JP5975423B2 - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents
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Description
一方、近年においては、熱交換器の小型化の要請が強い。熱交換器の小型化を図るには、熱交換器のケースに設けられた排気口を伝熱管にかなり接近させねばない場合があるが、これらの部位を接近させると、伝熱管の外表面において発生したドレン水が、排気口内に進入し易くなり、ドレン水が排気口の外部に飛散する現象がより顕著となる。
したがって、前記したような現象を簡易な構成によって、適切に防止することが望まれる。
同図に示す熱交換器おいては、伝熱管80を収容するケース9の前壁部9aに、排気口90が形成されており、この排気口90の下縁部の後方側(図面右方)には、前上がり状の傾斜部81が設けられている。この傾斜部81は、ケース9内に流入した燃焼ガスの排気流れを円滑化することを目的として設けられてものである。ただし、この傾斜部81をドレン水の飛散防止の観点から考察すると、次のような不具合がある。
すなわち、傾斜部81の上面上には、伝熱管80からドレン水が吹き飛ばされてくる場合がある。一方、傾斜部81の前縁部81aは、排気口90の下縁部に繋がっている。したがって、傾斜部81の傾斜角度が比較的小さい場合には、この傾斜部81上のドレン水が燃焼ガスの流れに押されて傾斜部81上を前進し、排気口90内へ到達する虞がある。このような状況を生じたのでは、前記ドレン水が排気口90から外部に飛散する。
排気口90の位置を高くして傾斜部81の傾斜角度を大きくしたり、あるいは傾斜部81のサイズを大きくすれば、前記した不具合を解消することは可能である。しかしながら、種々の事情により、排気口90の高さを低く設定せねばならない場合や、傾斜部81のサイズを大きくできないような場合があり、このような場合には前記したような不具合を生じてしまう。なお、傾斜部81の傾斜角度を大きくできない事情としては、たとえば、傾斜角度を大きくすると、排気抵抗が増大する問題が生じ、また排気方向が上向きとなるため、熱交換器の設置場所の天井に排気が直撃して結露が発生するといった問題を生じる虞があり、これを回避しなければならない事情が挙げられる。
すなわち、前記傾斜部は、排気口の下縁部よりも伝熱管寄りの位置しており、加熱用気体の流れの作用によって伝熱管から飛散してくるドレン水が排気口に向けて進行することを阻止する役割を果たす。傾斜部に衝突したドレン水の多くは、この傾斜部の斜面に沿って下方に流れさせることができる。一方、加熱用気体の流れが速いような場合には、ドレン水が傾斜部の前縁部側に進行する場合があるが、このような現象を生じると、前記ドレン水は、傾斜部の前縁部と排気口の下縁部との間に形成された隙間に流れ落ちる。したがって、熱交換器の小サイズ化を促進することを目的として、傾斜部のサイズを余り大きくとれないような場合や、排気口を比較的低い高さに設けるような場合であっても、ドレン水が傾斜部を伝って排気口内に不当に進入することはない。その結果、熱交換器の小サイズ化などを図りつつ、ドレン水によって排気口周辺部などが汚染されることを適切に防止することが可能となる。
れている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
この温水装置WHは、燃焼器3、1次熱交換器1、および2次熱交換器HEを備えている。2次熱交換器HEは、本発明が適用された熱交換器の一例に相当する。1次熱交換器1は、本発明が適用された熱交換器には相当しない。
には、燃焼ガス用の給気口21が設けられ、前壁部20bには、排気口22が設けられている。排気口22の周縁部は前方に突出した筒状の突起部22bとして形成されているが、これは温水装置WHの各構成要素の全体を囲む外装ケース(図示略)の外部に燃焼ガス(排ガス)を導いて排出させるためである。1次熱交換器1を上向きに通過した燃焼ガスは、給気口21からケース2内に流入した後に排気口22に向けて前進する。このような過程において、燃焼ガスの潜熱が伝熱管4によって回収される。この潜熱回収に伴い、伝熱管4の表面には強酸性のドレン水が発生し、伝熱管4からケース2の底壁部20a上に流れ落ちる。その際、燃焼ガス流れの作用を受けて前方に吹き飛ばされるドレン水も発生する。底壁部20aの前縁部寄りの位置には、ドレン排水ガイド用の凹溝23が形成されている。底壁部20a上を流れて凹溝23に到達したドレン水は、排水口24(図示も参照)を通過してケース2の外部に排出される。
なお、ドレン水としては、たとえば矢印N5で示すような経路で落下するものもあり得る。このようなドレン水については、本実施形態の構成では遮ることはできない。ただし、伝熱管4への入水は最下段の管体部40aから行なわれているために、最下段の管体部40aの表面において最も多くのドレン水が発生し、管体部40aよりも上側の他の管体部40bで発生するドレン水量は少ない。したがって、前記の矢印N5の経路で飛散するドレン水量も少ない。本実施形態では、ドレン水の発生量が最も多い最下段の管体部40aから飛散するドレン水が排気口22に進入することを適切に防止し得るものであり、排気口22の外部周辺がドレン水によって汚染されることを効率良く防止する上で有意義である。
どは限定されない。また、排気口の下縁部と傾斜部との隙間は、ドレン水を落とすことが可能な幅であればよく、やはりその具体的な寸法は限定されない。傾斜部を設けるための手段として、前記した補助部材5とは異なる構成の部材を用いることも可能である。
HE 2次熱交換器(熱交換器)
C 隙間
2 ケース(熱交換器の)
4 伝熱管
5 補助部材
20b 前壁部(ケースの)
21 給気口
22 排気口
22a 下縁部(排気口の)
23 ドレン排水ガイド用の凹溝
50 支持部(補助部材の)
51 傾斜部
51a 前縁部(傾斜部の)
52 垂下部
Claims (5)
- 加熱用気体の給気口が後部側または略中央の位置に設けられ、かつ排気口が前壁部に設けられているケースと、
このケース内に収容され、かつ前記加熱用気体から潜熱を回収可能な伝熱管と、
前記排気口の下縁部の後方領域のうち、前記伝熱管よりも前側の位置に設けられ、かつ前記排気口に接近するほど高さが高くなるように上面が傾斜した傾斜部と、
を備えている、熱交換器であって、
前記排気口の下縁部と前記傾斜部との間には、隙間が設けられており、前記傾斜部の上面上に付着したドレン水がこの傾斜部の前縁部に進行した際に、このドレン水を前記前縁部から前記隙間に流れ落とすことが可能とされていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記傾斜部の後縁部から下向きに垂れ下がった垂下部を、さらに備えている、熱交換器。 - 請求項2に記載の熱交換器であって、
前記傾斜部および前記垂下部は、前記ケースの底壁部の前縁部寄りに形成されたドレン排水ガイド用の凹溝の底面上に配されている、熱交換器。 - 請求項2または請求項3に記載の熱交換器であって、
金属板を用いて前記傾斜部および前記垂下部を一体形成した補助部材を有しており、
この補助部材には、前記ケースの前壁部に取り付けられ、かつ前記傾斜部の前縁部に一体的に繋がって前記傾斜部を支持する支持部が、さらに設けられている、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器を備えていることを特徴とする、温水装置。
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