JP5828266B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
前者の顕熱を回収する熱交換器は、一次熱交換器と称されており、一方、後者の潜熱を回収する熱交換器は、二次熱交換器と称されている。
図20は、特許文献1に開示された熱交換器の正面図及び平面図である。
特許文献1に開示された二次熱交換器100では、複数の水管101を水平の同一平面に並行に並べ、この水管101をループ状に曲げて平面形状が楕円形の螺旋を形成している。
そして、2つのヘッダ105,106は、5本の水管101で接続されている。
ヘッダ105,106に接続された水管101は、いずれも略水平且つ平行に並んでおり、この状態を維持したままで楕円形のループ部110を構成している。また、水管101は、螺旋を構成しており、各ループ部110は7段重ねとなっている。
即ち、ループ部110は、円弧部111,112を有し、その両者の間に直線部113がある。そして、両端の円弧部111,112の最も外側の水管101は、ケース部材102の両側壁115,116に近接した位置に配されている。
即ち、逆燃焼方式は、バーナーを下方に向けて配置したものである。図21は、代表的な逆燃焼方式の燃焼装置200のレイアウトを示している。
逆燃焼方式の燃焼装置200では、図21のようにバーナー201が接続された燃焼缶体部202と、当該燃焼缶体部202に対して水平方向に並列的に立設された排気筒203とを有している。
そして、燃焼缶体部202の下部と、排気筒203の下部同士が連通路形成部205で接続されている。
特許文献2に開示された燃焼装置200では、燃焼缶体部202の顕熱を回収する一次熱交換器210が設けられている。また、排気筒203には、消音器が内蔵されている。
そして、両者を結ぶ連通路形成部205が、一次熱交換器210と前記した二次熱交換器100によって形成されている。
即ち、特許文献2に開示された燃焼装置200では、連通路形成部205は、二次熱交換器100(連通路形成部205)の上方の位置に燃焼缶体部202と排気筒203とが並べて載置されている。
即ち、二次熱交換器100を逆燃焼方式の燃焼装置200に応用すると、二次熱交換器100の上に一次熱交換器210と排気筒203とが並べて載置される。
このときの、一次熱交換器210及び排気筒203と、二次熱交換器100のケース部材102及び管路部材103との位置関係を上部側から観察すると、図22のような配置となる。
図22から明らかなように、二次熱交換器100を逆燃焼方式の燃焼装置200に応用すると、左右の円弧部111,112上に、一次熱交換器210と排気筒203が載る。ここで、特に図面左側の円弧部111上に一次熱交換器210が載ることが問題となる。
即ち、特許文献1に開示された二次熱交換器100を逆燃焼方式の燃焼装置200に応用すると、一次熱交換器210の下部に円弧部111が存在してしまう。即ち、燃焼缶体部202と一次熱交換器210は連通しており、一次熱交換器210を通過した燃焼ガスの排気流路上に、円弧部111が存在し、円弧部111が燃焼ガスの流れを塞いでしまう。
そのため、円弧部111が障壁となって燃焼缶体部202で発生した燃焼ガスが一次熱交換器210を介して二次熱交換器100に導入されることが阻害されてしまう。
即ち、図23のように、一次熱交換器210と二次熱交換器100の間に、二次熱交換器100の中央に導入する流路形成部材206を介在させなければならない。その結果、流路形成部材206の高さの分、燃焼装置200の全高が高くなってしまい、燃焼装置200の外形が大きくなってしまう。
すなわち、本発明は、燃焼部と、燃焼部で生成された燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路と、当該燃焼ガス流路の一部を構成し燃焼ガスの熱エネルギーを回収して湯水又は熱媒体を加熱する熱交換器を有した燃焼装置であって、前記熱交換器は、燃焼ガスが通過するケース部材と、湯水又は熱媒体が流れる液体流通部材を有し、ケース部材は、燃焼ガスが導入される気体導入口と、燃焼ガスを排出する気体排出口とを有していてその内部が燃焼ガス流路として機能し、前記液体流通部材は、主に熱交換を行う本体部と、本体部に湯水又は熱媒体を導入する入側流通部と、本体部から湯水又は熱媒体を排出する出側流通部とを有し、前記本体部はケース部材の内部であって前記気体導入口と前記気体排出口の間にあり、且つ前記本体部の全部または大半部分は気体導入口の投影面から逸脱していて気体導入口の近傍には空隙部があり、気体導入口から導入された燃焼ガスは、空隙部で方向を変え、ケース部で構成される燃焼ガス流路の断面の略全部を通過して本体部側に流れ、気体排出口から排出される。
そして、本発明の構成によれば、前記本体部はケース部材の内部であって前記気体導入口と前記気体排出口の間にあり、且つ前記本体部の全部または大半部分は気体導入口の投影面から逸脱していて気体導入口の近傍には空隙部がある。
即ち、本体部の全部または大半部分は気体導入口の投影面から逸脱した位置に空隙部がある。そして、空隙部は、気体導入口の開口面積程度の比較的広い空間となっている。そのため、外部から供給された燃焼ガスは、気体導入口を通って空隙部に直線的に進入することが可能である。言い換えると、燃焼ガスの導入に際して、障害となるものがほとんどなく、速やかにケース部材内に燃焼ガスが導入されるので、空隙部までの流路抵抗が小さい。それ故に、例え、高圧力の送風機等を備えなくてもケース部材内への燃焼ガスの導入が可能である。また、高価な高圧力の送風機等を設ける必要がないので、コストを低減できる。また、例えば、上記した流路形成部材206のような本体部に燃焼ガスを導入するための部材を必要としないため、従来の燃焼装置に比べて、全高が増大しない。
また、気体導入口の近傍に空隙部を形成し、本体部をケース部材の全面に敷き詰める必要がないため、本体部を形成する際にかかる材料費を低減できる。
即ち、空隙部に進入した燃焼ガスは、ケース部で構成される燃焼ガス流路の断面の略全部を通過して本体部側に流れる。言い換えると、燃焼ガス流路の断面の略全部が燃焼ガスによって満たされる。そして、本体部は気体導入口と前記気体排出口の間に配されているため、本体部に接触しながら気体排出口に至ることとなる。即ち、燃焼ガスと本体部の熱交換における有効面積が大きい。それ故に、熱交換効率が高い。
本発明に関連して、ケース部材の気体導入口は、当該ケース部材の一つの面に開口し、当該開口が設けられた前記面であって、ケース部材の内部の液体流通部材の本体部に面する部位は、本体部側に向かって突出していてもよい。
また、前記ケース部材内の燃焼ガス流路は、燃焼ガスの流れを天地方向下方向から上方向に変換して流通するものであることが好ましい。即ち、逆燃式と称される燃焼装置に好適である。
本実施形態の燃焼装置1は、具体的には給湯装置であり、燃焼ガスを生成する燃焼部2と、顕熱を回収する一次熱交換器3と、潜熱を回収する二次熱交換器5とを備えた、いわゆる潜熱回収型と呼ばれる燃焼装置である。
燃焼装置1の基本的なレイアウトは、従来技術と同一であり、図1のように燃焼部2と、燃焼部2に対して幅方向(左右方向)に並列に立設された排気筒6とを有している。
燃焼装置1は、図1に示すように、筐体10のほぼ中央に燃焼ケース7が配置され、その燃焼ケース7に燃焼部2と、一次熱交換器3と、二次熱交換器5とが内蔵されている。具体的には、燃焼ケース7は、バーナー側ケース11と、高さ方向(上下方向)に長いほぼ直方体状の一次熱交用ケース12と、幅方向l(左右方向)に長い二次熱交用ケース15とが内部で連通するように連結されて形成されたものある。そして、バーナー側ケース11は燃焼部2の一部を構成し、一次熱交用ケース12は一次熱交換器3の一部を構成し、二次熱交用ケース15は二次熱交換器5の一部を構成する。
また、燃焼装置1の筐体10の幅方向l左側には、燃焼ガスを外部に排気する排気筒6が配されている。具体的には、その排気筒6は、燃焼装置1の筐体10の内外に渡るように配置されると共に、二次熱交用ケース15の上部左側に接続された配置である。
即ち、燃焼ケース7は、図1の矢印のような燃焼部2から排気筒6に連なった燃焼ガス流路8を形成している。そして、燃焼ガス流路8は、燃焼部2で生成された燃焼ガスを高さ方向下方向から上方向に燃焼ガスの流れ方向を変換して排気筒6に流通することを可能となっている。
なお、本実施形態の燃焼装置1は、図示しない送風機を有し、その送風機によって、燃焼に必要な空気が供給され、さらに燃焼部2で生成された燃焼ガスを下方に向けて流している。
即ち、二次熱交換器5は、二次熱交用ケース15の内部に、燃焼装置1の幅方向(図1において左右方向)に延びる空間を有する。また、二次熱交換器5は、燃焼部2の側方(幅方向左側)に配された排気筒6とも連通している。そのため、二次熱交換器5は、燃焼部2を下方に向けて流れる燃焼ガスを一次熱交換器3側から流入させるとともに、当該燃焼ガスを排気筒6に向けて流出させる。即ち、二次熱交換器5は、下方に向けて流れる燃焼ガスの流れ方向を上方に向けて折り返すことが可能である。
二次熱交換器5は、図2,3に示すように、二次熱交用ケース15と、管路部材16とによって構成されている。二次熱交用ケース15は、ケース本体17と、蓋部材18と、管路部材16の一部(壁面部材33)によって構成された長方形状の箱体である。
即ち、ケース本体17は、ケース本体17の底板部21と周壁部22,23,24によって囲まれた内蔵空間14を有している。内蔵空間14は、管路部材16の受熱管32を内蔵可能な空間となっている。
底板部21は、平面視が長方形状の板材である。底板部21には、ドレンを集めるために緩やかな傾斜が設けられている(図示せず)。また底板部21には、ドレンを導くための溝(図示せず)が設けられている。さらに底板部21には、ドレン抜きのためのドレン排出管25が接続されている。ドレン排出管25は、中和器13(図1参照)にドレンを排出する部材である。ドレン排出管25は、図5のように周壁部23側に位置している。具体的には、周壁部22と周壁部23とによって形成される角部近傍に位置している。言い換えると、燃焼装置作動時において燃焼ガスの流れ方向下流側に設けられている。より詳細には、ドレン排出管25は、後述する整流空間領域85(図10参照)内に位置している。即ち、ドレン排出管25は、図2のような組み立て完成時において、蓋部材18の気体導入口26の上方(一次熱交換器3側)からの投影面上から逸脱しており、蓋部材18の気体排出口27の上方(排気筒6側)から投影面上に位置している。それ故に、ドレン排出管25に加わる燃焼ガスの風圧を低減させることができる。このことにより、中和器13に必要な水封高さを低下させることができる。即ち、中和器13の高さを低くすることができる。
周壁部22,24は、図4のようにケース本体17の長辺側の周壁を形成するものである。
一方、周壁部23は、図4のように前記した周壁部22,24に挟まれた位置にあり、ケース本体17の一方の短辺側の周壁を形成する。
周壁部23の内側面には、天地方向略中央に整流板90が設けられている。
整流板90は、燃焼ガスの流れ乱れを整える部材であり、燃焼ガスを速やかに気体排出口27に導く部材である。整流板90は、側面視すると略「く」の字状の部材である。即ち、周壁部23に固定される固定部91と固定部91の上端に斜め上方に延伸した上部整流部92と、固定部91の下端に斜め下方に延伸した下部整流部93とを有している。整流板90に燃焼ガスが衝突すると整流板90の内壁面に沿って方向転換され、天地方向上方に導かれる。
蓋部材18は、図3のように気体導入口26と、気体排出口27を有した略長方形の蓋体である。
気体導入口26は、燃焼装置作動時に燃焼部2から燃焼ガス流路8を通って流下した燃焼ガスを二次熱交用ケース15の内蔵空間14内に導入する開口である。気体導入口26は、熱交連通開口29の一部を仕切り板20によって覆うことによって形成されており、長方形状の開口となっている。気体導入口26は、従来の気体導入口の大きさに比べて大きい。具体的には、気体導入口26は、蓋部材18の全面積の20パーセントから50パーセントを占める大きなものである。そのため、二次熱交換器5内に燃焼ガスが導入されやすく、燃焼部2内の炉圧を低減することが可能である。言い換えると、一次熱交換器3から二次熱交換器5へ燃焼ガスが直線的にスムーズに移動するため、一次熱交用ケース12内に燃焼ガスが滞留することによる一次熱交換器3の熱変換効率の低下を防止することができる。
そして、気体導入口26と気体排出口27との間には所定の間隔が空けられている。具体的には、気体導入口26と気体排出口27は、本体部35の長径の0.8倍以上1.2倍以下の間隔を空けて配されている。
蓋本体19は、気体導入口26の3辺を形成する熱交連通開口29と、気体排出口27を有した略長方形の板体である。
熱交連通開口29と気体排出口27は、蓋本体19の長手方向lに所定の間隔を介して並列されている。言い換えると、熱交連通開口29と気体排出口27間には、間隔維持部28が形成されている。また、熱交連通開口29と気体排出口27は、蓋本体19の短手方向wのほぼ全域に亘って形成されている。具体的には、熱交連通開口29の短手方向wの長さと気体排出口27の長手方向wの長さは、蓋本体19の短手方向wの長さの70パーセントから90パーセントとなっている。
気体排出口27は、管路部材16の入水側ヘッダ30側,出水側ヘッダ31側(図3,図8参照)から離れた位置に形成されている。ケース本体17を基準にしていうと、気体排出口27は、周壁部23側(図3,図4参照)に寄った位置に形成されている。
底面部60は、平面視が長方形状となっている。底面部60は、互いに高さが異なる出側底面部61と入側底面部62と、出側底面部61と入側底面部62の両者を接続する傾斜部63から形成されている。具体的には、出側底面部61は入側底面部62に対して高さ方向h(天地方向)上方に位置しており、傾斜部63は、出側底面部61から入側底面部62にかけて下り傾斜している。図7に示される傾斜部63の傾斜角度α(入側底面部62と傾斜部63からなる角)は、5°〜30°となっている。
図7のように入側底面部62に立設した立壁部68の高さH1は、出側底面部61に立設した立壁部69の高さH2よりも長い。具体的には、張り出し壁部70,71が同一平面を形成する高さとなっている。
壁部66は、出側底面部61,入側底面部62の幅方向(蓋部材18の長手方向l)端部に直交方向に折り曲げられた立壁部72,73と、立壁部72,73の突出方向先端から内側方向に折り曲げられた張り出し壁部74,75から形成されている。張り出し壁部74,75と間隔維持部28はスポット溶着等の公知の方法で一体的に固定される。
管路部材16は、図3,8等に示すように、上記した複数(本実施形態においては6本)の受熱管32と、入水側ヘッダ30と、出水側ヘッダ31とを備えた環状の熱交換流路である。また管路部材16には、二次熱交用ケース15の短辺の壁面を構成する壁面部材33が設けられている。
管路部材16の各受熱管32は、主に熱交換を行う本体部35と、出入り管部36に分かれている。
本体部35は、図8のように平面視が楕円形のループを構成する部分であり、湯水が流れ方向を基準に時計回りの螺旋構造を構成していて楕円部分が5段に重なっている。本体部35の各段の間には図9のように隙間37が存在する。
各受熱管32のループ38a〜38fは、平行状態を維持して同心状に巻回されている。従って内側(ループの中心側)に位置する受熱管32(ループ38a)は、外側の受熱管32(ループ38f)に比べて全長が短い。
そして最下段の段部39B(図9参照)の末端部分が直線状に引き延ばされ入側管部46を形成している。即ち、最下段の段部39Bの直線部分41がそのまま延長されて入側管部46を構成している。入側管部46の末端には、入水側ヘッダ30が接続されている。
また、出側管部45は、最上段の段部39Aに繋がっており、入側管部46は最下段の段部39Bに引き出されている。即ち、出側管部45と入側管部46の間には高低差がある。即ち、出側管部45は上部にあり、入側管部46は下部にある。
壁面部材33から本体部35(湾曲部分43の端部)までの長さL1と、本体部35を構成する楕円の長径L2を比較すると、L2の方が大きい。
壁面部材33から本体部35までの長さL1は、本体部35の長径L2の40パーセントから80パーセントの範囲であることが望ましい。即ち、壁面部材33から本体部35までの長さL1が過度に小さいと、後述する第1空洞部82の大きさが小さくなってしまって流路抵抗が増大してしまう。逆に、L1が大きすぎると、熱交換に寄与する受熱管32の長さが短くなってしまい、熱交換効率が低下する。
スペーサー47は、図11のように、一本の線材を曲げ加工して作られたものである。
スペーサー47は、それぞれ行き線50と戻り線51で同一平面上の段部を構成し、上下の段部を縦姿勢の曲線部52a〜52eで接続したものである。また、スペーサー47は、行き線50と戻り線51を水平姿勢の曲線部53a〜53eで接続したものである。
即ち、最上段部には、線の端部55Aから前後方向wの後方に延びる最上段部行き線50aがあり、最上段部行き線50aの先端部が水平姿勢の曲線部53aに繋がっている。そして水平姿勢の曲線部53aから最上段部戻り線51aに繋がっている。即ち、最上段部行き線50aは、曲線部53aで折り返して最上段部戻り線51aに至る。最上段部行き線50aと最上段部戻り線51aは、使用状態の姿勢を基準とすると、ほぼ同一の高さの位置にあり、最上段部行き線50aと曲線部53aと最上段部戻り線51aによって最上部の段部56aが形成される。
ここで第2段戻り線51bは、使用状態の姿勢を基準とすると、第2段行き線50bとほぼ同一の高さの位置にあり、且つ最上段部行き線50aの真下の位置にある。そのため第2段行き線50bと曲線部53bと第2段戻り線51bによって第2段目の段部56bが形成される。
管路部材16は、その大部分が二次熱交用ケース15の内蔵空間14内に収納されている。即ち、ケース本体17と、蓋部材18と、管路部材16の壁面部材33と、が組み合わされて直方体の二次熱交用ケース15が形成されている。
そして、管路部材16の壁面部材33から先端側(本体部35側)の部位は、全てケース本体17の内蔵空間14内に収容されている。逆に言うと、入水側ヘッダ30と出水側ヘッダ31は、二次熱交用ケース15の外にある。
本体部収容領域80は、周壁部23によった位置に形成されている。即ち、本体部35は、周壁部23側によっている。また、入出管配置領域81は、整流空間領域85に比べて大きい。具体的には、入出管配置領域81の面積は整流空間領域85の面積の1.5倍から3倍となっている。
具体的には、仕切り板20は本体部35との間に所定の距離を隔てて配されており、仕切り板20と本体部35との間には所定の空間が形成されている。より詳細には、本体部35の最上段の段部39Aの直線部分40の上方に仕切り板20の出側底面部61が、最上段の段部39Aの直線部分41の上方に仕切り板20の入側底面部62が位置している。そして、直線部分40と出側底面部61との距離は、直線部分41と入側底面部62との距離と等しい。直線部分40と出側底面部61との距離(直線部分41と入側底面部62との距離)は、5mm〜15mm程度となっている。
底面部60の上方に空間64が配されているため、一次熱交換器3から流入される燃焼ガスの一部は空間64を通過するため、一次熱交換器3内の通路抵抗を低減することが可能である。
一方、天地方向下側に入側管部46を構成する受熱管32の束77が帯状に延びている。即ち天地方向下側であって、他方の長辺を構成する周壁部22寄りに位置に受熱管32の束77が帯状に延びている。
なお気体導入口26の内、前後方向後方側に位置する部分の一部は、その開口の僅かに下の位置に出側管部45を構成する受熱管32の束76が配されている。そのため、気体導入口26の内、前後方向後方側に位置する部分の一部は、実質的に出側管部45を構成する受熱管32の束76によって閉塞されている。一方、気体導入口26の前後方向前方側に位置する部分の一部は、これを閉塞する部材が存在しない。
即ち、周壁部22,24と管路部材16の本体部35との間には、前後方向wに空間がない。
同様に、排気筒6の下端は、気体排出口27を覆う。即ち、一次熱交用ケース12と二次熱交用ケース15と排気筒6は、気体導入口26及び気体排出口27を介して連通している。
入水側ヘッダ30及び出水側ヘッダ31は、二次熱交用ケース15の外部であって側方(図1において正面視右側)に配置されている。出水側ヘッダ31は、入水側ヘッダ30よりも上方かつ奥側に配置されている。入水側ヘッダ30には、図示しない配管を介して給水が行われる。給水源から供給された水は、複数の受熱管32に分岐して平行に流れ、出水側ヘッダ31から排出される。
また出水側ヘッダ31は図示しない配管によって一次熱交換器3に接続されており、出水側ヘッダ31から排出された水は、一次熱交換器3を流れる。
そのため、一次熱交換器3から二次熱交換器5内に燃焼ガスが流入する際の一次熱交換器3の流路抵抗を低減している。
そして、図14の矢印で示すように、二次熱交換器5の気体導入口26から二次熱交用ケース15の内蔵空間14内に導入される。
燃焼ガスの進入方向は、図14,図15の矢印A,B,Cで示すように、本体部35を構成する二次熱交用ケース15の底板部21に対して交差する方向である。
そして二次熱交換器5の二次熱交用ケース15の内蔵空間14内に導入された燃焼ガスの内、出側管部45近傍(前後方向後方側)から入った燃焼ガスは、矢印A,Bのように直ちに出側管部45を構成する受熱管32の束76と衝突する。即ち、気体導入口26の内、前後方向後方側に位置する部分の一部は、実質的に出側管部45を構成する受熱管32の束76によって閉塞されているので、前後方向後方側に位置する部分から入った燃焼ガスは、出側管部45を構成する受熱管32の束76と衝突し、当該部位の受熱管32と熱交換する。そして燃焼ガスの一部は、矢印Aのように受熱管32の間の隙間をすり抜けて下側の第2空洞部83に流れる。
また、二次熱交換器5の二次熱交用ケース15の内蔵空間14内に導入された燃焼ガスの内、入側管部46側(前後方向前方側)から入った燃焼ガスは、図14,図15の矢印Cの様に、そのまま直接下方向に流れて二次熱交用ケース15内の第1空洞部82に入り、二次熱交用ケース15の底部分にある入側管部46と衝突し、当該部位の受熱管32と熱交換する。
具体的には、第1空洞部82又は第2空洞部83に入った燃焼ガスは、図15の矢印A,B,Cのように本体部35の段部間に形成されている隙間37や、底板部21と本体部35との隙間、仕切り板20と本体部35との隙間を通って、気体排出口27側に流れる。
2 燃焼部
5 二次熱交換器
8 燃焼ガス流路
14 内蔵空間(空間)
15 二次熱交用ケース(ケース部材)
25 ドレン排出管
26 気体導入口
27 気体排出口
35 本体部
40,41 直線部分(直線部)
45 出側管部(出側流通部)
46 入側管部(入側流通部)
82 第1空洞部(空隙部)
83 第2空洞部(空隙部)
Claims (7)
- 燃焼部と、燃焼部で生成された燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路と、当該燃焼ガス流路の一部を構成し燃焼ガスの熱エネルギーを回収して湯水又は熱媒体を加熱する一次熱交換器及び二次熱交換器を有した燃焼装置であって、
前記二次熱交換器は、前記一次熱交換器を通過した燃焼ガスを用いて熱交換するものであり、
前記二次熱交換器は、燃焼ガスが通過するケース部材と、湯水又は熱媒体が流れる液体流通部材を有し、
ケース部材は、液体流通部材を内蔵可能な空間を有し、
ケース部材は、燃焼ガスが前記空間に導入される気体導入口と、燃焼ガスを排出する気体排出口とを有していてその内部が燃焼ガス流路として機能し、
前記液体流通部材は、主に熱交換を行う本体部と、本体部に湯水又は熱媒体を導入する入側流通部と、本体部から湯水又は熱媒体を排出する出側流通部と、を有し、
前記本体部はケース部材の内部であって前記気体導入口と前記気体排出口の間にあり、且つ前記本体部の全部または大半部分は気体導入口の投影面から逸脱していて気体導入口の近傍には空隙部があり、
前記ケース部材は、蓋本体と、仕切り板を有し、
前記蓋本体は、前記一次熱交換器内と連通する熱交連通開口を有し、
前記仕切り板は、前記熱交連通開口の一部を塞ぐように設けられて、前記気体導入口を形成しており、
前記仕切り板は、さらに、その底面部が蓋本体の天面に対して天地方向下方に位置し、前記底面部の上方に第2空間が形成されており、
前記熱交連通開口から進入した燃焼ガスの一部は、当該第2空間内で前記仕切り板の天面に沿って前記気体導入口に導入され、
気体導入口から導入された燃焼ガスは、空隙部で方向を変え、前記ケース部材で構成される燃焼ガス流路の断面の略全部を通過して本体部側に流れ、気体排出口から排出されることを特徴とする燃焼装置。 - 液体流通部材の本体部の90パーセント以上の部分が気体導入口の投影面から逸脱していることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記仕切り板の一部は、前記本体部に対して対向するものであり、
前記仕切り板の本体部に対向する部位は、前記本体部に対して所定の間隔が空くように前記本体部側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。 - 本体部は、燃焼ガスの流れ方向に沿って延びる直線部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
- 本体部は、気体排出口側に偏在していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置。
- 前記ケース部材内で且つ燃焼ガス流路の燃焼ガス流れ方向の下流側であって、気体導入口から逸脱した位置に、ドレンを排出するドレン排出管が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置。
- 前記出側流通部は、前記気体導入口に対向しており、
前記気体導入口から導入された燃焼ガスの一部は、前記出側流通部に衝突した後に本体部を通過することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼装置。
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