JP2001024810A - 端末網制御装置 - Google Patents

端末網制御装置

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JP2001024810A
JP2001024810A JP19268999A JP19268999A JP2001024810A JP 2001024810 A JP2001024810 A JP 2001024810A JP 19268999 A JP19268999 A JP 19268999A JP 19268999 A JP19268999 A JP 19268999A JP 2001024810 A JP2001024810 A JP 2001024810A
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昌也 佃
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発信者電話番号を利用して、センター側装置
からの発信のときは電話機と回線を切り離し、違うとき
は電話機を回線に接続するように切り替えて、発信者電
話番号を表示できる電話機とできない電話機のいずれが
接続されていても通信を行う。 【解決手段】 電話機6と回線11との間に、抵抗40
とリレー41を並列に接続してなる切替回路42を設け
る。リレー41のオンにより回線11と電話機6を接続
状態にする。リレー41のオフにより抵抗40を介して
回線11と電話機6を切り離した状態にする。交換局3
から送出される発信者電話番号信号を検出して、この発
信者電話番号信号によりセンター側装置1からの発信で
あるか否かを識別する。センター側装置1からの発信で
あるとき、電話機6と回線11を切り離した状態で通信
を行い、センター側装置1からの発信でなければ、電話
機6と回線11を接続状態にして、電話機6に受信した
信号を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線またはI
SDN回線を利用してセンター側装置と通信を行う通信
システムにおける端末網制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ伝送を行うための通信シス
テムでは、端末網制御装置に電話機とメータまたは接点
機器とが接続され、センター側装置とは電話回線網また
はISDN回線網で結ばれている。そして、この端末網
制御装置は、各家庭より発呼してくる端末発呼とセンタ
ーより随時検針するセンター起動の二種類の起動方法を
もっている。
【0003】センター側装置とセンター側交換局が接続
されダイヤルを行うと、ダイヤルされた相手番号は、端
末側交換局に伝えられ端末側交換局から端末網制御装置
に対し呼び出し信号としてリンガー信号を送出する。こ
のとき、最初のリンガー信号をプレリンガー信号と呼
び、このプレリンガー信号と次のリンガー信号の間に、
発信者電話番号信号が挿入されている。
【0004】図11は従来の端末網制御装置の概略構成
図を示し、端末網制御装置10には、電話回線11を接
続する回線接続端子12と、電話機6を接続する電話機
接続端子19と、マイクロコンピュータを有する制御回
路15と、メータ5等が接続され検針データを送出する
ためのメータインターフェース回路16と、電話機6を
電話回線11に対して接続したり切り離したりする切替
回路17と、電話機6の使用状態を検出する第1のオフ
フック検出回路13と、端末発信時に電話機6の使用状
態を検出する第2のオフフック検出回路18と、通信に
おいて送受信される信号の処理を行う通信回路14とが
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、端末網制御装
置が、発信者電話番号を表示できない電話機を接続して
いる場合、センターからの呼び出しで交換機から送出さ
れるプレリンガーが鳴らないように切り離す必要があっ
た。すなわち、発信者電話番号を表示できる電話機の場
合、プレリンガー信号は次に発信者電話番号がくること
を知らせるための信号であると識別して、電話機は鳴動
しないが、発信者電話番号を表示できない電話機の場合
はこの識別ができないため、プレリンガー信号を通常の
リンガー信号と同様に扱い、鳴動する。このため、プレ
リンガーが鳴動した時点でオフフックすると正常につな
がらないので、切り離す必要が生じる。
【0006】そこで、電話機を切替回路のリレーで切り
離して、第2のオフフック検出回路により電話機のオフ
フックの検出を行うようにしているが、電流の消費が大
きいという問題があった。
【0007】また、特開平7−107197号公報に
は、発信者電話番号を表示できない電話機を対象とし
て、端末網制御装置は、プレリンガー信号を無視し発信
者電話番号で特定のセンター側装置からの発信であると
識別し、それに要した時間だけ遅れてリンガー信号を供
給するようになっている。ところが、このような端末網
制御装置に発信者電話番号を表示できる電話機が接続さ
れていると、プレリンガー信号を受信できないため、プ
レリンガー信号を受信しないと正常に動作しないこの電
話機を使用するには適していない。
【0008】本発明は、上記に鑑み、発信者電話番号を
利用して、センター側装置と通信する場合あるいは電話
機へ接続する場合に電話機と回線との離接をそれぞれ切
り替えることによって、発信者電話番号を表示できる電
話機とできない電話機のそれぞれに応じた通信を可能に
する端末網制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、電話機と電話回線またはISDN回線との間に抵
抗を直列接続し、かつ抵抗と並列にスイッチング素子を
接続して、この抵抗およびスイッチング素子によって電
話機と回線との切り離し接続を行う切替回路を構成し、
電話機が発信者電話番号を表示できるか否かに応じてス
イッチング素子のオンオフを制御して、センター側装置
からの発信のときには電話機を回線から切り離してセン
ター側装置と通信を行い、センター側装置からの発信で
ないときには電話機を回線に接続して、通信を行うもの
である。
【0010】これによって、発信者電話番号を表示でき
る電話機とできない電話機のいずれが接続されていて
も、それぞれの電話機に対応して適切に回線との離接を
行うことにより、正常に動作させることができ、容易に
センター側装置と通信を行うことができる。
【0011】具体的には、端末網制御装置に発信者電話
番号を表示できない電話機が接続されている場合、スイ
ッチング素子のオフにより電話機と回線との間に切替回
路の抵抗を挿入することによって、回線と電話機を切り
離した状態にしておき、回線から受信した発信者電話番
号信号を検出して、この発信者電話番号信号によりセン
ター側装置からの発信であるか否かを識別する。センタ
ー側装置からの発信であるとき、電話機と回線を切り離
した状態で通信を行う。センター側装置からの発信でな
ければ、受信した信号が電話機に送信されるようにスイ
ッチング素子のオンにより回線と電話機の間の抵抗を短
絡することで接続状態にする。
【0012】また、発信者電話番号を表示できる電話機
が接続されている場合、発信者番号通知を行う最初の手
順であるプレリンガー信号および発信者電話番号を電話
機にそのまま送信できるようにスイッチング素子をオン
して回線と電話機の間の抵抗を短絡することで接続状態
にして、電話機が一次応答し、発信者電話番号信号を検
出して、この発信者電話番号信号によりセンター側装置
からの発信であるか否かを識別する。センター側装置か
らの発信であるとき、電話機に受信した信号を送信しな
いように、スイッチング素子をオフして電話機と回線と
の間に抵抗を挿入することによって、回線と電話機を切
り離した状態にして通信を行う。センター側装置からの
発信でなければ、電話機に受信した信号が送信されるよ
うにスイッチング素子をオンのままにして接続状態を保
持しておく。
【0013】なお、センター側装置へ端末発信するとき
には、接続されている電話機が鳴動しないように、スイ
ッチング素子をオフして電話機と回線を切り離した状態
にしてから通信を行う。
【0014】ところで、抵抗は、回線と電話機との間に
挿入されることによって両者を切り離した状態にするも
のである。そのために、抵抗の抵抗値は、交換局から送
出されるプレリンガー信号、リンガー信号、極反信号、
発信者番号信号、さらにセンター側装置からの通信信号
等の信号を電話機に送信できない状態にし得る値以上に
下限が設定されていればよい。したがって、回線と電話
機との間に抵抗を挿入したとき、回線から受信した信号
は電話機には伝達されない。
【0015】また、発信者電話番号を表示できない電話
機を接続した場合においてスイッチング素子をオフにし
て受信待機状態にあるとき、あるいは接続している電話
機の種類に関係なくメータからの発呼、定期的にメータ
を検針してセンター側装置へ発呼する定期発呼、接点機
器からの発呼によりセンター側装置ヘダイヤルすると
き、電話機がオフフックされればこれを検知する必要が
ある。そこで、電話機をオフフックしたときに電流が生
じるので、切替回路と回線との間に接続されているオフ
フック検出回路にこの電流を流すことができる最大の抵
抗値よりも小さい抵抗値に抵抗の上限を設定しておけ
ば、回線と電話機との間に抵抗が挿入されて切り離され
た状態にあるとき、電話機をオフフックすればオフフッ
ク検出回路に電流が流れるので、オフフックを検出でき
る。このように抵抗の抵抗値を設定してもよいが、電話
機と切替回路との間にオフフック検知手段を設けてもよ
い。そして、電話機のオフフックを検知したとき、スイ
ッチング素子をオンにして電話機と回線を接続状態にす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)第1実施形態の
端末網制御装置を有する通信システムを図面に基づいて
詳細に説明する。この通信システムは、図1に示すよう
に、センター側装置1は、センター側交換局2、端末側
交換局3を経て電話回線網で端末網制御装置4と結ばれ
ている。端末網制御装置4にはメータ5、接点機器等お
よび電話機6が接続されている。センター側装置1で
は、センター側交換局2に対しオフフックしてダイヤル
を行う。ダイヤルされた相手番号は端末側交換局3に伝
えられ、端末側交換局3から端末網制御装置4に対し呼
び出し信号としてリンガー信号を送出する。このとき、
リンガーとリンガーの間に、発信者電話番号としてセン
ター側電話番号を挿入するように設定されている。
【0017】図2はISDN回線網における通信システ
ムを示し、端末網制御装置4はTA(ターミナルアダプ
タ)8のアナログ端子に接続され、DSU7を介して交
換局3に接続され、上記のアナログ回線のときと同様に
通信を行うことができる。
【0018】図3は端末網制御装置の概略構成図であ
る。端末網制御装置4には、メータ5がメータインタフ
ェース回路16に接続され、電話機6が電話機接続端子
19に接続されている。また、電話回線のアナログ端子
あるいはISDN回線に介在されたTA8のアナログ端
子からの回線11が回線接続端子12と接続され、回線
11と電話機6とは第1のオフフック検出回路13を介
して接続される。
【0019】そして、端末網制御装置4は、各種制御を
行うためにマイクロコンピュータからなる制御回路15
を備えており、制御回路15に回線11がオフフック検
出回路13、通信回路14を介して接続され、またメー
タインタフェース回路16も接続されている。
【0020】このように端末網制御装置4は基本的な構
成は従来と同じであるが、電話機6を回線11に対して
接続したり切り離したりする切替回路42の構成が従来
と異なっており、切替回路42は抵抗40とスイッチン
グ素子であるリレー41とが並列に接続されてなり、電
話機6とオフフック検出回路13との間に介在される。
リレー41は制御回路15によって作動され、リレー4
1がオンしてリレー接点が閉じることにより、抵抗40
を短絡する回路が形成され、電話機6と回線11とが接
続された接続状態となる。リレー41がオフしてリレー
接点が開くことにより、電話機6と回線11との間に抵
抗40が挿入されて、電話機6と回線11とが切り離さ
れた切り離し状態となる。
【0021】なお、抵抗40は、例えば交換局3から送
出されるプレリンガー信号、リンガー信号、極反信号、
発信者番号信号、さらにセンター側装置1からの通信信
号等の信号を後方に接続している電話機6に送信できな
い状態にし得る値以上の値で、かつ回線11に抵抗40
を挿入した状態で、電話機6のオフフック状態を回線1
1に流れる電流で検知でき得る最大値より小さい値にな
るように抵抗値が設定されており、40k〜70kΩの
範囲内で設定を行う。
【0022】これによって、リレー41がオンしている
とき回線11と電話機6との間で信号の伝送が可能とな
り、リレー41がオフしているとき回線11と電話機6
との間で信号の伝送ができなくなり、このとき制御回路
15は交換局3から送出される発信者電話番号信号、リ
ンガー信号を検出することが可能となる。なお、リレー
41はスイッチの役割をするものであり、他のスイッチ
ング素子としてトランジスタやフォトモスリレーでもよ
い。
【0023】ここで、本端末網制御装置4に接続されて
いる電話機6は、発信者電話番号を表示できない機種で
ある。そのため、制御回路15には、あらかじめ発信者
電話番号を表示できない電話機6であるという情報がセ
ンター側装置1からの通信によって設定されるか、ある
いは設置工事者がデータ設定機で書き込むことによって
設定されている。なお、端末網制御装置4自身が発信者
電話番号を表示できるか否かを識別して、記憶しておく
ようにしてもよい。
【0024】そして、制御回路15は、リレー41をオ
フして抵抗40を介して回線11と電話機6とを切り離
した状態にする機能と、回線11を通じて受信したプレ
リンガー信号に続く発信者電話番号信号を検出する機能
と、検出された発信者電話番号信号によりセンター側装
置1からの発信であるか否かを識別する機能と、センタ
ー側装置1からの発信であるとき電話機6に受信した信
号を送信しないように電話機6と回線11を切り離した
状態で通信を行う機能と、センター側装置1からの発信
でないとき受信した信号を電話機6に送信するためにリ
レー41をオンして回線11と電話機6の間の抵抗40
を短絡して接続状態にする機能とを有している。さら
に、メータ5または接点機器からセンター側装置1に発
呼するとき、接続されている電話機6が鳴動しないよう
に電話機6と回線11を切り離した状態にして通信を行
う機能も備えている。
【0025】図4はセンター側装置からの通信タイムチ
ャートを示す。発信者電話番号を表示できない電話機6
を接続している端末網制御装置4は、電話機6の鳴動を
防ぐため、交換局3から送出されるプレリンガー信号を
電話機6へ送信しないよう切替回路42のリレー41を
オフにし、抵抗40の挿入によって切り離し状態にして
スタンバイ状態となっている。次に検出した発信者電話
番号が特定のセンター側装置1からのものであると識別
した場合、次のリンガー信号も電話機6へ送信しないよ
うにリレー41をオフのままにしておく。
【0026】そして、センター側装置1との通信が開始
されると、電話機優先の設定がされていればリレー41
をオンにして、電話機6のオフフックがあればセンター
側装置1との通信を中断して、電話機6を使えるように
する。電話機優先の設定がされていないときは、リレー
41をオフにして、電話機6のオフフックがあっても無
視して、センター側装置1との通信を続行する。センタ
ー側装置1との通信が終了すれば、リレー41をオフに
して、スタンバイ状態に戻る。
【0027】図5はセンター側装置からの通信フローチ
ャートを示す。これに基づいてセンター側装置1から呼
び出しがあったときの端末網制御装置4の動作を説明す
る。まず、端末網制御装置4には発信者電話番号を表示
できない電話機6が接続されているが、このことはあら
かじめ設定されており、端末網制御装置4はこれを認識
して、リレー41をオフしてスタンバイ状態にしてお
く。
【0028】センター側装置1が呼び出しを開始すると
き(ステップSl)、端末網制御装置4は極反を検出し
(ステップS2)、交換局3からのプレリンガー信号を
受信し(ステップS3)、次に発信者電話番号信号を受
信し(ステップS4)、検出された発信者電話番号が特
定のセンター側装置1からの発信であるか否かを識別す
る(ステップS5)。識別した番号がセンター側装置1
からのものでないとき、リレー41をオンすることによ
り電話機6と回線11を接続する。識別に要した時間だ
け遅れて後方の電話機6にリンガー信号を伝送され、電
話機6のリンガーが鳴動して(ステップS9)、電話機
6による通話が行える。識別した番号がセンター側装置
1からのものであるとき、電話機優先の設定が有るか無
いか判定する(ステップS6)。電話機優先の設定が無
しの場合、リレー41をオフのままにして、電話機6を
回線11から切り離し、電話機6のオフフックがあって
も無視してセンター側装置1との通信を行う(ステップ
S7)。電話機優先の設定が有りの場合、リレー41を
オンして電話機6を回線11に接続し、電話機6のオフ
フックをオフフック検出回路13により監視しながら、
センター側装置1との通信が行われる(ステップS
8)。
【0029】次に、端末網制御装置から発信する場合に
ついて説明する。図6は端末網制御装置による端末発信
時のタイムチャートを示す。端末網制御装置4が端末発
信をする場合、例えばメータ5からのセキュリティの発
呼、定期的にメータを検針してセンター側装置1へ発呼
する定期発呼、接点機器からの発呼があったとき、セン
ター側装置1ヘダイヤルを行い、センター側装置1との
通信が開始される。電話機優先の設定がされていれば、
リレー41をオンにし、電話機6のオフフックがあれ
ば、センター側装置1との通信を中断して、電話機6を
使用可能なようにする。電話機優先の設定がされていな
いときは、リレー41をオフとし、電話機6のオフフッ
クがあっても無視する。センター側装置1との通信が終
了すれば、リレーをオフとする。
【0030】図7は端末網制御装置による端末発信時の
フローチャートを示す。メータ5からのセキュリティの
発呼があるとき(ステップSll)、リレー41をオン
してオフフック検出回路13により電話機6の使用状態
を検知する(ステップS12)。電話機6がオフフック
のとき、電話機6と回線11が接続される(ステップS
19)。電話機6がオンフックのとき、センター側装置
1ヘダイヤルを行う(ステップS13)。センター側装
置1へダイヤル中に電話機6のオフフックがあるかどう
か判定して(ステップS14)。電話機6のオフフック
があれば、電話機6を回線11に接続し(ステンプS1
9)、オフフックがなければ、リレー41をオンして電
話機6を回線11から切り離す(ステップS15)。
【0031】次に、電話機優先の設定が有るか無いか判
定する(ステップS16)。電話機優先の設定が無しの
場合、リレー41をオフにして電話機6を切り離してお
き、電話機6のオフフックがあっても無視し、センター
側装置1との通信を行う(ステップS17)。電話機優
先の設定が有りの場合、リレー41をオンしたままにし
て電話機6を回線に接続し、電話機6のオフフックを監
視しながらセンター側装置1との通信を行う(ステップ
S18)。
【0032】(第2実施形態)第2実施形態では、端末
網制御装置4に発信者電話番号を表示できる電話機6が
接続されており、その他の構成は第1実施形態と同じで
ある。そして、制御回路15は、回線11からプレリン
ガー信号および発信者電話番号を受信したときリレー4
1をオンして接続状態にすることにより受信した信号を
電話機6に送信する機能と、電話機6からの応答により
発信者電話番号信号がセンター側装置1からの発信であ
るか否かを識別する機能と、センター側装置1からの発
信であるとき電話機6に信号を送信しないようにリレー
41をオフして電話機6と回線11を切り離し状態にし
て通信を行う機能と、センター側装置1からの発信でな
いとき電話機6に信号を送信するためにリレー41をオ
ンにしたまま回線11と電話機6との接続状態を保持す
る機能とを有せしめられている。
【0033】図8はセンター側装置からの通信タイムチ
ャートを示す。発信者電話番号が表示できる電話機6を
接続している端末網制御装置4は、交換局3から送出さ
れるプレリンガー信号を受信して初めて正常に動作する
ため、待機時は電話機6ヘプレリンガー信号を送信でき
るように、リレー41をオンにして接続状態にする。次
に、検出した発信者電話番号が特定のセンター側装置1
からのものであると識別した場合、リンガー信号も電話
機6へ送信しないように、リレー41をオフする。セン
ター側装置1との通信が開始されると、電話機優先の設
定がされていれば、リレー41をオンとし、電話機6の
オフフックがあれば、センター側装置1との通信を中断
して、電話機6を使用可能なようにする。電話機優先の
設定がされていないときは、リレー41をオフとし、電
話機6のオフフックがあっても無視する。センター側装
置1との通信が終了すれば、リレー41をオンとする。
【0034】図9はセンター側装置からの通信フローチ
ャートを示す。端末網制御装置4には発信者電話番号を
表示できる電話機6が接続されていることが設定されて
おりリレー41がオンされている。センター側装置1が
呼び出しを開始するとき(ステップS21)、端末網制
御装置4は極反を検出し(ステップS22)、交換局3
からのプレリンガー信号を受信する(ステップS2
3)。ここで、端末網制御装置4は発信者電話番号を表
示できる電話機6を接続している情報を認識しているの
で、プレリンガー信号を電話機6へそのまま送信する
(ステップS24)。そして、発信者電話番号信号を受
信し(ステップS25)、検出された発信者電話番号が
特定のセンター側装置1からの発信であるか否かを識別
する(ステップS26)。識別した番号がセンター側装
置1からのものでないとき、後方の電話機6と接続し、
リンガー信号を伝送する(ステップS30)。識別した
番号がセンター側装置1からのものであるとき、電話機
優先の設定が有るか無いか判定する(ステップS2
7)。電話機優先の設定が無しの場合、リレー41をオ
フして電話機6を切り離し、電話機6のオフフックがあ
っても無視しセンター側装置1との通信を行う(ステッ
プS28)。電話機優先の設定が有りの場合、リレー4
1をオフして電話機6を接続し、電話機6のオフフック
を監視しながらセンター側装置1との通信を行う(ステ
ップS29)。
【0035】(第3実施形態)端末網制御装置4に発信
者電話番号が表示できない電話機6が接続されている場
合、通常の待機時はリレー41がオフになって、センタ
ー側装置1から送出されるプレリンガー信号が電話機6
に送信されないようになっている。また、メータ5等か
らの発呼が発生した時には、センター側装置1ヘダイヤ
ルをするが、このダイヤル中に接続している電話機6の
機種に関係なく電話機6にダイヤル信号が伝わらないよ
うにするため、リレー41がオフとされる。このような
リレー41がオフされているときには、切替回路42の
抵抗値40によっては第1のオフフック検出回路13で
電話機6のオフフックを検知できないことがある。そこ
で、本実施形態では、図10に示すように、リレー41
がオフされて電話機6と回線11とが切り離された状態
にあるときに電話機6のオフフックを検知するオフフッ
ク検知手段として、フォトカプラ43を切替回路42と
電話機6との間に介在させている。
【0036】これにより、リレー41がオフされて電話
機6と回線11とが切り離し状態にあっても、電話機6
をオフフックしたときに流れる電流を利用して、フォト
カプラ43がオンすることによってオフフックが検知で
きる。そして、このフォトカプラ43の出力側が制御回
路15に接続されており、制御回路15は、電話機6の
オフフックを検知したときにリレー41をオンして電話
機6と回線11を接続状態にする。なお、フォトカプラ
43の代わりに、電流を検出するためのカレントトラン
スを用いてもよい。
【0037】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。上記の
各実施形態では、電話機は、発信者電話番号を表示でき
る機種かできない機種かがあらかじめ端末網制御装置に
設定されている。しかし、あらかじめ設定されていない
場合、制御回路は、電話機が発信者電話番号を表示でき
るか否かを識別するようにすればよい。例えば、端末網
制御装置が接続している電話機に対してプレリンガーを
送出することにより、電話機からの一次応答があれば、
発信者電話番号を表示できる電話機と識別し、一次応答
がなければ、発信者電話番号を表示できない電話機と識
別してもよい。そして、回線から受信した発信者電話番
号がセンター側装置の電話番号であるとき、識別結果に
基づいて電話機の機種に応じてリレーのオンオフを行
い、電話機が発信者電話番号を表示できるか否かにかか
わりなくセンター側装置からの発信に対してセンター側
装置と通信を行えるように電話機と回線との離接状態を
切り替える。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、端末網制御装置は電話回線またはISDN回線
を介したTAのアナログ端子に接続でき、発信者電話番
号を表示できない電話機が接続されていても、発信者電
話番号によりセンター側装置からの発信であると識別し
た場合、電話機と回線とが切り離されるので、電話機の
鳴動を防止することができ、ノーリンギング通信が可能
となる。また、発信者電話番号を表示できる電話機が接
続されているときには、回線から受信した信号を電話機
に送信して、発信者電話番号によりセンター側装置から
の発信であると識別した場合に電話機を回線から切り離
してセンター側装置と通信できるように切り替えができ
る。したがって、発信者電話番号を表示できるか否かと
いった電話機の機種に応じて電話機と回線との離接状態
を簡易な回路構成によって切り替えることができるの
で、接続される電話機の種類を問わず正常なデータ伝送
を行うことができ、汎用性のある安価な端末網制御装置
を提供することができる。
【0039】しかも、電話機のオフフックを検出するた
めに、従来では2つのオフフック検出回路により検出を
行っていたが、1つのオフフック検出回路で行えるの
で、電力消費を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電話回線網の通信システム図
【図2】本発明のISDN回線網の通信システム図
【図3】第1実施形態の端末網制御装置の概略構成図
【図4】センター側装置から発信時の通信タイムチャー
【図5】センター側装置から発信時の通信フローチャー
【図6】端末発信時のタイムチャート
【図7】端末発信時のフローチャート
【図8】第2実施形態におけるセンター側装置から発信
時の通信タイムチャート
【図9】センター側装置から発信時の通信フローチャー
【図10】第3実施形態の端末網制御装置の概略構成図
【図11】従来の端末網制御装置の概略構成図
【符号の説明】
1 センター側装置 4 端末網制御装置 5 メータ 6 電話機 11 回線 13 オフフック検出回路 15 制御回路 40 抵抗 41 リレー 42 切替回路 43 フォトカプラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機およびメータまたは接点機器を接
    続した端末網制御装置とセンター側装置との間で電話回
    線またはISDN回線を介してデ―タ伝送を行う通信シ
    ステムにおいて、 前記電話機と前記回線との間に、抵抗とスイッチング素
    子とを並列に接続してなる切替回路が接続され、前記ス
    イッチング素子のオンにより前記抵抗を短絡して前記電
    話機と前記回線とを接続状態にする回路が形成され、前
    記スイッチング素子のオフにより前記抵抗を介して前記
    電話機と前記回線とが切り離された状態とされ、前記電
    話機が発信者電話番号を表示できるか否かを識別する手
    段と、発信者電話番号がセンター側装置の電話番号であ
    るとき前記識別結果に応じて前記スイッチング素子のオ
    ンオフを行う手段とを備え、前記電話機が発信者電話番
    号を表示できるか否かにかかわりなく前記センター側装
    置からの発信に対してセンター側装置と通信を行えるよ
    うに前記電話機と前記回線との離接状態を切り替えるこ
    とを特徴とする端末網制御装置。
  2. 【請求項2】 発信者電話番号を表示できない電話機お
    よびメータまたは接点機器を接続した端末網制御装置と
    センター側装置との間で電話回線またはISDN回線を
    介してデ―タ伝送を行う通信システムにおいて、 前記電話機と前記回線との間に抵抗が直列接続され、か
    つ該抵抗と並列に接続されたスイッチング素子により前
    記抵抗を短絡する回路が形成され、前記スイッチング素
    子をオフして前記抵抗を介して前記回線と前記電話機と
    を切り離した状態にする手段と、回線を通じて受信した
    プレリンガー信号に続く発信者電話番号信号を検出する
    手段と、検出された発信者電話番号信号により前記セン
    ター側装置からの発信であるか否かを識別する手段と、
    前記センター側装置からの発信であるとき前記電話機に
    受信した信号を送信しないように前記電話機と前記回線
    を切り離した状態で通信を行う手段と、前記センター側
    装置からの発信でないとき前記電話機に受信した信号を
    送信するために前記スイッチング素子をオンして前記回
    線と前記電話機の間の抵抗を短絡して接続状態にする手
    段とを備えたことを特徴とする端末網制御装置。
  3. 【請求項3】 発信者電話番号を表示できる電話機およ
    びメータまたは接点機器を接続する端末網制御装置とセ
    ンター側装置との間で電話回線またはISDN回線を介
    してデータ伝送を行う通信システムにおいて、 前記電話機と前記回線との間に抵抗が直列接続され、か
    つ該抵抗と並列に接続されたスイッチング素子により前
    記抵抗を短絡する回路が形成され、前記回線からプレリ
    ンガー信号および発信者電話番号を受信したとき前記ス
    イッチング素子をオンして前記抵抗を短絡することによ
    り前記電話機に受信した信号を送信する手段と、前記電
    話機からの応答により発信者電話番号信号が前記センタ
    ー側装置からの発信であるか否かを識別する手段と、前
    記センター側装置からの発信であるとき前記電話機に信
    号を送信しないように前記スイッチング素子をオフして
    前記電話機と前記回線を前記抵抗を介して切り離した状
    態にして通信を行う手段と、前記センター側装置からの
    発信でないとき前記電話機に信号を送信するために前記
    スイッチング素子をオンにしたまま前記回線と前記電話
    機との接続状態を保持する手段とを備えたことを特徴と
    する端末網制御装置。
  4. 【請求項4】 メータまたは接点機器からセンター側装
    置に発呼するとき、接続されている電話機が鳴動しない
    ように該電話機と前記回線を切り離した状態にして通信
    を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の端末網制御装置。
  5. 【請求項5】 スイッチング素子がオフされて電話機と
    回線とが切り離された状態にあるときに前記電話機のオ
    フフックを検知する手段と、前記電話機のオフフックを
    検知したとき前記スイッチング素子をオンして前記電話
    機と前記回線を接続状態にする手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の端末網制
    御装置。
  6. 【請求項6】 抵抗は、交換局から送出されるプレリン
    ガー信号、リンガー信号、極反信号、発信者番号信号、
    センター側装置からの通信信号等の受信信号を電話機に
    送信できない状態にし得る値以上の値で、かつ回線に前
    記抵抗が挿入された状態で前記電話機のオフフック状態
    を回線に流れる電流で検知でき得る最大値より小さい値
    に設定されたことを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の端末網制御装置。
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