JP5673494B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
また、アイテム推薦に必要な処理時間を短縮するための技術の開発も行われている。
例えば、アイテム推薦処理に使用する利用履歴データの量を制限することにより、処理時間を短縮する装置が、特許文献1と特許文献2に開示されている。
特許文献1の装置は、まず、指定された利用履歴の最小数と推薦対象ユーザ数に基づいて、推薦処理に要する時間の推定値を算出する。そして、処理時間の推定値が目標時間内に収まるように決定した最小数まで利用履歴を抽出し、抽出した利用履歴のみを用いて推薦処理を行っている。
また、特許文献2の装置では、閲覧/購入した日時が最新の順に上位Ng1個の利用履歴を選択することで、計算量を削減しつつ最近の利用履歴を用いて推薦処理を行うことができるが、Ng1を適切に設定することが難しいという問題がある。すなわち、Ng1を大きくすると、最近利用したアイテムが少ないユーザは以前の利用履歴が多く含まれることになってしまい、Ng1を小さくすると、最近利用したアイテムの多いユーザは、その一部の利用履歴しか推薦処理に利用されないといったように、利用数や利用形態の異なる様々なユーザが存在する状況で、適切なNg1を設定することが難しい。このため、推薦の精度が低くなってしまうことがあった。
以上のように、推薦の精度が低くなるという問題があり、推薦の精度が低くならないようにユーザ間の類似度を算出することが望まれている。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、選出利用関連情報作成部が、アイテムを利用したユーザを一意に識別するためのユーザ識別子又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方である利用主体識別子と、利用の対象となったアイテムを識別するためのアイテム識別子と、アイテムの利用時期に関する利用時期情報と、が関連付けられた利用関連情報を格納する格納部を参照し、特定の時点に近い前記利用時期情報を含む前記利用関連情報が多いほど多く選出されるような条件に基づいて、前記利用主体識別子ごとに、その利用主体識別子における複数の前記利用関連情報のうちの少なくとも一部である選出利用関連情報を選出する選出利用関連情報選出ステップと、類似度算出部が、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した一の利用主体識別子における選出利用関連情報と、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した前記一の利用主体識別子以外の他の利用主体識別子における選出利用関連情報とに基づいて、前記一の利用主体識別子と前記他の利用主体識別子との類似度を算出する類似度算出ステップとを有することを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、コンピュータに、アイテムを利用したユーザを一意に識別するためのユーザ識別子又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方である利用主体識別子と、利用の対象となったアイテムを識別するためのアイテム識別子と、アイテムの利用時期に関する利用時期情報と、が関連付けられた利用関連情報を格納する格納部を参照し、特定の時点に近い前記利用時期情報を含む前記利用関連情報が多いほど多く選出されるような条件に基づいて、前記利用主体識別子ごとに、その利用主体識別子における複数の前記利用関連情報のうちの少なくとも一部である選出利用関連情報を選出する選出利用関連情報選出ステップと、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した一の利用主体識別子における選出利用関連情報と、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した前記一の利用主体識別子以外の他の利用主体識別子における選出利用関連情報とに基づいて、前記一の利用主体識別子と前記他の利用主体識別子との類似度を算出する類似度算出ステップとを実行させることを特徴とする情報処理プログラムを提供する。
ネットワーク2は、例えばインターネット等のネットワークであり、情報処理サーバ装置(情報処理装置)1と端末装置3との間の情報のやり取りを仲介する。
利用履歴とは、ユーザによるアイテムの利用に関する情報であり、端末装置3を利用中のユーザ(利用ユーザ)を一意に識別するユーザ識別子、又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置3を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方と、利用の対象となったアイテムを一意に識別するアイテム識別子と、利用時期情報とを含む。本実施形態では、ユーザ識別子を用いる場合を例にして説明するが、端末識別子を用いる場合も同様である。ユーザ識別子と端末識別子とを合わせた意味の総称として、利用主体識別子という用語を用いる。利用履歴には、ユーザのアイテムに対する評価(評価値)や、アイテムに対して支払った金額(支払い額)、推薦アイテム詳細情報などの情報を含んでもよい。推薦アイテム詳細情報とは、利用ユーザに対して推薦されたアイテムに関する情報である。
また、本実施形態においては、端末装置3が利用履歴を生成して送信するものとするが、アイテム識別子以外の情報については、情報処理サーバ装置が生成するようにしてもよい。例えば、端末装置3はアイテムの利用を要求するためにアイテム識別子を送信し、情報処理サーバ装置1が、そのアイテム識別子を受信し、そのアイテム識別子と他の情報とを関連付けることで、利用履歴を生成するようにしてもよい。
図2は、本実施形態における情報処理サーバ装置1の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装置1は、情報処理サーバ制御部11と、情報処理サーバ通信部12と、各種の情報を格納する格納部である情報処理サーバ格納部13とを有して構成される。
ユーザ情報格納部131は、ユーザ情報を複数記憶する。図3は、ユーザ情報格納部131の格納状態を示す図である。ユーザ情報とは、ユーザ識別子(user_id)とユーザ属性情報(user_info)とを関連付けたものであり、図3のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ属性情報とは、ユーザの名前、年齢、性別、住所(地域)、趣味、会員になった時期(年月、日付、日時など)、メールアドレス、電話番号などの情報である。
上記2つの選出条件以外にも、第1の条件の取得期間の取得終了時期や、適用順「1」の第2の条件の取得期間の取得終了時期となる特定の時点に近い時点の利用履歴の多いユーザほど、多くの利用履歴を選出することができる条件であれば、その条件を選出条件としてもよい。
選出利用履歴作成部112は、所定のタイミングごとに、選出利用履歴選出処理を行う。所定のタイミングとしては、所定の時間間隔(例えば24時間ごと)を用いてもよいし、利用履歴を一定回数受信するごととしてもよい。また、月曜日〜金曜日までは3時間ごと、土曜日は6時間ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動してもよい。また、夏は時間間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて時間間隔を変えてもよい。選出利用履歴選出処理は、選出条件の格納形式によって手順が異なる。
まず、選出利用履歴作成部112が、選出利用履歴格納部135にて、前回の選出利用履歴選出処理にて格納した選出利用履歴を全て削除する(ステップS101)。
次に、選出利用履歴作成部112が、選出条件格納部134より、第1の条件を全て取得する(ステップS102)。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS102にて取得した第1の条件のうち、取得期間が最大となる第1の条件(最長期間条件)を選択し、利用履歴格納部133より、最長期間条件に対応する特定利用履歴に含まれるuser_idを重複なしで全て抽出する(ステップS104)。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS102にて取得した第1の条件より、ステップS105にて選択したuser_idを含む特定利用履歴の取得可能数が最大となるような第1の条件を1つ選択する(ステップS106)。取得可能数とは、ステップS105にて選択したuser_idを含む特定利用履歴の数と、第1の条件に対応する取得制限数のうち、低い方の数となる。第1の条件は取得期間が短いほど、取得制限数が大きくなるので、取得可能数が最大となる第1の条件を選択することで、最近利用したアイテムが多いユーザほど多くの利用履歴を選出することができるため、後述する類似度算出部115の類似ユーザ選出処理にてユーザの最近の嗜好を反映させやすくなる。また、最近利用したアイテムの少ないユーザは、利用履歴があまり選出されないので、推薦処理における他のユーザへの影響を小さくできる。なお、取得可能数が最大となる第1の条件が複数存在する場合は、取得可能数が最大となる第1の条件のうち、取得期間の最も短い第1の条件を選択すればよい。なお、このステップS106における処理については、後に図12を用いて詳述する。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS107にて抽出した選出候補利用履歴より、ステップS106にて選択した第1の条件の取得制限数まで、選出利用履歴として選出する(ステップS108)。このとき、利用時期情報の新しいものから順に選出することで、確実にユーザの最近の嗜好を反映することができる。
次に、選出利用履歴作成部112が、選出利用履歴格納部135に、ステップS108にて選出した選出利用履歴を登録する(ステップS109)。
そして、選出利用履歴作成部112は、計数した利用関連情報の数(取得可能数)が最も多い取得期間に含まれる利用関連情報を選出対象の利用主体識別子における選出利用関連情報として選出する。ユーザXにおいては、取得可能数が最大となる第1の条件c2を選択し、第1の条件c2の取得期間90日に該当するユーザXの特定利用履歴「18」個を選出利用関連情報として選出することとなる。
以上が、第1の条件を用いた場合の選出利用履歴選出処理の説明である。このように、選出対象の利用主体識別子における利用時期情報を参照して、取得制限数を上限に取得期間それぞれに含まれる利用関連情報の数を計数し、計数した利用関連情報の数(取得可能数)が最も多い取得期間に含まれる利用関連情報を選出対象の利用主体識別子における選出利用関連情報として選出している。
まず、選出利用履歴作成部112が、選出利用履歴格納部135にて、前回の選出利用履歴選出処理にて格納した選出利用履歴を全て削除する(ステップS201)。
次に、選出利用履歴作成部112が、選出条件格納部134より、第2の条件を全て取得する(ステップS202)。
次に、選出利用履歴作成部112が、取得終了時期の初期設定をする。取得終了時期の初期設定は、サービス提供側が予め定めた取得終了時期初期設定ルールにより行えばよい。取得終了時期初期設定ルールは、例えば、選出利用履歴選出処理を行う時点の時間をそのまま取得終了時期として設定するとしてもよいし、選出利用履歴選出処理を行う前日までの利用履歴が選出対象となるように取得終了時期として設定するとしてもよい。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS202にて取得した第2の条件を、適用順(order)の昇順に、1つ選択する(ステップS204)。
次に、選出利用履歴作成部112が、利用履歴格納部133より、ステップS204にて選択した第2の条件に対応する特定利用履歴に含まれるuser_idを重複なしで全て抽出する(ステップS206)。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS206にて抽出したuser_idのうち、例えば抽出した順に、1つ選択する(ステップS207)。
次に、選出利用履歴作成部112が、ステップS204にて選択した第2の条件の取得制限数が、ステップS208にて算出した現登録数より大きいか否かを判定する(ステップS209)。現登録数より大きい場合は、ステップS210へ進み、現登録数以下の場合は、ステップS213へ進む。
ステップS210では、選出利用履歴作成部112が、利用履歴格納部133より、ステップS204にて選択した第2の条件に対応する特定利用履歴のうち、ステップS207にて選択したuser_idを含むものを全て抽出する。ここで抽出した特定利用履歴を選出候補利用履歴とする。
次に、選出利用履歴作成部112が、選出利用履歴格納部135に、ステップS211にて選出した選出利用履歴を登録する(ステップS212)。次に、ステップS213へ進む。
ステップS213では、選出利用履歴作成部112が、ステップS207にて、ステップS206にて抽出したuser_idを全て選択したか否かを判定する。全て選択した場合は、ステップS214へ進み、まだ未選択のものが残っている場合はステップS207へ進む。
ステップS215では、選出利用履歴作成部112が、取得終了時期を、ステップS205にて設定した取得開始時期と一致するように更新する。次に、ステップS204へ進む。
そして、適用順「3」の第2の条件c3の取得制限数が「5」個、現登録数である第2の条件c3適用直前の選出利用履歴の総数が「10」個となっているため、選出利用履歴の選出を行わない。
第1の条件を用いた場合においても、第2の条件を用いた場合においても、同一ユーザの同一アイテムに対する利用が複数回ある、つまり、(user_id,item_id)の組合せが一致する利用履歴が複数存在する場合は、選出利用履歴選出処理の各ステップにおいて、同一の(user_id,item_id)を有する利用履歴のうち、利用時期情報が最新のものだけを用いて、それ以外のものは利用しないとしてもよい。利用時期情報が最新の利用履歴だけを用いることで、推薦処理に用いるアイテムの種類数を十分に確保することができる。
まず、類似ユーザ選出処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、類似度算出部115は、類似ユーザ情報格納部136に格納されている類似ユーザ情報を削除する(ステップS301)。類似ユーザ情報を削除する方法は、以下の2種類がある。
類似ユーザ情報削除の第1の方法は、類似ユーザ情報格納部136に格納されている類似ユーザ情報を全て削除する方法である。この方法は、選択を行わずに全ての類似ユーザ情報を削除するため、処理量が小さくなる。
次に、類似度算出部115は、ステップS302にて抽出したuser_idのうち、例えば抽出した順に、基準ユーザのuser_idとして1つ選択する(ステップS303)。
次に、類似度算出部115は、選出利用履歴格納部135より、ステップS303にて選択したuser_idを含む選出利用履歴を基準選出利用履歴として、全て取得する(ステップS304)。
次に、類似度算出部115は、基準選出利用履歴と類似候補選出利用履歴とを用いて、類似候補ユーザごとに、基準ユーザとの類似度を算出する(ステップS307)。類似度を算出する方法として例えば、基準選出利用履歴に含まれるアイテムの集合と、類似候補ユーザ1人の類似候補選出利用履歴に含まれるアイテムの集合とのJaccard(ジャカード)係数を用いればよい。また、基準ユーザのアイテムに対する好みの度合いを示す嗜好度を基準選出利用履歴を用いて算出し、類似候補ユーザの嗜好度を類似候補選出利用履歴を用いて算出した上で、嗜好度を用いた2ユーザ間のコサイン距離を類似度としてもよい。また、基準選出利用履歴に含まれるアイテム集合と類似候補ユーザ1人の類似候補選出利用履歴に含まれるアイテム集合の両方に存在するアイテムの嗜好度をユーザがアイテムに対して付与した評価とみたてて、ピアソン積率相関係数を用いてもよい。なお、以上のような手法で類似度を算出する際に、アイテム識別子(item_id)の集合を対象に算出してもよいし、アイテム属性情報(item_info)の集合を対象に算出してもよい。また、それらを組み合わせてもよい。また、上記の類似度算出方法の他にも公知の種々の類似度算出方法を用いることができる。
まず、第1の条件による類似度の重み付けについて説明する。
第1の条件による類似度の重み付けを行うには、第1の条件を用いた選出利用履歴選出処理にて、ユーザごとに選択された第1の条件を情報処理サーバ格納部13に格納した上で、まず、2ユーザ間における選択された第1の条件の取得期間の差が小さければ小さいほど大きくなるような重み付け係数を算出する。2ユーザ(ユーザxとユーザy)の重み付け係数w(x、y)は、例えば、ユーザxに対して選択された第1の条件の取得期間をp(x)とし、ユーザyに対して選択された第1の条件の取得期間をp(y)とした場合に、定数k(>0)を用いて、式(1)にて算出することができる。
第2の条件による類似度の重み付けを行うには、第2の条件を用いた選出利用履歴選出処理にて、ユーザごとに最後に選出利用履歴を選出した第2の条件を情報処理サーバ格納部13に格納した上で、まず、2ユーザの最後に選択された第2の条件の適用順が近いほど大きくなるような重み付け係数を算出する。2ユーザ(ユーザxとユーザy)の重み付け係数w(x、y)は、例えば、ユーザxの適用順をr(x)とし、ユーザyの適用順をr(y)とし、式(1)や式(2)のp(x)とp(y)を、それぞれr(x)とr(y)に置き換えることで算出することができる。なお、最後に選択された第2の条件とは、取得制限数に達したときの第2の条件である。
次に、類似度算出部115は、類似ユーザ情報格納部136に、ステップS303にて選択した基準ユーザのuser_id(base_user_id)と、ステップS308にて選出した類似ユーザのuser_id(sim_user_id)と、ステップS307にて算出した類似度(s_value)とを関連付けた類似ユーザ情報を格納する(ステップS309)。
まず、推薦アイテム選出部113は、推薦アイテム情報格納部137に格納されている推薦アイテム情報を削除する(ステップS401)。推薦アイテム情報を削除する方法は、以下の2種類がある。
推薦アイテム情報削除の第1の方法は、推薦アイテム情報格納部137に格納されている推薦アイテム情報を全て削除する方法である。この方法は、選択を行わずに全ての推薦アイテム情報を削除するため、処理量が小さくなる。
次に、推薦アイテム選出部113は、類似ユーザ情報格納部136より、基準ユーザのユーザ識別子であるbase_user_idを重複なしで全て抽出する(ステップS402)。
次に、推薦アイテム選出部113は、類似ユーザ情報格納部136より、ステップS403にて選択したbase_user_idに対応する類似ユーザ情報を全て取得する(ステップS404)。
次に、推薦アイテム選出部113は、推薦候補アイテムのitem_idを抽出する(ステップS405)。推薦候補アイテムのitem_idの抽出方法は2種類存在する。
推薦候補アイテム抽出の第1の方法は、利用履歴格納部133より、ステップS404にて取得したいずれかの類似ユーザ情報のsim_user_idと同一のuser_idが含まれる利用履歴におけるitem_idを抽出する方法である。推薦候補アイテム抽出の第1の方法は、類似ユーザが利用した全てのアイテムの中から推薦候補アイテムのitem_idを抽出するので、たくさんの推薦候補アイテムを得ることができる。
また、推薦値算出を行う際に、選出条件である第1の条件や第2の条件による重み付けをすることができる。
第1の条件による推薦値の重み付けを行うには、第1の条件を用いた選出利用履歴選出処理にて、ユーザごとに選択された第1の条件を情報処理サーバ格納部13に格納した上で、まず、基準ユーザ(ユーザx)と類似ユーザ(ユーザy)の選択された第1の条件の取得期間の差が小さければ小さいほど大きくなるような重み付け係数を算出する。重み付け係数w(x、y)は、類似度算出における式(1)や式(2)を用いて同様に算出すればよい。そして、推薦候補アイテムごとに、その推薦候補アイテムirを利用した類似ユーザy’(∈Y(ir))の重み付け係数w(x、y’)を用いて、推薦値v(x,ir)を式(5)にて算出する。また、類似ユーザy’と類似度sim(x,y’)を用いて、式(6)や式(7)にて算出してもよい。もちろん類似度の代わりに嗜好度を用いてもよい。
第2の条件による推薦値の重み付けを行うには、第2の条件を用いた選出利用履歴選出処理にて、ユーザごとに最後に選択された第2の条件を情報処理サーバ格納部13に格納した上で、まず、基準ユーザ(ユーザx)と類似ユーザ(ユーザy)の選択された第2の条件の適用順が近いほど大きくなるような重み付け係数を算出する。重み付け係数w(x、y)は、類似度算出における式(1)や式(2)を用いて同様に算出すればよい。そして、第1の条件の場合と同様に、推薦値v(x,ir)を式(5)や式(6)や式(7)にて算出すればよい。
次に、推薦アイテム選出部113は、推薦アイテム情報格納部137に、ステップS403にて選択したbase_user_id(user_id)と、ステップS407にて選出した推薦アイテムのitem_idと、ステップS406にて算出した推薦値(r_value)とを関連付けた推薦アイテム情報を格納する(ステップS409)。
以上が、推薦アイテム選出処理の説明である。
推薦アイテム提供部114は、端末装置3の要求に応じて、端末装置3に推薦詳細アイテム情報を送信する。具体的には、まず、推薦アイテム情報格納部137より、要求を行った端末装置3の利用ユーザのユーザ識別子に対応する推薦アイテム情報を抽出する。次に、アイテム情報格納部132より、抽出した推薦アイテム情報に含まれるアイテム識別子に対応するアイテム情報を取得する。そして、取得したアイテム情報を基に推薦アイテム詳細情報を作成し、端末装置3に作成した推薦アイテム詳細情報を送信する。
選出利用情報格納部は、利用情報の一部である選出利用情報(選出利用関連情報)を格納するので、利用情報格納部と同じ図17の格納形式となる。
利用履歴を記憶せずに、利用履歴の集計結果となる利用情報を記憶することになるため、情報処理サーバ格納部13に記憶するデータ量を軽減することができる。また、最終利用時期情報が利用履歴を受信するたびに更新されるので、最新の利用時期情報をすぐに得ることができる。
また、推薦アイテムを選出する際にも、選出利用履歴を用いることで、これから基準ユーザが気になりそうなアイテムを推薦しやすくすることができる。
2 ネットワーク
3 端末装置
11 情報処理サーバ制御部
111 利用履歴登録部
112 選出利用履歴作成部(選出利用関連情報作成部)
113 推薦アイテム選出部
114 推薦アイテム提供部
115 類似度算出部
12 情報処理サーバ通信部
13 情報処理サーバ格納部
131 ユーザ情報格納部
132 アイテム情報格納部
133 利用履歴格納部
134 選出条件格納部
135 選出利用履歴格納部
136 類似ユーザ情報格納部
137 推薦アイテム情報格納部
Claims (9)
- アイテムを利用したユーザを一意に識別するためのユーザ識別子又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方である利用主体識別子と、利用の対象となったアイテムを識別するためのアイテム識別子と、アイテムの利用時期に関する利用時期情報と、が関連付けられた利用関連情報を格納する格納部を参照し、特定の時点に近い前記利用時期情報を含む前記利用関連情報が多いほど多く選出されるような条件に基づいて、前記利用主体識別子ごとに、その利用主体識別子における複数の前記利用関連情報のうちの少なくとも一部である選出利用関連情報を選出する選出利用関連情報作成部と、
前記選出利用関連情報作成部によって選出した一の利用主体識別子における選出利用関連情報と、前記選出利用関連情報選出部によって選出した前記一の利用主体識別子以外の他の利用主体識別子における選出利用関連情報とに基づいて、前記一の利用主体識別子と前記他の利用主体識別子との類似度を算出する類似度算出部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記条件は、前記特定の時点より過去のある時点から前記特定の時点までの期間を示す複数の取得期間と、その前記取得期間それぞれに対応付けられ、前記取得期間が長いほど少ない数に設定されている複数の取得制限数とを用いた条件であり、
前記選出利用関連情報作成部は、前記選出利用関連情報を選出する選出対象の利用主体識別子における前記利用時期情報を参照して、取得制限数を上限に前記取得期間それぞれに含まれる前記利用関連情報の数を計数し、計数した前記利用関連情報の数が最も多い取得期間に含まれる利用関連情報を前記選出対象の利用主体識別子における前記選出利用関連情報として選出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記類似度算出部は、前記一の利用主体識別子における最も多い数の前記利用関連情報を取得できる前記取得期間と、前記他の利用主体識別子における最も多い数の前記利用関連情報を取得できる前記取得期間とに基づいて、前記類似度を算出することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記条件は、前記特定の時点より過去の所定の期間を示し各々重複しない複数の期間である複数の差分取得期間と、前記差分取得期間それぞれに対応付けられるとともに、前記特定の時点から遠い差分取得期間であるほど少ない数に設定された取得制限数とを用いた複数の選出条件からなり、
前記選出利用関連情報選出部は、前記選出利用関連情報を選出する選出対象の利用主体識別子における前記利用時期情報を参照して、前記特定の時点に近い前記差分取得期間に対応する選出条件から順に、その選出条件における取得制限数を上限に、前記利用関連情報を選出し、現在選出に用いている選出条件における取得制限数が、前記選出対象の利用主体識別子における選出済みの利用関連情報の総数である現登録数より多い場合に、現在選出に用いている選出条件における取得制限数から前記現登録数を差し引いた数を上限に利用関連情報を選出することで、前記利用主体識別子における前記選出利用関連情報を選出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記類似度算出部は、前記一の利用主体識別子における、最後に選出に用いた前記選出条件と、前記他の利用主体識別子における、最後に選出に用いた前記選出条件とに基づいて、前記類似度を算出することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
- 前記選出利用関連情報選出部は、新しい利用時期情報の前記利用関連情報から順に前記選出利用関連情報を選出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記類似度に応じて、推薦アイテムを選出する推薦アイテム選出部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 選出利用関連情報作成部が、アイテムを利用したユーザを一意に識別するためのユーザ識別子又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方である利用主体識別子と、利用の対象となったアイテムを識別するためのアイテム識別子と、アイテムの利用時期に関する利用時期情報と、が関連付けられた利用関連情報を格納する格納部を参照し、特定の時点に近い前記利用時期情報を含む前記利用関連情報が多いほど多く選出されるような条件に基づいて、前記利用主体識別子ごとに、その利用主体識別子における複数の前記利用関連情報のうちの少なくとも一部である選出利用関連情報を選出する選出利用関連情報選出ステップと、
類似度算出部が、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した一の利用主体識別子における選出利用関連情報と、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した前記一の利用主体識別子以外の他の利用主体識別子における選出利用関連情報とに基づいて、前記一の利用主体識別子と前記他の利用主体識別子との類似度を算出する類似度算出ステップと
を有することを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに、
アイテムを利用したユーザを一意に識別するためのユーザ識別子又はそのユーザがアイテムの利用に用いた端末装置を一意に識別するための端末識別子の少なくともいずれか一方である利用主体識別子と、利用の対象となったアイテムを識別するためのアイテム識別子と、アイテムの利用時期に関する利用時期情報と、が関連付けられた利用関連情報を格納する格納部を参照し、特定の時点に近い前記利用時期情報を含む前記利用関連情報が多いほど多く選出されるような条件に基づいて、前記利用主体識別子ごとに、その利用主体識別子における複数の前記利用関連情報のうちの少なくとも一部である選出利用関連情報を選出する選出利用関連情報選出ステップと、
前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した一の利用主体識別子における選出利用関連情報と、前記選出利用関連情報選出ステップによって選出した前記一の利用主体識別子以外の他の利用主体識別子における選出利用関連情報とに基づいて、前記一の利用主体識別子と前記他の利用主体識別子との類似度を算出する類似度算出ステップと
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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