JP2011196620A - 沸騰冷却式熱交換器 - Google Patents

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充 久保
Fumihiko Ishiguro
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Hirohisa Kato
裕久 加藤
Yuichiro Tomono
雄一朗 友野
Tomonori Sasaki
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Abstract

【課題】熱交換性能を維持しながら小型化することができ、且つバーンアウトの発生を回避することができる沸騰冷却式熱交換器を提供する。
【解決手段】被冷却流体流路21は、上流部21aの流路断面積が下流部21bよりも小さく、冷媒流路24は、下流部24bの流路断面積が上流部24aよりも大きくなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、沸騰冷却式熱交換器に関する。
EGRガスの温度を低下させるために使用されるEGRクーラ(沸騰冷却装置)が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1のEGRクーラは、排気系から吸気系に還流されるEGRガスと冷媒とを熱交換させる沸騰式のエバポレータ(熱交換器)を備えている。このエバポレータは二重管構造となっており、内管の内側でEGRガスの流路(以下、「EGRガス流路」と記載する)が形成されるとともに、内管と外管との間の空間によって冷媒の流路(以下、「冷媒流路」と記載する)が形成されている。そして、エバポレータでは、内管を介してEGRガスと冷媒との間で熱交換されて冷媒が沸騰し、このときの沸騰気化潜熱によりEGRガスが冷却される。
特開2003−278607号公報
ところで、エバポレータにおいて、EGRガス流路の上流側は、EGRガスがEGRガス流路に流入して間もないため、下流側に比べて高温である。このため、EGRガス流路の上流側では、下流側に比べて内管での熱流束が大きくなる。ここで、熱交換器では、バーンアウトの発生を回避するため、EGRガス流路の上流側での熱流束が限界熱流束以上にならないようにする必要があり、EGRガス流路の上流側に対応する冷媒流路の流路断面積を十分に余裕を持って確保する必要がある。
しかしながら、特許文献1のエバポレータでは、内管及び外管が入口から出口に向かって互いに平行に延びるように設けられており、冷媒流路の流路断面積が、冷媒流路の入口から出口に向かって一定になっている。そして、上述したように、冷媒流路の流路断面積は、バーンアウトの発生を回避するために十分に余裕があるため、熱流束の低下したEGRガス流路の下流側に対応する位置では、内管での熱流束に対し限界熱流束がはるかに大きくなっており、エバポレータの熱交換性能が必要以上に付与されている。その結果、熱交換器自体が不必要に大型化していた。
本発明の目的は、熱交換性能を維持しながら小型化することができ、且つバーンアウトの発生を回避することができる沸騰冷却式熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被冷却流体が流れる被冷却流体流路と前記被冷却流体を冷却する冷媒が流れる冷媒流路とが隔壁によって区画された沸騰冷却式熱交換器であって、前記被冷却流体流路における前記被冷却流体の流通方向の上流側に対応する前記冷媒流路の流路断面積が、前記被冷却流体流路の下流側に対応する前記冷媒流路の流路断面積よりも大きくなっている部位が存在することを要旨とする。
被冷却流体流路の上流側は、被冷却流体が被冷却流体流路内に流入して間もないことから被冷却流体が高温であるため、被冷却流体流路の上流側に位置する隔壁の熱流束は、被冷却流体流路の下流側に位置する隔壁の熱流束に比べて大きくなりやすい。また、被冷却流体は、冷媒流路を流れる冷媒によって徐々に冷却されていくため、被冷却流体は、被冷却流体流路の下流側では上流側に比べて低温になっており、隔壁の熱流束は、被冷却流体流路の下流側ほど小さくなっている。
本発明では、被冷却流体流路の上流側に対応する冷媒流路の流路断面積を、被冷却流体流路の下流側に対応する冷媒流路の流路断面積よりも大きくすることで、被冷却流体流路における上流側での限界熱流束を大きくすることができる。その結果、被冷却流体流路の上流側に対応する冷媒流路内の隔壁においてバーンアウトの発生を回避することができる。また、被冷却流体流路の下流側に対応する冷媒流路の流路断面積は、被冷却流体流路の上流側に対応する冷媒流路の流路断面積よりも小さくなっており、被冷却流体流路における下流側での限界熱流束は小さくなっている。ここで、被冷却流体流路の下流部では、被冷却流体が冷媒によって冷却されて隔壁の熱流束が小さくなっており、隔壁の熱流束が限界熱流束以上になることがなく、バーンアウトの発生が回避される。その結果、熱交換性能を維持しながら沸騰冷却式熱交換器自体を小型化することができ、且つバーンアウトの発生を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被冷却流体流路は、前記被冷却流体流路における上流側の流路断面積が小さく、且つ前記被冷却流体流路における下流側の流路断面積が大きくなるように、前記被冷却流体流路の上流側から下流側にかけて徐々に広がっていることを要旨とする。
これによれば、沸騰冷却式熱交換器の周壁を冷媒流路の上流側から下流側にかけて徐々に広がっていくテーパ状にして、冷媒流路における下流側の流路断面積を大きくする場合のように沸騰冷却式熱交換器自体が大型化することなく、冷媒流路における下流側の流路断面積を大きくすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記被冷却流体流路を流れる被冷却流体の流通方向と、前記冷媒流路を流れる冷媒の流通方向とが互いに対向していることを要旨とする。
冷媒流路を流れる冷媒の温度は、入口で最も低く出口側(下流側)ほど高くなる。また、被冷却流体流路を流れる被冷却流体の温度は、入口で最も高く出口側(下流側)ほど低くなる。この発明によれば、温度が最も低い冷媒により、温度が低くなっている被冷却流体を冷却するため、被冷却流体と冷媒との間で温度差をつけることができる。よって、例えば、並行流のように、温度が最も低い冷媒により、温度が最も高い被冷却流体を冷却する場合に比べて、熱交換性能を向上させることができる。
この発明によれば、熱交換性能を維持しながら小型化することができ、且つバーンアウトの発生を回避することができる。
実施形態における熱交換器を示す斜視図。 熱交換器の縦断面図。 (a)は図2におけるA−A線縦断面図、(b)は図2におけるB−B線縦断面図。 比較のための被冷却流体流路の流通方向及び冷媒流路の流通方向における位置と熱流束との関係を示すグラフ。 被冷却流体流路の流通方向及び冷媒流路の流通方向における位置と熱流束との関係を示すグラフ。 別の実施形態における熱交換器を示す縦断面図。 (a)は図6におけるC−C線縦断面図、(b)は図6におけるD−D線縦断面図。 別の実施形態における熱交換器を示す斜視図。
以下、本発明を車両の排気ガス再循環装置(EGR:Exhaust Gas Recirculation)におけるEGRガスの沸騰冷却装置(EGRクーラ)の沸騰冷却式熱交換器(以下、単に「熱交換器」と記載する)に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。この排気ガス再循環装置の熱交換器11は、被冷却流体としてのEGRガスと、冷媒としての水(液冷媒)とで熱交換させ、水の一部を沸騰させてEGRガスを冷却する。なお、以下の説明において、「前後方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1において矢印Y1で示す方向を「前後方向」とする。
図1に示すように、熱交換器11の外郭をなす略円筒状のハウジング12内には、熱交換部13が収容されている。ハウジング12内において、熱交換部13よりも前方(一方)側には、被冷却流体導入部14が設けられるとともに、熱交換部13よりも後方(他方)側には、被冷却流体排出部15が設けられている。
ハウジング12の前端(一端)面には、EGRガスを被冷却流体導入部14内に導入するための導入配管16が接続されるとともに、ハウジング12の後端(他端)面には、EGRガスを被冷却流体排出部15から排出するための排出配管17が接続されている。熱交換器11は、導入配管16がEGR通路入口側に連結されるとともに、排出配管17がEGR通路出口側に連結されて使用される。
ハウジング12の周壁における後端(他端)寄りには、水をハウジング12内の熱交換部13内に導入するための冷媒導入配管22が二本接続されるとともに、二本の冷媒導入配管22は、ハウジング12の互いに対向する位置に接続されている。また、ハウジング12の周壁における前端(一端)寄りには、熱交換部13から水を排出するための冷媒排出配管23が二本接続されるとともに、二本の冷媒排出配管23は、ハウジング12の互いに対向する位置に接続されている。冷媒導入配管22は、水の循環管路(図示せず)の一端と連結されるとともに、冷媒排出配管23は、循環管路の他端と連結されている。
熱交換部13は、複数(本実施形態では5本)の管(パイプ)18と、管18における前方(一方)の開口端に接合された前壁13aと、後方(他方)の開口端に接合された後壁13bとを備えている。管18は、前方の開口が被冷却流体導入部14側に位置するとともに、後方の開口が被冷却流体排出部15側に位置するように配置されている。
図2に示すように、前壁13aには、管18における前方の開口と対応する部位に導入孔13cが形成されるとともに、導入孔13cを介して管18内と被冷却流体導入部14とが連通している。また、後壁13bには、管18における後方の開口と対応する部位に排出孔13dが形成されるとともに、排出孔13dを介して管18内と被冷却流体排出部15とが連通している。
そして、導入配管16から被冷却流体導入部14に流入されたEGRガスは、前壁13aの導入孔13cを介して管18内に流入されるとともに、後壁13bの排出孔13dを介して被冷却流体排出部15に流出され、排出配管17を介してEGR通路出口側に流入されるようになっている。したがって、図2に示すように、管18内にEGRガスが流れる被冷却流体流路21が形成されている。
被冷却流体流路21において、管18の前方の開口をEGRガスの入口とするとともに、管18の入口側をEGRガスの流通方向(図2に示す矢印X1の方向)における被冷却流体流路21の上流側とする。また、被冷却流体流路21において、管18の後方の開口を出口とするとともに、管18の出口側をEGRガスの流通方向における被冷却流体流路21の下流側とする。ここで、本実施形態における「被冷却流体流路21の上流側」とは、被冷却流体流路21における流通方向での中央部よりも入口側にかけての領域のことをいい、以下の説明において、「被冷却流体流路21の上流部21a」とする。また、本実施形態における「被冷却流体流路21の下流側」とは、被冷却流体流路21における流通方向での中央部よりも出口側にかけての領域のことをいい、以下の説明において、「被冷却流体流路21の下流部21b」とする。
管18の管径(外径)は、前壁13aから後壁13b、すなわち被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bに向かうにつれて徐々に大きくなるようにテーパ状に形成されている。図3(a)及び(b)に示すように、被冷却流体流路21の上流部21aにおける管18の管径R1は、被冷却流体流路21の下流部21bにおける管18の管径R2よりも小さくなっている。このため、被冷却流体流路21の流路断面積は、上流部21aから下流部21bに向かうにつれて徐々に大きくなっている。
熱交換部13において、ハウジング12と、前壁13aと後壁13bとに囲まれた空間のうち、管18の外側には冷媒流路24が区画形成されている。すなわち、冷媒流路24は、被冷却流体流路21を囲繞するように設けられるとともに、管18の管壁19が、被冷却流体流路21と冷媒流路24とを区画する隔壁を形成している。そして、二本の冷媒導入配管22から冷媒流路24に水が導入されるとともに、冷媒流路24を通過した水は、二本の冷媒排出配管23に流出されて循環管路に還流される。
冷媒流路24において、冷媒導入配管22側を水の流通方向(図2に示す矢印X2の方向)における冷媒流路24の上流側とする。また、冷媒流路24において、冷媒排出配管23側を水の流通方向における冷媒流路24の下流側とする。ここで、本実施形態における「冷媒流路24の上流側」とは、冷媒流路24における流通方向の中央部よりも冷媒導入配管22側にかけての領域のことをいい、以下の説明において、「冷媒流路24の上流部24a」とする。また、本実施形態における「冷媒流路24の下流側」とは、冷媒流路24における流通方向の中央部よりも冷媒排出配管23側にかけての領域のことをいい、以下の説明において、「冷媒流路24の下流部24b」とする。
そして、冷媒流路24の流路断面積は、冷媒流路24の上流部24aから下流部24bに向かうにつれて徐々に大きくなっている。その結果、被冷却流体流路21の上流部21aに対応する冷媒流路24の下流部24bにおける流路断面積は、被冷却流体流路21の下流部21bに対応する冷媒流路24の上流部24aにおける流路断面積よりも大きくなっている。また、本実施形態における熱交換器11でのEGRガス及び水の流れは、EGRガスの流通方向と水の流通方向とが対向する対向流となっている。
ここで、図4のグラフに、被冷却流体流路21及び冷媒流路24の流路断面積それぞれが流通方向の上流部21a,24aから下流部21b,24bにかけて一定とした場合の限界熱流束(実線)と熱流束(破線)を示す。図4のグラフに、被冷却流体流路21の流通方向及び冷媒流路24の流通方向における位置(横軸)と、熱流束(縦軸)との関係を示す。
図4のグラフに示すように、EGRガスは、被冷却流体流路21の上流部21aでは被冷却流体流路21内に流入して間もないため高温であり、下流部21bに向かうほど水との熱交換によって冷却されて低温になる。このため、図4における破線に示すように、管壁19の熱流束は、被冷却流体流路21の上流部21a側ほど大きく、被冷却流体流路21の下流部21bに向かうにつれて小さくなる。
一方、水は、冷媒流路24の上流部24aでは冷媒流路24内に流入して間もないため低温であり、下流部24bに向かうほどEGRガスとの熱交換により一部が沸騰し、水と気泡とが混合した状態となる。そして、水は、気泡と混合した状態で冷媒流路24内を冷媒流路24の出口に向かって移動する。気泡は、冷媒流路24の下流部24bに行くにしたがって互いに合体して大きくなったり、数が増えたりするため、図4における実線で示すように、限界熱流束は、冷媒流路24の上流部24aから下流部24bに向かうにつれて小さくなっている。
そして、本実施形態では、図2に示すように、被冷却流体流路21は、管壁19の熱流束が大きくなる上流部21aほど流路断面積が小さく、管壁19の熱流束が小さくなる下流部21bほど流路断面積が大きくなるように、管18がテーパ状に形成されている。また、被冷却流体流路21は、限界熱流束が大きくなる冷媒流路24の上流部24aに対応する下流部21bほど流路断面積が大きく、限界熱流束が小さくなる冷媒流路24の下流部24bに対応する上流部21aほど流路断面積が小さくなっている。
次に、上記構成の熱交換器11における作用について、図4及び図5のグラフを用いて説明する。
さて、車両が運転されると、内燃機関の排気ガスの一部であるEGRガスがEGR通路入口側に流入されるとともに導入配管16、被冷却流体導入部14及び導入孔13cを介して被冷却流体流路21内に導入される。被冷却流体流路21内に導入されたEGRガスは、被冷却流体流路21の入口から出口に向かって流れる。
一方、水は、循環管路上に配設される図示しないポンプが駆動することで循環管路内を強制的に循環させられるとともに、冷媒導入配管22を介して冷媒流路24内に導入される。冷媒流路24内に導入された水は、冷媒流路24の入口から出口に向かって流れる。
そして、熱交換器11では、EGRガスの熱が管壁19を介して水に熱伝達される。ここで、被冷却流体流路21は、上流部21aほど流路断面積が小さくなっているとともに、冷媒流路24は、下流部24bほど流路断面積が大きくなっている。その結果、被冷却流体流路21の上流部21aでの限界熱流束が大きくなる。このため、熱流束の大きい被冷却流体流路21の上流部21aであっても、管壁19の熱流束が限界熱流束以上になることが防止される。
ここで、図5のグラフに、本実施形態において、被冷却流体流路21の流通方向及び冷媒流路24の流通方向における位置(横軸)と、熱流束(縦軸)との関係を示すとともに、限界熱流束を実線で示し、熱流束を破線で示す。
図5のグラフに示すように、限界熱流束は、冷媒流路24の下流部24bほど大きく、被冷却流体流路21の上流部21aであっても、管壁19の熱流束よりも大きくなっている。その結果、管壁19におけるバーンアウトの発生を回避することができる。また、冷媒流路24の上流部24aでは、流路断面積が小さいため限界熱流束が小さくなっているが、被冷却流体流路21の下流部21bでは、EGRガスは冷却されているため、管壁19の熱流束が限界熱流束以上になることはない。
そして、管壁19を介して水とEGRガスとの熱交換が行われると、管壁19で水が沸騰して蒸気となり、その沸騰気化潜熱を利用して被冷却流体流路21内を流れるEGRガスを冷却する。そして、EGRガスを冷却した水は、冷媒排出配管23を介して循環管路へ排出されるとともに、循環管路へ排出された水は、循環管路上に設けられた図示しない冷媒凝縮部によって凝縮されて、再び熱交換器11に供給される。また、冷却されたEGRガスは、被冷却流体流路21の出口から排出配管17を介してEGR通路出口側へ流入されるとともに、EGR通路出口側に流入されたEGRガスは内燃機関の吸気系に還流される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)被冷却流体流路21は、上流部21aほど流路断面積が小さく、下流部21bほど流路断面積が大きくなっている。そして、EGRガスの温度が高く管壁19の熱流束が大きい被冷却流体流路21の上流部21aであっても、冷媒流路24の流路断面積を大きくすることで管壁19の熱流束を限界熱流束より小さくしてバーンアウトの発生を回避することができる。また、冷媒流路24の流路断面積は、上流部24aほど小さくなっており、限界熱流束は小さくなっている。しかし、被冷却流体流路21の下流部21bでは、EGRガスは低温になっているため、冷媒流路24の流路断面積を大きく確保する必要がない。その結果として、熱交換性能を維持しながら熱交換器11自体を小型化することができ、且つバーンアウトの発生を回避することができる。
(2)管18を、被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bにかけて徐々に広げてテーパ状にすることで、冷媒流路24における下流部24bの流路断面積を大きくするとともに、冷媒流路24における上流部24aの流路断面積を小さくした。よって、例えば、図6に示すように、ハウジング12の周壁を冷媒流路24の上流部24aから下流部24bにかけて徐々に広がっていくテーパ状にして、冷媒流路24における下流部24bの流路断面積を大きくする場合のように熱交換器11自体が大型化することなく、冷媒流路24における下流部24bの流路断面積を大きくすることができる。
(3)被冷却流体流路21を流れるEGRガスの流通方向と、冷媒流路24を流れる水の流通方向とが互いに対向している。冷媒流路24を流れる水の温度は、入口で最も低く出口側(下流側)ほど高くなる。また、被冷却流体流路21を流れるEGRガスの温度は、入口で最も高く出口側(下流側)ほど低くなる。よって、本実施形態では、温度が最も低い水により、温度が低くなっているEGRガスを冷却するため、EGRガスと水との間で温度差をつけることができる。よって、例えば、並行流のように、温度が最も低い水により、温度が最も高いEGRガスを冷却する場合に比べて、熱交換性能を向上させることができる。
(4)被冷却流体流路21は、上流部21aから下流部21bに向かうにつれて徐々に大きくなっているため、冷媒流路24の流路断面積は、上流部24aから下流部24bに向かうにつれて徐々に大きくなる。よって、被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bに向かうにつれて、限界熱流束を徐々に小さくすることができ、被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bに向かうにつれて徐々に小さくなっていく管壁19の熱流束と限界熱流束との差を均等にすることができる。
(5)被冷却流体流路21における上流部21aほど流路断面積が小さくなっているため、被冷却流体流路21を複数配置した場合には、被冷却流体流路21の上流部21aに対応する冷媒流路24の下流部24bにおいて、隣り合う管18同士の間隔を広げることができる。よって、隣り合う管18同士の間で熱流束が大きくなることを防止することができ、バーンアウトの発生を回避することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、管18をテーパ状にしたが、これに限らない。例えば、図6に示すように、管18を被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bにかけて流路断面積が一定になるように直管状に形成するとともに、ハウジング12の周壁を、冷媒流路24の上流部24aから下流部24bにかけて徐々に広がっていくテーパ状に形成してもよい。図7(a)及び(b)に示すように、被冷却流体流路21の上流部21aに対応するハウジング12の管径(外径)R3は、被冷却流体流路21の下流部21bに対応するハウジング12の管径(外径)R4よりも大きくなっている。よって、冷媒流路24の流路断面積は、下流部24bほど大きくなっている。これによれば、冷媒流路24の下流部24bは、管18とハウジング12の内面との間隔が広がり、管18とハウジング12の内面との間で熱流束が大きくなることを防止することができるとともに、バーンアウトの発生を回避することができる。また、被冷却流体流路21における下流部21bの流路断面積を大きくすることにより、被冷却流体流路21の下流部21bにおける熱伝達量が増加するため、EGRガスの温度をさらに低下させることができる。
○ 実施形態において、管18をテーパ状にしたが、これに限らない。例えば、図8に示すように、導入配管16から二つに分岐された管18をスパイラル状にするとともに、管18におけるスパイラルのピッチを被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bにかけて徐々に狭くしていってもよい。これによれば、冷媒流路24の下流部24b内における管18が占める割合を、冷媒流路24の上流部24a内における管18が示す割合よりも少なくすることができる。その結果、前後方向(図8に示す矢印Y1の方向)に沿う断面において、被冷却流体流路21の上流部21aに対応する冷媒流路24における下流部24bの流路断面積を大きくすることができる。また、被冷却流体流路21の上流部21aにおいて、管18におけるスパイラルのピッチが大きくなっているため管18同士の間隔が広がり、管18同士の間で熱流束が大きくなることを防止することができ、バーンアウトの発生を回避することができる。
○ 実施形態において、熱交換部13は、被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bに向かうにつれて徐々に大きくなるようにテーパ状に形成された管18を備えていたが、これに限らない。例えば、熱交換部13は、被冷却流体流路21の上流側から下流側に向かって流路断面積が一定になるように延びる直管状の小径部と、出口近傍において、小径部よりも拡径する拡径部とからなる管を備えていてもよい。このようにして、熱交換部13において、被冷却流体流路21の上流側に対応する冷媒流路24の流路断面積が、被冷却流体流路21の下流側に対応する冷媒流路24の流路断面積よりも大きくなっている部位が存在するようにしてもよい。これによれば、実施形態と同様の効果を得ることができる。
○ 実施形態の熱交換器11では、EGRガスと水との流通方向が対向する対向流となっているが、これに限らず、例えば、EGRガスと水との流通方向が同じ方向に並行して流れる並行流としてもよい。並行流である熱交換器においても、実施形態と同様に被冷却流体流路21における上流部21aの流路断面積が小さく、被冷却流体流路21における下流部21bの流路断面積が大きくなるように、管18を被冷却流体流路21の上流部21aから下流部21bにかけてテーパ状に形成することで、実施形態と同様な効果を得ることができる。
○ 実施形態において、被冷却流体流路21を構成する管18は5本設けられていたが、これに限らず、1〜4本又は6本以上であってもよい。
○ 実施形態において、被冷却流体流路21及び冷媒流路24内の少なくとも一方にフィンが設けられていてもよい。
○ 本発明を、管18で構成される被冷却流体流路21と、管18の周囲を囲繞する冷媒流路24とで構成される熱交換器11に適用したが、これに限らない。例えば、両側を一対のスペーサーバーで閉塞した平板状の二枚の隔壁からなる複数の通路区画体と、各通路区画体の一方の開口端に接合される前壁と、他方の開口端に接合される後壁とを備えるプレート型熱交換器に適用してもよい。
○ 実施形態では、熱交換器11を、EGRガスの沸騰冷却装置(EGRクーラ)に備えられた熱交換器11に具体化したが、これに限らず、例えば、車載機器の冷却装置、冷蔵庫、及び冷凍庫等に備えられた熱交換器に具体化してもよい。
○ 実施形態では、被冷却流体がEGRガスであったが、これに限らず、被冷却流体はEGRガス以外のガスや高温の液体であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記被冷却流体流路は少なくとも一つの管で構成されるとともに、前記冷媒流路が前記被冷却流体流路の管の周囲を囲繞するように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の沸騰冷却式熱交換器。
(ロ)前記管はスパイラル状に形成されるとともに、前記管におけるスパイラルのピッチが、被冷却流体流路の上流部から下流部にかけて徐々に狭くなっていくことを特徴とする前記技術的思想(イ)に記載の沸騰冷却式熱交換器。
11…熱交換器、19…隔壁としての管壁、21…被冷却流体流路、24…冷媒流路。

Claims (3)

  1. 被冷却流体が流れる被冷却流体流路と前記被冷却流体を冷却する冷媒が流れる冷媒流路とが隔壁によって区画された沸騰冷却式熱交換器であって、
    前記被冷却流体流路における前記被冷却流体の流通方向の上流側に対応する前記冷媒流路の流路断面積が、前記被冷却流体流路の下流側に対応する前記冷媒流路の流路断面積よりも大きくなっている部位が存在することを特徴とする沸騰冷却式熱交換器。
  2. 前記被冷却流体流路は、前記被冷却流体流路における上流側の流路断面積が小さく、且つ前記被冷却流体流路における下流側の流路断面積が大きくなるように、前記被冷却流体流路の上流側から下流側にかけて徐々に広がっていることを特徴とする請求項1に記載の沸騰冷却式熱交換器。
  3. 前記被冷却流体流路を流れる被冷却流体の流通方向と、前記冷媒流路を流れる冷媒の流通方向とが互いに対向していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の沸騰冷却式熱交換器。
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