JP5977329B2 - 大豆由来食品生産用膨化発泡菓子製造機械および健康志向の大豆由来の膨化発泡菓子食品。 - Google Patents

大豆由来食品生産用膨化発泡菓子製造機械および健康志向の大豆由来の膨化発泡菓子食品。 Download PDF

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本発明は、大豆由来食品生産用膨化発泡菓子製造機械および健康志向の大豆由来食品に関するものである。
従来、米、とうもろこしのような穀物を加熱したお菓子で、様々な形態で消費者に提供されている。最近ポン菓子の主成分が炭水化物で腹持ちがいいというところからダイエット食品として脚光を浴びている。
このようなポン菓子は、食材を加熱して膨張させることから、膨張食品(菓子)あるいは膨化発泡食品(菓子)と呼ばれる分野の食品である。
膨張食品の製造原理は密閉された容器に穀物を入れ加熱すると穀物の内部の水蒸気が膨張され容器内部の圧力が上昇すると共に穀物は圧力に対し押し出す力を持ち、密閉された容器から解放すると瞬間的に圧力が下がり高圧に耐えていた穀物の力で数倍以上膨張する原理である。こういった原理で作られたポン菓子は多孔質になり、穀物に含有されていた澱粉はデキストリンに変わり、そのまま食べても消化しやすい。
米国特許4,328,741号公報 特開2004−57068号公報 上記の「特許文献1」は、「クラッカー製造機械(APPARATUS FOR PRODUCING CRAKERS)」という発明の名称でクラッカーを作る機械を開示している。
とうもろこしなどを密閉された状態で加熱及び圧縮できる成型ホールを形成する上、下部の金型と、金型が開いたら下部の金型から膨張されたお菓子を外部に押したらチャンバー内に新しい穀物を投入するため前、後進する供給板を具備し、3つのエアシリンダーが上記の上、下部の金型と供給板を駆動するようになっている。そのため、多数のエアシリンダーを作動するため、圧縮された空気を発生する圧縮機と圧縮された空気をコントロールする電磁弁と電磁弁を順次にコントロールするための継電器とタイマーおよびセンサーで構成されるシーケエンス制御回路を具備しなければならない。
そのため、上述した従来の技術は継電器などの接点不良など電気的欠陥による誤動作及び故障などの問題が起きやすい。さらに上記の装置が高価のため、経済性が落ちると共に装置自体が大きいため設置場所に制限がかかる。
上記の「特許文献2」は、平らな押さえ面を持つ上部押さえ板と、これに密着時平行になるように移動する平らな押さえ面を持つ下部押さえ板と、両押さえ板を互いに密着から解放へと移動可能なトグル機構と、トグル機構を操作するハンドルとから成るものであり、手動式であり、生産効率が極めて低いものである。
上記の「特許文献2」は、カタクチイワシやエビ等の煮干等の水産物を加工できるものであるが、一般的には、米、とうもろこしのような穀物を加工するものが多い。
一般的に、膨化発泡菓子は直径10cm程度の比較的大きな円盤状の煎餅のようなもので提供されるので、食する時は、割って食べるとか、丸ごとカジルなど駄菓子のような形態になりがちである。割ると粉が発生し易い、カジルと品がないなどの問題を醸している。
本発明は、カタクチイワシやエビ等の煮干等の水産物を始め、原料であるところの穀物・粉末豆類に追加もしくは、代替え原料として、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にしたものも加工できるようにする。
本発明は、健康志向のため、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にしたものに加えて、蛋白質が豊富で食物誠意がさつま芋の6倍も含有している紅藜の種子・顆粒或いは粉末を適量添加した膨化発泡菓子を提供する。
以上の3項目の実現を図ることを目的としている。
本発明は、若い女性が、品よく食せるように、一口大の大きさのものも自動的生産できるようにする。
本発明は、4つの手段で上記の課題を解決することにした。
(1)第一の手段として、
上述した技術的な課題を解決するため本発明は、本体フレームを有し、この本体フレームに具備され減速装置を具備した駆動モーターと駆動モーターから動力を伝達される第1、2駆動軸を含む駆動ユニットを構成している。
第1駆動軸に設けられた第1、2作動カム、第1作動カムに繋がりシーソー作動する作動ユニットを構成しており、作動ユニットに繋がり昇降し、加熱装置が具備された上部金型、さらに、この上部金型の直下部に設置され加熱装置が具備された下部金型と第1駆動軸に動力で連結され、所定量の穀物を排出する穀物供給ユニットが構成されている。
第2作動カムに繋がり、穀物供給ユニットから供給される穀物を下部金型に移送する穀物移送ユニットおよび本体フレームに具備され各構成要素の駆動をコントロールするコントロールボックスを含む膨張菓子製造機械を具備することにより達成される。
(2)第二の手段として、
原料であるところの穀物・粉末豆類に追加もしくは、代替え原料として、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にしたものも加工できる構造・方法にした。
先ず、原料投入ホッパーに原料を投入し、この投入された原料が過熱室に押し出されて、ここで予定時間後に高温で押し出される。押し出されると、すぐさま常温の空気と接触してそれで膨張・爆発を生じて膨化発泡菓子を完成させる方法をとっている。
(3)第三の手段として、
蛋白質が豊富で食物誠意がさつま芋の6倍も含有している紅藜の種子・顆粒或いは粉末を適量添加した膨化発泡菓子を提供できる構造・方法にした。
さらにこの第二の手段で焼成された膨化発泡菓子に紅藜の種子・顆粒或いは粉末などを混入させた調味料を塗る工程を経て、それを焼いてあるいは乾燥させれば、直ちに独特な口当たりの膨化発泡菓子を完成させることが出来る。
なお、第三の手段の代わりに、第二の手段としての主原料であるところの乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末に紅藜の種子・顆粒或いは粉末を適量添加・混入させることによって、これを第三の手段とすることも可能である。
(4)第四の手段として、第一の手段の中器設置されているところの上部金型の直下部に設置され加熱装置が具備された下部金型の内部に十文字の金型を挿入することによって、銀杏切りしたのと同じ形状の膨化発泡菓子を提供できるようにした。また、金型を単純な十文字型のほか、四葉のクローバー型や4つのハート型にするなどによって、商品のシリーズ化を図ることも出来る。
本発明は、以上に記述の構成にしたので、次のような効果を得られるものである。
すなわち、第一の手段により、従来の技術で使用される多数をエアシリンダーに変わり、カムとレバーの有機的な結合により上部金型の昇降動作を具現することができ、構造の単純化で製造コストの削減と規模の小型化の効果がある。それに上部金型の作動構造を単純化し誤動作及び故障を最小化できる。
第二の手段によって、原料であるところの穀物・粉末豆類に追加もしくは、代替え原料として、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にしたものも加工できる。
第三の手段によって、蛋白質が豊富で食物誠意がさつま芋の6倍も含有している紅藜の種子・顆粒或いは粉末を適量添加した膨化発泡菓子を提供できる。スポーツ選手の間食として、最適な食品となる。
第四の手段によって、若い女性が、品よく食せるように、一口大の大きさの銀杏切りものも自動的生産できるようにした。また、本発明の膨化発泡菓子製造機では、8秒間に1個生産できるのであるが、例えば、4分割した金型を使用すると、8秒間/4個=2秒間/個となり生産性の向上に寄与できる。
は、本発明の最良の方法の実例を示すブロック流れ線図である。 は、本発明の最良の方法の実例を示す工程ステップの流れ線図である。 は、本発明の最良の方法の実例を示す装置の鳥瞰見取り図である。 は、本発明の第三の手段の実施例の一例の鳥瞰見取り図である。 は、本発明の第四の手段によって得られた銀杏切り形状の膨化発泡菓子の外観図である。 は、本発明の第四の手段に用いる金型の外観図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて記述する。
図1に示すように、主なプロセスは、(1)乾燥処置にて、原料を撹拌する。(2)乾燥させる。(3)180℃以上の高温で6〜8秒加熱する。(4)爆発力で自己押し出しをさせる。(5)紅藜いりの調味料を塗布する。(6)乾燥・焼きを施す。(7)膨化発泡菓子の完成で美味な独特な食品をえる。
第2図は、その工程ステップの流れを線図に示して、本発明のその工程順序を明確にしている。
図3の内部において、第1作動カムに沿って動くガイドバーは第1作動カムの直線区間を通ると所定の間隔で下向し、これに対応してレバーは上昇することにより上部金型を所定の間隔で上昇させチャンバー内で発生するガスを2回にわたって排出する。その後、作動ユニットのガイドバーが圧着レバーを通るとガイドバーは急速に下向し、これに対応してレバーは急速に上昇するため、このようなレバーの動作と連動し上部金型は急速に下部金型から離脱される。これにより下部金型のチャンバーでは穀物が数倍以上に膨張するようになり膨化発泡菓子になる構造になっている。
その時、緩衝バーは、ガイドバーが急速に下向することにより前進し衝撃吸収材を打撃するためガイドバーの衝撃を緩化させる。そして、作動ユニットの各構成要素に欠陥が発生するかまたは上、下部金型の内部に過多な圧力が発生すると、ガイドバーのローラーは第1作動カムの圧着レバーを通る前に停止する現象が発生する可能性があるが、その時はガイドバーの後方に位置する第2駆動軸の誤動作防止カムがローラーを打撃し第1作動カムの圧着レバーを通るようにし誤作動の発生を事前に防止するようになる。
第二の手段で使用する醤油粕(しょうゆかす)は、醤油の製造過程のうち、もろみを絞る際に生じる副産物である。日本では年間約10万トン発生する。一部は飼料用として利用されているが、水分や塩分を多く含むため、相当部分が産業廃棄物として、焼却や海洋投入により処分されてきた。2000年に施行された食品リサイクル法で廃棄物の減量化が義務付けられ、乾燥設備の普及などにより再利用の比率が増加し、2009年の実績では、99.9%が再利用されている。飼料として直接ウシ・ブタ・ニワトリに与えるほか、配合飼料の原料やサイレージへ添加する方法が採られる。
飼料以外への利用法として、脂肪分の高さからボイラー燃料として、また粗繊維を和紙の原料として利用された実績がある。窒素分を含むことから、塩分を水洗いした上で、肥料としての利用も研究されている。
イソフラボンや食物繊維を豊富に含むことから、機能性食品や調味料、漬物の漬け床などへの利用も考えられている。が、本格的な勝つように至っていないのが現状である。
本発明は、こうした環境下にある醤油粕を健康志向の大豆由来の膨化発泡菓子食品として世に提供するものである。
キッコーマン株式会社の調べによると、乾物換算の基礎成分は、表1のとおりである。
また、微量成分として、100g中ビタミンEが21.55mg、ビタミンK1が42.1.1μg、イソフラボン類の一種のゲニステインが134mg、ダイゼインが129mg含まれる。
一方おからは、日本、中国、韓国など東アジア特有の食品で、豆腐の製造過程で、大豆から豆乳を絞った後に残ったもの。食物繊維を多く含み、火を通して食べることが多い。
本来、大豆の有用成分であるタンパク質を豊富に含む豆乳を搾った後の廃物であるところから、値段はごく安価で庶民的な食品である。場合によっては豆腐屋が無料で分け与えたり、捨てたりすることが、古く江戸時代からあった。現在では食品としての需要が供給を大きく下回り、また品質の劣化が早く日持ちがしないため、家畜の飼料として一部を活用したり、脱水して保存性を高めて供給されるほかは、ほとんどが廃棄されている。
こうした環境下にあるおからを本発明は、健康志向の大豆由来の膨化発泡菓子食品を生み出すものである。豆腐を作った後の残渣物だが、栄養的には優れている。
乾物換算の基礎成分は、表2のとおりである。
含まれている粗脂肪(油分)の約50%は不飽和脂肪酸のリノール酸である。また、おからには脳の記憶力を高めるホスファチジルコリン(レシチンも)が豊富に含まれている。記憶に関連した脳内物質としてアセチルコリンがある。アセチルコリンを作るにはコリンという物質が欠かせない。その前駆物質がホスファチジルコリンであり、ネズミにコリンを与えたところ、記憶力が良くなったという報告もある。
第三の手段で使用する紅藜(あかざ)は、表3のように栄養の高い食品である。
主原料は小麦粉の粒、トウモロコシ、五穀雑穀の類などとすることができることから、地域の農林水産物を活用して、地域活性化に寄与できる。
特に、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にした大豆由来の膨化発泡菓子は健康食品として、今後の需要が期待できる。また、おからと醤油粕はともに豆腐・醤油業界にとって、その処理費用の低減が経営課題になっていることから、従来からこれらの有効利用が切望されていた。
さらに、表3に示すように栄養の高い食品である紅藜は、食物繊維が甘薯の6倍も含まれており、蛋白質は、牛肉より多く含まれている。このことから、スポーツ選手の間食にも適した書品を提供することが出来る。
1 膨化発泡菓子製造機
2 原料投入ホッパー
3 投入原料
4 紅藜の種子・顆粒或いは粉末などを混入させた調味料
5 膨化発泡菓子

Claims (1)

  1. 大豆由来食品を粉砕して粉末にして、生産する膨化発泡スナック菓子であって、原料であるところの穀物・粉末豆類に追加もしくは、代替え原料として、乾燥おからの粉砕粉末と乾燥醤油粕の粉砕粉末を主原料にしたことを特徴とする大豆由来の健康志向の膨化発泡食品。
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