JP5979935B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のケーシング体が接合面を介して接合されてなるケーシングを有するポンプに関する。
従来、この種のポンプとしては、例えば図15に示すように、下部ケーシング体101と上部ケーシング体とが接合面102を介して接合されてなるケーシングと、ケーシング内に形成された吸込側室103および吐出側室104とを有するものがある。
下部ケーシング体101の接合面102と上部ケーシング体の接合面との間は、ケーシングの内部から外部への水漏れを防止する第1のシール部材105によってシールされている。第1のシール部材105は、紐状のゴムからなり、下部ケーシング体101の接合面102に形成された第1のシール溝106に嵌め込まれて、下部ケーシング体101の周縁部に沿って設けられている。
さらに、下部ケーシング体101の接合面102と上部ケーシング体の接合面との間は、吸込側室103と吐出側室104とを隔てる第2のシール部材107によってシールされている。第2のシール部材107は、紐状のゴムからなり、下部ケーシング体101の接合面102に形成された第2のシール溝108に嵌め込まれている。
これによると、下部ケーシング体101と上部ケーシング体とを接合面してケーシングを組立てた後、ポンプを駆動させることにより、ケーシング内を流れる水が第1のシール部材105によってシールされるため、ケーシング内の水が接合面102からケーシングの外部へ漏洩するのを防止することができる。また、低圧の水が流れる吸込側室103と高圧の水が流れる吐出側室104との間は第2のシール部材107によってシールされる。
尚、上記のようなポンプは例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2010−196665
しかしながら上記の従来形式では、第2のシール部材107の端部と第1のシール部材105との間に間隙部109が形成されているため、吸込側室103と吐出側室104との間のシールが不十分となり、高圧の水が吐出側室104内から間隙部109を通過して低圧の吸込側室103内に漏れる虞がある。
本発明は、高圧部内の流体が第2のシール部材の端部と第1のシール部材との間から低圧部内へ漏れるのを防止することができるポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、複数のケーシング体が接合面を介して接合されてなるケーシングと、ケーシング内に形成された低圧部および高圧部とを有し、
互いに接合される接合面間がケーシングの内部から外部への流体の漏れを防止する第1のシール部材によってシールされ、
第1のシール部材は、紐状の弾性材からなり、いずれかのケーシング体の接合面に形成された第1のシール溝に嵌め込まれているポンプであって、
互いに接合される接合面間が低圧部と高圧部とを隔てる第2のシール部材によってシールされ、
第2のシール部材は、紐状の弾性材からなり、第1のシール溝を備えたケーシング体の接合面に形成された第2のシール溝に嵌め込まれており、
ケーシング内において、第2のシール部材の長手方向における一端部が第1のシール部材の両端間の側面に突き当てられ、
第2のシール部材は変形部と拘束部とを有し、
変形部はケーシング体の接合面に押圧されて高さ方向に圧縮変形し、
拘束部は第2のシール溝の内面に当接して第2のシール溝の短手方向および底方向への拡大変形が困難であるものである。
これによると、第1のシール部材を第1のシール溝に嵌め込み、第2のシール部材を第2のシール溝に嵌め込み、複数のケーシング体同士を接合することにより、第2のシール部材の一端部が第1のシール部材の側面に突き当てられるため、第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間が隙間無くシールされる。これにより、高圧部内の流体が第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間から低圧部内へ漏れるのを防止することができる。
尚、複数のケーシング体同士を接合することにより、第2のシール部材の変形部はケーシング体の接合面に押圧されて容易に高さ方向へ圧縮変形するが、第2のシール部材の拘束部は第2のシール溝の短手方向および底方向への拡大変形が困難となるため、圧縮された第2のシール部材が逃げ場を失って長手方向へ伸長し、第2のシール部材の一端部が第1のシール部材の側面に強固に押し付けられる。これにより、第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間を確実にシールすることができる。
本第2発明におけるポンプは、第2のシール溝の一端部が第1のシール溝に連通し、
第2のシール溝の溝深さは他端部ほど浅く形成されているものである。
これによると、複数のケーシング体同士を接合した場合、第2のシール部材の圧縮率は第2のシール溝の溝深さが浅くなる他端部ほど増大するため、第2のシール部材が他端部側から一端部側へ押され、第2のシール部材の長手方向における一端部の伸びが他端部の伸びよりも増大する。これにより、第2のシール部材の一端部が第1のシール部材の側面により一段と強固に押し付けられる。
本第3発明におけるポンプは、第2のシール溝の溝深さは、両端部間における少なくとも一部が浅く形成されているものである。
これによると、複数のケーシング体同士を接合した場合、第2のシール部材の圧縮率は第2のシール溝の両端部間の少なくとも一部に形成された浅い部分ほど増大するため、第2のシール部材が上記第2のシール溝の浅い部分から両端部側へ押され、第2のシール部材の長さ方向における両端部の伸びが増大する。これにより、第2のシール部材の一端部が第1のシール部材の側面により一段と強固に押し付けられる。
本第4発明におけるポンプは、第2のシール部材の拘束部の断面は第2のシール溝の底部の断面と同じ形状を有しているものである。
これによると、複数のケーシング体を接合した場合、第2のシール部材の拘束部は、第2のシール溝の全ての内面に接触するため、第2のシール溝の短手方向および底方向への拡大変形が抑制されて困難となる。従って、圧縮された第2のシール部材が横断面方向への逃げ場を失って長手方向へ確実に伸長する。
本第5発明におけるポンプは、第2のシール部材の拘束部の断面は四角形状であり、
第2のシール部材の変形部の断面は円弧形状であるものである。
本第6発明におけるポンプは、第2のシール部材の一端部の突き当て面が第1のシール部材の側面と同じ形状を有しているものである。
これによると、複数のケーシング体を接合した場合、第2のシール部材の一端部の突き当て面が全面にわたって第1のシール部材の側面に接触して押し付けられるため、第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間がより一段と確実にシールされる。
本第7発明におけるポンプは、第2のシール溝の横断面積に対して100〜140%の範囲内の横断面積を有する第2のシール部材を用いるものである。
これによると、複数のケーシング体を接合した場合、圧縮された第2のシール部材は、短手方向において確実に逃げ場を失うので、長手方向へ伸長する。
本第8発明におけるポンプは、第2のシール部材の他端部が低圧部と高圧部との間に設けられた付属部品に突き当てられているものである。
これによると、複数のケーシング体を接合した場合、圧縮された第2のシール部材が逃げ場を失って長手方向へ伸長し、第2のシール部材の他端部が付属部品に強固に押し付けられる。これにより、第2のシール部材の他端部と付属部品との間を確実にシールすることができる。
本第9発明におけるポンプは、第1のシール部材の断面は第2のシール部材の断面と同じ形状であるものである。
以上のように本発明によると、第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間を確実にシールすることができ、高圧部内の流体が第2のシール部材の一端部と第1のシール部材との間から低圧部内へ漏れるのを防止することができ、これにより、ポンプの効率が向上する。
本発明の第1の実施の形態におけるポンプの側面図である。 同、ポンプのケーシングを分割した図である。 同、ポンプの下部ケーシング体の平面図である。 図3における一部拡大図である。 同、ポンプのケーシング体を分割したときの第1および第2のシール部材の断面図であり、第1のシール部材は横断面、第2のシール部材は縦断面を示す。 同、ポンプのケーシング体を接合したときの第1および第2のシール部材の断面図であり、第1のシール部材は横断面、第2のシール部材は縦断面を示す。 同、ポンプの第2のシール部材と第2シール溝の横断面図であり、(a)は第2のシール部材を第2シール溝から外した状態、(b)は第2のシール部材を第2シール溝に嵌め込んだ状態、(c)は第2のシール部材が第2シール溝内で圧縮された状態を示す。 同、ポンプの第2のシール部材の一端部の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるポンプの第2シール溝の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるポンプの第2シール溝の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるポンプの第2のシール部材の一端部の図である。 本発明の第5の実施の形態におけるポンプの第2のシール部材の一端部の図である。 本発明の第6の実施の形態におけるポンプの下部ケーシング体の軸封部の拡大平面図である。 本発明の第7の実施の形態におけるポンプの第2のシール部材と第2シール溝との横断面図である。 従来のポンプの下部ケーシング体の平面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、第1の実施の形態では、図1〜図3に示すように、1は両吸込み渦巻きポンプであり、ケーシング2には吸込口3と吐出口4とが形成されている。ケーシング2内には、吐出口4に連通する吐出側室5(高圧部の一例)と、吐出側室5の左右両側に位置して吸込口3に連通する吸込側室6(低圧部の一例)とが形成されており、また、主軸8と、主軸8に設けられた羽根車9とが備えられている。
羽根車9は吐出側室5内に収納されている。吐出側室5と吸込側室6との間には、ウェアリング10(付属部品の一例)がケーシング2に嵌め込まれて設けられている。ウェアリング10は、所定の隙間をあけて、羽根車9の周りを取り囲んでいる。
ケーシング2は、主軸8の軸心11を含む水平面で上下に二分割(複数分割)された上部ケーシング体14と下部ケーシング体15とからなる。上部ケーシング体14は、下端部に、上部フランジ17と上部接合面18とを有している。また、下部ケーシング体15は、上端部に、下部フランジ19と下部接合面20とを有している。上部ケーシング体14と下部ケーシング体15とは、互いに接合面18,20同士を接合して、複数のボルト21により連結されている。尚、この際、上部接合面18と下部接合面20とは面接触しており、両接合面18,20間は、ケーシング2の内部から外部への水(流体の一例)の漏れを防止する二本(複数本)の第1のシール部材23によってシールされている。
これら第1のシール部材23は、紐状のゴム(弾性材の一例)からなり、下部ケーシング体15の下部接合面20に形成された第1のシール溝24に嵌め込まれて、下部ケーシング体15の周縁部に沿って設けられている。尚、これら第1のシール部材23の一端は下部ケーシング体15の一方の軸貫通部25に達し、他端は他方の軸貫通部26に達している。
さらに、上部および下部接合面18,20間は、吐出側室5と吸込側室6とを隔てる複数の第2のシール部材28によってシールされている。第2のシール部材28は、紐状のゴム(弾性材の一例)からなり、下部ケーシング体15の下部接合面20に形成された第2のシール溝29に嵌め込まれている。
図3〜図8に示すように、ケーシング2内において、第2のシール部材28の長手方向Aにおける一端部が第1のシール部材23の両端部間の側面に突き当てられ、第2のシール部材28の長手方向Aにおける他端部がウェアリング10の外周面に突き当てられている。
第2のシール溝29の一端部は第1のシール溝24に連通し、第2のシール溝29の他端部はウェアリング10の嵌込部に連通している。第2のシール溝29は、短手方向Bにおいて相対向する一対の側面29a(内面の一例)と、底面29b(内面の一例)とを有する、横断面四角形状の溝である。尚、短手方向Bは、長手方向Aに直交する方向であり、幅方向に相当する。
図7(b)に示すように、第2のシール部材28は、上下両ケーシング体14,15を分離した状態で、第2のシール溝29から下部接合面20上へはみ出し且つ高さ方向Hにおいて圧縮変形容易な変形部31と、第2のシール溝29の両側面29aと底面29bとに当接して第2のシール溝29の短手方向Bおよび底方向Cへの拡大変形が困難な拘束部32とを有している。拘束部32の横断面は、四角形状であり、第2のシール溝29の高さ(すなわち溝深さ)方向を除いて、第2のシール溝29の底部(すなわち側面29aと底面29bとからなる領域)の横断面と同じ形状を有している。また、変形部31の横断面は円弧形状である。尚、横断面は長手方向Aに直交する断面であり、縦断面は長手方向Aに平行な断面である。また、図5,図8に示すように、第2のシール部材28の両端面33a,33bは第2のシール部材28の底面34に対して垂直に形成されている。
上下両ケーシング体14,15が分離した状態において、第2のシール溝29に対する第2のシール部材28の充填率は100〜140%の範囲内である。尚、充填率は下記の式で定義される。
充填率=第2のシール部材28の横断面積/第2のシール溝29の横断面積
また、図5に示すように、第1のシール部材23の横断面は第2のシール部材28の横断面と同じ形状で且つ同じ寸法であり、第1のシール溝24の横断面は第2のシール溝29の横断面と同じ形状で且つ同じ寸法である。
以下、上記構成における作用を説明する。
図5に示すように、第1のシール部材23を第1のシール溝24に嵌め込み、第2のシール部材28を第2のシール溝29に嵌め込み、図1に示すように、上下両接合面18,20同士を接合して、上下両ケーシング体14,15同士をボルト21で連結し、ケーシング2を組み立てる。これにより、図6に示すように、第2のシール部材28の一端面33aが第1のシール部材23の側面に突き当てられるため、第2のシール部材28の一端面33aと第1のシール部材23との間が隙間無くシールされ、吐出側室5内の水が第2のシール部材28の一端面33aと第1のシール部材23との間から吸込側室6内へ漏れるのを防止することができる。
同様に、第2のシール部材28の他端面33bがウェアリング10の外周面に突き当てられるため、第2のシール部材28の他端面33bとウェアリング10との間が隙間無くシールされ、吐出側室5内の水が第2のシール部材28の他端面33bとウェアリング10との間から吸込側室6内へ漏れるのを防止することができる。これにより、ポンプ1の効率が向上する。
この際、図7(c)に示すように、第2のシール部材28の変形部31は上部ケーシング体14の上部接合面18に押圧されて容易に高さ方向Hへ圧縮変形するが、第2のシール部材28の拘束部32は、第2のシール溝29の全ての内面すなわち両側面29aと底面29bとに面接触するため、第2のシール溝29の短手方向Bおよび底方向Cへの拡大変形が困難となる。従って、圧縮された第2のシール部材28が横断面方向への逃げ場を失って長手方向Aへ確実に伸長し、図4,図6に示すように、第2のシール部材28の一端面33aが第1のシール部材23の側面に強固に押し付けられると共に、第2のシール部材28の他端面33bがウェアリング10の外周面に強固に押し付けられる。これにより、第2のシール部材28の一端面33aと第1のシール部材23との間および第2のシール部材28の他端面33bとウェアリング10との間を確実にシールすることができる。
さらに、第2のシール溝29に対する第2のシール部材28の充填率を100〜140%の範囲内にしているため、上下の接合面18,20同士を接合した際に圧縮された第2のシール部材28が確実に横断面方向への逃げ場を失って長手方向Aへ伸長するため、上記のようなシール機能が向上する。
また、図6に示すように、ポンプ1の内側と外側は上下両接合面18,20間の第1のシール部材23でシールされているため、ケーシング2内の水が両接合面18,20間からケーシング2の外部へ漏れ出すのを防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態では、図9に示すように、第2のシール溝29の溝深さDは他端部E(すなわちウェアリング10側の端部)ほど浅く形成されている。
これによると、上下両ケーシング体14,15同士を接合した場合、第2のシール部材28は高さ方向Hにおいて圧縮される。このとき、長手方向Aの任意の位置において、第2のシール部材28の非圧縮状態での高さをh1とし、圧縮状態での高さをh2とすると、その位置における第2のシール部材28の圧縮率は下記の式で定義される。
圧縮率=(h1−h2)/h1
第2のシール部材28の圧縮率は第2のシール溝29の溝深さDが浅くなる他端部Eほど増大するため、第2のシール部材28が他端部E側から一端部F側(すなわち第1のシール部材23側)へ押され、第2のシール部材28の長手方向Aにおける一端部Fへの伸びが他端部Eの伸びよりも増大する。これにより、第2のシール部材28の一端面33aが第1のシール部材23の側面により一段と強固に押し付けられ、シール機能が大幅に向上する。
上記第2の実施の形態では、第2のシール溝29の他端部Eのみを部分的に浅くしたが、一端部Fから他端部Eに至る全長にわたって次第に浅くしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態では、図10に示すように、第2のシール溝29の両端部E,F間における一部に、溝深さDが浅い浅溝部35を形成している。第2のシール溝29は浅溝部35から両端部E,Fほど次第に深く形成されている。
これによると、上下両ケーシング体14,15同士を接合した場合、第2のシール部材28の圧縮率は第2のシール溝29の溝深さDが浅くなる浅溝部35ほど増大するため、第2のシール部材28が浅溝部35から両端部E,F側(すなわち第1のシール部材23側とウェアリング10側)へ押され、第2のシール部材28の両端部E,Fの伸びが増大する。これにより、第2のシール部材28の一端面33aが第1のシール部材23の側面に一段と強固に押し付けられると共に、第2のシール部材28の他端面33bがウェアリング10に一段と強固に押し付けられ、シール機能が大幅に向上する。
上記第3の実施の形態では、第2のシール溝29の両端部E,F間の中間部の一箇所に、溝深さDが浅い浅溝部35を形成しているが、中間部以外の両端部E,F間に浅溝部35を形成してもよい。また、両端部E,F間の複数箇所に浅溝部35を形成してもよい。或は、浅溝部35から両端部E,Fに向って次第に深くなり、一定の深さに達した箇所から両端部E,Fに至る領域を一定の深さに保ったままの第2のシール溝29であってもよい。
(第4の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図8に示すように、第2のシール部材28の一端面33a(突き当て面の一例)を底面34に対して垂直に形成しているが、本第4の実施の形態では、図11に示すように、第2のシール部材28の一端面33aを底面34に対して鈍角で傾斜させている。
これによると、図11に示すように、短手方向Bから見た第2のシール部材28の一端面33aの形状は長手方向Aから見た第1のシール部材23の側面の形状と近似する。このため、上下両ケーシング体14,15同士を接合した場合、第2のシール部材28の一端面33aが全面にわたって第1のシール部材23の側面に接触して押し付けられ、これにより、第2のシール部材28の一端面33aと第1のシール部材23との間がより一段と確実にシールされる。
(第5の実施の形態)
本第5の実施の形態では、図12に示すように、第2のシール部材28の一端面33aを第1のシール部材23の側面と同じ形状に形成されている。すなわち、短手方向Bから見た第2のシール部材28の一端面33aの形状は、下部が底面34に対して垂直に形成され、上部が円弧状に突出している。
これによると、上下両ケーシング体14,15同士を接合した場合、第2のシール部材28の一端面33aが全面にわたって第1のシール部材23の側面に隙間無く確実に接触して押し付けられる。これにより、第2のシール部材28の一端面33aと第1のシール部材23との間がより一段と確実にシールされる。
(第6の実施の形態)
上記各実施の形態では、高圧部の一例として吐出側室5を挙げるとともに、付属部品の一例としてウェアリング10を挙げたが、これらに限定されるものではなく、例えば、以下に示す第6の実施の形態では、高圧部の別の例として封水通路を設けているとともに、付属部品の別の例として封水リングを設けている。
図13に示すように、上下両ケーシング体14,15の軸貫通部25,26にはそれぞれ、主軸8とケーシング体14,15との間を封止する軸封部41が設けられている。軸封部41は、軸貫通部25,26の内周面と主軸8の外周面との間をシールする円環状の複数のグランドパッキン42と、円環状の封水リング43(付属部品の一例)とを有している。
ケーシング2には、吐出側室5内の水を軸封水Wとして軸封部41に供給し軸封部41を水封する封水通路44が形成されている。封水通路44は、下部ケーシング体15の下部接合面20に形成された第1の供給通路45と、上部ケーシング体14に形成された第2の供給通路46(仮想線参照)とを有している。
第1の供給通路45は、上部ケーシング体14と下部ケーシング体15とを分離した状態では、上面が開放された溝であり、上部ケーシング体14と下部ケーシング体15とを接合した状態では、ケーシング2の内部に設けられた通路となる。第1の供給通路45の一端部は第2の供給通路46に連通し、第1の供給通路45の他端部は封水リング43の外周側溝43aに連通している。また、第2の供給通路46は吐出側室5に連通している。
尚、第1の供給通路45は、高圧部の一例であり、第2の供給通路46を介して吐出側室5に連通している。第1の供給通路45には、吸込側室6内の水よりも圧力の高い吐出側室5内の水が軸封水Wとして封水リング43に向って供給される。
第2のシール部材28は、図13の実線で示すように、下部接合面20に形成された第2のシール溝29に嵌め込まれており、第1の供給通路45と吸込側室6とを隔てるように、第1の供給通路45と吸込側室6との間に設けられている。第2のシール部材28の長手方向Aにおける一端部が第1のシール部材23の両端部間の側面に突き当てられ、第2のシール部材28の長手方向Aにおける他端部が封水リング43の外周面に突き当てられている。
第2のシール溝29の一端部は第1のシール溝24に連通し、第2のシール溝29の他端部は軸貫通部25,26に連通している。
以下、上記構成における作用を説明する。
上下両ケーシング体14,15を連結してケーシング2を組み立てることにより、第2のシール部材28の一端面33aが第1のシール部材23の側面に突き当てられると共に、第2のシール部材28の他端面33bが封水リング43の外周面に突き当てられ、吸込側室6と第1の供給通路45とが第2のシール部材28によって隔てられる。
ポンプ1を運転している際、吐出側室5内の水の一部が、軸封水Wとして、封水通路44すなわち第1および第2の供給通路45,46を通って封水リング43に供給され、これにより、軸封部41が水封される。このとき、第2のシール部材28によって、第1の供給通路45内の軸封水Wが吸込側室6内へ漏れるのを防止することができる。
尚、本第6の実施の形態では、図13の実線で示すように、第2のシール部材28と第2のシール溝29とを第1の供給通路45と吸込側室6との間に設けているが、さらに、図13の仮想線で示すように、第2のシール部材28と第2のシール溝29とを第1の供給通路45と軸貫通部25,26の外端面との間に設けてもよい。
上記各実施の形態では、図7に示すように、第2のシール溝29の横断面が四角形状であり、第2のシール部材28の横断面は下部が四角形状で且つ上部が円弧形状の蒲鉾型であるが、これらの横断面形状に限定されるものではない。例えば、第7の実施の形態として、図14に示すように、第2のシール溝29の横断面がU形状であり、第2のシール部材28の横断面が円形状であってもよい。また、第1のシール溝24の横断面形状と第1のシール部材23の横断面形状についても同様である。
上記各実施の形態では、第2のシール溝29の溝深さDを第1のシール溝24の溝深さDと同じにしているが、第2のシール溝29の溝深さDを第1のシール溝24の溝深さDより浅くしてもよい。
上記各実施の形態では、図2に示すように、ケーシング2を上部ケーシング体14と下部ケーシング体15とに二分割しているが、例えば両ケーシング体14,15をさらに垂直に分割することにより、ケーシング2を二分割以外の複数分割、例えば四分割してもよい。
上記各実施の形態では、ポンプの一例として、図1に示すように、両吸込み渦巻きポンプ1を挙げたが、その他の形式のポンプであってもよい。例えば、水平割りの多段ポンプであれば、各段の前後がそれぞれ低圧部と高圧部になるため、その間に第2のシール溝を形成してもよい。
上記各実施の形態では、図7に示すように、両接合面18,20同士を接合した際、第2のシール部材28の拘束部32と第2のシール溝29の両側面29aおよび底面29bとは全面にわたり接触しているが、全面ではなく、部分的に接触するものでもよい。
上記各実施の形態では、図7に示すように、第2のシール部材28は変形部31と拘束部32とを有しているが、これら変形部31と拘束部32とは機能上の区分であり、変形部31と拘束部32とは、同じ材質のもので構成されていてもよく、或は、別の材質を組合せて構成されていてもよい。
上記各実施の形態では、第1および第2のシール部材23,28の材質には、弾性材の一例であるゴムを用いているが、ゴムに限定されるものではなく、例えばウレタンやテフロン(登録商標)、シリコン、あるいは種々の材料を組合わせたものであってもよい。
1 ポンプ
2 ケーシング
5 吐出側室(高圧部)
6 吸込側室(低圧部)
10 ウェアリング(付属部品)
14 上部ケーシング体
15 下部ケーシング体
18 上部接合部
20 下部接合部
23 第1のシール部材
24 第1のシール溝
28 第2のシール部材
29 第2のシール溝
29a 側面(内面)
29b 底面(内面)
31 変形部
32 拘束部
33a 一端面(突き当て面)
35 浅溝部(一部)
43 封水リング(付属部品)
45 第1の供給通路(高圧部)
A 長手方向
B 短手方向
C 底方向
D 溝深さ
E 他端部
F 一端部
H 高さ方向

Claims (9)

  1. 複数のケーシング体が接合面を介して接合されてなるケーシングと、ケーシング内に形成された低圧部および高圧部とを有し、
    互いに接合される接合面間がケーシングの内部から外部への流体の漏れを防止する第1のシール部材によってシールされ、
    第1のシール部材は、紐状の弾性材からなり、いずれかのケーシング体の接合面に形成された第1のシール溝に嵌め込まれているポンプであって、
    互いに接合される接合面間が低圧部と高圧部とを隔てる第2のシール部材によってシールされ、
    第2のシール部材は、紐状の弾性材からなり、第1のシール溝を備えたケーシング体の接合面に形成された第2のシール溝に嵌め込まれており、
    ケーシング内において、第2のシール部材の長手方向における一端部が第1のシール部材の両端間の側面に突き当てられ、
    第2のシール部材は変形部と拘束部とを有し、
    変形部はケーシング体の接合面に押圧されて高さ方向に圧縮変形し、
    拘束部は第2のシール溝の内面に当接して第2のシール溝の短手方向および底方向への拡大変形が困難であることを特徴とするポンプ。
  2. 第2のシール溝の一端部が第1のシール溝に連通し、
    第2のシール溝の溝深さは他端部ほど浅く形成されていることを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  3. 第2のシール溝の溝深さは、両端部間における少なくとも一部が浅く形成されていることを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  4. 第2のシール部材の拘束部の断面は第2のシール溝の底部の断面と同じ形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 第2のシール部材の拘束部の断面は四角形状であり、
    第2のシール部材の変形部の断面は円弧形状であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポンプ。
  6. 第2のシール部材の一端部の突き当て面が第1のシール部材の側面と同じ形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のポンプ。
  7. 第2のシール溝の横断面積に対して100〜140%の範囲内の横断面積を有する第2のシール部材を用いることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポンプ。
  8. 第2のシール部材の他端部が低圧部と高圧部との間に設けられた付属部品に突き当てられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポンプ。
  9. 第1のシール部材の断面は第2のシール部材の断面と同じ形状であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のポンプ。
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