JP5983230B2 - リンガー制御回路、リンガー制御方法、ファクシミリ装置。 - Google Patents

リンガー制御回路、リンガー制御方法、ファクシミリ装置。 Download PDF

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Description

本発明は、リンガー制御回路、リンガー制御方法、ファクシミリ装置に関する。
従来、外付け電話機を鳴動させるためのリンガー回路を備えるファクシミリ装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開平5−130312号公報
ファクシミリ装置がリンガー回路を備えている場合、例えば図8に示すように、外付け電話機の接続先としてリンガー回路と電話回線とをリレー回路(Ry1)で切り換えることができるようになっている。電話を着信した場合は外付け電話機を鳴動させるがファクシミリを着信した場合は外付け電話機を鳴動させない第一の仕様(例:日本国内モデル)の場合、待機期間においては、リレー回路はリンガー回路と外付け電話機とを接続した状態となっている(図8Aを参照)。そしてファクシミリ装置は、電話回線からのリンガー信号を受信した後、ファクシミリ着信と判断した場合はファクシミリ受信動作を行う。電話の着信と判断した場合はファクシミリ装置は、リンガー回路によって外付け電話機を鳴動させ、外付け電話機のオフフックを検出するとリレー回路を切り換えて電話回線と外付け電話機とを接続する。外付け電話機のオンフック(通話終了)を検出すると、ファクシミリ装置は再びリレー回路を戻してリンガー回路と外付け電話機とを接続させる。
一方、電話もファクシミリも着信時には外付け電話機を鳴動させる第二の仕様(例:日本国外モデル)の場合、常にリレー回路は電話回線と外付け電話機とを接続した状態となっている(図8Bを参照)。第二の仕様の場合、リンガー回路は不要であるためリンガー回路は実装されない場合もある。電話回線から到来したリンガー信号によって電話の場合もファクシミリの場合も外付け電話機が鳴動する。ユーザーが外付け電話の受話器を取ってファクシミリ音が聞こえた場合はユーザーの指示によりファクシミリ装置はファクシミリ受信動作を行い、ファクシミリ音が聞こえない場合ユーザーはそのまま通話を行う。
開発コストを削減するために、仕様が異なっていても回路基板を共通にできることが望ましい。しかし上述のように、第一の仕様と第二の仕様とではリレー回路のデフォルト状態(待機期間における状態)が異なる。デフォルト状態においてリレー回路を通電させる(リレー内部のコイルに電流を流す)構成は、デフォルト状態においてリレー回路を通電させない構成よりも電力消費量が多くなる。第一の仕様を採用する機種より第二の仕様を採用する機種の方が出荷台数が多い場合、第二の仕様を採用する機種にデフォルト状態でリレー回路を通電させない構成が回路基板として採用される。コスト削減のため第一の仕様を採用する機種も第二の仕様を採用する機種と共通の回路基板を使用するため、第一の仕様を採用する機種のデフォルト状態を実現するためにはリレー回路を通電させなければならない(図8Aを参照)。その結果、第一の仕様の機種は第二の仕様の機種と比較して電力消費量が多くなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ファクシミリ受信の場合は外付け電話機を鳴動させないことと、電力消費量を低減することとを両立することを目的とする。
上記目的を達成するためのリンガー制御回路は、クリップ回路と、リンガー回路と、第一リレー回路と、制御手段と、を備える。クリップ回路は、電話回線から到来するリンガー信号の電圧レベルを外付け電話機が鳴動しない範囲にクリップする。リンガー信号は、電話機を鳴動させるための呼び出し信号である。リンガー回路は、外付け電話機を鳴動させる疑似リンガー信号を生成する。疑似リンガー信号は、電話回線から到来するリンガー信号と同様に電話機を鳴動させるための信号である。第一リレー回路は、非通電状態においては電話回線と外付け電話機とを接続させ、通電状態においてはリンガー回路と外付け電話機とを接続させる。また第一リレー回路は、待機期間においては非通電状態である。本明細書において待機期間とは、電話の通信やファクシミリの通信を行っていない期間を意味する。制御手段は、電話回線からリンガー信号を受信した後、当該リンガー信号に続く通信が電話であるかファクシミリであるかを判断し、電話の場合は第一リレー回路を通電状態にしてリンガー回路に疑似リンガー信号を生成させ、ファクシミリの場合は第一リレー回路を非通電状態のままとする。
本発明の場合、リンガー信号を受信した後、電話である場合に第一リレー回路を通電状態にし、ファクシミリの場合は第一リレー回路を非通電状態のままにするため、電話の着信によって外付け電話機を鳴動させる期間以外の期間(例:待機期間、ファクシミリ受信期間等)は第一リレー回路は非通電状態であるので、待機期間において第一リレー回路を通電状態とする構成と比較すると電力消費量を低減することができる。また、待機期間においては第一リレー回路によって電話回線と外付け電話機とが接続されているが、リンガー信号が電話回線から到来してもクリップ回路によってリンガー信号は外付け電話機が鳴動しない範囲にクリップされるため、ファクシミリであっても電話であってもリンガー信号によって外付け電話機が鳴動することはない。したがって本発明によると、ファクシミリ受信の場合は外付け電話機を鳴動させないことと、電力消費量を低減することとを両立することができる。なお電話の場合は、リンガー信号によって外付け電話機を鳴動させることはないが、リンガー回路による疑似リンガー信号によって外付け電話機を鳴動させることができる。
さらに、上記目的を達成するためのリンガー制御回路は、クリップ回路の作動状態または非作動状態を切り換える第二リレー回路を備えてもよい。
この第二リレー回路を備えることにより、クリップ回路を作動させるか否かを切り換えることができる。
さらに、上記目的を達成するためのリンガー制御回路において、第二リレー回路は、非通電状態においてはクリップ回路を作動状態にし、通電状態においてはクリップ回路を非作動状態にするリレー回路であってもよい。その場合に制御手段は、電話回線からリンガー信号を受信し電話回線を閉結した後、第二リレー回路を通電状態にしてもよい。
通話期間中やファクシミリ通信中にクリップ回路が動作することにより通信品質に影響を及ぼす可能性がある場合は、通話期間中やファクシミリ通信中にはクリップ回路を動作させないようにすることができる。その結果、通信品質を担保することができる。
さらに、上記目的を達成するためのリンガー制御回路は、クリップ回路においてクリップする電圧の範囲を調整する調整手段を備えてもよい。
外付け電話機の種類によってリンガー信号として認識する電圧の振幅が異なる可能性がある。そのため、様々な種類の外付け電話機のそれぞれに応じた範囲(当該外付け電話機が鳴動しない範囲)に電圧をクリップできるように調整する手段を設けることにより、様々な外付け電話機において電話回線からのリンガー信号によって鳴動しないように調整することができる。
さらに本発明は、上述のリンガー制御回路を備えるファクシミリ装置の発明としても成立する。ファクシミリ装置は、プリント機能やスキャン機能等をさらに備えていてもよい。
また、本発明は、リンガー制御方法の発明としても成立する。すなわち、上記目的を達成するためのリンガー制御方法は、第一ステップと第二ステップとを含む。第一ステップでは、非通電状態においては電話回線と外付け電話機とを接続させ通電状態においてはリンガー回路と外付け電話機とを接続させる第一リレー回路を非通電状態にし、かつ、電話回線から到来するリンガー信号の電圧レベルを外付け電話機が鳴動しない範囲にクリップするクリップ回路を作動させた状態で、電話回線からのリンガー信号を受信する。第二ステップでは、電話回線からリンガー信号を受信した後、当該リンガー信号に続く通信が電話であるかファクシミリであるかを判断する。そして、電話の場合は、第一リレー回路を通電状態にして、リンガー回路に疑似リンガー信号を生成させ、ファクシミリの場合は、第一リレー回路を非通電状態のままにする。
このようなリンガー制御方法を採用することにより、ファクシミリ受信の場合は外付け電話機を鳴動させないことと、電力消費量を低減することとを両立することができる。
(1A)および(1B)はMFPの構成を示すブロック図。 第一の仕様におけるファクシミリ着信の動作を示すシーケンスチャート。 第一の仕様における電話着信の動作を示すシーケンスチャート。 第二の仕様におけるファクシミリ着信の動作を示すシーケンスチャート。 第二の仕様における電話着信の動作を示すシーケンスチャート。 他の実施形態にかかるMFPの構成を示すブロック図。 他の実施形態にかかるMFPの構成を示すブロック図。 (8A)および(8B)は従来のファクシミリ装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第一実施形態
1−1.構成
図1Aは、本発明にかかるファクシミリ装置としてのマルチファンクションプリンター(MFP)1の構成を示すブロック図である。MFP1は、ファクシミリ機能とスキャン機能とプリント機能とを有する。これらの機能を実現するためにMFP1は、制御部(制御手段)10と、画像読取部20と、画像形成部30と、ユーザーI/F部40と、第一リレー回路Ry1と、リンガー回路62と、第二リレー回路Ry2と、オーバーボルテージプロテクター(Over Voltage Protector:OVP)60とを備える。外付け電話機100は、MFP1を介して電話回線と接続することができる。
制御部10はMFP1の全体を制御するためのメインコントローラーであり、CPU,RAM,ROM等を備え、CPUはROMに記録された各種プログラムを、RAM等を用いて実行することができる。また制御部10は、トーン検出部、リングバックトーン発生部、符号化部、復号化部、モデム、フック検出部、リンガー検出部(いずれも不図示)等の専用回路を備えている。トーン検出部は、電話回線から到来する特定周波数のトーン信号を検出する。リングバックトーン発生部は、リングバックトーン信号を発生して電話回線に出力する。符号化部は、画像読取部20で読み取った画像データを符号化しデータサイズを削減する。モデムは、符号化されたデータ(デジタル)を変調してアナログ信号を生成し電話回線に出力する。またモデムは、電話回線から受信したアナログ信号を復調して符号化されたデータ(デジタル)を得る。復号化部は符号化されたデータを復号化し画像データを得る。フック検出部は、外付け電話機100の受話器のフック状態を検出する。リンガー検出部は、電話回線から到来するリンガー信号を検出する。リンガー信号は、電話機の呼び出しベルを鳴動させるための呼び出し信号であり、振幅約140V、周波数16Hzの信号である。後述するOVP60が作動した状態においては、リンガー検出部はクリップ後のリンガー信号(例えば振幅は50V程度にクリップされ、周波数は変化なく16Hzの信号)を検出する。リンガー検出部は、対象の信号の振幅が、リンガー信号として検出する最小の振幅を超えてさえいれば、周波数に基づいてリンガー信号として検出することができる。そのため、OVP60によるクリップの範囲(例えば50V)が当該最小の振幅より大きければ、OVP60によって例えば50V程度の振幅にクリップされた信号もリンガー信号として検出することができる。
画像読取部20は、原稿載置部、原稿載置部に載置された原稿を搬送するADF部、ADF部により搬送された原稿を光学的に読み取るカラーラインイメージセンサー等を備え、制御部10の制御に応じて原稿を読み取って画像データを取得する。画像形成部30は、印刷媒体を搬送するための機構を備えた搬送部と、搬送方向と直行する方向に往復動するキャリッジと、キャリッジに搭載され各色のインクを内包するインクカートリッジと印刷ヘッドと、を備えるインクジェット式のプリンターとして構成され、制御部10の制御に応じて制御部10から受け渡された印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する。ユーザーI/F部40は表示パネルやキーを備え、制御部10の制御に応じて各種情報を表示パネルに表示し、また、ユーザーのキー入力に応じた指示内容を制御部10に伝達する。ユーザーI/F部40を介してユーザーは後述する二つの仕様のうちのいずれかを選択することができる。
リンガー回路62は、電話回線から到来するリンガー信号(クリップされていないリンガー信号)と同等の波形の疑似リンガー信号を生成し出力する。第一リレー回路Ry1は、外付け電話機100の接続先を電話回線またはリンガー回路62に切り換える電磁リレーである。スイッチSW1がオフの場合は、第一リレー回路Ry1は非通電状態であり、非通電状態においては外付け電話機100は電話回線と接続する。スイッチSW1がオンの場合はコイルL1に電流が流れ、第一リレー回路Ry1は通電状態となる。通電状態において外付け電話機100はリンガー回路62と接続する。
OVP60は、電話回線から到来するリンガー信号の電圧レベルを外付け電話機100が鳴動しない程度の振幅(例えばpeak to peakで50V程度)にクリップするクリップ回路である。OVP60の一方の端子は電話回線に接続する信号線に接続されており、他方の端子は第二リレー回路Ry2を介して、電話回線に接続する信号線に接続されている。第二リレー回路Ry2は、OVP60の作動/非作動を切り換える電磁リレーである。スイッチSW2がオフの場合は、第二リレー回路Ry2は非通電状態であり、第二リレー回路Ry2が非通電状態においてOVP60は通電し作動状態となる。スイッチSW2がオンの場合はコイルL2に電流が流れ、第二リレー回路Ry2は通電状態となる。第二リレー回路Ry2が通電状態においてOVP60は通電しないため非作動状態となる。
1−2.動作
MFP1のユーザーは、ファクシミリおよび電話の着信の際の呼び出し音の有無に関する次の二つの仕様を、ユーザーI/F部40を用いて選択することができる。第一の仕様は、電話を着信した場合は外付け電話機100を鳴動させるがファクシミリを着信した場合は外付け電話機100を鳴動させないという仕様である。第二の仕様は、電話もファクシミリも着信時には外付け電話機100を鳴動させるという仕様である。次に、この二つの仕様におけるファクシミリ着信時および電話着信時の動作について順に説明する。
(第一の仕様)
図2は、第一の仕様におけるファクシミリ着信の際の動作を示すシーケンスチャートである。第一の仕様が選択されている場合、待機期間においては、制御部10はスイッチSW1およびスイッチSW2をともにオフにしている(ステップS100)。したがって、第一リレー回路Ry1は図1Aに示すように非通電状態であり、外付け電話機100は電話回線と接続している。また、第二リレー回路Ry2も非通電状態であり、OVP60は作動状態となっている。なお、発信元の装置とMFP1との間には複数の交換機が存在しており、図2〜図5においては、発信元の装置と交換機との間の通信や交換機間の通信については図示と説明を省略する。
発信元の装置がMFP1の電話番号をダイヤルしたことに応じてリンガー信号が電話回線から(交換機から)到来する(ステップS105)と、OVP60により振幅が約140Vであるリンガー信号は振幅50V程度にクリップされる。第一リレー回路Ry1は非通電状態であるため振幅が50V程度にクリップされたリンガー信号は外付け電話機100にも伝達されるが、振幅50V程度では外付け電話機100は鳴動しない。制御部10はクリップされたリンガー信号をリンガー検出部によって検出すると、電話回線を閉結し、スイッチSW2をオンにする(ステップS110)。電話回線を閉結することにより、直近の交換機とMFP1との間に閉ループが形成され直流電流が流れる状態となる。スイッチSW2がオンになることによって、第二リレー回路Ry2は通電状態となり、OVP60は非作動状態となる。すなわち、電話回線から到来する信号がOVP60によってクリップされないようにする。この結果、後続のファクシミリ通信のための信号(電話の場合は通話のための音声信号)にOVP60が影響を及ぼしてしまうことを防止することができ、通信品質を担保することができる。なお、後続のファクシミリ通信のための信号(電話の場合は通話のための音声信号)の振幅が50V以内(OVP60によってクリップする対象となる電圧を超えない範囲内)であれば、OVP60が通信品質に影響を及ぼすことはないと考えられるため、スイッチSW2はオフ(第二リレー回路Ry2は非通電状態、すなわちOVP60が作動状態)のままでもよい。第二リレー回路Ry2が非通電状態のままであれば電力消費量を低減できる。
電話回線を閉結した後、制御部10はリングバックトーン発生部によりリングバックトーン信号を電話回線に送出する(ステップS115)。発信元の装置がファクシミリを送信する場合、CNG信号が発信側から送信される(ステップS120)。制御部10はトーン検出部によりCNG信号を検出すると、ファクシミリであると判断しG3方式等のファクシミリ伝送制御手順に移行し、所定の制御信号(CED,DIS,DCS,TCF,CFR等)を発信元の装置と交換する(ステップS125)。続いて制御部10は、発信元の装置からのファクシミリ電文である画信号を受信し(ステップS130)、ファクシミリ伝送制御手順に応じた所定の制御信号(EOP,MCF等)を交換し(ステップS135)、制御部10はDCN信号を検出する(ステップS140)ことによりファクシミリ通信の完了を認識する。制御部10はDCN信号を検出した後、電話回線を開放し、スイッチSW1およびスイッチSW2をオフにする(ステップS145)。
ステップS130で受信した画信号は制御部10が備えるモデムによって復調され、復号化部によって画像データに復号される。制御部10は、復号された画像データをRAMに蓄積し、ファクシミリ受信時の動作として指定された動作を行う。例えば受信した画像データはユーザーの指示があるまで印刷せずに蓄積する場合はそのまま画像データをRAMに蓄積しておく。また例えば受信した画像データは直ちに印刷するように指定されている場合は、画像データに印刷のための所定の画像処理を施し画像形成部30に処理後の印刷データを受け渡して印刷を実行させる。
図3は、第一の仕様における電話着信の場合の動作を示すシーケンスチャートである。ステップS200〜S215は図2のステップS100〜115と同様である。制御部10は、ステップS210で電話回線を閉結した後に予め決められた所定時間以内にCNG信号が検出できないことから、ファクシミリではなく電話であると判断し、スイッチSW1をオンにする(ステップS220)ことによって第一リレー回路Ry1を通電状態にし、リンガー回路62と外付け電話機100とを接続させる。そして制御部10はリンガー回路62に疑似リンガー信号を生成させる(ステップS225)。リンガー回路62が生成した疑似リンガー信号により外付け電話機100は鳴動する(ステップS230)。外付け電話機100の受話器が取られる(ステップS235)と、制御部10はフック検出部によりオフフックを検出しスイッチSW1をオフにする(ステップS240)。スイッチSW1を再びオフにすることにより第一リレー回路Ry1によって外付け電話回線と外付け電話機100とが接続し、通話可能な状態となる(ステップS245)。なお、ステップS210で電話回線を閉結してからステップS240でオフフックを検出するまで制御部10は繰り返しリングバックトーン信号を電話回線に送出する。
外付け電話機100の受話器が下ろされる(ステップS250)と、制御部10はフック検出部によりオンフックを検出して電話回線を開放し(ステップS255)、再び待機期間に戻る。
以上、説明したように、第一の仕様の場合、待機期間においてスイッチSW1およびスイッチSW2はオフである(第一リレー回路および第二リレー回路は非通電状態である)ため、待機期間においてリレー回路が通電状態である構成(例えば図8Aの構成)と比較すると、電力消費量を低減できる。また、スイッチSW2をオンにする(第二リレー回路Ry2を通電状態にする)期間はファクシミリ受信動作の期間や電話の通話期間であり、これらの期間は待機期間と比較すると圧倒的に短いため、待機期間においてリレー回路が通電状態である構成と比較すると電力消費量を低減できる。
(第二の仕様)
図4は、第二の仕様におけるファクシミリ着信の際の動作を示すシーケンスチャートである。第二の仕様が選択されている場合、待機期間においては、制御部10はスイッチSW1をオフとし、スイッチSW2をオンとしている(ステップS300)。したがって、第一リレー回路Ry1は図1Aに示すように非通電状態であり、外付け電話機100は電話回線と接続している。一方、第二リレー回路Ry2は通電状態であり、OVP60は非作動状態となっている。
リンガー信号が電話回線から到来する(ステップS305)と、外付け電話機100が鳴動する(ステップS310)。第一リレー回路Ry1によって外付け電話機100と電話回線とが接続されており、OVP60は非作動状態であるため、振幅が140V程度のリンガー信号によって外付け電話機100が鳴動する。外付け電話機100の呼び出し音を聞いてユーザーが外付け電話機100の受話器を取る(ステップS315)と、制御部10は外付け電話機100のオフフックを検出し電話回線を閉結する(ステップS320)。ファクシミリの場合、CNG信号が送信される(ステップS325)ため、受話器から聞こえる音によってユーザーはファクシミリの着信であることを認識し、MFP1に対してファクシミリ受信動作を開始するように指示する。具体的には例えば、MFP1のユーザーI/F部40のスタートボタンをユーザーが押下する。
制御部10はファクシミリ受信動作開始の指示を受け付ける(ステップS330)と図2のステップS125〜S135と同様に、ファクシミリ伝送制御手順を実行する(ステップS345〜S355)。ユーザーはファクシミリ受信動作の開始を指示すると外付け電話機100の受話器を下ろし(ステップS335)、制御部10はオフフックを検出する(ステップS340)。なお、ステップS320の電話回線の閉結は、例えばリンガー信号を検出してから所定時間が経過してもオフフックが検出されない場合に自動的に行われてもよい。制御部10はDCN信号を検出する(ステップS360)と、電話回線を開放する(ステップS365)。
図5は、第二の仕様における電話着信の際の動作を示すシーケンスチャートである。ステップS400〜S420は図4のステップS300〜S320と同様である。ステップS420で電話回線を閉結すると、通話可能な状態となる(ステップS425)。外付け電話機100の受話器が下ろされると(ステップS430)、制御部10はオンフックを検出し電話回線を開放する(ステップS435)。
第二の仕様の場合は、少なくとも待機期間において第二リレー回路Ry2を通電状態にするため第一の仕様の場合よりも電力消費量が多くなるが、それでも第二の仕様を好むユーザーのニーズに応えることができる。
なお、ユーザーI/F部40を介してユーザーが第一の仕様または第二の仕様を選択可能な構成ではなく、第二の仕様のみを採用している機種の場合、図1Bに示すように、OVP60と第二リレー回路Ry2とリンガー回路62とを回路基板に実装しないようにしてもよい(60,Ry2,62の破線は実装していない状態を示している)。OVP60と第二リレー回路Ry2とリンガー回路62とを回路基板に実装せず、スイッチSW1およびスイッチSW2を常にオフにしておくことにより、第二の仕様を実現することができる。すなわち図4のステップS300、図5のステップ400において、スイッチSW1およびスイッチSW2をオフとすれば、それ以降の動作は図4および図5で説明した内容と同様にすることで第二の仕様を実現できる。OVP60と第二リレー回路Ry2とリンガー回路62とを基板に実装しない状態でスイッチSW1およびスイッチSW2を常にオフとすることで第二の仕様を実現する構成は、OVP60と第二リレー回路Ry2とリンガー回路62とを基板に実装した状態でスイッチSW1をオフとしスイッチSW2をオンとすることで第二の仕様を実現する構成と比較すると電力消費量を低減することができる。
以上で説明したように、第一の仕様と第二の仕様をユーザーI/F部40によって選択可能な機種A、第一の仕様のみを採用する機種B、第二の仕様のみを採用する機種Cは、回路基板を共通にできるので、開発コストの抑制に寄与することができる。また、回路基板を共通にできることに加えて、機種Aにおいて第一の仕様が選択されている場合や機種Bにおいては、第一の仕様の実現と電力消費量の低減という目的とを両立させることができる。なお機種Cは、機種AおよびBと回路基板を共通にできることに加えて、OVP60・第二リレー回路Ry2・リンガー回路62の非実装により、第二の仕様の実現と電力消費量の低減という目的とを両立させることができる。
2.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、図6に示すように、OVP60は、第一リレー回路Ry1と外付け電話機100との間に設けられても良い。
なお、OVP60においてクリップする電圧の範囲をユーザーI/F部40を介してユーザーが指定することができてもよい。外付け電話機100の個体差や内部仕様に応じて、リンガー信号として識別する電圧レベルの範囲が異なる可能性がある。そのため、ユーザーI/F部40を介して外付け電話機100の呼び出しベルが鳴動しない範囲にOVP60がリンガー信号をクリップできるように調整できることが望ましい。具体的には例えば、図7に示すようにクリップする電圧の範囲別に複数個のOVP(例えば第一OVP60は振幅50Vにクリップし、第二OVP64は振幅60Vにクリップする等)を回路基板に実装し、ユーザーI/F部40を介したユーザーの選択に応じて、複数個のOVPのうち作動させるOVPを切り換えるようにしてもよい。なおこの場合、ユーザーI/F部40、制御部10、スイッチSW2、第二リレー回路Ry2、スイッチSW3、第三リレー回路Ry3が調整手段に相当する。
なお、外付け電話機100を鳴動させないためには、リンガー信号の振幅は小さいほどよいが、クリップされたリンガー信号を制御部10(リンガー検出部)がリンガー信号として検出できる程度の振幅は保たれている必要がある。したがって制御部10においてリンガー信号として検出できる最小の振幅を開発段階において取得しておき、当該振幅にクリップするOVPを採用し回路基板に実装するようにしてもよい。
1…MFP、10…制御部、20…画像読取部、30…画像形成部、40…ユーザーI/F部、60…OVP(第一OVP)、62…リンガー回路、64…OVP(第二OVP)、100…外付け電話機、Ry1…第一リレー回路、Ry2…第二リレー回路、Ry3…第三リレー回路、SW1…スイッチ、SW2…スイッチ、SW3…スイッチ

Claims (5)

  1. 電話回線から到来するリンガー信号の電圧レベルを外付け電話機が鳴動しない範囲にクリップするクリップ回路と、
    前記外付け電話機を鳴動させる疑似リンガー信号を生成するリンガー回路と、
    非通電状態においては前記電話回線と前記外付け電話機とを接続させ、通電状態においては前記リンガー回路と前記外付け電話機とを接続させるリレー回路であって、待機期間においては非通電状態である第一リレー回路と、
    非通電状態においては前記クリップ回路を作動状態にし、通電状態においては前記クリップ回路を非作動状態にするリレー回路であって、待機期間においては非通電状態であり前記クリップ回路を作動状態にする第二リレー回路と、
    前記電話回線から前記リンガー信号を受信した後、前記第二リレー回路を通電状態にしてから当該リンガー信号に続く通信が電話であるかファクシミリであるかを判断し、電話の場合は前記第一リレー回路を通電状態にして前記リンガー回路に前記疑似リンガー信号を生成させ、ファクシミリの場合は前記第一リレー回路を非通電状態のままにする制御手段と、
    を備えるリンガー制御回路。
  2. 記制御手段は、前記電話回線から前記リンガー信号を受信し前記電話回線を閉結した
    後、前記第二リレー回路を通電状態にする、
    請求項に記載のリンガー制御回路。
  3. 前記クリップ回路のクリップ電圧レベルを調整する調整手段を備える、
    請求項1または2に記載のリンガー制御回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリンガー制御回路を備えるファクシミリ装置。
  5. コンピュータが、非通電状態においては電話回線と外付け電話機とを接続させ通電状態においてはリンガー回路と前記外付け電話機とを接続させる第一リレー回路を非通電状態にし、かつ、前記電話回線から到来するリンガー信号の電圧レベルを前記外付け電話機が鳴動しない範囲にクリップするクリップ回路作動た状態で、前記電話回線からの前記リンガー信号を受信する第一ステップと、
    前記コンピュータが、前記電話回線から前記リンガー信号を受信した後、当該リンガー信号に続く通信が電話であるかファクシミリであるかを判断し、
    電話の場合は、前記第一リレー回路を通電状態にして、前記リンガー回路に疑似リンガー信号を生成させ、
    ファクシミリの場合は、前記第一リレー回路を非通電状態のままにする、
    第二ステップと、
    を含み、
    前記クリップ回路の作動状態と非作動状態は、第二リレー回路により切り換えられ、
    前記第二リレー回路は、非通電状態においては前記クリップ回路を作動状態にし、通電状態においては前記クリップ回路を非作動状態にするリレー回路であって、前記第一ステップで前記コンピュータが前記リンガー信号を受信するまでは非通電状態にあり前記クリップ回路を作動状態にし、
    前記コンピュータは、前記第二ステップで前記リンガー信号を受信した後、前記第二リレー回路を通電状態にしてから前記判断を行う、
    ンガー制御方法。
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