JP5976425B2 - 搬送車 - Google Patents

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Description

本発明は、2つのエンジンを搭載した搬送車に関し、特に、一方側のエンジンが停止して他方側のエンジンの駆動で走行する際に、サイドミラー等の補機を作動させることができる搬送車に関する。
製鉄所や造船所等では、コイルや大型鋼材等の重量物を搬送するための搬送車が活躍している。このような搬送車として、例えば下記特許文献1に記載されたものがあり、この搬送車は1台のエンジンが発生する動力を利用して車輪を回転駆動させるようになっている。しかし、近年、車両のコスト低減やスペースの効率化の観点から、比較的大きなエンジンを搭載せずに、比較的小さな2つのエンジンを搭載する搬送車がある。
図1は、本出願人が提案する2つのエンジンを搭載した搬送車の側面図であり、図1に示すように、一方側(図1の左側)に第1エンジン8Fが搭載され、他方側(図1の右側)に第2エンジン8Rが搭載されている。そして、第1,第2エンジン8F,8Rの動力によって図示しない第1,第2発電機が電力を発生し、それら発電機の発生電力によって走行モータ6が車輪5を回転駆動させるようになっている。この搬送車においては、一方側のエンジンがオーバーヒート、故障等により停止しても、他方側の正常なエンジンの動力のみによって走行可能になっている。
特開2010−064727号公報
しかし、上述したような2つのエンジン8F,8Rを搭載する搬送車において、以下の問題点があった。即ち、エンジン8F,8Rの駆動によって、対応する各メインタンク(図示省略)がそれぞれ圧縮空気を貯留するようになっていて、一方側及び他方側に配置されたサイドミラー15F,15R、エアホーン(図示省略)等の補機が、各メインタンクからそれぞれ圧縮空気を送り込まれて作動するようになっている。このため、一方側のエンジンが停止して動作しなくなり、他方側の正常なエンジンの動力のみによって走行する場合、一方側のメインタンクに圧縮空気が貯留されなくなる。この結果、一方側のサイドミラーの位置調整やエアホーンの発音等ができなくなり、走行安全性が確保されていないという問題点があった。
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべく、一方側のエンジンが停止して他方側のエンジンの駆動で走行する際に、サイドミラー等の補機を作動させることができて、走行安全性を確保できる搬送車を提供することを目的とする。
本発明に係る搬送車は、車体の前後に一対の運転室を有する搬送車であって、車輪を回転駆動させる動力を発生する、車体の前後に設けられた2つのエンジンと、それぞれのエンジンによって駆動されるコンプレッサから圧縮空気を供給される2つの圧縮空気回路とを備え、これら圧縮空気回路は、前記コンプレッサから供給される圧縮空気を貯留するメインタンクと、前記メインタンクとメインエア通路を介して連通接続すると共にブレーキ装置に圧縮空気を供給するブレーキタンクと、前記メインタンクから補機用エア通路を介して供給される圧縮空気によって作動する補機とを備え、互いの前記ブレーキタンク同士を連通接続すると共に開閉可能な開閉弁を備える補助エア通路が設けられている搬送車において、前記メインエア通路と前記補機用エア通路とを連通接続すると共に開閉可能な締切弁を備えるバイパスエア通路が設けられていること、運転者は、一方の前記エンジンのみで駆動するときに、前記開閉弁を開き、前記締切弁のうち、他方の前記圧縮空気回路に配置された前記締切弁のみを開くことを特徴とする。
上記した搬送車においては、2つのエンジンのうち一方側のエンジンが停止して動作しなくなり、他方側のエンジンの動力のみによって走行する場合、一方側の圧縮空気回路では、メインタンク及びブレーキタンクの圧縮空気が不足することになる。このため、先ず開閉弁を開ける。これにより、圧縮空気が不足した一方側のブレーキタンクに対して、他方側のブレーキタンクから圧縮空気を送り込むことができる。次に一方側の締切弁を開ける。その結果、一方側の圧縮空気回路では、圧縮空気をブレーキタンクからメインエア通路及びバイパスエア通路を通してサイドミラー等の補機に送り込むことができる。こうして、一方側のエンジンが停止して他方側のエンジンで駆動する際に、サイドミラー等の補機を作動させることができて、走行安全性を確保できる。
また、本発明に係る搬送車において、前記締切弁は手動で開閉できる操作部を有し、前記操作部は前記一対の運転室の各々に隣接すると共に前記補機を支持する支持台より上方であって外部から視認できるように配置されていることが好ましい。
上記した搬送車においては、締切弁を開閉させる際に、操作部を操作し易い。即ち、仮に操作部が荷台の下に配置されている場合には、荷台の下にもぐって操作部を操作する必要があり、手間がかかる。また、仮に操作部が車両側方側から操作する位置に配置されている場合には、重量物を載置した門型のパレットが荷台の上にあるときに、操作部を車両側方側から操作することができなくなる。従って、操作部は、車両前方側又は車両後方側から容易に操作することができるものであり、操作性に優れた配置になっている。
本発明の搬送車によれば、一方側のエンジンが停止して他方側のエンジンの駆動で走行する際に、サイドミラー等の補機を作動させることができて、走行安全性を確保できる。
本実施形態の搬送車の側面図である。 図1に示した搬送車の平面図である。 図1に示した搬送車の正面図の一部である。 搬送車の圧縮空気回路を示した図である。 図3に示したX−X方向から見た図である。
本発明に係る搬送車について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、搬送車1の側面図であり、図2は、図1に示した搬送車1の平面図である。なお、図2では、荷台2が透視して示されている。また、図3は、図1に示した搬送車1の正面図の一部である。
搬送車1は、主に製鉄所や造船所で、コイルや大型鋼材等の重量物を搬送するディーゼルエレクトリックキャリヤ(DEC)である。この搬送車1は、図1及び図2に示すように、搬送物を積載する荷台2と、この荷台2をサスペンションブラケット3及びスイングアーム4を介して支持する複数の車輪5とを備えている。これら複数の車輪5の一部には、回転駆動力を付与する走行モータ6と、制動力を付与するエアブレーキ装置BR(図4参照)が取付けられている。また、図1に示すように、荷台2とスイングアーム4とが油圧シリンダ7によって連結されていて、荷台2が油圧シリンダ7の伸縮によって昇降できるようになっている。ここで、搬送車1では、運転者の位置で車両前方側と車両後方側とが入れ替わるが、説明の便宜上、図1及び図2の左側を車両前方側とし、図1及び図2の右側を車両後方側とする。
この搬送車1において、車両前方側及び車両後方側に、ディーゼルエンジンである第1エンジン8Fと第2エンジン8Rとがそれぞれ搭載されるとともに、第1発電機9Fと第2発電機9R(図2参照)とがそれぞれ搭載されている。そして、第1,第2発電機9F,9Rは、第1,第2エンジン8F,8Rの動力によって電力を発生し、各発電機9F,9Rの発生電力によって走行モータ6が車輪5を回転駆動するようになっている。また、図2及び図3に示すように、各車輪5には操舵アクチュエータ10が取付けられていて、各操舵アクチュエータ10が油圧によって作動することで、各車輪5が操舵駆動するようになっている。
そして、搬送車1には、図2に示すように、車両前方側及び車両後方側にそれぞれ第1運転室11Fと第2運転室11Rとが設けられていて、各運転室11F,11Rに、それぞれハンドル12F,12Rとアクセルペダル13F,13Rとブレーキペダル14F,14Rとが設けられている。これにより、運転者は、各運転室11F,11Rでハンドル12F,12Rを回動操舵することで車輪5を操舵駆動させることができ、アクセルペダル13F,13Rを操作することで搬送車1を前方又は後方に加減速させることができ、ブレーキペダル14F,14Rを操作することで搬送車1を停止又は減速させることができる。
また、搬送車1は、車両前方側及び車両後方側に、それぞれサイドミラー15F,15Rとエアホーン16F,16R(図3参照)とを備えている。サイドミラー15F,15Rは、運転者が後方の視界を確保するために取付け角度を自動で(手動ではなく)調整できるものであり、車両の左右両端に設けられていて、ミラー15aとL字状のアーム15bとを有する。そして、ミラー15aがアーム15bの一端部に取付けられ、そのアーム15bの他端部が車体に対して回転可能に取付けられている。
搬送車1が重量物を載置した門型のパレット(図示省略)の下に潜り込むように移動する際には、サイドミラー15F,15Rが、パレットと当接しないように、荷台2の側面2aに向けて折り畳まれるようになっている。エアホーン16F,16Rは、車両の左右方向の中央に設けられていて、圧縮空気が送り込まれることによって警告音を発するものである。これらサイドミラー15F,15R及びエアホーン16F,16Rが、本発明の「補機」に相当する。
ここで、図4は、搬送車1が備える2つの圧縮空気回路KAを示した図である。搬送車1においては、車両前方側の構成と車両後方側の構成とが同様であり、図4の圧縮空気回路KAでは、車両前方側(図4左側)の構成と車両後方側(図4右側)の構成とが左右対称に示されている。そこで、以下において、車両前方側の圧縮空気回路KAについて説明し、車両後方側の圧縮空気回路KAについては説明を省略する。
車両前方側の圧縮空気回路KAは、図4に示すように、主にコンプレッサ20Fと、メインタンク30Fと、ブレーキタンク40Fと、ブレーキバルブ50Fと、エアシリンダ60F及び電磁切換弁61Fと、マグネチックバルブ70Fとを備えて構成されている。
コンプレッサ20Fは、エンジン8Fの動力によって圧縮空気を生成するものである。このコンプレッサ20Fとメインタンク30Fとが第1エア通路A1によって連通接続されていて、コンプレッサ20Fによって生成された圧縮空気がメインタンク30Fに送り込まれるようになっている。第1エア通路A1には、圧縮空気を冷やすためのアフタークーラ21Fと、上昇し過ぎた圧力を下げるためのリリーフバルブ22Fと、圧縮空気中の不純物を取り除くためのオイルミストセパレータ23Fと、圧縮空気の逆流を防止するためのチェックバルブ24Fと、圧縮空気中の水分を取り除くためのエアドライヤ25Fとが設けられている。
メインタンク30Fは、圧縮空気を貯留するものである。このメインタンク30Fとブレーキタンク40Fとが第2エア通路A2によって連通接続されていて、メインタンク30Fで貯留された圧縮空気がブレーキタンク40Fに送り込まれるようになっている。この第2エア通路A2が、本発明の「メインエア通路」に相当する。ここで、第2エア通路A2においてチェックバルブ41Fより奥側の位置で分岐して、この分岐部分P1からエアブレーキ装置BRまでの通路を、第3エア通路A3と呼ぶことにする。また、第2エア通路A2においてチェックバルブ41Fより手前側の位置で分岐して、この分岐部分P2からエアシリンダ60F及びエアホーン16Fまでの通路を第4エア通路A4と呼ぶことにする。
ブレーキタンク40Fは、エアブレーキ装置BRを作動させる圧縮空気を貯留するものである。ここで、第2エア通路A2には、ブレーキタンク40Fからメインタンク30Fへの流れを規制するチェックバルブ41Fが設けられているため、ブレーキタンク40Fに貯留された圧縮空気は分岐部分P1を通ってブレーキバルブ50Fへ供給されるようになっている。なお、ブレーキタンク40Fに貯留されている圧縮空気(エア圧)が不足した場合、ボールバルブ42Fを開けてカプラプラグ43から圧縮空気を直接補充できるようになっている。
ここで、図4に示すように、ブレーキタンク40Fとブレーキタンク40Rとが連通接続するように、車両前方側の第2エア通路A2の分岐部分P3と車両後方側の第2エア通路A2の分岐部分P3との間に、第5エア通路A5が形成されている。この第5エア通路A5が本発明の「補助エア通路」に相当していて、第5エア通路A5に、手動で開閉できる開閉弁44が設けられている。開閉弁44は、通常時に閉まっていて、ブレーキタンク40Fとブレーキタンク40Rとの間で圧縮空気が流れることを防止している。そして、ブレーキタンク40F及びブレーキタンク40Rの何れか一方で貯留された圧縮空気が不足したときに、開閉弁44を開けることによって、他方のブレーキタンクから圧縮空気を送り込むことができる。
ブレーキバルブ50Fは、ブレーキペダル14Fの操作によって開閉するものである。このため、ブレーキバルブ50Fが開いたとき、圧縮空気がブレーキタンク40Fから第2エア通路A2及び第3エア通路A3を通ってエアブレーキ装置BRへ流れる。エアブレーキ装置BRは、図示しないブレーキチャンバを有していて、このブレーキチャンバに圧縮空気が送り込まれることによって、車輪5に制動力を付与するようになっている。
エアシリンダ60F及び電磁切換弁61Fは、サイドミラー15Fを移動させるためのものであり、第4エア通路A4に設けられている。エアシリンダ60Fは、ピストンによってヘッド側室60aとロッド側室60bとを区画していて、ピストンロッドを伸縮させることによってサイドミラー15Fの向き(回転角度)を調整できるようになっている。
電磁切換弁61Fは、メインタンク30Fの圧縮空気がヘッド側室60aに送り込まれる場合と、ロッド側室60bに送り込まれる場合とを切り替えるようになっている。このため、電磁切換弁61Fが図4に示した状態では、メインタンク30Fの圧縮空気がロッド側室60bに送り込まれ、ピストンロッドが収縮し、サイドミラー15Fが一方側に回転することになる。一方、電磁切換弁61Fが図4に示した状態から切り替えられた状態では、メインタンク30Fの圧縮空気がヘッド側室60aに送り込まれ、ピストンロッドが伸長し、サイドミラー15Fが他方側に回転することになる。この電磁切換弁61Fは、運転者が第1運転室11F内に設けられた操作スイッチを操作することで、切り替わるようになっている。
マグネチックバルブ70Fは、エアホーン16Fを作動させるためのものであり、第4エア通路A4に設けられている。マグネチックバルブ70Fは、通常時に閉じていて、運転者が第1運転室11F内に設けられた警報ボタンを操作することで、開くようになっている。このため、マグネチックバルブ70Fが開いたときには、メインタンク30Fの圧縮空気がマグネチックバルブ70Fを通ってエアホーン16Fへ流れ込み、エアホーン16Fが警告音を発するようになっている。
こうして、第2エア通路A2のうちメインタンク30Fから分岐部分P2までのエア通路と、第4エア通路A4とが、本発明の「補機用エア通路」に相当する。
ところで、この搬送車1は、搭載した2つのエンジン8F,8Rのうち、一方側のエンジンがオーバーヒート、故障等によって停止しても、他方側のエンジンの動力のみによって走行できるようになっている。ここで、1つのエンジンの動力のみによって走行する場合を「片肺運転」と呼ぶことにする。しかしながら、片肺運転の場合、一方側のエンジンが停止して動作しないため、一方側のメインタンクに圧縮空気が貯留されなくなる。この結果、一方側のサイドミラーやエアホーンが作動しなくなり、片肺運転の際に、走行安全性が確保されていないという問題点があった。そこで、本実施形態の搬送車1では、上記した問題点に対処すべく、以下のように構成されている。
図4に示すように、この圧縮空気回路KAにおいて、第3エア通路A3と第4エア通路A4とを連通接続する第7エア通路A7が形成されている。即ち、第7エア通路A7の一端が、第3エア通路A3の分岐部分P4に接続され、第7エア通路A7の他端が、第4エア通路A4の分岐部分P5に接続されている。第7エア通路A7と、第3エア通路A3のうち分岐部分P1から分岐部分P4までのエア通路とが、本発明の「バイパスエア通路」に相当する。
そして、車両前方側の第7エア通路A7に、手動で開閉可能な第1締切弁80Fが設けられ、車両後方側の第7エア通路A7に、手動で開閉可能な第2締切弁80Rが設けられている。これら第1,第2締切弁80F,80Rは、通常時に閉じられていて、第3エア通路A3を流れる圧縮空気が第7エア通路A7を通って第4エア通路A4へ流れ込むことを防止している。
次に、第1エンジン8Fが停止して、第2エンジン8Rの動力のみによって走行する場合について説明する。なお、運転者は、図示しない制御コントロールパネルを見ることで、第1エンジン8Fが停止している状態を確認できるようになっている。この場合には、第1エンジン8Fが稼動していないため、コンプレッサ20Fが圧縮空気を生成できなくなり、メインタンク30Fに貯留された圧縮空気が不足することになる。また、ブレーキタンク40Fはメインタンク30Fから圧縮空気が送り込まれるようになっているため、ブレーキタンク40Fに貯留された圧縮空気も不足することになる。
そこで、搬送車1が停止している状態で、先ず運転者等が手動で開閉弁44を開ける。これにより、ブレーキタンク40Rに貯留された圧縮空気が、第5エア通路A5を通してブレーキタンク40Fに流れ込み、ブレーキタンク40Fにおける圧縮空気の不足を解消することができる。この結果、ブレーキタンク40Fからエアブレーキ装置BRに圧縮空気を送り込むことができ、エアブレーキ装置BRを確実に作動させることができる。
続いて運転者等が手動で第1締切弁80Fを開ける。これにより、ブレーキタンク40F,40Rの中の圧縮空気を、第2エア通路A2のうち分岐部分P3から分岐部分P1までのエア通路と、第3エア通路A3のうち分岐部分P1から分岐部分P4までのエア通路と、第7エア通路A7と、第4エア通路A4とを通して、エアシリンダ60F,エアホーン16Fに供給することができる。この結果、片肺運転の際に車両前方側において、サイドミラー15Fの取付角度を調整できるとともに、エアホーン16Fから警告音を発することができる。
なお、第2エンジン8Rが停止して、第1エンジン8Fの動力のみによって走行する場合については、上述した場合と実質的に同様であるため、その説明を省略する。また、この搬送車1においては、万一エンジン8F,8Rが両方とも停止した場合に備えて、圧縮空気をメインタンク30F,30Rに直接補充できるようになっている。即ち、図4に示すように、第4エア通路A4の分岐部分P6から第6エア通路A6が形成されていて、この第6エア通路A6にセルフシーリングカップリング81F,81Rが接続されている。これにより、メインタンク30F,30Rに貯留されている圧縮空気(エア圧)が不足した場合、セルフシーリングカップリング81F,81Rから圧縮空気を直接補充できる。
次に、第1,第2締切弁80F,80Rを手動で開閉できる第1,第2操作レバー(操作部)82F,82Rの配置について、図3及び図5を用いて説明する。図5は、図3のX−X方向から見た図である。なお、第1操作レバー82Fの配置と第2操作レバー82Rの配置との違いは、主に車両前方側と車両後方側との違いであるため、第1操作レバー82Fの配置について説明し、第2操作レバー82Rの配置については説明を省略する。
図5に示すように、第1操作レバー82Fは、エア配管83に回転可能に接続されていて、運転者等が手動で回すことによって、第1締切弁80Fを開閉できるようになっている。そして、第1操作レバー82Fは、第1運転室11Fに隣接していて(図3参照)、サイドミラー15Fやエアホーン16Fを支持する支持台17Fより上方であって、外部から視認できるようになっている。なお、図1に示すように、サイドミラー15F等を支持する支持台17Fは、荷台2より車両前方側に設けられ、サイドミラー15R等を支持する支持台17Rは、荷台2より車両後方側に設けられている。また、図5に示すように、エア配管83では、外側に露出する部分がT字状になっていて、先端から圧縮空気を補充するためのエアカプラ84F(84R)が接続されている。
上述したように第1操作レバー82Fが配置されているため、第1締切弁80Fを開閉させる際に、第1操作レバー82Fを操作し易い。即ち、仮に第1操作レバー82Fが荷台2の下に配置されている場合には、荷台2の下にもぐって第1操作レバー82Fを操作する必要があり、手間がかかる。また、仮に第1操作レバー82Fが車両側方側から操作する位置に配置されている場合には、重量物を積載した門型のパレット(図示省略)が荷台2の上にあるときに、第1操作レバー82Fを車両側方側から操作することができなくなる。こうして、第1操作レバー82Fは、車両前方側から容易に操作することができるものであり、操作性に優れた配置になっている。
本実施形態の搬送車1の作用効果について説明する。
例えば第1エンジン8Fが停止して動作しなくなり、第2エンジン8Rの動力のみによって走行する場合、先ず開閉弁44(図4参照)を開ける。これにより、圧縮空気をブレーキタンク40Rから第5エア通路A5を通してブレーキタンク40Fへ送り込むことができる。次に、第1操作レバー82Fを回転させて、第1締切弁80Fを開ける。これにより、ブレーキタンク40F,40Rの中の圧縮空気を、第2エア通路A2のうち分岐部分P3から分岐部分P1までのエア通路と、第3エア通路A3のうち分岐部分P1から分岐部分P4までのエア通路と、第7エア通路A7と、第4エア通路A4とを通して、エアシリンダ60F,エアホーン16Fに送り込むことができる。こうして、片肺運転の際に、エアシリンダ60Fやエアホーン16Fを作動させることができて、走行安全性を確保できる。
以上、本発明に係る搬送車について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態において、搬送車1はディーゼルエレクトリックキャリヤ(DEC)であるが、その他の形式のキャリヤでも良い。また、エンジンの形式は、ディーゼルエンジンに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
また、本実施形態において、第1,第2補機が、サイドミラー15F,15Rとエアホーン16F,16Rであるが、第1,第2補機は上記したものに限定されるものではなく、その他の圧縮空気によって作動されるものであれば良い。
また、本実施形態において、バイパスエア通路が、第3エア通路A3のうち分岐部分P1から分岐部分P4までのエア通路と、第7エア通路A7とで構成されているが、バイパスエア通路は上記したものに限定されるものではなく適宜変更可能であり、例えば分岐部分P1と分岐部分P5を直接連結するエア通路であっても良い。
1 搬送車
5 車輪
6 走行モータ
8F,8R 第1,第2エンジン
11F,11R 第1,第2運転室
17F,17R 支持台
20F,20R コンプレッサ
30F,30R メインタンク
40F,40R ブレーキタンク
44 開閉弁
50F,50R ブレーキバルブ
60F,60R エアシリンダ
61F,61R 電磁切換弁
70F,70R マグネチックバルブ
80F,80R 第1,第2締切弁
81F,81R セルフシーリングカップリング
82F,82R 第1,第2操作レバー
BR エアブレーキ装置

Claims (2)

  1. 車体の前後に一対の運転室を有する搬送車であって、
    車輪を回転駆動させる動力を発生する、車体の前後に設けられた2つのエンジンと、それぞれのエンジンによって駆動されるコンプレッサから圧縮空気を供給される2つの圧縮空気回路とを備え、
    これら圧縮空気回路は、
    前記コンプレッサから供給される圧縮空気を貯留するメインタンクと、
    前記メインタンクとメインエア通路を介して連通接続すると共にブレーキ装置に圧縮空気を供給するブレーキタンクと、
    前記メインタンクから補機用エア通路を介して供給される圧縮空気によって作動する補機とを備え、
    互いの前記ブレーキタンク同士を連通接続すると共に開閉可能な開閉弁を備える補助エア通路が設けられている搬送車において、
    前記メインエア通路と前記補機用エア通路とを連通接続すると共に開閉可能な締切弁を備えるバイパスエア通路が設けられていること
    運転者は、一方の前記エンジンのみで駆動するときに、前記開閉弁を開き、前記締切弁のうち、他方の前記圧縮空気回路に配置された前記締切弁のみを開くことを特徴とする搬送車。
  2. 請求項1に記載された搬送車において、
    前記締切弁は手動で開閉できる操作部を有し、
    前記操作部は前記一対の運転室の各々に隣接すると共に前記補機を支持する支持台より上方であって外部から視認できるように配置されていることを特徴とする搬送車。
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