JP2014070849A - 熱交換器 - Google Patents

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和雄 片山
Masao Iguchi
雅夫 井口
Hidefumi Mori
英文 森
Fuminobu Enoshima
史修 榎島
Fumihiko Ishiguro
文彦 石黒
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Abstract

【課題】U字管とU字管を支持する支持体との接合部における応力集中を抑制することができる熱交換器の提供にある。
【解決手段】互い並列に配置され、作動流体を通す複数のU字管12と、複数のU字管12が挿入される複数の通孔を備え、複数のU字管12に支持されるフィン13と、複数のU字管12を支持する支持体と、を備え、フィン13の周囲の熱交換流体と作動流体との熱交換を行う熱交換器10において、複数のU字管12は、戻りの作動流体を通す管部が熱交換流体の導入側に位置する第1U字管12Aと、戻りの作動流体を通す管部が熱交換流体の導出側に位置する第2U字管12Bと、を有し、フィン13における第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間が分割された。
【選択図】 図1

Description

この発明は、熱交換器に関し、特に、作動流体を通すU字管と、U字管に固定された熱交換のためのフィンを備えた熱交換器に関する。
従来の熱交換器としては、例えば、図8に示す構造の熱交換器60が知られている。
図8に示す熱交換器60は、ケース61と、作動流体を通す複数のU字管62と、複数のU字管62により支持される多数のフィン63と、U字管62から戻った作動流体を別のU字管へ通すヘッダー64を備えている。
この熱交換器60では熱交換流体(図8において白抜矢印にて示す)がU字管62およびフィン63の周囲を通過するが、U字管62を通る作動流体と交差する方向へ熱交換流体が流れる。
そして、熱交換流体がU字管62およびフィン63の周囲を通過するとき、U字管62を通る作動流体と熱交換流体との熱交換が行われる。
U字管62における熱交換流体の導入側では高温の熱交換流体が通過し、U字管62における導出側では低温の熱交換流体が通過する。
なお、図8に示す熱交換器60では、U字管62における戻りの作動流体が熱交換流体の導入側となるU字管62と、U字管62における戻りの作動流体が熱交換流体の導出側となるU字管62と、が混在する。
一方、別の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された熱交換器が知られている。
特許文献1に開示された熱交換器は、複数のプレートフィンと、プレートフィンを貫通する媒体管を備えている。
媒体管の一部は入口ヘッダー部と接続され、入口ヘッダー部と接続された媒体管の他の媒体管は、入口ヘッダー管と平行して設けられた出口ヘッダー管に接続されている。
媒体管における入口ヘッダー部および出口ヘッダー部の反対側に全ての媒体管と接続される中間ヘッダー管が設けられている。
複数のプレートフィンは、入口ヘッダー部と出口ヘッダー部に接続された媒体管のうち、互いに接近した部分においてプレートフィンが分割されている。
特開昭61−259094号公報
図8に示す熱交換器60では、戻りの作動流体が熱交換流体の導出側となるU字管62では、往きの作動流体が通る管部と、戻りの作動流体が通る管部では熱膨張差が生じる。
特に、戻りの作動流体が熱交換流体の導出側となるU字管62と、戻りの作動流体が熱交換流体の導入側となるU字管62との間では温度差が大きく熱膨張差も大きくなる。
このため、戻りの作動流体が熱交換流体の導入側となるU字管62における変形量は戻りの作動流体が熱交換流体の導出側となるU字管62より大きくなる。
しかしながら、全てのU字管62がフィン63に拘束されるため、U字管62の変形は規制され、戻りの作動流体が熱交換流体の導入側となるU字管62ではケース61との接合部に応力が集中する。
その結果、U字管62とケース61との接合部の破断を招くおそれがある。
一方、特許文献1に開示された熱交換器では、複数の熱媒体管において管内温度が異なる部分でフィンを分割する点が開示されているに過ぎない。
従って、特許文献1に開示された熱交換器を図8に示す熱交換器に適用しても、図8に示す熱交換器の問題を解決することはできない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、U字管とU字管を支持する支持体との接合部における応力集中を緩和することができる熱交換器の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、互い並列に配置され、作動流体を通す複数のU字管と、前記複数のU字管が挿入される複数の通孔を備え、前記複数のU字管に支持されるフィンと、前記複数のU字管を支持する支持体と、を備え、前記フィンの周囲の熱交換流体と前記作動流体との熱交換を行う熱交換器において、前記複数のU字管は、戻りの作動流体を通す管部が前記熱交換流体の導入側に位置する第1U字管と、戻りの作動流体を通す管部が前記熱交換流体の導出側に位置する第2U字管と、を有し、前記フィンにおいて前記第1U字管と前記第2U字管との間が分割されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1U字管と第2U字管との間においてフィンが分割されていることから、第1U字管と第2U字管との間ではフィンを介して互いに拘束されることなく、熱膨張差による変形量に応じてそれぞれ変形することができる。
従って、第1U字管が第2U字管よりも大きく変形しても、第1U字管と支持体との接合部における応力集中が緩和することができ、接合部の破断を防止することができる。
なお、フィンの分割とは、完全にフィンが分離されている場合のほか、フィンが完全に分離されない場合が含まれる。
フィンが完全に分離されない場合、第1U字管および第2U字管の熱膨張差による変形量に応じて互いに独立して変形することができる程度の接続部がフィンの分離箇所に形成される。
また、上記の熱交換器において、前記支持体を備え、前記複数のU字管を収容するケースが備えられ、前記フィンは、前記第1U字管により支持される第1フィン部と、前記第2U字管に支持される第2フィン部を有し、前記第2U字管は、前記第1U字管よりも前記ケースに接近して配置されるとともに、前記第2フィン部を介して前記ケースに固定される構成としてもよい。
この場合、第2U字管が第2フィン部を介してケースに固定されるから、第2U字管および第2U字管を拘束する第2フィン部の振動を抑制することができる。
また、上記の熱交換器において、前記熱交換流体は、内燃機関の排気ガスとする構成としてもよい。
この場合、内燃機関における燃焼により高温となる排気ガスを熱交換流体として利用することができ、例えば、ランキンサイクル装置における蒸発器に適用することができる。
本発明によれば、U字管とU字管を支持する支持体との接合部における応力集中を緩和することができる熱交換器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の概要を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の正面図である。 (a)は図2におけるA−A線矢視図であり、(b)はB−B線矢視図であり、(c)はC−C線矢視図である。 熱交換器における冷媒の流れを説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の正面図である。 図5におけるD−D線矢視図である。 変形例に係るフィンの正面図である。 従来の熱交換器の概要を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る熱交換器について図面を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器は、車両に搭載される車載用熱交換器であり、特に、車両に搭載された内燃機関としてのエンジンの廃熱を利用し、廃熱の熱エネルギーを機械的エネルギーに変換するランキンサイクル回路に設ける車載用熱交換器である。
図1に示す熱交換器10は、エンジンの排気ガス(図1の白抜矢印Fにより示す)が流通する排気管(図示せず)内に設置されている。
排気ガスは熱交換流体に相当する。
熱交換器10は、ケース11と、作動流体としての冷媒を通す複数のU字管12と、U字管12にろう付けされた複数のフィン13と、ケース11の外で冷媒の流れを反転させるヘッダー14を備えている。
図1および図2に示すように、ケース11は、一対の側板15、16と、天板17と、底板18とを備えており、ケース11内には、複数のU字管12および複数のフィン13を収容する空間が形成されている。
ケースの天板17及び底板18とは、上下に位置するものに限らず、側板15、16と交差する一対の壁板を指すものとする。
本実施形態のケース11はステンレス鋼により形成されている。
図1、図3(a)および図3(b)に示すように、U字管12は、互いに平行な一対の直管部19と、一対の直管部19を接続する曲管部20を備えている。
本実施形態のU字管12はステンレス鋼により形成されている。
本実施形態では、一対の直管部19が排気ガスの流れ方向において前後位置となるように、U字管12はケース11内において水平に配置されているほか、排気ガスがU字管12を通る冷媒と交差する方向へ流れるように配置されている。
さらに、互い隣り合うU字管12が天板17から底板18へ向けて上下位置となるように、複数のU字管12がケース11内に並列に配設されている。
本実施形態の熱交換器10では9本のU字管12がケース11内に配設されている。
ケース11の一方の側板15には複数の通孔(図示せず)が形成されており、U字管12の直管部19は通孔に挿入されて側板15とろう付けされている。
従って、側板15はU字管12を支持する支持体に相当する。
通孔に挿通されてケース11の外側へ突出する直管部19の端部はケース11の外側に配置されるヘッダー14にろう付けにより接続され、U字管12の基部を成している。
U字管12の曲管部20はケース11内においてケース11の他方の側板16と対向する。
図1および図3(c)に示すように、ヘッダー14は外壁21により密閉された空間を内部に有する箱体であり、内部の空間は仕切り壁22、23、24により4分割され、4個の部屋を有する。
外部から冷媒が流入する流入口25を備えた第1室26は、仕切り壁22、23により仕切られて区画された部屋である。
第1室26は、ヘッダー14において排気ガスの流れ方向の下流側であって、ケース11の底板18側に形成される。
第1室26には、底板18側の3本のU字管12において排気ガスの導出側となる直管部19と連通する入口孔27が形成されている。
第2室28は、仕切り壁23、24により仕切られて区画された部屋である。
第2室28は、ヘッダー14において排気ガスの流れ方向の上流側であって、ケース11の底板18側に形成される。
第2室28には、底板18側の3本のU字管12における排気ガスの導入側となる直管部19が接続される出口孔29が形成されている。
このため、流入口25から第1室26に導入された冷媒は、第1室26の入口孔27から底板18側の3本のU字管12を通り、第2室28の出口孔29から第2室28へ導入される。
また、第2室28は第1室26より大きな空間であり、第2室28における出口孔29の上部には、3個の入口孔30が形成されている。
第2室28の入口孔30は、底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12における排気ガスの導入側となる直管部19と連通する。
従って、第2室28の出口孔29から第2室28へ導入された冷媒は、入口孔30と連通されたU字管12へ流入される。
第3室31は仕切り壁22、23により仕切られて区画された部屋である。
第3室31は、ヘッダー14において排気ガスの流れ方向の下流側であって、第1室26よりもケース11の天板17側に形成される。
第3室31には、3個の出口孔32が形成されており、出口孔32は、底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12における排気ガスの導出側となる直管部19が接続される。
このため、第2室28の入口孔30から底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12へ導入された冷媒は、第3室31の出口孔32から第3室31へ導入される。
また、第3室31は第2室28と同じ大きさ空間を有しており、第3室31における出口孔32の上部には、3個の入口孔33が形成されている。
第3室31の入口孔33は、天板17側の3本のU字管12における排気ガスの導出側となる直管部19と連通する。
従って、第3室31の出口孔32から第3室31へ導入された冷媒は、入口孔33と連通されたU字管12へ流入される。
第4室34は仕切り壁23、24により仕切られて区画された部屋である。
第4室34は、ヘッダー14において排気ガスの流れ方向の上流側であって、第2室28よりもケース11の天板17側に形成される。
第4室34には、3個の出口孔35が形成されており、出口孔35は、天板17側の3本のU字管12における排気ガスの導入側となる直管部19が接続される。
このため、第3室31の入口孔33から天板17側の3本のU字管12へ導入された冷媒は、第4室34の出口孔35から第4室34へ導入される。
第4室34には、第4室34内の冷媒を外部へ流出する流出口36が設けられている。
ヘッダー14とU字管12が接続されることにより、第1室26に導入される冷媒はU字管12を通って第2室28、第3室31から第4室34へ供給され、第4室34から外部へ流出する。
図4に示すように、本実施形態の熱交換器10は、複数のU字管12とヘッダー14の構成により、連続する冷媒の流路が形成され、ヘッダー14に導入された冷媒はケース11内を何度も通って最終的にヘッダー14から流出される。
本実施形態では、複数のU字管12は冷媒の流れる向きにより区別される。
底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12では、図3(a)に示すように、排気ガスの導出側(下流側)に位置する直管部19をヘッダー14から曲管部20へ向かう往きの冷媒が通る。
そして、排気ガスの導入側(上流側)に位置する直管部19を曲管部20からヘッダー14へ向かう戻りの冷媒が通る。
本実施形態では、底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12を、説明の便宜上、第1U字管12Aとする。
底板18側の3本のU字管12と天板17側の3本のU字管12との間に位置する3本のU字管12では、図3(b)に示すように、排気ガスの導入側(上流側)に位置する直管部19をヘッダー14から曲管部20へ向かう往きの冷媒が通る。
そして、排気ガスの導出側(下流側)に位置する直管部19を曲管部20からヘッダー14へ向かう戻りの冷媒が通る。
本実施形態では、底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12との間に位置する3本のU字管12を、説明の便宜上、第2U字管12Bとする。
第1U字管12Aおよび第2U字管12Bでは、排気ガスの導入側(上流側)に位置する直管部19は、排気ガスの導出側(下流側)に位置する直管部19より高温となり、熱膨張が大きくなる。
第1U字管12Aおよび第2U字管12Bでは、一対の直管部19の熱膨張差により、曲管部20側が排気ガスの導出側へ向かう変形が生じる。
第1U字管12Aでは、低温となった排気ガスが周囲を通過し、かつ戻りの冷媒よりも低温の往きの冷媒が通る直管部19と高温の排気ガスが周囲を通過する往きの冷媒よりも高温の戻りの冷媒が通る直管部19との熱膨張差は第2U字管12Bと比較して大きい。
逆に言うと、第2U字管12Bでは、高温の排気ガスが周囲を通過する戻りの冷媒よりも低温の往きの冷媒が通る直管部19と低温となった排気ガスが周囲を通過する往きの冷媒よりも高温の戻りの冷媒が通る直管部19との熱膨張差は、第1U字管12Aと比較して小さい。
このため、第1U字管12Aにおける熱膨張差による変形は、第2U字管12Bにおける熱膨張差による変形よりも大きくなる。
本実施形態では、ケース11内に配置されるU字管12の直管部19には、多数のフィン13が装着されている。
フィン13はステンレス鋼により形成された金属板であり、図1に示すように、フィン13には直管部19を挿通する複数の通孔37が形成されている。
ケース11の側板15、16間の排気ガスの流路は、多数のフィン13により仕切られ、フィン13の面は排気ガスの流れ方向に沿う。
互いに隣り合うフィン13の間には隙間が形成されており、この隙間に排気ガスが流通されることによりフィン13に排気ガスの熱を伝達し易くする。
本実施形態のフィン13は、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間において物理的に分断されて分割されている。
このため、フィン13は、底板18側の3本の第1U字管12Aおよび天板17側の3本の第1U字管12Aにそれぞれ装着されている第1フィン部38と、第2U字管12Bに装着されている第2フィン部39の3つの部分に分割されている。
第1U字管12Aおよび第2U字管12Bの熱膨張差に伴う変形量は異なる。
フィン13を第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間において分断することにより、第1フィン部38に拘束される第1U字管12Aの群および第2フィン部39に拘束される第2U字管12Bの群は互いに独立して変形可能となる。
次に、本実施形態の熱交換器10による冷媒と排気ガスとの熱交換について説明する。
車両に搭載されたエンジンが駆動される状態では、エンジンの排気ガスは排気管(図示せず)を通り、熱交換器10を通過する。
熱交換器10を通過する排気ガスは、多数のフィン13の面に沿って流れ、フィン13は高温の排気ガスにより加熱される。
一方、熱交換器10のU字管12には冷媒が流れており、冷媒はフィン13、U字管12とフィン13を接合するろう材および直管部19を介してフィン13の周囲の排気ガスと熱交換を行う。
第1U字管12Aの戻りの冷媒が通る直管部19は排気ガスの導入側であるから、高温の排気ガスは第1U字管12Aの戻りの冷媒が通る直管部19を通過する。
しかも、第1U字管12Aの戻りの冷媒は、往きの冷媒が通る直管部19において既に排気ガスとの熱交換を行っているので、高温の排気ガスとの熱交換と相俟って往きの冷媒よりもさらに高温となる。
第2U字管12Bの往きの冷媒が通る直管部19は排気ガスの導入側であるから、高温の排気ガスは第2U字管12Bの往きの冷媒が通る直管部19を通過する。
そして、第2U字管12Bの戻りの冷媒が通る直管部19では、低温となった排気ガスは戻りの冷媒が通る直管部19の周囲を通過する。
従って、第1U字管12Aの戻りの冷媒が通る直管部19は、高温の排気ガスと往きの冷媒よりも高温になった戻りの冷媒が熱交換するので、低温の排気ガスと戻りの冷媒よりも低温の往きの冷媒が熱交換する往きの冷媒が通る直管部19よりも高温になり、両直管部19の管壁の温度差が生じる。
さらに、第2U字管12Bの往きの冷媒が通る直管部19は、高温の排気ガスと戻りの冷媒よりも低温の往きの冷媒が熱交換するので、低温の排気ガスと往きの冷媒よりも高温の戻りの冷媒が熱交換する戻りの冷媒が通る直管部19よりも高温になるが、第2U字管12Bの管壁の温度差は第1U字管12Aの管壁の温度差よりも小さい。
このため、第1U字管12Aは第2U字管12Bよりも熱膨張差が大きくなる。
第1U字管12Aは第2U字管12Bよりも熱膨張差が大きいため、第2U字管12Bより大きく変形する。
フィン13が分割されていることから、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間ではフィン13を介して互いに拘束されることなく、第1U字管12Aは第1フィン部38毎に変形し、第2U字管12Bは第2フィン部39毎に変形する。
つまり、第1U字管12Aの群および第2U字管12Bの群は、それぞれの熱膨張量に応じてそれぞれ独立して変形する。
このため、第1U字管12Aとケース11における側板15との接合部では応力集中が緩和される。
本実施形態に係る熱交換器10は、以下の作用効果を奏する。
(1)第1U字管12Aは第2U字管12Bよりも熱膨張差に伴う変形が大きいが、フィン13が分割されていることから、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間ではフィン13を介して互いに拘束されることなく、熱膨張差によって生じる変形量に応じてそれぞれ変形することができる。従って、第1U字管12Aとケース11における側板15との接合部における応力集中を緩和することができ、第1U字管12Aと側板15との接合部の破断を防止することができる。
(2)内燃機関における燃焼により高温となる排気ガスを熱交換流体として利用することができ、例えば、熱交換器10をランキンサイクル装置における蒸発器に適用することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る熱交換器について説明する。
本実施形態の熱交換器は、ヘッダーの構成と、第1U字管12Aと第2U字管12Bの位置が第1の実施形態と相違するほか、フィンの一部がケースに固定される点で第1の実施形態と相違する。
本実施形態では、第1の実施形態の形態と同一の構成については第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図5に示す熱交換器40は、ケース11と、作動流体としての冷媒を通す複数のU字管12と、U字管12にろう付けされた複数のフィン13と、ケース11の外で冷媒の流れを反転させるヘッダー41を備えている。
図6に示すように、ヘッダー41は外壁42により密閉された空間を内部に有する箱体であり、内部の空間は仕切り壁43、44、45により4分割され、4個の部屋を有する。
外部から冷媒が流入する流入口46を備えた第1室47は、仕切り壁43、44により仕切られて区画された部屋である。
第1室47は、ヘッダー41において排気ガスの流れ方向の上流側であって、ケース11の底板18側に形成される。
第1室47には、底板18側の3本のU字管12において排気ガスの導入側となる直管部19と連通する入口孔48が形成されている。
第2室49は、仕切り壁44、45により仕切られて区画された部屋である。
第2室49は、ヘッダー41において排気ガスの流れ方向の下流側であって、ケース11の底板18側に形成される。
第2室49には、底板18側の3本のU字管12における排気ガスの導出側となる直管部19が接続される出口孔50が形成されている。
このため、流入口46から第1室47に導入された冷媒は、第1室47の入口孔48から底板18側の3本のU字管12を通り、第2室28の出口孔50から第2室49へ導入される。
また、第2室49は第1室47より大きな空間であり、第2室49における出口孔50の上部には、3個の入口孔51が形成されている。
第2室49の入口孔51は、底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12における排気ガスの導出側となる直管部19と連通する。
従って、第2室49の出口孔50から第2室49へ導入された冷媒は、入口孔51と連通されたU字管12へ流入される。
第3室52は仕切り壁43、44により仕切られて区画された部屋である。
第3室52は、ヘッダー41において排気ガスの流れ方向の上流側であって、第1室47よりもケース11の天板17側に形成される。
第3室52には、3個の出口孔53が形成されており、出口孔53は、底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12における排気ガスの導入側となる直管部19が接続される。
このため、第2室49の入口孔51から底板18側の3本のU字管12と天板17側に位置する3本のU字管12の間に位置する3本のU字管12へ導入された冷媒は、第3室52の出口孔53から第3室52へ導入される。
また、第3室52は第2室49と同じ大きさ空間を有しており、第3室52における出口孔53の上部には、3個の入口孔54が形成されている。
第3室52の入口孔54は、天板17側の3本のU字管12における排気ガスの導入側となる直管部19と連通する。
従って、第3室52の出口孔53から第3室52へ導入された冷媒は、入口孔54と連通されたU字管12へ流入される。
第4室55は仕切り壁44、45により仕切られて区画された部屋である。
第4室55は、ヘッダー41において排気ガスの流れ方向の下流側であって、第2室49よりもケース11の天板17側に形成される。
第4室55には、3個の出口孔56が形成されており、出口孔56は、天板17側の3本のU字管12における排気ガスの導出側となる直管部19が接続される。
このため、第3室52の入口孔54から天板17側の3本のU字管12へ導入された冷媒は、第4室55の出口孔56から第4室55へ導入される。
第4室55には、第4室55内の冷媒を外部へ流出する流出口57が設けられている。
ヘッダー41とU字管12が接続されることにより、第1室47に導入される冷媒はU字管12を通って第2室49、第3室52から第4室55へ供給され、第4室55から外部へ流出する。
本実施形態の熱交換器40は、複数のU字管12とヘッダー41の構成により、連続する冷媒の流路が形成され、ヘッダー41に導入された冷媒はケース11内を何度も通って最終的にヘッダー41から流出される。
本実施形態では、複数のU字管12は冷媒の流れる向きにより区別される。
底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12では、排気ガスの導入側(上流側)に位置する直管部19をヘッダー41から曲管部20へ向かう往きの冷媒が通る。
そして、排気ガスの導出側(下流側)に位置する直管部19を曲管部20からヘッダー41へ向かう戻りの冷媒が通る。
従って、本実施形態では、底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12は第2U字管12Bに相当する。
底板18側の3本のU字管12と天板17側の3本のU字管12との間に位置する3本のU字管12では、排気ガスの導出側(下流側)に位置する直管部19をヘッダー41から曲管部20へ向かう往きの冷媒が通る。
そして、排気ガスの導入側(上流側)に位置する直管部19を曲管部20からヘッダー41へ向かう戻りの冷媒が通る。
従って、本実施形態では、底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本のU字管12との間に位置する3本のU字管12は第1U字管12Aに相当する。
本実施形態のフィン13は、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間において物理的に分断されて分割されている。
このため、フィン13は、底板18側の3本のU字管12および天板17側の3本の第2U字管12Bにそれぞれ装着されている第2フィン部39と、第1U字管12Aに装着されている第1フィン部38の3つの部分に分割されている。
第1U字管12Aと第2U字管12Bの熱膨張差に伴う変形量は互いに異なる。
フィン13を第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間において完全に分断することにより、第2フィン部39に拘束される第2U字管12Bの群は、第1フィン部38に拘束される第1U字管12Aの群に対して独立して変形可能となる。
本実施形態では、第2U字管12Bは第1U字管12Aよりもケース11の底板18に接近して配置され、第2U字管12Bは第1U字管12Aよりもケース11の天板17に接近して配置されている。
底板18側の第2U字管12Bに装着された第2フィン部39は、底板18にろう付けにより固定されている。
また、天板17側の第2U字管12Bに装着された第2フィン部39はケース11の天板17にろう付けにより固定されている。
つまり、底板18側の第2U字管12Bは第2フィン部39を介して底板18に固定され、天板17側の第2U字管12Bは第2フィン部39を介して天板17に固定されている。
天板17側および底板18側の第2U字管12Bが第2フィン部39を介してケース11に固定されることにより、第2U字管12Bおよび第2フィン部39の振動が抑制される。
なお、本実施形態では、第2U字管12Bの変形量は、第1U字管12Aの変形量よりも小さいため、第2フィン部39を介してケース11に固定しても、変形による影響は小さい。
次に、本実施形態の熱交換器40は、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の作用効果を奏する。
さらに言うと、本実施形態の熱交換器40によれば、天板17側の第2U字管12Bが第2フィン部39を介して天板17に固定され、底板18側の第2U字管12Bが第2フィン部39を介して底板18に固定される。
このため、天板17側および底板18側の第2U字管12Bおよび第2U字管12Bを拘束する第2フィン部39の振動を抑制することができる。
従って、第2U字管および第2フィン部39の振動による第2U字管12Bの損傷や騒音を低減させることができ、熱交換器40の耐久性および静粛性の向上を図ることができる。
(変形例)
次に変形例に係るフィンについて説明する。
ここでは、第1の実施形態の熱交換器10に適用した変形例のフィンについて説明するが、変形例に係るフィンは第2の実施形態の熱交換器40に適用することも可能である。
第1の実施形態と符号を共通して用いる。
図7に示すフィン13は、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間において物理的に分離されず繋がっているフィンである。
フィン13における第1フィン部38と第2フィン部39との間は、応力緩和部としての接続部58が存在する。
本実施形態では、フィン13の分離箇所に設けられる接続部58は、排気ガスの導入側(上流側)および導出側(下流側)の側縁に形成されている。
接続部58は、フィン13において第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間となる部位をスリット状に打ち抜くことにより形成される。
接続部58は、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの熱膨張差により生じる応力を緩和することができるように変形可能な形状および寸法設定となっている。
変形例に係るフィン13を適用した熱交換器10では、第1U字管12Aと第2U字管12Bとの間ではフィン13を介して互いに拘束されることなく、熱膨張差によって生じる変形量に応じてそれぞれ変形することができる。
従って、第1U字管12Aとケース11における側板15との接合部における応力集中を緩和することができ、第1U字管12Aと側板15との接合部の破断を防止することができる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、熱交換流体を排気ガスとし、作動流体としての冷媒を排気ガスにより加熱する熱交換器としたが、コンデンサのように作動流体を熱交換流体により冷却する熱交換器であってもよい。
○ 第2の実施形態では、第2U字管フィンをケースにろう付けにより固定したが、フィンは必ずしもろう付けによりケースに固定しなくてもよい。別の手段によりフィンをケースに固定してもよい。なお、第2の実施形態のようにフィンをケースに固定することは必須ではない。
○ 上記の実施形態では、9本のU字管を備えた熱交換器であって、3本の第1U字管および3本の第2U字管をそれぞれの単位として構成したが、第1U字管および第2U字管の本数は特に限定されない。第1U字管および第2U字管を少なくともそれぞれ1本以上備えた熱交換器であればよい。
○ 上記の実施形態では、熱交換器をランキンサイクル回路に用いる熱交換器としたが、本発明の熱交換器はランキンサイクル回路以外の熱交換器として使用することができる。また、上記の実施形態では熱交換器を車載用熱交換器としたが、車載用熱交換器に限定されず、例えば、地上に設置される熱交換器であってもよい。
○ 上記の変形例では、フィンにおいて第1U字管と第2U字管との間となる部位をスリット状に打ち抜くことで接続部を形成したが、これに限らない。接続部は応力緩和部として第1U字管と第2U字管との熱膨張差により生じる応力を緩和することができるように変形可能な形状であればよい。
10、40、60 熱交換器
11、61 ケース
12、62 U字管
13、63 フィン
14、41、64 ヘッダー
15、16 側板
17 天板
18 底板
19 直管部
20 曲管部
25、46 流入口
26、47 第1室
27、30、33、48、51、54 入口孔
28、49 第2室
29、32、35、50、53、56 出口孔
31、52 第3室
34、55 第4室
36、57 流出口
37 通孔
38 第1フィン部
39 第2フィン部
40 熱交換器
58 接続部(応力緩和部)

Claims (3)

  1. 互い並列に配置され、作動流体を通す複数のU字管と、
    前記複数のU字管が挿入される複数の通孔を備え、前記複数のU字管に支持されるフィンと、
    前記複数のU字管を支持する支持体と、を備え、
    前記フィンの周囲の熱交換流体と前記作動流体との熱交換を行う熱交換器において、
    前記複数のU字管は、
    戻りの作動流体を通す管部が前記熱交換流体の導入側に位置する第1U字管と、
    戻りの作動流体を通す管部が前記熱交換流体の導出側に位置する第2U字管と、を有し、
    前記フィンにおいて前記第1U字管と前記第2U字管との間が分割されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記支持体を備え、前記複数のU字管を収容するケースが備えられ、
    前記フィンは、前記第1U字管により支持される第1フィン部と、前記第2U字管に支持される第2フィン部を有し、
    前記第2U字管は、前記第1U字管よりも前記ケースに接近して配置されるとともに、
    前記第2フィン部を介して前記ケースに固定されることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記熱交換流体は、内燃機関の排気ガスとすることを特徴とする請求項1又は2記載の熱交換器。
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JP2016180404A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジン用熱交換器
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WO2022131523A1 (ko) * 2020-12-17 2022-06-23 삼성전자주식회사 열교환기 및 이를 포함하는 공기조화기

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