JP4719101B2 - 潜熱回収型の熱交換器 - Google Patents

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本発明は、ガスバーナで生成される燃焼排気を露点以下に冷却して含有水蒸気を凝縮することにより、前記燃焼排気から潜熱を回収する形式の潜熱回収型の熱交換器に関する。
図4は、従来の潜熱回収型の熱交換器を備えた給湯機の縦断面図である。
このものでは、本体ケース(H)内に設けられた給気ファン(90)の上方に連設されたバーナ箱(91)内にはガスバーナ(92)が配設されている。
前記バーナ箱(91)の上方にはガスバーナ(92)の燃焼排気から顕熱を回収する潜熱回収型の熱交換器、即ち、顕熱熱交換器(93)が配設されており、顕熱熱交換器(93)には上記顕熱を吸収する為の吸熱パイプ(93a)が配設されている。尚、前記吸熱パイプ(93a)は、図4の紙面に対して前後に往復するように蛇行する一本の銅パイプで構成されており、その下流端(94)から温水が取出せるようになっている。
前記顕熱熱交換器(93)が配設された胴枠(95)の上方には、顕熱熱交換器(93)を通過した燃焼排気を露点以下に冷却して含有水蒸気を凝縮させる潜熱熱交換器(96)が配設されている。
潜熱熱交換器(96)は、燃焼排気から潜熱を吸収する吸熱パイプ(96a)を具備し、該吸熱パイプ(96a)の上流端は上水道等に配管接続されていると共に、下流端は既述顕熱熱交換器(93)を構成する吸熱パイプ(93a)の上流端に連結されている。
図5に示すように、吸熱パイプ(96a)は、表面が蛇腹状に形成されていると共に、全体として波形に屈曲されており、吸熱パイプ(96a)(96a)が水平方向へ相互にずれた状態に配設されている。これにより、燃焼排気は、吸熱パイプ(96a)(96a)間を上下及び水平方向に縫うように流れて下流側へ移動する。
図4に示すように、潜熱熱交換器(96)のケーシング(97)内には、吸熱パイプ(96a)群の上方に配設された排気案内板(98)と、吸熱パイプ(96a)群から滴下するドレンを後述のドレン集合溝(80)に案内するドレン案内板(99)とが設けられており、前記ケーシング(97)の横方向(図4の紙面に対して前後の方向)に対向する一対の壁板、排気案内板(98)、及びドレン案内板(99)で囲まれる吸熱パイプ(96a)群の配設部が潜熱回収室(83)になっている。ドレン案内板(99)は、排気出口(84)に向けて低くなるように傾斜していると共に、該傾斜部の上端側が潜熱回収室(83)への排気入口(86)になっている。
又、ドレン案内板(99)の排気出口(84)側の端部にはドレン集合溝(80)が凹設されており、該ドレン集合溝(80)に集められた強酸性のドレンは、排液管(81)を通過して図示しない中和装置に流入し、該中和装置で中和された後に下水に排出されるようになっている。
排気案内板(98)は吸熱パイプ(96a)の配設域に沿って燃焼排気が流れるように、下流側に向けて傾斜していると共に、下流端は下方に屈曲されて垂下壁(82)となっている。
又、潜熱熱交換器(96)のケーシング(97)を構成する前板(97a)の上部には、燃焼排気を機外に排出する為の排気トップ(85)が配設されている。
このものでは、給気ファン(90)を作動させると共にガスバーナ(92)を燃焼させると、ガスバーナ(92)からの燃焼排気は、顕熱熱交換器(93)を通過して、排気入口(86)から潜熱熱交換器(96)に流入し、排気出口(84)から排気トップ(85)を経て機外に排出される。
すると、ガスバーナ(92)からの燃焼排気の顕熱は顕熱熱交換器(93)で吸収される一方、顕熱熱交換器(93)を通過した燃焼排気は潜熱熱交換器(96)の吸熱パイプ(96a)群で露点以下に冷却され、燃焼排気から潜熱が回収される。
これにより、ガスバーナ(92)で生成される燃焼排気から、顕熱と潜熱が回収され、熱効率の高い給湯機が構成される。
特開2004−232922号公報
しかしながら、図4の給湯機に組み込まれた前記従来の潜熱熱交換器(96)では、燃焼排気の一部が、排気入口(86)→吸熱パイプ(96a)群とドレン案内板(99)の隙間(G)→排気出口(84)の経路で短絡的に流れ、吸熱パイプ(96a)群と十分な熱交換を行うことなく機外に排出されることから、潜熱熱交換器(96)の熱効率が未だ不十分であるという問題があった。
上記問題について更に詳述する。
図4,5に表れる潜熱熱交換器(96)のドレン案内板(99)は、ほぼ全体が単純な平板状に形成されている。従って、ドレン案内板(99)を吸熱パイプ(96a)側に接近させると、ドレン案内板(99)上のドレンの流動を許容する為の前記隙間(G)が実質的に消失し、これにより、前記ドレンがドレン集合溝(80)側に円滑に流れない。
かかる背景の下、上記従来のものでは、前記ドレンの円滑な流れを確保できる程度の大きさの隙間(G)が、吸熱パイプ(96a)群の配設部の下方全域に広がるように形成している。その結果、前記大きさの隙間(G)が吸熱パイプ(96a)群の下部全域に亘って燃焼排気の熱交換を阻害するから、潜熱熱交換器(96)の熱効率を十分に大きくすることができないのである。
又、図6に示すように、ドレン案内板(99)は、ビス(87)で潜熱熱交換器(96)の側板(96b)に固定されるが、前記ビス(87)のネジ軸(87a)を逃がす為の空間をドレン案内板(99)と側板(96b)の上下間に確保する必要があり、かかる構成からも、ドレン案内板(99)と吸熱パイプ(96a)群との間に前記熱交換を阻害する隙間(G)が生じる。
尚、上記に於いては、吸熱パイプ(96a)群とその下方のドレン案内板(99)との関係について説明したが、同様に、上方の排気案内板(98)も吸熱パイプ(96a)に接近させ難く、吸熱パイプ(96a)群の配設域の上部の構造も、前記熱効率を阻害する原因になっている。
本発明は係る点に鑑みて成されたもので、
『ガスバーナからの燃焼排気が流入する排気入口側から吸熱パイプ群の配設域を経由して排気出口側に繋がる潜熱回収室が形成され、
前記潜熱回収室は、前記吸熱パイプ群の配設域を覆う態様で前記燃焼排気の流れに対して横方向から対向する壁板と、上下に対向する排気案内板とドレン案内板で囲まれるように形成されており、
前記排気入口側から前記潜熱回収室に流入したガスバーナからの燃焼排気を、被加熱水が流れる前記吸熱パイプ群で露点以下に冷却する潜熱回収型の熱交換器』に於いて、吸熱パイプ群に多くの燃焼排気を接触させ得る構造にし、これにより、熱効率の向上を図ることを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
前記ドレン案内板は、前記排気入口側から前記排気出口側に近付くに従って低くなるように傾斜しており、
前記ドレン案内板は、中央部に絞り加工により前記吸熱パイプ群に接近した絞り域と、前記絞り域の周囲に前記絞り域に比べて前記吸熱パイプ群から離れた非絞り域とを具備するとともに前記絞り域と前記非絞り域の段差によって前記絞り域の周囲に前記ドレン案内板の傾斜する方向に延びる凹溝を有しており、
前記凹溝を構成する非絞り域と前記吸熱パイプ群の上下間は、前記ドレンがドレン排出部に向けて流れるドレン通路である』ことである。
上記解決手段によれば、ドレン案内板が、排気入口側から排気出口側に近付くに従って低くなるように傾斜するとともに、中央部に吸熱パイプ群に接近した絞り域と、絞り域の周囲に絞り域に比べて吸熱パイプ群から離れた非絞り域とを具備しており、絞り域と非絞り域の段差によって絞り域の周囲にドレン案内板の傾斜する方向に延びる凹溝が形成されているから、吸熱パイプ群で生成されるドレンは、ドレン案内板の非絞り域と吸熱パイプ群の上下間(ドレン通路)をドレン排出部に向けて流れて排出される。
一方、ドレン案内板の絞り域は、前記非絞り域に比べて吸熱パイプ群に接近しているから、該接近した部分を流れる燃焼排気の層が厚くならず、燃焼排気が排気入口から吸熱パイプ群の配設域の下方を通過して排気出口に短絡的に流れるのを抑制することができる。これにより、吸熱パイプ群に多くの燃焼排気を接触させることができ、熱効率の向上が図れる。
[請求項に係る発明]
請求項に係る発明に於いて、
『前記ドレン案内板の絞り域の上面には、さらに
前記傾斜する方向に対して交差する方向に長い堤部が隆起している』ものでは、ドレンが前記堤部によって塞き止められ、その上流の排気入口側に逆流するのが確実に防止できる。
[請求項に係る発明]
請求項1または2に係る発明に於いて、
『前記ドレン案内板は、前記潜熱回収室の前記壁板にビスで固定されており、
前記非絞り域は、前記ドレン案内板に於ける前記ビスの下方に位置する部位に形成され、
前記絞り域と非絞り域の段差内に前記ビスの突出端が収まる構成である』ものでは、絞り域と非絞り域の段差内に前記ビスの突出端が収まるから、前記ビスの存在に影響されることなく、絞り域を吸熱パイプ群に接近させることができる。
[請求項に係る発明]
請求項1〜に係る発明に於いて、
『前記排気案内板は、中央部に絞り加工により前記吸熱パイプ群に接近した絞り域と、前記絞り域の周囲に前記絞り域に比べて吸熱パイプ群から離れた非絞り域とを具備している』構成にすれば、排気案内板と吸熱パイプ群の上下間を流れる燃焼排気の層が厚くなるのを防止することができる。従って、吸熱パイプ群の上部域に於いても、該吸熱パイプ群に多くの燃焼排気を接触させることができるから、熱効率が一層向上する。
[請求項に係る発明]
請求項1〜に係る発明に於いて、
『前記吸熱パイプは、蛇腹状の凹凸表面を有している』ものでは、吸熱パイプに於ける蛇腹状の凹凸面の谷部とドレン案内板の隙間をドレンが通過するから、ドレンの排出が一層円滑に行える。
本発明は次の特有の効果を有する。
請求項1に係る発明では、吸熱パイプ群に接近したドレン案内板の絞り域を流れる燃焼排気の層が厚くなるのを防止できるから、吸熱パイプ群に多くの燃焼排気を接触させることができて熱効率が向上する。
また、ドレン案内板の傾斜に沿ってドレンが円滑に流れてドレン排出部に移動する。
請求項に係る発明では、ドレンが、ドレン案内板に形成された堤部で塞き止められるから、排気入口側に逆流するのを確実に防止できる。
請求項に係る発明では、既述したように、ドレン案内板の絞り域と非絞り域の段差内に前記ビスの突出端が収まるから、前記ビスの存在に影響されることなく、絞り域を吸熱パイプ群に接近させることができる。
請求項に係る発明では、既述したように、吸熱パイプ群の上部域に於いても、吸熱パイプ群に多くの燃焼排気を接触させることができるから、熱効率が一層向上する。
請求項に係る発明では、既述したように、吸熱パイプに於ける蛇腹状の凹凸面の谷部とドレン案内板の隙間をドレンが通過するから、ドレンの排出が一層円滑に行える。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る潜熱回収型の熱交換器、即ち、潜熱熱交換器を組み込んだ暖房機能付き給湯機の断面図である。
本体ケース(H)内の下部には、矩形状のバーナ箱(31)とその上端開放部に連設された胴枠(32)から成る缶体(3)が設けられており、缶体(3)の上端開放部には、給湯用潜熱熱交換器(60)と暖房用潜熱熱交換器(70)が連設されている。
以下、各部の詳細を説明する。
[バーナ箱(31)及びその内部構造]
バーナ箱(31)の底板(310)に開設された給気口(311)には給気ファン(41)の吐出部が接続されていると共に、その上方には、給気ファン(41)から供給される燃焼用空気を場所的に均一化する為の透孔群が形成された分布板(51)が水平に配設されている。
バーナ箱(31)内は、二枚板構造の仕切壁(50)で暖房用燃焼部(25)と給湯用燃焼部(65)に横方向に区画されており、暖房用燃焼部(25)には暖房用バーナ(21)が、給湯用燃焼部(65)には給湯用バーナ(61)が、夫々、配設されている。
暖房用バーナ(21)は、バーナ箱(31)の前後方向(図1の紙面に垂直な方向)に長い扁平な単位バーナ(210)を厚さ方向に複数並設したものである。一方、給湯用バーナ(61)は前記暖房用バーナ(21)より大きな能力が必要なことから、暖房用バーナ(21)の単位バーナ(210)より多数の単位バーナ(610)を厚さ方向に並設して構成されている。
[胴枠(32)及びその内部構造]
胴枠(32)内には、暖房用燃焼部(25)の上方に位置する暖房用熱交換器(22)と、給湯用燃焼部(65)の上方に位置する給湯用熱交換器(62)が配設されており、これら両熱交換器(22)(62)は、既述各バーナ(21)(61)の燃焼排気から顕熱を回収する機能を有している。
暖房用熱交換器(22)は、前後方向に隙間を存して並設された多数の吸熱フィン(22a)群と、これら吸熱フィン(22a)群を貫通する蛇行状の吸熱パイプ(22b)とで構成されている。
暖房用熱交換器(22)の吸熱パイプ(22b)の上流端には後述する暖房用潜熱熱交換器(70)が接続されており、これにより、図示しない暖房用端末器に繋がる暖房用の戻り管→暖房用潜熱熱交換器(70)の吸熱パイプ(74)→暖房用熱交換器(22)の吸熱パイプ(22b)→暖房用の往き管→暖房用端末器と繋がる、暖房循環回路が形成される。
給湯用熱交換器(62)も、前記暖房用熱交換器(22)と同様、吸熱フィン(62a)群と、これを貫通する吸熱パイプ(62b)とで構成されている。
給湯用熱交換器(62)の吸熱パイプ(62b)の上流端には後述する給湯用潜熱熱交換器(60)が接続されており、これにより、図示しない給水管→給湯用潜熱熱交換器(60)の吸熱パイプ(64)→給湯用熱交換器(62)の吸熱パイプ(62b)→該吸熱パイプ(62b)の下流端に接続された出湯管(図示せず)→該出湯管に接続された出湯蛇口、と繋がる経路が形成される。そして、前記出湯蛇口を開放すると、給湯用バーナ(61)が燃焼するようになっている。
以上の構成により、缶体(3)内には、給湯用バーナ(61)→給湯用熱交換器(62)→胴枠(32)の上端開放部、の順序で繋がる給湯側加熱通路(12)と、暖房用バーナ(21)→暖房用熱交換器(22)→胴枠(32)の上端開放部、の順序で繋がる暖房側加熱通路(13)が並列に形成されている。
[潜熱熱交換器(C)の構造]
缶体(3)を構成する胴枠(32)の上端開放部には、給湯側加熱通路(12)と暖房側加熱通路(13)に跨がる態様のケーシング(30)が配設されている。
図1〜4に示すように、ケーシング(30)は下方と前方に開放する略矩形の箱体であり、下方開放端(33)は、缶体(3)の胴枠(32)の上方開放端(34)に接続されている。又、ケーシング(30)には、図2に示すように、前方に開放する排気出口(35)が設けられており、該排気出口(35)は排気トップ(19)でカバーされている。
ケーシング(30)は、図1、図2に示すように、左右の両側板(17)(18)(既述発明特定事項たる「壁板」に対応する。)と、前板(16)を備えている。
図1,図3に示すように、左右の両側板(17)(18)の間は、横仕切板(38)で左右に仕切られており、給湯用潜熱熱交換器(60)の吸熱パイプ(64)群の上下に位置する排気案内板(36)及びドレン案内板(37)は、前記横仕切板(38)と一方の側板(18)の間に介在されている。そして、排気案内板(36)とドレン案内板(37)の相互間は吸熱パイプ(64)群を配設する為の潜熱回収室(69)になっている。
図1に示すように、ドレン案内板(37)の横方向の一端縁を上方に屈曲させたビス止片(373)は、ビス(374)で側板(18)に固定されている。又、ドレン案内板(37)の中央部(375)(既述発明特定事項たる「絞り域」に対応する。)は上方に絞り加工されて吸熱パイプ(64)群に接近又は接触されており、その周囲の非絞り域(376)は吸熱パイプ(64)から離反し、これにより、ドレン通路として機能する凹溝(377)が形成されている。そして、この凹溝(377)内に、上記ビス(374)のネジ軸(374a)が突出しており、これにより、該ネジ軸(374a)は、非絞り域(376)と絞り域たる中央部(375)の段差内に収まった状態になっている。これにより、凹溝(377)がビス(374)のネジ軸(374a)を逃がす為の空間として機能するから、ビス(374)のネジ軸(374a)が吸熱パイプ(64)群とドレン案内板(37)の間に挿入される構造であっても、該ネジ軸(374a)の存在に影響されることなく、ドレン案内板(37)の中央部(375)を吸熱パイプ(64)群に接近又は接触させることができる。又、ドレンがドレン通路たる凹溝(377)を通って前方に流動する。これにより、ドレン案内板(37)の中央部(375)を吸熱パイプ(64)群に接近又は接触させることが可能となり、吸熱パイプ(64)への燃焼排気の接触量を増加させることができ、熱効率が向上する。
図2,図3に示すように、ドレン案内板(37)の後部には排気入口(370)が開設されていると共に、該排気入口(370)から前方に延びる水平部(378)には、左右方向(図2に於いて紙面に垂直な方向)に延びる堤部(379)が絞り加工により隆起形成されている。そして、この堤部(379)によって、ドレン案内板(37)上に滴下したドレンが排気入口(370)側に逆流するのが防止されている。
ドレン案内板(37)の前記水平部(378)から前方に連続する傾斜部(37a)は排気出口(35)に近付くに従って下方へ傾斜しており、その先端部(37b)は排水スリット(430)が開設されたL型断面のドレン切り(43)の基端部に固定されている。そして、ドレン切り(43)の先端は排気トップ(19)まで延びている。
図2に示すように、ドレン切り(43)に開設された排水スリット(430)は、前板(16)の下部から後方に突出するドレン集合溝(80)(既述発明特定事項たる「ドレン排出部」に対応する。)に繋がっており、ドレン案内板(37)からのドレンが、前記排水スリット(430)からドレン集合溝(80)を介して図示しない排液管に流れるようになっている。
潜熱回収室(69)の天井となる排気案内板(36)の前部近傍には、下方に延びる断面く字状の前仕切板(68)が連設されており、該前仕切板(68)は潜熱回収室(69)の前壁になっている。
そして、前仕切板(68)の下端と排気トップ(19)の後部との間には、前方に向けて次第に高くなる傾斜板(63)が配設されており、該傾斜板(63)とその下方のドレン切り(43)の先端部の相互間が排気出口(35)になっている。又、図1に示すように、排気案内板(36)の横方向の一端縁を上方に屈曲させたビス止片(361)はビス(362)で側板(18)に固定されていると共に、排気案内板(36)の中央部(363)は下方に絞り加工されて吸熱パイプ(64)群に接近又は接触されており、その周囲の非絞り域(364)は吸熱パイプ(64)から離反している。
又、図2に示すように、ドレン案内板(37)の後部を屈曲起立させた後方起立板部(372)と排気案内板(36)の後部を斜め下方に屈曲させた後方傾斜部(360)は結合されている。
本実施の形態では、給湯用潜熱熱交換器(60)と暖房用潜熱熱交換器(70)を横方向に仕切る横仕切板(38)と、給湯用潜熱熱交換器(60)の一方の側板(18)と、後方起立板部(372)と後方傾斜部(360)で結合された排気案内板(36)及びドレン案内板(37)と、排気案内板(36)の前部近傍から下方に延びる前仕切板(68)で包囲された空間が潜熱回収室(69)であり、該潜熱回収室(69)内に吸熱パイプ(64)群が配設されている。
図2に示すように、潜熱回収室(69)に配設された複数本の吸熱パイプ(64)は、夫々、波状に屈曲されており、給湯用潜熱熱交換器(60)を構成する一方の側板(18)に配設された給水ヘッダ(66)から各吸熱パイプ(64)の上流端に纏めて給水されるようになっている。一方、各吸熱パイプ(64)の下流端から流出する温水は纏めて出湯ヘッダ(67)から取出して給湯用熱交換器(62)の吸熱パイプ(62b)に供給される構成になっている。又、吸熱パイプ(64)は、熱交換面積の増加を図るため蛇腹状の凹凸表面を有していると共に、ステンレス等の耐酸性金属で構成されている。更に、上下に重なった吸熱パイプ(64)(64)は水平方向へ相互にずれた状態に配設されており、これにより、吸熱パイプ(64)(64)間を燃焼排気が上下及び水平方向に縫うように流れて下流側へ移動するようになっている。
暖房用潜熱熱交換器(70)は、上記給湯用潜熱熱交換器(60)に比べて横幅が狭い点を除いて、該給湯用潜熱熱交換器(60)と同様に構成されている。従って、図1に示すように、ドレン案内板(77)の横方向の一端縁を上方に屈曲させたビス止片(773)がビス(774)で側板(17)に固定されていると共に、ドレン案内板(77)の中央部(775)は上方に絞り加工されて吸熱パイプ(74)群に接近又は接触されており、その周囲の非絞り域(776)は吸熱パイプ(74)から離反してドレン通路となる凹溝(777)が形成されている。そして、この凹溝(777)をドレンが流れると共に、該凹溝(777)がビス(774)のネジ軸の逃がし部となっている。又、図1に示すように、排気案内板(76)の横方向の一端縁を上方に屈曲させたビス止片(761)はビス(762)で側板(17)に固定されていると共に、排気案内板(76)の中央部(760)は下方に絞り加工されて吸熱パイプ(74)に接近又は接触されており、その周囲の非絞り域(764)は吸熱パイプ(74)から離反している。
図1,図3に示すように、暖房用潜熱熱交換器(70)の潜熱回収室(79)に配設された複数本の吸熱パイプ(74)には、側板(17)に配設された流入側ヘッダ(72)から纏めて入浴水が流入するようになっている。一方、各吸熱パイプ(74)の下流端から流出する温水は纏めて流出ヘッダ(73)から取出して暖房用熱交換器(22)の吸熱パイプ(22b)に供給される構成になっている。そして、上記暖房用潜熱熱交換器(70)は、横幅が狭い点を除いて給湯用潜熱熱交換器(60)と同様に構成されているから、該給湯用潜熱熱交換器(60)と同様に、吸熱パイプ(74)への燃焼排気の接触量を増加させることができ、熱効率が向上する。
[給湯動作等の説明]
このものでは、給気ファン(41)を作動させると共に給湯用バーナ(61)を燃焼させると、該給湯用バーナ(61)からの燃焼排気は、給湯用熱交換器(62)→給湯用潜熱熱交換器(60)の排気入口(370)→潜熱回収室(69)→給湯用潜熱熱交換器(60)の排気出口(35)→排気トップ(19)の経路で流れる。そして、燃焼排気の顕熱は給湯用熱交換器(62)で吸収される一方、給湯用熱交換器(62)を通過した燃焼排気は潜熱回収室(69)の吸熱パイプ(64)群で露点以下に冷却され、燃焼排気から潜熱が回収される。
一方、給気ファン(41)を作動させると共に暖房用バーナ(21)を燃焼させると、該暖房用バーナ(21)からの燃焼排気は、暖房用熱交換器(22)→暖房用潜熱熱交換器(70)の排気入口(770)→潜熱回収室(79)→暖房用潜熱熱交換器(70)の排気出口(35)→排気トップ(19)の経路で流れる。そして、燃焼排気の顕熱や潜熱は、暖房用熱交換器(22)や潜熱回収室(79)で回収される。そして、暖房用熱交換器(22)や潜熱回収室(79)で加熱された水は、暖房用熱交換器(22)を構成する吸熱パイプ(22b)の下流端に接続された図示しない往き管から暖房用端末器に供給される一方、暖房用端末器から帰還する水は、暖房用端末器に接続された戻り管から流入側ヘッダ(72)を介して暖房用潜熱熱交換器(70)の各吸熱パイプ(74)に戻される。これにより、室内の暖房が行える。
尚、上記実施の形態では、暖房用熱交換器(22)と暖房用潜熱熱交換器(70)を用いて室内暖房を行う例を説明したが、これら暖房用熱交換器(22)と暖房用潜熱熱交換器(70)に代えて、風呂の追焚用熱交換器と追焚用潜熱熱交換器を組み込み、これにより、風呂の追焚きを行えるようにしてもよい。即ち、風呂の浴槽→追焚用潜熱熱交換器→追焚用熱交換器→浴槽と繋がる循環追焚回路を形成し、該循環追焚回路で風呂の追焚きを行えるようにするのである。
本発明の実施の形態に係る潜熱回収型の熱交換器(潜熱熱交換器)を組み込んだ暖房機能付き給湯機の断面図 給湯用潜熱熱交換器(60)の配設部の縦断面図 暖房用潜熱熱交換器(70)及び給湯用潜熱熱交換器(60)の配設部の横断面図 従来例の縦断面図 従来例の潜熱熱交換器(96)部分の横断面図 従来例のドレン案内板(99)の固定部を説明する要部断面図
符号の説明
(35)・・・排気出口
(36)(76)・・・排気案内板
(37)(77)・・・ドレン案内板
(69)(79)・・・潜熱回収室
(362)(374)(734)(762)・・・ビス
(370)(770)・・・排気入口
(376)(364)(764)(776)・・・非絞り域
(379)・・・堤部

Claims (5)

  1. ガスバーナからの燃焼排気が流入する排気入口側から吸熱パイプ群の配設域を経由して排気出口側に繋がる潜熱回収室が形成され、
    前記潜熱回収室は、前記吸熱パイプ群の配設域を覆う態様で前記燃焼排気の流れに対して横方向から対向する壁板と、上下に対向する排気案内板とドレン案内板で囲まれるように形成されており、
    前記排気入口側から前記潜熱回収室に流入したガスバーナからの燃焼排気を、被加熱水が流れる前記吸熱パイプ群で露点以下に冷却する潜熱回収型の熱交換器に於いて、
    前記ドレン案内板は、前記排気入口側から前記排気出口側に近付くに従って低くなるように傾斜しており、
    前記ドレン案内板は、中央部に絞り加工により前記吸熱パイプ群に接近した絞り域と、前記絞り域の周囲に前記絞り域に比べて前記吸熱パイプ群から離れた非絞り域とを具備するとともに前記絞り域と前記非絞り域の段差によって前記絞り域の周囲に前記ドレン案内板の傾斜する方向に延びる凹溝を有しており、
    前記凹溝を構成する非絞り域と前記吸熱パイプ群の上下間は、前記ドレンがドレン排出部に向けて流れるドレン通路である、潜熱回収型の熱交換器。
  2. 請求項に記載の潜熱回収型の熱交換器に於いて、
    前記ドレン案内板の絞り域の上面には、さらに前記傾斜する方向に対して交差する方向に長い堤部が隆起している、潜熱回収型の熱交換器。
  3. 請求項1または請求項に記載の潜熱回収型の熱交換器に於いて、
    前記ドレン案内板は、前記潜熱回収室の前記壁板にビスで固定されており、
    前記非絞り域は、前記ドレン案内板に於ける前記ビスの下方に位置する部位に形成され、
    前記絞り域と非絞り域の段差内に前記ビスの突出端が収まる構成である、潜熱回収型の熱交換器。
  4. 請求項1から請求項の何れかに記載の潜熱回収型の熱交換器に於いて、
    前記排気案内板は、中央部に絞り加工により前記吸熱パイプ群に接近した絞り域と、
    記絞り域の周囲に前記絞り域に比べて吸熱パイプ群から離れた非絞り域とを具備している、潜熱回収型の熱交換器。
  5. 請求項1から請求項の何れかに記載の潜熱回収型の熱交換器に於いて、
    前記吸熱パイプは、蛇腹状の凹凸表面を有している、潜熱回収型の熱交換器。
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