JP2019163649A - ドアクローザ - Google Patents

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Satoru Goto
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Abstract

【課題】周囲環境の変化や経年変化に拘わらず、ドアの開操作に応じてラッチを速やかに開側に回動させてカーテシスイッチを切り替え可能にする。【解決手段】ドアクローザは、ベース部材に対して回動可能であると共にストライカと係合可能なラッチと、ベース部材に対して回動可能であると共にラッチと係合して当該ラッチの回動を規制するポールと、ポールを回動させて当該ポールとラッチとの係合を解除するリリース部材と、一方向に回動してリリース部材にポールとラッチとの係合を解除させる回動部材と、ドアの開操作に応じて回動部材を当該一方向に回動させるモータと、フルラッチ状態からハーフラッチ状態への移行に応じて切り替わるカーテシスイッチとを含み、回動部材は、開操作に応じて上記一方向に回動する際に、リリース部材にポールとラッチとの係合を解除させた後、ラッチを開側に回動させる。【選択図】図8

Description

本開示は、半ドア状態のドアを全閉にするためのドアクローザに関する。
従来、この種のドアクローザとして、ストライカの引き込みと開放とを行うラッチと、ラッチの回転をラチェット方式で規制するポールと、ラッチ操作機構を介してラッチを操作すると共に、ラッチを引き込み状態にさせるクローズ領域、ラッチを開放状態にするリリース領域、およびクローズ領域およびリリース領域の間に位置する中立領域とを含む移動領域の間で移動させられるセクターギヤと、セクターギヤを移動させるモータと、モータを制御する制御ユニットとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このドアクローザは、ラッチがハーフラッチ領域にあることを検知するための第1ラッチスイッチと、ラッチがフルラッチ領域にあることを検知するための第2ラッチスイッチ(カーテシスイッチ)と、ポールがラッチと係合する前の姿勢であることを検知するポールスイッチと、セクターギヤの回動変位を入力としてポールに対する回動操作(係合離脱操作)を出力とするリリース操作機構とを更に含む。ドアが閉じられた状態でハンドルスイッチが操作されると、セクターギヤがモータにより駆動されてリリース領域方向に回動し、それによりリリース操作機構に連動したポールが係合離脱方向に回動し始める。これにより、ポールがラッチから離間して、バネの付勢力によりホームポジションに戻る。また、ラッチがフルラッチ領域を超えると、第2ラッチスイッチがLow(オフ)からHigh(オン)に切り替わり、制御ユニットは、第2ラッチスイッチの切り替えに応じてモータを停止させると共に、ドアを開くためにドアモータを作動させる。
特開2010−255373号公報
上記従来のドアクローザでは、ポールがラッチから離間した際、ラッチは、ウェザーストリップの反力(ドア側からの反力)によりドアが若干開くことでフルラッチ領域からハーフラッチ領域へと回動することになる。しかしながら、周囲温度の低下や経年劣化等によりウェザーストリップの反力が低下した場合には、ポールがラッチから離間しても、ドアの開き量の不足によりラッチが回動せず、第2ラッチスイッチが切り替わらなくなってしまうことがある。
そこで、本開示は、周囲環境の変化や経年変化に拘わらず、ドアの開操作に応じてラッチを速やかに開側に回動させてカーテシスイッチを切り替え可能にすることを主目的とする。
本開示のドアクローザは、車両のドアおよび車体の一方に固定されるベース部材に対して回動可能であると共に前記ドアおよび前記車体の他方に固定されたストライカと係合可能なラッチと、前記ベース部材に対して回動可能であると共に前記ラッチと係合して該ラッチの回動を規制するポールと、前記ポールを回動させて該ポールと前記ラッチとの係合を解除するリリース部材と、一方向に回動して前記リリース部材に前記ポールと前記ラッチとの係合を解除させる回動部材と、前記ドアの開操作に応じて前記回動部材を前記一方向に回動させるモータと、フルラッチ状態からハーフラッチ状態への移行に応じて切り替わるカーテシスイッチとを含むドアクローザにおいて、前記回動部材が、前記開操作に応じて前記一方向に回動する際に、前記リリース部材に前記ポールと前記ラッチとの係合を解除させた後、前記ラッチを開側に回動させるものである。
本開示のドアクローザの回動部材は、モータにより駆動されて一方向に回動する際に、リリース部材にポールとラッチとの係合を解除させた後、ラッチを開側に回動させる。これにより、周囲温度の低下や経年劣化等によりポールとラッチとの係合が解除された際のドアの開き量が不足したとしても、ドアの開操作に応じてラッチを速やかに開側に回動させてカーテシスイッチを切り替えることが可能となる。
また、前記ドアクローザは、前記モータを制御する制御装置を更に含んでもよく、前記ドアは、ドア駆動モータにより開閉されてもよく、前記制御装置は、前記ラッチの前記開側への回動に伴って前記カーテシスイッチが切り替わった際に、前記ドアを開くように前記ドア駆動モータを制御するものであってもよい。これにより、開操作に応じて速やかにドアを自動的に開くことが可能となる。
また、前記ドアクローザは、前記ラッチと一体に回動可能なラッチレバーを含んでもよく、前記回動部材は、前記一方向とは反対側の他方向に回動して前記ストライカと係合した前記ラッチが閉側に回動するように前記ラッチレバーを回動させ、前記一方向に回動して前記ラッチが前記開側に回動するように前記ラッチレバーを回動させるものであってもよい。
更に、前記ラッチレバーは、前記ラッチから離間するように該ラッチの軸方向に突出する被押圧部を含んでもよく、前記リリース部材は、前記ラッチの軸方向と直交する方向に延びる軸心の周りに回動可能であってもよく、前記回動部材は、前記ラッチの軸方向と直交する方向に延びる軸心の周りに回動すると共に、前記ラッチが前記閉側に回動するように前記ラッチレバーの前記被押圧部を押圧する第1押圧部と、前記ポールと前記ラッチとの係合が解除されるように前記リリース部材を押圧する第2押圧部と、前記第1および第2押圧部から周方向に離間するように配置されると共に前記ラッチが前記開側に回動するように前記ラッチレバーの前記被押圧部を押圧する第3押圧部とを含んでもよく、前記第1押圧部は、前記被押圧部の根元部に当接してもよく、前記第3押圧部は、前記被押圧部の先端部に当接してもよい。これにより、回動部材が中立位置に位置している際にラッチレバーの被押圧部と回動部材の第1押圧部との間隔と当該被押圧部と回動部材の第3押圧部との間隔とを充分に確保することができるので、ドアが手動で閉じられた際に、被押圧部と第1押圧部との干渉と当該被押圧部と第3押圧部との干渉との双方を良好に抑制することが可能となる。
本開示のドアクローザを含む車両を示す斜視図である。 本開示のドアクローザを示す概略構成図である。 本開示のドアクローザを示す概略構成図である。 本開示のドアクローザの制御ブロック図である。 ユーザによる開操作に応じてドアを開く際のスイッチおよびモータの状態を示すタイムチャートである。 本開示のドアクローザの動作を説明するための説明図である。 本開示のドアクローザの動作を説明するための説明図である。 本開示のドアクローザの動作を説明するための説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のドアクローザ10を搭載した車両1を示す斜視図である。同図に示す車両1は、車体2によりヒンジ3を介して開閉自在に支持される跳ね上げ式のバックドアBDと、伸縮式の支持部材4と、バックドアBDを開閉するためのバックドア駆動装置5とを含む。バックドア駆動装置5は、ドア駆動モータ50の回転を直線運動に変換して伸縮することでバックドアBDを開閉させるものである。そして、ドアクローザ10は、バックドアBDにより開閉される車体2の開口部の下部に固定されたストライカ6と係合可能となるように当該バックドアBDの内側下部に内蔵されている。
ドアクローザ10は、図2に示すように、車両1のバックドアBDに固定されるベース部材11と、車体2に固定されたストライカ6と係合可能なラッチ12と、当該ラッチ12と一体に回動可能なラッチレバー13と、ベース部材11に対して回動可能であると共にラッチ12と係合して当該ラッチ12の回動を規制するポール14とを含む。
ラッチ12は、ストライカ6と係合する切欠部120を画成する第1および第2爪部121,122を有する。第1爪部121には、ラッチ12の切欠部120とストライカ6との係合が可能となるオープン状態でポール14と係合するオープン係合面(図示省略)、ハーフラッチ状態すなわち半ドア状態でポール14と係合するハーフ係合面121b、およびフルラッチ状態すなわちバックドアBDの全閉状態でポール14と係合するフル係合面121cが形成されている。ラッチ12は、ベース部材11により回転不能に支持された支軸125により回動自在に支持される。また、ラッチ12は、図示しないスプリングにより支軸125の周りに図2中反時計方向(開側)に付勢される。ラッチレバー13は、支軸125により回動自在に支持されると共にラッチ12に固定される。また、ラッチレバー13は、支軸125から径方向に離間した位置で当該支軸125と平行に(ラッチ12の軸方向に)ラッチ12から離間するように突出する被押圧部(ピン)130を含む。
ポール14は、ベース部材11により回転自在に支持される回動軸140と、ラッチ12のオープン係合面、ハーフ係合面121bおよびフル係合面121cと係合可能となるように回動軸140から延出された係合部141と、回動軸140および係合部141から離間した位置で当該回動軸140と平行に(ポール14の軸方向に)突出する被押圧部(ピン)142とを含む。ポール14は、図示しないスプリングにより、回動軸140の周りに図2中時計方向(噛み合い側)に付勢される。そして、ポール14は、係合部141がラッチ12のオープン係合面、ハーフ係合面121bおよびフル係合面121cの何れかと係合する係合位置と、係合部141がラッチ12と(オープン係合面、ハーフ係合面121bおよびフル係合面121cの何れとも)係合しない離脱位置との間で回動軸140の軸心の周りに回動可能である。
更に、ドアクローザ10は、図3に示すように、ラッチ12およびポール14を回動させるためのクローザモータ15と、当該クローザモータ15に連結された減速ギヤ機構16と、当該減速ギヤ機構16を介してクローザモータ15により正逆方向に回転駆動されるピニオンギヤ17と、ピニオンギヤ17に噛合するセクターギヤ(回動部材)18と、ポール14を回動させて当該ポール14の係合部141とラッチ12との係合を解除するためのリリースレバー(リリース部材)19とを含む。
セクターギヤ18は、軸部180を有し、当該軸部180は、軸心がラッチ12の支軸125の軸方向と直交する方向に延在するようにバックドアBDに対して回動自在に支持される。これにより、セクターギヤ18は、ピニオンギヤ17の回転に伴ってギヤ歯の形成範囲内で正逆方向に回動可能となる。また、セクターギヤ18は、第1押圧部181、第2押圧部182および第3押圧部183を含む。第1押圧部181は、セクターギヤ18が図3中反時計方向(他方向)に回動する際に、ラッチ12が図2中時計方向すなわち閉側に回動するようにラッチレバー13の被押圧部130を押圧する。これにより、セクターギヤ18を図3中反時計方向に回動させることで、ラッチ12によりストライカ6を引き込んでフルラッチ状態を形成し、バックドアBDを全閉にすることが可能となる。本実施形態において、第1押圧部181は、ラッチレバー13の被押圧部130の根元部に当接するようにセクターギヤ18に配置されている。一方、第2押圧部182は、セクターギヤ18が図3中時計方向(一方向)に回動する際に、ポール14の係合部141とラッチ12との係合が解除されるようにリリースレバー19を押圧する。
セクターギヤ18の第3押圧部183は、セクターギヤ18がリリースレバー19を回動させる際の回転方向(一方向)における第2押圧部182の下流側に第1および第2押圧部181,182から周方向に離間するようにセクターギヤ18に配置されている。第3押圧部183は、セクターギヤ18が図3中時計方向に回動する際に、第2押圧部182がリリースレバー19に当接するよりも遅いタイミングでラッチレバー13の被押圧部130に当接し、ラッチ12が図2中反時計方向すなわち開側に回動するように被押圧部130を押圧する。本実施形態において、第3押圧部183は、ラッチレバー13の被押圧部130の先端部に当接するようにセクターギヤ18に配置されている。
リリースレバー19は、軸部190を有し、当該軸部190は、軸心がラッチ12の支軸125の軸方向と直交する方向に延在するようにバックドアBDに対して回動自在に支持される。また、リリースレバー19は、セクターギヤ18の第2押圧部182と当接可能な被押圧部191と、ポール14の被押圧部142と当接可能な押圧部192とを含む。セクターギヤ18が図3中時計方向に回動して第2押圧部182がリリースレバー19の被押圧部191に当接すると、当該被押圧部191が第2押圧部182により押圧される。これにより、リリースレバー19は、図3中時計方向に回動し、それに伴ってポール14の被押圧部142がリリースレバー19の押圧部192により押圧されることでポール14が図2中反時計方向に回動し、係合部141とラッチ12との係合が解除されることになる。
更に、ドアクローザ10は、図4に示すように、ラッチ12およびポール14の状態を検出するためのポールスイッチSwp、ハーフスイッチSwhおよびカーテシスイッチSwcと、制御装置20とを含む。本実施形態において、ポールスイッチSwpとして、例えばポール14の被押圧部142との接触状態に応じて切り替わるストロークスイッチが採用されている。また、ハーフスイッチSwhおよびカーテシスイッチSwcとして、例えばラッチ12との接触状態に応じて切り替わるストロークスイッチが採用されている。ただし、ハーフラッチスイッチSwhおよびカーテシスイッチSwcとしては、2つのストロークスイッチの代わりに、両者の機能を果たす単一のロータリースイッチが採用されてもよい。
ポールスイッチSwpは、ポール14の係合部141がラッチ12のハーフ係合面121bまたはフル係合面121cと係合した後にハイレベルに切り替わってハイレベル信号を出力すると共に係合部141がハーフ係合面121bまたはフル係合面121cと完全に係合した時点でローレベルに切り替わる。また、ポールスイッチSwpは、ポール14の係合部141とラッチ12のハーフ係合面121bまたはフル係合面121cとの係合が解除されると一時的にハイレベルに切り替わってハイレベル信号を出力する。更に、ポールスイッチSwpは、ポール14の係合部141とラッチ12(ハーフ係合面121bおよびフル係合面121c)との係合が解除されると、ハイレベルに切り替わってハイレベル信号を出力する。
ハーフスイッチSwhは、ポール14の係合部141がラッチ12のハーフ係合面121bと係合するとハイレベルに切り替わると共に、係合部141とハーフ係合面121bとの係合が解除されるとローレベルに切り替わり、ハーフラッチ状態およびフルラッチ状態でハイレベル信号を出力する。カーテシスイッチSwcは、ポール14の係合部141がラッチ12のフル係合面121cと係合するとローレベルに切り替わると共に、フルラッチ状態でローレベルとなり、係合部141とフル係合面121cとの係合が解除されるとハイレベルに切り替わる。ただし、カーテシスイッチSwcは、ポール14の係合部141がラッチ12のフル係合面121cと係合するとハイレベルに切り替わると共に、フルラッチ状態でハイレベル信号を出力し、係合部141とフル係合面121cとの係合が解除されるとローレベルに切り替わるものであってもよい。
制御装置20は、何れも図示しないCPU,ROM,RAM等を有するマイクロコンピュータやモータ駆動回路、記憶装置等を含む。制御装置20には、CPUやROM,RAM、モータ駆動回路といったハードウエアと予めインストールされた各種プログラムとの協働により、図4に示すように、クローザモータ15を制御するためのクローザ制御部21が構築される。また、本実施形態において、ドアクローザ10の制御装置20は、バックドア駆動装置5の制御も実行し、制御装置20には、CPUやROM,RAM、モータ駆動回路といったハードウエアと予めインストールされた各種プログラムとの協働により、図4に示すように、ドア駆動モータ50を制御するためのドア開閉制御部22が構築される。
更に、制御装置20には、クローザモータ15やドア駆動モータ50の図示しない回転センサや、ポールスイッチSwp、ハーフスイッチSwhおよびカーテシスイッチSwc、バックドアBDに設置されたドアスイッチ30等が接続される。また、制御装置20は、バックドアBDを開閉させるための開スイッチおよび閉スイッチを含む無線式のリモコンキー(スマートキー)40から送信される信号を受信可能である。制御装置20は、ユーザによりドアスイッチ30やリモコンキー40の開スイッチ等が操作されると、バックドアBDを開閉させるようにドアクローザ10やバックドア駆動装置5を制御する。
続いて、ユーザによるドアスイッチ30やリモコンキー40を介した開操作に応じてバックドアBDを開く際のドアクローザ10の動作について説明する。
図5は、ユーザによるドアスイッチ30等を介した開操作に応じてバックドアBDを開く際のポールスイッチSwp、ハーフスイッチSwh、カーテシスイッチSwc、クローザモータ15およびドア駆動モータ50の状態を示すタイムチャートである。バックドアBDの全閉状態では、ドアクローザ10のラッチ12は、フル係合面121cがポール14の係合部141と係合したフルラッチ状態にある。また、ドアクローザ10のセクターギヤ18は、図3に示す中立位置に位置している。かかる状態でユーザによりバックドアBDの開操作がなされると(図5における時刻t0)、ドアクローザ10の制御装置20は、セクターギヤ18が図3中時計方向に回動するようにクローザモータ15を作動させる。
これにより、図6からわかるように、セクターギヤ18の第2押圧部182がリリースレバー19の被押圧部191に当接し、セクターギヤ18が図3中時計方向に回動することでリリースレバー19の被押圧部191が第2押圧部182により押圧され、リリースレバー19は、図6中時計方向に回動する。リリースレバー19の回動に伴い、ポール14の被押圧部142は、リリースレバー19の押圧部192により押圧され、ポール14は、図2中反時計方向に回動する。これにより、図7に示すように、ポール14の係合部141とラッチ12のフル係合面121cとの係合が解除され、それに伴ってポールスイッチSwpがハイレベルに切り替わってハイレベル信号を出力する(図5における時刻t1)。
また、セクターギヤ18が図3中時計方向に回動すると、ポールスイッチSwpがハイレベルに切り替わるのに前後して、セクターギヤ18の第3押圧部183がラッチレバー13の被押圧部130の先端部に当接する。すなわち、セクターギヤ18が図7中時計方向に回動する際には、第2押圧部182がリリースレバー19の被押圧部191に当接するよりも遅いタイミングで、第3押圧部183がラッチレバー13の被押圧部130に当接し、ラッチ12が開側(図2中反時計方向)に回動するように被押圧部130を押圧する。この結果、図8に示すように、ラッチ12は、ラッチレバー13の被押圧部130がセクターギヤ18の第3押圧部183により押圧されることで開側(図8中反時計方向)に僅かに回動し(図中矢印参照)、それに伴ってカーテシスイッチSwcがハイレベルに切り替わる(図5参照)。
このように、ポール14とラッチ12のフル係合面121cとの係合が解除された後にラッチ12を僅かに開側に回動させることで、周囲温度の低下や経年劣化等によりポール14とラッチ12との係合が解除された際のバックドアBDからの反力、すなわちバックドアBDに当接するように車体2に設けられたウェザーストリップ7(図1参照)の反力(バックドアBDの開き量)が低下していたとしても、ラッチ12を開側に回動させてカーテシスイッチSwcをハイレベルに切り替えることが可能となる。そして、制御装置20は、カーテシスイッチSwcがハイレベルに切り替わると(図5における時刻t2)、バックドアBDを開くようにバックドア駆動装置5のドア駆動モータ50を作動させる。これにより、ユーザによる開操作に応じて速やかにバックドアBDを自動的に開くことが可能となる。ただし、カーテシスイッチSwcがハイレベルに切り替わってからセクターギヤ18が図8中時計方向に所定時間だけ回動するようにクローザモータ15を作動させてもよい。
以上説明したように、ドアクローザ10のセクターギヤ(回動部材)18は、クローザモータ15により駆動されて一方向(図8中時計方向)に回動する際に、リリースレバー19にポール14とラッチ12との係合を解除させた後、カーテシスイッチSwcが切り替わるまでラッチ12を開側に回動させる。これにより、周囲温度の低下や経年劣化等によりポールとラッチとの係合が解除された際のバックドアBDの開き量が不足したとしても、ラッチ12を速やかに開側に回動させてカーテシスイッチSwcを確実に切り替えることが可能となる。
また、ドアクローザ10の制御装置20は、ラッチ12の開側への回動に伴ってカーテシスイッチSwcが切り替わった際に、バックドアBDを開くようにバックドア駆動装置5のドア駆動モータ50を制御する。これにより、ユーザによる開操作に応じて速やかにバックドアBDを自動的に開くことが可能となる。
更に、上記実施形態において、ラッチ12を閉側に回動させるための第1押圧部181は、ラッチレバー13の被押圧部130の根元部に当接可能となるようにセクターギヤ18に設けられ、ラッチ12を開側に回動させるための第3押圧部183は、ラッチレバー13の被押圧部130の先端部に当接可能となるようにセクターギヤ18に設けられる。これにより、図3に示すように、セクターギヤ18が中立位置に位置している際にラッチレバー13の被押圧部130とセクターギヤ18の第1押圧部181との間隔と当該被押圧部130とセクターギヤ18の第3押圧部183との間隔とを充分に確保することができる。従って、バックドアBDが手動で閉じられた際に、被押圧部130と第1押圧部181との干渉と当該被押圧部130と第3押圧部183との干渉との双方を良好に抑制することが可能となる。
なお、上記実施形態では、ストライカ6が車体2に設けられると共にドアクローザ10がバックドアBDに設けられるが、これに限られるものではない。すなわち、ストライカ6がバックドアBDに設けられると共にドアクローザ10が車体2に設けられてもよい。また、ドアクローザ10は、ストライカを用いてロックされるものであれば、バックドアBD以外のドアにも適用され得ることはいうまでもない。
なお、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ドアクローザの製造産業等において利用可能である。
1 車両、2 車体、3 ヒンジ、4 支持部材、5 バックドア駆動装置、50 ドア駆動モータ、6 ストライカ、7 ウェザーストリップ、10 ドアクローザ、11 ベース部材、12 ラッチ、120 切欠部、121 第1爪部、121b ハーフ係合面、121c フル係合面、122 第2爪部、125 支軸、13 ラッチレバー、130 被押圧部、14 ポール、140 回動軸、141 係合部、142 被押圧部、15 クローザモータ、16 減速ギヤ機構、17 ピニオンギヤ、18 セクターギヤ、180 軸部、181 第1押圧部、182 第2押圧部、183 第3押圧部、19 リリースレバー、190 軸部、191 被押圧部、192 押圧部、20 制御装置、21 クローザ制御部、22 ドア開閉制御部、30 ドアスイッチ、40 リモコンキー、BD バックドア、Swc カーテシスイッチ、Swp ポールスイッチ、Swh ハーフスイッチ。

Claims (4)

  1. 車両のドアおよび車体の一方に固定されるベース部材に対して回動可能であると共に前記ドアおよび前記車体の他方に固定されたストライカと係合可能なラッチと、前記ベース部材に対して回動可能であると共に前記ラッチと係合して該ラッチの回動を規制するポールと、前記ポールを回動させて該ポールと前記ラッチとの係合を解除するリリース部材と、一方向に回動して前記リリース部材に前記ポールと前記ラッチとの係合を解除させる回動部材と、前記ドアの開操作に応じて前記回動部材を前記一方向に回動させるモータと、フルラッチ状態からハーフラッチ状態への移行に応じて切り替わるカーテシスイッチとを含むドアクローザにおいて、
    前記回動部材は、前記開操作に応じて前記一方向に回動する際に、前記リリース部材に前記ポールと前記ラッチとの係合を解除させた後、前記ラッチを開側に回動させるドアクローザ。
  2. 請求項1に記載のドアクローザにおいて、
    前記モータを制御する制御装置を更に備え、
    前記ドアは、ドア駆動モータにより開閉され、
    前記制御装置は、前記ラッチの前記開側への回動に伴って前記カーテシスイッチが切り替わった際に、前記ドアを開くように前記ドア駆動モータを制御するドアクローザ。
  3. 請求項1または2に記載のドアクローザにおいて、
    前記ラッチと一体に回動可能なラッチレバーを更に備え、
    前記回動部材は、前記一方向とは反対側の他方向に回動して前記ストライカと係合した前記ラッチが閉側に回動するように前記ラッチレバーを回動させ、前記一方向に回動して前記ラッチが前記開側に回動するように前記ラッチレバーを回動させるドアクローザ。
  4. 請求項3に記載のドアクローザにおいて、
    前記ラッチレバーは、前記ラッチから離間するように該ラッチの軸方向に突出する被押圧部を含み、
    前記リリース部材は、前記ラッチの軸方向と直交する方向に延びる軸心の周りに回動可能であり、
    前記回動部材は、前記ラッチの軸方向と直交する方向に延びる軸心の周りに回動すると共に、前記ラッチが前記閉側に回動するように前記ラッチレバーの前記被押圧部を押圧する第1押圧部と、前記ポールと前記ラッチとの係合が解除されるように前記リリース部材を押圧する第2押圧部と、前記第1および第2押圧部から周方向に離間するように配置されると共に前記ラッチが前記開側に回動するように前記ラッチレバーの前記被押圧部を押圧する第3押圧部とを含み、前記第1押圧部は、前記被押圧部の根元部に当接し、前記第3押圧部は、前記被押圧部の先端部に当接するドアクローザ。
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