JP5978152B2 - 容器体 - Google Patents
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Description
このような容器体では、キャップ体を容器本体に装着したときに雌ネジ筒の係合部と口部の係合部とが互いに係合することにより、キャップ体の容器本体に対する周方向の位置合わせがなされる。
このように、雌ネジ筒の係合部を厚くしたり係合部に補強リブを設けたりすることによって係合部自体の剛性を増大させなくても、雌ネジ筒の係合部における径方向外側や上記緩み方向への過度の変形を規制でき、雌ネジ筒の係合部における強度のばらつきを抑制できる。
この発明では、雌ネジ筒を筒状部の内側に挿入することによって第2キャップを第1キャップに装着し、キャップ本体を組み立てる。
この場合では、雌ネジ筒の係合部が上記締め方向で摺接突出部を乗り越えることで、螺着時にキャップ体を容器本体に対して周方向で位置決めできる。ここで、雌ネジ筒の係合部と被覆部との間に間隙が形成されているので、雌ネジ筒の係合部が摺接突出部を乗り越えるのに十分な径方向外側への変形が可能となり、キャップ体を容器本体に対して着脱する際の操作性を低下させることを回避でき、操作時のクリック感(乗り越え感)や、キャップが不意に上記緩み方向に回転することの防止(緩み止め)といった効果を付与することもできる。
ここで、容器本体2及びキャップ体3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿ってキャップ体3の頂部側を上方、容器本体2の底部側を下方とする。また、容器軸Oに直交する方向を径方向と称し、容器軸O回りに周回する方向を周方向と称する。
注出筒13は、装着口部12に螺着される円筒状の装着筒部14と、装着筒部14の上方に連設された円筒状の注出口部(口部)15と、を有する。
注出口部15の下端部には、図1及び図4に示すように、一対の突当突出部(係合部)17と一対の摺接突出部18とが径方向外側に向けて突設されている。
一対の突当突出部17は、容器軸Oを挟む両側に配設されており、キャップ体3が容器本体2の注出口部15に対して周方向に沿う締め方向(図4に示す矢印R1)に回転移動することを規制する。突当突出部17の横断面形状は、径方向の大きさが上記締め方向に向かうにしたがって漸次小さくなる直角三角形状となっている。また、突当突出部17における上記締め方向とは反対側の緩み方向(図4に示す矢印R2)の端面は、キャップ体3の後述する外キャップ(第1キャップ)21に設けられた係合突出部(係合部)34に当接または近接する。
また、容器本体2の注出口部15の外周面には、図1に示すように、キャップ体3を螺着するための雄ネジ部が形成されている。
外キャップ21は、図1及び図2に示すように、平面視円形状の天板部31と、天板部31の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の周筒部32と、周筒部32よりも径方向内側において天板部31から下方に向けて延設された円筒状の雌ネジ筒33と、を有する。これら天板部31及び雌ネジ筒33は、容器軸Oと同軸に配設されている。
さらに、雌ネジ筒33の下端部の外周面には、第1環状係合部33Aが全周にわたって径方向外側に向けて突設されている。
なお、外キャップ21は、天板部31の下面における雌ネジ筒33の内側に配設され、キャップ体3を装着したときに注出筒13の上端が当接するライナ材36を有する。ここで、外キャップ21は、ライナ材36を有してなくてもよく、キャップ体3を装着したときに注出口16Aの内側に嵌合される嵌合筒部を天板部31から下方に向けて突設してもよい。
内筒部43は、雌ネジ筒33を径方向外側から囲繞している。また、内筒部43の内周面には、位置決リブ部35が収容される一対の位置決溝部44が形成されている。一対の位置決溝部44は、容器軸Oを挟む両側に配設されており、内筒部43の全長にわたって上下方向に形成されている。位置決溝部44内に位置決リブ部35が収容されることにより、外キャップ21の内キャップ22に対する周方向の回転移動が規制される。また、内筒部43の上下方向中央部の内周面には、第1環状係合部33Aと係合する第2環状係合部43Aが全周にわたって径方向内側に向けて突設されている。
被覆部46の内面と係合突出部34の外面との間には、係合突出部34が摺接突出部18を乗り越えるように径方向外側に弾性変形できる程度に間隙が形成されている。本実施形態において、上記間隙は、例えば0.2mm以上0.5mm以下となっている。
受止部47は、係合突出部34の上記締め方向後方の端部に近接または当接しており、係合突出部34を上記締め方向後方から支持することができる。
まず、キャップ体3を容器本体2に対して上記緩み方向に回転させる。ここで、外キャップ21の位置決リブ部35が内キャップ22の位置決溝部44に収容されているので、外キャップ21と内キャップ22との共回りを防止し、外キャップ21及び内キャップ22は、共に上記緩み方向に回転する。
また、キャップ体3を上記緩み方向に回転させると、雌ネジ筒33の係合突出部34は、径方向外側に弾性変形しながら注出筒13の摺接突出部18を乗り越える。ここで、係合突出部34の外面と被覆部46の内面との間に間隙が設けられているので、係合突出部34は、被覆部46により規制されることなく径方向外側に弾性変形し、摺接突出部18を乗り越える。係合突出部34は、摺接突出部18を乗り越えた後、径方向内側に復元変形する。
キャップ体3を取り外すことにより、注出口16Aが外部に露呈され、例えば容器本体2を傾けるなどすることにより、容器本体2内の内容物を適量注出する。
以上のようにして、容器体1を使用する。
また、位置決溝部44に沿って位置決リブ部35が案内されるように内筒部43の内側に雌ネジ筒33を挿入することによって、係合突出部34と被覆部46及び受止部47とを周方向で位置合わせできるので、キャップ体3の組み立てが容易になる。
さらに、係合突出部34が摺接突出部18を乗り越えて摺接突出部18と突当突出部17との間に配置されることで、係合突出部34を周方向で位置決めすることができ、操作時にクリック感を付与したり、キャップ体3が容器本体2に対して不意に上記緩み方向に回転することを防止したりすることができる。このとき、係合突出部34の外面と被覆部46の内面との間に間隙があるので、係合突出部34が摺接突出部18を乗り越えることができる。
例えば、図5に示すように、脚部51の横断面形状をコ字状とし、被覆部46の上記締め方向前方の端部から径方向内側に向けて第2受止部52が突設されている。第2受止部52の上記緩み方向前方の端面は、係合突出部34に近接または当接しており、第2受止部52は、係合突出部34を上記締め方向前方から支持可能である。なお、図5に示す突当突出部53の径方向外側への突出量は、図4に示す突当突出部17の突出量よりも小さくなっているが、摺接突出部18よりは大きくなっている。
突当突出部、摺接突出部及び係合突出部は、一対ずつ設けられているが、1つずつ設けられてもよく、3つ以上ずつ設けられてもよい。また、摺接突出部を設けなくてもよい。摺接突出部を設けない場合には、係合突出部の外面と被覆部の内面との間に間隙を形成しなくてもよい。さらに、突当突出部及び摺接突出部の横断面形状は、直角三角形状に限らず、他の形状であってもよく、係合突出部の横断面形状も、L字状に限らず、他の形状であってもよい。
被覆部及び受止部は、横断面形状がL字状やコ字状となるように繋がっているが、繋がっていなくてもよい。また、被覆部及び受止部は、内筒部に形成されているが、内キャップに形成されていれば他の箇所に形成されてもよい。
第1キャップを外キャップとすると共に第2キャップを内キャップとしているが、第1キャップを雌ネジ筒が設けられた内キャップとし、第2キャップを被覆部及び受止部が設けられた外キャップとしてもよい。
外キャップは、内キャップの上側部分を径方向外側から囲繞しているが、少なくとも雌ネジ筒を有する構成であればよく、内キャップを径方向外側から囲繞しない構成であってもよい。
外キャップ及び内キャップには、位置決リブ部及び位置決溝部が各別に形成されているが、この形状は前記実施形態に限定されず適宜変更可能であり、位置決リブ部及び位置決溝部を形成しなくてもよい。
容器本体は、本容器と本容器に螺着される注出筒とを備える構成となっているが、一部品として形成されてもよい。
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に着脱自在に螺着されるキャップ体と、
を備え、
前記キャップ体が、
前記口部に螺着される雌ネジ筒を有する第1キャップと、
前記第1キャップに装着される第2キャップと、
を備え、
前記容器本体及び前記雌ネジ筒には、互いに係合し合うことにより、前記口部と前記雌ネジ筒との容器軸回りに沿う相対的な締め方向への回転移動を規制する係合部が各別に形成され、前記雌ネジ筒の前記係合部が、前記容器軸に沿う前記容器本体の内側に向けて突設されており、
前記第2キャップには、前記雌ネジ筒の前記係合部を径方向外側から覆う被覆部と、前記雌ネジ筒の前記係合部に前記締め方向後方から支持可能な受止部と、が設けられていることを特徴とする容器体。 - 前記第1キャップの天板部には、前記雌ネジ筒が延設されており、
前記第2キャップの天壁部には前記雌ネジ筒が挿通される挿通孔が形成されると共に、前記天壁部の内周縁には前記雌ネジ筒を径方向外側から覆う筒状部が延設されており、
前記筒状部には、前記被覆部及び前記受止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器体。 - 前記容器本体には、前記キャップ体を前記容器本体の口部に対して着脱する際に前記雌ネジ筒の前記係合部が摺接して螺着時に乗り越える摺接突出部が形成され、
前記雌ネジ筒の前記係合部と前記被覆部の間には、間隙が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器体。
Priority Applications (1)
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JP2013037499A JP5978152B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 容器体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013037499A JP5978152B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 容器体 |
Publications (2)
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---|---|
JP2014162541A JP2014162541A (ja) | 2014-09-08 |
JP5978152B2 true JP5978152B2 (ja) | 2016-08-24 |
Family
ID=51613518
Family Applications (1)
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JP2013037499A Active JP5978152B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 容器体 |
Country Status (1)
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2013
- 2013-02-27 JP JP2013037499A patent/JP5978152B2/ja active Active
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---|---|
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