JP2005018470A - 商品情報提供サーバ及び商品情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザにとって信頼性の高い商品情報の提供を行い、当該商品の販売促進を図ることができるシステムを構築することを目的とする。
【解決手段】ネットワーク4上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器1を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供サーバ2を設け、この商品情報提供サーバサーバ2として、アクセス要求のあるネットワーク接続機器1に対し、このコミュニケーションサービスを提供する手段5と、このコミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報をこの抽出したユーザに提供する手段6,7,8とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワーク4上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器1を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供サーバ2を設け、この商品情報提供サーバサーバ2として、アクセス要求のあるネットワーク接続機器1に対し、このコミュニケーションサービスを提供する手段5と、このコミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報をこの抽出したユーザに提供する手段6,7,8とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに商品情報を添付して、当該商品の販売促進を図るシステムに適用して好適な商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等のネットワークを商品販売のプロモーションメディアとして効果的に使用するために、どんなユーザに対しても同じ内容のプロモーションを一斉に行うのではなく、ユーザに自ら趣味や嗜好を予め登録させる方法や、ユーザのアクション履歴をトラッキングしその傾向から好みや嗜好を自動的に推測する方法などを用いて、ユーザ毎に適した内容のプロモーション情報を自動的に選択して送信することで商品購入への誘導効果を上げるプロモーション方法が数多く実施されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−6525号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のプロモーション方法は、送信するプロモーション情報がユーザ毎にカスタマイズされているものの、事業者から商品を薦められているという意味では、従来のマスプロモーションと同一であり、ユーザの心理としては、その商品を売りたい企業・事業者からのあくまで広告であり本当に良い商品なのか信用できず購入を躊躇するという場合が多いという問題があった。
【0005】
斯かる点に鑑み、本発明は、ユーザにとって信頼性の高い商品情報の提供を行い、当該商品の販売促進を図ることができる商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供サーバであって、アクセス要求のあるネットワーク接続機器に対し、このコミュニケーションサービスを提供する手段と、このコミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報をこの抽出したユーザに提供する手段とを備える。
【0007】
斯かる本発明によれば、あるコミュニケーションサービス内で販売促進するのに適したユーザを抽出し、その抽出したユーザに販売促進したい商品の情報を提供してそのユーザを通して商品を薦めるようにすることで、企業や事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、例えば消費者の間でも本当に良いと評価された商品だと認識させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して、本発明の商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムの一実施の形態の例について説明する。本例では、商品販売者が販売したい商品として、映画や音楽等のコンテンツとした場合について述べる。
【0009】
図1は、本例の商品情報提供システムのシステム構成を示す。ユーザによって操作されるパーソナルコンピュータ(PC)、携帯型電話器、PDA(Personal Digital Assistance)、ゲーム機及び家電機器等、インターネットなどネットワークとの通信機能を備えるハードウェアとサービスを受けるためのブラウザ等のクライアントソフトウェアとを含むインターネット接続機器1と、インターネットを介したコミュニケーションサービスを提供し商品情報提供サーバであるコミュニケーションサーバ2と、ウェブサイト上で商品紹介と受注(いわゆるオンラインショッピング)を行う商品販売サーバ3と、複数のインターネット接続機器1と、コミュニケーションサーバ2と商品販売サーバ3とが接続されたインターネット4から構成される。
【0010】
コミュニケーションサーバ2は、インターネット接続機器1に対して、図2に示すような、ユーザ検索、バディリスト、メッセージの作成、メッセージの受信、販売ページの表示等の機能を備えるコミュニケーションサービスメニューを発信し、ユーザからの情報入力を求めるとともにユーザからの入力情報に応じて更なるサービスを提供するウェブサーバ5と、コミュニケーションサービスを通してユーザがある商品、この例ではコンテンツの購入意思を持った時に、当該コンテンツを正規視聴するのに必要な正規視聴ライセンス販売ページへのウェブリンクをはってユーザを誘導するとともに、購入実績をトラッキング(管理)する購入管理サーバ6と、コンテンツの識別のためのユニークID情報とそのジャンルを表すジャンルコード、正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)などのコンテンツ(商品)情報を保存している商品データベース7と、ユーザからの入力情報と行動履歴を保存蓄積するユーザデータベース8から構成される。
【0011】
尚、商品データベース7で保存蓄積される商品情報としては、第1に図3Aに示すように、コンテンツのユニークID情報及びジャンルコード等の商品データ、正規視聴ライセンス販売ページURLに加えて、コンテンツのデータファイル(試視聴データ含む場合あり)を含む場合と、第2に図3Bに示すような、ユニークID情報及びジャンルコード等の商品データ、正規視聴ライセンス販売ページURLに加え、各々のコンテンツの試視聴ページへの所在情報(URL)を含む場合とが考えられるが、これらの情報が同時に混在する形態も考えられる。
【0012】
図4にコンテンツに関する情報が蓄積されている商品データベース内の商品データテーブルの一例を示す。この例では、音楽や映像といったコンテンツの種類、ジャンル名、ジャンルコード、コンテンツのユニークIDから構成されている。コンテンツのユニークID情報は、各ジャンル毎に分類され、他のコンテンツと識別できるよう、コンテンツ毎に採番されている。コンテンツのジャンル名は、例えば、音楽ではアーティスト名による分類、映像では監督や俳優などによる分類など、種々考えられる。
【0013】
ここで、コンテンツを正規視聴するには、当該コンテンツの正規視聴ライセンス販売ページで購入手続きを行うことが必要となる。購入手続きとは、具体的には、クレジットカード等を使用した決済処理と正規視聴ライセンスファイルのダウンロードという手続きを含む。また、コンテンツを試視聴するとは、正規視聴ライセンスを購入していなくても、データの一部を視聴できるようになされたコンテンツを視聴する行為を指し、例えば添付された試視聴ページへのURLをクリックすれば、ユーザが所有するメディアプレーヤが立ちあがり試視聴できるという方法と、コンテンツファイルの中に元々含まれる試視聴データを試視聴するという方法がある。
【0014】
尚、正規視聴ライセンスには、一般的に、対象とするコンテンツに対するライセンスを一度取得すると、そのコンテンツを永久に何度でも視聴できるもの、正規視聴できるが視聴できる回数に制限があるもの、正規視聴できるが視聴できる期間に制限があるもの、などがある。
【0015】
本例では、このような正規視聴ライセンスの購入等の商品購入を行う上で、まず、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2にアクセスして会員登録を行う必要がある。この際、自分のプロフィール、趣味、お気に入りコンテンツ(音楽や映像など)などの個人情報を入力して、ユーザデータベース8に登録する。登録した結果として、コミュニケーションサーバ2はユーザに対して会員IDを発行する。
【0016】
会員となったユーザは、性格や趣味の合うコミュニケーション仲間(以下、バディと称する。)を見付け易くするために、前記個人情報を公開する。尚、この個人情報は任意の項目を公開するか否かを決定することができるようにして、隠しておきたい情報は非公開にできるようにしておくとよい。他人が公開している個人情報は、ウェブサーバ5が発信するコミュニケーションサービスメニューのユーザ検索メニューから閲覧することができる。会員は、公開されている情報をきっかけとして自分に気の合うユーザを見つけることができる。
【0017】
ユーザ検索メニューから気に入ったユーザを見つけた場合、コミュニケーションをとるために、例えば図2に矢印で示す“ユーザD”のように、そのユーザの会員IDをクライアントソフトウェアのバディリスト欄に追加登録する。
【0018】
バディリストに登録したユーザ同士は、ウェブサーバ5を介して、メッセージの送信、及び商品データベース7の中のコンテンツリストから他人に薦めたいコンテンツのユニークID情報の添付送信を含むコミュニケーションが可能となる。コンテンツの情報としてユニークID情報に試視聴データ、あるいは試視聴ページURL及び正規視聴ライセンス販売ページURLを添付することもできる。
【0019】
このとき、ユーザデータベース8は、どのユーザがどのユーザをバディリストに登録したかという情報と、ユーザ間で送受信されたメッセージ及びコンテンツのユニークID情報を記録蓄積する。
【0020】
そして、コミュニケーションの結果として、入手したコンテンツ情報に含まれる試視聴データを試視聴したり、または試視聴ページへのURLをクリックし試視聴データを試視聴したりして、コンテンツを気に入った場合、ユーザがインターネット接続機器1を操作し購入ボタンを押して当該コンテンツの購入意思をウェブサーバ5に通知すると、要求のあったユーザの会員IDとそのコンテンツのユニークID情報が購入管理サーバ6に渡される。
【0021】
購入管理サーバ6は、コンテンツのユニークID情報を基にして正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)を商品データベース7に対して検索し、その結果特定できたURLを商品販売サーバ3に問い合わせ、図2に示すように当該商品の販売ページをクライアントソフトウェア上に表示する。尚、メッセージに正規視聴ライセンス販売ページURL情報が添付されたときは、このURLを直接クリックして表示するようにしてもよい。
【0022】
ユーザは当該販売ページ上で購入に必要な手続きを行い、購入管理サーバ6は、購入手続きの結果情報(購入実績)をトラッキングする。結果情報とは、当該ユーザがどのようなコンテンツを購入したかを特定するユニークID情報とジャンルコードとから構成される情報である。
【0023】
ジャンルコードとは、図4に示されるように、コンテンツの種類が音楽00ならJ−Pop:0000、Rock:0001、R&B:0002、Dance:0003など、映像01ならば、映画0100、TVドラマ0101、アニメ0102、スポーツ0103等といったジャンル毎に商品データベース7内で予め分けられているコードである。
【0024】
また、購入管理サーバ6は、上述結果情報と当該会員IDをユーザデータベース8に記録する。同時に、ユーザデータベース8内の当該ユーザの記録を検索し、過去に当該ユーザに対して、当該コンテンツのユニークID情報が添付されたメッセージを送ったことのあるユーザを抽出し、そのユーザ全員のレコードの「お薦め成功実績」フィールドに、コンテンツのジャンルコードと、送り先のユーザがコンテンツ(商品)を購入した場合を成功とする成功回数を加算して記録する。
【0025】
図5に、ユーザデータベース内のユーザ毎のレコードの一例を示す。この例では、ユーザがお薦めに成功したお薦め成功実績、送受信したメッセージの履歴を記録したメッセージデータ、及びコンテンツの購入実績のフィールドから構成されている。
【0026】
以上のような構成及び動作において、あるコンテンツ販売事業者Aが、あるコンテンツAを販売促進したい場合の一実施の形態の例につき、図6に示すコミュニケーションサーバの動作フローチャートを参照して説明する。
【0027】
前提として、販売事業者Aはコミュニケーションサーバ2にアクセス可能な会員と同等の権利に加えて、コミュニケーションサービス上で商品販売を行う事業者登録を済ませ販売促進エージェントサービスメニュー(図示せず)を利用することができる特権を持つものとする。
【0028】
販売事業者Aは、まず、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2が提供する新規商品登録サービスメニュー(図示せず)を選び、販売促進したいコンテンツAに関するメタデータ(正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)、試視聴ページへの所在情報(URL)など)と登録したいジャンルコードを送信する。前記メタデータとジャンルコード情報を受け取ったコミュニケーションサーバ2は、それらを商品データベース7に新規登録する(ステップS1)。この際、商品データベース内で新規にユニークなID情報が採番される(ステップS2)。
【0029】
次に、販売事業者Aは、コミュニケーションサーバ2が提供する販売促進エージェントサービスメニューを選び、情報入力操作して当該コンテンツのジャンルコードを送信する(ステップS3)。
【0030】
受け取ったエージェントプログラムは、当該コンテンツと同様のジャンルコードのコンテンツを過去に購入した実績のあるユーザを、ユーザデータベース8から抽出する(ステップS4)。
【0031】
次に、エージェントプログラムは、上述の抽出されたユーザがどのようなユーザをバディリストに登録しているかという情報と、それぞれのバディとの情報交換頻度情報を、前記ユーザデータベース8に対して検索する(ステップS5)。情報交換頻度が最も高いバディが、すなわち、そのユーザにとって信頼度、影響度の高いリスペクテッドバディだとみなして抽出、特定する(ステップS6)。
【0032】
エージェントプログラムは、リスペクテッドバディに対して他のユーザより先行してコンテンツAを渡す。同時に、そのコンテンツAの購入を多くのユーザに薦めるとその実績に応じてインセンティブ(商品券やコンテンツの無料視聴等、何らかの特典)を与えることを伝えるプロモーションメッセージを送信する(ステップS7)。
【0033】
そして、ある日時を経過しても、コンテンツAの購入が目標値以上に促進されない場合は、エージェントプログラムは、情報交換頻度が次に高かったバディを自動的にリスペクテッドバディとみなし、上述と同様に再度コンテンツAの先行提供とプロモーションメッセージ送信を行う(ステップS8)。商品の売行きの判断の日時や購入の目標値は、販売事業者Aがインターネット接続機器を介して入力操作を行い、自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0034】
コンテンツAは、リスペクテッドバディによりバディリスト登録したユーザとのメッセージのやりとりの中で添付されて、ユーザに送信される。コンテンツAが添付されたメッセージを受信したユーザは、このコンテンツAが、バディ登録しているユーザとのやりとりの中で薦められたものなので自然に興味を抱き、気に入れば図2の購入ボタンを押して、購入する。
【0035】
このように、ユーザは、自分の気の合う信頼しているバディから送られたメッセージに添付される形で商品が薦められてくるため、販売事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、消費者の間でも本当に良い商品だと評価された、あるいは良い商品に違いないなどと認識し、結果的に購入意欲の向上、促進に繋がることが期待される。このコミュニティ内でのメッセージのやりとりを利用して商品を推奨していく行為は、従来の口コミに相当すると言えるものであるが、本例は、ネットワーク上のあるコミュニティ内で人気や影響力のあるユーザをリスペクテッドバディとして自動的に口コミ情報の発信源として選択することで、より効果的に口コミを推進することができ、商品の販売促進を図ることが可能となる。
【0036】
さらに、リスペクテッドバディと特定されたユーザに対し、コンテンツの提供と同時に、プロモーションメッセージを添えた場合には、そのユーザが次回以降に販売促進活動を積極的に行っていきたいというモチベーションに繋がり、結果的に、そのユーザを中心としたユーザコミュニケーションネットワーク(コミュニティ)内での商品購入率の向上が期待できる。
【0037】
次に、あるコンテンツ販売事業者Aが、あるコンテンツAを販売促進したい場合の他の実施の形態の例につき、図7に示すコミュニケーションサーバの動作フローチャートを参照して説明する。
【0038】
この例においてもシステム構成は、上述の例と同様であり、販売事業者Aが、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2が提供する新規商品登録サービスメニューを選び、販売促進したいコンテンツAを商品データベース7に新規登録し、次に、販売促進エージェントサービスメニューを選び、当該コンテンツのジャンルコードをコミュニケーションサーバ2に送信する、という手順までは上述の例のステップS1〜ステップS3と同様である(ステップS11)。
【0039】
ジャンルコードを受け取ったエージェントプログラムは、この例ではまず、ユーザデータベース8から、ある人数以上のユーザからバディリスト登録されているユーザを「コミュニティリーダー」とみなして何人か抽出する(ステップS12)。ここで、その人数については、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0040】
次に、エージェントプログラムは、その「コミュニティリーダー」達から、過去にどのようなジャンルのコンテンツが「コミュニティリーダー」をバディリスト登録しているユーザに対してレコメンド(お薦め)されたかを判別する。判別する方法は、過去に送信されたメッセージ内でコンテンツのユニークID情報の添付送信が行われた際に記録されたコンテンツのユニークID情報を基に、商品データベース7内のジャンルコードを検索することにより、それぞれの「コミュニティリーダー」がどのようなジャンルのコンテンツを他人に薦めているかを判別することができる(ステップS13)。
【0041】
そして、検索した結果、コンテンツAと同様のジャンルのコンテンツを過去にある回数以上レコメンドした実績のあるコミュニティリーダーを絞り込む(ステップS14)。そのコミュニティリーダーに対して他のユーザより先行してコンテンツAを渡し、同時に、そのコンテンツAを多くのユーザに薦めるとその実績に応じてインセンティブを与えることを伝えるプロモーションメッセージを送信する(ステップS15)。ここで、絞込みのためのパラメータである当該ジャンルコンテンツの過去のレコメンド実績回数は、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0042】
ある日時を経過しても、コンテンツAの購入が目標値以上に促進されない場合は、エージェントプログラムは、当該ジャンルコンテンツの過去のレコメンド実績回数が次に多かった「コミュニティリーダー」に対して、自動的に、上記と同様にコンテンツAの先行提供とプロモーションメッセージ送信を行う(ステップS16)。商品の売行きの判断の日時及び目標値は、上述例と同様、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0043】
斯かる本例においても、上述のリスペクテッドバディを特定して販売促進を行う場合と同様、ユーザは、自分の信頼するコミュニティ内で影響力のあるバディから送られたメッセージに添付される形で商品が薦められてくるため、販売事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、消費者の間でも本当に良い商品だと評価された、あるいは良い商品に違いないなどと認識し、結果的に購入の向上、促進に繋がることが期待できる。その他、上述例と同様の作用効果が得られる。
【0044】
尚、本発明は、販売したい商品が、上述実施の形態の例のコンテンツの販売に限らず、その他、、例えば服や靴、その他巷で流行しているものなど、一般に販売されているあらゆる商品の販売促進に適用することができる。
【0045】
また、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
斯かる本発明によれば、自分の信頼している人間から商品が薦められてくるため、企業や事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、例えば消費者の間でも本当に良いと評価された商品だと認識し、結果的に購入意欲の向上、促進に繋げられるという効果が得られる。
【0047】
また、販売促進に寄与したユーザに対して、その実績に応じたインセンティブを与えることにより、そのユーザが次回以降更に販売促進活動を積極的に行っていきたいというモチベーションに繋がり、結果的に、そのユーザを中心としたユーザコミュニケーションネットワーク内での商品の購入率向上が期待できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品情報提供システムの一実施の形態の例のシステム構成図である。
【図2】コミュニケーションサービスメニューの表示例である。
【図3】コンテンツ情報の例を示す線図である。
【図4】商品データベースのテーブルの一例を示す線図である。
【図5】ユーザに関するレコードの一例を示す線図である。
【図6】本発明の一実施の形態の例の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態の例の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1…インターネット接続機器、2…コミュニケーションサーバ、3…商品販売サーバ、4…インターネット、5…ウェブサーバ、6…購入管理サーバ、7…商品データベース、8…ユーザデータベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに商品情報を添付して、当該商品の販売促進を図るシステムに適用して好適な商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等のネットワークを商品販売のプロモーションメディアとして効果的に使用するために、どんなユーザに対しても同じ内容のプロモーションを一斉に行うのではなく、ユーザに自ら趣味や嗜好を予め登録させる方法や、ユーザのアクション履歴をトラッキングしその傾向から好みや嗜好を自動的に推測する方法などを用いて、ユーザ毎に適した内容のプロモーション情報を自動的に選択して送信することで商品購入への誘導効果を上げるプロモーション方法が数多く実施されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−6525号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のプロモーション方法は、送信するプロモーション情報がユーザ毎にカスタマイズされているものの、事業者から商品を薦められているという意味では、従来のマスプロモーションと同一であり、ユーザの心理としては、その商品を売りたい企業・事業者からのあくまで広告であり本当に良い商品なのか信用できず購入を躊躇するという場合が多いという問題があった。
【0005】
斯かる点に鑑み、本発明は、ユーザにとって信頼性の高い商品情報の提供を行い、当該商品の販売促進を図ることができる商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供サーバであって、アクセス要求のあるネットワーク接続機器に対し、このコミュニケーションサービスを提供する手段と、このコミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報をこの抽出したユーザに提供する手段とを備える。
【0007】
斯かる本発明によれば、あるコミュニケーションサービス内で販売促進するのに適したユーザを抽出し、その抽出したユーザに販売促進したい商品の情報を提供してそのユーザを通して商品を薦めるようにすることで、企業や事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、例えば消費者の間でも本当に良いと評価された商品だと認識させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して、本発明の商品情報提供サーバ及び商品情報提供システムの一実施の形態の例について説明する。本例では、商品販売者が販売したい商品として、映画や音楽等のコンテンツとした場合について述べる。
【0009】
図1は、本例の商品情報提供システムのシステム構成を示す。ユーザによって操作されるパーソナルコンピュータ(PC)、携帯型電話器、PDA(Personal Digital Assistance)、ゲーム機及び家電機器等、インターネットなどネットワークとの通信機能を備えるハードウェアとサービスを受けるためのブラウザ等のクライアントソフトウェアとを含むインターネット接続機器1と、インターネットを介したコミュニケーションサービスを提供し商品情報提供サーバであるコミュニケーションサーバ2と、ウェブサイト上で商品紹介と受注(いわゆるオンラインショッピング)を行う商品販売サーバ3と、複数のインターネット接続機器1と、コミュニケーションサーバ2と商品販売サーバ3とが接続されたインターネット4から構成される。
【0010】
コミュニケーションサーバ2は、インターネット接続機器1に対して、図2に示すような、ユーザ検索、バディリスト、メッセージの作成、メッセージの受信、販売ページの表示等の機能を備えるコミュニケーションサービスメニューを発信し、ユーザからの情報入力を求めるとともにユーザからの入力情報に応じて更なるサービスを提供するウェブサーバ5と、コミュニケーションサービスを通してユーザがある商品、この例ではコンテンツの購入意思を持った時に、当該コンテンツを正規視聴するのに必要な正規視聴ライセンス販売ページへのウェブリンクをはってユーザを誘導するとともに、購入実績をトラッキング(管理)する購入管理サーバ6と、コンテンツの識別のためのユニークID情報とそのジャンルを表すジャンルコード、正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)などのコンテンツ(商品)情報を保存している商品データベース7と、ユーザからの入力情報と行動履歴を保存蓄積するユーザデータベース8から構成される。
【0011】
尚、商品データベース7で保存蓄積される商品情報としては、第1に図3Aに示すように、コンテンツのユニークID情報及びジャンルコード等の商品データ、正規視聴ライセンス販売ページURLに加えて、コンテンツのデータファイル(試視聴データ含む場合あり)を含む場合と、第2に図3Bに示すような、ユニークID情報及びジャンルコード等の商品データ、正規視聴ライセンス販売ページURLに加え、各々のコンテンツの試視聴ページへの所在情報(URL)を含む場合とが考えられるが、これらの情報が同時に混在する形態も考えられる。
【0012】
図4にコンテンツに関する情報が蓄積されている商品データベース内の商品データテーブルの一例を示す。この例では、音楽や映像といったコンテンツの種類、ジャンル名、ジャンルコード、コンテンツのユニークIDから構成されている。コンテンツのユニークID情報は、各ジャンル毎に分類され、他のコンテンツと識別できるよう、コンテンツ毎に採番されている。コンテンツのジャンル名は、例えば、音楽ではアーティスト名による分類、映像では監督や俳優などによる分類など、種々考えられる。
【0013】
ここで、コンテンツを正規視聴するには、当該コンテンツの正規視聴ライセンス販売ページで購入手続きを行うことが必要となる。購入手続きとは、具体的には、クレジットカード等を使用した決済処理と正規視聴ライセンスファイルのダウンロードという手続きを含む。また、コンテンツを試視聴するとは、正規視聴ライセンスを購入していなくても、データの一部を視聴できるようになされたコンテンツを視聴する行為を指し、例えば添付された試視聴ページへのURLをクリックすれば、ユーザが所有するメディアプレーヤが立ちあがり試視聴できるという方法と、コンテンツファイルの中に元々含まれる試視聴データを試視聴するという方法がある。
【0014】
尚、正規視聴ライセンスには、一般的に、対象とするコンテンツに対するライセンスを一度取得すると、そのコンテンツを永久に何度でも視聴できるもの、正規視聴できるが視聴できる回数に制限があるもの、正規視聴できるが視聴できる期間に制限があるもの、などがある。
【0015】
本例では、このような正規視聴ライセンスの購入等の商品購入を行う上で、まず、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2にアクセスして会員登録を行う必要がある。この際、自分のプロフィール、趣味、お気に入りコンテンツ(音楽や映像など)などの個人情報を入力して、ユーザデータベース8に登録する。登録した結果として、コミュニケーションサーバ2はユーザに対して会員IDを発行する。
【0016】
会員となったユーザは、性格や趣味の合うコミュニケーション仲間(以下、バディと称する。)を見付け易くするために、前記個人情報を公開する。尚、この個人情報は任意の項目を公開するか否かを決定することができるようにして、隠しておきたい情報は非公開にできるようにしておくとよい。他人が公開している個人情報は、ウェブサーバ5が発信するコミュニケーションサービスメニューのユーザ検索メニューから閲覧することができる。会員は、公開されている情報をきっかけとして自分に気の合うユーザを見つけることができる。
【0017】
ユーザ検索メニューから気に入ったユーザを見つけた場合、コミュニケーションをとるために、例えば図2に矢印で示す“ユーザD”のように、そのユーザの会員IDをクライアントソフトウェアのバディリスト欄に追加登録する。
【0018】
バディリストに登録したユーザ同士は、ウェブサーバ5を介して、メッセージの送信、及び商品データベース7の中のコンテンツリストから他人に薦めたいコンテンツのユニークID情報の添付送信を含むコミュニケーションが可能となる。コンテンツの情報としてユニークID情報に試視聴データ、あるいは試視聴ページURL及び正規視聴ライセンス販売ページURLを添付することもできる。
【0019】
このとき、ユーザデータベース8は、どのユーザがどのユーザをバディリストに登録したかという情報と、ユーザ間で送受信されたメッセージ及びコンテンツのユニークID情報を記録蓄積する。
【0020】
そして、コミュニケーションの結果として、入手したコンテンツ情報に含まれる試視聴データを試視聴したり、または試視聴ページへのURLをクリックし試視聴データを試視聴したりして、コンテンツを気に入った場合、ユーザがインターネット接続機器1を操作し購入ボタンを押して当該コンテンツの購入意思をウェブサーバ5に通知すると、要求のあったユーザの会員IDとそのコンテンツのユニークID情報が購入管理サーバ6に渡される。
【0021】
購入管理サーバ6は、コンテンツのユニークID情報を基にして正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)を商品データベース7に対して検索し、その結果特定できたURLを商品販売サーバ3に問い合わせ、図2に示すように当該商品の販売ページをクライアントソフトウェア上に表示する。尚、メッセージに正規視聴ライセンス販売ページURL情報が添付されたときは、このURLを直接クリックして表示するようにしてもよい。
【0022】
ユーザは当該販売ページ上で購入に必要な手続きを行い、購入管理サーバ6は、購入手続きの結果情報(購入実績)をトラッキングする。結果情報とは、当該ユーザがどのようなコンテンツを購入したかを特定するユニークID情報とジャンルコードとから構成される情報である。
【0023】
ジャンルコードとは、図4に示されるように、コンテンツの種類が音楽00ならJ−Pop:0000、Rock:0001、R&B:0002、Dance:0003など、映像01ならば、映画0100、TVドラマ0101、アニメ0102、スポーツ0103等といったジャンル毎に商品データベース7内で予め分けられているコードである。
【0024】
また、購入管理サーバ6は、上述結果情報と当該会員IDをユーザデータベース8に記録する。同時に、ユーザデータベース8内の当該ユーザの記録を検索し、過去に当該ユーザに対して、当該コンテンツのユニークID情報が添付されたメッセージを送ったことのあるユーザを抽出し、そのユーザ全員のレコードの「お薦め成功実績」フィールドに、コンテンツのジャンルコードと、送り先のユーザがコンテンツ(商品)を購入した場合を成功とする成功回数を加算して記録する。
【0025】
図5に、ユーザデータベース内のユーザ毎のレコードの一例を示す。この例では、ユーザがお薦めに成功したお薦め成功実績、送受信したメッセージの履歴を記録したメッセージデータ、及びコンテンツの購入実績のフィールドから構成されている。
【0026】
以上のような構成及び動作において、あるコンテンツ販売事業者Aが、あるコンテンツAを販売促進したい場合の一実施の形態の例につき、図6に示すコミュニケーションサーバの動作フローチャートを参照して説明する。
【0027】
前提として、販売事業者Aはコミュニケーションサーバ2にアクセス可能な会員と同等の権利に加えて、コミュニケーションサービス上で商品販売を行う事業者登録を済ませ販売促進エージェントサービスメニュー(図示せず)を利用することができる特権を持つものとする。
【0028】
販売事業者Aは、まず、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2が提供する新規商品登録サービスメニュー(図示せず)を選び、販売促進したいコンテンツAに関するメタデータ(正規視聴ライセンス販売ページの所在情報(URL)、試視聴ページへの所在情報(URL)など)と登録したいジャンルコードを送信する。前記メタデータとジャンルコード情報を受け取ったコミュニケーションサーバ2は、それらを商品データベース7に新規登録する(ステップS1)。この際、商品データベース内で新規にユニークなID情報が採番される(ステップS2)。
【0029】
次に、販売事業者Aは、コミュニケーションサーバ2が提供する販売促進エージェントサービスメニューを選び、情報入力操作して当該コンテンツのジャンルコードを送信する(ステップS3)。
【0030】
受け取ったエージェントプログラムは、当該コンテンツと同様のジャンルコードのコンテンツを過去に購入した実績のあるユーザを、ユーザデータベース8から抽出する(ステップS4)。
【0031】
次に、エージェントプログラムは、上述の抽出されたユーザがどのようなユーザをバディリストに登録しているかという情報と、それぞれのバディとの情報交換頻度情報を、前記ユーザデータベース8に対して検索する(ステップS5)。情報交換頻度が最も高いバディが、すなわち、そのユーザにとって信頼度、影響度の高いリスペクテッドバディだとみなして抽出、特定する(ステップS6)。
【0032】
エージェントプログラムは、リスペクテッドバディに対して他のユーザより先行してコンテンツAを渡す。同時に、そのコンテンツAの購入を多くのユーザに薦めるとその実績に応じてインセンティブ(商品券やコンテンツの無料視聴等、何らかの特典)を与えることを伝えるプロモーションメッセージを送信する(ステップS7)。
【0033】
そして、ある日時を経過しても、コンテンツAの購入が目標値以上に促進されない場合は、エージェントプログラムは、情報交換頻度が次に高かったバディを自動的にリスペクテッドバディとみなし、上述と同様に再度コンテンツAの先行提供とプロモーションメッセージ送信を行う(ステップS8)。商品の売行きの判断の日時や購入の目標値は、販売事業者Aがインターネット接続機器を介して入力操作を行い、自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0034】
コンテンツAは、リスペクテッドバディによりバディリスト登録したユーザとのメッセージのやりとりの中で添付されて、ユーザに送信される。コンテンツAが添付されたメッセージを受信したユーザは、このコンテンツAが、バディ登録しているユーザとのやりとりの中で薦められたものなので自然に興味を抱き、気に入れば図2の購入ボタンを押して、購入する。
【0035】
このように、ユーザは、自分の気の合う信頼しているバディから送られたメッセージに添付される形で商品が薦められてくるため、販売事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、消費者の間でも本当に良い商品だと評価された、あるいは良い商品に違いないなどと認識し、結果的に購入意欲の向上、促進に繋がることが期待される。このコミュニティ内でのメッセージのやりとりを利用して商品を推奨していく行為は、従来の口コミに相当すると言えるものであるが、本例は、ネットワーク上のあるコミュニティ内で人気や影響力のあるユーザをリスペクテッドバディとして自動的に口コミ情報の発信源として選択することで、より効果的に口コミを推進することができ、商品の販売促進を図ることが可能となる。
【0036】
さらに、リスペクテッドバディと特定されたユーザに対し、コンテンツの提供と同時に、プロモーションメッセージを添えた場合には、そのユーザが次回以降に販売促進活動を積極的に行っていきたいというモチベーションに繋がり、結果的に、そのユーザを中心としたユーザコミュニケーションネットワーク(コミュニティ)内での商品購入率の向上が期待できる。
【0037】
次に、あるコンテンツ販売事業者Aが、あるコンテンツAを販売促進したい場合の他の実施の形態の例につき、図7に示すコミュニケーションサーバの動作フローチャートを参照して説明する。
【0038】
この例においてもシステム構成は、上述の例と同様であり、販売事業者Aが、インターネット接続機器1のクライアントソフトウェアを介して、コミュニケーションサーバ2が提供する新規商品登録サービスメニューを選び、販売促進したいコンテンツAを商品データベース7に新規登録し、次に、販売促進エージェントサービスメニューを選び、当該コンテンツのジャンルコードをコミュニケーションサーバ2に送信する、という手順までは上述の例のステップS1〜ステップS3と同様である(ステップS11)。
【0039】
ジャンルコードを受け取ったエージェントプログラムは、この例ではまず、ユーザデータベース8から、ある人数以上のユーザからバディリスト登録されているユーザを「コミュニティリーダー」とみなして何人か抽出する(ステップS12)。ここで、その人数については、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0040】
次に、エージェントプログラムは、その「コミュニティリーダー」達から、過去にどのようなジャンルのコンテンツが「コミュニティリーダー」をバディリスト登録しているユーザに対してレコメンド(お薦め)されたかを判別する。判別する方法は、過去に送信されたメッセージ内でコンテンツのユニークID情報の添付送信が行われた際に記録されたコンテンツのユニークID情報を基に、商品データベース7内のジャンルコードを検索することにより、それぞれの「コミュニティリーダー」がどのようなジャンルのコンテンツを他人に薦めているかを判別することができる(ステップS13)。
【0041】
そして、検索した結果、コンテンツAと同様のジャンルのコンテンツを過去にある回数以上レコメンドした実績のあるコミュニティリーダーを絞り込む(ステップS14)。そのコミュニティリーダーに対して他のユーザより先行してコンテンツAを渡し、同時に、そのコンテンツAを多くのユーザに薦めるとその実績に応じてインセンティブを与えることを伝えるプロモーションメッセージを送信する(ステップS15)。ここで、絞込みのためのパラメータである当該ジャンルコンテンツの過去のレコメンド実績回数は、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0042】
ある日時を経過しても、コンテンツAの購入が目標値以上に促進されない場合は、エージェントプログラムは、当該ジャンルコンテンツの過去のレコメンド実績回数が次に多かった「コミュニティリーダー」に対して、自動的に、上記と同様にコンテンツAの先行提供とプロモーションメッセージ送信を行う(ステップS16)。商品の売行きの判断の日時及び目標値は、上述例と同様、販売事業者Aが自由にエージェントプログラムに対して設定することができる。
【0043】
斯かる本例においても、上述のリスペクテッドバディを特定して販売促進を行う場合と同様、ユーザは、自分の信頼するコミュニティ内で影響力のあるバディから送られたメッセージに添付される形で商品が薦められてくるため、販売事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、消費者の間でも本当に良い商品だと評価された、あるいは良い商品に違いないなどと認識し、結果的に購入の向上、促進に繋がることが期待できる。その他、上述例と同様の作用効果が得られる。
【0044】
尚、本発明は、販売したい商品が、上述実施の形態の例のコンテンツの販売に限らず、その他、、例えば服や靴、その他巷で流行しているものなど、一般に販売されているあらゆる商品の販売促進に適用することができる。
【0045】
また、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
斯かる本発明によれば、自分の信頼している人間から商品が薦められてくるため、企業や事業者からの広告的要素に対する不信感を取り除き、例えば消費者の間でも本当に良いと評価された商品だと認識し、結果的に購入意欲の向上、促進に繋げられるという効果が得られる。
【0047】
また、販売促進に寄与したユーザに対して、その実績に応じたインセンティブを与えることにより、そのユーザが次回以降更に販売促進活動を積極的に行っていきたいというモチベーションに繋がり、結果的に、そのユーザを中心としたユーザコミュニケーションネットワーク内での商品の購入率向上が期待できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品情報提供システムの一実施の形態の例のシステム構成図である。
【図2】コミュニケーションサービスメニューの表示例である。
【図3】コンテンツ情報の例を示す線図である。
【図4】商品データベースのテーブルの一例を示す線図である。
【図5】ユーザに関するレコードの一例を示す線図である。
【図6】本発明の一実施の形態の例の説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態の例の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1…インターネット接続機器、2…コミュニケーションサーバ、3…商品販売サーバ、4…インターネット、5…ウェブサーバ、6…購入管理サーバ、7…商品データベース、8…ユーザデータベース
Claims (8)
- ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供サーバであって、
アクセス要求のあるネットワーク接続機器に対し、前記コミュニケーションサービスを提供する手段と、
前記コミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報を前記抽出したユーザに提供する手段とを備えることを特徴とする商品情報提供サーバ。 - 請求項1記載の商品情報提供サーバにおいて、
前記コミュニケーションサービスを提供する手段として、前記ネットワーク接続機器に対して、少なくともユーザ検索及びメッセージの送受信機能を含むコミュニケーションサービスメニューを発信し、ユーザからの入力情報を受信するウェブサーバを備えるとともに、
前記販売情報を提供する手段として、各ユーザが前記コミュニケーションサービスに基づいて検索された他のユーザを登録しているバディリストに関するバディ情報と、ユーザ間で送受信されたメッセージ及び商品のID情報とを蓄積するユーザデータベースと、
商品の情報及び対応する商品販売ページのURL情報を保存している商品データベースと、
ユーザの商品購入実績を管理する購入管理サーバとを備えることを特徴とする商品情報提供サーバ。 - 請求項2記載の商品情報提供サーバにおいて、
商品販売者が販売したい商品のジャンルと同様なジャンルの商品購入の実績があるユーザを前記ユーザデータベースから抽出し、
抽出されたユーザがバディリストに登録しているバディと、当該バディとの情報交換頻度情報を前記ユーザデータベースに対し検索し、情報交換頻度の高いバディを前記販売促進するのに適したユーザとして特定し、
特定されたユーザに対して、当該商品情報を提供することを特徴とする商品情報提供サーバ。 - 請求項2記載の商品情報提供サーバにおいて、
前記商品販売者によって設定された人数以上のユーザからバディリスト登録されているユーザを、前記販売促進するのに適したユーザとして抽出し、
前記抽出されたユーザから、過去にどのようなジャンルの商品が、当該抽出されたユーザをバディリスト登録しているユーザに対し推奨されたかを、前記ユーザデータベースに保存された商品のID情報を基に判断し、
前記抽出されたユーザの中から当該商品と同様のジャンルの商品を過去にある回数以上推奨した実績のあるユーザを絞り込み、絞り込まれたユーザに対して、当該商品情報を提供することを特徴とする商品情報提供サーバ。 - ネットワーク上でコミュニケーションサービスを提供し、ネットワーク接続機器を介してユーザ間でやりとりされるメッセージに、推奨したい商品に関する情報を添付できる機能を有する商品情報提供システムであって、
アクセス要求のあるネットワーク接続機器に対し、前記コミュニケーションサービスを提供する手段と、前記コミュニケーションサービスを利用するユーザの中で、商品販売サーバに展示された商品を販売促進するのに適したユーザを自動的に抽出して、当該商品の販売情報を前記抽出したユーザに提供する手段とを備えるサーバを有することを特徴とする商品情報提供システム。 - 請求項5記載の商品情報提供システムにおいて、
前記サーバは、前記コミュニケーションサービスを提供する手段として、前記ネットワーク接続機器に対して、少なくともユーザ検索及びメッセージの送受信機能を含むコミュニケーションサービスメニューを発信し、ユーザからの入力情報を受信するウェブサーバを備えるとともに、
前記販売情報を提供する手段として、各ユーザが前記コミュニケーションサービスに基づいて検索された他のユーザを登録しているバディリストに関するバディ情報と、ユーザ間で送受信されたメッセージ及び商品のID情報とを蓄積するユーザデータベースと、
商品の情報及び対応する商品販売ページのURL情報を保存している商品データベースと、
ユーザの商品購入実績を管理する購入管理サーバとを備えることを特徴とする商品情報提供システム。 - 請求項6記載の商品情報提供システムにおいて、
前記サーバは、商品販売者が販売したい商品のジャンルと同様なジャンルの商品購入の実績があるユーザを前記ユーザデータベースから抽出し、
抽出されたユーザがバディリストに登録しているバディと、当該バディとの情報交換頻度情報を前記ユーザデータベースに対し検索し、情報交換頻度の高いバディを前記販売促進するのに適したユーザとして特定し、
特定されたユーザに対して、当該商品情報を提供することを特徴とする商品情報提供システム。 - 請求項6記載の商品情報提供システムにおいて、
前記サーバは、前記商品販売者によって設定された人数以上のユーザからバディリスト登録されているユーザを、前記販売促進するのに適したユーザとして抽出し、
前記抽出されたユーザから、過去にどのようなジャンルの商品が、当該特定ユーザをバディリスト登録しているユーザに対し推奨されたかを、前記ユーザデータベースに保存されたID情報を基に判断し、
前記抽出されたユーザの中から当該商品と同様のジャンルの商品を過去にある回数以上推奨した実績のあるユーザを絞り込み、
絞り込まれたユーザに対して、当該商品情報を提供することを特徴とする商品情報提供システム。
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