理であり
、入力部33よりユーザページの表示を要求する操作を取得すると、この処理を行う。ユ
ーザページとは、ユーザページ情報を基に、表示部34に表示するために描画されたもの
である。ユーザページ情報取得要求送信処理とは、端末装置3を利用中のユーザである「
利用ユーザ」のユーザ識別子とパスワードの組合せである利用者特定情報を用いて、ユー
ザページ情報取得要求を作成し、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2に
、作成したユーザページ情報取得要求を送信する処理である。パスワードは、端末装置3
の図示しない格納部に記憶しておき、ユーザページ情報取得要求を作成するたびに図示し
ない格納部から取得してもよいし、ユーザページ情報取得要求を作成するたびにユーザに
入力させるようにしてもよい。
ユーザページ表示部311の第2の処理は、ユーザページ表示処理であり、アイテム提
供サーバ装置2よりユーザページ情報を取得すると、この処理を行う。ユーザページ表示
処理とは、アイテム提供サーバ装置2より取得したユーザページ情報を基に、ユーザペー
ジを作成し、表示部34に、作成したユーザページを表示する処理である。
ユーザページ表示部311の第3の処理は、検索条件送信処理であり、入力部33より
条件の入力操作と検索を要求する操作の内容を取得すると、この処理を行う。検索条件送
信処理とは、利用ユーザのユーザ識別子と、取得した条件を用いて検索条件を作成し、ア
イテム提供サーバ装置2に、作成した検索条件を送信する処理である。
ユーザページ表示部311の第4の処理は、検索結果表示処理であり、アイテム提供サ
ーバ装置2より、検索条件送信処理にて送信した検索条件に対するアイテム属性情報を取
得すると、この処理を行う。検索結果表示処理とは、受信したアイテム属性情報を基にユ
ーザページの更新を行う処理である。
ユーザページ表示部311の第5の処理は、推薦属性対応アイテム情報取得要求送信処
理であり、入力部33より推薦属性情報閲覧画面に表示されている推薦属性情報の選択と
いった操作を取得すると、この処理を行う。推薦属性対応アイテム情報取得要求送信処理
とは、まず、操作の対象となった推薦属性情報を用いて、推薦属性対応アイテム情報取得
要求を作成する。そして、アイテム提供サーバ装置2に、作成した推薦属性対応アイテム
情報取得要求を送信する処理である。
ユーザページ表示部311の第6の処理は、推薦属性対応アイテム情報表示処理であり
、アイテム提供サーバ装置2より、推薦属性対応アイテム情報取得要求送信処理にて送信
した推薦属性対応アイテム情報取得要求に対するアイテム属性情報を取得すると、この処
理を行う。推薦属性対応アイテム情報表示処理とは、受信したアイテム属性情報を基にユ
ーザページの更新を行う処理である。
表示部34に表示するユーザページは、例えば、図44のユーザページの表示例のよう
に、現在獲得している利用ポイントが確認でき、アイテムの検索手段が用意され、推薦属
性情報と推薦属性情報に対応するアイテム属性情報と、検索により取得したアイテムとを
分けて表示できるようにすればよい。図44の表示例では、左上に端末装置3を利用中の
ユーザのユーザ名と利用ポイントとを表示し、左下に端末装置3を利用中のユーザの推薦
属性情報を表示している。また、中央下に選択された推薦属性情報に対応するアイテム属
性情報を表示している。また、右上に検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送
信処理のトリガーとなる「検索」ボタンとを表示し、右下に検索条件を満たすアイテム属
性情報を表示している。
利用情報作成部312は、入力部33より、ユーザページに表示されたアイテムの利用
操作を取得すると、利用情報送信処理を行う。アイテムの利用操作とは、ユーザページに
表示されたアイテム名などのアイテム属性情報を選択する操作や、アイテムが音楽であれ
ば、再生を行うという操作や、アイテムが映画であれば、視聴するという操作や、ユーザ
ページにてアイテムの購入が行える場合は、アイテムを購入候補に指定する(買い物かご
に入れる)操作や、購入候補として指定したアイテムを購入する操作等である。
利用情報送信処理とは、まず、利用ユーザのユーザ識別子とパスワードの組合せである
利用者特定情報を作成する。次に、利用ユーザのユーザ識別子と利用操作の対象となった
アイテムのアイテム識別子を基に作成した利用履歴を用いて利用情報を作成する。
このとき、利用操作の対象になったアイテムが推薦属性情報に対応するアイテムだった
場合には、利用履歴に加え、そのアイテムに対応する推薦属性情報、又は、そのアイテム
に対応する推薦属性情報を特定するための行番号を用いて、利用情報を作成する。そして
、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2に、作成した利用者特定情報と利
用情報とを送信する処理である。つまり、図44の表示例において、検索結果である「料
理本E」が利用された場合は、「料理本E」の利用履歴のみを用いて利用情報を作成する
ことになり、推薦属性情報に対応するアイテムである「本D」が利用された場合は、「本
D」に対応する推薦属性情報情報(「A子」の「作成者:作者B」に対応する推薦属性情
報)、又は、「本D」に対応する推薦属性情報の行番号を基に作成した特定情報と、「本
D」の利用履歴とを用いて、利用情報を作成する。行番号を用いて特定情報を作成するに
は、ユーザページ表示部311によるユーザページ表示処理の際に、ユーザページ情報に
含まれる推薦属性情報に関連付けて、その推薦属性情報の行番号も受信していなければな
らない。
また利用情報送信処理において、上述した以外の情報を利用履歴に追加することもでき
る。例えば、アイテム名などのアイテム属性情報を選択する操作、アイテムを購入候補に
指定する操作、購入候補に指定したアイテムを購入する操作、アイテムを再生する操作、
などの各利用操作を区別するための利用形態情報を追加してもよい。また、ユーザにアイ
テムに対する評価を行わせた上で、その評価値(例えば、「1:非常に嫌い」、「2:や
や嫌い」、「3:どちらでもない」、「4:やや好き」、「5:非常に好き」といったよ
うに、好みの度合いを数値化したもの)を利用履歴に追加してもよい。また、一定期間ご
とに利用情報送信処理を行う場合は、その期間中に利用されたアイテムの利用回数を利用
履歴に追加してもよい。
ここで、図45のフローチャートを用いて、端末装置3でのアイテムの利用に関する手
順の一例を説明する。
まず、端末装置3が、ユーザページ情報取得要求送信処理を行い、ネットワーク4を介
して、アイテム提供サーバ装置2にユーザページ情報取得要求を送信する(ステップS1
01)。
次に、アイテム提供サーバ装置2の認証部23が、ネットワーク4を介して、端末装置
3よりユーザページ情報取得要求を受信すると、ユーザページ情報取得要求に含まれる利
用者特定情報を基に認証を行う(ステップS102)。認証に成功した場合は、ユーザペ
ージ情報作成部211に受信したユーザページ情報取得要求を送り、ステップS103へ
進み、失敗した場合はステップS101からやり直す。
ステップS103では、ユーザページ情報作成部211が、認証部23よりユーザペー
ジ情報取得要求を取得し、ユーザページ情報送信処理を行い、ネットワーク4を介して、
端末装置3にユーザページ情報を送信する。
次に、端末装置3が、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2より、ユー
ザページ情報を受信すると、ユーザページ表示処理を行う(ステップS104)。
次に、表示されたユーザページを閲覧したユーザが、推薦属性情報に対応するアイテム
を取得する操作を行うと、端末装置3は、推薦属性対応アイテム情報取得要求送信処理を
行い、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2に推薦属性対応アイテム情報
取得要求を送信する(ステップS105)。
次に、ユーザページ情報作成部211が、ネットワーク4を介して、端末装置3より、
推薦属性対応アイテム情報取得要求を受信すると、推薦属性対応アイテム情報送信処理を
行い、ネットワーク4を介して、端末装置3にアイテム属性情報を送信する(ステップS
106)。
次に、端末装置3が、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2より、アイ
テム属性情報を受信すると、推薦属性対応アイテム情報表示処理を行う(ステップS10
7)。
次に、表示された推薦属性情報に対応するアイテム属性情報を閲覧したユーザが、アイ
テムに関する利用操作を行うと、端末装置3は、利用情報を作成し、ネットワーク4を介
して、アイテム提供サーバ装置2に、利用情報と利用者特定情報とを送信する利用情報送
信処理を行う(ステップS108)。
次に、アイテム提供サーバ装置2の認証部23が、ネットワーク4を介して、端末装置
3より利用情報と利用者特定情報とを受信すると、利用者特定情報を基に認証を行う(ス
テップS109)。認証に成功した場合は、利用情報中継部213に受信した利用情報を
送り、ステップS110へ進み、失敗した場合はステップS108からやり直す。
ステップS110では、利用情報中継部213が、認証部23より利用情報を取得し、
利用情報中継処理を行い、ネットワーク4を介して、情報処理サーバ装置1に、取得した
利用情報を送信する。
次に、情報処理サーバ装置1が、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2
より、利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理を行い(ステップS111)、ステ
ップS101からステップS111までの一連の処理を終了する。利用ポイント算出処理
については後述する。
以上が、端末装置3でのアイテムの利用に関する手順の一例の説明である。
情報処理サーバ装置1は、アイテム提供サーバ装置2に推薦属性情報を送信したり、ア
イテム提供サーバ装置2の要求に応じて、利用ポイント情報を送信する装置である。情報
処理サーバ装置1は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネ
ットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム
)処理として実施することも可能である。なお、情報処理サーバ装置1を複数のコンピュ
ータを用いて構成してもよい。例えば、負荷分散をするために、情報処理サーバ装置1の
各部に相当する処理を行うコンピュータを複数用いて分散処理を行ってもよい。また、情
報処理サーバ装置1の一部の処理をあるコンピュータで実施し、他の処理を別のコンピュ
ータで実施する形態で分散処理を行ってもよい。
図46は、本実施形態における情報処理サーバ装置1の構成図である。本実施形態にお
ける情報処理サーバ装置1は、情報処理サーバ制御部11と、情報処理サーバ通信部12
と、情報処理サーバ格納部13とで構成される。
情報処理サーバ通信部12は、ネットワーク4を介してアイテム提供サーバ装置2と通
信を行うための部である。
情報処理サーバ格納部13は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶す
る。情報処理サーバ格納部13は、利用履歴格納部131と、属性嗜好情報格納部132
と、類似ユーザ情報格納部133と、推薦属性情報格納部134と、分配情報格納部13
5と、制約情報格納部136と、利用ポイント情報格納部137と、ユーザ情報格納部1
38と、アイテム情報格納部139とで構成される。
利用履歴格納部131は、HDDなどの記憶装置を用いて、利用履歴を複数記憶するも
のである。利用履歴格納部131は、アイテム提供サーバ装置2の利用履歴格納部243
と同様の格納形式であり、利用履歴格納部243に記憶されている利用履歴が全て記憶さ
れている。アイテム提供サーバ装置2の利用履歴格納部243に記憶されている利用履歴
を利用履歴格納部131にも記憶するのは、情報処理サーバ制御部11にて行う処理で、
利用履歴を利用するためである。もちろん、利用履歴格納部131を用意する代わりに、
アイテム提供サーバ装置2の利用履歴格納部243より利用履歴を取得できるようにして
もよいし、逆でもよい。
属性嗜好情報格納部132は、HDDなどの記憶装置を用いて、属性嗜好情報を複数記
憶する。図47は、属性嗜好情報格納部132の格納状態を示す図である。属性嗜好情報
とは、ユーザ識別子(user_id)と、属性種別識別子(type_id)と、属性
値識別子(attr_id)と、ユーザのアイテム属性に対する好みの度合いを数値化し
た嗜好度(p_value)とを関連付けたものであり、図47のようなテーブル形式で
記憶する。(user_id,type_id,attr_id)の組合せは一意とし、
重複登録ができない。
類似ユーザ情報格納部133は、HDDなどの記憶装置を用いて、類似ユーザ情報を複
数記憶する。図48は、類似ユーザ情報格納部133の格納状態を示す図である。類似ユ
ーザ情報とは、基準となるユーザ(基準ユーザ)のユーザ識別子(base_user_
id)と、基準ユーザの類似ユーザのユーザ識別子(sim_user_id)と、その
2ユーザ間の類似度(similarity)とを関連付けたものであり、図47のよう
なテーブル形式で記憶する。このテーブルにおいて、(base_user_id,si
m_user_id)の組合せはユニーク(一意)であり、この組合せを指定することに
より、テーブルのデータが特定できる。ここでは、1つのテーブルに2種類のユーザ識別
子を格納するために、base_user_id、sim_user_idという名称を
付けて区別しているが、これらは利用履歴格納部131などに格納されているuser_
idと同じものである。
推薦属性情報格納部134は、HDDなどの記憶装置を用いて、推薦属性情報を複数記
憶する。推薦属性情報格納部134は、アイテム提供サーバ装置2の推薦属性情報格納部
244と同様の格納形式であり、推薦属性情報格納部244に記憶されている推薦属性情
報が全て記憶されている。アイテム提供サーバ装置2の推薦属性情報格納部244に記憶
されている推薦属性情報を推薦属性情報格納部134にも記憶するのは、情報処理サーバ
制御部11にて行う処理で、推薦属性情報を利用するためである。もちろん、推薦属性情
報格納部134を用意する代わりに、アイテム提供サーバ装置2の推薦属性情報格納部2
44より推薦属性情報を取得できるようにしてもよいし、逆でもよい。
分配情報格納部135は、HDDなどの記憶装置を用いて、分配情報を複数記憶する。
図49は、分配情報格納部135の格納状態を示す図である。分配情報とは、アイテム属
性を推薦されるユーザのユーザ識別子(base_user_id)と、推薦属性の属性
種別識別子(type_id)と、推薦属性の属性値識別子(attr_id)と、ba
se_user_idに対応するユーザの類似ユーザであり、かつ、type_idとa
ttr_idとに対応するアイテム属性を有するアイテムを過去に利用したユーザ(分配
ユーザ)のユーザ識別子(recom_user_id)と、利用親ポイントの分配率(
rate)とを関連付けたものであり、図49のようなテーブル形式で記憶する。本実施
形態における利用親ポイントとは、推薦によりそのアイテムが利用されたと判定された1
つの利用履歴に対して与えられる利用ポイントの大本であり、この利用親ポイントに分配
率を掛け合わせることで、そのアイテムを利用した類似ユーザごとに利用ポイントが算出
される。なお、1つの推薦属性に対する利用ポイントの総和と利用親ポイントが等しくな
るように、分配率の総和を1とする必要がある。
また、利用情報に含まれる特定情報が推薦属性情報である場合は、推薦属性情報に含ま
れるユーザ識別子と属性種別識別子と属性値識別子との組合せを、分配情報格納部135
に記憶されているbase_user_idとtype_idとattr_idとの組合
せと照合し、合致する行のrecom_user_idを抽出することにより、利用親ポ
イントを分配する対象のユーザを容易に特定できる。また、利用情報に含まれる特定情報
が、行番号である場合は、推薦属性情報格納部134より、行番号に対応する推薦属性情
報を取得した上で同様に照合すれば、利用親ポイントを分配する対象のユーザを容易に特
定できる。ここでは、1つのテーブルに2種類のユーザ識別子を格納するために、bas
e_user_id、recom_user_idという名称を付けて区別しているが、
これらは利用履歴格納部131などに格納されているuser_idと同じものである。
制約情報格納部136は、HDDなどの記憶装置を用いて、制約情報を複数記憶する。
図50は、制約情報格納部136の格納状態を示す図である。制約情報は、アイテム属性
の制約条件を構成する条件の1つであり、制約条件を識別するための制約条件識別子(r
est_id)と、属性種別識別子(type_id)と、属性値識別子(attr_i
d)と、否定条件であるか否かを示す否定フラグ(is_not)とを関連付けたもので
あり、図50のようなテーブル形式で記憶する。
否定フラグは、例えば、図50の1行目のように、その値が「0」であれば否定条件で
はないことを示し、図50の2行目のように、その値が「1」であれば否定条件であるこ
とを示す。
制約情報は、属性値識別子が存在しない場合は属性種別を指定する条件となり、属性値
識別子が存在する場合が属性値を指定する条件となる。例えば、図50の1行目の制約情
報を充足するには、アイテムに対応するいずれかのアイテム属性が属性種別識別子taで
あればよい。また、図50の2行目の制約情報を充足するには、ユーザに利用されたアイ
テムに対応する全てのアイテム属性が属性種別識別子taかつ属性値識別子ta2でなけ
ればよい。
制約条件は、1つ以上の制約情報で構成される。アイテムが1つの制約条件を充足する
には、その制約条件の制約条件識別子に対応する1つ以上の制約情報を全て充足しなけれ
ばならない。例えば、1つの制約条件が図50の1行目と2行目の制約情報で構成されて
いる場合、その制約条件を充足するには、アイテムに対応するいずれかのアイテム属性が
属性種別識別子taであり、かつ、全てのアイテム属性が属性種別識別子taかつ属性値
識別子ta2でなければよい。属性種別識別子taが属性種別「作成者」に対する属性種
別識別子であり、属性値識別子をta2が属性値「作者2」に対する属性値識別子とする
と、アイテム属性が、属性種別「作成者」でありかつ、その属性値が「作者2」でない場
合に制約条件を充足する。
また、制約情報格納部136には、複数の制約条件を格納することができる。そして、
複数の制約条件のうち、少なくとも1つの制約条件を充足するアイテムが利用ポイントの
付与対象となる。本実施形態においては、分配情報を用いて利用ポイントの付与対象を管
理しているので、後述する分配ユーザ選出処理において制約情報を用いる。
制約情報格納部136に格納させている制約情報をサービス提供側が更新することで、
容易に利用ポイントの付与対象であるアイテムを再設定することができる。
なお、全てのアイテム属性を利用ポイント付与の対象としたい場合に、制約情報格納部
136に、どのようなアイテム属性であってもなんらかの制約条件が充足するように、サ
ービス提供側が制約情報を登録する必要があるが、その手間をなくすために、制約情報格
納部136に、1つも制約情報が格納されていない場合に、全てのアイテム属性を利用ポ
イント付与の対象とするといったルールを設けてもよい。
また、利用ポイントの判定に制約条件を用いない場合は、制約情報格納部136は省略
できる。
利用ポイント情報格納部137は、HDDなどの記憶装置を用いて、利用ポイント情報
を複数記憶する。図51は、利用ポイント情報格納部137の格納状態を示す図である。
利用ポイント情報とは、ユーザ識別子であるuser_idと、そのユーザ識別子に対応
するユーザの利用ポイントであるpointを関連付けたものであり、図51のようなテ
ーブル形式で記憶する。なお、記憶されている利用ポイントの初期値は「0」である。
ユーザ情報格納部138は、HDDなどの記憶装置を用いて、ユーザ情報を複数記憶す
る。ユーザ情報格納部138は、アイテム提供サーバ装置2のユーザ情報格納部241と
同様の格納形式であり、ユーザ情報格納部241に記憶されているユーザ情報が全て記憶
されている。アイテム提供サーバ装置2のユーザ情報格納部241に記憶されているユー
ザ情報をユーザ情報格納部138にも記憶するのは、情報処理サーバ制御部11にて行う
処理で、ユーザ情報を利用する場合があるためである。もちろん、ユーザ情報格納部13
8を用意する代わりに、アイテム提供サーバ装置2のユーザ情報格納部241よりユーザ
情報を取得できるようにしてもよいし、逆でもよい。
アイテム情報格納部139は、HDDなどの記憶装置を用いて、アイテム情報を複数記
憶するものである。アイテム情報格納部139は、アイテム提供サーバ装置2のアイテム
情報格納部242と同様の格納形式であり、アイテム情報格納部242に記憶されている
アイテム属性情報が全て記憶されている。アイテム提供サーバ装置2のアイテム情報格納
部242に記憶されているアイテム属性情報をアイテム情報格納部139にも記憶するの
は、情報処理サーバ制御部11にて行う処理で、アイテム属性情報を利用する場合がある
ためである。もちろん、アイテム情報格納部139を用意する代わりに、アイテム提供サ
ーバ装置2のアイテム情報格納部242よりアイテム属性情報を取得できるようにしても
よいし、逆でもよい。
情報処理サーバ制御部11は、情報処理サーバ装置1を構成する各部に対して、全体的
な制御を行う。情報処理サーバ制御部11は、利用ポイント算出部111と、推薦属性選
出部112と、分配ユーザ選出部113と、利用ポイント情報取得部114とで構成され
る。
利用ポイント算出部111は、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2よ
り、利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理(ステップS111)を行う。
利用ポイント算出処理の手順を図52のフローチャートを用いて説明する。
まず、利用ポイント算出部111が、アイテム提供サーバ装置2より、情報処理サーバ
通信部12経由で、利用情報を取得する(ステップS201)。
次に、利用ポイント算出部111が、ステップS201にて取得した利用情報が利用ポ
イントの付与対象となるか否かを判定する(ステップS202)。付与対象になる場合は
ステップS203へ進み、付与対象にならない場合はステップS209へ進む。利用情報
が利用ポイントの付与対象となるか否かを判定する方法を以下に2つ示す。
付与対象の第1の判定方法は、特定情報を用いて判定する。利用情報に特定情報が含ま
れている場合は付与対象であると判定し、利用情報に特定情報を含まない場合は付与対象
でないと判定する。
付与対象の第2の判定方法は、利用情報に含まれる利用履歴を用いて判定する。まず、
アイテム情報格納部139より、利用履歴のアイテム識別子に対応する属性対応情報を全
て取得する。次に、取得した属性対応情報ごとに、推薦属性情報格納部134に、利用履
歴のユーザ識別子とアイテム属性値情報に含まれる属性種別識別子と属性値識別子の組合
せを照合し、一致する推薦属性情報が少なくとも1つ存在するか否かで判定する。少なく
とも1つ存在する場合は付与対象と判定し、1つも存在しない場合は付与対象でないと判
定する。
ステップS203では、利用ポイント算出部111が、利用親ポイントを算出する。利
用親ポイントの算出方法は、例えば、利用情報1つにつき、サービス提供者側が予め設定
した一定のポイント(例えば10ポイント)とするものである。また、有料のアイテムを
扱うショッピングサイト等であれば、購入代金から一定の割合(例えば購入代金の1%)
を利用親ポイントとして算出してもよい。また、利用情報に含まれる利用履歴に、アイテ
ムの利用形態情報(アイテムの詳細情報の表示する操作、アイテムを買い物かごに入れる
等の購入候補に指定する操作、アイテムの購入操作などの操作を区別する情報)を含ませ
、その利用形態ごとに一定のポイントを予めサービス提供側が設定し、利用親ポイントと
して付与してもよい。
次に、利用ポイント算出部111が、分配情報格納部134より、ステップS202に
て利用した判定方法に応じて、分配情報を取得する(ステップS204)。
ステップS202にて、利用対象の第1の判定方法を用いた場合は、分配情報格納部1
34より、特定情報に含まれる推薦属性情報のユーザ識別子と属性種別識別子と属性値識
別子の組合せと、分配情報の(base_user_id,type_id,attr_
id)の組合せとを照合し、一致する全ての分配情報を取得すればよい。特定情報が行番
号を基に作成されていた場合は、推薦属性情報格納部134より、行番号に対応する推薦
属性情報を取得し、取得した推薦属性情報を用いればよい。
ステップS202にて、利用対象の第2の判定方法を用いた場合は、まず、アイテム情
報格納部139より、利用履歴のアイテム識別子に対応する属性対応情報を全て取得する
。次に、取得した属性対応情報ごとに、推薦属性情報格納部134に、利用履歴のユーザ
識別子とアイテム属性値情報に含まれる属性種別識別子と属性値識別子の組合せを照合し
、一致する推薦属性情報を全て取得する。そして、分配情報格納部135より、取得した
推薦属性情報ごとに分配情報を取得する。このとき、1つの推薦属性情報に対応する分配
情報の分配率の総和が「1」となるので、例えば、3つの推薦属性情報において、分配情
報が存在した場合は、分配率の総和が「3」となる。このため、分配率の総和を「1」に
するために、全ての分配情報の分配率を、分配情報が存在した推薦属性情報の数で割る必
要がある。
ここで取得した分配情報に含まれるuser_idに対応する分配ユーザは全て、利用
情報よりも早い時期に、利用履歴に対応するアイテムと同じ属性を有する何らかのアイテ
ムを利用したユーザである。
また、推薦属性情報に対応する分配情報が存在しない場合もあるため、分配情報を1つ
も取得できないこともある。
また、推薦属性情報を用いて分配情報を取得する際に、推薦属性情報のアイテム属性が
、制約情報格納部136に格納されている制約情報で構成される制約条件の少なくとも1
つを充足するか否かを判定し、少なくとも1つ充足する推薦属性情報のみを用いて分配情
報を取得するとしてもよい。
次に、利用ポイント算出部111が、ステップS206にて全ての分配情報を選択した
か否かを判定する(ステップS205)。全て選択した場合は、ステップS209へ進み
、まだ未選択のものが残っている場合は、ステップS206へ進む。
ステップS206では、利用ポイント算出部111が、ステップS204にて取得した
分配情報を、例えば取得した順に、1つ選択する。
次に、利用ポイント算出部111が、ステップS203にて算出した利用親ポイントと
、ステップS206にて選択した分配情報に含まれるrateとを掛け合わせることで利
用ポイントを変更するための変更値を算出する(ステップS207)。
次に、利用ポイント算出部111が、利用ポイント情報格納部135において、ステッ
プS206にて選択した分配情報に含まれるrecom_user_idと利用ポイント
情報のuser_idとを照合し、一致する利用ポイント情報を特定し、特定した利用ポ
イント情報のpoint(元の利用ポイント)に、ステップS207にて算出した変更値
を加算する(ステップS208)。次に、ステップS205へ進む。
ステップS209では、利用ポイント算出部111が、利用履歴格納部131に、ステ
ップS201にて取得した利用情報に含まれる利用履歴を記憶する。利用履歴を利用履歴
格納部131に格納することで、利用履歴は既処理であるとみなされる。アイテムを利用
したユーザにも一定の変更値を加算したい場合は、このステップにて加算すればよい。こ
のとき、利用ポイント情報格納部135において、ステップS201にて取得した利用情
報に含まれるユーザ識別子に対応する利用ポイント情報を特定し、特定した利用ポイント
情報のpoint(元の利用ポイント)に、予めサービス提供側が設定した変更値を加算
する。
以上で、ステップS201からステップS209までの一連の処理は終了となる。
上記説明では、ステップS208にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用ポイ
ントを更新しているが、加算処理の代わりに、元のポイントと以下に示す係数(変更値)
との乗算処理を用いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS203で
は、加算する利用ポイントの和である利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポイ
ントをどの程度増加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)の
合計値である親増加率を算出する。そして、ステップS206にて選択した分配情報に含
まれる分配ユーザurの推薦属性情報に対応する属性種別tiの属性値tijに関する分
配率をrate(ur,ti,tij)とし、親増加率をsrとして、図73の式(1)
により、係数m(ur,ti,tij)を算出する。
また、利用ポイントの初期値が「0」であると、いくら倍率を掛け合わせても増加しな
いため、初期値を「0」を超える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番最初に
利用ポイントの算出対象になった場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。また、
アイテムを利用したユーザにも一定の係数を乗算したい場合も、ステップS209にて、
ステップS201にて取得した利用情報に含まれるユーザ識別子に対応する利用ポイント
情報を特定し、特定した利用ポイント情報のpoint(元の利用ポイント)に、予めサ
ービス提供側が設定した係数をかければよい。
以上が、利用ポイント算出処理の説明である。
推薦属性選出部112は、所定のタイミングごとに、属性嗜好情報格納部132と、類
似ユーザ情報格納部133と、推薦属性情報格納部134に記憶されているデータを全て
削除した後、属性嗜好情報作成処理、類似ユーザ選出処理、推薦属性選出処理の順に処理
を行う。所定のタイミングとしては、所定の時間間隔(例えば24時間ごと)を用いても
よいし、利用情報を一定回数受信するごととしてもよい。また、月曜日〜金曜日までは3
時間ごと、土曜日は6時間ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動し
てもよい。また、夏は時間間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて
時間間隔を変えてもよい。
まず、属性嗜好情報作成処理の手順を、図53のフローチャートを用いて説明する。
まず、推薦属性選出部112が、利用履歴格納部131より、user_idを重複無
しで全て抽出する(ステップS301)。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS301にて抽出したuser_idのうち
、例えば、抽出した順に、1つ選択する(ステップS302)。
次に、推薦属性選出部112が、利用履歴格納部131より、ステップS302にて選
択したuser_idを含む利用履歴を全て取得する(ステップS303)。
次に、推薦属性選出部112が、アイテム情報格納部139より、ステップS303に
て取得した利用履歴に含まれるitem_idのうちのいずれかと一致する属性対応情報
を全て取得する(ステップS304)。
次に、ステップS304にて取得した属性対応情報より、type_idとattr_
idの組合せを重複なしで全て抽出する(ステップS305)。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS305にて抽出したtype_idとat
tr_idの組合せのうち、例えば、抽出した順に、1つ選択する(ステップS306)

次に、推薦属性選出部112が、ステップS304にて取得した属性対応情報のうち、
ステップS305にて選択したtype_idとattr_idの組合せと一致するもの
よりitem_idを抽出する。そして、ステップS303にて取得した利用履歴のうち
、抽出したitem_idのうちのいずれかと一致する利用履歴(嗜好度算出対象利用履
歴)のみを用いて、嗜好度を算出する(ステップS307)。
以下に、嗜好度算出方法を8種類説明する。
嗜好度算出の第1の方法は、嗜好度を「1」として算出する方法である。この方法は、
嗜好度に対するアイテム属性1つひとつの嗜好の度合いを全て平等(同じ)に扱っている
。また、計算量が最も少なくなる。
嗜好度算出の第2の方法は、全利用回数を嗜好度として算出方法である。全利用回数は
、利用履歴格納部131の第2の格納形式のように利用回数が記憶されている場合に、嗜
好度算出対象利用履歴に含まれる利用回数の和を全利用回数とすればよい。また、利用回
数を含まない場合は、嗜好度算出対象利用履歴の数を全利用回数とすればよい。この方法
は、嗜好度に対するアイテム属性1つひとつの嗜好の度合いを変えており、ユーザの嗜好
度算出対象の属性を有するアイテムに対する全利用回数が多いほど嗜好の度合いが強いこ
とになる。
嗜好度算出の第3の方法は、利用履歴格納部131の第3の格納形式のように評価値が
記憶されている場合にのみ用いることができる方法であり、嗜好度算出対象利用履歴に含
まれる評価値の代表値(評価値の和や平均値や最大値や最小値や中央値や最新の日付に対
応する評価値)を嗜好度として算出する方法である。この方法は、嗜好度に対するアイテ
ム属性1つひとつの嗜好の度合いを変えており、ユーザの嗜好度算出対象の属性を有する
アイテムに対する評価が高いほど嗜好の度合いが強いことになる。
嗜好度算出の第4の方法は、利用履歴に含まれる利用日時を用いて、利用日時の古い利
用履歴ほど大きな重みを付けて嗜好度を算出する方法である。例えば、嗜好度算出対象利
用履歴ごとに、属性嗜好情報作成処理を行う日付(現在)と、その利用日時との差を算出
し、その差の代表値(総和や平均値や最大値や最小値)を算出すればよい。この方法は、
嗜好度に対するアイテム属性1つひとつの嗜好の度合いを変えており、ユーザが嗜好度算
出対象の属性を有するアイテムを早く利用するほど嗜好の度合いが強いことになる。
嗜好度算出の第5の方法は、利用履歴に含まれる利用日付を用いて、利用日時の新しい
利用履歴ほど大きな重みを付けて嗜好度を算出する方法である。例えば、嗜好度算出対象
利用履歴ごとに、属性嗜好情報作成処理を行う日付(現在)と、その利用日時との差を算
出し、その差の逆数の代表値(総和や平均値や最大値や最小値や中央値)を算出すればよ
い。この方法は、嗜好度に対するアイテム属性1つひとつの嗜好の度合いを変えており、
ユーザが嗜好度算出対象の属性を有するアイテムを後で利用するほど嗜好の度合いが強い
ことになる。また、逆数を用いて、日付差が大きくなるほど分配率が小さくなるようにし
ているが、他の方法を用いてもよい。例えば、底が0より大きく、かつ1未満である指数
関数(単調減少関数)を用いてもよい。
ここで、嗜好度算出の第4と第5の方法は、属性嗜好情報作成処理を行う日付(現在)
と、利用日時との差が「0」にならないような処理をする必要がある。
嗜好度算出の第6の方法は、利用履歴格納部131の第4の格納形式のように支払い額
記憶されている場合にのみ用いることができる方法であり、嗜好度算出対象利用履歴に含
まれる支払い額の代表値(総和や平均値や最大値や最小値や中央値)を嗜好度として算出
する方法である。この方法は、嗜好度に対するアイテム属性1つひとつの嗜好の度合いを
変えており、ユーザの嗜好度算出対象の属性を有するアイテムに対する支払い額が高い嗜
好の度合いが強いことになる。
また、上記の嗜好度算出の第1〜嗜好度算出の第6の方法を組み合わせて嗜好度を算出
してもよい。例えば、それぞれの方法で嗜好度(嗜好度1〜嗜好度N)を算出し、それら
の嗜好度を加算した値、乗算した値、それらの嗜好度の平均値などを総合的な嗜好度とし
て用いてもよい。また、嗜好度算出の第3の方法と第6の方法を組合せて、評価値と支払
い額との積を算出し、その積の総和を嗜好度として算出してもよい。
次に、推薦属性選出部112が、属性嗜好情報格納部132に、ステップS302で選
択したuser_idと、ステップS306にて選択したtype_idとattr_i
dの組合せと、ステップS307にて算出した嗜好度(p_value)とを関連付けた
属性嗜好情報を記憶する。(ステップS308)
次に、推薦属性選出部112が、ステップS306にて抽出した全てのtype_id
とattr_idとの組合せを選択したか否かを判定する(ステップS309)。全て選
択した場合はステップS310へ進み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS
306へ進む。
ステップS310では、推薦属性選出部112が、ステップS302にて抽出した全て
のuser_idを選択したか否かを判定する。全て選択した場合はステップS301か
らステップS310までの一連の処理を終了し、まだ未選択のものが残っている場合はス
テップS302へ進む。
なお、属性嗜好情報作成処理で用いる利用履歴を、過去の特定の時点から、属性嗜好情
報作成処理を行っている時点(現在)までの間に利用されたアイテムに関する利用履歴の
みに制限してもよい。過去の特定の時点は、サービス提供側が予め決めておけばよく、例
えば、属性嗜好情報作成処理を行っている時点から3ヶ月前や、半年前や、1年前とすれ
ばよい。このとき、ステップS301にて、利用履歴格納部131よりuser_idを
抽出する際に、過去の特定の時点以降の利用履歴に含まれるuser_idのみ抽出すれ
ばよい。また、ステップS303にて、利用履歴格納部131より利用履歴を取得する際
に、過去の特定の時点以降の利用履歴を取得すればよい。
また、ユーザ情報格納部136に記憶されているユーザ情報に含まれるユーザ属性情報
を用いて、属性嗜好情報作成処理に用いる利用履歴を制限してもよい。このとき、ステッ
プS301にて、利用履歴格納部131よりuser_idを抽出する際に、所定条件(
例えば、「20代女性」)のユーザ属性を持つユーザのuser_idを含む利用履歴の
みから取得すればよい。もちろん、所定条件として何も指定しなくてもよい。更に、ステ
ップS303でも、同様に取得する利用履歴に含まれるuser_idに所定条件を指定
してもよい。
また、アイテム情報格納部137に記憶されているアイテム属性情報を用いて、属性嗜
好情報作成処理に用いる利用履歴を制限してもよい。このとき、ステップS301にて、
利用履歴格納部131よりuser_idを抽出する際に、所定条件のアイテム属性を持
つアイテムのitem_idを含む利用履歴からのみ取得すればよい。もちろん、所定条
件として何も指定しなくてもよい。更に、ステップS303でも、同様に取得する利用履
歴に含まれるitem_idに所定条件を指定してもよい。
所定条件は、例えば、属性の種別が「作成者」のみといったように、特定の属性の種別
のみに制限する条件である。また、属性の種別「ジャンル」の属性値「フィクション」の
みといったように、特定のアイテム属性のみに制限する条件である。もちろん、複数の条
件を用意し、複数の条件のうちのいずれかを満たす利用履歴を取得したり、そのうちの一
定数を満たす利用履歴を取得するといったように、複数の条件を組み合わせて所定の条件
としてもよい。
以上が、属性嗜好情報作成処理の手順の説明である。
次に、類似ユーザ選出処理の手順を、図54のフローチャートを用いて説明する。
まず、推薦属性選出部112が、属性嗜好情報格納部132より、user_idを重
複無しで全て抽出する(ステップS401)。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS401にて抽出したitem_idのうち
、例えば、抽出した順に、1つ選択する(ステップS402)。
次に、推薦属性選出部112が、属性嗜好情報格納部132より、ステップS402に
て選択したuser_idに対応するユーザ(基準ユーザとみなす)の属性嗜好情報と、
基準ユーザが利用したことのあるいずれかのアイテム属性に対応するアイテムを利用した
ユーザ(類似候補ユーザ)の全ての属性嗜好情報を取得する(ステップS403)。類似
候補ユーザの属性嗜好情報を全て取得するには、まず、基準ユーザの属性嗜好情報を除く
全ての属性嗜好情報のうち、基準ユーザの全ての属性嗜好情報に含まれる属性種別識別子
と属性値識別子の組合せのいずれかを有する属性嗜好情報からユーザ識別子を類似候補ユ
ーザのユーザ識別子として抽出する。そして、抽出したユーザ識別子のいずれかと一致す
る属性嗜好情報を全て取得すればよい。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS403にて取得した属性嗜好情報を用いて
、類似候補ユーザごとに、基準ユーザとの類似度を算出する(ステップS404)。類似
度を算出する方法として例えば、Jaccard(ジャカード)係数を用いることができ
る。Jaccard係数を用いる場合は、ユーザxが利用したことのあるアイテム属性集
合をAx、ユーザyが利用したことのあるアイテム属性集合をAy、ユーザxとユーザy
を共に利用したことのあるアイテム属性数を|Ax ∩ Ay|とし、ユーザxとユーザy
の少なくとも一方を利用したことのあるアイテム属性数を|Ax ∪ Ay|としたとき、
類似度は図73の式(2)で算出することができる。
また、類似度算出に、コサイン距離やピアソン積率相関係数を用いることもできる。コ
サイン距離を用いる場合は、例えば、ユーザxが利用したことのあるアイテム属性集合を
Axとし、ユーザxのアイテム属性ax(ax∈Ax)に対する嗜好度をV(x,ax)
、ユーザyが利用したことのあるアイテム属性集合をAyとし、ユーザyのアイテム属性
ay(ay∈Ay)に対する嗜好度をV(y,ay)、ユーザxとユーザyが共に利用し
たことのあるアイテム属性集合をAcとし、ユーザxのアイテム属性ac(ac∈Ac)
に対する嗜好度をV(x,ac)、ユーザyのアイテム属性acに対する嗜好度をV(y
,ac)としたとき、類似度は図73の式(3)で算出することができる。
また、ピアソン積率相関係数を用いる場合は、例えば、ユーザxとユーザyを共に利用
したことのあるアイテム属性集合をAcとし、Acに属するアイテム属性数をnとし、ユ
ーザxのアイテム属性ac(ac∈Ac)に対する嗜好度をV(x,ac)、ユーザyの
アイテム属性acに対する嗜好度をV(y,ac)としたとき、類似度は図73の式(4
)で算出することができる。これ以外にも、2アイテム間の類似性を表す指標であれば、
どのようなものを用いてもよい。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS404にて算出した類似度を基に、類似候
補ユーザの中から類似ユーザを選出する(ステップS405)。類似ユーザの選出基準は
、類似度の高い順に、予めサービス提供側が設定した数だけ選出すればよい。また、予め
サービス提供側が閾値を定め、その閾値より高い類似度を持つ類似候補ユーザを類似ユー
ザとして選出してもよい。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS405にて選出した類似ユーザごとに、類
似ユーザ情報格納部133に、基準ユーザのuser_id(base_user_id
)と、ステップS405にて選出した類似ユーザのユーザ識別子(sim_user_i
d)と、基準ユーザと類似ユーザとの類似度(value)を関連付けた類似ユーザ情報
を記憶する(ステップS406)。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS402にて抽出した全てのuser_id
を選択したか否かを判定する(ステップS407)。全て選択した場合はステップS40
1からステップS407までの一連の処理を終了し、まだ未選択のものが残っている場合
はステップS402へ進む。
なお、類似ユーザを選出する対象のユーザを制限してもよい。このとき、ステップS4
01にて、属性嗜好情報格納部132よりuser_idを取得する際に、所定の条件、
例えば、所定数以上のアイテムを利用したユーザのuser_idのみを取得するとして
もよい。所定数はサービス提供側が予め決めておけばよい。更に、特定の期間において、
所定数以上のアイテムを利用したユーザのuser_idのみを取得するとしてもよい。
特定の期間はサービス提供側が予め決めておけばよい。
また、ステップS403にて、属性嗜好情報格納部132より、類似候補ユーザの属性
嗜好情報を取得する際に、類似候補ユーザにも同様に制限をかけてもよい。このときも同
様に、類似候補ユーザの中で、所定数以上のアイテムを利用した類似候補ユーザの属性嗜
好情報のみ取得してもよいし、特定の期間において、所定数以上のアイテムを利用した類
似候補ユーザの属性嗜好情報のみを取得してもよい。
また、属性嗜好情報を用いて2ユーザ間の類似度を算出する代わりに、利用履歴を用い
て2ユーザ間の類似度を算出してもよい。このとき、ステップS403にて、属性嗜好情
報を取得する代わりに、利用履歴格納部131より、基準ユーザが利用したことのあるい
ずれかのアイテムを利用したユーザ(第2類似候補ユーザ)の全ての利用履歴を取得すれ
ばよい。第2類似候補ユーザの利用履歴を全て取得するには、まず、基準ユーザの利用履
歴を除く全ての利用履歴のうち、基準ユーザの全ての利用履歴に含まれるアイテム識別子
のいずれかを有する利用履歴からユーザ識別子を第2類似候補ユーザのユーザ識別子とし
て抽出する。そして、抽出したユーザ識別子のいずれかと一致する利用履歴を全て取得す
ればよい。また、ステップS404の類似度算出もアイテム属性をアイテムと置き換える
ことで、同様に算出することができる。また、ユーザのアイテムに対する嗜好度に関して
は、アイテム属性に対する嗜好度算出の第1〜第6の方法を流用して算出することができ
る。また、ステップS405の類似ユーザ選出では、第2類似候補ユーザの中から類似ユ
ーザを選出すればよい。
また、属性嗜好情報を用いて2ユーザ間の類似度を算出する代わりに、ユーザ属性情報
を用いて2ユーザ間の適合度を算出し、その適合度を用いて類似ユーザを選出してもよい
。適合度とは、ユーザ属性情報を用いてユーザ同士の相性の良さを数値化したものである
。このとき、ステップS401にて、さらに、ユーザ情報格納部138より、抽出したu
ser_idに対応するユーザ属性情報を全て取得する。そして、ステップS403の処
理を省略し、ステップS404にて類似度を算出する代わりに、ステップS402にて選
択したuser_idに対応するユーザ属性情報と、それ以外のユーザ属性情報との間の
適合度を算出すればよい。適合度として、2ユーザのユーザ属性情報間の属性値の一致数
を用いることができる。
例えば、ユーザ属性情報に含まれる属性が性別と年齢と地域である場合に、一方の属性
値が「男」、「24」、「東京」であり、他方の属性値が「女」、「24」、「東京」で
あるとき、一致する属性数が2であるため、適合度を「2」とする。また、一致する属性
値の条件は、属性ごとにサービス提供者側が自由に決めてよく、例えば、年齢なら属性値
の差が「5」未満なら一致とするとしてもよいし、属性値が「20」〜「29」なら「2
0代」、「30」〜「39」なら「30代」と変換し、変換後の値を用いて一致するか否
かを判定してもよい。「地域」など他の属性についても同様の処理を行ってよい。また、
属性ごとに異なる重みをつけて適合度を算出してもよい。例えば、年齢が一致する場合に
は、「地域」が一致する場合よりも適合度が2倍大きくなるように算出してもよい。
以上が、類似ユーザ選出処理の手順の説明である。
次に、推薦属性選出処理の手順を、図55のフローチャートを用いて説明する。
まず、推薦属性選出部112が、類似ユーザ情報格納部133より、base_use
r_idを、重複なしで全て抽出する(ステップS501)。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS501にて抽出したbase_user_
idのうちの1つを選択する。例えば取得した順に、1つずつ選択すればよい(ステップ
S502)。ここで選択したbase_user_idに対応するユーザを「推薦対象ユ
ーザ」と呼ぶ。
次に、推薦属性選出部112が、類似ユーザ情報格納部133より、ステップS502
にて選択したbase_user_idに対応する全ての類似ユーザ情報を取得する(ス
テップS503)。
次に、推薦属性選出部112が、属性嗜好情報格納部132より、類似ユーザの属性嗜
好情報を全て取得する(ステップS504)。具体的には、ステップS503にて取得し
た類似ユーザ情報に含まれるsim_user_idとuser_idとを照合し、si
m_user_idのいずれかと一致するuser_idを含む属性嗜好情報を全て取得
する。このとき、推薦対象ユーザがすでに利用したアイテム属性に対応する属性種別識別
子と属性値識別子を有する属性嗜好情報を除外することで、推薦対象ユーザが過去に利用
したアイテム属性を推薦から除外することもできる。また、類似ユーザの属性嗜好情報に
含まれるアイテム属性が推薦候補になるため、前述の属性嗜好情報作成処理のステップS
304にて、取得する属性対応情報を制限した場合、制限によって除外されたアイテム属
性は、この手順で取得するどの属性嗜好情報にも含まれないので、除外されたアイテム属
性が推薦されることはない。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS504にて取得した推薦属性情報を用いて
アイテム属性ごとに以下の方法で推薦値を算出する(ステップS505)。
推薦値算出の第1の方法は、アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用し
た類似ユーザの数を集計し、その数を推薦値とする方法である。この方法は、推薦値に対
するユーザ1人ひとりの影響力(重み)を全て平等(同じ)に扱っている。
推薦値算出の第2の方法は、アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用し
た類似ユーザの類似度の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対
するユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦対象ユーザとの類似度が高い
類似ユーザほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第3の方法は、アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用し
た類似ユーザの嗜好度の和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対
するユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推薦値の計算対象のアイテム属性
に対する嗜好度の高いユーザほど影響力が強いことになる。このため、嗜好度の算出方法
によって、ユーザの影響力が異なる。例えば、嗜好度算出の第3の方法を用いて嗜好度を
算出していた場合は、ユーザが嗜好度算出対象の属性を有するアイテムを早く利用するほ
ど嗜好度が高くなるため、早くその属性を有するアイテムを利用したユーザほど影響力が
強いことになる。
推薦値算出の第4の方法は、推薦値算出の第3の方法と同様に嗜好度の総和を用いるが
、嗜好度は利用履歴を用いて新たに算出したもの(第2の嗜好度)を用いる。具体的には
、類似ユーザの利用履歴を全て取得し、取得した利用履歴を用いて、嗜好度算出の第1〜
第6の方法を流用することで第2の嗜好度を算出する。推薦値算出の第4の方法は、推薦
値算出の第3の方法と比べて計算量は増えるが、推薦値算出に用いる嗜好度の算出方法を
自由に選択することができる。このため、類似度算出処理で属性嗜好情報の嗜好度を用い
、かつ、推薦値算出時に異なる嗜好度を用いたい場合に利用する方法である。類似度算出
処理で属性嗜好情報の嗜好度を用いない場合や、推薦値算出時にも同じ嗜好度を用いる場
合は、推薦値算出の第4の方法ではなく、推薦値算出の第3の方法を用いればよい。
推薦値算出の第5の方法は、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報にユーザ
が会員になった日付が含まれる場合に、会員になった日付の古いユーザほど大きな重みを
付けて推薦値を算出する方法である。例えば、まず、類似ユーザごとに、推薦属性選出処
理を行う日付(現在)と、類似ユーザが会員になった日付との差を算出する。そして、ア
イテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用した類似ユーザの日付差の総和を算
出すればよい。この方法は、推薦値に対するユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えて
おり、早く会員になったユーザほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第6の方法は、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報にユーザ
が会員になった日付が含まれる場合に、会員になった日付の新しいユーザほど大きな重み
を付けて推薦値を算出する方法である。例えば、まず、類似ユーザごとに、推薦属性選出
処理を行う日付(現在)と、類似ユーザが会員になった日付との差を算出する。そして、
アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用した類似ユーザの日付差の逆数の
総和を算出すればよい。この方法は、推薦値に対するユーザ1人ひとりの影響力(重み)
を変えており、後で(最近になって)会員になったユーザほど影響力が強いことになる。
推薦値算出の第7の方法は、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報に含まれ
るユーザの属性情報を用いる方法である。具体的には、まず、類似ユーザごとに、推薦対
象ユーザのユーザ属性情報と、類似ユーザのユーザ属性情報との適合度を算出する。そし
て、アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用した類似ユーザとの適合度の
総和を推薦値として算出する方法である。この方法は、推薦値に対するユーザ1人ひとり
の影響力(重み)を変えており、推薦対象ユーザとの適合度が高いユーザほど影響力が強
いことになる。
推薦値算出の第8の方法は、アイテム属性ごとに、その属性を有するアイテムを利用し
た類似ユーザの類似度とそのアイテム属性の嗜好度との積の総和から、その属性を有する
アイテムを利用した類似ユーザの類似度の総和を割った値を推薦値として算出する方法で
ある。この方法は、推薦値に対するユーザ1人ひとりの影響力(重み)を変えており、推
薦対象ユーザとの類似度とアイテム属性に対する嗜好度の高い類似ユーザほど影響力が強
いことになる。
また、上記の推薦値算出の第1〜第8の方法を組み合わせて推薦値を算出してもよい。
例えば、それぞれの方法で推薦値(推薦値1〜推薦値N)を算出し、それらの推薦値を加
算した値、乗算した値、それらの推薦値の平均値などを総合的な推薦値として用いてもよ
い。また、推薦値算出の第2の方法と第3の方法を組合せて、属性値情報ごとに、その属
性値情報に対応する類似ユーザの類似度と嗜好度との積を算出し、アイテム属性ごとに、
その積の総和を推薦値として算出してもよい。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS505にて算出した推薦値を基に推薦属性
を選出する(ステップS506)。推薦属性の選出基準は、推薦値の高い順に、予めサー
ビス提供側が設定した数だけ選出すればよい。また、予めサービス提供側が閾値を定め、
その閾値より高い推薦値を持つアイテム属性を推薦属性として選出してもよい。なおこの
処理において、選出された推薦属性に対して、推薦値の高い順に推薦順位を付け、その推
薦順位を含めた情報をステップS507において記憶してもよい。
次に、推薦属性選出部112が、推薦属性情報格納部134に、ステップS506にて
選出した推薦属性ごとに、ステップS502にて選択したbase_user_idと、
推薦属性のアイテム属性(type_idとattr_idの組合せ)と、推薦属性のス
テップS505にて算出した推薦値(value)とを関連付けて記憶する。
次に、推薦属性選出部112が、ステップS502にて全てのbase_user_i
dを選択したか否かを判定する(ステップS508)。全て選択した場合はステップS5
09へ進み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS502へ進む。
ステップS509では、推薦属性選出部112が、推薦属性情報格納部134に記憶さ
れた全ての推薦属性情報を、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2に送信
し、ステップS501からステップS509までの一連の処理を終了する。
分配ユーザ選出部113は、推薦属性選出部112による推薦属性が終了すると、分配
情報格納部135に記憶されている全てのデータを削除した後に、分配ユーザ選出処理を
行う。
分配ユーザ選出処理の手順を図56のフローチャートを用いて説明する。
まず、分配ユーザ選出部113が、推薦属性情報格納部134より、制約情報格納部1
36に格納されている制約情報で構成された制約条件のうち、少なくとも1つを充足する
推薦属性情報を全て取得する(ステップS601)。なお、利用ポイント算出処理のステ
ップS204にて推薦属性情報に対応する分配情報を取得する際に、制約条件を少なくと
も1つ充足する推薦属性情報に対応する分配情報のみ取得する場合は、推薦属性情報格納
部134より、推薦属性情報を全て取得してもよい。
次に、分配ユーザ選出部113が、ステップS603にて全ての推薦属性情報を選択し
たか否かを判定する(ステップS602)。全て選択した場合はステップS601からス
テップS606までの一連の処理を終了し、まだ未選択のものが残っている場合はステッ
プS603へ進む。
ステップS603では、分配ユーザ選出部113が、ステップS601にて取得した推
薦属性情報のうち、例えば取得した順に1つ選択する。
次に、分配ユーザ選出部113が、類似ユーザ情報格納部113より、ステップS60
3にて選択した推薦属性のアイテム属性を有するアイテムを利用したことのある類似ユー
ザ(分配対象ユーザ)の類似ユーザ情報を取得する。具体的には、まず、そして、嗜好情
報格納部112より、ステップS603にて選択した推薦属性に含まれるtype_id
とattr_idを有する属性嗜好情報より、user_idを全て抽出する。そして、
抽出したuser_idごとに、ステップS603にて選択した推薦属性に含まれるユー
ザ識別子と抽出したuser_idとの組合せを、類似ユーザ情報のbase_user
_idとsim_item_idとの組合せと照合し、一致する類似ユーザ情報を全て取
得すれば良い。
次に、分配ユーザ選出部113が、分配対象ユーザごとに分配率を算出する(ステップ
S605)。分配率の算出方法として、以下の方法を用いることができる。以下の分配率
の算出方法の説明において、ステップS603にて選択した推薦属性情報に対応するユー
ザ(推薦対象ユーザ)をubとし、ステップS603にて選択した推薦属性情報の属性種
別識別子tiと属性値識別子tijとに対応するアイテム属性を有するアイテムを利用し
たことのある分配対象ユーザの集合をU(ti,tij)とする。
分配率算出の第1の方法は、分配対象ユーザに等比率となるように分配率を算出する方
法である。分配対象ユーザ集合U(ti,tij)の数を|U(ti,tij)|とした
とき、分配対象ユーザur(∈U(ti,tij))の推薦属性(ti,tij)に関す
る分配率rate(ur,ti,tij)は、図74の式(5)で表わされる。この方法
は、最も計算量が少ない。またこの方法は、全ての分配対象ユーザが、等しく推薦に貢献
したという考えの基に分配率を算出している。このため、推薦値算出の第1の方法と組合
せるのがよいが、これ以外の推薦値算出の方法と組合せることもできる。
分配率算出の第2の方法は、類似度に応じて分配率を算出する方法である。ユーザub
とユーザurとの類似度をsim(ub,ur)、ユーザubとユーザu(u∈U(ti
,tij))との類似度をsim(ub,u)とすると、ユーザurの推薦属性(ti,
tij)に関する分配率rate(ur,ti,tij)は、図74の式(6)で表わさ
れる。分配率算出の第2の方法は、分配対象ユーザ集合U(ti,tij)において、推
薦対象ユーザとの類似度の高い分配対象ユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配
率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第2、及び、第8の方法と組合せて
用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。
分配率算出の第3の方法は、嗜好度に応じて分配率を算出する方法である。ユーザur
の推薦属性(ti,tij)の嗜好度をV(ur,ti,tij)、ユーザu(u∈U(
ti,tij))の推薦属性(ti,tij)の嗜好度をV(u,ti,tij)とする
と、ユーザurの推薦属性(ti,tij)に関する分配率rate(ur,ti,ti
j)は、図74の式(7)で表わされる。分配率算出の第3の方法は、分配対象ユーザ集
合U(ti,tij)において、嗜好度の高い分配対象ユーザほど推薦に貢献したという
考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算出の第3、及び、第4、
及び、第8の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み
合わせることもできる。また、嗜好度の算出方法によって性質が変わってくる。
嗜好度算出の第1の方法を用いた場合は、分配率算出の第1の方法と同様の性質を持つ
。嗜好度算出の第2の方法を用いた場合は、利用回数に比例して得られる利用ポイントが
増加するため、その性質をユーザに公開することで、ユーザのアイテムの利用を促進させ
ることができる。嗜好度算出の第3の方法を用いた場合は、評価値の代表値の高いユーザ
ほど分配率が高くなる。嗜好度算出の第4の方法を用いた場合は、最近になってから推薦
属性のアイテム属性を有するアイテムを利用し始めたユーザ(新規に会員になったユーザ
など)に、ポイントを多く配分して、アイテム利用サービスからの脱会を防ぎやすい。な
ぜなら、嗜好度算出の第4の方法以外の方法では、直近で利用したユーザは、早い時期に
利用したユーザに比べ、推薦属性情報から得られる利用ポイントの合計値が、かなり少な
くなってしまうが、この算出方法では、その属性を有するアイテムを先に利用したユーザ
の利用ポイントの合計値と、後から利用したユーザの利用ポイントの合計値との差を小さ
くすることができるからである。
嗜好度算出の第5の方法は、早く利用したユーザほど多くの利用ポイントを得ることが
できるため、その性質をユーザに公開することで、アイテムの利用開始時期に大量に利用
ユーザを獲得することができる。嗜好度算出の第6の方法を用いた場合は、支払額の代表
値の高いユーザほど分配率が高くなる。
分配率算出の第4の方法は、利用履歴を用いて新たに嗜好度を算出し、その新たに算出
した嗜好度(第3の嗜好度)に応じて分配率を算出する方法である。ユーザurの推薦属
性(ti,tij)の第3の嗜好度をV2(ur,ti,tij)とし、ユーザu(∈U
(ti,tij))の推薦属性(ti,tij)の第3の嗜好度をV2(u,ti,ti
j)とした上で、第3の方法で説明した図74の式(7)において、V(ur,ti,t
ij)の代わりにV2(ur,ti,tij)を用い、V(u,ti,tij)の代わり
にV2(u,ti,tij)を用いればよい。分配率算出の第4の方法は、分配対象ユー
ザ集合U(ti,tij)において、第3の嗜好度の高いユーザほど推薦に貢献したとい
う考えの基に分配率を算出している。この方法は、類似度算出時や推薦値算出時に嗜好度
を用いた上で、異なる算出方法で算出された嗜好度を用いたい場合に適している。
分配率算出の第5の方法は、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報に含まれ
るユーザの属性情報にユーザが会員になった日付が含まれる場合に、その会員になった日
付から推薦アイテム選出処理を行うまでの期間(秒単位、分単位、時間単位、日単位、週
単位、月単位など)が長いほど分配率が高くなるように算出する方法である。例えば、ユ
ーザurの会員になった日付から分配ユーザ選出処理を行うまでの期間をD(ur)(≧
0)とし、ユーザu(∈U(ti,tij))の会員になった日付から分配ユーザ選出処
理を行うまでの期間をD(u)(≧0)とすると、ユーザurの推薦属性(ti,tij
)に関する分配率rate(ur,ti,tij)は、図74の式(8)で表わされる。
この方法は、分配対象ユーザ集合U(ti,tij)において、早い時期に会員になった
分配対象ユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。
従ってこの方法は、推薦値算出の第5の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ
以外の推薦値算出方法と組み合わせることもできる。さらに、早い時期に会員になったユ
ーザというのは、会員期間が長いユーザでもあり、会員期間が長いユーザほど多くの利用
ポイントを得ることができるため、その性質をユーザに公開することで、ユーザは「一度
入会したら、なるべく退会せずにいた方が得だ」という判断をする可能性が高くなるので
、途中で止めずに会員を継続するユーザを増やすことができる。なお、図74の式(8)
では、分子と分母において、それぞれ「1」を加算しているが、これは分母を「0」にし
ないための処理である。加算する数値は「1」以外でもよく、また分母における「ΣD(
u,ti,tij)」の部分を「0」より大きな数値として算出すれば、分子と分母にお
ける「1」の加算を省略してもよい。
分配率算出の第6の方法は、分配率算出の第5の方法とは逆に、会員になった日付から
推薦アイテム選出処理を行うまでの期間が短いほど分配率が高くなるように算出する方法
である。例えば、ユーザurの会員になった日付から分配ユーザ選出処理を行うまでの期
間をD(ur,ti,tij)(≧0)とし、ユーザu(∈U(ti,tij))の会員
になった日付から分配ユーザ選出処理を行うまでの期間をD(u,ti,tij)(≧0
)とすると、ユーザurの推薦属性(ti,tij)に関する分配率rate(ur,t
i,tij)は、図74の式(9)で算出される。
この方法は、分配対象ユーザ集合U(ti,tij)において、最近会員となった分配
対象ユーザほど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法
は、推薦値算出の第6の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出
方法と組み合わせることもできる。分配率算出の第6の方法以外の方法では、最近会員に
なったユーザの利用ポイントがたまりにくい傾向がある。特に、長い期間アイテム利用サ
ービスを行っている場合は、それだけ多くのユーザが存在し、さらに、ユーザ1人あたり
の利用アイテム数も多くなり、1つの推薦属性情報に関係する類似ユーザ数も増えるので
、一度に得られる利用ポイントも低くなる。しかし、この算出方法では、最近会員になっ
たユーザの利用ポイントが増えやすくなるため、入会したユーザがすぐに退会するのを防
ぐことができる。
なお、図74の式(9)では、分子と分母において、それぞれ「1」を加算しているが
、加算する数値は「1」以外でもよい。また分子における「D(ur,ti,tij)」
を「0」より大きな数値として算出し、分母における「D(u,ti,tij)」を「0
」より大きな数値として算出すれば、分子と分母における「1」の加算を省略してもよい
。また、図74の式(9)では、D(ur,ti,tij)およびD(u,ti,tij
)の逆数を用いて、D(ur,ti,tij)が大きくなるほど分配率が小さくなるよう
にしているが、他の方法を用いてもよい。例えば、底が0より大きく、かつ1未満である
指数関数(単調減少関数)を用いてもよい。
分配率算出の第7の方法は、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報に含まれ
るユーザの属性情報を用いて、分配対象ユーザごとに、推薦対象ユーザとの適合度を算出
し、算出した適合度に応じて分配率を算出する方法である。このとき、ユーザurの適合
度をV3(ur,ti,tij)とし、ユーザu(∈U(ti,tij))の適合度をV
3(u,ti,tij)とした上で、第3の方法で説明した図74の式(7)において、
V(ur,ti,tij)の代わりにV3(ur,ti,tij)を用い,V(u,ti
,tij)の代わりにV3(u,ti,tij)を用いればよい。分配率算出の第7の方
法は、分配対象ユーザ集合U(ti,tij)において、適合度の高い分配対象ユーザほ
ど推薦に貢献したという考えの基に分配率を算出している。従ってこの方法は、推薦値算
出の第7の方法と組合せて用いるのに適しているが、それ以外の推薦値算出方法と組み合
わせることもできる。
以上が、分配率の算出方法として用いることができるものである。
また、上記の分配率算出の第1〜第7の方法を組合せてもよい。例えば、分配率算出の
第2の方法を用いて算出した分配率と、分配率算出の第3の方法を用いて算出した分配率
との平均値を算出して最終的な分配率としてもよい。ここで、分配率算出の第1〜第7の
方法で算出されたそれぞれの分配率は、全て総和が1になっているので、2つの方法で算
出された分配率の平均値により算出された最終的な分配率の総和も1になる。さらに別の
組合せ方法として、図74の式(10)に示すように、分配率算出の第2の方法で用いて
いる類似度と、分配率算出の第3の方法で用いている嗜好度との積を計算して、最終的な
分配率を算出してもよい。他の方法を組み合わせる場合も同様に分配率の総和が1となる
ようにする。
次に、分配ユーザ選出部113が、分配対象ユーザごとに、ステップS603にて選択
した推薦属性に含まれるユーザ識別子(base_user_id)と、属性種別識別子
(type_id)と、属性値識別子(attr_id)と、分配対象ユーザのユーザ識
別子(recom_user_id)と、ステップS605にて算出した分配対象ユーザ
の分配率(rate)とを関連付けた分配情報を分配情報格納部135に記憶する(ステ
ップS606)。次に、ステップS602へ進む。
また、1つの推薦アイテムに対して、利用親ポイントを分配する分配対象ユーザの数を
制限してもよい。これは、ステップS604にて類似ユーザ情報を取得する際に、まず、
推薦属性情報のアイテム属性を有するアイテムを利用した類似ユーザ(分配対象候補ユー
ザ)のうちの一部の類似ユーザ(分配対象ユーザ)を抽出する。そして、抽出した分配対
象ユーザに対応する類似ユーザ情報を取得すればよい。分配対象候補ユーザから分配対象
ユーザを抽出する方法は、例えば、分配対象候補ユーザ集合から、所定数を超えない数だ
けランダムに分配対象ユーザとして抽出すればよい。つまり、分配対象候補ユーザの数が
所定数より多い場合は、ランダムに所定数のユーザを抽出し、分配対象候補ユーザの数が
所定数以下である場合は、全ての分配対象候補ユーザを分配対象ユーザとして抽出すれば
よい。また、類似度の高い順に所定数を超えない数だけ分配対象ユーザを抽出してもよい
また、分配対象候補ユーザの推薦属性情報のアイテム属性に対応する属性嗜好情報の嗜
好度を用いて抽出対象を制限してもよい。具体的には、嗜好度の高い順に属性嗜好情報か
ら所定数を超えない数だけ分配対象ユーザのユーザ識別子として抽出してもよい。また、
ユーザ情報格納部138に、ユーザが会員になった日付が含まれる場合は、その会員にな
った日付が古い順に属性嗜好情報から所定数を超えない数だけ分配対象ユーザのユーザ識
別子を抽出してもよい。また、逆に、会員になった日付が新しい順に属性嗜好情報から所
定数を超えない数だけ分配対象ユーザのユーザ識別子を抽出してもよい。
また、ユーザ情報格納部138に記憶されたユーザ情報に含まれるユーザ属性情報を用
いて適合度を算出し、算出した適合度を用いて抽出を行ってもよい。このとき、分配対象
候補ユーザのユーザ属性情報ごとに、推薦対象ユーザのユーザ属性情報との適合度を算出
し、算出した適合度の高い順に所定数を超えない数だけ、分配対象ユーザを抽出すればよ
い。所定数は予めサービス提供側が設定すればよい。また、ユーザ情報格納部138に記
憶されたユーザ情報に含まれるユーザ属性情報に基づいて、サービス提供側が予め定めた
条件(例えば、性別が「女」であるか否かや、年齢が「20」〜「24」の範囲内である
か否かや、地域が「日本」であるか否かや、複数の属性に対し、属性ごとに条件を設定し
、それを全て満たすか否かや、少なくとも1つを満たすか否かなど)を満たす分配対象候
補ユーザを分配対象ユーザとしてもよい。
以上が、分配対象ユーザ処理の手順の説明である。
利用ポイント情報取得部114は、アイテム提供サーバ装置2の要求に応じて、利用ポ
イント情報送信処理を行う。利用ポイント情報送信処理とは、利用ポイント情報格納部1
37より、取得した利用ポイント情報取得要求に含まれるユーザ識別子に対応した利用ポ
イント情報を取得し、アイテム提供サーバ装置2に、取得した利用ポイント情報を送信す
る処理である。
ここで、本実施形態に沿って、会員Aから会員Fの購入履歴を基に会員Aの類似会員を
選出し、選出した類似会員の購入履歴を基に会員Aに対する作成者における推薦属性を決
め、会員Aに対する作成者における推薦属性ごとに利用親ポイントの分配率を算出する例
について図を用いて示す。
まず、会員Aの類似会員を選出する例を図57を用いて説明する。図57の左の表にお
いて、会員Aから会員Fにおける、商品aから商品fの購入状況を「○」の有無で示す。
例えば、会員Aは、「商品a」と「商品b」を購入していることを示している。会員Aと
他の会員との類似度を購入履歴を用いたjaccard係数で算出し、閾値を0.2と設
定すると、図57の右の表に示すように会員Aと他の会員との類似度が算出され、会員A
の類似会員は、類似判定で「○」がついた会員Bと会員Cと会員Eと会員Fとなる。
次に、会員Aの作成者における推薦属性を選出する例を図58を用いて説明する。推薦
値算出方法として、第1の方法を用いた場合、図58の左の2つの表に示すように、会員
Aは既に購入した「作者1」と「作者2」を除いた、「作者3」と「作者4」の推薦値は
、それぞれ、「4」、「3」となる。推薦値の閾値を「4」とすると、図58の右のリス
トが示すように、会員Aの推薦属性は「作者3」となる。
次に、会員Aに対する推薦商品ごとに利用親ポイントの分配率を算出する例を、図59
を用いて説明する。分配率の算出方法として分配率算出の第1の方法を用いると、図59
の表に示すように、推薦属性「作者3」における会員Bと会員Cと会員Eと会員Fの分配
率が、それぞれ「0.25」となる。
そして、会員Aが「作者3」の商品cを購入すると、会員Bと会員Cと会員Eと会員F
の4人に利用ポイントが付与され、会員Aが「作者3」の商品fを購入すると、会員Bと
会員Cと会員Eと会員Fの4人に利用ポイントが付与され、一度の購入で複数の会員がポ
イントを得ることができる。従来技術のように、商品を購入したユーザが参考にした情報
を提供した会員1人にポイントを付与するシステムでは、一度の購入に対し1人の会員し
かポイントが得られない。
また、ユーザAが「作者3」の商品cと商品fの2つを購入した場合(購入回数2回の
場合)、購入したユーザ本人にポイントを付与する通常のポイントシステム、あるいは購
入したユーザに情報を提供した他のユーザ1人にポイントを付与するポイントシステムに
おいては、ポイントが付与される回数は、どちらのシステムにおいても延べ2回である。
一方、本発明の場合、図59の表に示したように、延べ8回ポイントが付与されることに
なる。更に、購入ユーザ本人にもポイントを付与すると、延べ10回(8+2=10)ポ
イントが付与される。このように本発明によれば、従来よりもポイントが更新される頻度
やポイント付与されるユーザ数を多くすることができる。このため、「自分のポイントが
今日増えているかも知れない」という期待感や、「予期せぬタイミングで急にポイントが
増えて驚いた」といった意外性を多くのユーザに継続的に与えることができるので、アイ
テム提供サーバへのアクセス頻度を増やすことができる。そして、アイテムやアイテム提
供サーバに対するユーザの関心を高めて、アイテム利用を促進することができる。
また本実施形態においては、ポイントが付与される対象のユーザは、購入ユーザとその
類似ユーザに限定されるので、必要以上に多くのユーザにポイントが配分されることがな
く、ポイント付与されるユーザの1人当たりのポイント数を比較的多くすることができる
。また本実施形態のポイント付与の仕組みをあらかじめユーザに通知しておけば、ポイン
トが付与されたユーザは、「自分が過去にあるアイテムを利用したことにより、他のユー
ザの推薦属性情報にそのアイテムが登場し、それを見たユーザがアイテムを購入したので
、自分のポイントが増えた」という理由(因果関係)が分かる。
すなわち、自分の過去の消費行動(利用行動)が間接的に他のユーザの消費行動につな
がったことが分かるので、ポイントシステムへの納得感や信頼感が得られやすい。また、
ポイント変化の様子を通じて、本人の消費行動が他のユーザの推薦属性情報に影響を与え
たり、逆に他のユーザの消費行動が本人の推薦属性情報に影響する仕組みや、本人と他の
ユーザとの「つながり感」をユーザに実感させることができるので、従来の情報推薦シス
テムよりも、推薦情報に対するユーザの興味や信頼感を高めることができる。
更に、他のユーザの消費行動を誘発することを狙って、自分の利用するアイテムを増や
したり、過去にあまり利用していないタイプのアイテムを利用する可能性も高まるため、
アイテム利用を促進することができる。また、早い時期にアイテムを利用したユーザほど
ポイントが増えるので、このようなポイントサービスの特性をユーザに通知することによ
り、「自分と類似するユーザが今後利用しそうなアイテムを予測して、いち早く利用しよ
う」というインセンティブが各々のユーザに働き、アイテムの利用が促進されるという効
果が得られる。
なお、本実施形態において、端末装置3から利用情報を送信する際に、アイテム提供サ
ーバ装置2を経由して、情報処理サーバ装置1に送信しているが、アイテム提供サーバ装
置2を経由せずに直接送信してもよい。この場合、端末装置3と情報処理サーバ装置1と
が直接通信できるように、図36に示したシステム構成を用いる。また、端末装置3は、
アイテム提供サーバ装置2を経由して、情報処理サーバ装置1から利用ポイント情報を取
得しているが、アイテム提供サーバ装置2を経由せずに直接送信してもよい。この場合、
端末装置3と情報処理サーバ装置1とが直接通信できるように、図36に示したシステム
構成を用いる。
また、情報処理サーバ装置1の利用ポイント算出部111にて利用親ポイントを算出し
、算出した利用親ポイントを利用ポイント算出対象のユーザに分配しているが、利用親ポ
イントを分配せずに、利用ポイント算出対象のユーザに一定の利用ポイントを付与しても
よい。このとき、利用ポイント算出部111の利用ポイント算出処理において、ステップ
S203とステップS207の処理を行わずに、ステップS208にて一定の利用ポイン
トを加算すればよい。さらに、分配率を記憶や算出する必要がなくなるので、分配情報格
納部135に分配率であるrateを記憶する必要がなくなり、分配ユーザ選出部113
の分配ユーザ選出処理において、ステップS605の処理を行わずに、ステップS606
にて、分配対象ユーザごとに、ステップS603で選択した推薦属性情報のユーザ識別子
(base_user_id)と、属性種別識別子(type_id)と属性値識別子(
attr_id)と、分配対象ユーザのユーザ識別子(recom_user_id)と
を関連付けた分配情報として記憶すればよい。
また、端末装置3の表示部34にユーザページを表示する際に、ユーザごとに利用ポイ
ントの総取得ポイント数を1つ表示しているが、図60のユーザページの表示例が示すよ
うに、端末装置3を利用中のユーザの過去に利用したアイテム属性ごとに利用ポイントを
表示してもよい。図60の表示例では、左上に端末装置3を利用中のユーザのユーザ名と
、獲得した利用ポイントの合計値とを表示し、左下に端末装置3を利用中のユーザが過去
に利用したアイテム属性と、アイテム属性ごとの利用ポイントを表示している。また、中
央左に端末装置3を利用中のユーザの推薦属性情報を表示している。また、中央右に選択
された推薦属性情報に対応するアイテム属性情報を表示している。また、右上に検索条件
を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリガーとなる「検索」ボタンとを表
示し、右下に検索条件を満たすアイテム情報を表示している。
このとき、利用ポイント情報格納部137に、ユーザごと、アイテム属性ごとに利用ポ
イントを記憶する必要があるので、図61の格納状態のように、ユーザ識別子(user
_id)と、属性種別識別子(type_id)と、属性値識別子(attr_id)と
、利用ポイント(point)とを、利用ポイント情報として関連付けて記憶する。また
、利用ポイント情報を特定するために、ユーザ識別子だけでなく、属性種別識別子と属性
値識別子も必要になるため、利用ポイント算出部111における利用ポイント算出処理の
ステップS208にて、利用ポイント情報を特定する際に、ステップS206にて選択し
た分配情報に含まれるrecom_user_idと、type_idとattr_id
とを用いる。また、ユーザページ情報作成部211にてユーザページ情報を作成する際に
、ユーザページを作成するユーザの利用したアイテム属性ごとの利用ポイントを用いる必
要があるため、利用ポイント情報取得部114が利用ポイント情報送信処理を行う際に、
ユーザページを作成するユーザの全ての利用ポイント情報を送信すればよい。
具体的には、利用ポイント情報取得部114が、利用ポイント情報格納部137より、
利用ポイント情報取得要求に含まれるユーザ識別子に対応した利用ポイント情報を全て取
得し、アイテム提供サーバ装置2に、取得した全ての利用ポイント情報を送信すればよい
また、推薦属性のアイテム属性を有するアイテムを利用したユーザに対して、そのアイ
テムの利用により、何人のユーザに利用ポイントが付与されたかを示す情報を表示しても
よい。このとき、利用ポイント算出部111が、利用ポイント算出処理終了時に、ステッ
プS204にて取得した分配情報の数(利用ポイントが付与されたユーザの数)を、端末
装置3に、直接、または、アイテム提供サーバ装置2経由で送信すればよい。そして、端
末装置3は、表示部34に表示するユーザページに、受信した利用ポイントが付与された
ユーザの数を通知する情報を、例えば、図62のユーザページの表示例のように表示すれ
ばよい。
所定のタイミングは、推薦属性選出部112で行う処理と同様に、様々なタイミングを
用いることができる。例えば、24時間ごとなど所定の時間間隔で処理を行えばよい。ま
た、推薦属性選出部112で行う処理のタイミングと同期してもよいし、同期しなくても
よい。すなわち、推薦属性選出部112で行う処理における所定のタイミング(第1の所
定タイミング)と、利用ポイント算出処理における所定のタイミング(第2の所定タイミ
ング)は、同じであっても、それぞれ異なっていてもよい。
また、利用ポイント算出部111は、アイテム提供サーバ装置2より、利用情報を受信
するごとに利用ポイント算出処理を行っているが、所定のタイミングごとに利用ポイント
算出処理を行ってもよい。このとき、情報処理サーバ格納部13に、利用ポイント算出処
理を行っていない利用情報をそのまま格納するための、未処理利用情報格納部を設け、利
用ポイント算出部111が、アイテム提供サーバ装置2より、利用情報を受信した際に、
利用ポイント算出処理を行う代わりに、未処理利用情報格納部に、受信した利用情報を記
憶する。利用情報格納部に、受信した利用情報を記憶することで、その記憶された利用情
報に対応する利用履歴は未処理であるとみなされる。
そして、所定のタイミングごとに、利用ポイント算出部111が、未処理利用情報格納
部に記憶されている全ての利用情報を取得し、取得した利用情報の集合から順次1つの利
用情報(利用情報に対応する利用履歴が、一の利用履歴となる)を選択し、利用ポイント
算出処理を行い、未処理利用情報格納部に記憶された利用情報を全て消去すればよい。こ
の場合、利用ポイント算出処理において使われる利用履歴格納部131に格納されている
利用履歴は、全て一の利用履歴よりも先に利用された(古い)データである。
<第5実施形態>
以下に、本発明の第5実施形態について、図を用いて詳細に説明する。本発明の第5実
施形態では、推薦属性情報に関するアイテムの利用1回につき、一定の利用ポイントを分
配対象ユーザに分配する代わりに、一定の期間に対して付与する利用ポイントの合計値を
サービスの提供側が決め、その利用ポイントの合計値を基に利用ポイントを算出するよう
にしている。
本発明の第5実施形態におけるシステム全体の構成は、情報処理サーバ装置1の代わり
に情報処理サーバ装置6を用いる以外は本発明の第4実施形態の場合と同様である。アイ
テム提供サーバ装置2、端末装置3、ネットワーク4(およびネットワーク5)は、本発
明の第4実施形態と同様である。
情報処理サーバ装置6は、アイテム提供サーバ装置2に推薦属性情報を送信したり、ア
イテム提供サーバ装置2の要求に応じて、利用ポイント情報を送信する装置である。情報
処理サーバ装置6は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネ
ットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェア(プログラム
)処理として実施することも可能である。図63は、本実施形態における情報処理サーバ
装置6の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装置6は、情報処理サーバ制
御部61と、情報処理サーバ通信部12と、情報処理サーバ格納部63とで構成される。
情報処理サーバ通信部12は、本発明の第4実施形態と同様である。
情報処理サーバ格納部63は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶す
る。情報処理サーバ格納部63は、利用履歴格納部131と、属性嗜好情報格納部132
と、類似ユーザ情報格納部133と、推薦属性情報格納部134と、分配情報格納部13
5と、利用ポイント情報格納部137と、ユーザ情報格納部138と、アイテム情報格納
部139と、仮ポイント情報格納部630とで構成される。利用履歴格納部131と、属
性嗜好情報格納部132と、類似ユーザ情報格納部133と、推薦属性情報格納部134
と、分配情報格納部135と、利用ポイント情報格納部137と、ユーザ情報格納部13
8と、アイテム情報格納部139は、本発明の第4実施形態と同様である。
仮ポイント情報格納部630は、HDDなどの記憶装置を用いて、仮ポイント情報を複
数記憶する。図64は、仮ポイント情報格納部630の格納状態を示す図である。仮ポイ
ント情報とは、ユーザ識別子(user_id)と、そのユーザ識別子に対応するユーザ
の仮ポイント(tmp_point)とを関連付けたものであり、図64のようなテーブ
ル形式で記憶する。なお、記憶されている仮ポイントの初期値は「0」である。
情報処理サーバ制御部61は、情報処理サーバ装置6を構成する各部に対して、全体的
な制御を行う。情報処理サーバ制御部61は、利用ポイント算出部611と、推薦属性選
出部112と、分配ユーザ選出部113と、利用ポイント情報取得部114とで構成され
る。推薦属性選出部112と、分配ユーザ選出部113と、利用ポイント情報取得部11
4は、本発明の第4実施形態と同様である。
利用ポイント算出部611は、ネットワーク4を介して、アイテム提供サーバ装置2よ
り、利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理の代わりに、仮ポイント算出処理を行
う。また、一定の期間ごとに利用親ポイント分配処理を行う。一定の期間ごととは、例え
ば、一日ごとや一週間ごとなど、一定の時間経過ごととしてもよい。また、サービス提供
側が自由に時間間隔を変えてもよい。
仮ポイント算出処理の手順を図65のフローチャートを用いて説明する。仮ポイント処
理の手順は、本発明の第4実施形態における利用ポイント算出処理の手順において、ステ
ップS203の処理をなくし、ステップS207からステップS208までの処理をステ
ップS707の処理で置き換えたものであるため、置き換えた処理についてのみ説明する

ステップS707では、利用ポイント算出部611が、仮ポイント情報格納部630に
おいて、ステップS205にて選択した分配情報に含まれるrecom_user_id
と、仮ポイント情報のuser_idとを照合し、一致する仮ポイント情報を特定し、特
定した仮ポイント情報のtmp_pointに、ステップS206にて選択した分配情報
に含まれるrateを加算する。次に、ステップS205へ進む。以上が、仮ポイント算
出処理の説明である。
次に、一定の期間ごとに行う利用親ポイント分配処理の手順について、図66のフロー
チャートを用いて説明する。
まず、利用ポイント算出部611が、一定期間に付与する利用親ポイントを取得する(
ステップS801)。利用親ポイントを取得する方法は、予めサービスの提供側が設定し
ておき、その設定した値を取得してもよいし、図示しないキーボード等の利用親ポイント
を入力する手段を用意し、利用親ポイント分配処理を行うたびに、サービス提供側が入力
することで取得してもよい。
次に、利用ポイント算出部611が、仮ポイント情報格納部630より、利用親ポイン
トを分配する対象ユーザを抽出するために、tmp_pointの値が「0」を超える全
ての仮ポイント情報を取得する(ステップS802)。
次に、利用ポイント算出部611が、ステップS802にて取得した仮ポイント情報の
うち、例えば取得した順に、1つ選択する(ステップS803)。
次に、利用ポイント算出部611が、ステップS803にて選択した仮ポイント情報に
含まれるuser_idに対する利用ポイントを変更するための変更値を算出する(ステ
ップS804)。変更値は、ステップS803にて選択した仮ポイント情報に含まれるt
mp_pointが、ステップS802にて取得した全ての仮ポイント情報に含まれるt
mp_pointの総和に占める割合に応じて、ステップS801にて取得した利用親ポ
イントを分配することで算出する。利用親ポイントvpを分配する対象となった全てのユ
ーザの集合をUtとし、利用ポイントを算出するユーザub(ub∈Ut)のtmp_p
ointをt(ub)とし、ユーザu(u∈Ut)のtmp_pointをt(u)とす
ると、ユーザubの利用ポイントv(ub)は、図75の式(11)で算出される。
次に、利用ポイント算出部611が、利用ポイント情報格納部137において、ステッ
プS803にて選択した仮ポイント情報に含まれるuser_idに対応する利用ポイン
ト情報を特定し、特定した利用ポイント情報のpoint(元の利用ポイント)に、ステ
ップS804にて算出した変更値を加算する(ステップS805)。
次に、利用ポイント算出部611が、ステップS803にて全ての仮ポイント情報を選
択したか否かを判定する(ステップS806)。全て選択した場合は、ステップS807
へ進み、未選択のものが残っている場合は、ステップS803へ進む。ステップS807
では、利用ポイント算出部611が、仮ポイント情報格納部630にて、全ての仮ポイン
ト情報のtmp_pointの値を「0」で置き換え、ステップS801からステップS
807までの処理を終了する。
上記の説明では、ステップS805にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用
ポイントを更新しているが、加算処理の代わりに、元の利用ポイントと以下に示す係数(
変更値)との乗算処理を用いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS
801では、一定期間に付与する利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポイント
をどの程度増加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)の合計
値である親増加率を取得する。そして、親増加率srを分配する対象となった全てのユー
ザの集合をUtとし、利用ポイントを算出するユーザub(ub∈Ut)のtmp_po
intをt(ub)とし、ユーザu(u∈Ut)のtmp_pointをt(u)として
、図75の式(12)により、ユーザubに対して係数m(ub)を算出する。なお、利
用ポイントの初期値が「0」であると、いくら係数を掛け合わせても増加しないため、初
期値を「0」を超える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番最初に利用ポイン
トの算出対象になった場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。以上が、一定の期
間ごとに行う利用親ポイント分配処理の説明である。
本実施形態における利用ポイントの付与方法によれば、サービスの提供側が一定期間に
付与する利用ポイントの総和を自由にコントロールできるので、事業運営者のポイントサ
ービスに係る予算に応じて、利用ポイントの付与を行うことが容易にできる。
<第6実施形態>
以下に、本発明の第6実施形態について、図を用いて詳細に説明する。本発明の第6実
施形態では、推薦属性選出処理を行わずに、比較的少ない処理量で、利用ポイントの付与
を行うようにしている。本発明の第6実施形態におけるシステム全体の構成は、情報処理
サーバ装置1に代えて情報処理サーバ装置7を用い、アイテム提供サーバ装置2に代えて
アイテム提供サーバ装置8を用いる以外は、本発明の第4実施形態の場合と同様である。
ネットワーク4(およびネットワーク5)についても、本発明の第4実施形態と同様であ
る。
アイテム提供サーバ装置8は、端末装置3の要求に応じて、アイテムを提供する装置で
ある。アイテム提供サーバ装置8は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ
(HDD)、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、ソフトウェ
ア(プログラム)処理として実施することも可能である。
図67は、本実施形態におけるアイテム提供サーバ装置8の構成図である。本実施形態
におけるアイテム提供サーバ装置8は、アイテム提供サーバ制御部81と、アイテム提供
サーバ通信部22と、認証部23と、アイテム提供サーバ格納部84とで構成される。ア
イテム提供サーバ通信部22と、認証部23は、本発明の第4実施形態と同様である。
アイテム提供サーバ格納部84は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記
憶する。アイテム提供サーバ格納部84は、ユーザ情報格納部241と、アイテム情報格
納部242と利用履歴格納部243とで構成される。ユーザ情報格納部241と、アイテ
ム情報格納部242と利用履歴格納部243は、本発明の第4実施形態と同様である。
アイテム提供サーバ制御部81は、アイテム提供サーバ装置8を構成する各部に対して
、全体的な制御を行う。アイテム提供サーバ制御部81は、ユーザページ情報作成部81
1と、利用情報中継部213とで構成される。利用情報中継部213は、本発明の第4実
施形態と同様である。
ユーザページ情報作成部811は、本発明の第4実施形態におけるユーザページ情報作
成部211と同様に第1と第2の処理を行うが、第3の処理は行わず、第1の処理は手順
が異なる。本実施形態における第1の処理(ユーザページ情報送信処理)の手順は、推薦
属性情報を取得する手順を省略し、ユーザページ情報を作成する際に、推薦属性情報を用
いずに作成すればよい。
端末装置3は、本発明の第4実施形態と同様の機能を有するが、端末制御部31のユー
ザページ表示部311におけるユーザページ表示処理にて表示するユーザページが異なる
。本実施形態における表示部34に表示するユーザページは、例えば、図68のユーザペ
ージの表示例のように、利用ポイントが確認でき、アイテムの検索手段が用意され、検索
により取得したアイテムを表示できるようにすればよい。図68の表示例では、上部に端
末装置3を利用中のユーザのユーザ名と利用ポイントとを表示している。また、中央部に
検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリガーとなる「検索」ボタ
ンとを表示している。また、下部に検索条件を満たすアイテム情報を表示している。
また、利用情報作成部312にて利用情報を作成する際に、利用履歴のみを用いて作成
する。
情報処理サーバ装置7は、アイテム提供サーバ装置8の要求に応じて、利用ポイントを
送信する装置である。情報処理サーバ装置7は、CPU、RAM、ROM、ハードディス
クドライブ(HDD)、ネットワークインタフェース等を備えるコンピュータを用いて、
ソフトウェア(プログラム)処理として実施することも可能である。図69は、本実施形
態における情報処理サーバ装置7の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装
置7は、情報処理サーバ制御部71と、情報処理サーバ通信部12と、情報処理サーバ格
納部73とで構成される。情報処理サーバ通信部12は、本発明の第4実施形態と同様で
ある。
情報処理サーバ格納部73は、HDDなどの記憶装置を用いて、様々なデータを記憶す
る。情報処理サーバ格納部73は、利用履歴格納部131と、利用ポイント情報格納部1
37と、ユーザ情報格納部138と、アイテム情報格納部139とで構成される。利用履
歴格納部131と、利用ポイント情報格納部137と、ユーザ情報格納部138と、アイ
テム情報格納部139は、本発明の第4実施形態と同様である。
情報処理サーバ制御部71は、情報処理サーバ装置7を構成する各部に対して、全体的
な制御を行う。情報処理サーバ制御部71は、利用ポイント算出部711と、利用ポイン
ト情報取得部114とで構成される。利用ポイント情報取得部114は、本発明の第4実
施形態と同様である。利用ポイント算出部711は、ネットワーク4を介して、アイテム
提供サーバ装置2より、利用情報を受信すると、利用ポイント算出処理を行う。
利用ポイント算出処理の手順を図70のフローチャートを用いて説明する。ステップS
201は、本発明の第4実施形態と同様である。次に、ステップS902へ進む。
ステップS902では、ステップS201にて取得した利用情報が利用ポイントの付与
対象となるか否かを判定する。付与対象になる場合はステップS203へ進み、付与対象
にならない場合はステップS209へ進む。利用情報が利用ポイントの付与対象となるか
否かを判定するには、まず、アイテム情報格納部139より、利用履歴のアイテム識別子
に対応する属性対応情報を全て取得する。次に、取得した属性対応情報ごとに、制約情報
格納部136にて格納されている制約情報似て構成される制約条件のうち、少なくとも1
つ充足するか否かを判定する。制約情報を少なくとも1つ充足する属性対応情報が1つで
も存在する場合は付与対象と判定し、1つも存在しない場合は付与対象でないと判定する
ステップS203は、本発明の第4実施形態と同様である。次に、ステップS904へ
進む。
ステップS904では、利用ポイント算出部711が、利用履歴格納部131とアイテ
ム情報格納部139より、ステップS203にて算出した利用親ポイントを分配するユー
ザ(分配ユーザ)の利用履歴を取得する。分配ユーザの利用履歴を取得するには、まず、
アイテム情報格納部139より、ステップS201にて取得した利用情報の利用履歴(一
の利用履歴)に含まれるアイテム識別子に対応する属性対応情報を全て取得する。次に、
次に、取得した属性対応情報ごとに、制約情報格納部136にて格納されている制約情報
似て構成される制約条件のうち、少なくとも1つ充足するか否かを判定し、制約条件を少
なくとも1つ充足した属性対応情報に含まれるアイテム属性を全て(一のアイテム属性集
合)抽出する。次に、アイテム情報格納部139より、抽出したアイテム属性に対応する
アイテム識別子(一のアイテム集合)を全て抽出する。
つまり、利用履歴に対応するアイテムが属するアイテム属性のうち、制約条件を満たす
アイテム属性のいずれかを有するアイテムが全て抽出される。そして、抽出したアイテム
識別子と、利用履歴格納部131に格納されている利用履歴のitem_idとを照合し
、一致する利用履歴を全て取得すればよい。取得した利用履歴からuser_idを抽出
することで、分配ユーザのユーザ識別子を抽出することができる。
このとき、取得する利用履歴を制限してもよい。例えば、利用履歴を取得する際に、抽
出したアイテム識別子と一致する利用履歴の中から、ランダムにサービス提供側が予め定
めた所定数まで取得すればよい。
また、利用履歴を利用日時により制限することもできる。例えば、過去の特定の時点か
ら、利用ポイント算出処理を行っている時点(現在)までの間に利用されたアイテムに関
する利用履歴の中で、抽出したアイテム識別子を含む利用履歴を全て取得すればよい。過
去の特定の時点は、サービス提供側が予め決めておけばよく、例えば、利用ポイント算出
処理を行っている時点から3ヶ月前や、半年前や、1年前とすればよい。
他にも様々な条件を用いて、取得する分配ユーザの利用履歴を制限することができる。
次に、利用ポイント算出部711が、分配ユーザごとに、分配率を算出する(ステップ
S905)。分配率の算出には、本発明の第4実施形態における分配アイテム選出部11
3による分配ユーザ選出処理の分配率算出方法を用いることができる。分配率算出の第2
の方法を用いる場合は、類似度が記憶されていないため、分配率を算出する前に、本発明
の第4実施形態における推薦属性選出部112による類似ユーザ選出処理の類似度算出の
第1〜第2、及び、第4〜第7の方法を用いることができる。分配率算出の第2の方法を
用いる場合は、類似度が記憶されていないため、分配率を算出する前に、本発明の第4実
施形態における推薦属性選出部112による類似ユーザ選出処理の類似度算出方法を用い
ることができる。
次に、利用ポイント算出部711が、ステップS904にて取得した利用履歴より分配
ユーザのユーザ識別子を重複せずに抽出し、例えば抽出した順に、1つ選択する(ステッ
プS906)。
次に、利用ポイント算出部711が、ステップS203にて算出した利用親ポイントと
、ステップS905にて算出した分配率のうち、ステップS906にて選択したユーザ識
別子に対応する分配率とを掛け合わせることで利用ポイントを算出し(ステップS907
)、ステップS208へ進む。
ステップS208は、本発明の第4実施形態と同様である。次に、ステップS908へ
進む。
ステップS909では、利用ポイント算出部711が、ステップS906にて、全ての
分配ユーザのユーザ識別子を選択したか否かを判定する。全て選択した場合はステップS
209へ進み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS906へ進む。ステップ
S209は、本発明の第4実施形態と同様である。
なお、この利用ポイント算出処理において、1つの利用情報に対して、利用親ポイント
を分配するユーザの数を制限してもよい。利用親ポイントを分配するユーザの制限は、本
発明の第4実施形態と同様に行えばよい。ただし、類似度を用いる場合は、類似度が記憶
されていないため、類似度を算出する必要がある。また、上記説明では、利用親ポイント
を算出し、算出した利用親ポイントを分配ユーザに分配しているが、利用親ポイントを分
配せずに、分配ユーザに一定の利用ポイントを付与してもよい。このとき、ステップS2
03とステップS905とステップS907の処理を行わずに、ステップS907にて一
定の利用ポイントを加算すればよい。
また、ステップS208にて、元の利用ポイントに変更値を加算して、利用ポイントを
更新しているが、加算処理の代わりに、元のポイントと以下に示す係数との乗算処理を用
いて、利用ポイントを更新してもよい。このとき、ステップS203では、加算する利用
ポイントの和である利用親ポイントの代わりに、増加率(元の利用ポイントをどの程度増
加させるかを示す値であり、この値に1を加えることで係数となる)の合計値である親増
加率を算出する。
そして、ステップS906にて選択した分配ユーザurの推薦属性情報に対応する属性
種別tiの属性値tijに関する分配率をrate(ur,ti,tij)とし、親増加
率をsrとして、図73の式(1)により、係数m(ur,ti,tij)を算出する。
また、利用ポイントの初期値が「0」であると、いくら倍率を掛け合わせても増加しない
ため、初期値を「0」を超える値で設定するか、初期値は「0」であるが、一番最初に利
用ポイントの算出対象になった場合にのみ、一定のポイント数を加えればよい。
以上が、利用ポイント算出処理の手順の説明である。
また、全ての利用情報に対して、利用ポイント算出部711における利用ポイント算出
処理を行っているが、利用ポイント算出処理を行う利用情報を人気アイテムに制限しても
よい。人気アイテムとは多くのユーザに利用されているアイテムであり、アイテムごとに
利用回数を調べ、利用回数が所定数以上のアイテム、または利用回数の多い順に所定数の
アイテムを抽出し、人気アイテムとすればよい。このとき、端末装置3の表示部34に表
示するユーザページに、例えば、図71の表示例のように、人気アイテムの情報と検索結
果とを分けて表示する必要がある。図71の表示例では、左上に端末装置3を利用中のユ
ーザのユーザ名と利用ポイントとを表示し、左下に人気アイテムの情報を表示している。
また、右上に検索条件を入力するテキストボックスと検索条件送信処理のトリガーとなる
「検索」ボタンとを表示し、右下に検索条件を満たすアイテム情報を表示している。
このため、ユーザページ情報作成部811にてユーザページ情報を作成する際に、人気
アイテムのアイテム情報を用いる必要がある。人気アイテムのアイテム情報は、情報処理
サーバ装置7にて取得することができる。具体的には、情報処理サーバ装置7の利用履歴
格納部131に記憶されている利用情報を用いて、アイテム識別子ごとの利用回数を算出
し、算出した利用回数に基づいて人気アイテムのアイテム識別子を抽出する。
そして、アイテム情報格納部139より、抽出したアイテム識別子に対応するアイテム
属性情報を取得すればよい。また、利用情報が人気アイテムのものであるか否かを判定す
るために、端末装置3の利用情報作成部312にて利用情報を作成する際に、ユーザペー
ジに表示されている人気アイテムを利用した場合は人気アイテムであるという情報を付与
し、人気アイテム以外のアイテム、例えば、検索結果として表示されたアイテムを利用し
た場合は人気アイテムではないという情報を付与する。この付与した情報を用いることで
、人気アイテムの利用情報に対してのみ、利用ポイント算出処理を行うことができる。ま
た、特定の期間に利用された利用回数を基に人気アイテムを選出してもよい。特定の期間
は、サービス提供側が予め設定しておけばよい。
また、ユーザ情報格納部138に記憶されているユーザ属性情報に含まれる属性ごとに
条件を指定し、指定した条件を満たすユーザの利用履歴のみで人気アイテムを抽出しても
よい。このとき、端末装置3の表示部34に表示するユーザページに、例えば、図72の
表示例のように、ユーザ属性情報に含まれる属性ごとに条件を自由に指定し、指定した条
件を満たすユーザ利用情報のみで抽出された人気アイテムを表示できるようにする必要が
ある。図72の表示例では、図71の表示例に追加して、左上にユーザの属性情報の属性
値を指定するためのメニューやテキストボックスが表示されている。
このため、まず、端末装置3が、情報処理サーバ装置7に、直接、または、アイテム提
供サーバ装置8経由で、ユーザ属性情報に含まれる属性ごとに指定した条件を送信する。
次に、情報処理サーバ装置7が、ユーザ情報格納部138より、受信したユーザ属性情報
に含まれる属性ごとに指定した条件を満たすユーザ情報に含まれるユーザ識別子を全て抽
出する。次に、情報処理サーバ装置7が、利用履歴格納部131に記憶されている利用履
歴のうち、抽出したユーザ識別子のいずれかを含む利用履歴を全て用いて人気アイテムの
アイテム識別子を抽出する。
次に、情報処理サーバ装置7が、アイテム情報格納部139より、抽出した全ての人気
アイテムのアイテム識別子に対応するアイテム属性情報を全て取得し、端末装置3に、直
接、または、アイテム提供サーバ装置8経由で、取得した全ての人気アイテムのアイテム
情報を送信する。そして、端末装置3が、受信した人気アイテムのアイテム情報を用いて
ユーザページを更新し、出力部34に、更新したユーザページを表示できるようにする必
要がある。この場合も、人気アイテムの抽出に用いる利用履歴を特定の期間に制限しても
よい。また、ユーザ属性情報に含まれる属性ごとに条件を指定する代わりに、アイテム属
性情報に含まれるアイテム属性ごとに条件を指定してもよい。
このとき、端末装置3にて、ユーザ属性情報の条件を指定する代わりに、アイテム属性
情報の条件を指定できるようにする。さらに、情報処理サーバ装置7にて、人気アイテム
のアイテム識別子を抽出する際に、アイテム情報格納部139より指定した条件を満たす
アイテム属性情報に含まれるアイテム識別子を全て抽出し、抽出したアイテム識別子のい
ずれかを含む利用履歴を全て用いて人気アイテムのアイテム識別子を抽出すればよい。
ここで本実施形態において付与される利用ポイントと、本発明の第4実施形態において
付与される利用ポイントの違いについて、具体例を用いて説明する。例えば、ある時点で
のユーザの商品購入履歴が図57の左側の表で表わされているとする。その時点以降に、
会員Aが「商品d」を購入した場合、すでに、「商品d」の作成者である「作者4」のア
イテムである「商品d」と「商品e」を会員Bと会員Dと会員Eと会員Fの4人が購入し
ているため、本実施形態では会員Bと会員Dと会員Eと会員Fの4人に利用ポイントが付
与される。一方、本発明の第4実施形態の方法では、図58に示したように「作者4」は
会員Aの推薦属性ではないため、利用ポイントは誰にも付与されない。
また、ある時点以降に、会員Aが「商品c」を購入した場合、「作者3」のアイテムを
既に購入している会員Bと会員Cと会員Dと会員Eと会員Fの5人に利用ポイントが付与
される。一方、本発明の第4実施形態の方法では、分配対象は類似ユーザに限定されるた
め、利用ポイントが付与されるのは、会員Bと会員Cと会員Eと会員Fの3人になる。こ
のように、本実施形態の方法によれば、第4実施形態の方法よりも更に、利用ポイントを
付与するユーザ数を増やすことができる。また本実施形態は、第4実施形態よりも少ない
処理量で処理を行うことができる。
次に、図57の左側の表の例において、ある時点以降に、ユーザAが商品cと商品dと
商品eと商品fの4つを購入した場合(購入回数4回の場合)を考える。購入したユーザ
本人にポイントを付与する通常のポイントシステム、あるいは購入したユーザに情報を提
供した他のユーザ1人にポイントを付与するポイントシステムにおいては、ポイントが付
与される回数は、どちらのシステムにおいても延べ4回である。一方、本実施形態では、
商品cに関する購入で5回、商品dに関する購入で4回、商品eに関する購入で4回、商
品fに関する購入で5回ポイントが付与されるため、延べ18回(5+4+4+5)ポイ
ントが付与されることになる。更に、購入ユーザ本人にもポイントを付与すると、延べ2
2回(18+4=22)ポイントが付与される。
このように本実施形態によれば、ポイントを付与するユーザの数を更に増やしたり、ポ
イントが更新される頻度を更に高くすることができる。このため、「自分のポイントが今
日増えているかも知れない」という期待感や、「予期せぬタイミングで急にポイントが増
えて驚いた」といった意外性を多くのユーザに継続的に与えることができるので、アイテ
ム提供サーバへのアクセス頻度を増やすことができる。そして、アイテムやアイテム提供
サーバに対するユーザの関心をさらに高めて、アイテム利用をより促進することができる
また、多くの種類のアイテムを利用したユーザほど、同じアイテムを後から他のユーザ
が利用する可能性が高いので、それに伴って後からポイントが付与される可能性も高くな
る。このため、「より多くの種類のアイテムを利用しよう」というモチベーションが各々
のユーザで高まり、アイテムの利用が促進される。また、早い時期にアイテムを利用した
ユーザほどポイントが増えるので、このようなポイントサービスの特性をユーザに通知す
ることにより、「他のユーザが今後利用しそうなアイテムを予測して、いち早く利用しよ
う」というインセンティブが各々のユーザに働き、アイテムの利用が促進されるという効
果が得られる。
なお、本発明は上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができ
る。たとえば、上述においては利用ポイント算出処理や、推薦属性選出処理や、分配ユー
ザ選出処理などを情報処理サーバ装置1で行うようにしているが、これらの処理は、複数
の情報処理装置によって分担して行うようにしてもよい。
第1〜第3実施形態の符号の説明
1,7 アイテム提供サーバ装置
2,6,8 情報処理サーバ装置
3 端末装置
4,5 ネットワーク
11,71 アイテム提供サーバ制御手段
111,711 ユーザページ情報作成部
112 推薦アイテム取得部
113 利用情報中継部
12 アイテム提供サーバ通信手段
13 認証手段
14,74 アイテム提供サーバ格納手段
141 ユーザ情報格納部
142 アイテム情報格納部
143 推薦アイテム情報格納部
21,61,81 情報処理サーバ制御手段
211,611,811 利用ポイント算出部
212 類似ユーザ選出部
213 推薦アイテム選出部
214 利用ポイント取得部
22 情報処理サーバ通信手段
23,63,83 情報処理サーバ格納手段
231 利用情報格納部
232 類似ユーザ情報格納部
233 分配情報格納部
234 利用ポイント格納部
235 ユーザ情報格納部
236 アイテム情報格納部
31 端末制御手段
311 ユーザページ表示部
312 利用情報作成部
32 端末通信手段
33 入力手段
34 表示手段
637 仮ポイント格納部
第4〜第6実施形態の符号の説明
1,6,7 情報処理サーバ装置
2,8 アイテム提供サーバ装置
3 端末装置
4,5 ネットワーク
21,81 アイテム提供サーバ制御部
211,811 ユーザページ情報作成部
212 推薦属性情報取得部
213 利用情報中継部
22 アイテム提供サーバ通信部
23 認証部
24,84 アイテム提供サーバ格納部
241 ユーザ情報格納部
242 アイテム情報格納部
243 利用履歴格納部
244 推薦属性情報格納部
11,61,71 情報処理サーバ制御部
111,611,711 利用ポイント算出部
112 推薦属性選出部
113 分配ユーザ選出部
114 利用ポイント取得部
12 情報処理サーバ通信部
13,63,73 情報処理サーバ格納部
131 利用履歴格納部
132 属性嗜好情報格納部
133 類似ユーザ情報格納部
134 推薦属性情報格納部
135 分配情報格納部
136 制約情報格納部
137 利用ポイント情報格納部
138 ユーザ情報格納部
139 アイテム情報格納部
31 端末制御部
311 ユーザページ表示部
312 利用情報作成部
32 端末通信部
33 入力部
34 表示部
630 仮ポイント情報格納部

Claims (20)

  1. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得工程と、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成工程と、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出工程とを含み、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  2. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得工程と、
    アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得工程と、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成工程と、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出工程とを含み、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  3. 前記先行利用履歴形成工程では、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古く、かつ所定の時点よりも新しい他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
  4. 前記先行利用履歴形成工程では、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古く、かつ所定の時点よりも新しい他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
  5. 前記ポイント算出工程では、利用主体識別子とアイテム識別子との組み合わせごとに管理されているポイント値を変更するために、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子と前記一のアイテム識別子に対応する組み合わせごとに変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の情報処理方法。
  6. 前記利用履歴取得工程で取得された利用履歴に基づいて、利用主体識別子間の類似度を算出する類似度算出工程と、
    前記類似度算出工程で算出された類似度を用いて、利用主体識別子と推薦するアイテムのアイテム識別子とを対応させた推薦アイテム情報を作成する推薦アイテム情報作成工程とを含み、
    前記先行利用履歴形成工程では、前記推薦アイテム情報の利用主体識別子に利用履歴の利用主体識別子が一致し、かつ、前記推薦アイテム情報のアイテム識別子に利用履歴のアイテム識別子が一致するように前記一の利用履歴を選択する、
    ことを特徴とする請求項1、請求項3または請求項5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  7. 前記ポイント算出工程では、利用主体識別子とアイテム属性との組み合わせごとに管理されているポイント値を変更するために、前記一のアイテム属性集合に含まれるアイテム属性ごとに、分配対象のユーザ集合の少なくとも一部である利用主体識別子とアイテム属性に対応する変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項4に記載の情報処理方法。
  8. 前記利用履歴取得工程で取得された利用履歴に基づいて、利用主体識別子間の類似度を算出する類似度算出工程と、
    前記類似度算出工程で算出された類似度を用いて、利用主体識別子と推薦するアイテム属性とを対応させた推薦属性情報を作成する推薦属性情報作成工程とを含み、
    前記先行利用履歴形成工程では、前記推薦属性情報の利用主体識別子に利用履歴の利用主体識別子が一致し、かつ、前記推薦属性情報のアイテム属性に前記一のアイテム属性集合に含まれるいずれかのアイテム属性が一致するように、前記一の利用履歴を選択する、
    ことを特徴とする請求項2、請求項4または請求項7に記載の情報処理方法。
  9. 前記利用形態情報は、アイテムの属性情報を選択する操作、アイテムを購入候補に指定する操作、アイテムを購入する操作、アイテムの再生に係る操作、アイテムの視聴に係る操作、のいずれかの操作を示す情報である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 前記ポイント算出工程では、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に係るユーザのアイテム利用回数、または前記ユーザのアイテム利用開始に係る時点、または前記ユーザが前記一のアイテムを利用した時点、または前記ユーザのユーザ属性情報、または前記一の利用履歴に対応する利用主体識別子である一の利用主体識別子と分配対象のユーザ集合に含まれる利用主体識別子とのアイテム利用に係る類似度、のいずれかの情報に基づいて、前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 前記ポイント算出工程では、所定期間における前記変更値の総和が所定の値となるように、前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  12. 前記ポイント算出工程では、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子の数、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に係るユーザのアイテム利用回数、または前記ユーザのアイテム利用金額、または前記ユーザのアイテム利用開始に係る時点、のいずれかの情報に基づいて、前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  13. 前記ポイント算出工程では、所定の値、または分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に係るユーザの前記一のアイテムに関する利用回数、または前記ユーザの前記一のアイテムに関する利用金額、または前記ユーザが前記一のアイテムを利用した時点のいずれかの情報に基づいて、前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  14. 前記ポイント算出工程では、前記一の利用履歴に対応する利用主体識別子である一の利用主体識別子と分配対象のユーザ集合に含まれる利用主体識別子とのアイテム利用に係る類似度が高いほど大きな値となるように前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  15. 前記ポイント算出工程では、前記一の利用履歴に対応する利用主体識別子である一の利用主体識別子と分配対象のユーザ集合に含まれる利用主体識別子とのユーザ属性情報に係る適合度が高いほど大きな値となるように前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  16. 前記ポイント算出工程では、前記分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに定まる第1の値と、前記分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに定まる第2の値とを算出し、前記第1の値と前記第2の値との加算値、または、前記第1の値と前記第2の値との乗算値、を用いて、前記変更値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  17. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得部と、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成部と、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出部とを備え、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  18. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得部と、
    アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得部と、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成部と、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出部とを備え、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  19. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得ステップと、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子である一のアイテム識別子と同じアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成ステップと、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  20. ユーザまたはユーザの利用した端末装置を識別するための利用主体識別子と、ユーザにより利用されたアイテムを識別するアイテム識別子と、アイテムに係るユーザの利用操作の種類を区別する利用形態情報とを関連付けた利用履歴を複数取得する利用履歴取得ステップと、
    アイテム識別子とアイテム属性とを関連付けたアイテム情報を取得するアイテム情報取得ステップと、
    前記取得した複数の利用履歴の中から一の利用履歴を選択し、前記一の利用履歴のアイテム識別子に対応する1つ以上のアイテム属性の集合である一のアイテム属性集合を形成し、前記一のアイテム属性集合に属する少なくとも1つのアイテム属性に対応するアイテム識別子の集合である一のアイテム集合を形成し、前記一のアイテム集合に属するアイテム識別子を持ち、かつ前記一の利用履歴よりも古い他の利用履歴の集合である先行利用履歴集合を形成する先行利用履歴形成ステップと、
    前記先行利用履歴集合に含まれる利用主体識別子のうちの少なくとも一部であり、かつ所定数を超えない複数の利用主体識別子を分配対象のユーザ集合として抽出し、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子ごとに管理されているポイント値を変更するための変更値を算出するポイント算出ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記変更値は、分配対象のユーザ集合に属する利用主体識別子に対応する先行利用履歴に含まれる利用形態情報に応じた値となる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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