JP3554678B2 - 端末網制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線またはISDN回線を利用してセンター側装置と通信を行う通信システムにおける端末網制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ伝送を行うための通信システムでは、端末網制御装置に電話機とメータまたは接点機器とが接続され、センター側装置とは電話回線網またはISDN回線網で結ばれている。そして、この端末網制御装置は、各家庭より発呼してくる端末発呼とセンターより随時検針するセンター起動の二種類の起動方法をもっている。
【0003】
センター側装置とセンター側交換局が接続されダイヤルを行うと、ダイヤルされた相手番号は、端末側交換局に伝えられ端末側交換局から端末網制御装置に対し呼び出し信号としてリンガー信号を送出する。このとき、最初のリンガー信号をプレリンガー信号と呼び、このプレリンガー信号と次のリンガー信号の間に、発信者電話番号信号が挿入されている。
【0004】
図11は従来の端末網制御装置の概略構成図を示し、端末網制御装置10には、電話回線11を接続する回線接続端子12と、電話機6を接続する電話機接続端子19と、マイクロコンピュータを有する制御回路15と、メータ5等が接続され検針データを送出するためのメータインターフェース回路16と、電話機6を電話回線11に対して接続したり切り離したりする切替回路17と、電話機6の使用状態を検出する第1のオフフック検出回路13と、端末発信時に電話機6の使用状態を検出する第2のオフフック検出回路18と、通信において送受信される信号の処理を行う通信回路14とが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、端末網制御装置が、発信者電話番号を表示できない電話機を接続している場合、センターからの呼び出しで交換機から送出されるプレリンガーが鳴らないように切り離す必要があった。すなわち、発信者電話番号を表示できる電話機の場合、プレリンガー信号は次に発信者電話番号がくることを知らせるための信号であると識別して、電話機は鳴動しないが、発信者電話番号を表示できない電話機の場合はこの識別ができないため、プレリンガー信号を通常のリンガー信号と同様に扱い、鳴動する。このため、プレリンガーが鳴動した時点でオフフックすると正常につながらないので、切り離す必要が生じる。
【0006】
そこで、電話機を切替回路のリレーで切り離して、第2のオフフック検出回路により電話機のオフフックの検出を行うようにしているが、電流の消費が大きいという問題があった。
【0007】
また、特開平7−107197号公報には、発信者電話番号を表示できない電話機を対象として、端末網制御装置は、プレリンガー信号を無視し発信者電話番号で特定のセンター側装置からの発信であると識別し、それに要した時間だけ遅れてリンガー信号を供給するようになっている。ところが、このような端末網制御装置に発信者電話番号を表示できる電話機が接続されていると、プレリンガー信号を受信できないため、プレリンガー信号を受信しないと正常に動作しないこの電話機を使用するには適していない。
【0008】
本発明は、上記に鑑み、発信者電話番号を利用して、センター側装置と通信する場合あるいは電話機へ接続する場合に電話機と回線との離接をそれぞれ切り替えることによって、発信者電話番号を表示できる電話機とできない電話機のそれぞれに応じた通信を可能にする端末網制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、電話機と電話回線またはISDN回線との間に抵抗を直列接続し、かつ抵抗と並列にスイッチング素子を接続して、この抵抗およびスイッチング素子によって電話機と回線との切り離し接続を行う切替回路を構成し、電話機が発信者電話番号を表示できるか否かに応じてスイッチング素子のオンオフを制御して、センター側装置からの発信のときには電話機を回線から切り離してセンター側装置と通信を行い、センター側装置からの発信でないときには電話機を回線に接続して、通信を行うものである。
【0010】
これによって、発信者電話番号を表示できる電話機とできない電話機のいずれが接続されていても、それぞれの電話機に対応して適切に回線との離接を行うことにより、正常に動作させることができ、容易にセンター側装置と通信を行うことができる。
【0011】
具体的には、端末網制御装置に発信者電話番号を表示できない電話機が接続されている場合、スイッチング素子のオフにより電話機と回線との間に切替回路の抵抗を挿入することによって、回線と電話機を切り離した状態にしておき、回線から受信した発信者電話番号信号を検出して、この発信者電話番号信号によりセンター側装置からの発信であるか否かを識別する。センター側装置からの発信であるとき、電話機と回線を切り離した状態で通信を行う。センター側装置からの発信でなければ、受信した信号が電話機に送信されるようにスイッチング素子のオンにより回線と電話機の間の抵抗を短絡することで接続状態にする。
【0012】
また、発信者電話番号を表示できる電話機が接続されている場合、発信者番号通知を行う最初の手順であるプレリンガー信号および発信者電話番号を電話機にそのまま送信できるようにスイッチング素子をオンして回線と電話機の間の抵抗を短絡することで接続状態にして、電話機が一次応答し、発信者電話番号信号を検出して、この発信者電話番号信号によりセンター側装置からの発信であるか否かを識別する。センター側装置からの発信であるとき、電話機に受信した信号を送信しないように、スイッチング素子をオフして電話機と回線との間に抵抗を挿入することによって、回線と電話機を切り離した状態にして通信を行う。センター側装置からの発信でなければ、電話機に受信した信号が送信されるようにスイッチング素子をオンのままにして接続状態を保持しておく。
【0013】
なお、センター側装置へ端末発信するときには、接続されている電話機が鳴動しないように、スイッチング素子をオフして電話機と回線を切り離した状態にしてから通信を行う。
【0014】
ところで、抵抗は、回線と電話機との間に挿入されることによって両者を切り離した状態にするものである。そのために、抵抗の抵抗値は、交換局から送出されるプレリンガー信号、リンガー信号、極反信号、発信者番号信号、さらにセンター側装置からの通信信号等の信号を電話機に送信できない状態にし得る値以上に下限が設定されていればよい。したがって、回線と電話機との間に抵抗を挿入したとき、回線から受信した信号は電話機には伝達されない。
【0015】
また、発信者電話番号を表示できない電話機を接続した場合においてスイッチング素子をオフにして受信待機状態にあるとき、あるいは接続している電話機の種類に関係なくメータからの発呼、定期的にメータを検針してセンター側装置へ発呼する定期発呼、接点機器からの発呼によりセンター側装置ヘダイヤルするとき、電話機がオフフックされればこれを検知する必要がある。そこで、電話機をオフフックしたときに電流が生じるので、切替回路と回線との間に接続されているオフフック検出回路にこの電流を流すことができる最大の抵抗値よりも小さい抵抗値に抵抗の上限を設定しておけば、回線と電話機との間に抵抗が挿入されて切り離された状態にあるとき、電話機をオフフックすればオフフック検出回路に電流が流れるので、オフフックを検出できる。このように抵抗の抵抗値を設定してもよいが、電話機と切替回路との間にオフフック検知手段を設けてもよい。そして、電話機のオフフックを検知したとき、スイッチング素子をオンにして電話機と回線を接続状態にする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
第1実施形態の端末網制御装置を有する通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。この通信システムは、図1に示すように、センター側装置1は、センター側交換局2、端末側交換局3を経て電話回線網で端末網制御装置4と結ばれている。端末網制御装置4にはメータ5、接点機器等および電話機6が接続されている。センター側装置1では、センター側交換局2に対しオフフックしてダイヤルを行う。ダイヤルされた相手番号は端末側交換局3に伝えられ、端末側交換局3から端末網制御装置4に対し呼び出し信号としてリンガー信号を送出する。このとき、リンガーとリンガーの間に、発信者電話番号としてセンター側電話番号を挿入するように設定されている。
【0017】
図2はISDN回線網における通信システムを示し、端末網制御装置4はTA(ターミナルアダプタ)8のアナログ端子に接続され、DSU7を介して交換局3に接続され、上記のアナログ回線のときと同様に通信を行うことができる。
【0018】
図3は端末網制御装置の概略構成図である。端末網制御装置4には、メータ5がメータインタフェース回路16に接続され、電話機6が電話機接続端子19に接続されている。また、電話回線のアナログ端子あるいはISDN回線に介在されたTA8のアナログ端子からの回線11が回線接続端子12と接続され、回線11と電話機6とは第1のオフフック検出回路13を介して接続される。
【0019】
そして、端末網制御装置4は、各種制御を行うためにマイクロコンピュータからなる制御回路15を備えており、制御回路15に回線11がオフフック検出回路13、通信回路14を介して接続され、またメータインタフェース回路16も接続されている。
【0020】
このように端末網制御装置4は基本的な構成は従来と同じであるが、電話機6を回線11に対して接続したり切り離したりする切替回路42の構成が従来と異なっており、切替回路42は抵抗40とスイッチング素子であるリレー41とが並列に接続されてなり、電話機6とオフフック検出回路13との間に介在される。リレー41は制御回路15によって作動され、リレー41がオンしてリレー接点が閉じることにより、抵抗40を短絡する回路が形成され、電話機6と回線11とが接続された接続状態となる。リレー41がオフしてリレー接点が開くことにより、電話機6と回線11との間に抵抗40が挿入されて、電話機6と回線11とが切り離された切り離し状態となる。
【0021】
なお、抵抗40は、例えば交換局3から送出されるプレリンガー信号、リンガー信号、極反信号、発信者番号信号、さらにセンター側装置1からの通信信号等の信号を後方に接続している電話機6に送信できない状態にし得る値以上の値で、かつ回線11に抵抗40を挿入した状態で、電話機6のオフフック状態を回線11に流れる電流で検知でき得る最大値より小さい値になるように抵抗値が設定されており、40k〜70kΩの範囲内で設定を行う。
【0022】
これによって、リレー41がオンしているとき回線11と電話機6との間で信号の伝送が可能となり、リレー41がオフしているとき回線11と電話機6との間で信号の伝送ができなくなり、このとき制御回路15は交換局3から送出される発信者電話番号信号、リンガー信号を検出することが可能となる。なお、リレー41はスイッチの役割をするものであり、他のスイッチング素子としてトランジスタやフォトモスリレーでもよい。
【0023】
ここで、本端末網制御装置4に接続されている電話機6は、発信者電話番号を表示できない機種である。そのため、制御回路15には、あらかじめ発信者電話番号を表示できない電話機6であるという情報がセンター側装置1からの通信によって設定されるか、あるいは設置工事者がデータ設定機で書き込むことによって設定されている。なお、端末網制御装置4自身が発信者電話番号を表示できるか否かを識別して、記憶しておくようにしてもよい。
【0024】
そして、制御回路15は、リレー41をオフして抵抗40を介して回線11と電話機6とを切り離した状態にする機能と、回線11を通じて受信したプレリンガー信号に続く発信者電話番号信号を検出する機能と、検出された発信者電話番号信号によりセンター側装置1からの発信であるか否かを識別する機能と、センター側装置1からの発信であるとき電話機6に受信した信号を送信しないように電話機6と回線11を切り離した状態で通信を行う機能と、センター側装置1からの発信でないとき受信した信号を電話機6に送信するためにリレー41をオンして回線11と電話機6の間の抵抗40を短絡して接続状態にする機能とを有している。さらに、メータ5または接点機器からセンター側装置1に発呼するとき、接続されている電話機6が鳴動しないように電話機6と回線11を切り離した状態にして通信を行う機能も備えている。
【0025】
図4はセンター側装置からの通信タイムチャートを示す。発信者電話番号を表示できない電話機6を接続している端末網制御装置4は、電話機6の鳴動を防ぐため、交換局3から送出されるプレリンガー信号を電話機6へ送信しないよう切替回路42のリレー41をオフにし、抵抗40の挿入によって切り離し状態にしてスタンバイ状態となっている。次に検出した発信者電話番号が特定のセンター側装置1からのものであると識別した場合、次のリンガー信号も電話機6へ送信しないようにリレー41をオフのままにしておく。
【0026】
そして、センター側装置1との通信が開始されると、電話機優先の設定がされていればリレー41をオンにして、電話機6のオフフックがあればセンター側装置1との通信を中断して、電話機6を使えるようにする。電話機優先の設定がされていないときは、リレー41をオフにして、電話機6のオフフックがあっても無視して、センター側装置1との通信を続行する。センター側装置1との通信が終了すれば、リレー41をオフにして、スタンバイ状態に戻る。
【0027】
図5はセンター側装置からの通信フローチャートを示す。これに基づいてセンター側装置1から呼び出しがあったときの端末網制御装置4の動作を説明する。まず、端末網制御装置4には発信者電話番号を表示できない電話機6が接続されているが、このことはあらかじめ設定されており、端末網制御装置4はこれを認識して、リレー41をオフしてスタンバイ状態にしておく。
【0028】
センター側装置1が呼び出しを開始するとき(ステップSl)、端末網制御装置4は極反を検出し(ステップS2)、交換局3からのプレリンガー信号を受信し(ステップS3)、次に発信者電話番号信号を受信し(ステップS4)、検出された発信者電話番号が特定のセンター側装置1からの発信であるか否かを識別する(ステップS5)。識別した番号がセンター側装置1からのものでないとき、リレー41をオンすることにより電話機6と回線11を接続する。識別に要した時間だけ遅れて後方の電話機6にリンガー信号を伝送され、電話機6のリンガーが鳴動して(ステップS9)、電話機6による通話が行える。識別した番号がセンター側装置1からのものであるとき、電話機優先の設定が有るか無いか判定する(ステップS6)。電話機優先の設定が無しの場合、リレー41をオフのままにして、電話機6を回線11から切り離し、電話機6のオフフックがあっても無視してセンター側装置1との通信を行う(ステップS7)。電話機優先の設定が有りの場合、リレー41をオンして電話機6を回線11に接続し、電話機6のオフフックをオフフック検出回路13により監視しながら、センター側装置1との通信が行われる(ステップS8)。
【0029】
次に、端末網制御装置から発信する場合について説明する。図6は端末網制御装置による端末発信時のタイムチャートを示す。端末網制御装置4が端末発信をする場合、例えばメータ5からのセキュリティの発呼、定期的にメータを検針してセンター側装置1へ発呼する定期発呼、接点機器からの発呼があったとき、センター側装置1ヘダイヤルを行い、センター側装置1との通信が開始される。電話機優先の設定がされていれば、リレー41をオンにし、電話機6のオフフックがあれば、センター側装置1との通信を中断して、電話機6を使用可能なようにする。電話機優先の設定がされていないときは、リレー41をオフとし、電話機6のオフフックがあっても無視する。センター側装置1との通信が終了すれば、リレーをオフとする。
【0030】
図7は端末網制御装置による端末発信時のフローチャートを示す。メータ5からのセキュリティの発呼があるとき(ステップSll)、リレー41をオンしてオフフック検出回路13により電話機6の使用状態を検知する(ステップS12)。電話機6がオフフックのとき、電話機6と回線11が接続される(ステップS19)。電話機6がオンフックのとき、センター側装置1ヘダイヤルを行う(ステップS13)。センター側装置1へダイヤル中に電話機6のオフフックがあるかどうか判定して(ステップS14)。電話機6のオフフックがあれば、電話機6を回線11に接続し(ステンプS19)、オフフックがなければ、リレー41をオンして電話機6を回線11から切り離す(ステップS15)。
【0031】
次に、電話機優先の設定が有るか無いか判定する(ステップS16)。電話機優先の設定が無しの場合、リレー41をオフにして電話機6を切り離しておき、電話機6のオフフックがあっても無視し、センター側装置1との通信を行う(ステップS17)。電話機優先の設定が有りの場合、リレー41をオンしたままにして電話機6を回線に接続し、電話機6のオフフックを監視しながらセンター側装置1との通信を行う(ステップS18)。
【0032】
(第2実施形態)
第2実施形態では、端末網制御装置4に発信者電話番号を表示できる電話機6が接続されており、その他の構成は第1実施形態と同じである。そして、制御回路15は、回線11からプレリンガー信号および発信者電話番号を受信したときリレー41をオンして接続状態にすることにより受信した信号を電話機6に送信する機能と、電話機6からの応答により発信者電話番号信号がセンター側装置1からの発信であるか否かを識別する機能と、センター側装置1からの発信であるとき電話機6に信号を送信しないようにリレー41をオフして電話機6と回線11を切り離し状態にして通信を行う機能と、センター側装置1からの発信でないとき電話機6に信号を送信するためにリレー41をオンにしたまま回線11と電話機6との接続状態を保持する機能とを有せしめられている。
【0033】
図8はセンター側装置からの通信タイムチャートを示す。発信者電話番号が表示できる電話機6を接続している端末網制御装置4は、交換局3から送出されるプレリンガー信号を受信して初めて正常に動作するため、待機時は電話機6ヘプレリンガー信号を送信できるように、リレー41をオンにして接続状態にする。次に、検出した発信者電話番号が特定のセンター側装置1からのものであると識別した場合、リンガー信号も電話機6へ送信しないように、リレー41をオフする。センター側装置1との通信が開始されると、電話機優先の設定がされていれば、リレー41をオンとし、電話機6のオフフックがあれば、センター側装置1との通信を中断して、電話機6を使用可能なようにする。電話機優先の設定がされていないときは、リレー41をオフとし、電話機6のオフフックがあっても無視する。センター側装置1との通信が終了すれば、リレー41をオンとする。
【0034】
図9はセンター側装置からの通信フローチャートを示す。端末網制御装置4には発信者電話番号を表示できる電話機6が接続されていることが設定されておりリレー41がオンされている。センター側装置1が呼び出しを開始するとき(ステップS21)、端末網制御装置4は極反を検出し(ステップS22)、交換局3からのプレリンガー信号を受信する(ステップS23)。ここで、端末網制御装置4は発信者電話番号を表示できる電話機6を接続している情報を認識しているので、プレリンガー信号を電話機6へそのまま送信する(ステップS24)。そして、発信者電話番号信号を受信し(ステップS25)、検出された発信者電話番号が特定のセンター側装置1からの発信であるか否かを識別する(ステップS26)。識別した番号がセンター側装置1からのものでないとき、後方の電話機6と接続し、リンガー信号を伝送する(ステップS30)。識別した番号がセンター側装置1からのものであるとき、電話機優先の設定が有るか無いか判定する(ステップS27)。電話機優先の設定が無しの場合、リレー41をオフして電話機6を切り離し、電話機6のオフフックがあっても無視しセンター側装置1との通信を行う(ステップS28)。電話機優先の設定が有りの場合、リレー41をオフして電話機6を接続し、電話機6のオフフックを監視しながらセンター側装置1との通信を行う(ステップS29)。
【0035】
(第3実施形態)
端末網制御装置4に発信者電話番号が表示できない電話機6が接続されている場合、通常の待機時はリレー41がオフになって、センター側装置1から送出されるプレリンガー信号が電話機6に送信されないようになっている。また、メータ5等からの発呼が発生した時には、センター側装置1ヘダイヤルをするが、このダイヤル中に接続している電話機6の機種に関係なく電話機6にダイヤル信号が伝わらないようにするため、リレー41がオフとされる。このようなリレー41がオフされているときには、切替回路42の抵抗値40によっては第1のオフフック検出回路13で電話機6のオフフックを検知できないことがある。そこで、本実施形態では、図10に示すように、リレー41がオフされて電話機6と回線11とが切り離された状態にあるときに電話機6のオフフックを検知するオフフック検知手段として、フォトカプラ43を切替回路42と電話機6との間に介在させている。
【0036】
これにより、リレー41がオフされて電話機6と回線11とが切り離し状態にあっても、電話機6をオフフックしたときに流れる電流を利用して、フォトカプラ43がオンすることによってオフフックが検知できる。そして、このフォトカプラ43の出力側が制御回路15に接続されており、制御回路15は、電話機6のオフフックを検知したときにリレー41をオンして電話機6と回線11を接続状態にする。なお、フォトカプラ43の代わりに、電流を検出するためのカレントトランスを用いてもよい。
【0037】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記の各実施形態では、電話機は、発信者電話番号を表示できる機種かできない機種かがあらかじめ端末網制御装置に設定されている。しかし、あらかじめ設定されていない場合、制御回路は、電話機が発信者電話番号を表示できるか否かを識別するようにすればよい。例えば、端末網制御装置が接続している電話機に対してプレリンガーを送出することにより、電話機からの一次応答があれば、発信者電話番号を表示できる電話機と識別し、一次応答がなければ、発信者電話番号を表示できない電話機と識別してもよい。そして、回線から受信した発信者電話番号がセンター側装置の電話番号であるとき、識別結果に基づいて電話機の機種に応じてリレーのオンオフを行い、電話機が発信者電話番号を表示できるか否かにかかわりなくセンター側装置からの発信に対してセンター側装置と通信を行えるように電話機と回線との離接状態を切り替える。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、端末網制御装置は電話回線またはISDN回線を介したTAのアナログ端子に接続でき、発信者電話番号を表示できない電話機が接続されていても、発信者電話番号によりセンター側装置からの発信であると識別した場合、電話機と回線とが切り離されるので、電話機の鳴動を防止することができ、ノーリンギング通信が可能となる。また、発信者電話番号を表示できる電話機が接続されているときには、回線から受信した信号を電話機に送信して、発信者電話番号によりセンター側装置からの発信であると識別した場合に電話機を回線から切り離してセンター側装置と通信できるように切り替えができる。したがって、発信者電話番号を表示できるか否かといった電話機の機種に応じて電話機と回線との離接状態を簡易な回路構成によって切り替えることができるので、接続される電話機の種類を問わず正常なデータ伝送を行うことができ、汎用性のある安価な端末網制御装置を提供することができる。
【0039】
しかも、電話機のオフフックを検出するために、従来では2つのオフフック検出回路により検出を行っていたが、1つのオフフック検出回路で行えるので、電力消費を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電話回線網の通信システム図
【図2】本発明のISDN回線網の通信システム図
【図3】第1実施形態の端末網制御装置の概略構成図
【図4】センター側装置から発信時の通信タイムチャート
【図5】センター側装置から発信時の通信フローチャート
【図6】端末発信時のタイムチャート
【図7】端末発信時のフローチャート
【図8】第2実施形態におけるセンター側装置から発信時の通信タイムチャート
【図9】センター側装置から発信時の通信フローチャート
【図10】第3実施形態の端末網制御装置の概略構成図
【図11】従来の端末網制御装置の概略構成図
【符号の説明】
1 センター側装置
4 端末網制御装置
5 メータ
6 電話機
11 回線
13 オフフック検出回路
15 制御回路
40 抵抗
41 リレー
42 切替回路
43 フォトカプラ

Claims (7)

  1. 端末網制御装置に、電話機が接続端子を介して接続され、メータまたは接点機器がインターフェース回路を介して接続され、前記端末網制御装置とセンター側装置との間で電話回線またはISDN回線を介して通信を行う通信システムにおいて、
    前記接続端子と回線用の接続端子との間に、抵抗とスイッチング素子とを並列に接続してなる切替回路が接続され、前記スイッチング素子を駆動制御するとともに前記センター側装置との通信を制御する制御回路と、前記電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出回路とが設けられ、前記スイッチング素子のオンにより、前記電話機への回線からの受信信号の伝達が可能なように前記抵抗を短絡して前記電話機と回線とが接続状態とされ、前記スイッチング素子のオフにより、前記接続端子と前記回線接続端子との間に前記抵抗を挿入して、前記電話機への回線からの受信信号の伝達が阻止されるとともに前記抵抗を通じて前記電話機が前記オフフック検出回路に接続されるように、前記電話機と回線とが切り離し状態とされ、前記制御回路は、前記電話機が発信者電話番号を表示できるか否かを識別する手段と、回線を通じて受信した発信者電話番号を検出する手段と、発信者電話番号がセンター側装置の電話番号であるとき、前記識別結果に応じて、前記電話機が発信者電話番号を表示できない場合には前記スイッチング素子をオフし、前記電話機が発信者電話番号を表示できる場合には前記スイッチング素子をオンする手段とを備えたことを特徴とする端末網制御装置。
  2. 端末網制御装置に、発信者電話番号を表示できない電話機が接続端子を介して接続され、メータまたは接点機器がインターフェース回路を介して接続され、前記端末網制御装置とセンター側装置との間で電話回線またはISDN回線を介して通信を行う通信システムにおいて、
    前記接続端子と回線用の接続端子との間に抵抗が直列接続され、かつ該抵抗と並列に接続されたスイッチング素子により前記抵抗を短絡する回路が形成され、前記電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出回路が設けられ、前記センター側装置との通信を制御する制御回路は、前記スイッチング素子をオフして、前記抵抗を介して前記電話機と回線とを切り離すとともに前記抵抗を通じて前記電話機を前記オフフック検出回路に接続する切り離し状態にする手段と、回線を通じて受信したプレリンガー信号に続く発信者電話番号信号を検出する手段と、検出された発信者電話番号信号により前記センター側装置からの発信であるか否かを識別する手段と、前記センター側装置からの発信であるとき前記電話機に受信した信号を送信しないように前記スイッチング素子のオフにより前記切り離し状態にして通信を行う手段と、前記センター側装置からの発信でないとき前記電話機に受信した信号を送信するために前記スイッチング素子のオンにより前記電話機と回線との間の抵抗を短絡して接続状態にする手段とを備えたことを特徴とする端末網制御装置。
  3. 端末網制御装置に、発信者電話番号を表示できる電話機が接続端子を介して接続され、メータまたは接点機器がインターフェース回路を介して接続され、前記端末網制御装置とセンター側装置との間で電話回線またはISDN回線を介して通信を行う通信システムにおいて、
    前記接続端子と回線用の接続端子との間に抵抗が直列接続され、かつ該抵抗と並列に接続されたスイッチング素子により前記抵抗を短絡する回路が形成され、前記電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出回路が設けられ、前記センター側装置との通信を制御する制御回路は、回線からプレリンガー信号および発信者電話番号を受信したとき、前記スイッチング素子をオンして前記抵抗を短絡することにより前記電話機と回線とを接続状態にし、前記電話機に受信した信号を送信する手段と、前記電話機からの応答により発信者電話番号信号が前記センター側装置からの発信であるか否かを識別する手段と、前記センター側装置からの発信であるとき、前記電話機に信号を送信しないように前記スイッチング素子をオフして前記電話機と回線を前記抵抗を介して切り離した切り離し状態にして通信を行う手段と、前記センター側装置からの発信でないとき前記電話機に信号を送信するために前記スイッチング素子をオンにしたまま前記接続状態を保持する手段とを備え、前記切り離し状態のとき、前記抵抗を通じて前記電話機が前記オフフック検出回路に接 続されたことを特徴とする端末網制御装置。
  4. 制御回路は、電話機優先の設定がされているとき、センター側装置との通信時に、スイッチング素子をオンして、電話機と回線とを接続状態にする手段と、電話機優先の設定がされていないとき、前記スイッチング素子をオフのままにして、前記電話機がオフフックされても電話機と回線とを切り離し状態にして通信を行う手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の端末網制御装置。
  5. 制御回路は、メータまたは接点機器からセンター側装置に発呼するとき、接続されている電話機が鳴動しないように切り離し状態にして通信を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の端末網制御装置。
  6. 電話機と抵抗との間に、前記電話機と回線とが切り離し状態にあるときに前記電話機のオフフックを検知する手段が設けられ、制御回路は、前記電話機のオフフックを検知したとき前記スイッチング素子をオンして前記電話機と回線を接続状態にする手段を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の端末網制御装置。
  7. 抵抗は、回線から受信した信号を電話機に送信できない状態にし得る値以上の値で、かつ回線に前記抵抗が挿入された状態で前記電話機のオフフック状態をオフフック検出回路に流れる電流で検知でき得る最大値より小さい値に設定されたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の端末網制御装置。
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