JP6341669B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、吐出室内の水を軸封部に軸封水として供給するポンプに関する。
従来、この種のポンプとしては、図19に示すように、軸封部としてメカニカルシール101が設けられ、羽根車102の出口103の外周に高圧室104が形成されている。羽根車102の後面の滑り部とケーシング105の滑り部との間には間隙106が形成され、羽根車102の後面の軸107に近い部分には釣合室108が形成され、羽根車102には釣合穴109(バランスホール)が形成されている。釣合室108は、メカニカルシール101に面しているとともに、間隙106に連通している。また、釣合穴109は釣合室108を羽根車102の入口110に連通させている。
これによると、ポンプ運転中は、ポンプの吸込口からケーシング105内に流入した水が、羽根車102の入口110から流入し、羽根車102内を経て、出口103から高圧室104に流出し、高圧室104から吐出口へ流れる。ポンプ運転中において、高圧室104内の水の一部は、間隙106を経て釣合室108に供給され、釣合室108内においてメカニカルシール101に接しながら流れ、釣合穴109を通って羽根車102の入口110に戻る。これにより、羽根車102の軸スラストが軽減され、メカニカルシール101が冷却される。
尚、上記のようなポンプは例えば下記特許文献1に記載されている。
実開平5−12696 特開2010−216470
しかしながら上記の従来形式では、高圧室104内の水の一部を軸封水としてメカニカルシール101へ供給しているため、軸封水の圧力が軸封に適した圧力よりも高過ぎる場合がある。このような場合、軸封水の圧力を軸封に最適な圧力まで低下させることは困難であるという問題がある。また、釣合室108と釣合穴109とを羽根車102に形成するため、羽根車102の加工に手間を要し、羽根車102の構造が複雑になるといった問題もある。
また、別の従来形式として、特許文献2には、吐出側室の中の水の一部を軸封部に供給して軸封部を水封するための封水通路がケーシングに形成され、封水通路にオリフィスを設けたポンプが開示されている。これによると、ポンプ運転中において、羽根車の出口から吐出側室の中に流出した水の一部は封水通路を経て軸封部に供給される。この際、吐出側室の中の圧力は、吸込側室の中の圧力よりも高く、軸封に適した圧力よりも高いので、封水通路を流れる水の圧力をオリフィスによって軸封に最適な圧力に減圧している。
しかしながら上記特許文献2に記載の発明では、吐出側室内の圧力が高い場合、オリフィス(減圧手段)の個数が増えるといった問題がある。
本発明は、軸封水の圧力を軸封に最適な圧力に低下させるのに要する減圧手段(例えばオリフィス等)の数を低減することが可能であり、軸封水供給経路(封水通路)の構造を簡素化することができるポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
ケーシングは、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車の入口側外周を取り囲むケーシングリングとを有し、
第1の隙間は羽根車の入口側外周とケーシングリングの内周との間に形成されているものである。
これによると、ポンプの運転中に、吸込口から吸込室に流入した水は、羽根車の入口から羽根車を経て、羽根車の出口より吐出室に流出し、吐出室を経て吐出口から吐出される。この際、吐出室内の水の一部は、軸封水として、第1の隙間を通り、軸封水供給経路を経て、軸封部に供給される。
上記第1の隙間は羽根車の入口側とケーシングとの間に形成されているため、羽根車の入口側近傍における第1の隙間にある圧力の低い水を、軸封水として軸封部に供給することができる。これにより、軸封に最適な圧力まで軸封水の圧力を低下させるために必要な減圧手段の数を低減することができる。
本第発明におけるポンプは、ケーシングリングはケーシング本体に嵌め込まれ、
ケーシングリングとケーシング本体との間に第2の隙間が形成され、
ケーシングリングに、第1の隙間と第2の隙間とに連通する軸封水取出流路が形成され、
軸封水取出流路と第2の隙間とが軸封水供給経路の一部をなすものである。
これによると、吐出室内の水の一部は、第1の隙間から軸封水取出流路を通り、第2の隙間を経て、軸封部に軸封水として供給される。
本第発明におけるポンプは、第2の隙間はケーシングリングの外周とケーシング本体との間の周方向における一部分又は全周にわたって形成されているものである。
これによると、軸封水取出流路は、ケーシングリングの周方向において多少ずれていても、第1の隙間と第2の隙間とに連通していれば良いので、製作や組立の手間を減らすことができる。特に、第2の隙間がケーシングリングの外周とケーシング本体との間の周方向における全周にわたって形成されている場合、ケーシングリングの周方向における軸封水取出流路の位置に係らず、第1の隙間と第2の隙間とが軸封水取出流路を介して連通する。これにより、軸封水取出流路がケーシングリングの周方向におけるいずれの位置に設けられても、第1の隙間から軸封部に至る軸封水供給経路が形成される。従って、軸封水取出流路の位置を考慮することなくケーシングリングをケーシング本体に取付けることができ、製作や組立の手間を減らすことができる。
本第発明におけるポンプは、軸封水取出流路はケーシングリングの周方向における複数箇所に形成されているものである。
これによると、軸封水は第1の隙間から各軸封水取出流路を通って第2の隙間に供給される。この際、いずれかの軸封水取出流路に流れ込む軸封水の流量が減少しても、軸封水は流量が減少していない他の軸封水取出流路を流れるため、軸封水を確実に第1の隙間から第2の隙間に供給することができる。
本第5発明は、吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
軸封水供給経路を通る軸封水の余剰分を逃す逃し用経路が軸封水供給経路から分岐して吸込室に連通しているものである。
これによると、軸封水供給経路において軸封水の一部が余った場合、この余剰分の軸封水は、軸封水供給経路から逃し用経路を通って、吸込室に戻る。これにより、羽根車に釣合室や釣合穴を形成することなく、余剰分の軸封水を吸込室側に戻すことができるため、羽根車の構造が簡素化され、羽根車の加工の手間が少なくなる。
本第発明におけるポンプは、軸封水供給経路に減圧手段が設けられているものである。
これによると、軸封水は、軸封水供給経路を流れる際、減圧手段によって、軸封に最適な圧力に減圧される。
本第7発明は、吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
ケーシングは接合面を有する複数の分割ケーシング体に分割され、
各分割ケーシング体は接合面同士を接合して連結され、
いずれかの分割ケーシング体の接合面に軸封水供給溝が形成され、
軸封水供給溝は軸封水供給経路の一部をなすものである。
これによると、分割ケーシング体の接合面に溝加工を実施して軸封水供給溝を形成することにより、軸封水供給経路の一部を容易に形成することができる。
本第8発明は、吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
ケーシングは、羽根車の周囲を取り囲むように形成されており、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車の入口側外周を取り囲むケーシングリングとを有するとともに、接合面を有する複数の分割ケーシング体に分割され、
各分割ケーシング体は接合面同士を合わせて連結され、
羽根車の入口側外周とケーシングリングの内周との間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
軸封水供給経路は、いずれかの分割ケーシング体の接合面に形成された軸封水供給溝と、ケーシングリングに形成された軸封水取出流路とを有し、
軸封水取出流路の流路断面積が軸封水供給溝の端部の流路断面積と異なるものである。
これによると、吐出室内の液の一部は、軸封水として、第1の隙間から軸封水取出流路を通り、軸封水取出流路から軸封水供給溝を経て軸封部に供給される。この際、軸封水取出流路の流路断面積が軸封水供給溝の端部の流路断面積と異なるため、軸封水は軸封水取出流路から軸封水供給溝へ流れるときに減圧される。これにより、減圧手段の数をさらに低減することができる。
本第9発明は、液体を吸込室から吐出室に送る羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
ケーシングは、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車に対向するケーシングリングとを有し、
ケーシングリングはケーシング本体内に嵌め込まれ、
ケーシングリングとケーシング本体との間に、吐出室に連通する隙間が形成され、
隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられているものである。
これによると、吐出室内の水の一部は、隙間を通り、軸封水供給経路を経て、軸封部に軸封水として供給される。軸封水は隙間を流れる際に減圧されるため、軸封水の圧力を軸封に最適な圧力まで低下させるのに要する減圧手段の数を低減することができる。
本第10発明におけるポンプは、両吸込み渦巻きポンプである。
以上のように本発明によると、軸封水の圧力を軸封に最適な圧力に低下させるのに要する減圧手段(例えばオリフィス等)の数を低減することが可能であり、軸封水供給経路の構造を簡素化することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるポンプの側面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 図1におけるY−Y矢視図である。 同、ポンプの下部の分割ケーシング体の平面図であり、羽根車と回転軸とケーシングリングと軸封部を取り除いた状態を示す。 同、ポンプの軸封部の断面図である。 同、ポンプの軸封水供給経路の一部分の拡大平面図である。 同、ポンプのオリフィス部材の図であり、(a)は斜視図、(b)は軸封水供給溝内に挿入した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるポンプの第1および第2の隙間が形成されている範囲を示す断面図である。 図8におけるX−X矢視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるポンプの第1および第2の隙間が形成されている範囲を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるポンプの軸封水取出流路の形成箇所を示す断面図である。 同、ポンプの軸封水供給経路の一部分の拡大図である。 本発明の第5の実施の形態におけるポンプの軸封水供給経路の一部分の拡大図である。 本発明の第6の実施の形態におけるポンプの軸封水供給経路の一部分の拡大図である。 本発明の第7の実施の形態におけるポンプの側面図である。 図15におけるX−X矢視図である。 本発明の第8の実施の形態におけるポンプの下部の分割ケーシング体の平面図である。 同、下部の分割ケーシング体の一部拡大平面図である。 従来のポンプの軸封水供給経路を示す断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明における第1の実施の形態を、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1〜図4に示すように、1は両吸込み渦巻きポンプであり、ケーシング2には吸込口3と吐出口4とが形成されている。ケーシング2内には、吐出口4に連通する吐出室5(渦形室)と、吸込口3に連通する吸込室6とが形成されている。尚、吸込室6は、軸心方向Cにおいて、吐出室5の両側に位置している。
ケーシング2には、回転軸7(主軸)が貫通する左右一対の軸貫通孔8が形成されている。軸貫通孔8内には、回転軸7とケーシング2との間を封止する軸封部9が設けられている。図5に示すように、軸封部9は、軸貫通孔8の内周面と回転軸7の外周面との間をシールする円環状の複数のグランドパッキン10と、円環状の封水リング11とを有している。グランドパッキン10はパッキン押え(図示省略)によって軸貫通孔8の奥へ押圧されている。
また、封水リング11の内周面には内周溝12が全周にわたり形成されている。封水リング11の外周面には外周溝13が全周にわたり形成されている。また、封水リング11には、内周溝12と外周溝13とに連通する径方向の連通孔14が複数形成されている。また、図2に示すように、回転軸7には、羽根車16が設けられている。回転軸7と羽根車16はケーシング2内に収納されている。尚、回転軸7はモータ等の駆動装置(図示省略)によって回転駆動される。
羽根車16は、軸心方向Cにおいて2箇所の入口17(流入部)と、出口18(流出部)とを有する両吸込型である。また、羽根車16は遠心タイプでクローズ形状のものである。羽根車16の入口17は吸込室6に連通し、出口18は吐出室5に連通している。さらに、羽根車16は、入口17の外周に、羽根車リング19を有している。
ケーシング2は、羽根車16を収納するケーシング本体21と、羽根車リング19の外周(羽根車の入口側外周の一例)を取り囲むケーシングリング22とを有している。また、ケーシング本体21は吐出室5と吸込室6とを仕切る仕切部23を有しており、ケーシングリング22は仕切部23に嵌め込まれている。
図2,図6に示すように、羽根車リング19とケーシングリング22とは羽根車16の径方向Aおよび軸心方向Cにおいてそれぞれ対向している。羽根車リング19とケーシングリング22との間には、円環状の第1の隙間25が形成されている。第1の隙間25は、吐出室5と吸込室6とに連通し、吐出室5から吸込室6に至る途中には、断面積が径方向Aと軸心方向Cとに拡大した拡大部25aを有している。
ケーシングリング22の外周には、径方向外側へ突出する凸部26が全周にわたり形成されている。尚、ケーシング本体21の仕切部23には、凹部27(図4,図6参照)が全周にわたり形成されており、凹部27に凸部26が嵌め込まれている。尚、ケーシングリング22の外周面の一部と仕切部23の一部とが互いに面接触してシール面28が全周にわたり構成され、凸部26の外面の一部と凹部27の内面の一部とが互いに面接触してシール面29が全周にわたり構成されている。
シール面28はケーシング本体21とケーシングリング22との間を径方向においてシールし、シール面29はケーシング本体21とケーシングリング22との間を軸心方向Cにおいてシールする。これらのシールにより、吐出室5の水がケーシング本体21とケーシングリング22との間から吸込室6へ漏れるのを防いでいる。
図6に示すように、ケーシングリング22の凸部26の外周面と仕切部23の凹部27の内周奥面との間に、第2の隙間30が全周にわたり円環状に形成されている。ケーシングリング22には、一端が第1の隙間25に開口するとともに他端が第2の隙間30に開口する軸封水取出流路31が形成されている。尚、本実施の形態では、軸封水取出流路31は、ケーシングリング22の1箇所に形成されているが、周方向における複数箇所に形成されていてもよい。
図1〜図3に示すように、ケーシング2は、回転軸7の軸心33を含む水平面で、下部の分割ケーシング体35と上部の分割ケーシング体36とに2分割されている。下部の分割ケーシング体35は、上端部に、下部のフランジ部37と下部の接合面38とを有している。また、上部の分割ケーシング体36は、下端部に、上部のフランジ部39と上部の接合面40とを有している。図1の実線で示すように、下部の分割ケーシング体35と上部の分割ケーシング体36とは、互いに接合面38,40同士を接合して、複数のボルト41により連結されている。図2,図4に示すように、下部の接合面38には複数のシール溝が分岐して形成され、これらシール溝には、両接合面38,40間をシールするゴム製で且つ紐状の複数の分岐したシール部材43a〜43eが嵌め込まれている。
図2,図5,図6に示すように、ケーシング2には、第1の隙間25から軸封部9に軸封水Wを供給する軸封水供給経路45が設けられている。軸封水供給経路45は、上記軸封水取出流路31と、上記第2の隙間30と、軸封水供給溝46とを有している。
軸封水供給溝46は、下部の分割ケーシング体35の下部の接合面38に形成されており、一端部が第2の隙間30に連通し、他端部が封水リング11の外周溝13に連通している。尚、軸封水供給溝46は、両分割ケーシング体35,36を分離した状態では、上面が開放された断面四角形の溝である。両分割ケーシング体35,36を連結した状態では、軸封水供給溝46の上面が上部の接合面40で閉じられる。また、軸封水供給溝46は、第2の隙間30を介して、軸封水取出流路31に連通している。軸封水供給溝46の一端部の流路断面積は軸封水取出流路31の流路断面積よりも大きく設定されている。
図6に示すように、ケーシングリング22の外周には、ケーシングリング22の周方向への回転を阻止するためのボルト等からなる回止部材47が設けられている。また、下部の接合面38には窪み部48が形成されており、回止部材47の頭部が窪み部48内に嵌まり込んで、ケーシングリング22の周方向への回転を防止している。回止部材47と窪み部48とによって、ケーシングリング22は、周方向において軸封水取出流路31が軸封水供給溝46の一端部に一致するように、位置決めされる。
図2,図4に示すように、下部の接合面38には、軸封部9へ供給される軸封水Wの余剰分を逃す逃し用溝50(逃し用経路の一例)が軸封水供給溝46から分岐して吸込室6に連通している。尚、逃し用溝50は軸封水供給溝46と同じ形状を有している。
図2,図4,図6,図7に示すように、軸封水供給溝46と逃し用溝50とにはそれぞれ、オリフィス部材52(減圧手段の一例)が着脱自在に設けられている。オリフィス部材52は、四角形状の本体部52aと、本体部52aの両端面に貫通した流通孔52bとを有している。
尚、図2に示すように、両吸込み渦巻きポンプ1には軸封部9が2箇所設けられているため、軸封水供給経路45も2箇所設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
ポンプ1の運転中に、吸込口3から吸込室6に流入した水は、羽根車16の入口17から羽根車16内に流入し、羽根車16の中を経て、羽根車16の出口18より吐出室5に流出し、吐出室5を経て吐出口4からポンプ1の外部へ吐出される。この際、図6に示すように、吐出室5の水の一部は、圧力の高い吐出室5から第1の隙間25を通り、吐出室5よりも低圧の吸込室6に向って流れる。この第1の隙間25を流れる水の一部又は全部が、軸封水Wとして、第1の隙間25から軸封水取出流路31を通り、第2の隙間30を経て、軸封水供給溝46内に流入し、図2,図5に示すように、軸封水供給溝46を通って封水リング11の外周溝13に至り、さらに、連通孔14を通って内周溝12に供給される。
これにより、軸封部9に軸封水Wが供給されて軸封部9は水封される。微量の軸封水Wは、グランドパッキン10の内周面と回転軸7の外周面との間を軸心方向Cへ流れ、軸封部9の外部および内部に僅かに漏洩する。この漏洩により、外部の空気が軸封部9からケーシング2内に侵入するのを防止したり、或いはケーシング2内の水が軸封部9からケーシング2の外部へ漏洩する量を抑制することができる。また、軸封部9は軸封水Wで冷却されるため、回転軸7とグランドパッキン10との摩擦熱で軸封部9が高温になるのを防止することができ、グランドパッキン10が焼き付いて回転軸7に固着するのを防ぐとともに、グランドパッキン10の寿命を延ばすことができる。
尚、軸封水Wは、軸封水供給溝46内に設けられたオリフィス部材52の流通孔52bを通ることにより、減圧されるため、軸封に最適な圧力まで低下する。
図6に示すように、第1の隙間25は羽根車16の入口17の羽根車リング19とケーシングリング22との間に形成されている。このため、羽根車16の入口17の外周近傍の水は、吸込口3に近いため、羽根車16の出口18よりも低圧であり、さらに第1の隙間25を通るときの圧力損失によって、より一段と圧力が低下する。このように圧力の低下した水を軸封水Wとして軸封部9に供給することができるため、軸封水Wの圧力を軸封に最適な圧力まで低下させるのに要するオリフィス部材52の個数を低減することができる。
尚、オリフィス部材52を用いなくても、軸封水Wの圧力が軸封に最適な圧力まで低下する場合は、オリフィス部材52を無くせばよい。
尚、ポンプ1の運転中、吐出室5内における羽根車16の出口18よりも径方向外側の部分S1(図2参照)の静圧をP1とし、吐出室5内における上記出口18よりも径方向内側の部分S2(図2,図6参照)の静圧をP2とし、吸込室6内の静圧をP3とし、第1の隙間25の静圧をP4とすると、静圧P1>静圧P2>静圧P4>静圧をP3の関係が保たれる。
また、図6に示すように、軸封水供給溝46の一端部の流路断面積が軸封水取出流路31の流路断面積よりも大きいため、軸封水Wは、軸封水取出流路31から軸封水供給溝46へ流れるときに、流路断面積の拡大により圧力損失を生じて減圧される。これにより、軸封水供給経路45に設けるオリフィス部材52の個数をさらに低減することができる。
また、図2に示すように、軸封水Wの一部が余った場合、この余剰分の軸封水Wは、軸封水供給溝46から逃し用溝50を通って、吸込室6に戻る。これにより、羽根車16に釣合室や釣合穴を形成することなく、余剰分の軸封水Wを吸込室6に戻すことができるため、羽根車16の構造が簡素化され、羽根車16の加工の手間が少なくなる。
また、過剰な量の軸封水Wが軸封部9に供給されることはなく、軸封部9からケーシング2の外部へ漏洩する軸封水Wの漏洩量を減らして適正な量にすることができる。これにより、漏洩量が多い場合にケーシング2の外部に設けられるドレン配管を不要にし得る。
また、下部の分割ケーシング体35の下部の接合面38に溝加工を施して軸封水供給溝46を形成することにより、軸封水供給経路45の一部を容易に形成することができる。
また、第1の隙間25の間隔はオリフィス部材52の流通孔52bの直径よりも小さいため、第1の隙間25を通ってオリフィス部材52の流通孔52bを流れる軸封水W中に異物が含まれていても、異物のサイズはオリフィス部材52の流通孔52bよりも小さい。これにより、オリフィス部材52の流通孔52bが軸封水W中の異物によって詰まるのを防止することができる。
上記第1の実施の形態では、図6に示すように、ケーシングリング22は、回止部材47により、軸封水取出流路31が軸封水供給溝46の一端部に一致するように位置決めされているが、回止部材47を無くしてもよい。この場合、ケーシングリング22が周方向へ回り、軸封水取出流路31の位置が軸封水供給溝46の一端部の位置に対してケーシングリング22の周方向へずれた場合であっても、軸封水取出流路31は第2の隙間30を介して軸封水供給溝46の一端部に連通しているため、軸封水Wは、第1の隙間25から軸封水取出流路31を通り、第2の隙間30を経て軸封水供給溝46の一端部に確実に供給される。従って、回止部材47を無くしたり、或は、万一、回止部材47の取付けを忘れた場合であっても、軸封水Wを軸封部9に供給することができる。さらに、回止部材47を無くした場合、軸封水取出流路31の位置を考慮することなくケーシングリング22をケーシング本体21に取付けることができるので、製作や組立の手間を減らすことができる。
上記第1の実施の形態では、図2に示すように、軸封水供給溝46と逃し用溝50とを、下部の分割ケーシング体35の接合面38に形成しているが、上部の分割ケーシング体36の接合面40に形成してもよい。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように、下部の分割ケーシング体35の接合面38に形成した軸封水供給溝46を軸封水供給経路45の一部としている。しかしながら、軸封水供給溝46を形成せず、シール部材43a〜43cで囲まれた領域B内における下部の接合面38と上部の接合面40との隙間を軸封水供給経路45の一部としてもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図8,図9に示すように、第2の隙間30は、ケーシングリング22の凸部26の外周面と仕切部23の凹部27の内周奥面との間の周方向Dにおける下半分の180°の範囲55(一部分の一例)に形成されている。尚、軸封水取出流路31の他端は第2の隙間30の周方向Dにおける中央下部に開口している。
これによると、第2の隙間30を全周に形成することなく、第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図10に示すように、第2の隙間30は、ケーシングリング22の凸部26の外周面と仕切部23の凹部27の内周奥面との間の周方向Dにおける一部分に形成されている。尚、第2の隙間30の形成範囲56は上記第2の実施の形態の180°よりも狭く、軸封水取出流路31と軸封水供給溝46とが第2の隙間30を介して連通している。
これによると、第2の隙間30を周方向Dにおける僅かな範囲に形成するだけで、第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。
尚、さらに良好な形態としては、第2の隙間30が軸心33に対して対称に配置されると、ケーシングリング22に作用する力も対称となるため、ケーシングリング22の位置が片寄ることはない。また、最適な形態としては、第2の隙間30を全周にわたり円環状に形成することで、力がケーシングリング22に均等に作用するため、ケーシングリング22の位置が片寄るのを確実に防止することができるとともに、軸封水取出流路31がどこに形成されても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図11,図12に示すように、複数の軸封水取出流路31がケーシングリング22の周方向に所定角度おきに形成されている。
これによると、軸封水Wは第1の隙間25から各軸封水取出流路31を通って第2の隙間30に供給される。この際、製作誤差等によって第1の隙間25の間隔が規定された間隔よりも狭くなっている狭窄箇所が発生した場合、第1の隙間25の狭窄箇所から軸封水取出流路31に流れ込む軸封水Wの流量が減少しても、軸封水Wは第1の隙間25から狭窄箇所以外の箇所の軸封水取出流路31を流れるため、軸封水Wを確実に第1の隙間25から第2の隙間30に供給することができる。
また、いずれかの軸封水取出流路31が詰まったとしても、軸封水Wは他の軸封水取出流路31を流れるため、軸封水Wを確実に第1の隙間25から第2の隙間30に供給することができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、図13に示すように、第2の隙間30は軸心方向Cにおけるケーシングリング22の一端面22aと仕切部23との間に形成されている。軸封水取出流路31がケーシングリング22の軸心方向Cに形成されており、軸封水取出流路31の一端が第1の隙間25に開口し、軸封水取出流路31の他端が第2の隙間30に開口している。
これによると、第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。
(第6の実施の形態)
第6実施の形態では、図14に示すように、羽根車16は羽根車リング19を有しているが、ケーシング2はケーシングリング22を有していない。第1の隙間25は羽根車リング19とケーシング2の仕切部23との間に形成されている。また、軸封水供給溝46は、下部の分割ケーシング体35の下部の接合面38に形成されており、一端部が第1の隙間25に連通し、他端部が封水リング11の外周溝13に連通している。
これによると、吐出室5の水の一部は、圧力の高い吐出室5から第1の隙間25を通り、吐出室5よりも低圧の吸込室6に向って流れる。この第1の隙間25を流れる水の一部又は全部が、軸封水Wとして、第1の隙間25から軸封水供給溝46内に流入し、軸封水供給溝46を通って封水リング11の外周溝13に至り、さらに、連通孔14を通って内周溝12に供給される。
(第7の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図6に示すように、軸封水供給経路45は軸封水取出流路31と第2の隙間30と軸封水供給溝46とを有している。このような形態とは別の形態として、以下に説明する第7の実施の形態では、図15,図16に示すように、軸封水供給経路60は軸封水取出流路31と第2の隙間30と第1および第2の軸封水供給孔61,62と外部配管63とを有している。尚、図16は、両方の分割ケーシング体35,36の接合面38,40に直交する鉛直方向(上下方向)の断面(すなわち、図15におけるX−X断面)を示す。
軸封水取出流路31は第1の実施の形態と同様にケーシングリング22に形成され、第2の隙間30は第1の実施の形態と同様にケーシングリング22の凸部26の外周面と仕切部23の凹部27の内周奥面との間に形成されている。
第1および第2の軸封水供給孔61,62はケーシング2の上部の分割ケーシング体36に形成されている。このうち、第1の軸封水供給孔61は、一端部が第2の隙間30に連通し、他端部が回転軸7の軸心方向Cにおける上部の分割ケーシング体36の端面36aに開口している。
第2の軸封水供給孔62は、一端部が上記上部の分割ケーシング体36の端面36aに開口し、他端部が封水リング11の外周溝13に連通している。
外部配管63は、一端部が第1の軸封水供給孔61の他端部に接続され、他端部が第2の軸封水供給孔62の一端部に接続されている。
また、外部配管63の内部には、円筒型のオリフィス部材52が挿入されている。尚、円筒型のオリフィス部材52とは、図7(a)に示したオリフィス部材52の角形状の本体部52aを円筒形状に形成したものである。また、第1および第2の軸封水供給孔61,62は、上部の分割ケーシング体36に一体に設けられている上下方向の補強部材64の箇所に形成されている。
尚、オリフィス部材52は、外部配管63に挿入口を設け、挿入口から外部配管63に挿入したり、或は、加工前にオリフィス部材52を外部配管63に挿入し、その後、外部配管63を曲げ加工してもよい。
以下、上記構成における作用を説明する。
ポンプ1の運転中に、吐出室5内の水の一部は、軸封水Wとして、第1の隙間25を通り、第1の隙間25から軸封水取出流路31を通って、第2の隙間30に到達する。第2の隙間30に到達した軸封水Wは、さらに、第2の隙間30から第1の軸封水供給孔61内に流入し、第1の軸封水供給孔61内から外部配管63を通って第2の軸封水供給孔62に流入する。第2の軸封水供給孔62に流入した軸封水Wは、さらに、第2の軸封水供給孔62から封水リング11の外周溝13に至り、外周溝13から連通孔14を通って内周溝12に供給される。
上記第1および第7の実施の形態では、第1の隙間25を羽根車リング19の外周とケーシングリング22の内周との間に形成している。しかしながら、羽根車リング19を設けていないポンプ1の場合、第1の隙間25を羽根車16の入口17側とケーシングリング22との間に形成してもよい。また、ケーシングリング22を設けていないポンプ1の場合、第1の隙間25を羽根車リング19とケーシング本体21の仕切部23との間に形成してもよい。さらに、羽根車リング19とケーシングリング22とを設けていないポンプ1の場合、第1の隙間25を羽根車16の入口17側とケーシング本体21の仕切部23との間に形成してもよい。
上記第7の実施の形態では、図16に示すように、第1および第2の軸封水供給孔61,62と外部配管63を、上部の分割ケーシング体36に設けているが、下部の分割ケーシング体35に設けてもよい。
また、外部配管63は、ケーシング2の外部であれば、どの箇所に設けてもよい。例えば、上部の分割ケーシング体36の上部等に外部配管63を設けてもよい。
(第8の実施の形態)
以下に、第8の実施の形態を、図17,図18を参照しながら説明する。
第8の実施の形態では、羽根車70はオープン形状のものであり、ケーシングリング71は、羽根車70を取り囲むように、ケーシング本体21の仕切部23に嵌め込まれている。
ケーシングリング71は、吸込室6内に面する第1リング部71aと、吐出室5内に面する第2リング部71bと、羽根車70の外周に対向する第3リング部71cとを有している。第1および第2リング部71a,71bはそれぞれ、複数のねじ72によってケーシング本体21の仕切部23に連結され固定されている。ケーシングリング71の第2リング部71bとケーシング本体21の仕切部23との間には、吐出室5内に連通する隙間73が全周にわたり円環状に形成されている。
下部の分割ケーシング体35の下部の接合面38には、隙間73から軸封部9に軸封水Wを供給する軸封水供給溝46(軸封水供給経路の一例)が形成されている。軸封水供給溝46は、一端部が隙間73に連通し、他端部が封水リング11の外周溝13に連通している。尚、軸封水供給溝46は、両分割ケーシング体35,36を分離した状態では、上面が開放された断面四角形状の溝である。両分割ケーシング体35,36を連結した状態では、軸封水供給溝46の上面が上部の接合面40で閉じられる。また、軸封水供給溝46には、角型のオリフィス部材52が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
ポンプ1の運転中に、吐出室5内の水の一部は、軸封水Wとして、隙間73を通り、隙間73から軸封水供給溝46を経て封水リング11の外周溝13に至り、外周溝13から連通孔14を通って内周溝12に供給される。軸封水Wは隙間73を流れる際に生じる圧力損失により減圧されるため、軸封水Wの圧力を軸封に最適な圧力まで低下させるのに要するオリフィス部材52の数を低減することができる。
上記第8の実施の形態では、図17に示すように、軸封水供給溝46を、下部の分割ケーシング体35の接合面38に形成しているが、上部の分割ケーシング体36の接合面40に形成してもよい。
上記各実施の形態では、図5に示すように、軸封部9をグランドパッキン10と封水リング11とで構成しているが、この構成に限定されるものではなく、例えば軸封部9をメカニカルシール等で構成してもよい。
上記各実施の形態では、ポンプの一例として両吸込み渦巻きポンプ1を挙げたが、例えば多段の片吸込み渦巻きポンプなどの他の形式のポンプであってもよい。
上記各実施の形態では、両吸込み渦巻きポンプ1に対する使用流体の一例として水を挙げたが、水以外の液体であってもよい。
上記各実施の形態では、図1に示すように、ケーシング2を、下部および上部の分割ケーシング体35,36に2分割しているが、3分割以上の複数分割してもよい。
上記各実施の形態では、軸封水供給溝46の断面形状を一端部から他端部まで同一形状にしているが、途中で断面形状を変えてもよい。例えば、オリフィス部材52が軸封水供給溝46の長手方向に移動しないように、軸封水供給溝46の一部分の形状を大きくしてオリフィス嵌込部を形成し、オリフィス嵌込部にオリフィス部材52を嵌め込んで固定してもよい。
上記各実施の形態では、ケーシングリング22に穴あけ加工を施すことにより、軸封水取出流路31をケーシングリング22に形成しているが、ケーシングリング22を複数の分割リングからなる分割構造とし、分割リング間に隙間を設け、この隙間を軸封水取出流路として利用してもよい。例えば、ケーシングリング22を軸心方向Cにおいて一方の分割リングと他方の分割リングとに二分割し、これら一方の分割リングと他方の分割リングとの間に形成した隙間を軸封水取出流路としてもよい。
上記第1〜第7の実施の形態では、図6,図16に示すように、第1の隙間25を吸込室6へ極力接近した箇所に形成しているが、第1の隙間25を吐出室5側へ少し寄せた箇所に形成してもよい。また、図18に示した第8の実施の形態の隙間73も同様に吐出室5側へ少し寄せた箇所に形成してもよい。
1 両吸込み渦巻きポンプ
2 ケーシング
5 吐出室
6 吸込室
7 回転軸
9 軸封部
16,70 羽根車
17 入口
18 出口
21 ケーシング本体
22,71 ケーシングリング
25 第1の隙間
30 第2の隙間
31 軸封水取出流路
35,36 分割ケーシング体
38,40 接合面
45,60 軸封水供給経路
46 軸封水供給溝(軸封水供給経路)
50 逃し用溝(逃し用経路)
52 オリフィス部材(減圧手段)
73 隙間
W 軸封水

Claims (10)

  1. 吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
    回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
    ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
    羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
    第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
    ケーシングは、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車の入口側外周を取り囲むケーシングリングとを有し、
    第1の隙間は羽根車の入口側外周とケーシングリングの内周との間に形成されていることを特徴とするポンプ。
  2. ケーシングリングはケーシング本体に嵌め込まれ、
    ケーシングリングとケーシング本体との間に第2の隙間が形成され、
    ケーシングリングに、第1の隙間と第2の隙間とに連通する軸封水取出流路が形成され、
    軸封水取出流路と第2の隙間とが軸封水供給経路の一部をなすことを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  3. 第2の隙間はケーシングリングの外周とケーシング本体との間の周方向における一部分又は全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項2記載のポンプ。
  4. 軸封水取出流路はケーシングリングの周方向における複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のポンプ。
  5. 吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
    回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
    ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
    羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
    第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
    軸封水供給経路を通る軸封水の余剰分を逃す逃し用経路が軸封水供給経路から分岐して吸込室に連通していることを特徴とするポンプ。
  6. 軸封水供給経路に減圧手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のポンプ。
  7. 吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
    回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
    ケーシングが羽根車の周囲を取り囲むように形成され、
    羽根車の入口側とケーシングとの間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
    第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
    ケーシングは接合面を有する複数の分割ケーシング体に分割され、
    各分割ケーシング体は接合面同士を接合して連結され、
    いずれかの分割ケーシング体の接合面に軸封水供給溝が形成され、
    軸封水供給溝は軸封水供給経路の一部をなすことを特徴とするポンプ。
  8. 吸込室に連通する入口と吐出室に連通する出口とを有する羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
    回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
    ケーシングは、羽根車の周囲を取り囲むように形成されており、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車の入口側外周を取り囲むケーシングリングとを有するとともに、接合面を有する複数の分割ケーシング体に分割され、
    各分割ケーシング体は接合面同士を合わせて連結され、
    羽根車の入口側外周とケーシングリングの内周との間に、吸込室と吐出室とを連通する第1の隙間が形成され、
    第1の隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられており、
    軸封水供給経路は、いずれかの分割ケーシング体の接合面に形成された軸封水供給溝と、ケーシングリングに形成された軸封水取出流路とを有し、
    軸封水取出流路の流路断面積が軸封水供給溝の端部の流路断面積と異なることを特徴とするポンプ。
  9. 液体を吸込室から吐出室に送る羽根車が回転軸に設けられてケーシング内に収納され、
    回転軸とケーシングとの間をシールする軸封部が備えられたポンプであって、
    ケーシングは、羽根車を収納するケーシング本体と、羽根車に対向するケーシングリングとを有し、
    ケーシングリングはケーシング本体内に嵌め込まれ、
    ケーシングリングとケーシング本体との間に、吐出室に連通する隙間が形成され、
    隙間から軸封部に軸封水を供給する軸封水供給経路が設けられていることを特徴とするポンプ。
  10. 両吸込み渦巻きポンプであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のポンプ。
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