JP5976574B2 - ボンネット付車両 - Google Patents

ボンネット付車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5976574B2
JP5976574B2 JP2013050838A JP2013050838A JP5976574B2 JP 5976574 B2 JP5976574 B2 JP 5976574B2 JP 2013050838 A JP2013050838 A JP 2013050838A JP 2013050838 A JP2013050838 A JP 2013050838A JP 5976574 B2 JP5976574 B2 JP 5976574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonnet
side cover
heat
upper side
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013050838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014177765A (ja
Inventor
聡嗣 長谷川
聡嗣 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2013050838A priority Critical patent/JP5976574B2/ja
Publication of JP2014177765A publication Critical patent/JP2014177765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5976574B2 publication Critical patent/JP5976574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、原動機部と、前記原動機部の上方および左右側部上方を覆うボンネットと、前記原動機部の左右側部下方を覆うサイドカバーとを備えるボンネット付車両に関する。
従来より、トラクタ(ボンネット付車両)では、エンジンなどによって熱せられるボンネット内の温度を低下させることが課題となっていた。この課題に対して、ボンネットの後部側面に排気のための開口を形成するとともに、この開口にボンネット内の空気を導くための変向板を設け、ラジエータの排風をボンネット外に効果的に排出することでボンネット内の温度を低下させるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2000−318650号公報
しかし、ボンネット内に備えられた熱を発するエンジンや排気浄化装置などが大きくなると、ボンネットとエンジンや排気浄化装置などとの間に十分な隙間を確保できず、耐熱温度以上にボンネットが熱せられ、ボンネットの変形やボンネットの塗装の変色による外観不良などが生じる問題がある。特に、フッ素樹脂やエポキシ樹脂などの耐熱性のプラスチック樹脂から構成されたボンネットは、板金製のものに比べて耐熱性が劣るため、熱によって変形することがある。このような課題に対して、ボンネットとエンジンや排気浄化装置などとの間に十分な隙間を確保するためにボンネットを大きくすることが考えられるが、トラクタ(ボンネット付車両)の重量の増加や新たにボンネットを設けることによる生産性の悪化が問題となる。そこでこの発明は、ボンネットの外形を大きくすることなく、ボンネットへの熱伝達を低下させ、熱によるボンネットの変形や外観不良を防止することを可能とするボンネット付車両を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、
原動機部と、
前記原動機部の上方及び左右側部上方を覆うボンネットと、
前記ボンネットの内方に位置する上部サイドカバー及び前記原動機部の左右側部下方を覆う下部サイドカバーからなるサイドカバーと、
前記原動機部の側部上方に設けられる排気マニホールドと、を備え、
前記上部サイドカバーは、前記原動機部の側方であって、前記排気マニホールドが配される側において、前記ボンネットと前記排気マニホールドとの間に位置することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のボンネット付車両において、
前記ボンネットの下端部と前記下部サイドカバーの上端部とは対向配置され、
前記上部サイドカバーは、前記ボンネットに当接することなく前記下部サイドカバーに取り付けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のボンネット付車両において、
前記原動機部が上部に載置されるシャーシを備え、
前記下部サイドカバーの下部が前記シャーシに取り付けられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のボンネット付車両において、
前記上部サイドカバーを冷却するための熱交換器を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のボンネット付車両において、
前記ボンネット内の気温を測定する温度センサーと、
前記温度センサーで測定した気温に基いて前記熱交換器を作動させる制御部とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のボンネット付車両において、
前記上部サイドカバーに断熱部材を設けることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、原動機部と、前記原動機部の上方及び左右側部上方を覆うボンネットと、前記ボンネットの内方に位置する上部サイドカバー及び前記原動機部の左右側部下方を覆う下部サイドカバーからなるサイドカバーと、前記原動機部の側部上方に設けられる排気マニホールドと、を備え、前記上部サイドカバーは、前記原動機部の側方であって、前記排気マニホールドが配される側において、前記ボンネットと前記排気マニホールドとの間に位置する。
このため、ボンネットの外形を大きくすることなく、ボンネットへの熱伝達を低下させることができ、熱によるボンネットの変形や外観不良を防止することが可能である。また、サイドカバーの変更だけであり、ボンネット付車両の構成を大きく変える必要がなく、生産性が高い。
また、発熱量が多い排気マニホールドとボンネットとの間に上部サイドカバーが配置されるため、確実にボンネットへの熱伝達を低下させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記ボンネットの下端部と前記下部サイドカバーの上端部とは対向配置され、前記上部サイドカバーは、前記ボンネットに当接することなく前記下部サイドカバーに取り付けられる
このため、上部サイドカバーを下部サイドカバーに取付けるだけの構成によってボンネットへの熱伝達を低下させることができ、生産性が高いボンネットへの熱伝達の低下が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、前記原動機部が上部に載置されるシャーシを備え、前記下部サイドカバーの下部が前記シャーシに取り付けられるので、ボンネットの外形を大きくすることなく、ボンネットへの熱伝達を低下させることができ、熱によるボンネットの変形や外観不良を防止することが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、前記上部サイドカバーを冷却するための熱交換器を備えるので、さらに効果的にボンネットへの熱伝達を低下させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記ボンネット内の気温を測定する温度センサーと、前記温度センサーで測定した気温に基いて前記熱交換器を作動させる制御部とを備えるので、運転が終了した後であっても、ボンネット内の気温が高い場合には、熱交換器を作動させて熱を放出することができる。このため、運転停止の有無に係らず効果的にボンネットへの熱伝達を低下させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記上部サイドカバーに断熱部材を設けるので、さらに効果的にボンネットへの熱伝達を低下させることができる。
この発明のボンネット付車両の一例としてトラクタの側面図である。 ボンネット内の構成を説明するための斜視図である。 ボンネット内の構成を説明するための側面図である。 左サイドカバーの斜視図である。 左右サイドカバーの取付け状態を説明する一部断面図である。 熱交換器を有する左サイドカバーの斜視図である。 遮熱部材の斜視図である。 遮熱部材のトラクタへの取付けを説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について詳述する。図1は、この発明のボンネット付車両の一例としてのトラクタの側面図である。トラクタ10(ボンネット付車両)は、ボンネット11内にエンジンE、ラジエータR、冷却ファンF、エアクリーナ、バッテリーなどを備える。また、ボンネット11の前部には、前照灯12、ボンネット11内に外気を取り入れるためのフロントグリル13を備える。エンジンEの左右側方には、左右サイドカバー41,42を備える。エンジンE、ラジエータR、バッテリーは、シャーシ14上に載置される。また、機体の前部左右には前輪15,15を、後部左右には後輪16,16を備える。左右の後輪16,16をそれぞれ上方と内側から覆うようにフェンダー17,17を設ける。
ボンネット11の後方には、エアカットプレートを介してダッシュボード18を備える。ダッシュボード18には、速度、燃料残量などを表示するパネルを設ける。ダッシュボード18の後方にはステアリングコラムカバー20を隣接して備える。ステアリングコラムカバー20の上端には、ステアリング21を突出して設ける。ステアリングコラムカバー20には、ステアリング21の左側にリバーサレバー22を備える。ステアリングコラムカバー20の下方右側には左右ブレーキペダル、ステアリングコラムカバー20の下方左側にはクラッチペダル25を備える。
ステアリングコラムカバー20の後方には一定距離を隔てて運転席27を設ける。運転席27は、左右のフェンダー17,17の間に配置される。運転席27は、運転台上に取り付けられる。運転席27の右側方には、主変速レバーおよびリフトレバーを備える。一方、運転席27の左側方には、副変速レバーおよびPTOレバーを備える。
運転台とボンネット11との間にはフロア35を備える。フロア35は、運転者がトラクタ10に乗降する際や、運転中に足を置くためのものである。フロア35の右側部には、アクセルペダルを備える。フロア35の下方には、トランスミッションを内蔵するトランスミッションケースTMが配置されている。トランスミッションケースTMはシャーシ14の後部に固定されている。トランスミッションを経て、後輪16,16にエンジンEからの動力が伝達される。また、トランスミッションケースTMの後部上面には、作業機を昇降するための作業機用昇降機構36が取り付けられている。
図2および図3を用いて、ボンネット11内の構成を説明する。なお、図2および図3は、一部の部材を省略した図である。エンジンE、ラジエータR、冷却ファンF、排気浄化装置PFなどは、ボンネット11および左右サイドカバー41,42によって覆われている。エンジンEの前方に冷却ファンFが配設され、冷却ファンFの前方にラジエータRが配設されている。フロントグリル13からボンネット11内に取り入れられた外気は、ラジエータRにて熱交換をし、冷却ファンFによって後方のエンジンEおよび排気浄化装置PF周辺へ送られ、エアカットプレートとボンネット11の後端部および左右サイドカバー41,42の後端部との隙間などからボンネット11外に排出される。エンジンEは、上部に吸気マニホールド50および排気マニホールド51を備え、排気マニホールド51の上部に排気浄化装置PFが配設されている。上述のように、ボンネット11内に取り入れられた外気によって、ボンネット11内の温度の低下が図られている。
次に、左右サイドカバー41,42の構造およびトラクタ10への取付けについて説明する。図4には左サイドカバー42の斜視図であり、図5には左右サイドカバー41,42の取付け状態を説明する一部断面図である。なお、図5において、エンジンEを構成するオルタネータ、コンプレッサー、燃料噴射ポンプ、セルモータなどの一部の部材は省略している。また、ボンネット11および左右サイドカバー41,42が断面で示されている。
左サイドカバー42は、上部サイドカバー43と下部サイドカバー44などから構成される。上部サイドカバー43は、下部サイドカバー44の上部の内側面にボルトによって締結されている。上部サイドカバー43は、下部に湾曲した湾曲部43aを有する。上部サイドカバー43は、トラクタ10へ取付けた際、下部サイドカバー44の上端部44aより内方に位置する。上部サイドカバー43の内側面には、断熱材45が設けられている。左サイドカバー42は、下部サイドカバー44の下部をボルトによってシャーシ14に締結され、トラクタ10に取付けられる。
なお、右サイドカバー41は、左サイドカバー42の下部サイドカバー44と略対称形状であり、下部をボルトによってシャーシ14に締結され、トラクタ10に取付けられる。
ここで、図5に示すように、ボンネット11は、エンジンEの上方および左右側部上方を覆う。左右サイドカバー41,42は、エンジンEの左右側部下方を覆う。ボンネット11の右側下端部11aと右サイドカバー41の上端部41a、ボンネット11の左側下端部11bと左サイドカバー42の下部サイドカバー44の上端部44aがそれぞれ向かい合って配置されており、それぞれの間には、大きな隙間が形成されない構造である。また、上部サイドカバー43は、下部サイドカバー44の上端部44aより内方に位置しているため、ボンネット11と当接することがないとともに、ボンネット11の左側部の下部の内方に位置している。このような構成によって、ボンネット11内に収容している各装置を外部から保護している。
次に、エンジンEなどによる熱のボンネット11への熱伝達の低下について説明する。図5に示すように、上部サイドカバー43は、ボンネット11の左側部の下部の内方に位置するとともに、エンジンEの左側部の外方に位置している。つまり、上部サイドカバー43は、エンジンEとボンネット11の左側部の下部との間に位置している。上部サイドカバー43が内方に位置するボンネット11の左側部の下部は、上部サイドカバー43によって、エンジンEによる熱の伝達が弱められる。ここで、ボンネット11への熱の伝達が低下するのは、上部サイドカバー43がエンジンEによる熱の一部を遮熱するためである。また、左サイドカバー42が熱交換器の役割を果たしているためでもある。
ボンネット11内の温度は、上方が高温で、下方が低温である。これは、下方のシャーシ14には多くの隙間があり、この隙間からボンネット11内の熱せられた空気がボンネット11外に排出されることや熱せられた空気が上方へと昇ることに起因する。エンジンEによる熱の一部は、上部サイドカバー43によって吸収される。上部サイドカバー43が吸収した熱は、下部サイドカバー44へも伝達される。下部サイドカバー44は、低温である下方に位置しており、下部サイドカバー44へ伝達された熱が放熱される。したがって、左サイドカバー42が熱交換器の役割を果たし、上部サイドカバー43の周囲の温度上昇を抑制し、ボンネット11への熱の伝達を低下させている。
上述のような構成とすることで、ボンネット11への熱の伝達を低下することができ、フッ素樹脂やエポキシ樹脂などの耐熱性のプラスチック樹脂から構成されたボンネット11であっても、熱によるボンネット11の変形を防止することができる。また、ボンネット11の塗装が変色するといった外観不良も防止することができる。さらに、上述の構成では、ボンネット11を変更することがなく、左サイドカバー42の変更のみである。従来のトラクタが備える左サイドカバーは、上述の下部サイドカバー44であるため、従来の左サイドカバーに上部サイドカバー43を取付けた構成が、左サイドカバー42となる。つまり、上述の上部サイドカバー43を取付けるだけの生産性が高く簡単な構成により、ボンネット11への熱の伝達を低下することができる。また、ボンネット11が大きくなることによるトラクタ10の重量の増加や新たにボンネットを設けることなどによる生産性の悪化も起こらない。
ここで、左右サイドカバー41,42は板金製であるが、エンジンEなどの熱に耐えうる耐熱性を有するものであればよく、特に限定されるものではない。
なお、上部サイドカバー43の内側面には断熱材45が設けられているため、遮熱効果が高まり、上部サイドカバー43の外方に位置するボンネット11への熱の伝達をさらに低減することができる。断熱材45は、遮熱効果を高めてボンネット11への熱の伝達をより効果的に低減するために設けられるものである。したがって、断熱材は、エンジンEとボンネット11との間に設けられていればよく、例えば、上部サイドカバー43の外側面やボンネット11の内側面に設ける構成であってもよい。なお、断熱材を備えない構成であってもよい。
ここで、上部サイドカバー43の上端部43bは、排気マニホールド51の上端部(図5中の線52)より上方に位置している。排気マニホールド51を上部に備えるエンジンEにおいては、排気マニホールド51の上端部より下方の発熱量が多い。したがって、このような構成にすることで、発熱量が多い部位とボンネット11との間に上部サイドカバー43が配置されることになり、確実にボンネット11への熱伝達を低下させることができる。
なお、左サイドカバー42は、上述の構成に限定されるものではなく、左サイドカバー42の上部の少なくとも一部が、エンジンEなどの発熱する部材とボンネット11との間に位置する構成であればよい。上述では、上部サイドカバー43がエンジンEなどの発熱する部材とボンネット11との間に位置している構成であるが、例えば、上部サイドカバー43と下部サイドカバー44とを一体にした構成であってもよい。
また、上述では、左サイドカバー42によってボンネット11の左側部の下方への熱伝達を低下させる構成であるが、左サイドカバー42に限定されるものではなく、右サイドカバー41を左サイドカバー42と同様の構成とし、ボンネット11の右側部の下部への熱伝達を低下させる構成であってもよい。
また、図6に示すように、左サイドカバー42の上部サイドカバー43の内側面に、熱交換器としての冷却パイプ46を設ける構成であってもよい。不図示のポンプなどを用いて冷却パイプ46内に水などを循環させ、上部サイドカバー43の熱や周囲の熱を吸収し、外部に放熱する。このような構成にすることで、冷却パイプ46によって熱を吸収し、外部に放出することができるため、さらに効果的にボンネット11への熱伝達を低下させることができる。なお、熱交換器は、上述の冷却パイプ46を用いた構成に限定されるものではなく、熱を吸収して外部に放熱する熱交換器であればよい。また、熱交換器の配置は、上部サイドカバー43の内側面に限定されるものではなく、上部サイドカバー43の外側面であってもよい。
さらに、上部サイドカバー43の内側面に熱交換器(冷却パイプ46)を設けた上述の構成において、ボンネット11内の気温を測定する不図示の温度センサーと、この温度センサーで測定した気温に基いて熱交換器を作動させる(冷却パイプ46内に水などを循環させるポンプなどを動かす)不図示の制御部を備える構成としてもよい。このような構成にすることで、トラクタ10の運転が終了した後であっても、ボンネット11内の気温が高い場合には、熱交換器を作動させて熱を放出することができる。このため、トラクタ10の運転停止の有無に係らず効果的にボンネット11への熱伝達を低下させることができる。
ここで、上述の構成は、特定の部材(ボンネット11)とエンジンEなどの発熱する部材との間に遮熱部材(上部サイドカバー43)を設け、特定の部材へのエンジンEなどによる熱の伝達を低下させるものである。したがって、同様の位置関係となるように遮熱部材を設けることで、エンジンEなどによる熱の伝達を低下させ、熱害から対象物を保護することも可能である。
例えば、装置の構成上、ボンネット11内で高温領域となる上方に配設しなければならない精密電子機器などがある。しかし、これらの精密電子機器は一般的に耐熱性が弱い。したがって、上述と同様の位置関係となるように遮熱部材を設けることで、耐熱性が弱い精密電子機器であっても、ボンネット11内の上方に配設することが可能となる。
図7に示すような、遮熱部材60を用いる。遮熱部材60は、四角筒形状であり、天面は上板61で覆われており、側部は前側板62と後側板63と右側板64と左側板65から構成され、底面には開口66が形成されている。上板61と前側板62と後側板63と右側板64と左側板65の外面には断熱材が設けられている。左側板65は、下方に延設された延出部65aを有する。遮熱部材60内部に精密電子機器である電装品67が収容される。
図8に示すように、遮熱部材60は、電装品67を収容するとともに、延出部65aの下部をボルトによってシャーシ14に締結され、ボンネット11内に取付けられる。ここで、電装品67は、ボンネット11内で高温領域となる上方に位置している。また、遮熱部材60の開口66は、ボンネット11内で低温領域となる下方に位置している。
電装品67は、遮熱部材60によってエンジンEによる熱の伝達が弱められる。ここで、電装品67への熱の伝達が低下する要因の一つは、遮熱部材60がエンジンEによる熱の一部を遮熱するためである。また、遮熱部材60が熱交換器の役割を果たしているためでもある。
エンジンEによる熱の一部は、遮熱部材60によって吸収される。遮熱部材60の延出部65aは、ボンネット11内で低温領域となる下方に延出し、シャーシ14に締結されている。遮熱部材60の上板61と前側板62と後側板63と右側板64と左側板65が吸収した熱は、延出部65aへも伝達される。延出部65aは、伝達された熱を下方の低温領域やシャーシ14に放熱する。したがって、遮熱部材60が熱交換器の役割を果たし、遮熱部材60の周囲の温度上昇を抑制し、電装品67への熱の伝達を低下させている。
さらに、遮熱部材60の開口66がボンネット11内で低温領域となる下方に位置しているので、ボンネット11内で高温領域となる上方の空気が開口66から遮熱部材60の内部に入り込まないとともに、ボンネット11内で低温領域となる下方の空気が開口66から遮熱部材60の内部に入り込む。したがって、遮熱部材60の開口66がボンネット11内で低温領域となる下方に位置していることによっても、ボンネット11内で高温領域となる上方に位置する電装品67への熱の伝達を低下させている。
ここで、遮熱部材60のは上述の構成に限定されるものではなく、電装品を覆う部材であって、ボンネット11内で低温領域となる下方にのみ開口を有するものであればよい。例えば、円筒形状で天面が覆われたのものであってもよく、内面に断熱材を備える構成であってもよく、エアーカットプレートに取付けられるものであってもよい。
この発明は、トラクタに限定されるものではなく、作業車両、さらには、あらゆるボンネット付車両に適用することができる。
10 トラクタ(ボンネット付車両)
11 ボンネット
41 右サイドカバー
42 左サイドカバー
43 上部サイドカバー
43b 上端部
44 下部サイドカバー
45 断熱材
46 冷却パイプ
51 排気マニホールド
E エンジン

Claims (6)

  1. 原動機部と、
    前記原動機部の上方及び左右側部上方を覆うボンネットと、
    前記ボンネットの内方に位置する上部サイドカバー及び前記原動機部の左右側部下方を覆う下部サイドカバーからなるサイドカバーと、
    前記原動機部の側部上方に設けられる排気マニホールドと、を備え、
    前記上部サイドカバーは、前記原動機部の側方であって、前記排気マニホールドが配される側において、前記ボンネットと前記排気マニホールドとの間に位置することを特徴とする、ボンネット付車両。
  2. 前記ボンネットの下端部と前記下部サイドカバーの上端部とは対向配置され、
    前記上部サイドカバーは、前記ボンネットに当接することなく前記下部サイドカバーに取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のボンネット付車両。
  3. 前記原動機部が上部に載置されるシャーシを備え、
    前記下部サイドカバーの下部が前記シャーシに取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載のボンネット付車両。
  4. 前記上部サイドカバーを冷却するための熱交換器を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のボンネット付車両。
  5. 前記ボンネット内の気温を測定する温度センサーと、
    前記温度センサーで測定した気温に基いて前記熱交換器を作動させる制御部とを備えることを特徴とする、請求項4に記載のボンネット付車両。
  6. 前記上部サイドカバーに断熱部材を設けることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のボンネット付車両。
JP2013050838A 2013-03-13 2013-03-13 ボンネット付車両 Active JP5976574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050838A JP5976574B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 ボンネット付車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050838A JP5976574B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 ボンネット付車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014177765A JP2014177765A (ja) 2014-09-25
JP5976574B2 true JP5976574B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=51697979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013050838A Active JP5976574B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 ボンネット付車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5976574B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9670646B2 (en) 2015-03-10 2017-06-06 Komatsu Ltd. Working vehicle
JP7283663B2 (ja) * 2019-12-06 2023-05-30 株式会社クボタ 歩行型除雪機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61129374A (ja) * 1984-11-26 1986-06-17 Iseki & Co Ltd トラクタ−の防熱装置
JP3053059B2 (ja) * 1994-11-30 2000-06-19 株式会社クボタ 作業車
JP2004256006A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Yanmar Agricult Equip Co Ltd トラクタ
JP2009191441A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Caterpillar Japan Ltd ドアパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014177765A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10214247B2 (en) Work vehicle
JP4020080B2 (ja) 車両におけるエンジン機能部品の配設構造
JP2013248964A (ja) ボンネット付車両
WO2016189940A1 (ja) トラクタ
JP5976574B2 (ja) ボンネット付車両
US8056613B2 (en) Vehicle including heat guard for control module
JP2017226321A (ja) 作業車
KR101170507B1 (ko) 자동차의 연료탱크 보호용 프로텍터
JP2018039335A (ja) 障害物検知装置の取付け構造
JP2009208745A (ja) 吸気ダクトの配置構造
JP2010195339A (ja) 作業車両
JP6504140B2 (ja) 車両用冷却装置
JPH0811558A (ja) 走行作業機の防振装置
JP2011162051A (ja) 自走式車両
JP4622491B2 (ja) 自動車のカウル部熱害防止構造
JP2011126434A (ja) 車両用インタークーラの配管装置
JP2016137824A (ja) アンダーカバー
JP2016175550A (ja) 作業車両
JP2009051303A (ja) 車両のパワートレイン配設構造
JP2021000860A (ja) 車両用冷却機構
JP5029591B2 (ja) 車両の前部構造
JP2020172124A (ja) 走行車両におけるボンネット内部配置構造
JP2019064315A (ja) 車体下部構造
CN109383634B (zh) 车辆前部结构
JP5125340B2 (ja) 排気ガスセンサの保護構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5976574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350