JP6254341B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給湯器等の燃焼装置に適用され、燃焼ガスの熱を受けて熱交換を行う潜熱回収用熱交換器、およびそれを備えた燃焼装置に関するものである。
図6には、燃焼装置である給湯器の一例が模式的なシステム図により示されており、従来、この図に示すような燃焼装置が様々に提案されている。同図において、器具ケース40内に設けられた燃焼室20内には、バーナ1が配置され、このバーナ1にはバーナ1に燃料を供給するガス管42が接続され、このガス管42にはバーナ1への燃料供給・停止を制御するための開閉弁(図示せず)と、バーナ1への供給燃料量を弁開度でもって制御することができる比例弁(図示せず)とが介設されている。
バーナ1の下方側には、バーナ1の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン5が設けられている。この給湯器は、燃焼ファン5の回転によって外部より吸気する空気をバーナ1に送り、この空気と、ガス管42を通って供給されるガスとによってバーナ燃焼を行い、かつ、バーナ燃焼により生じた燃焼ガスを、燃焼ファン5の回転によって、燃焼室20から排気口18側に送って排気する。
上記バーナ1の上側には、バーナ1の燃焼ガス中の顕熱を回収するメインの熱交換器(一次熱交換器)4が配設され、このメインの熱交換器4よりも前記燃焼ガスの流れの下流側(メインの熱交換器4の上側)に設けられて、燃焼ガス中の顕熱および燃焼ガスが保有する排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器(二次熱交換器)6が配置されている。それぞれの熱交換器4,6は、例えばバーナ1の燃焼ガスの熱を受ける受熱流体としての水を通す金属製等の受熱管路34,3を有している。なお、熱交換器4,6の一方または両方において、受熱管路34,3の外側に複数のフィンを互いに間隔を介して設けてもよい。
潜熱回収用熱交換器6の入り口側には、水供給源から導かれる水の供給通路としての給水管46が接続されており、潜熱回収用熱交換器6の出口側とメインの熱交換器4の入り口側は、接続管48を介して接続されている。また、メインの熱交換器4の出口側には給湯管47が接続されている。なお、図6は、給水管46、給湯管47、接続管48をそれぞれ線状矢印によって模式的に示しているが、これら給水管46、給湯管47、接続管48は、水を流通する、例えば断面が円形状の管路である。
通常、給水管46には、給水管46から供給されて潜熱回収用熱交換器6へ流れ込む水の入水温度を検出する入水サーミスタ(図示せず)と、潜熱回収用熱交換器6へ流れ込む水の流量を検出する水量センサ(図示せず)とが設けられており、また、給湯管47には流れ出る湯の温度を検出することができる出湯サーミスタ(図示せず)が設けられている。
潜熱回収用熱交換器6の下側には、該潜熱回収用熱交換器6で発生するドレンを外部へ排出するための適宜のドレン排出手段が設けられている。この図に示す給湯器においては、ドレン排出手段として、ドレンの受け皿43と、この受け皿43に接続されたドレン管44が設けられている。このドレン管44の先端側は器具ケース40の外に導出され、受け皿43にたまった凝縮水の水滴を外部へ排出する構成となっている。
バーナ1の燃焼制御と、燃焼ファン5の回転制御は、前記各センサの検出信号に基づき、燃焼制御装置(図示せず)により、予め与えられたシーケンスプログラムにしたがって行われており、前記の如く、ガス管42から供給されるガスと燃焼ファン5により送られる空気とによってバーナ1の燃焼が行われる。給湯器は、このバーナ1の燃焼に伴い、水を給水管46から潜熱回収用熱交換器6とメインの熱交換器4を順に通して湯を作りだし、給湯管47を介して台所等の給湯先に導いて給湯する給湯機能を備えている。
潜熱回収用熱交換器6を備えた給湯器において、バーナ1からの高温の燃焼ガスは、例えば図6の破線矢印に示すように、バーナ1の上側からメインの熱交換器4の配設領域を通り、受け皿43の下側を通って、潜熱回収用熱交換器6の配置領域側に水平方向側から入り込む。そして、潜熱回収用熱交換器6の配設領域を通った燃焼ガスは、排気口18側から排気される。
そして、燃焼ガスがメインの熱交換器4を通過する間に、燃焼ガスとメインの熱交換器4に供給される水との間で熱交換が行われ、燃焼ガスの顕熱が回収される。また、メインの熱交換器4を通過した燃焼ガスが潜熱回収用熱交換器6を通過する間に、燃焼ガスと潜熱回収用熱交換器6に供給される水との間で熱交換することで、燃焼ガスの顕熱および潜熱が回収される。
潜熱回収用熱交換器6による燃焼ガスの潜熱回収は、水蒸気を含んだ燃焼ガスを飽和温度以下の低温伝熱面に接触させて燃焼ガス中の水蒸気を凝縮させることにより行われる。すなわち、水蒸気が凝縮する際に発生する凝縮潜熱を回収するものであり、通常は、燃焼ガスとして給湯器等の燃焼系の外に排出されてしまう燃焼ガスの水蒸気の持つエンタルピーを回収するものである。
このように、潜熱回収用熱交換器6を備えた給湯器においては、バーナ1の燃焼による燃焼ガスが潜熱回収用熱交換器6を通るときに、潜熱回収用熱交換器6内の水管を通る水が、燃焼ガス中の水蒸気が保有している潜熱(排気潜熱)を奪って(潜熱を回収して)温度を高め、さらにメインの熱交換器4を通るときに、バーナ1の燃焼火力でもって加熱されて設定温度の湯が作り出されるので、バーナ1によって効率の良い加熱ができる。
つまり、潜熱回収用熱交換器6を設けることにより、例えば給湯器においては、高位発熱量(総発熱量)ベースで熱効率が約90%以上に達し、潜熱回収用熱交換器6が設けられていない通常の給湯器に比べ、高い熱効率が達成される。
なお、潜熱回収用熱交換器6の構成は様々なものが提案されており、例えば図7(a)に示すように、受熱管路3を螺旋状に配設し、その受熱管路3の周囲を囲む周壁部49を設けた潜熱回収用熱交換器6も提案されている(例えば、特許文献1、参照。)。この提案の潜熱回収用熱交換器6においては、図7(b)の矢印Nに示すように、燃焼ガスは、燃焼装置の燃焼室20とメインの熱交換器4とを通って潜熱回収用熱交換器6の下側から潜熱回収用熱交換器6の中央部の空間部39に導入され、ガイド部50により遮られることにより、図7(a)の矢印N1〜N4の順に示すような態様で受熱管路3の間を流れて排出される。
特開2008−298325号公報
ところで、潜熱回収用熱交換器6の熱効率を向上させるためには、潜熱回収用熱交換器6を通る燃焼ガスと受熱管路3を通る水等の流体とが熱的に接触する割合を高くすることが重要であるが、その受熱管路3が潜熱回収用熱交換器6のケースに接触すると受熱管路3の流体の熱がケースの壁を介して外部に逃げてしまうため、好ましくない。そのため、潜熱回収用熱交換器6は、受熱管路3とケースの壁とが接触しないように互いに間隔を介して配設されているため、受熱管路3の配設領域の上端部とケースの天板との間を流れる燃焼ガスは、その間を乱れることなく層流状に流れてしまい、その分だけ、熱効率の向上を図ることができなかった。
また、給湯器等の燃焼装置には小型化や低価格化が求められており、燃焼装置に設けられる潜熱回収用熱交換器6にも小型化や低価格化も求められている。それに対し、図7に示した提案の潜熱回収用熱交換器6においては、前記の如く、空間部39(燃焼ガスを通すための受熱管路3が配設されていない大きな空間)を設ける構成であるために、潜熱回収用熱交換器6が大型化してしまうといった問題があった。
さらに、図7に示した潜熱回収用熱交換器6を備えた燃焼装置においては、燃焼ガスがガイド部50により遮られて図7(a)の矢印N1〜N4に示したように受熱管路3の間を流れていく構成であり、このように排気の直進が妨げられることから、排気抵抗が大きくなり、燃焼ファン5の回転数を上げなければならないことから、燃焼ファン5の大型化を招くことにも成り、燃焼装置の大型化につながるといった問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で熱効率を向上することができ、小型化と低価格化が可能な潜熱回収用熱交換器およびその潜熱回収用熱交換器を用いた燃焼装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の潜熱回収用熱交換器は、バーナの燃焼ガスが保有する排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器であって、横向きに形成された前記燃焼ガスの通路の底面と上面と側面とを覆うケース部材を有し、該ケース部材の互いに対向する一対の側面の壁にはいずれも開口部が形成されていて、一方側の側面がわの開口部が前記燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入開口部と成して、該燃焼ガス導入開口部から前記ケース部材内に導入された燃焼ガスが該ケース部材の他方側の側面に形成された開口部側に向けて前記ケース部材内の燃焼ガスの通路空間を通して流れて該開口部から排出される構成と成し、前記燃焼ガスの通路空間には該燃焼ガスの流れを横切る方向に伸設された管路を有する受熱管路が前記ケース部材と前記燃焼ガスの流れの通路となる間隔を介して該ケース部材内に配設されており、前記受熱管路は前記燃焼ガスの流れる方向に間隔を介して前記燃焼ガスの流れを横切る方向に伸設された複数のストレート状の管路と該ストレート状の管路の隣り合う管路端同士を接続して隣り合うストレート状の管路を直列に連通接続するU字形状に湾曲した湾曲管路とを有する構成と成し、前記燃焼ガスの通路空間の上面を覆う前記ケース部材の天板の前記燃焼ガスの流れを横切る方向の幅の両端側を除く中央領域には該天板を絞り加工により下側に凹ませることによって下側に向け前記受熱管路と間隔を確保して突出させて前記燃焼ガスの流れる方向に間隔を介して前記燃焼ガスの流れを横切る方向に伸長させた複数の凸壁部が配列形成されており、前記凸壁部により前記燃焼ガスの通路空間を通る燃焼ガスの流れを乱す構成としたことをもって課題を解決する手段としている。
また、第2の発明の潜熱回収用熱交換器は、前記第1の発明の構成に加え、ケース部材の天板は燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かうにつれて下側に傾く斜面に形成されていることを特徴とする。
さらに、第3の発明の潜熱回収用熱交換器は、前記第1または第2の発明の構成に加え、前記ケース部材の互いに対向する一対の側面の壁にそれぞれ開口部が形成されている代わりに、前記ケース部材の底面である底壁の片端側とその反対側の側面の壁とにそれぞれ開口部が形成されており、前記ケース部材の底壁に形成された開口部が燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入開口部と成していて、該燃焼ガス導入開口部から前記ケース部材内に導入された燃焼ガスが該ケース部材の空間の片端側から反対側に向けて流れ、その反対側のケース部材の側面の壁に設けられた開口部から排出される構成と成していることを特徴とする。
さらに、第4の発明の燃焼装置は、前記第1または第2または第3の発明の潜熱回収用熱交換器を備えていることを特徴とする。
本発明の潜熱回収用熱交換器によれば、横向きに形成された燃焼ガスの通路の底面と上面と側面とを覆うケース部材に形成された開口部を介して、燃焼ガスが燃焼ガスの通路の一方側(片端側)の燃焼ガス導入口から他方側(反対側)の開口部側に向けて流れる構成を有し、その燃焼ガスの流れを横切る方向に伸設された管路を有する受熱管路が前記ケース部材と間隔を介して燃焼ガスの通路空間内に配設されているが、燃焼ガスの通路空間の上面を覆う前記ケース部材の天板の中央領域には、該天板を絞り加工により下側に凹ませることによって下側(つまり、燃焼ガスの通路空間側)に向けて突出する凸壁部が形成されて、該凸壁部は前記受熱管路と間隔を介し前記燃焼ガスの流れを横切る態様で設けられ、前記凸壁部により前記燃焼ガスの通路空間を通る燃焼ガスの流れを乱す構成としたので、この流れが乱れた燃焼ガスと受熱管路を通る流体とが熱的に接触しやすくなり、熱効率を向上させることができる。
また、本発明の潜熱回収用熱交換器は、燃焼ガスの通路空間を覆うケース部材の天板に、受熱管路と非接触の凸壁部を下側に突出形成した構成であるため、特許文献1に記載された発明のように、螺旋状に形成した受熱管路の中央に、燃焼ガスを通すための受熱管路が配設されていない大きな空間を設ける場合のように小型化が困難になることはなく、簡単な構成で熱効率を向上させることができ、小型化と低コスト化を実現できる潜熱回収用熱交換器とすることができる。
さらに、燃焼ガスは空気よりも軽く、上側に向けて流れようとするため、ケース部材の天板を燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かうにつれて下側に傾く斜面に形成することにより、上側に流れようとする燃焼ガスが斜面の天板に当たって下側に向きを変え、受熱管路に接触しやすくなるため、より一層熱効率を向上させることができる。
そして、これらのような潜熱回収用熱交換器を備える本発明の燃焼装置は、熱効率が高い優れた燃焼装置を低コストで実現できる。
本発明に係る潜熱回収用熱交換器の一実施例の外観構成を、その下側に設けられているメインの熱交換器および燃焼室と共に示す斜視図である。 実施例の潜熱回収用熱交換器において、ケース部材の側壁上に天板を配置する前の状態を示す、平面説明図(a)と、図2(a)のA−A線で切断した場合の断面図(b)と、斜視説明図(c)である。 実施例の潜熱回収用熱交換器においてケース部材の側壁上に天板を配置し固定する前の斜視図(a)と、フランジの折り曲げ用舌片のかしめ構造の模式的な断面説明図(b)と、折り曲げ用舌片の正面図(c)である。 実施例の潜熱回収用熱交換器を備えた燃焼装置における燃焼ガスの通過経路を、潜熱回収用熱交換器とメインの熱交換器の模式的な断面図を用いて示す説明図である。 本発明に係る潜熱回収用熱交換器の他の実施例を備えた燃焼装置における潜熱回収用熱交換器の断面構成と燃焼ガスの通過経路をメインの熱交換器と共に示す模式的な断面説明図である。 潜熱回収用熱交換器を備えた燃焼装置の一例のシステム構成図である。 従来提案されている潜熱回収用熱交換器の例を説明するための、内部を透かして示す平面図(a)と、断面図(b)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名称部分においては同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1には、本発明に係る潜熱回収用熱交換器の一実施例の外観構成が、その下側に設けられているメインの熱交換器4および燃焼室20と共に斜視図により示されている。同図に示されるように、本実施例の潜熱回収用熱交換器6はケース部材8を有しており、このケース部材8は、横向きに形成された燃焼ガスの通路2の底面と上面と側面とを覆う態様と成している。図1〜図3(a)に示されるように、ケース部材8は、燃焼ガスの通路2の側面がわを四角形状に覆う側面の壁(側壁)7と、燃焼ガスの通路2の底面を覆う底壁12と、側壁7の上側に設けられて燃焼ガスの通路2の上側を覆う、0.5mmのステンレス板製の天板10とを有しており、底壁12と側壁7とは、例えば厚みが0.6mmのステンレス製の板部材を深絞り加工することによって一体的に成型されている。
また、側壁7の上端には、側壁7の外周側に鍔状に張り出したフランジ13が前記深絞り加工によって側壁7と一体的に形成されており、フランジ13の張り出し先端側となる外周部とケース部材8の天板10の外周部とが位置合わせされて配置されている。
なお、フランジ13の外周部の四隅の角部(外周角部14)と角部とを結ぶ直線部には、折り返し用舌片15が互いに間隔を介して複数形成されており、この折り返し用舌片15は、図2(b)、(c)に示されるように、天板10を側壁7の上側に配置する前の状態においては、フランジ13の上側に突出形成されている(図2(a)には折り返し用舌片15は図示せず)。各折り返し用舌片15には、図3(c)に示されるように、中央部に円形状の貫通孔25が設けられて折り曲げ易く形成されており、図3(a)に示すように、側壁7の上側に天板10を配置した後に、図3(b)に示されるように、各折り返し用舌片15が天板10の上側に折り曲げられてかしめられている。天板10とフランジ13には共に外周角部14,16に丸みが形成されており、このフランジ13の外周角部14と天板10の外周角部16が、ビス孔27に嵌合されたビス17によりビス止めされている。
ケース部材8の互いに対向する一対の側面の壁(側壁)7a,7bには、それぞれ開口部9a,9bが形成されており、一方側の側面がわの開口部9aがガス導入開口部と成し、このガス導入開口部9aから他方側の側面に形成された開口部9bに向けて燃焼ガスが流れて排出される構成と成している。そして、この一方側の側面がわの開口部9aから他方側の側面がわの開口部9bに向けて流れる燃焼ガスの通路空間には、燃焼ガスの流れを横切る方向に互いに間隔を介して複数伸設された管路を有する受熱管路3が、ケース部材8と間隔を介して配設されている(図2、参照)。なお、図1〜図3の図中、符号21は、受熱管路3の給水管46との接続部、符号22は受熱管路3の接続48との接続部、符号23はメインの熱交換器4の受熱管路34の接続管48との接続部をそれぞれ示す。
本実施例では、燃焼ガスの通路2の空間の上面を覆うケース部材8の天板10に、下側に向けて突出する凸壁部11が、受熱管路3と間隔を介し、燃焼ガスの流れを横切る態様で複数設けられており、凸壁部11により燃焼ガスの通路2の空間を通る燃焼ガスの流れを乱す構成としたことを第1の特徴としている。この凸壁部11は、天板10の設定箇所を下側に凹ませることにより形成されており、凸壁部11をこのような形態にして天板10に凹凸を設けると、天板10の厚みが薄くても天板10の機械的強度を向上させることができ、それにより、ケース部材8および潜熱回収用熱交換器6の機械的強度を向上させることができる。そのため、燃焼ガスの通路2の空間を通る燃焼ガスの流れを乱すことによって熱効率を向上させることができることに加え、潜熱回収用熱交換器6の軽量化や低コスト化を図ることができる。
また、本実施例の第2の特徴は、ケース部材8の天板10は、燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かうにつれて下側に傾く斜面に形成されていることであり、この構成により、本実施例では燃焼ガスの流れをより一層乱すことができ、熱効率を向上させることができる。
なお、本実施例では、ケース部材8の底壁12が天板10とほぼ平行に形成されることにより、燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かうにつれて下側に傾く斜面に形成されている。そのため、ドレンを底壁12に沿わせて燃焼ガスの下流側に導くことができ、本実施例の潜熱回収用熱交換器6を設けて燃焼装置を形成する場合に、図6に示したドレンの受け皿43を省略することができる。
つまり、本実施例の潜熱回収用熱交換器6は、例えば図6とほぼ同様のシステム構成を有する燃焼装置に適用されるが、図4の模式的な断面図に示されるように、メインの熱交換器4を通った燃焼ガスは、本実施例の潜熱回収用熱交換器6を通るときに、燃焼ガスの流れの下流側に向かうにつれて斜め下側となるような横向きに形成された燃焼ガスの通路2を通って行く。そして、同図の矢印に示されるように、斜面の天板10と天板10に形成された凸壁部11とにぶつかりながら流れが乱され、それにより、受熱管路3と燃焼ガスとの熱的接触が効率的に行われるために、熱効率の高い潜熱回収用熱交換器6を実現でき、本実施例の潜熱回収用熱交換器6を設けて形成される燃焼装置(給湯器)は、簡単な構成で熱効率が高い優れた燃焼装置とすることができるし、ドレン受け皿も省略できる。
なお、図4においては、受熱管路3の間や受熱管路3の配設領域下側とケース部材8の底壁12との間を通る燃焼ガスの流れについての図示は省略しているが、受熱管路3の間においては、この間をすり抜けた熱い燃焼ガスと受熱管路3で冷やされた冷たい燃焼ガスとが交差して流れが乱され、また、受熱管路3の下側では、この下側に流れた熱い燃焼ガスと、最下端の受熱管路3で冷やされた燃焼ガスとが交差して流れが乱されるため、熱効率を高くできるので、前記のように、天板10と受熱管路3の上側を通る燃焼ガスの流れを乱すことにより、潜熱回収用熱交換器6の熱効率を非常に高くすることができる。
また、本実施例の潜熱回収用熱交換器6を適用する燃焼装置は特に限定されるものではないが、例えば図1に示されているように、燃焼室20とメインの熱交換器と共に一体的に固定されて、燃焼用ブロック組み立て体19が形成され、この燃焼用ブロック組み立て体19が、器具ケース40内に挿入されて、燃焼用ブロック組み立て体19の上端部を器具ケース40の内壁と間隙を介して配設されることにより形成されるものであり、例えば器具ケース40と燃焼用ブロック組み立て体19の横幅はほぼ等しく形成されたスリムタイプの燃焼装置を形成できる。なお、実際の燃焼装置は、様々な部品により形成されているが、本願の発明と関係が薄い部品については、その図示と説明を省略する。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく適宜設定されるものである。例えば、潜熱回収用熱交換器6に設ける受熱管路3の配設態様は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、隣り合う複数の受熱管路3が密接して設けられていてもよい。
また、前記実施例では、ケース部材8の互いに対向する一対の側面の壁7a,7bにそれぞれ開口部9a,9bが形成されていたが、その代わりに、例えば図5の模式的な断面図に示されるような構成とすることもできる。つまり、ケース部材8の底面である底壁12の片端側に開口部9aと、その反対側の側面の壁(側壁)7bに開口部9bを形成し、ケース部材8の底壁12に形成された開口部9aが燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入開口部と成し、燃焼ガス導入開口部からケース部材8内に導入された燃焼ガスが該ケース部材8の空間の片端側から反対側に向けて流れて、その反対側のケース側面の壁7bに設けられた開口部9bから排出される構成としてもよい。
さらに、前記実施例では、ケース部材8の底壁12を天板10と略平行として斜めに形成したが、底壁12の形成態様は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。また、天板10も前記実施例のように斜めに形成することが望ましいが、斜めに形成しなくてもよい。
さらに、前記実施例では、天板10の設定箇所をした側に凹ませて凸壁部11を形成したが、凸壁部11の形成の仕方は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
さらに、ケース部材8の側壁7の形成態様も特に限定されるものでなく、燃焼ガスの通路2が適切に形成されるように適宜設定されるものであり、側面7と天板10の固定構造も特に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、天板10に下側に突出する凸壁部11を受熱管路3と間隔を介して設けて燃焼ガスの流れを横切る態様とし、燃焼ガスの流れを乱すようにすることで、潜熱回収用熱交換器6の熱効率を向上でき、燃焼装置の熱効率を向上できる。
さらに、前記実施例では、燃焼装置は、給湯機能のみを備えた装置としたが、風呂の追い焚き機能や暖房機能等の他の機能備えた複合装置としてもよい。
さらに、本発明の燃焼装置は、例えば前記実施例で設けたガス燃焼を行うバーナの代わりに、石油燃焼用のバーナを設けてもよい。
本発明は、簡単な構成で潜熱回収用熱交換器の熱効率を向上させることができるので、家庭用の燃焼装置やその燃焼装置に設けられる潜熱回収用熱交換器として利用できる。
1 バーナ
2 燃焼ガスの通路
3 受熱管路
4 メインの熱交換器
5 燃焼ファン
6 潜熱回収用熱交換器
7,7a,7b 側壁
8 ケース部材
9a,9b 開口部
10 天板
11 凸壁部
12 底壁

Claims (4)

  1. バーナの燃焼ガスが保有する排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器であって、横向きに形成された前記燃焼ガスの通路の底面と上面と側面とを覆うケース部材を有し、該ケース部材の互いに対向する一対の側面の壁にはいずれも開口部が形成されていて、一方側の側面がわの開口部が前記燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入開口部と成して、該燃焼ガス導入開口部から前記ケース部材内に導入された燃焼ガスが該ケース部材の他方側の側面に形成された開口部側に向けて前記ケース部材内の燃焼ガスの通路空間を通して流れて該開口部から排出される構成と成し、前記燃焼ガスの通路空間には該燃焼ガスの流れを横切る方向に伸設された管路を有する受熱管路が前記ケース部材と前記燃焼ガスの流れの通路となる間隔を介して該ケース部材内に配設されており、前記受熱管路は前記燃焼ガスの流れる方向に間隔を介して前記燃焼ガスの流れを横切る方向に伸設された複数のストレート状の管路と該ストレート状の管路の隣り合う管路端同士を接続して隣り合うストレート状の管路を直列に連通接続するU字形状に湾曲した湾曲管路とを有する構成と成し、前記燃焼ガスの通路空間の上面を覆う前記ケース部材の天板の前記燃焼ガスの流れを横切る方向の幅の両端側を除く中央領域には該天板を絞り加工により下側に凹ませることによって下側に向け前記受熱管路と間隔を確保して突出させて前記燃焼ガスの流れる方向に間隔を介して前記燃焼ガスの流れを横切る方向に伸長させた複数の凸壁部が配列形成されており、前記凸壁部により前記燃焼ガスの通路空間を通る燃焼ガスの流れを乱す構成としたことを特徴とする潜熱回収用熱交換器。
  2. ケース部材の天板は燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かうにつれて下側に傾く斜面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の潜熱回収用熱交換器。
  3. ケース部材の互いに対向する一対の側面の壁にそれぞれ開口部が形成されている代わりに、前記ケース部材の底面である底壁の片端側とその反対側の側面の壁とにそれぞれ開口部が形成されており、前記ケース部材の底面である底壁に形成された開口部が燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入開口部と成していて、該燃焼ガス導入開口部から前記ケース部材内に導入された燃焼ガスが該ケース部材の空間の片端側から反対側に向けて流れ、その反対側のケース部材の側面の壁に設けられた開口部から排出される構成と成していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の潜熱回収用熱交換器。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3に記載された潜熱回収用熱交換器を備えていることを特徴とする燃焼装置。
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