JP2009243725A - 潜熱回収式熱源機 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気口からドレンを飛散させることなく外部に漏れる騒音を抑えるようにする潜熱回収式熱源機を提供する。
【解決手段】潜熱回収式熱源機1は熱交換室60の排気出口64から排気口53に至るように上り勾配に傾斜配置された排気整流用上板7および排気整流用下板8により上下壁が形成され、熱交換室60内の燃焼排気が排気出口64から排気口53に流れる主排気通路R1を形成する排気ダクト9を備える。熱交換室60を形成する排気案内板61にはバイパス入口孔65が設けられるともに、排気ダクト9を形成する排気整流用上板7にはバイパス出口孔74が設けられ、熱交換室60内の燃焼排気が熱交換室60とケーシング50との間の空間Aを通ってバイパス出口孔74から排気ダクト9内に流れる副排気通路R2が形成される。バイパス出口孔74の排気ダクト9内の前方には排気口53から隠れる大きさのカバー部分Kが立ちはだかるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、騒音対策を講じた潜熱回収式熱源機に関する。
従来、給湯器は、ガスバーナの燃焼音、給気ファンの駆動音、排気ガスの排気音等が排気口を通じて外部に漏れ出して騒音となる不都合があった。そのため、給湯器には各種の騒音対策が講じられている(特許文献1、特許文献2、特許文献3等)。例えば、図6に示す給湯器によれば、熱交換器602の排気出口603から器具の排気口604に至る排気通路を屈曲させたダクト整流板606を設け、このダクト整流板606の下方整流部612と上方整流部613との間に吸音材616を設け、この吸音材616によって音を吸収し騒音を低減させるようにしている(特許文献1)。また、図7に示す給湯器によれば、熱交換器701の排気出口から器具の排気口703に至る排気通路を通路長さの異なる前側排気通路704と後側排気通路705に2分割するとともに排気口703の手前の合流部707で合流させる構成とし、各排気通路704,705によって騒音の波長に位相差をもたせ、合流部707で互いに干渉させることにより燃焼音を打ち消し合わせて騒音を低減させるようにしている(特許文献2、特許文献3)。
特開2000−227213号公報 実公平8−10742号公報 実開平2−144366号公報
ところで、給湯器(熱源機)として、燃焼排気中の水蒸気から潜熱を回収する潜熱回収式の給湯器がある。この潜熱回収式給湯器は、顕熱熱交換器の排気下流位置に、燃焼排気から潜熱を吸収する潜熱熱交換器を備え、これまで約80%程度が限界であった熱効率を約95%まで向上させることを可能とするものである。
上述の図6、図7に示す各従来例は、いずれも潜熱熱交換器を備えていない給湯器であるが、潜熱回収式給湯器においても上記同様の騒音対策を講じることが考えられる。ところが、潜熱回収式給湯器の場合は、潜熱熱交換器上で強酸性のドレンが常時発生するため、排気通路に吸音材を設けると、吸音材にドレンが付着して吸音率を低下させたり、吸音材が腐食し耐久性を低下させるおそれがある。一方、排気通路を2分割して副排気通路を設けると、排気流によって巻き込まれるドレンが副排気通路を通って器具外へ飛散する不具合を起こすおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、排気口からドレンを飛散させることなく外部に漏れる騒音を抑えるようにする潜熱回収式熱源機を提供することを課題とする。
本発明に係る潜熱回収式熱源機は、
燃焼排気から顕熱を吸収する顕熱熱交換器を備えた一次熱交換室の排気下流位置に、燃焼排気から潜熱を吸収する潜熱熱交換器を備えた二次熱交換室を配設する潜熱回収式熱源機において、
上記二次熱交換室は、
箱体に形成され、その前板に燃焼排気を器具外へ排出する排気口が開設されたケーシングと、
上記ケーシング内の上部域に取り付けられた排気案内板および上記ケーシング内の下部域に取り付けられたドレン案内板により上記潜熱熱交換器の上下を囲うとともに、上記ドレン案内板の後部に上記一次熱交換室からの燃焼排気を流入させる排気入口が開設され、上記排気案内板と上記ドレン案内板の前部側の端部間の開口により燃焼排気を排出させる排気出口が形成された熱交換室と、
上記排気出口から上記排気口に至るように上り勾配に傾斜配置された排気整流用上板および排気整流用下板により上下壁が形成され、上記熱交換室内の燃焼排気が上記排気出口から上記排気口に流れる主排気通路を形成する排気ダクトとを備え、
上記熱交換室を形成する排気案内板にはバイパス入口孔が設けられるともに、上記排気ダクトを形成する排気整流用上板にはバイパス出口孔が設けられ、上記熱交換室内の燃焼排気が上記バイパス入口孔から熱交換室とケーシングとの間の空間を通って上記バイパス出口孔から上記排気ダクト内に流れる副排気通路が形成され、
上記バイパス出口孔の上記排気ダクト内の前方には、上記排気口から隠れる大きさのカバー部分が立ちはだかるように形成されている。
上記構成より、二次熱交換室には、燃焼排気の排気通路を主排気通路と副排気通路の2つの通路を設け、これら主排気通路と副排気通路を排気ダクトで合流させる構成とし、これにより、主排気通路と副排気通路にそれぞれ分かれて伝わって来た騒音をバイパス出口孔を設けた排気ダクトの排気合流部で互いに干渉させて打ち消し合わせることができる。従って、バーナ燃焼音、排気音等の音を打ち消し合わせて排気口から器具外に漏れる騒音を低減することができる。
しかも、上記バイパス出口孔の上記排気ダクト内の前方には、上記排気口から隠れる大きさのカバー部分が立ちはだかるように形成されているので、バイパス出口孔から排気ダクト内に流出される燃焼排気中にドレンが巻き込まれていても、そのドレンは、上記カバー部分に当って落下されて排気口から器具外へ飛散されることを防ぐことができる。
上記排気ダクトの出口寸法に対して上記排気口寸法が小さく形成されており、
上記バイパス出口孔は、上記排気整流用上板において上記排気出口から上記排気口に至るように上り勾配に傾斜された傾斜板部の前端両角部を切り欠いて左右にそれぞれ形成され、且つ左右のバイパス出口孔は、上記カバー部となる上記排気口の左右両側の前板部分に隠れる大きさの寸法に設定されているように構成してもよい。
これにより、上記排気ダクトの出口寸法に対して上記排気口寸法が小さく形成されているので、器具外に騒音が漏れることを一層抑えることができる。しかも、上記排気口の左右両側の前板部分が上記バイパス出口孔の前方に立ちはだかるカバー部分となるので、この前板部分によってバイパス出口孔から排気ダクト内に流出される燃焼排気中に巻き込んでいるドレンが上記排気口から器具外へ飛散されることを防ぐことができる。
上記バイパス入口孔は、上記熱交換室内の排気下流側に配置されていることが好ましい。
これにより、潜熱熱交換器で熱交換せずに上記バイパス入口孔から流出する燃焼排気の割合を少なくすることができ、熱効率を低下させることもない。
以上のように、本発明によれば、潜熱回収式熱源機として、排気口からドレンを飛散させることなく外部に漏れる騒音を低減することができる。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
図1の全体構成図に示すように、潜熱回収式の給湯器(熱源機)1は、外装ケース10内に、燃焼室3、一次熱交換室4、二次熱交換室5が設けられている。
燃焼室3は、上方を開放する矩形状のバーナ箱30と、バーナ箱30内に配設されたガスバーナ31とを備えている。また、バーナ箱30の底板には、ガスバーナ31に燃焼用空気を供給する給気ファン2が接続されている。
一次熱交換室4は、上方及び下方を開放する角筒状の胴枠40と、胴枠40内に配設された顕熱熱交換器41とを備えている。胴枠40は、下端部がバーナ箱30の上端部に連設されている。顕熱熱交換器41は、多数のフィンが並設された第一吸熱フィン群42と、第一吸熱フィン群42を蛇行状に貫通する第一吸熱管43とにより構成されている。第一吸熱管43は、銅製パイプ等により形成されている。
二次熱交換室5は、下方を開放する矩形状のケーシング50と、ケーシング50内に配設された潜熱熱交換器51とを備えている。ケーシング50は、下端部が胴枠40の上端部に連設されている。潜熱熱交換器51は、ケーシング50内に蛇行状に配設する第二吸熱管52により構成されている。第二吸熱管52は、耐酸性のあるチタン製パイプ、ステンレス製パイプ等により形成されている。また、二次熱交換室5の底部には、ドレン受け部11が設けられており、このドレン受け部11には、ドレン中和装置13に接続されたドレン排出管12が接続されている。
上記第二吸熱管52は、その上流端には水道管や温水暖房機の戻り管等の冷水を導く給水管(図示せず)が接続され、下流端には上記第一吸熱管43の上流端が接続されている。そして、上記第一吸熱管43の下流端には、浴室、台所のカラン、温水暖房機等に温水を導く出湯管(図示せず)が接続されている。
次に、二次熱交換室5の構成を詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、ケーシング50は、前板501、後板502、左側板503、右側板504及び天井板505を有し、下方に開放した矩形状の箱体に形成されている。前板501の略中央部には、横長矩形状の排気口53が設けられている。この排気口53には、排気トップ54が取り付けられている(図2参照)。また、ケーシング50内は、上部域に排気案内板61が取り付けられ、下部域にドレン案内板62が取り付けられている。従って、これら、排気案内板61、ドレン案内板62、ケーシング50の左側板503及び右側板504により囲まれた内部が熱交換室60となっている。そして、この熱交換室60内に潜熱熱交換器51が配設されている(図2参照)。
上記排気案内板61は、後部がケーシング50の天井板505に溶接等により接続され、排気口53がある前板501に向かって下り勾配に傾斜配置されている。そして、排気案内板61の中間部610の前端に連設する前部611は、下方に屈曲形成されている。また、この排気案内板61の左右端は、それぞれケーシング50の左側板503及び右側板504に密着されている。一方、上記ドレン案内板62は、後端がケーシング50の後板502に溶接等により接続され、排気口53がある前板501に向かって下り勾配に傾斜配置されている。このドレン案内板62の左右端も、それぞれケーシング50の左側板503及び右側板504に密着されている。
そして、ドレン案内板62の後部には、一次熱交換室4から燃焼排気を熱交換室60内に導入する横長の排気入口63が形成されており、また、排気案内板61の前部611の下端とドレン案内板62の前端との間の開口により燃焼排気を熱交換室60内から排出させる排気出口64が形成されている。この排気出口64は、対向する前板501に開設された排気口53よりも低い位置に配置されている。そして、排気出口64と排気口53との間には、排気整流用上板7と排気整流用下板8とが配設されている。排気整流用下板8の下部には、漏斗状のドレン受け部11が配設されている。
上記排気整流用上板7は、排気案内板61の前部611の下端から排気口53に至るように上り勾配に傾斜した傾斜板部71と、傾斜板部71の前端から上方に立設して前板501の裏面に溶接等により取り付けられた取付板部72と、傾斜板部71の後端に連設されて上方に向かって屈曲形成された樋部73とにより構成されている。一方、上記排気整流用下板8は、ドレン案内板62の前端に溶接等により取り付けられてドレン受け部11まで延設するように下り勾配に傾斜した第一傾斜板部82と、第一傾斜板部82の前端から排気口53の下辺に至るように上り勾配に傾斜した第二傾斜板部81とにより構成されている。従って、これら、排気整流用上板7、排気整流用下板8、ケーシング50の左側板503及び右側板504により、熱交換室60の排気出口64からケーシング50の排気口53までを連通する排気ダクト9が形成される。これにより、熱交換室60内の燃焼排気が排気出口64を通過して排気ダクト9内に流れ込むようになっており、この通路が主排気通路R1となっている。
一方、熱交換室60を構成する排気案内板61には、熱交換室60内の燃焼排気を熱交換室60とケーシング50との間の空間Aに導入するバイパス入口孔65が形成され、また、排気ダクト9を構成する排気整流用上板7には、上記の空間Aから燃焼排気を排気ダクト9内に排出するバイパス出口孔74が形成されている(図2、図4を参照)。すなわち、上記の主排気通路R1とは別に、熱交換室60内の燃焼排気がバイパス入口孔65から熱交換室60とケーシング50との間の空間Aを通ってバイパス出口孔74から排気ダクト9内に流れ込むようになっており、この通路が副排気通路R2となっている。
このように、燃焼排気の排気通路を主排気通路R1と副排気通路R2の2つに分け、これら主排気通路R1と副排気通路R2を排気ダクト9で合流させて互いに干渉させる構成としている。
上記バイパス入口孔65は、排気案内板61を貫通形成した複数の貫通孔により構成されている。これらの貫通孔からなるバイパス入口孔65は、熱交換室60内の排気下流側にできるだけ配置することが好ましく、図2、図4に示すものでは、排気案内板61の中間部610において屈曲した前部611の近傍に形成されている。これにより、潜熱熱交換器51で熱交換されずにバイパス入口孔65から流出する燃焼排気の割合を少なくすることができ、熱効率の低下を防ぐことができる。なお、上記バイパス入口孔65は、排気案内板61の前部611の傾斜面に形成するようにしてもよい。
一方、上記バイパス出口孔74は、排気整流用上板7の傾斜板部71の前端両角部を切り欠いて左右にそれぞれ形成されている。排気整流用上板7と排気整流用下板8とによる排気ダクト9の出口91の横幅は、前板501の横幅寸法と略等しい大きさに設定されているのに対し、前板501に開設した排気口53の横幅は、前板501の横幅寸法よりも短い大きさに設定されている(図3参照)。すなわち、排気口53の横幅寸法は、排気ダクト9の出口91の横幅寸法よりも短くなっている。そして、左右のバイパス出口孔74は、排気整流用上板7の傾斜板部71の左右端部からそれぞれ排気口53に侵入しない範囲を切り欠いて形成され、排気口53の左右両側の前板501部分に隠れる大きさの寸法に設定されている。なお、図3、図4に示すバイパス出口孔74は、排気口53の左右辺に達する長さに切り欠かれている。これにより、排気ダクト9内における各バイパス出口孔74の前方には、排気口53の左右両側の前板501が立ちはだかってカバー部分Kとなる。従って、バイパス出口孔74から排気ダクト9内に流出される燃焼排気中にドレンが巻き込まれていても、ドレンは、排気口53の左右両側の前板501の部分(カバー部分K)に当って落下されて排気口53から飛散されることを防ぐことができる。
以上の構成を備える潜熱回収式給湯器1では、燃焼室3においてガスバーナ31の燃焼により高温の燃焼排気が生成され、この燃焼排気は、上記給気ファン2によって一次熱交換室4、二次熱交換室5へ順に送り込まれる。すると、上記燃焼室3から燃焼排気が送り込まれた一次熱交換室4では、第一吸熱フィン群42を介して第一吸熱管43内を流れる低温水が燃焼排気から顕熱を吸収して熱交換加熱される。次いで、上記一次熱交換室4を通過した燃焼排気が二次熱交換室5の潜熱熱交換器51に送り込まれると、第二吸熱管52内を流れる水が燃焼排気中の水蒸気から潜熱を吸収して熱交換加熱される。そして、潜熱が吸収された後の燃焼排気は、排気トップ54から器具外へ排出される。
ところで、上記二次熱交換室5においては、上述のように、排気出口64に排気ダクト9を連通接続して熱交換室60内の燃焼排気を排気出口64から排気ダクト9へ送り込む主排気通路R1と、排気案内板61にバイパス入口孔65を設けるとともに排気ダクト9を構成する排気整流用上板7にバイパス出口孔74を設け、熱交換室60内の燃焼排気をバイパス入口孔65から熱交換室60とケーシング50の間の空間Aに導入してバイパス出口孔74から排気ダクト9へ送り込む副排気通路R2とが形成されている。すなわち、排気通路が上記主排気通路R1と上記副排気通路R2とに2分割されるとともに、上記バイパス出口孔74を設けた排気ダクト9の箇所が上記主排気通路R1と上記副排気通路R2との排気合流部として構成されている。
従って、排気入口63を介して熱交換室60内の後部に送り込まれた燃焼排気は、排気案内板61に沿って前方へ流されて潜熱熱交換器51を通過した後、排気案内板61の前部611に沿って下方の排気出口64へ誘導され、この排気出口64を通って排気ダクト9内へ流れ込む。また同時に、潜熱熱交換器51を通過して上方へ誘導された燃焼排気は、バイパス入口孔65を通って熱交換室60とケーシング50の間の空間Aに導かれて、ケーシング50の天井板505及び前板501に沿って下方へ誘導され、排気整流用上板7に設けられたバイパス出口孔74を通って排気ダクト9内へ流れ込む。
このように、二次熱交換室5では、燃焼排気の排気通路を主排気通路R1と副排気通路R2の2つの通路に分け、これら主排気通路R1と副排気通路R2を排気ダクト9で合流させる構成とし、これにより、主排気通路R1と副排気通路R2にそれぞれ分かれて伝わって来た騒音をバイパス出口孔74を設けた排気ダクト9の排気合流部で互いに干渉させて打ち消し合わせることができる。すなわち、各排気通路R1,R2によって騒音の波長に位相差をもたせ、排気ダクト9の排気合流部で互いに騒音の波長を干渉させることにより騒音を打ち消し合わせる。従って、バーナ燃焼音、排気音等の音を打ち消し合わせて排気口53から器具外に漏れる騒音を低減することができる。なお、実験機では、特に、低周波側(100Hz)の騒音値を減少させるのに有効であった。
一方、上記潜熱熱交換器51においては、燃焼排気から潜熱を吸収する際に燃焼排気中の水蒸気が凝縮されることにより強酸性のドレンが潜熱熱交換器51上に生成される。このドレンのほとんどは、下方のドレン案内板62上に滴下されてドレン案内板62の傾斜に沿って前方へ流されて排気整流用下板8のスリット83を通ってドレン受け部11に集められ、ドレン排出管12を介してドレン中和装置13内に回収されて中和処理された後、器具外の下水へ排水される。
ところが、潜熱熱交換器51上に付着等したドレンの一部が燃焼排気中に乗ってバイパス入口孔65から熱交換室60とケーシング50の間の空間A内に侵入する場合がある。また、バイパス入口孔65から空間A内に導入された燃焼排気が天井板505及び前板501で冷やされることによってこの空間A内でドレンが生成される場合がある。このような場合でも、各バイパス出口孔74の前方には、排気口53の左右両側の前板501の部分が立ちはだかってカバー部分Kとなっているので、バイパス出口孔74から排気ダクト9内に流出される燃焼排気中にドレンが巻き込まれていても、そのドレンは、排気口53の左右両側の前板501部分(カバー部分K)に当って落下されて排気口53から器具外へ飛散されることを防ぐことができる。
以上のことから、本実施形態による潜熱回収式給湯器1によれば、排気口53からドレンを飛散させることなく外部に漏れる騒音を低減することができる。また、上記バイパス入口孔65は、熱交換室60の排気下流側にできるだけ配置するように排気案内板61の屈曲した前部の手前に形成されているので、熱交換せずにバイパス入口孔65から流出する燃焼排気の割合を少なくすることができ、熱効率を低下させることもない。
加えて、排気ダクト9を上り勾配に傾斜配設することにより、排気出口64から伝わって来る騒音が、排気トップ54の開放端から器具外に漏れることを抑制することができる。しかも、排気トップ54の排気ダクト9に続く延長通路55も上り勾配に傾斜させることによって、排気トップ54の開放端までの燃焼排気の流れが一層スムーズになり、器具外に漏れる騒音がさらに抑制される。また、排気ダクト9は、上流端よりも下流端が狭くなるように排気整流用上板7と排気整流用下板8の傾斜角度が所定に設定されているので、器具外に騒音が漏れることを抑えることができる。さらには、排気口53を排気ダクト9の出口91よりも狭く形成することによっても器具外に騒音が漏れることが抑えられる。
また、排気整流用上板7の樋部73内には排気案内板61の前部611の下端が非接触状態に配置されている。従って、排気案内板61の内面に付着したドレンは、排気案内板61の前部611の下端から樋部73内へ滴下され、樋部73内に溜まる。よって、排気案内板61の内面に付着したドレンが排気出口64から排気ダクト9へ流れ込む燃焼排気に巻き込まれて器具外へ飛散することが防止される。
排気整流用上板7の幅方向の長さは、両端部にケーシング50の左側板503と右側板504との間に僅かに隙間が形成される長さに設定されており、排気整流用下板8の幅方向の両端部は、左側板503と右側板504に密着する長さに設定されている。従って、樋部73に溜まったドレンは、両端の隙間に達するとケーシング50の左側板503、右側板504を伝って下方の排気整流用下板8上に流下される。
また、排気ダクト9を排気出口64から上り勾配に傾斜して配置するので、排気ダクト9を構成する排気整流用下板8が排気出口64から排気ダクト9へ流れ込む燃焼排気に対して立ちはだかった状態となる。従って、排気出口64から排気ダクト9へ流れ込む燃焼排気中にドレンが巻き込まれていても、そのドレンは、排気整流用下板8によって落下され、排気口53から飛散することを防止することができる。しかも、排気口53から排気トップ54の延長通路55が延長されていることから、器具外へドレンが飛散するのを一層確実に防止することができる。
そして、排気整流用下板8は、第一傾斜板部82が下り勾配に形成されるとともに第二傾斜板部81が上り勾配に形成され、第一傾斜板部82の前端に複数のスリット83が形成されている。従って、排気整流用下板8上に流れ込んだドレンは、スリット83を介してドレン受け部11内に流されることとなる。このようにして、熱交換室60内で生成されるドレンは、ドレン受け部11に集められ、排気口53から器具外へ飛散されることが防止される。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されず、本発明の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
例えば、図5に示すように、上記バイパス出口孔74は、排気整流用上板7の左右端部をそれぞれ切り欠いて形成するとともに、その切欠き片を前板501側に垂設させてカバー部分K’を構成するようにしてもよい。
実施の形態による潜熱回収式給湯器の全体構成を示す断面図である。 実施の形態による潜熱回収式給湯器における二次熱交換室の部分を拡大して示す拡大断面図である。 実施の形態による潜熱回収式給湯器における二次熱交換室の部分を示す正面図である。 実施の形態による潜熱回収式給湯器における二次熱交換室の内部構成を模式的に示す斜視図である。 他の実施の形態による潜熱回収式給湯器における二次熱交換室の内部構成を模式的に示す斜視図である。 騒音対策が講じられた従来の給湯器の構成を示す断面図である。 他の騒音対策が講じられた従来の給湯器の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 潜熱回収式給湯器(熱源機)
4 一次熱交換室
5 二次熱交換室
7 排気整流用上板
8 排気整流用下板
9 排気ダクト
41 顕熱熱交換器
50 ケーシング
51 潜熱熱交換器
53 排気口
60 熱交換室
61 排気案内板
62 ドレン案内板
63 排気入口
64 排気出口
65 バイパス入口孔
71 傾斜板部
74 バイパス出口孔
501 前板
A 空間
K カバー部分
R1 主排気通路
R2 副排気通路

Claims (3)

  1. 燃焼排気から顕熱を吸収する顕熱熱交換器を備えた一次熱交換室の排気下流位置に、燃焼排気から潜熱を吸収する潜熱熱交換器を備えた二次熱交換室を配設する潜熱回収式熱源機において、
    上記二次熱交換室は、
    箱体に形成され、その前板に燃焼排気を器具外へ排出する排気口が開設されたケーシングと、
    上記ケーシング内の上部域に取り付けられた排気案内板および上記ケーシング内の下部域に取り付けられたドレン案内板により上記潜熱熱交換器の上下を囲うとともに、上記ドレン案内板の後部に上記一次熱交換室からの燃焼排気を流入させる排気入口が開設され、上記排気案内板と上記ドレン案内板の前部側の端部間の開口により燃焼排気を排出させる排気出口が形成された熱交換室と、
    上記排気出口から上記排気口に至るように上り勾配に傾斜配置された排気整流用上板および排気整流用下板により上下壁が形成され、上記熱交換室内の燃焼排気が上記排気出口から上記排気口に流れる主排気通路を形成する排気ダクトとを備え、
    上記熱交換室を形成する排気案内板にはバイパス入口孔が設けられるともに、上記排気ダクトを形成する排気整流用上板にはバイパス出口孔が設けられ、上記熱交換室内の燃焼排気が上記バイパス入口孔から熱交換室とケーシングとの間の空間を通って上記バイパス出口孔から上記排気ダクト内に流れる副排気通路が形成され、
    上記バイパス出口孔の上記排気ダクト内の前方には、上記排気口から隠れる大きさのカバー部分が立ちはだかるように形成されている潜熱回収式熱源機。
  2. 請求項1に記載の潜熱回収式熱源機において、
    上記排気ダクトの出口寸法に対して上記排気口寸法が小さく形成されており、
    上記バイパス出口孔は、上記排気整流用上板において上記排気出口から上記排気口に至るように上り勾配に傾斜された傾斜板部の前端両角部を切り欠いて左右にそれぞれ形成され、且つ左右のバイパス出口孔は、上記カバー部となる上記排気口の左右両側の前板部分に隠れる大きさの寸法に設定されている潜熱回収式熱源機。
  3. 請求項1又は2に記載の潜熱回収式熱源機において、
    上記バイパス入口孔は、上記熱交換室内の排気下流側に配置されている潜熱回収式熱源機。
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