JP5982121B2 - 開閉体の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用ドア(バックドア)、パワートランクリッド、スイングドア等の車両用開閉体の駆動装置に関する。
従来、車両用開閉体の駆動装置として、車両ボディの開口部を開閉する開閉体と、正逆回転することによりこの開閉体を開閉駆動する開閉体駆動モータと、この開閉体駆動モータの駆動電流を発生するバッテリと、このバッテリで発生した駆動電流を開閉体駆動モータに供給する供給手段と、開閉体駆動モータの正逆回転方向を切替える切替手段とを備えたものが知られている。供給手段と切替手段の少なくとも一方はリレースイッチを備えている(特許文献1)。
特開2004−106729号公報
しかしながら、この従来技術にあっては、低温高湿の状態で長時間放置したときに、リレースイッチの電気接点が氷結して切替え不能となり、開閉体駆動モータに駆動電流を供給できず開閉体を開閉できないといった作動不良が発生し得るという問題がある。この作動不良を解消するためには、例えば運転者(あるいは同乗者)が時間を掛けて開操作スイッチを何度も繰り返して操作する(作動条件を繰り返す)ことが必要であり、スムーズな開閉作動に支障をきたしていた。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、リレースイッチの電気接点が氷結することに起因する作動不良を確実に防止することができる開閉体の駆動装置を得ることを目的とする。
本発明の開閉体の駆動装置は、開口部を開閉する開閉体と、正逆回転することにより前記開閉体を開閉駆動する開閉体駆動モータと、前記開閉体駆動モータの駆動電流を発生するバッテリと、前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給する供給手段と、前記開閉体駆動モータの正逆回転方向を切替える切替手段と、前記開閉体の開閉動作条件に基づいて、前記供給手段と切替手段を制御する制御部と、前記制御部の温度を検出する温度検出部と、を備え、前記供給手段と切替手段の少なくとも一方はリレースイッチからなり、前記制御部は、前記開閉体の開閉動作条件に従って前記開閉体駆動モータが規定の駆動をせず、かつ前記温度検出部が検出した前記制御部の温度が所定値以下のときに、前記リレースイッチが氷結していると判定する氷結判定部と、前記氷結判定部が前記リレースイッチが氷結していると判定したときに、前記開閉体駆動モータに駆動電流が供給されない状態にした上で、前記リレースイッチに所定回数間欠的に電流を供給することで、前記リレースイッチの氷結を解除する氷結解除部と、を備えることを特徴としている。
本明細書で「開閉体の開閉動作条件」とは、例えば、開操作スイッチから開閉体駆動モータによる開閉体の開放を指示するための開指示信号が入力すること又はロック機構のハーフラッチ状態が検出されることを意味する。
前記供給手段と切替手段はリレースイッチからなり、前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給するか否かを切替える第1リレースイッチと、前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給する向きを切替える第2、第3リレースイッチとの3つのリレースイッチから構成することができる。
本発明の開閉体の駆動装置は、前記開閉体駆動モータの正逆回転に従って初期位置と初期位置以外の位置との間で回動するセクタギヤをさらに備えており、前記氷結判定部は、前記開閉体の全閉状態から前記開閉体駆動モータを逆転駆動させることで、前記セクタギヤを初期位置から初期位置以外の位置に移行させて前記開閉体を開放状態とした後に、前記開閉体駆動モータを正転駆動して、前記セクタギヤを初期位置以外の位置から初期位置へ復帰させることができず、かつ前記温度検出部が検出した前記制御部の温度が所定値以下のときに、前記リレースイッチが氷結していると判定することができる。
請求項1に係る発明によれば、氷結判定部が、開閉体の開閉動作条件に従って開閉体駆動モータが規定の駆動をせず、かつ温度検出部が検出した制御部の温度が所定値以下のときに、リレースイッチが氷結していると判定し、氷結解除部が、氷結判定部がリレースイッチが氷結していると判定したときに、開閉体駆動モータに駆動電流が供給されない状態にした上で、リレースイッチに所定回数間欠的に電流を供給することで、リレースイッチの氷結を解除するので、リレースイッチの電気接点が氷結することに起因する作動不良を確実に防止することができる。しかも、リレースイッチの氷結が解除された途端に開閉体駆動モータが駆動し始めるのを防止することができるので、作動安定性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、必要最低限のリレースイッチの数で供給手段と切替手段をなす駆動回路を構成することができ、駆動回路の簡単化と低コスト化を達成することができる。
請求項3に係る発明によれば、切替手段を構成するリレースイッチの氷結によって、開閉体駆動モータの正逆回転方向を切替えることができないために、セクタギヤが初期位置以外の位置から初期位置に復帰した中立位置に復帰できないときであっても、リレースイッチの氷結をいち早く判定してこれを解除することで、セクタギヤが初期位置以外の位置から初期位置に復帰させることができる。
本発明の開閉体の駆動装置を適用した車両用ドアクローザ装置の側面図である。 ロック機構の分解斜視図である。 ロック機構のフックを単体で示した斜視図である。 ロック機構のラチェットを単体で示した斜視図である。 ロック機構のクローズレバーと連動レバーの斜視図である。 ロック機構のオープンレバーを単体で示した斜視図である。 ロック機構のセクタギヤと押圧部材を単体で示した斜視図である。 バックドアが全閉位置近傍に位置するときのロック機構を示した平面図である。 ハーフラッチ状態のロック機構を示した平面図である。 フルラッチ状態への動作が完了した状態のロック機構を示した平面図である。 電子制御ユニット(ECU)とその周辺部材の斜視図である。 本発明の車両用開閉体の駆動装置の構成を示す回路ブロック図である。 第1リレースイッチないし第3リレースイッチの状態と、モータの回転動作と、バックドアの開閉動作と、第2リレースイッチ及び第3リレースイッチにより形成される回路の状態との関係を示す図である。 図14(A)−図14(H)はそれぞれ、図13の状態1−8に対応する回路ブロック図を示している。 モータに駆動電流を供給することなくリレースイッチ(第1リレースイッチないし第3リレースイッチ)に間欠的に電流を供給する1セットのリレー間欠処理の様子を示している。 ロック装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の車両用開閉体の駆動装置の第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の車両用開閉体の駆動装置の第2実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図1ないし図18を参照して、本発明の開閉体の駆動装置を車両用ドアクローザ装置に適用した車両用開閉体の駆動装置の実施形態を説明する。図1に示すように、ドアクローザ装置(車両用開閉体の駆動装置)は、車両ボディ1の後部開口(開口部)2を開閉するバックドア(開閉体)3を備えている。バックドア3は、後部開口2の上縁部に左右方向(水平方向)の回転軸回りに回転可能に取り付けられている。
図1、及び図8から図10に示すように、ドアクローザ装置は、バックドア3に固定されたロック機構10を備えている。また車両ボディ1の後部開口2の下縁部には、このロック機構10に係脱するストライカSが設けられている。ロック機構10は、後部開口2を閉じた状態でバックドア3を保持するものであり、バックドア3の後部開口2に対する開度状態に応じて、オープン状態、ハーフラッチ状態、フルラッチ状態の間で切り替わる。
図2に示すように、ロック機構10は、バックドア3に対して固定的に取り付けられる金属製のベースプレート11を有している。ベースプレート11には、ストライカSが進入可能なストライカ進入溝11aが形成され、ストライカ進入溝11aを挟んで位置する軸支持穴11b、11cに対して、軸ピン14と軸ピン15が固定されている。軸ピン14はフック12に形成した軸穴12aに挿通され、フック12は、軸ピン14を中心として回動可能に支持されている。軸ピン15はラチェット13に形成した軸穴13aに挿通され、ラチェット13は、軸ピン15を中心して回動可能に支持されている。
図3に示すように、フック12の基部を構成するフック本体12jは金属製であり、フック本体12jには軸穴12aを中心とする略半径方向に向けて形成されたストライカ保持溝12bと、このストライカ保持溝12bを挟んで位置する第1脚部12cと第2脚部12dを有している。第2脚部12dの先端部付近には、ストライカ保持溝12bに臨む側にラチェット係合段部12eが形成されており、これと反対側の側部にラチェット押圧突部12fが形成されている。また、ラチェット係合段部12eとラチェット押圧突部12fを接続する第2脚部12dの先端部は、凸状の円弧状面12gとなっている。また、第2脚部12dには、ベースプレート11から離れる方向に突出する結合突起12hが形成されている。フック12は、図8に示すストライカ解除位置と図10に示すストライカ保持位置の間で回動可能であり、トーションばね16によって、ストライカ解除位置(図8から図10における時計方向)に向けて回動付勢されている。トーションばね16は、軸ピン14を囲むコイル部と、フック12のばね掛け穴12i及びベースプレート11のばね掛け穴11dに係合する一対のばね端部を備えている。フック本体12jの表面には樹脂製のフックカバー12kが被せてある。ただしフックカバー12kは、第1脚部12c、ラチェット係合段部12e、ラチェット押圧突部12f、円弧状面12g、結合突起12hを露出させており、かつ第2脚部12dの付け根部分を露出させるための切欠12lを備えている。
図4に示すように、ラチェット13は、ベースプレート11に形成したラチェットガイド溝11eに対して摺動自在に係合するガイド突起(図示略)を備えている。ラチェット13においてフック12に対向する側部には、ラチェット係合段部12eに対して係合可能な回動規制段部13cを有し、該回動規制段部13cに続く側面に、フック12の円弧状面12gに対応する凹状の円弧面部13dが形成され、円弧面部13dのうち軸穴13aに近い基端部側に滑らかな段差部13eが形成されている。また、軸穴13aから離れた先端部付近にはスイッチ操作片13fが設けられ、円弧面部13dとの反対側の側部には被押圧片13gが設けられている。ラチェット13は、フック12に接近して回動規制段部13cを該フック12のラチェット係合段部12eの移動軌跡上に位置させる(ラチェット係合段部12eと係合可能な)ラッチ位置(図8、図10)と、回動規制段部13cをラチェット係合段部12eの移動軌跡上から退避させる(ラチェット係合段部12eと係合しない)アンラッチ位置(図9)の間で回動可能であり、トーションばね17によって、ラッチ位置(図8ないし図10における反時計方向)に回動付勢されている。トーションばね17は、軸ピン15を囲むコイル部と、ラチェット13のばね掛け部13h及びベースプレート11のばね掛け突起11f(図2参照)に係合する一対のばね端部を備えている。
軸ピン14はまた、クローズレバー20の軸穴20aにも挿通されており、クローズレバー20は、軸ピン14を中心として、フック12に対して独立して回動可能に支持されている。図5に示すように、クローズレバー20は、軸穴20aを中心とする半径方向に第1アーム20bと第2アーム20cを延設させた略L字状をなし、同軸で回動するフック12のストライカ解除位置方向に位置する引込解除位置(図8、図9)と、該フック12のストライカ保持位置方向に位置する引込位置(図10)の間で回動可能である。
クローズレバー20の第1アーム20bの先端部付近には、フック12の結合突起12hが当接可能な凹部20dと、軸ピン22が挿通支持される軸支持穴20eが形成されている。またクローズレバー20のフック12との対向面には、切欠12lを通して第2脚部12dに摺接する摺動突起20hが突設してある。軸ピン22は連動レバー21の軸穴21aに挿通され、連動レバー21は、軸ピン22を中心として回動可能にクローズレバー20上に枢着されている。図5に示すように、連動レバー21は、フック12の結合突起12hに対応する形状の結合凹部21bを側部に有し、該フック12の結合突起12hの移動軌跡上に結合凹部21bを位置させる(結合突起12hと係合可能な)結合位置(図9、図10)と、該フック12の結合突起12hの移動軌跡上から結合凹部21bを退避させた(結合突起12hと係合しない)結合解除位置(図8)との間で回動が可能である。連動レバー21はさらに、結合凹部21bの近傍に、ベースプレート11から離れる方向に突出する制御突起21cを有し、軸穴21aを有する基端部とは反対側の先端部に、ラチェット押圧突起21dが設けられている。
ベースプレート11の軸支持穴11gには軸ピン24が固定され、軸ピン24に対して、オープンレバー23に形成した軸穴23aが回動可能に嵌まっている。図6に示すように、オープンレバー23は、軸穴23aを中心として異なる方向へ延出された第1アーム23bと第2アーム23cを有し、第1アーム23bの先端部付近には、図示しない緊急解除ハンドルの端部が連係するハンドル連係穴23dが形成され、軸穴23aとハンドル連係穴の中間部にはスイッチ操作片23eが設けられている。また第1アーム23bには図示しないキー装置に対して一端が連係するワイヤの他端が連係している。第2アーム23cは、図8ないし図10のように平面視したときにラチェット13と概ね重なる位置にあり、連動レバー21の制御突起21cが挿入される連動レバー制御穴23fと、フック12の結合突起12hに当接可能な回動規制壁23gと、後述するセクタギヤ26に対向するギヤ当接部23hが形成されている。連動レバー制御穴23fは、軸穴23aに近い側(クローズレバー20の引込位置方向)から第2アーム23cの先端部(クローズレバー20の引込解除位置方向)に向かうにつれて徐々に幅を広くする円弧状の長穴であり、それぞれ中心軸が異なる内側円弧面部23f1と外側円弧面部23f2を有している。オープンレバー23は、連動レバー制御穴23fを有する第2アーム23cを、ラチェット13のラッチ位置方向へ変位させるクローズ位置(図9、図10)と、ラチェット13のアンラッチ位置方向へ変位させるオープン位置(図8)との間で回動可能である。
クローズレバー20の第2アーム20cに形成したばね掛け部20fと、オープンレバー23の第2アーム23cに形成したばね掛け部23iの間には、引張ばね25が張設されている。引張ばね25によって、クローズレバー20は、上記の引込解除位置(図8ないし図10の時計方向)へ回動付勢され、オープンレバー23は、上記のクローズ位置(図8ないし図10の時計方向)へ回動付勢されている。
ベースプレート11の中央近傍に突出状態で形成した突出支持部11jには軸支持穴11hが形成してあり、ベースプレート11における突出支持部11jの周辺部は突出支持部11jを中心に周方向に延びる環状段差部11kとなっている。軸支持穴11hには軸ピン28が固定され、金属製のセクタギヤ26の軸穴26aが、軸ピン28に対して回動可能に嵌まっている。図7に示すように、セクタギヤ26は、軸穴26aを中心とする扇状部の周縁に形成されたギヤ部26bと、オープンレバー23のギヤ当接部23hに当接可能なオープンレバー操作片26cと、オープンレバー操作片26cに連なり、かつクローズレバー20の第2アーム20cに対して係合可能なクローズレバー操作部26dと、を備えている。図7に示すように、オープンレバー操作片26c及びクローズレバー操作部26dは、セクタギヤ26のその他の部分に対して略直交しており、クローズレバー操作部26dはオープンレバー操作片26cに比べて幅広に形成してある。さらにセクタギヤ26にはビス29によって合成樹脂製の押圧部材34が固定してあり、押圧部材34は環状段差部11kとの間に微小隙間を形成している。ベースプレート11上に固定されるモータユニット27には、モータ(開閉体駆動モータ)27aによって正逆に回転駆動されるピニオン27bが設けられ、ピニオン27bがギヤ部26bに噛合している。このモータユニット27とセクタギヤ26が、モータ駆動によりバックドア3の開度状態をハーフラッチ状態とフルラッチ状態の間で切り替えるクローザ機構を構成している。
ベースプレート11上には、ラチェット検出スイッチ30と、オープンレバー検出スイッチ31が設けられている。ラチェット検出スイッチ30は、ラチェット13に設けたスイッチ操作片13fによって押圧可能なスイッチであり、オープンレバー検出スイッチ31は、オープンレバー23に設けたスイッチ操作片23eによって押圧可能なスイッチである。具体的には、ラチェット検出スイッチ30は、ラチェット13が図8と図10に示すラッチ位置にあるときには、スイッチ操作片13fがスイッチ接片30aから離間したスイッチオフ状態にあり、ラチェット13が図9に示すアンラッチ位置に回動されると、スイッチ操作片13fがスイッチ接片30aを押圧してスイッチオン状態になる。また、オープンレバー検出スイッチ31は、オープンレバー23が図9と図10に示すクローズ位置にあるときには、スイッチ操作片23eがスイッチ接片31aから離間したスイッチオフ状態にあり、オープンレバー23が図8に示すオープン位置に回動されると、スイッチ操作片23eがスイッチ接片31aを押圧してスイッチオン状態になる。
ロック機構10はまた、スイッチ接片33aを備えセクタギヤ26の初期位置を検出するセクタギヤ検出スイッチ33(図2、図8等)を備えている。図示するようにセクタギヤ検出スイッチ33はベースプレート11の環状段差部11kにビスにより固定してあり、スイッチ接片33aと押圧部材34は共にセクタギヤ26の回転方向と平行な一平面上に位置している。ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、及びセクタギヤ検出スイッチ33のオンオフ状態は電子制御ユニット(ECU)32に入力され、電子制御ユニット32によって、モータユニット27が後述するように制御される。
図2に示すようにラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、及びセクタギヤ検出スイッチ33には、導電性材料からなるハーネスの周囲を絶縁性材料からなる被覆チューブで覆った全体として可撓性を有するワイヤーハーネス35、36、37の一端が接続しており、ワイヤーハーネス35、36、37の他端はコネクタ38に接続している。またコネクタ38にはワイヤーハーネス35、36、37と同一構造であるワイヤーハーネス39の一端が接続しており、ワイヤーハーネス39の他端にはモータユニット27のソケット27cに接続するコネクタ39aが設けてある。図2及び図11に示すように、ワイヤーハーネス35、36、37、39のコネクタ38側の端部近傍にはそれぞれ屈曲部35a、36a、37a、39aが形成してある。そのためバックドア3が全閉位置又は全閉位置近傍に位置するとき、ワイヤーハーネス35、36、37、39はコネクタ38から屈曲部35a、36a、37a、39aに向かって斜め下方に向かって延び、屈曲部35a、36a、37a、39aより先の部分は屈曲部35a、36a、37a、39aから斜め上方に向かって延びる。
電子制御ユニット32はベースプレート11のストライカ進入溝11aと反対側の端部に複数のビスを利用して固定してある。図示するようにベースプレート11に対して固定された電子制御ユニット32の軸線は上下方向に傾斜している。
電子制御ユニット32には、車両ボディ1に設けた(モータ27a、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、電子制御ユニット32、セクタギヤ検出スイッチ33等に電力を供給するための)バッテリ50(図12)と電気的に接続するワイヤーハーネス43(ワイヤーハーネス35、36、37と同じ構造)の端部に設けたコネクタ(雄型コネクタ)43a(図8、図10、図11参照)が接続されている。図8、図10及び図11に示すように、ワイヤーハーネス43のコネクタ43a側の端部近傍には屈曲部43bが形成してある。そのためバックドア3が全閉位置又は全閉位置近傍に位置するとき、ワイヤーハーネス43はコネクタ43aから屈曲部43bに向かって斜め下方に向かって延び、屈曲部43bより先の部分は屈曲部43bから斜め上方に向かって延びる。
また電子制御ユニット32には、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、セクタギヤ検出スイッチ33、モータユニット27と電気的に接続するワイヤーハーネス35、36、37、39の端部に設けたコネクタ38が接続されている。
図12は、本発明の車両用開閉体の駆動装置の構成を示す回路ブロック図である。この車両用開閉体の駆動装置は、駆動電流を発生するバッテリ(電源)50と、このバッテリ50で発生した駆動電流をモータ(開閉体駆動モータ)27aに供給するか否か及びその供給の向きを切替える第1リレースイッチSW1、第2リレースイッチSW2及び第3リレースイッチSW3とを備えている。第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3は、バッテリ50で発生した駆動電流をモータ27aに供給する「供給手段」として機能する。また第2リレースイッチSW2及び第3リレースイッチSW3は、バッテリ50で発生した駆動電流をモータ27aに供給する向きを切替えることで、モータ27aの正逆回転方向を切替える「切替手段」として機能する。
第1リレースイッチSW1は、オン状態とオフ状態との間で切替えが可能となっている。
第2リレースイッチSW2は、A点とI点が導通した状態と、B点とI点が導通した状態との間で切替えが可能になっている。
第3リレースイッチSW3は、C点とII点が導通した状態と、D点とII点が導通した状態との間で切替えが可能になっている。
図13は、第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3の状態と、モータ27aの回転動作と、バックドア3の開閉動作と、第2リレースイッチSW2及び第3リレースイッチSW3により形成される回路の状態との関係を示している。図14(A)−図14(H)は、図13の状態1−8に対応する回路ブロック図を示している。
図14(A)−図14(D)に示すように、第1リレースイッチSW1がオフ状態のときは、第2リレースイッチSW2及び第3リレースイッチSW3の状態にかかわらず、モータ27aは回転せず、バックドア3は開閉しない(状態1ないし状態4)。
図14(E)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2のA点とI点が導通しており、第3リレースイッチSW3のC点とII点が導通しているときは、モータ27aが正転してバックドア3が閉じられる(状態5)。
図14(F)又は図14(G)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2のB点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のC点とII点が導通しているとき又は第2リレースイッチSW2のA点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のD点とII点が導通しているときは、モータ27aは回転せず、バックドア3は開閉しない(状態6、7)。
図14(H)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2のB点とI点が導通しており、第3リレースイッチSW3のD点とII点が導通しているときは、モータ27aが逆転してバックドア3が開かれる(状態8)。
図14(B)、図14(C)、図14(F)、図14(G)に示すように、第2リレースイッチSW2のB点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のC点とII点が導通しているとき及び第2リレースイッチSW2のA点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のD点とII点が導通しているときは、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3によって閉回路が形成されて回生ブレーキが掛けられる(状態2、3、6、7)。
図14(A)、図14(D)、図14(E)、図14(H)に示すように、第2リレースイッチSW2のA点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のC点とII点が導通しているとき及び第2リレースイッチSW2のB点とI点が導通しており第3リレースイッチSW3のD点とII点が導通しているときは、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3によって開回路が形成される(状態1、4、5、8)。
本発明の車両用開閉体の駆動装置は、バックドア3の開閉動作条件に基づいて、供給手段と切替手段としての第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3のオンオフ状態を切替えることでこれを制御する制御部60を備えている。この制御部60には、モータ27aによるバックドア3の開放を指示するための開指示信号を入力する開操作スイッチ70と、制御部60の温度を検出する温度センサ(温度検出部)80と、時間を計測するタイマー90とが接続されている。「バックドア3の開閉動作条件」とは、例えば、開操作スイッチ70から制御部60に開指示信号が入力すること又はロック機構10のハーフラッチ状態が検出されることを意味する。さらに制御部60には、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、及びセクタギヤ検出スイッチ33が接続されており、これら各スイッチのオンオフ状態が制御部60に入力するようになっている。
制御部60は、その基本的な開閉制御として、ロック機構10のハーフラッチ状態が検出されたときは、図14(E)に示すように、第1リレースイッチSW1をオン状態とし、第2リレースイッチSW2のA点とI点を導通させ、第3リレースイッチSW3のC点とII点を導通させた状態(状態5)で、モータ27aに駆動電流を供給して正転させることで、バックドア3を閉じさせる。
また制御部60は、開操作スイッチ70からバックドア3を開放する旨の開指示信号が入力したときは、図14(H)に示すように、第1リレースイッチSW1をオン状態とし、第2リレースイッチSW2のB点とI点を導通させ、第3リレースイッチSW3のD点とII点を導通させた状態(状態8)で、モータ27aに駆動電流を供給して逆転させることで、バックドア3を開かせる。
制御部60は、その特徴的な制御内容として、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結しているか否かを自動的に判定して、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定したときにこれを自動的に解除させる機能を持つ。この機能を実現するために制御部60は、氷結判定部61と、氷結解除部62とを備えている。
氷結判定部61は、バックドア(開閉体)3の開閉動作条件に従ってモータ27aが規定の駆動をせず、かつ温度センサ80が検出した制御部60の温度が所定値(例えば0℃)以下のときに、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定する。ここで、「バックドア3の開閉動作条件に従ってモータ27aが規定の駆動をしないとき」として、例えば、以下のような事態が挙げられる。
(1)バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)からモータ27aを逆転駆動させることで、セクタギヤ26を初期位置から初期位置以外に移行させてバックドア3を開放状態とした後に、モータ27aを正転駆動させることができないために、セクタギヤ26が初期位置以外から初期位置に復帰できないとき。
(2)バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)において、開操作スイッチ70から制御部60にバックドア3の開指示信号が入力してから所定時間が経過しても、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、又はセクタギヤ検出スイッチ33の出力が切り替わらないとき。
氷結解除部62は、氷結判定部61がリレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定したときに、モータ27aを正逆回転させることなく(モータ27aに駆動電流を供給することなく)、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)に所定回数間欠的に電流を供給する(リレー間欠処理する)ことで、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)の氷結を解除する。
より具体的に氷結解除部62は、図14(A)−図14(D)に示すように、第1リレースイッチSW1がオフ状態であるとき(状態1ないし状態4)に、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。あるいは氷結解除部62は、図14(F)、図14(G)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3によって閉回路が形成されて回生ブレーキが掛けられているとき(状態6、7)に、第1リレースイッチSW1に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。図15は、モータ27aに駆動電流を供給することなくリレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)に間欠的に電流を供給する様子を示している。氷結解除部62は、この間欠的な電流の供給を予め定めた所定回数(例えば5回)だけ繰り返す。以下では適宜この所定回数の間欠的な電流の供給を「1セットのリレー間欠処理」と呼ぶ。
氷結解除部62が1セットのリレー間欠処理を実行する度に、氷結判定部61は、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結しているか否かを判定し直す。氷結判定部61が依然としてリレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定したときは、氷結解除部62はさらに1セットのリレー間欠処理を実行する。氷結判定部61と氷結解除部62は、氷結判定処理と氷結解除処理(1セットのリレー間欠処理)を所定回数(例えば5回)だけ繰り返す。
以上の構造のロック機構10の動作を、主に図8から図10、図16を参照して説明する。図8から図10はロック機構10の機構的な作動の態様を示し、図16は電気的な制御を示すタイミングチャートである。機構図中のF1、F2、F3及びF4はそれぞれ、フック12、ラチェット13、クローズレバー20及びオープンレバー23に作用するばねの付勢力の方向を表している。以下に述べる各部材の回動方向は、図8から図10における回動方向である。また、モータ27aの駆動方向に関し、ドアを閉じさせる(ドアロックさせる)方向を正転、ドアを開けさせる(ドアロックを解除させる)方向を逆転と呼ぶ。
図8は、図16のタイミングチャートにT1で示すバックドア3開放状態(全閉位置の近傍に位置する状態)でのロック機構10を示している。
このときフック12は、第2脚部12dをストライカ進入溝11a上に位置させ、第1脚部12cをストライカ進入溝11a上から退避させたストライカ解放位置にあり、ラチェット13は、フック12に接近する方向に回動されたラッチ位置にある。前述のように、ラチェット13は、ラッチ位置にあるときには、スイッチ操作片13fがラチェット検出スイッチ30のスイッチ接片30aを押圧しておらず、ラチェット検出スイッチ30はスイッチオフ状態にある。フック12とラチェット13のそれぞれの位置は、トーションばね16の付勢力F1とトーションばね17の付勢力F2によって維持される。具体的には、フック12はその側面がベースプレート11の立壁部11iに当て付くことによって、F1方向へのそれ以上の回動が制限され、ラチェット13は、上記ガイド突起(図示略)をラチェットガイド溝11eの一端部に当接させることで、F2方向へのそれ以上の回動が規制されている。
図8のバックドア3開放状態では、クローズレバー20はその側面が立壁部11iに接触することにより引込解除位置に保持されるので、該クローズレバー20に軸ピン22を介して枢着された連動レバー21の制御突起21cはオープンレバー23の連動レバー制御溝23fの下端側の端面から上方に離間しており、引張ばね25が付勢するF3方向へのそれ以上の回動が規制されている。このとき、引張ばね25がクローズレバー20に及ぼす付勢力F3は、連動レバー21の制御突起21cを連動レバー制御溝23fの内側円弧面部23f1に押し付ける方向に作用しており、連動レバー21は制御突起21cが内側円弧面部23f1に当て付くことによって、フック12の結合突起12hに対して結合できない結合解除位置に保持されている。また、セクタギヤ26のオープンレバー操作片26cがオープンレバー23のギヤ当接部23hに当接する一方で、クローズレバー操作部26dは引込解除位置にあるクローズレバー20の第2アーム20cからは離間している。この位置が、セクタギヤ26に固定した押圧部材34がスイッチ接片33aを押圧することによりセクタギヤ検出スイッチ33が検出するセクタギヤ26の初期位置である。オープンレバー23は、回動規制壁23gがフック12の結合突起12hに当て付いて、引張ばね25に付勢されたF4方向への回動が規制され、オープン位置に保持されている。前述のように、オープンレバー23は、オープン位置にあるときには、スイッチ操作片23eがオープンレバー検出スイッチ31のスイッチ接片31aを押圧して、オープンレバー検出スイッチ31がスイッチオン状態にある。そして、オープンレバー検出スイッチ31がオン、ラチェット検出スイッチ30がオフという信号入力の組み合わせによって、電子制御ユニット32が、バックドア3のオープン状態を検出する。
バックドア3の閉成動作によって、ストライカSがストライカ進入溝11aに進入して第2脚部12dを押圧すると、フック12は、ストライカSをストライカ保持溝12b内に保持しつつ、トーションばね16の付勢力F1に抗して図8のストライカ解放位置から図10の引込開始位置へ反時計方向に回動される。すると、フック12のラチェット押圧突部12fがラチェット13の段差部13eを押し込んで、トーションばね17の付勢力F2に抗して、ラチェット13は図8のラッチ位置から図10に示すアンラッチ位置へ時計方向に回動される。ラチェット13がアンラッチ位置に回動すると、スイッチ操作片13fがスイッチ接片30aを押圧し、ラチェット検出スイッチ30がオフからオンに切り替わる(T2)。
オープンレバー23の回動規制壁23gは第2アーム23cの長手方向に所定の長さを有しており、フック12が図8のストライカ解放位置から図9の引込開始位置に達する直前までは、回動規制壁23gがフック12の結合突起12hに当て付いて、オープンレバー23はクローズ位置(時計方向)への回動が規制されてオープン位置に保持され続けている。そして、フック12が図9の引込開始位置まで達すると、フック12の結合突起12hが回動規制壁23gとの対向位置から外れて回動規制が解除され、引張ばね25の付勢力F4によって、オープンレバー23が同図に示すクローズ位置へ回動される(T3)。オープンレバー23がクローズ位置に回動すると、オープンレバー23の外側円弧面部23f2が連動レバー21の制御突起21cをクローズ位置側に押圧するので、連動レバー21が、引張ばね25の付勢力F3によって軸ピン22を中心として時計方向に回動され、図8に示す結合解除位置から図9の結合位置に移動する。その結果、連動レバー21の結合凹部21bの底面にフック12hの結合突起12hが当接するので、連動レバー21によってフック12は引込開始位置に保持される。この状態が図9に示すハーフラッチ状態である。ロック機構10が図8のドア開放状態から図9のハーフラッチ状態に移行する間(フック12がストライカ解放位置と引込開始位置に位置するときを含む)、クローズレバー20の側面が立壁部11iに接触し続けるので、ハーフラッチ状態においてもクローズレバー20は引込解除位置に保持される。オープンレバー23がクローズ位置に回動すると、スイッチ操作片23eがスイッチ接片31aへの押圧を解除して、オープンレバー検出スイッチ31がオンからオフに切り替わる(T3)。そして、オープンレバー検出スイッチ31がオフ、ラチェット検出スイッチ30がオンという信号入力の組み合わせによって、電子制御ユニット32が、バックドア3のハーフラッチ状態を検出する。
なお、図8のバックドア3の開放状態(全閉位置の近傍に位置する状態)から図9のハーフラッチ状態になるとき、連動レバー21とオープンレバー23はいずれも時計方向に回動されるが、その際、連動レバー21の制御突起21cは、連動レバー制御溝23f内における幅方向への位置を相対的に変化させ外側円弧面部23f2へ当接する状態(図9)になる。そして、この状態では、制御突起21cと外側円弧面部23f2の当接関係によって、結合解除位置への連動レバー21の回動が規制される。
ハーフラッチ状態が検知されると、電子制御ユニット32がモータユニット27のモータ27aを正転駆動させる(T4)。すると、ピニオン27bとギヤ部26bの噛合関係によってセクタギヤ26が図9中の時計方向に回動され(T5)、クローズレバー操作部26dがクローズレバー20の第2アーム20cを押圧し、クローズレバー20が図9の引込解除位置から図10の引込位置へ反時計方向に回動される。これにより、連動レバー21を介してクローズレバー20と一体化された(結合凹部21bによってストライカ解放位置側への回転が規制された)フック12も、図9の引込開始位置から図10のストライカ保持位置へ反時計方向に回動され、フック12のストライカ保持溝12bによってストライカSをストライカ進入溝11aの奥側へ引き込んでゆく。このとき、連動レバー21は、制御突起21cを連動レバー制御溝23fの(このとき自身の中心が軸ピン14と一致する)外側円弧面部23f2に摺接させながら、結合凹部21bと結合突起12hの係合を維持した状態で、軸ピン14を中心として、クローズレバー20と一体的に移動される。そして、オープンレバー23がクローズ位置に保持されている間は、外側円弧面部23f2と制御突起21cの当接によって、結合凹部21bと結合突起12hの係合を解除する方向(結合解除位置)への連動レバー21の回動(軸ピン22を中心とした自転)が規制されている。換言すれば、外側円弧面部23f2は、ハーフラッチ状態からのクローズ作動時における連動レバー21の回動軌跡を決めるガイド面として機能する。
フック12とクローズレバー20の結合体が図9のハーフラッチ状態からストライカSの引込方向に回動されている間は、フック12の第2脚部12dの先端部に形成した円弧状面12gが、ラチェット13の円弧面部13dに対して摺接し、ラチェット13は、トーションばね17の付勢力F2に抗して、図9のハーフラッチ状態と同様にアンラッチ位置に保持される。この間、オープンレバー23も、ハーフラッチ状態と同じくクローズ位置に保持される。すなわち、ラチェット検出スイッチ30がオン、オープンレバー検出スイッチ31がオフという状態が続く。そして、フック12が図10のストライカ保持位置まで回動されると、円弧状面12gが円弧面部13dとの対向位置から上方に逃げてラチェット13に対する回動規制が解除され、ラチェット13がトーションばね17の付勢力F2によってアンラッチ位置からラッチ位置(反時計方向)へ回動され、図10に示すように回動規制段部13cがラチェット係合段部12eに係合する。この回動規制段部13cとラチェット係合段部12eの係合により、ストライカ解放位置方向へのフック12の回動が規制され、ストライカSがストライカ進入溝11aの奥部に完全に保持されるフルラッチ状態(ドア全閉状態)となる。回動規制段部13cをラチェット係合段部12eに係合させるときのラチェット13の反時計方向回動により、スイッチ操作片13fがスイッチ接片30aに対する押圧を解除して、ラチェット検出スイッチ30がオンからオフに切り替わる(T6)。つまり、ラチェット検出スイッチ30とオープンレバー検出スイッチ31がいずれもオフになり、これによってフルラッチ状態が検知される。
フルラッチ状態が検知されると、電子制御ユニット32が、ラッチを確実にさせるために所定のオーバーストローク分のモータ正転駆動を継続させた後、モータ27aをオープン方向に逆転駆動させる(T7)。このモータ逆転駆動は、クローズ作動によって図10の位置まで回動されたセクタギヤ26を、図8に示す初期位置に戻すためのものであり、押圧部材34がスイッチ接片33aを押圧することによりセクタギヤ検出スイッチ33がセクタギヤ26の初期位置への復帰を検知すると(T8)、モータ27aが停止される(T9)。このモータ停止状態で、クローズレバー操作部26dが第2アーム20cから離れて、セクタギヤ26からクローズレバー20への押圧力は解除されている。しかし、前述のように、ラチェット13との係合関係によって図10の時計方向(ストライカ解放方向)へのフック12の回動が規制されており、連動レバー21を介してフック12と一体化されているクローズレバー20も、引張ばね25の付勢力4に抗して時計方向(引込解除位置方向)への回動が規制される。つまり、フルラッチ状態が維持される。
フルラッチ状態において電子制御ユニット32と電気的に接続する開操作スイッチ70(図12)がオンされる(開指示信号が入力する)と(T10)、モータ27aが逆転駆動され(T11)、セクタギヤ26が図8に示す初期位置から反時計方向に回動される(T12)。すると、オープンレバー操作片26cがギヤ当接部23hを押圧し、オープンレバー23が、引張ばね25の付勢力F4に抗して図10のクローズ位置からオープン位置へ向けて反時計方向に回動され、オープンレバー検出スイッチ31がオフからオンに切り替わる(T13)。このオープンレバー23の反時計方向回動によって、連動レバー制御溝23fの内側円弧面部23f1が制御突起21cを押圧し、連動レバー21が軸ピン22を中心として反時計方向(結合解除位置)に回動(自転)される。そして、この連動レバー21の回動によって、結合凹部21bと結合突起12hの係合が解除され、フック12とクローズレバー20の(連動レバー21を介した)結合が解除される。また、反時計方向に回動する連動レバー21のラチェット押圧突起21dがラチェット13の被押圧片13gを押圧して、トーションばね17の付勢力F2に抗して、ラチェット13がラッチ位置からアンラッチ位置へと時計方向に回動される(T14)。
ラチェット13がアンラッチ位置へ回動することにより、回動規制段部13cとラチェット係合段部12eの係合、すなわちフック12に対する回動規制が解除されて、トーションばね16の付勢力F1によって、フック12が図10のストライカ保持位置から図8のストライカ解放位置へ向けて回動される。フック12との結合が解除されたクローズレバー20も、引張ばね25の付勢力F4によって図10の引込位置から図8及び図9の引込解除位置へ向けて時計方向に回動され、これに伴い、連動レバー21の制御突起21cは、内側円弧面部23f1に対して摺接しながら、連動レバー制御溝23f内を下端部方向へ移動する。そして、オープンレバー23がオープン位置に保持されている間は、内側円弧面部23f1と制御突起21cの当接によって、結合凹部21bと結合突起12hを再係合させる方向(結合位置)への連動レバー21の回動(軸ピン22を中心とした自転)が規制されている。換言すれば、内側円弧面部23f1は、フルラッチ状態からのオープン作動時における連動レバー21の回動軌跡を決めるガイド面として機能する。
クローズレバー20の引込解除位置への回動に伴って連動レバー21が所定量下方に移動したところで、該連動レバー21のラチェット押圧突起21dによる、ラチェット13の被押圧片13gに対するアンラッチ位置方向への押圧が解除される。しかし、フック12は回動規制段部13cとラチェット係合段部12eの係合が解除されてから図8のストライカ解放位置に達するまでの間は、フック12の第2脚部12dの円弧状面12gが、ラチェット13の円弧面部13dを押圧しており、トーションばね17の付勢力F2に抗してアンラッチ位置に保持され続ける。具体的には、クローズレバー20の引込位置(図10)から引込解除位置(図9)への回動量は、フック12のストライカ保持位置(図10)から引込開始位置(図9)までの回動量にほぼ等しく、オープン作動時には、クローズレバー20が図9の引込解除位置に達するよりも前の段階で、連動レバー21によるラチェット13のアンラッチ位置方向への押圧が解除される。一方、フック12の第2脚部12dによるラチェット13のアンラッチ位置方向への押圧は、連動レバー21よりも長く続き、フック12がストライカ解放位置(図8)に達し、ラチェット押圧突部12fがラチェット13の段差部13eを乗り越えて、互いの円弧面部12g、13dの当接が解除されると初めて、ラチェット13のラッチ位置への回動が許容される。そして、この回動許容が生じて初めて、トーションばね17の付勢力F2によって、ラチェット13がアンラッチ位置からラッチ位置へと復帰回動する(T15)。つまり、フック12がストライカ解放位置に達するまでは、ラチェット検出スイッチ30がオフ、オープンレバー検出スイッチ31がオンという、前述したバックドア3の開放状態の信号が入力されない。
バックドア3の開放状態が検知されると、電子制御ユニット32が、ラッチ解除を確実にさせるために所定のオーバーストローク分のモータ逆転駆動を継続させた後、モータ27aをクローズ方向に正転駆動させる(T16)。このモータ正転駆動は、オープン作動に際して図8に示す初期位置から反時計方向に回動されたセクタギヤ26を、初期位置に戻すためのものであり、セクタギヤ検出スイッチ33によって初期位置への復帰が検知されると(T17)、モータ27aが停止されて(T18)、ロック機構10は図8に示すバックドア3開放状態に戻る。
以下、図17のフローチャートを参照して、本発明の車両用開閉体の駆動装置の第1実施形態の動作を説明する。
図17は、「切替手段」としての第2リレースイッチSW2及び/又は第3リレースイッチSW3の電気接点が氷結して切替え不能になり、バッテリ50で発生した駆動電流をモータ27aに供給する向きを切替えてその正逆回転方向を切替えることができないときの動作を示している。
図17の実施形態における「バックドア3の開閉動作条件に従ってモータ27aが規定の駆動をしないとき」とは、バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)からモータ27aを逆転駆動させることで、セクタギヤ26を初期位置から初期位置以外に移行させてバックドア3を開放状態とした後に、モータ27aを正転駆動させることができないために、セクタギヤ26が初期位置以外から初期位置に復帰できないときを意味する。
まずステップS1において、制御部60は、バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)において開操作スイッチ70から開指示信号が入力することで、モータ27aを逆転駆動させる(図16のT11)。すると、セクタギヤ26が図8に示す初期位置から反時計方向に回動されて、セクタギヤ検出スイッチ33によってセクタギヤ26が初期位置以外となったことが検出される(図16のT12)。さらに、オープンレバー操作片26cがギヤ当接部23hを押圧し、オープンレバー23が、引張ばね25の付勢力F4に抗して図10のクローズ位置からオープン位置へ向けて反時計方向に回動され、オープンレバー検出スイッチ31がオフからオンに切り替わる(図16のT13)。バックドア3をさらに開いていくと、やがてラチェット検出スイッチ30がオフ、オープンレバー検出スイッチ31がオンとなって、前述したバックドア3の開放状態が検知される(図16のT14、T15)。
次いでステップS2において、制御部60は、バックドア3の開放状態が検知されたので、ラッチ解除を確実にさせるために所定のオーバーストローク分のモータ逆転駆動を継続させた後、モータ27aをクローズ方向に正転駆動させようとする(図16のT16)。すなわち制御部60は、第2リレースイッチSW2をB点とI点が導通した状態からA点とI点が導通した状態に切り替えるとともに、第3リレースイッチSW3をD点とII点が導通した状態からC点とII点が導通した状態に切替えようとする(図14(H)の状態から図14(E)の状態に切替えようとする)。
次いでステップS3において、制御部60は、オープンレバー検出スイッチ31がオンであり且つセクタギヤ検出スイッチ33がオフであるか否かを検出することで、セクタギヤ26が初期位置に復帰したギヤ中立位置であるか否かを検出する。
ギヤ中立位置に復帰していれば(ステップS3:YES)、オープン作動に際して図8に示す初期位置から反時計方向に回動されたセクタギヤ26が初期位置に戻っており(図16のT17)、やがてモータ27aが停止されて(図16のT18)、ロック機構10は図8に示すバックドア3開放状態に戻り、バックドア3がオープン完了停止状態となる。このときステップS4において、リレー間欠処理のリトライカウンタがクリアされる。以上のステップS1ないしステップS4の処理は、「切替手段」としての第2リレースイッチSW2及び/又は第3リレースイッチSW3の電気接点が氷結していない通常状態の処理である。
一方、ギヤ中立位置に復帰していなければ(ステップS3:NO)、「切替手段」としての第2リレースイッチSW2及び/又は第3リレースイッチSW3の電気接点が氷結して切替え不能となっていることが原因で、オープン作動に際して図8に示す初期位置から反時計方向に回動されたセクタギヤ26が初期位置に戻ることができていないおそれがある。
そこで制御部60の氷結判定部61は、リトライカウンタが所定値(例えば「5」)以上でない限り(ステップS5:NO)、ステップS6において、所定時間経過するのを待ち、再度、オープンレバー検出スイッチ31がオンであり且つセクタギヤ検出スイッチ33がオンであるか否かを検出することでセクタギヤ26が初期位置に復帰したギヤ中立位置であるか否かを検出すると同時に、温度センサ80を介して制御部60の温度が所定値(例えば0℃)以下であるか否かを検出する。
ギヤ中立位置に復帰していれば(ステップS6:NO)、オープン作動に際して図8に示す初期位置から反時計方向に回動されたセクタギヤ26が初期位置に戻っており(図16のT17)、やがてモータ27aが停止されて(T18)、ロック機構10は図8に示すバックドア3開放状態に戻り、バックドア3がオープン完了停止状態となる。また制御部60の温度が所定値(例えば0℃)より大きいとき(ステップS6:NO)は、ステップS7において、ギヤ中立復帰異常処理を行う。このギヤ中立復帰異常処理は、例えば、実際にはギヤ中立位置に復帰しているにもかかわらずオープンレバー検出スイッチ31またはセクタギヤ検出スイッチ33が故障していることによりギヤ中立位置に復帰していないと判定されているおそれがあることから、オープンレバー検出スイッチ31またはセクタギヤ検出スイッチ33を検査するような処理である。
一方、ギヤ中立位置に復帰しておらず、しかも制御部60の温度が所定値(例えば0℃)以下であるときは(ステップS6:YES)、制御部60の氷結判定部61は、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定する。
そしてステップS8において、制御部60の氷結解除部62は、モータ27aを正逆回転させることなく(モータ27aに駆動電流を供給することなく)、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)に所定回数間欠的に電流を供給することで、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)の氷結を解除するための1セットのリレー間欠処理を実行する。
より具体的に氷結解除部62は、図14(A)−図14(D)に示すように、第1リレースイッチSW1がオフ状態であるとき(状態1ないし状態4)に、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。あるいは氷結解除部62は、図14(F)、図14(G)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3によって閉回路が形成されて回生ブレーキが掛けられているとき(状態6、7)に、第1リレースイッチSW1に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。
図15に示すように、制御部60は、ステップS8において1セットのリレー間欠処理を実行すると、リレー間欠処理のリトライカウンタを1だけインクリメントする(ステップS9)。
制御部60は、以上のステップS2、S3、S5、S6、S8、S9の処理を所定回数(例えば5回)だけ繰り返す。つまり、氷結解除部62が1セットのリレー間欠処理を実行する度に、氷結判定部61は、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結しているか否かを判定し直す。氷結判定部61が依然としてリレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定したときは、氷結解除部62はさらに1セットのリレー間欠処理を実行する。このようにして氷結判定部61と氷結解除部62は、氷結判定処理と氷結解除処理(1セットのリレー間欠処理)を所定回数(例えば5回)だけ繰り返す。そして、リトライカウンタが所定値(例えば「5」)以上となったとき(ステップS5:YES)には、ステップS7において、ギヤ中立復帰異常処理を行う。
続いて、図18のフローチャートを参照して、本発明の車両用開閉体の駆動装置の第2実施形態の動作を説明する。
図18は、「供給手段」としての第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3の全部又は一部の電気接点が氷結して切替え不能になり、バッテリ50で発生した駆動電流をモータ27aに供給することができないときの動作を示している。
図18の実施形態における「バックドア3の開閉動作条件に従ってモータ27aが規定の駆動をしないとき」とは、バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)において、開操作スイッチ70から制御部60にバックドア3の開指示信号が入力してから所定時間が経過しても、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、又はセクタギヤ検出スイッチ33の出力が切り替わらないときを意味する。
まずステップS1において、バックドア3のクローズ完了停止状態(全閉状態)において、開操作スイッチ70から制御部60にバックドア3の開指示信号が入力する。すると制御部60は、ステップS2において、開指示信号が入力した時点からの経過時間をタイマー90によって計測し始める。
同時に制御部60は、ステップS3において、モータ27aを逆転駆動してバックドア3を開くために、第1リレースイッチSW1をオン状態とし、第2リレースイッチSW2のB点とI点を導通させ、第3リレースイッチSW3のD点とII点を導通させて図14(H)の状態にしようとする。
制御部60は、ステップS4とステップS5において、開指示信号が入力した時点から所定時間を経過する前に、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、又はセクタギヤ検出スイッチ33の出力が切替わったか否か(図16のT2、T3、又はT5)、及び温度センサ80を介して制御部60の温度が所定値(例えば0℃)以下であるか否かを判定する。
開指示信号が入力した時点から所定時間を経過する前に、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、又はセクタギヤ検出スイッチ33の出力が切替わったとき、又は制御部60の温度が所定値(例えば0℃)より大きいときは(ステップS4:NO、ステップS5:NO)、氷結判定部61は、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)は氷結していないと判定する。そしてバックドア3が開かれていき、やがてオープン完了停止状態となる。
一方、ラチェット検出スイッチ30、オープンレバー検出スイッチ31、又はセクタギヤ検出スイッチ33の出力が切替わらず、かつ制御部60の温度が所定値(例えば0℃)以下の状態で、開指示信号が入力した時点から所定時間が経過したときは(ステップS4:YES、ステップS5:YES)、氷結判定部61は、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)が氷結していると判定する。
そしてステップS6において、氷結解除部62は、モータ27aを正逆回転させることなく(モータ27aに駆動電流を供給することなく)、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)に所定回数間欠的に電流を供給することで、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)の氷結を解除するためのリレー間欠処理を実行する。
より具体的に氷結解除部62は、図14(A)−図14(D)に示すように、第1リレースイッチSW1がオフ状態であるとき(状態1ないし状態4)に、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。あるいは氷結解除部62は、図14(F)、図14(G)に示すように、第1リレースイッチSW1がオン状態であり、第2リレースイッチSW2と第3リレースイッチSW3によって閉回路が形成されて回生ブレーキが掛けられているとき(状態6、7)に、第1リレースイッチSW1に所定時間間隔(例えば50ms)で間欠的に電流を供給する(電流供給のオンとオフを繰り返す)。
リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)の氷結が解除されると、バックドア3が開かれていき、やがてオープン完了停止状態となる。
以上のように、本実施形態の車両用開閉体の駆動装置によれば、制御部60が、開閉体3の開閉動作条件に従って開閉体駆動モータ27aが規定の駆動をせず、かつ温度検出部80が検出した制御部60の温度が所定値以下のときに、リレースイッチ(SW1、SW2、SW3)が氷結していると判定する氷結判定部61と、この氷結判定部61がリレースイッチ(SW1、SW2、SW3)が氷結していると判定したときに、開閉体駆動モータ27aに駆動電流が供給されない状態にした上で、リレースイッチ(SW1、SW2、SW3)に所定回数間欠的に電流を供給することで、リレースイッチ(SW1、SW2、SW3)の氷結を解除する氷結解除部62と、を備えている。これにより、リレースイッチ(SW1、SW2、SW3)の電気接点が氷結することに起因する作動不良を確実に防止することができる。しかも、リレースイッチ(SW1、SW2、SW3)の氷結が解除された途端に開閉体駆動モータ27aが駆動し始めるのを防止することができるので、作動安定性が向上する。
以上の実施形態では、本発明の開閉体の駆動装置を車両用ドア(バックドア)のクローザ装置に適用した車両用開閉体の駆動装置を例示して説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。本発明の車両用開閉体の駆動装置は、例えば、パワートランクリッドやスイングドア等のあらゆる種類の車両用開閉体の駆動装置に適用可能である。また本発明の開閉体の駆動装置は、車両用のみならず、その他のあらゆる種類の開閉体の駆動装置にも適用可能である。
以上の実施形態では、氷結解除部62が1セットのリレー間欠処理において、モータ27aに駆動電流が供給されない状態にした上で、リレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)へ5回の間欠的な電流の供給を繰り返す場合を例示して説明した。しかし、1セットのリレー間欠処理においてリレースイッチ(第1リレースイッチSW1ないし第3リレースイッチSW3)に間欠的な電流の供給を繰り返す回数は、5回に限定されず、1回であってもよいし2回以上であってもよい。
1 車両ボディ
2 後部開口(開口部)
3 バックドア(開閉体)
10 ロック機構
11 ベースプレート
11a ストライカ進入溝
11j 突出支持部
11k 環状段差部
12 フック
12b ストライカ保持溝
12e ラチェット係合段部
12f ラチェット押圧突部
12g 円弧状面
12h 結合突起
13 ラチェット
13c 回動規制段部
13d 円弧面部
13e 段差部
13f スイッチ操作片
13g 被押圧片
16 トーションばね
17 トーションばね
18 ストッパ部材
20 クローズレバー
20b 第1アーム
20c 第2アーム
20d 凹部
20g ストッパ面
21 連動レバー
21b 結合凹部
21c 制御突起
21d ラチェット押圧突起
23 オープンレバー
23b 第1アーム
23c 第2アーム
23d ハンドル連係穴
23e スイッチ操作片
23f 連動レバー制御穴
23f1 内側円弧面部
23f2 外側円弧面部
25 引張ばね
26 セクタギヤ
26c オープンレバー操作片
26d クローズレバー操作部
27 モータユニット
27a モータ(開閉体駆動モータ)
27b ピニオン
27c ソケット
30 ラチェット検出スイッチ(開度状態検出手段)
31 オープンレバー検出スイッチ(開度状態検出手段)
32 電子制御ユニット(ECU)
33 セクタギヤ検出スイッチ
34 押圧部材
35 36 37 ワイヤーハーネス
35a 36a 37a 屈曲部
38 コネクタ
39 ワイヤーハーネス
39a 屈曲部
43 ワイヤーハーネス
43a コネクタ
43b 屈曲部
50 バッテリ(電源)
60 制御部
61 氷結判定部
62 氷結解除部
70 開操作スイッチ
80 温度センサ(温度検出部)
90 タイマー
SW1 第1リレースイッチ
SW2 第2リレースイッチ
SW3 第3リレースイッチ

Claims (3)

  1. 開口部を開閉する開閉体と、
    正逆回転することにより前記開閉体を開閉駆動する開閉体駆動モータと、
    前記開閉体駆動モータの駆動電流を発生するバッテリと、
    前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給する供給手段と、
    前記開閉体駆動モータの正逆回転方向を切替える切替手段と、
    前記開閉体の開閉動作条件に基づいて、前記供給手段と切替手段を制御する制御部と、
    前記制御部の温度を検出する温度検出部と、を備え、
    前記供給手段と切替手段の少なくとも一方はリレースイッチからなり、
    前記制御部は、
    前記開閉体の開閉動作条件に従って前記開閉体駆動モータが規定の駆動をせず、かつ前記温度検出部が検出した前記制御部の温度が所定値以下のときに、前記リレースイッチが氷結していると判定する氷結判定部と、
    前記氷結判定部が前記リレースイッチが氷結していると判定したときに、前記開閉体駆動モータに駆動電流が供給されない状態にした上で、前記リレースイッチに所定回数間欠的に電流を供給することで、前記リレースイッチの氷結を解除する氷結解除部と、を備えることを特徴とする開閉体の駆動装置。
  2. 請求項1記載の開閉体の駆動装置において、
    前記供給手段と切替手段はリレースイッチからなり、前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給するか否かを切替える第1リレースイッチと、前記バッテリで発生した駆動電流を前記開閉体駆動モータに供給する向きを切替える第2、第3リレースイッチとの3つのリレースイッチを有している開閉体の駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の開閉体の駆動装置において、
    前記開閉体駆動モータの正逆回転に従って初期位置と初期位置以外の位置との間で回動するセクタギヤをさらに備えており、
    前記氷結判定部は、前記開閉体の全閉状態から前記開閉体駆動モータを逆転駆動させることで、前記セクタギヤを初期位置から初期位置以外の位置に移行させて前記開閉体を開放状態とした後に、前記開閉体駆動モータを正転駆動して、前記セクタギヤを初期位置以外の位置から初期位置へ復帰させることができず、かつ前記温度検出部が検出した前記制御部の温度が所定値以下のときに、前記リレースイッチが氷結していると判定する開閉体の駆動装置。
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