JP2015124920A - 潜熱熱交換器及びそれを備えた給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース本体1内は仕切壁3で第1、第2配管収容室11、12に分割され、その各々に第1、第2吸熱管31、32が上下に重なり合うように収容され、天板2は、第1、第2配管収容室11、12をそれぞれ閉塞する第1、第2天板本体部21、22からなり、第1天板本体部21に、外周縁の起立部23から仕切壁3側に延在する凸条からなる第1絞り部25a、25bを設ける。
【選択図】図1
Description
上方開放部を有し、内部が燃焼排気の流路となる略矩形箱状のケース本体と、
前記ケース本体内に収容される複数の吸熱管と、
前記ケース本体の上方開放部を閉塞する天板と、を備え、
前記ケース本体の内部は、燃焼排気の流路と略平行に配設される仕切壁によって、第1配管収容室と、第1配管収容室より小容積の第2配管収容室とに分割されており、
前記第1、第2配管収容室には、直管部と、略半円弧状に曲成された折り返し部とを繰り返し連続させた配管構造を有する第1、第2吸熱管がそれぞれ所定数上下に重なり合うように収容され、
前記直管部は、前記燃焼排気の流路と略直交するように、前記仕切壁とそれに対向する前記第1、第2配管収容室各々の第1、第2側壁とに向かって延びると共に、その上流側端部及び下流側端部はそれぞれ、前記第1、第2側壁に支持固定され、
前記天板は、前記第1、第2配管収容室をそれぞれ閉塞する第1、第2天板本体部が一体に形成されていると共に、その外周縁全域は上方に屈曲されて起立部が形成されており、
前記第1天板本体部は、前記第1側壁側の外周縁の起立部から、前記第1吸熱管の直管部が延在する方向と略平行に連設された上方に凸の凸条からなる第1絞り部を有する潜熱熱交換器である。
前記第1天板本体部と、前記仕切壁の近傍に位置する最上層の第1吸熱管の折り返し部との間に、前記折り返し部を押圧する押さえ部材が設けられ、
前記第1、第2天板本体部の境界部分の前記仕切壁に沿った位置に、前記天板の外周縁の起立部を連結する上方に凸の凸条からなる境界絞り部が設けられる。
しかしながら、上記潜熱熱交換器によれば、第1、第2天板本体部の境界部分であって、燃焼排気の流路と略平行に配設されている仕切壁に沿った位置に、天板の長手方向に沿った外周縁の起立部相互を連結する上方に凸の凸条からなる境界絞り部が設けられているから、天板の中央域の剛性を向上させることができ、天板の変形を抑えることができる。これにより、仕切壁近傍における天板と最上層の吸熱管との間隙の広がりが抑えられ、第1、第2配管収容室いずれでも高い熱効率を得ることができる。
前記第2配管収容室に収容されている第2吸熱管の本数は、前記第1配管収容室に収容されている第1吸熱管のそれよりも少なく、且つ上下方向で隣接する第2吸熱管の間隙は、上下方向で隣接する第1吸熱管のそれと略同等に設定されており、
前記第2天板本体部は、第2天板本体部と、最上層の第2吸熱管との間隙を狭めるように下方に凸の第2絞り部を有する。
しかしながら、上記潜熱熱交換器では、本数の少ない第2吸熱管が収容されている第2配管収容室を閉塞する第2天板本体部は、最上層に位置する第2吸熱管と第2天板本体部との間隙を狭めるよう下方に凸の第2絞り部が設けられているから、燃焼排気の短絡流路の形成を防いで、最上層の第2吸熱管に燃焼排気を十分に接触させることができる。これにより、本数の少ない第2吸熱管が収容された第2配管収容室でも高い熱効率を得ることができる。
図1及び図2に示すものは、本実施の形態に係る潜熱熱交換器であり、図3に示す給湯用と追焚き等用の2つの加熱回路を有する給湯装置に用いることができる。
この潜熱熱交換器は、ステンレス等の耐腐食性を有する薄肉金属板製のケース本体(1)と、ケース本体(1)の上方開口部を閉塞する天板(2)とを備えている。ケース本体(1)は、一枚の金属板を絞り加工することにより、前後壁(17)(16)、両側壁(11a)(12a)、及び底壁(18)が一体成形され、上方に上方開放部を有する略矩形箱状に形成されており、ケース本体(1)の内部は、ケース本体(1)の上方開放部が天板(2)で閉塞されたときに、ケース本体(1)内を流通する燃焼排気の流路と略平行に配設される仕切壁(3)により、ケース本体(1)の一方の第1側壁(11a)側に位置する第1配管収容室(11)と、他方の第2側壁(12a)側に位置する第2配管収容室(12)とに分割されている。仕切壁(3)がケース本体(1)の長手方向の中心よりも第2側壁(12a)寄りに配置されることにより、第1配管収容室(11)の容積の方が第2配管収容室(12)よりも大きく構成されている。なお、本明細書では、略矩形箱状のケース本体(1)の長辺が延在する方向を長手方向、ケース本体(1)高さ方向を上下方向という。
なお、第1配管収容室(11)に収容される第1吸熱管(31)の直管部(31a)は、第2配管収容室(12)に収容される第2吸熱管(32)の直管部(32a)よりも長く設定されている。
これにより、ケース本体(1)と天板(2)とを接合した状態において、ケース本体(1)の内部空間には、上記した排気入口(10a)(10b)から排気出口(10c)に至る燃焼排気の流路が、第1、第2吸熱管(31)(32)の直管部(31a)(32a)と略直交する態様で第1、第2配管収容室(11)(12)をそれぞれ横切るように形成される。
起立部(23)は、ケース本体(1)全体の上方開口部の内周縁に内嵌する大きさに形成されており、フランジ部(24)は、上記したように、ケース本体(1)の天板載置部(15)に載置され、気密性を確保しながらネジ止め及びツメカシメされる。
また、天板(2)における仕切壁(3)の第1、第2壁(3a)(3b)間に対応する箇所には、第1、第2天板本体部(21)(22)の境界部分に沿った箇所を上方へ絞ることにより、1本の凸条からなる境界絞り部(20)が形成されている。
これら第1絞り部(25a)(25b)及び境界絞り部(20)を、天板(2)の起立部(23)に連設するように設けることにより、天板(2)の剛性を向上することができる。なお、第1絞り部は、1本でもよいし、3本以上であってもよい。
この給湯装置においては、第1ガスバーナ(35a)によって発生された燃焼排気が送風ファン(36a)によって第1顕熱熱交換器(37a)に送られて顕熱が回収され、さらに潜熱熱交換器の第1配管収容室(11)に送られて潜熱が回収される。同様に、第2ガスバーナ(35b)によって発生された燃焼排気が送風ファン(36b)によって第2顕熱熱交換器(37b)に送られて顕熱が回収され、さらに潜熱熱交換器の第2配管収容室(12)に送られて潜熱が回収される。従って、この給湯装置によれば、例えば、一方の加熱回路を給湯用の温水加熱回路に使用し、他方の加熱回路を追い焚き用の風呂加熱回路に使用することができる。
図4及び図5に示すものは、本発明の第2番目の実施の形態に係る潜熱熱交換器である。
この潜熱熱交換器は、第2吸熱管(32)の本数が第1吸熱管(31)よりも少ないこと、第2天板本体部(22a)に第2絞り部(26)が形成されていること、境界絞り部が形成されていないこと、及び排気入口がケース本体の底壁に形成されていること以外は、上記第1番目の実施の形態の潜熱熱交換器と同様である。このため、第1番目の実施の形態と異なる部分のみを説明し、同様の構成については、同一の引用番号を使用して、説明を省略する。
上記実施の形態では、第1絞り部(25a)(25b)は、第1吸熱管(31)の隣接する直管部(31a)間の隙間に対向する位置に設けるようにしたが、直管部(31a)に対向する位置に設けても良い。
(11)(12)・・・・・・第1、第2配管収容室
(11a)(12a)・・・・・第1、第2側壁
(12)・・・・・・・・第2配管収容室
(2)(2a) ・・・・・・天板
(20)・・・・・・・・境界絞り部
(21)・・・・・・・・第1天板本体部
(22)(22a) ・・・・・第2天板本体部
(23)・・・・・・・・起立部
(25a)(25b)・・・・・第1絞り部
(26)・・・・・・・・第2絞り部
(3) ・・・・・・・・仕切壁
(31a)(32a)・・・・・直管部
(31b)(32b)・・・・・折り返し部
(31)(32)・・・・・・第1、第2吸熱管
(33)(34)・・・・・・押さえ部材
Claims (4)
- 上方開放部を有し、内部が燃焼排気の流路となる略矩形箱状のケース本体と、
前記ケース本体内に収容される複数の吸熱管と、
前記ケース本体の上方開放部を閉塞する天板と、を備え、
前記ケース本体の内部は、燃焼排気の流路と略平行に配設される仕切壁によって、第1配管収容室と、第1配管収容室より小容積の第2配管収容室とに分割されており、
前記第1、第2配管収容室には、直管部と、略半円弧状に曲成された折り返し部とを繰り返し連続させた配管構造を有する第1、第2吸熱管がそれぞれ所定数上下に重なり合うように収容され、
前記直管部は、前記燃焼排気の流路と略直交するように、前記仕切壁とそれに対向する前記第1、第2配管収容室各々の第1、第2側壁とに向かって延びると共に、その上流側端部及び下流側端部はそれぞれ、前記第1、第2側壁に支持固定され、
前記天板は、前記第1、第2配管収容室をそれぞれ閉塞する第1、第2天板本体部が一体に形成されていると共に、その外周縁全域は上方に屈曲されて起立部が形成されており、
前記第1天板本体部は、前記第1側壁側の外周縁の起立部から、前記第1吸熱管の直管部が延在する方向と略平行に連設された上方に凸の凸条からなる第1絞り部を有する潜熱熱交換器。 - 請求項1に記載の潜熱熱交換器において、
前記第1天板本体部と、前記仕切壁の近傍に位置する最上層の第1吸熱管の折り返し部との間に、前記折り返し部を押圧する押さえ部材が設けられ、
前記第1、第2天板本体部の境界部分の前記仕切壁に沿った位置に、前記天板の外周縁の起立部を連結する上方に凸の凸条からなる境界絞り部が設けられる潜熱熱交換器。 - 請求項1または2に記載の潜熱熱交換器において、
前記第2配管収容室に収容されている第2吸熱管の本数は、前記第1配管収容室に収容されている第1吸熱管のそれよりも少なく、且つ上下方向で隣接する第2吸熱管の間隙は、上下方向で隣接する第1吸熱管のそれと略同等に設定されており、
前記第2天板本体部は、第2天板本体部と、最上層の第2吸熱管との間隙を狭めるように下方に凸の第2絞り部を有する潜熱熱交換器。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の潜熱熱交換器を備えた給湯装置。
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