JP3935304B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,電話回線またはISDN回線等の通信回線を利用してセンター側装置と通信を行う通信システムにおける端末網制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のセンター側装置と端末網制御装置との間でデータ伝送を行うための通信システムにおける端末網制御装置の概略構成図を図11に示す。端末網制御装置は、電話回線のアナログ端子あるいはISDN回線に介在されたターミナルアダプタ(TA)のアナログ端子からの回線10を接続する回線接続端子11と、電話機、ファクシミリ等の後方接続機器(以下、端末機器と称する)12を接続する電話機接続端子13と、メータ14あるいはセンサといった接点機器等を接続するメータ接続端子15と、メータ等からの検針データを送出するためのメータインタフェース回路16と、端末機器12を回線10に対して接続したり切り離したりする切替回路17と、端末機器12の使用状態を検出する第1のオフフック検出回路18と、端末発信時に端末機器12の使用状態を検出する第2のオフフック検出回路19と、通信において送受信される信号の処理を行う通信回路20と、各種制御を行うためのマイクロコンピュータからなる制御回路21とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、端末網制御装置に発信者電話番号を表示できない電話機が接続されている場合、センター側装置からの呼び出しで交換機から送出されるプレリンガー信号によって、電話機が鳴らないように回線から切り離す必要があった。すなわち、発信者電話番号を表示できる電話機の場合、プレリンガー信号は次に発信者電話番号信号がくることを知らせるための信号であると識別して、電話機は鳴動しない。発信者電話番号を表示できない電話機の場合はこの識別ができないため、プレリンガー信号を通常のリンガー信号と同様に扱い、鳴動する。そのため、プレリンガー信号によって鳴動した時点でオフフックすると、正常につながらなくなので、電話機を回線から切り離す必要が生じる。
【0004】
そこで、電話機を切替回路のリレーで切り離して、第2のオフフック検出回路により電話機のオフフックの検出を行うようにしているが、オフフック検出回路の電源電圧を高く設定したり、電流の消費が大きくなったりする問題がある。しかも、2つのオフフック検出回路がいるなど装置の回路構成が複雑になるといった問題もある。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、簡単な回路構成で端末機器のオフフック検出を行うとともに、端末機器を回線から切り離した状態のとき、回線からのリンガー信号や発信者電話番号サービスに則ったプレリンガー信号や端末網制御装置が選択信号を送出するときのダイヤルパルス信号に対して端末機器の鳴動を確実に防げる端末網制御装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、端末機器と回線との間に、端末機器と回線との離接状態を切り替えるために抵抗および容量素子を有する切替手段が設けられたものであり、この抵抗と容量素子によって低域通過瀘波器が構成される。そして、切替手段は、回線に対して抵抗と容量素子とを挿入した状態にしたり、切り離した状態にするように切り替えを行うためのスイッチング手段を有している。
【0007】
したがって、回線に対して抵抗と容量素子とを挿入した状態にすることにより、回線からの呼出信号が減衰されて、端末機器に伝送されなくなり、端末機器が回線から切り離された状態となる。このように、呼出信号の減衰を図るようにしているので、端末機器における呼出信号の受信時のインピーダンスが異なったり、呼出信号を検波する信号レベルが多岐にわたっていても、呼出信号は減衰されることにより、端末機器には伝送されず、端末機器の確実な切り離しを実現できる。すなわち、端末機器として接続される電話機やファクシミリの種類の如何にかかわらず、鳴動させないように対応することができる。
【0008】
また、抵抗と容量素子を回線に対して切り離した状態にすることにより、端末機器を回線に接続した状態にすることができ、端末機器は通信可能となる。
【0009】
ここで、抵抗のみを設けた場合、抵抗の抵抗値として端末機器を鳴動させない抵抗値を選んだときに、端末機器がオフフックされると、その抵抗値が大きすぎて同じループ系に接続されているオフフック検出回路がオフフックによって生じる電流を検出できないことが起こり得る。しかしながら、抵抗とともに容量素子を挿入することにより、オフフックによる電流を流すことが可能なように抵抗の抵抗値を下げることができる。そのため、第2のオフフック検出回路を設けなくても、端末機器のオフフック検出が可能となる。
【0010】
切替手段の具体的な構成としては、抵抗と第1スイッチング素子を並列に接続してなる第1切替回路と、容量素子と第2スイッチング素子を直列に接続してなる第2切替回路とする。そして、第1切替回路は、回線に対してオフフック検出回路の後段に配され、端末機器に対して直列に接続される。第2切替回路は、第1切替回路の後段に配され、端末機器に対して並列に接続される。さらに、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とは、オンオフの論理が反対で、かつ同期して動作される。したがって、回線と端末機器との間に切替回路を追加するだけで、簡単な回路構成によって、端末機器のオフフック検出を行うとともに、回線からの呼出信号を受信したときの端末機器の鳴動を防げる。
【0011】
また、容量素子に対して並列に定電圧回路を設けておくと、回線からの呼出信号の出力レベルが変化しても、一定レベル以上の信号は定電圧回路によってクランプされるので、端末機器に信号が伝送されることはない。したがって、呼出信号に左右されることなく、確実に端末機器の鳴動を防ぐことができ、信頼性が高まる。
【0012】
ここで、定電圧回路の電圧は、交換機あるいはTAのアナログ端子から供給される直流電圧のバラツキの最大値より大きく、かつ容量素子の耐電圧値より小さい電圧値に設定される。このように、直流電圧のバラツキの最大値より大きくすることにより、呼出信号に左右されずに端末機器が鳴動する電圧値より低いレベルに呼出信号を減衰させることができる。また、容量素子の耐電圧値より小さくすることにより、容量素子に過度の電圧がかかることを防ぎ、容量素子の破壊を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の端末網制御装置を有する通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。この通信システムでは、図1に示すように、センター側装置1は、センター側交換局2、端末側交換局3を経て電話回線網で端末網制御装置4と結ばれている。端末網制御装置4には、メータ5、接点機器等と電話機等の端末機器12とがそれぞれ接続されている。
【0014】
センター側装置1では、センター側交換局2に対してオフフックしてダイヤルを行う。ダイヤルされた相手番号は端末側交換局3に伝えられ、端末側交換局3から端末網制御装置4に対し呼出信号としてリンガー信号を送出する。このとき、リンガー信号とリンガー信号の間に、センター側電話番号を発信者電話番号信号として挿入するよう設定されている。
【0015】
上記の通信システムでは、通信回線としてアナログ回線を使用する場合であるが、ISDN回線を使用する場合には、図2に示すように、端末網制御装置4は、デジタルサービスユニット(DSU)7、ターミナルアダプタ(TA)8を介して端末側交換局3に接続されており、TA8のアナログ端子からの回線10が回線接続端子11に接続され、上記のアナログ回線のときと同様に通信を行うことができる。なお、センター側装置1にも同様にTA、DSUを備えているが、図面では省略している。
【0016】
そして、本発明の端末網制御装置4を図3に示す。本端末網制御装置4は、図11に示した従来のものと基本的な構成は同じであるが、端末機器12を回線10に対して接続したり切り離したりする切替手段の構成が従来とは異なっている。また、オフフック検出回路18は1つとされる。
【0017】
切替手段は、抵抗30と第1スイッチング素子31を並列に接続してなる第1切替回路32と、コンデンサからなる容量素子33と第2スイッチング素子34を直列に接続してなる第2切替回路35とからなる。第1切替回路32は、端末機器12に対して直列に接続され、回線11に対してオフフック検出回路18の後段に配され、第2切替回路35は、端末機器12に対して並列に接続され、第1切替回路32の後段に配される。
【0018】
第1、第2スイッチング素子31、34は、それぞれ第1、第2リレーからなり、制御回路21からの駆動信号によって同期して作動される。すなわち、第1リレー31がオフして、リレー接点が開くと、これに同期して第2リレー34がオンされ、リレー接点が閉じる。これにより、抵抗30および容量素子33が回線11に接続される回路が形成される。この抵抗30と容量素子33によって、回線11と端末機器12の間に挿入された低域通過漏波器が構成される。また、逆に第1リレー31がオンして、リレー接点が閉じることにより抵抗30を短絡する回路が形成され、これに同期して第2リレー34がオフして、リレー接点が開き、容量素子33が回線11から切り離される。このとき、回線11から端末機器12へのループ系にはオフフック検出回路18だけの挿入となる。
【0019】
なお、抵抗30を47kオームにすると、上記の低域通過瀘波器の式は、
fc=1/(2πRC)
ここで、fcは低域通過瀘波器のカットオフ周波数
Rは抵抗値
Cは容量値
上記関係式より、カットオフ周波数を1.7Hz以下に設定すると、容量素子33の容量値Cは、1.99μF以上となる。このようにオフフック検出回路18の設計値により、抵抗30の定数が決まり、さらに容量素子33の容量値が決まる。したがって、この低域通過瀘波器が形成されることにより、交換局3あるいはTA8から送出されるプレリンガー信号、発信者電話番号信号、リンガー信号、さらにはセンター側装置1からの通信信号等の呼出信号、端末網制御装置4自身が送出するダイヤルパルス信号が端末機器12に伝送されることを阻止する状態にできる。ところで、抵抗30の抵抗値は、オフフック検出回路18が電話機等のオフフックを回線に流れる電流で検知でき得る最大値より小さい値になるように設定される。
【0020】
そして、制御回路21は、通常は第1リレー31をオフし、第2リレー34をオンにして、抵抗30と容量素子33を回線11と端末機器12との間に挿入して、端末機器12を回線11から切り離した状態にしておき、端末網制御装置4はスタンバイ状態となっている。ここで、回線11からプレリンガー信号およびこれに続く発信者電話番号信号を受信したとき、これらの信号は端末機器12には伝送されず、電話機が発信者電話番号を表示できる機種であってもできない機種であっても、いずれの電話機でも鳴動することはない。すなわち、低域通過瀘波器によって、回線11と端末機器12との間で周波数1.7Hz以上の信号は減衰されるので、AC75V、16Hzのリンガー信号は電話機が鳴動しないレベルまで減衰される。
【0021】
このとき、制御回路21では、受信した発信者電話番号に基づいてどこからの発信であるかを識別し、センター側装置1からの場合は、通信を確立させて、データ伝送が行われる。一方、センター側装置1からでない場合、制御回路21は、第1リレー31および第2リレー34の論理を逆にして動作させ、抵抗30を短絡する回路を形成するとともに容量素子33を回線11から切り離した状態にして、回線11と端末機器12を接続する。そして、リンガー信号が端末機器12に伝送され、電話機等を鳴動させる。
【0022】
次に、端末網制御装置4から発信する場合、例えばメータ14から検針データを送信する定期発呼、メータ14からのセキュリティの発呼、接点機器からの発呼等の要求によって、センター側装置1へのダイヤルを行い、センター側装置1との通信が開始される。このとき、端末機器12と回線11との間には、抵抗30と容量素子33が挿入された状態にあり、端末機器12は回線11から切り離された状態にある。
【0023】
ここで、例えば電話機がオフフックされると、このとき発生する電流は抵抗30を介してオフフック検出回路18に流れるので、端末機器12のオフフックを検知できる。すると、制御回路21は、第1、第2リレー31、34を動作させて、回線11と端末機器12とを接続した状態にして、端末機器12からの通信を可能とする。
【0024】
他の実施形態として、図4に示すように、容量素子33と並列に定電圧回路36を設ける。この定電圧回路36を設けることにより、容量素子33の耐電圧を低く抑えることができるので、容量素子33を小さくかつ安価にでき、これに伴って回路実装サイズを小さくでき、端末網制御装置4の小型化を図れる。
【0025】
定電圧回路36としては、図5に示すように、2つの定電圧ダイオード37を逆方向に直列に接続してなる回路、あるいは図6に示すように、コンデンサといった容量成分38と定電圧特性回路39が並列に接続してなる容量性定電圧素子40で構成する。ここで、定電圧特性回路39としては、バリスタが用いられる。
【0026】
このときの定電圧回路36の電圧値は、端末側交換局3から回線11に印加される直流電圧やISDN回線網におけるTA8のアナログ端子から印加される直流電圧のバラツキの最大値である53Vより大きく設定し、かつ容量素子33の耐電圧値より小さく設定する。したがって、定電圧回路36の電圧値は、54Vから72Vに設定すればよい。
【0027】
上記の定電圧回路36を有する切替回路の働きについて説明する。図7は、TA8の違いによるそれぞれの呼出信号の波形を表す図である。図7の(1)に示すAは、回線11の直流電圧であり、回線復旧時はDC±48Vであり、Bは、相手先から呼び出しがあるときに送出される呼出信号であり、一般回線の場合は、1秒オンで2秒オフの周期で呼び出される。また、発信者電話番号を送出する前にくる信号の場合は、0.5秒オンで0.5秒オフの周期で呼び出される。
【0028】
この呼出信号は、図8に示すようにAC75Vで周期15Hzから20Hzのサイン波であり、一般には図7の(1)に示すアのようにDC−48VからDC+48Vの極性反転から起動し、DC+48Vに重畳する。ところが、メーカーの異なるTA8の機種によっては、(1)に示すイやウのように直流電圧に重畳する電圧が0Vであったり、+75Vであったりする。
【0029】
(1)に示すアの場合、低域通過濾波器通過後の波形が、(2)に示すア’のように、AC75Vのピーク電圧がAC12V程度に圧縮された波形Cになり、端末機器12である電話機やFAXを鳴動させるだけのレベルに達しなくなり、鳴動しなくなる。
【0030】
次に、(1)に示すイの場合、低域通過濾波器通過後の波形が、呼出信号オンの瞬間にDC48VからDC0Vに重畳電圧レベルが変化するため、(2)に示すイ’のように、AC75VからAC12Vに圧縮された波形Dとなり、アの場合と同じだが、DCレベルが変化する。この場合も端末機器12を鳴動することはない。
【0031】
ところが、(1)に示すウのように呼出信号オン時のAC信号の重畳レベルがDC75Vにある場合、低域通過濾波器通過後の波形が、(2)に示すウ’のように圧縮されてAC12Vで前記2つのパターンと同じになるが、重畳レベルがDC+48VからDC+75Vに変化するため、圧縮波形Eは右肩上がりとなる。DC75Vを超えてくると、電話機やFAXの種類によっては鳴動してしまうことがある。しかしながら、低域通過濾波器の容量素子33に並列に定電圧回路36を追加しておくと、(2)に示すウ’のように、定電圧回路36によるクランプ電圧Fを超えると定電圧回路36が働き、DC+75V以上の電圧をクランプし後方の端末機器12へ電圧を通過させなくなり、電話機やFAXを鳴動させない。
【0032】
したがって、TA8のアナログ端子から出力される15Hzから20HzのAC75Vのリンガー信号が重畳した直流電圧値に左右されることなく、後方の端末機器12への信号の伝送を阻止することができ、端末機器12の鳴動を確実に防ぐことができる。
【0033】
ところで、上記の各切替回路32、35におけるスイッチング素子は、別々のリレーを用いているが、図9に示すように、C接点2回路の汎用リレー41や、図10に示すように、C接点1回路のリレー42を用いて、1つの電子部品でスイッチング手段を構成することもできる。また、機械的なリレー以外にフォトモスリレーやトランジスタなどでもよい。
【0034】
すなわち、前者では、前段のリレー43のC接点とA接点を抵抗30の前段側および後段側に接続する。後段のリレー44のB接点を抵抗30の後段側に接続し、C接点を容量素子33に接続する。両リレー43、44が同期して動作することにより、回線11に対して抵抗30と容量素子33が挿入されて、端末機器12が回線11から切り離されたり、あるいは端末機器12が回線11に接続されたりする。
【0035】
後者では、A接点が抵抗30の前段側に接続され、B接点が容量素子33に接続され、C接点が抵抗30の後段側に接続される。リレー42の動作によりA接点側がオンし、抵抗30が短絡され、端末機器12は回線11に接続される。リレー42の開放により、B接点側がオンし、回線11に対して抵抗30と容量素子33が挿入された状態になり、端末機器12が回線11から切り離される。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。第1、第2リレーはスイッチの役割をするものであり、これの代わりに他のスイッチング素子として、トランジスタやフォトモスリレーを用いてもよい。
【0037】
また、抵抗と容量素子で実現した低域通過瀘波器(ローパスフィルタ)は上記実施形態に限定されるものではなく、コンデンサ、コイル、抵抗を用いて構成されるフィルタ回路を回線に対してオフフック検出回路の後段に配し、端末機器がオフフックされたときや端末機器による通信を行うときにフィルタ回路の動作をオフして、通信可能にするスイッチング手段を設けておく。スイッチング手段によってフィルタ回路の動作がオンしたとき、回線からの呼出信号はカットされ、端末機器には伝送されない。ただし、端末機器がオフフックしたとき、発生する電流をオフフック検出回路に流すことができるように抵抗値は設定されている。
【0038】
また、容量素子と定電圧回路を兼ね備えた部品である容量性バリスタを用いれば、容量素子と定電圧回路を1つの部品とすることができ、部品点数の削減をできる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、アナログ電話回線網またはISDN回線網に介装されたTAのアナログ端子からの回線と端末機器との間に、抵抗と容量素子からなる、いわゆるフィルタを挿入することにより、回線からくる呼出信号に左右されずに、しかも端末機器の種類にも左右されずに、端末機器へのこの信号の伝送を阻止することができ、端末機器を回線から確実に切り離した状態にできる。したがって、センター側装置からの呼び出しがあったときに、誤って端末機器を鳴動させるといったことを防止でき、信頼性の高い通信システムを構築できる。
【0040】
また、容量素子の存在により抵抗の抵抗値を小さくできるので、端末機器のオフフックの際に発生する電流をオフフック検出回路に流すことができ、このオフフックをオフフック検出回路によって確実に検出できる。そのため、オフフック検出回路は1つだけでよく、複数設ける必要がなくなって、回路構成が簡単になって、装置の小型化およびコストダウンを図れる。
【0041】
さらに、容量素子に対して定電圧回路を付加することにより、容量素子の耐電圧を下げることができ、容量素子の容量を小さくすることが可能となり、部品コストを低減できる。しかも、定電圧回路の動作によって、回線からの呼出信号の出力変動に左右されることなく、端末機器の信号の伝送を確実に阻止でき、端末機器の鳴動を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ電話回線網の通信システム図
【図2】ISDN回線網の通信システム図
【図3】本発明の端末網制御装置の構成図
【図4】他の形態の切替手段の構成を示す回路
【図5】定電圧ダイオードを用いた定電圧回路図
【図6】容量性定電圧素子を用いた定電圧回路図
【図7】TAによって異なる呼出信号に対する切替手段の作用を説明する図
【図8】呼出信号の波形を示す図
【図9】スイッチング手段の他の形態を示す回路図
【図10】スイッチング手段の他の形態を示す回路図
【図11】従来の端末網制御装置の構成図
【符号の説明】
1 センター側装置
4 端末網制御装置
5 メータ
8 TA
10 回線
12 端末機器
18 オフフック検出回路
30 抵抗
31 第1リレー
32 第1切替回路
33 容量素子
34 第2リレー
35 第2切替回路
36 定電圧回路
Claims (6)
- 端末機器を接続した端末網制御装置とセンター側装置との間で通信回線を介してデータ伝送を行う通信システムにおいて、
前記端末網制御装置は、前記端末機器と前記回線との間に、前記端末機器のオフフックを検知するオフフック検出回路と、抵抗および容量素子から構成されカットオフ周波数が1.7Hz以下に設定された低域通過瀘波器を前記回線に対して挿入切り離しする切替手段を備え、前記回線に対して前記オフフック検出回路の後段に前記切替手段が配され、前記低域通過濾波器が前記回線に対して挿入されたスタンバイ状態にあるときに前記オフフック検出回路が前記端末機器のオフフックを前記回線に流れる電流で検知できるように、前記抵抗の抵抗値が設定され、スタンバイ状態のとき、前記低域通過濾波器は、前記回線からの呼出信号を減衰して、前記端末機器への呼出信号の伝送を阻止することを特徴とする通信システム。 - 切替手段は、抵抗と第1スイッチング素子を並列に接続してなる第1切替回路と、容量素子と第2スイッチング素子を直列に接続してなる第2切替回路とからなり、前記第1切替回路は端末機器に対して直列に接続され、前記第2切替回路は端末機器に対して並列に接続され、前記第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、オンオフの論理が反対で、かつ同期して動作することにより、低域通過濾波器を前記回線に対して挿入した状態あるいは前記回線から切り離した状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 容量素子と並列に定電圧回路が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
- 定電圧回路の電圧は、交換機から供給される直流電圧のバラツキの最大値より大きく、かつ容量素子の耐電圧値より小さい電圧値に設定されたことを特徴とする請求項3記載の通信システム。
- 受信した呼出信号がセンター側装置からの発信者電話番号信号である場合、切替手段は、低域通過濾波器を前記回線に対して挿入した状態のままとし、呼出信号がセンター側装置からの発信者電話番号信号でない場合、低域通過濾波器を前記回線に対して切り離した状態に切り替え、前記呼出信号を端末機器に伝送することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信システム。
- 端末機器を接続するとともに前記端末機器からの発呼を検知するオフフック検出回路を備えた端末網制御装置とセンター側装置との間で通信回線を介してデータ伝送を行う通信システムにおいて、
前記端末網制御装置は、前記回線からの呼出信号が前記端末機器に伝送されることを阻止するようにカットオフ周波数が設定されたフィルタ回路と、該フィルタ回路の動作をオンオフするスイッチング手段とを備え、前記端末機器と前記回線との間において、前記オフフック検出回路が前記回線に対して前記フィルタ回路よりも前段に設けられ、前記フィルタ回路は、前記端末機器のオフフックによって発生した信号を前記オフフック検出回路に伝送可能なように抵抗値が設定され、前記フィルタ回路のオン動作により前記呼出信号がカットされ、前記端末機器がオフフックされたときや前記端末機器による通信を行うときにオフ動作して、前記端末機器が回線に接続されて通信可能とされることを特徴とする通信システム。
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