JP5973899B2 - トーコレクトブッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、トーションビーム式サスペンションに用いられるトーコレクトブッシュに関する。
従来から、例えば特許文献1に示されるように、自動車等の車両の、例えばリアサスペンションとして用いられるトーションビーム式サスペンションのトレーリングアームを、車体へ連結するためのブッシュとして、トーコレクトブッシュを用いることが知られている。このトーコレクトブッシュによれば、車両の旋回時に、車輪側から外筒に横力が加えられると、外筒が弾性体を弾性変形させながら傾斜部に沿って移動するので、車輪のトー方向を、操舵輪の操舵方向と同方向に向けて補正する、いわゆるトーコレクト機能をもって、車両の走行安定性を高めることができる。
特開2002−178735号公報
しかしながら上記従来のトーコレクトブッシュでは、トーコレクト機能を生じさせるために、フランジ部とプレート部材とが、それぞれその周方向の一部分にのみ傾斜部を有する複雑な形状に形成されるので、これらの部材の製造工数が増大しコストが高くなるという問題があった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題を解決することを課題とするものであり、その目的とするところは、簡易な構成でトーコレクト機能を生じさせることができる、低コストのトーコレクトブッシュを提供することにある。
本発明のトーコレクトブッシュは、車両のトーションビーム式サスペンションを構成するトレーリングアームの、車体への連結部分に用いられる、トーコレクトブッシュであって、内筒と、前記内筒の径方向外側において前記内筒と同軸に配置される外筒と、前記外筒の軸方向の一端から径方向外側に向けて延び、該外筒の軸方向に対する傾斜角度が全周に亘って一定のフランジ部と、前記内筒から径方向外側に向けて延び、前記フランジ部に対して軸方向に間隔を空けて配置されるプレート部材と、前記外筒を前記内筒に連結するとともに、前記フランジ部と前記プレート部とを連結する弾性体と、を有し、前記弾性体は、前記フランジ部と前記プレート部材との間において、前記車体への取付け姿勢の下で前記内筒に対して車両前方側となる部分及び車両後方側となる部分の両方の部分の外周面に前記内筒の側へ向けて凹む切欠き部を備え、前記内筒に対して車両前方側に設けられた前記切欠き部の底部は、前記フランジ部と前記プレート部材との軸方向中心位置に対して車両内側にずらして設けられ、前記内筒に対して車両後方側に設けられた前記切欠き部の底部は、前記フランジ部と前記プレート部材との軸方向中心位置に対して、車両外側にずらして設けられ、前記弾性体は、前記フランジ部と前記プレート部材との間において、前記内筒に対する車両前方側の部分の外周面と車両後方側の部分の外周面とが、軸対称でない形状であることを特徴とする。
この構成によれば、弾性体はフランジ部とプレート部材との間の部分の外周面に、底部がフランジ部とプレート部との軸方向中心位置に対して軸方向の一方側にずれた切欠き部を備えることでトーコレクト機能を生じさせることができるので、フランジ部とプレート部材とをその周方向の一部にのみ傾斜部が設けられた複雑な形状とすることなく、これらを簡易な構成としてトーコレクトブッシュの製造工数やコストを低減することができる。また、弾性体の内筒に対して車両前方側と車両後方側の両側の部分でトーコレクト機能を生じさせることができるので、車両旋回時に、弾性体に加わる負荷を内筒を挟んだ車両前方側と車両後方側とに均等に分散させて弾性体の耐久性を高めることができる。
さらに、前記プレート部材には、前記フランジ部の側へ向けて突出する凸部を設けるのが好ましい。
この構成によれば、プレート部材とフランジ部との間の弾性体の凸部に設けられた部分の軸方向寸法を低減させて当該部分における弾性体のばね定数を高めることができるので、弾性体のフランジ部とプレート部材との間の部分の外周面に切欠き部を設けるようにしても、フランジ部とプレート部材との間における弾性体の弾性力を確保して、車両旋回時に加えられる横力を弾性体に確実に支持させることができる。
さらに、前記切欠き部は、前記弾性体の外周面の一部をその弦方向へ向けて真っ直ぐに切り欠いた形状に形成されているのが好ましい
本発明によれば、簡易な構成でトーコレクト機能を生じさせることができる、低コストのトーコレクトブッシュを提供することができる。
参考例であるトーコレクトブッシュが用いられたトーションビーム式サスペンションの構成を概略で示す上面図である。 図1に示すトーコレクトブッシュの縦断面図である。 図2に示すトーコレクトブッシュの平面図である。 本発明の一実施の形態であるトーコレクトブッシュの縦断面図である。
以下に図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について例示説明する。
図1に示すトーションビーム式サスペンション1は、例えば自動車等の車両のリアサスペンションとして用いられるものである。このトーションビーム式サスペンション1は、車両の右側の後輪2が取り付けられる右側のトレーリングアーム3と、車両の左側の後輪4が取り付けられる左側のトレーリングアーム5とを備え、これらのトレーリングアーム3,5は、車幅方向に延びるトーションビーム6により互いに連結されている。また、これらのトレーリングアーム3,5は、それぞれ、その車両前方側の端部において、本発明の一実施の形態であるトーコレクトブッシュ7,8を介して、車体9に回動自在に連結されている。
右側のトレーリングアーム3の、車体9への連結部分に用いられるトーコレクトブッシュ7と、左側のトレーリングアーム5の、車体9への連結部分に用いられるトーコレクトブッシュ8は、互いに左右逆向きに配置されるが、その構造は基本的に同一であるので、以下では、本発明のトーコレクトブッシュの構造について、主に右側のトーコレクトブッシュ7に基づいて説明する。
図2に示すように、参考例のトーコレクトブッシュ7は、内筒10と外筒11とを有している。
内筒10は、例えば鋼材等により軸心に貫通孔10aを有する真っ直ぐな軸状に形成されており、後述のようにその軸心を中心として車体9に回動自在に連結される。
一方外筒11は、例えば鋼板等の金属板をプレス加工することにより内筒10よりも大径、且つ内筒10よりも軸方向寸法が短い円筒状に形成されている。外筒11は、内筒10の径方向外側つまり外周側に、内筒10と同軸に配置されており、内筒10と外筒11の間には径方向に間隔が設けられている。
外筒11の軸方向の一端には、その全周に亘ってフランジ部12が設けられている。このフランジ部12は外筒11の一端から径方向外側に向けて、外筒11の軸方向に対して垂直に延びた平板状に形成されている。図示する場合では、フランジ部12はその全周に亘って外筒11の軸方向に垂直に延びた形状に形成されているが、外筒11の軸方向に対する傾斜角度が全周に亘って一定であれば、フランジ部12を当該軸方向に対して垂直以外の角度で傾斜するテーパ状に形成することもできる。また、図示する場合では、フランジ部12は外筒11の軸方向端部を径方向外側に折り曲げることで外筒11と一体に形成されているが、逆にフランジ部12に対して外筒11を折り曲げてもよく、外筒11とは別体に形成したフランジ部12を溶接等の固定手段により外筒11に固定する構造としてもよい。また、外筒11のフランジ部12と同様に内筒10の軸方向の一端から延びる構成としてもよい。
内筒10には、その軸方向端の近傍にプレート部材13が固定されている。プレート部材13は、例えば鋼板等により、内筒10の径方向外側に向けて内筒10の軸方向に垂直に延びる平板状に形成されている。このプレート部材13はフランジ部12に対して軸方向に所定の間隔を空けて配置され、当該位置において溶接や圧入等の手段により内筒10の外周面に固定されている。なお、プレート部材13を内筒10と一体の構成とするようにしてもよい。
内筒10とプレート部材13とで構成される内側部材14と、外筒11とフランジ部12とで構成される外側部材15との間には、弾性体としてゴム体16が配置されている。弾性体としては、ゴム体16に代えて熱可塑性エラストマー等を用いることもできる。このゴム体16は加硫接着等の手段により、内筒10の外周面、外筒11の内周面、フランジ部12のプレート部材13に対向する側の面およびプレート部材13のフランジ部12に対向する側の面にそれぞれ固着している。これにより、外筒11は内筒10にゴム体16により弾性的に連結され、フランジ部12はプレート部材13にゴム体16により弾性的に連結されている。つまり、内側部材14と外側部材15とがゴム体16により連結されている。このゴム体16は、外筒11と内筒10との間の第1部分16aにおいてこのトーコレクトブッシュ7に加わる径方向荷重を支持し、フランジ部12とプレート部材13の間の第2部分16bにおいてこのトーコレクトブッシュ7に加わる軸方向荷重を支持する。そして、外側部材15は、ゴム体16が弾性変形することにより内側部材14に対して軸方向および径方向に変位することができる。
ゴム体16の第1部分16aには、そのプレート部材13側とは反対側を向く端面から軸方向に沿って延びる複数の切り抜き孔16cが設けられている。また、プレート部材13のフランジ部12側とは反対側を向く面にはゴムシート17が固着されている。
左右のトーコレクトブッシュ7,8は、それぞれ図1に示すように、内筒10の貫通孔10aにボルト18が挿通され、このボルト18が車体9に設けられた一対のブラケット9aにナット19で固定されることにより、ボルト18を軸心として回動自在に車体9に連結される。本参考例においては、左右のトーコレクトブッシュ7,8は、それぞれ外筒11に対してフランジ部12とプレート部材13とが車体外側に位置する向きで車体9に取り付けられる。そして、右側のトーコレクトブッシュ7の外筒11には右側のトレーリングアーム3が圧入等の手段により連結され、左側のトーコレクトブッシュ8の外筒11には左側のトレーリングアーム5が圧入等の手段により連結されている。
このような構成により、各トレーリングアーム3,5は、トーコレクトブッシュ7,8を支点として回動して車両のサスペンションとして機能することができる。また、内筒10と外筒11との間のゴム体16の第1部分16aによりボルト18を介して内筒10に加わる車両の荷重を弾性的に支持することができ、フランジ部12とプレート部材13との間のゴム体16の第2部分16bにより車両の旋回時に後輪2,4からトレーリングアーム3,5を介して外筒11に伝達される横力を弾性的に支持することができる。さらに、ゴム体16により後輪2,4の側からトレーリングアーム3,5を介して車体9に伝達される振動を低減することができる。
本発明のトーコレクトブッシュ7,8は、車両の旋回時にゴム体16の弾性変形により後輪2,4のトー方向が操舵輪とは逆位相の方向へ向くことを防止するため、つまりトーコレクト機能を生じさせるために、ゴム体16の第2部分16bのフランジ部12とプレート部材13との間から露出する外周面に切欠き部(すぐり部)20を設けている。
図2に示す参考例においては、切欠き部20はゴム体16の第2部分16bの内筒10に対して車両前方側の部分の外周面に設けられる。換言すれば、参考例のトーコレクトブッシュ7,8は、切欠き部20のある側が車両の前方側となるように車両に取付けられる。切欠き部20のある側が内筒10に対して車両前方側の部分の外周面に設けられるとは、トレーリングアーム3,5がトーコレクトブッシュ7,8を支点として所定のストロークの範囲内で上下方向に揺動しても、常に切欠き部20の半分以上の部分が内筒10に対して車両前方側に位置するように設けられるということである。
図2、図3に示すように、切欠き部20は、ゴム体16の第2部分16bの外周面の一部をその弦方向へ向けて真っ直ぐに切り欠いた形状に形成されている。つまり、切欠き部20は、内筒10の側へ向けて凹む底部20aが弦方向に沿って真っ直ぐに延びる凹形状となっている。また、図2に示すように、切欠き部20はその底部20a、つまり最も深く切り込まれた位置がフランジ部12とプレート部材13の間の軸方向の中心位置Pに対して車両の内側にずれて設けられている。したがって、フランジ部12の表面から底部20aまでの軸方向距離は、プレート部材13の表面から底部20aまでの軸方向距離よりも短くなっている。また、切欠き部20のフランジ部12と底部20aとの間の第1内面20bは、プレート部材13と底部20aとの間の第2内面20cよりも内筒10の軸方向に対する傾斜角度が大きくなっている。
ゴム体16の第2部分16bの切欠き部20が設けられない部分の外周面は、フランジ部12とプレート部材13の間の軸方向中心位置Pを挟んで対称な湾曲面に形成されている。したがって、ゴム体16の第2部分16bの内筒10に対して車両前方側を向く部分の外周面と、車両後方側を向く部分の外周面とは、軸対称でない非対称な形状となっている。
このように、ゴム体16の第2部分16bの内筒10に対して車両前方側となる外周面に底部20aが車両内側に偏った形状の切欠き部20を設けたことにより、車両の旋回時に外筒11にトーコレクト力を生じさせることができる。
例えば、車両が右に旋回する時には、後輪2,4には車両右側に向く横力が加わる。この横力がトレーリングアーム3,5を介して右側のトーコレクトブッシュ7の外筒11に車両外側へ向く軸方向荷重として加えられると、ゴム体16の弾性変形により内筒10に固定されたプレート部材13に対してフランジ部12がプレート部材13の側に向けて軸方向に移動し、フランジ部12とプレート部材13との間でゴム体16の第2部分16bが圧縮される。このとき、切欠き部20の底部20aは、フランジ部12とプレート部材13の中央位置Pに対して車両内側にずらして設けられているので、外筒11に車両外側へ向く横力が加えられてゴム体16の第2部分16bがフランジ部12とプレート部材13との間で軸方向に圧縮されると、ゴム体16の第2部分16bの第2内面20cとプレート部材13との間の部分が内筒10の側へ向けて大きく弾性変形して、外筒11に車両外側へ向くとともに内筒10の軸方向に対して車両後方側へ傾斜した方向のトーコレクト力が加えられることになる。これにより、右側のトーコレクトブッシュ7の外筒11は、内筒10に対して車両後方側へ向けて変位量hだけずれを生じることになる。したがって、右側のトーコレクトブッシュ7の外筒11は、トーコレクト力によりその軸方向を内筒10の軸方向と平行に保ったまま、図1中に矢印で示す右下方向へ向けて変位することになる。
一方、車両の左側のトーコレクトブッシュ8は、車両の右側のトーコレクトブッシュ7に対して左右対称に形成されているので、右側のトーコレクトブッシュ7とは反対に、その外筒11には車両内側へ向くとともに内筒10の軸方向に対して車両前方側へ傾斜したトーコレクト力が加えられることになる。これにより、左側のトーコレクトブッシュ8の外筒11は、内筒10に対して車両前方側へ向けて変位量hだけずれを生じることになる。したがって、左側のトーコレクトブッシュ8の外筒11は、トーコレクト力によりその軸方向を内筒10の軸方向と平行に保ったまま、図1中に矢印で示す右上方向へ向けて変位することになる。
したがって、車両の旋回時には、左右のトーコレクトブッシュ7,8がそれぞれ車両の前後方向で逆向きに内筒10に対する外筒11の変位hを生じることになるので、当該変位hにより左右のトレーリングアーム3,5つまりは左右の後輪2,4は操舵輪と同位相の方向へ向けてトー方向が補正されることになる。
このように、本発明では、ゴム体16の第2部分16bの車両前方側の部分の外周面に設けた切欠き部20の底部20aをフランジ部12とプレート部材13の中央位置Pに対して車両内側にずらして設けたので、車両の旋回時に後輪2,4のトー方向を補正することができるトーコレクトブッシュ7,8を簡易な構成で構成することができる。
図2、図3に示すように、このトーコレクトブッシュ7には、プレート部材13の切欠き部20に対して内筒10の軸心を中心とした軸対称の位置に凸部21を設けることができる。図示する場合では、凸部21は、プレート部材13をプレス加工等で加工することにより、内筒10の軸心を中心として円弧状に延びるとともにフランジ部12の側へ向けて軸方向に突出するリブ状に形成されているが、凸部21はフランジ部12に向けて突出する形状であれば他の形状とすることもできる。凸部21を設けることにより、フランジ部12とプレート部材13との間に配置されたゴム体16の第2部分16bの軸方向寸法を低減させて、当該部分のばね定数を所望の値に高めることができる。
図3に示すように、プレート部材13は、切欠き部20が設けられた部分に対応した方向の外形形状が切欠き部20の底部20aに平行な直線状とされている。一方、プレート部材13の切欠き部20が設けられた部分とは内筒10を挟んで反対側となる部分の外形形状は円弧状とされている。また、これらの外形形状を連ねる側方の外形形状は、それぞれ切欠き部20の底部20aに垂直な方向に延びる直線状とされている。さらに、ゴム体16の第2部分16bの外周面の切欠き部20が設けられた部分の両側部分は、プレート部材13の側方の外形形状に合わせて直線状に形成されている。
このように、プレート部材13は、切欠き部20が設けられる側と設けられない側とでその形状が相違する軸対称でない形状となっている。したがって、このトーコレクトブッシュ7,8をトレーリングアーム3,5や車体9に取り付ける際には、プレート部材13の形状によりその取付け方向を確認することができる。
図4は、本発明の一実施の形態であるトーコレクトブッシュ7の縦断面図である。
この実施の形態では、ゴム体16の第2部分16bの内筒10の車両前方側の部分の外周面に加えて、ゴム体16の第2部分16bの内筒10の車両後方側の部分の外周面にも切欠き部20を設けるようにしている。内筒10に対して車両後方側の部分とは、トレーリングアーム3,5がトーコレクトブッシュ7,8を支点として所定のストロークの範囲内で上下方向に揺動しても、常に切欠き部20の半分以上の部分が内筒10に対して車両後方側に位置する部分である。
この実施の形態の場合、内筒10に対して車両後方側に配置される切欠き部20は、車両前方側に配置される切欠き部20とは反対に、その底部20aの位置がフランジ部12とプレート部材13の間の軸方向の中心位置Pに対して車両の外側にずれて設けられている。つまり、車両前方側の切欠き部20と車両後方側の切欠き部20は、フランジ部12とプレート部材13の間の軸方向の中心位置Pと内筒10の軸心との交点を中心として点対称な形状となっている。したがって、車両の旋回時に外筒11に横力が加えられると、車両後方側の切欠き部20も車両前方側の切欠き部20と同一方向のトーコレクト力を発生することができる。これにより、ゴム体16の内筒10に対して車両前方側の部分と後方側の部分の両側において均等にトーコレクト力を発生させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、図1に示す場合では、左右のトーコレクトブッシュ7,8をそれぞれ外筒11に対してフランジ部12とプレート部材13が車体外側に位置する向きで車体9に取り付けるようにしているが、これらのトーコレクトブッシュ7,8をそれぞれ外筒11に対してフランジ部12とプレート部材13が車両内側に位置する向きで車体9に取り付けることもできる。
さらに、切欠き部20は、ゴム体16の外周面の一部をその弦方向へ向けて真っ直ぐに切り欠いた形状に限らず、内筒10の側へ向けて凹んだ形状であれば、例えば窪んだ凹形状など他の形状とすることもできる。
さらに、切欠き部20の底部20aは、内筒10の軸方向に平行、且つ内筒10の軸方向に沿った方向に幅を有する面として構成されてもよい。この場合、当該面の軸方向中心位置が、フランジ部12とプレート部材13の間の軸方向の中心位置Pに対して車両の内側または外側にずれていればよい。
さらに、凸部21は、切欠き部20に対して内筒10の軸心を中心とした軸対称の位置に限らず、任意の位置に設けることもできる。また、その形状も円弧形のリブ状に限らず、例えば円形の突起状など種々の形状とすることができる。
1:トーションビーム式サスペンション 3:右側のトレーリングアーム 5:左側のトレーリングアーム 6:ビーム 7,8:トーコレクトブッシュ 9:車体 10:内筒 11:外筒 12:フランジ部 13:プレート部材 16:ゴム体(弾性体) 20:切欠き部 20a:底部 21:凸部 P:中心位置

Claims (3)

  1. 車両のトーションビーム式サスペンションを構成するトレーリングアームの、車体への連結部分に用いられる、トーコレクトブッシュであって、
    内筒と、
    前記内筒の径方向外側において前記内筒と同軸に配置される外筒と、
    前記外筒の軸方向の一端から径方向外側に向けて延び、該外筒の軸方向に対する傾斜角度が全周に亘って一定のフランジ部と、
    前記内筒から径方向外側に向けて延び、前記フランジ部に対して軸方向に間隔を空けて配置されるプレート部材と、
    前記外筒を前記内筒に連結するとともに、前記フランジ部と前記プレート部とを連結する弾性体と、を有し、
    前記弾性体は、前記フランジ部と前記プレート部材との間において、前記車体への取付け姿勢の下で前記内筒に対して車両前方側となる部分及び車両後方側となる部分の両方の部分の外周面に前記内筒の側へ向けて凹む切欠き部を備え、
    前記内筒に対して車両前方側に設けられた前記切欠き部の底部は、前記フランジ部と前記プレート部材との軸方向中心位置に対して、車両内側にずらして設けられ、前記内筒に対して車両後方側に設けられた前記切欠き部の底部は、前記フランジ部と前記プレート部材との軸方向中心位置に対して、車両外側にずらして設けられ、
    前記弾性体は、前記フランジ部と前記プレート部材との間において、前記内筒に対する車両前方側の部分の外周面と車両後方側の部分の外周面とが、軸対称でない形状である、トーコレクトブッシュ。
  2. 前記プレート部材に、前記フランジ部の側へ向けて突出する凸部を設けた、請求項1記載のトーコレクトブッシュ。
  3. 前記切欠き部は、前記弾性体の外周面の一部をその弦方向へ向けて真っ直ぐに切り欠いた形状に形成されている、請求項1または2記載のトーコレクトブッシュ。
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