JP4855832B2 - トーコレクトブッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、トレーリングアーム式のサスペンション装置におけるトレーリングアームを車体側に揺動可能に連結するトーコレクトブッシュに関する。
従来、この種のトーコレクトブッシュは、図4に示すようなトレーリングアーム式のリアサスペンションに用いられる。図4において、車両の幅方向(矢印RH方向)を長手方向として配置されたツイストビーム11と、このツイストビーム11の長手方向両端部に車両の略前後方向(矢印FR方向)を略長手方向として配置された一対のトレーリングアーム12、13と、これらの接続部位に取付けられた補強用部材14、15と、トレーリングアーム12、13の各後端部に車両外方へ向けて突出するスピンドル16、17とを有するサスペンション装置のトレーリングアーム12、13の前端側にトーコレクトブッシュ100、101が取付けられ、これらトーコレクトブッシュ100、101は、一対のトレーリングアーム12、13を車体側に揺動可能に連結する。
前記スピンドル16、17には、図示しない左右のタイヤが回転可能に連結される。トレーリングアーム12、13の前端側はトーコレクトブッシュ100、101の圧入を許容して支持するための円筒状のブッシュ圧入部12A、13Aが形成されている。また、トーコレクトブッシュ100、101の外側には、それぞれ車体側に取付けられた外側ブラケット18、19が設けられ、トーコレクトブッシュ100、101の内側にも、それぞれ車体側に取付けられた内側ブラケット20、21が設けられている。
リアサスペンションでは、外側ブラケット18、19、内筒102及び内側ブラケット20、21がそれぞれボルトにより連結されることにより、トレーリングアーム12、13が車体側に揺動可能に連結される。
図5は、図4の左側に設けられるトーコレクトブッシュ101を示す。右側のトーコレクトブッシュ100も左右反対の向きであって構造は同じである。このトーコレクトブッシュ101は、同心的に配置された内筒102及び外筒103と、これらの間に加硫接着されたゴム状弾性体104とを含んで構成されている。外筒103の後部側の周壁は前部側の周壁よりも軸方向に短く形成され、後部側の内端は後方へ屈曲されて屈曲部103Aを形成している。内筒102の内端側の周面にその半径方向を面方向とするリング状のストッパストッパプレート105が溶接により固着されている。また、外筒103における内端側が前方側へ斜めに屈曲された周壁103Bに形成され、これに対応してストッパプレート105における前部側も周壁103Bと平行に屈曲されている。図6はこのトーコレクトブッシュ101を内端側から見た側面図であり、図5は図6のA−A線断面図である。図7はトーコレクトブッシュ101の正面図を示し、幅方向に沿って内側から外側の方向(X+)への荷重入力があったとき、外筒103が前後方向に沿って後側から前側の方向(Y+)へ動くようになっている。
上述した従来例では、X方向(図7におけるX+とX−)のバネ定数を確保するため屈曲部103Aとプレート105との間にもゴム状弾性体104が充填されているが、X−方向の荷重入力があったときに外筒103がY−方向へ動く。この動き量はトーコレクト量であり、したがってX−方向の入力に対してトーコレクト機能を生じる。しかしながら、前部側の傾斜部のみでは十分なトーコレクト量を得られない場合がある。
そこで、特許文献1に記載されたトーコレクトブッシュでは、外筒における前部側及び後部側にそれぞれ屈曲部を設けると共に、ストッパプレートにおける前部側及び後部側にもそれぞれ屈曲部と平行な周壁部を設け、これらの前部側の屈曲部と周壁部との間及び後部側の屈曲部と周壁部との間にそれぞれゴム状弾性体を充填することにより、幅方向に沿った荷重入力時に発生するトーコレクト量を効果に増大させている。
特開2000−264030号公報
しかしながら、上記のようなトーコレクトブッシュでは、幅方向に沿った入力荷重に対するトーコレクト量が、要求されるステアリング特性に応じて変化する。このため、要求されるステアリング特性やゴム状弾性体の剛性に応じて、内筒の軸心を基準とした屈曲部及び集壁部の傾斜角度を変化させる必用があるが、特許文献1に記載されたトーコレクトブッシュでは、屈曲部が外筒と一体的に形成されていることから、絞り加工による外筒の屈曲部(フランジ部)の角度付けに限界があり、さらに屈曲部及び集壁部の傾斜角度の設定値ごとに専用の外筒及び内筒を用意する必要がある。
この結果、特許文献1に記載されたようなトーコレクトブッシュでは、屈曲部及び集壁部の傾斜角度を除く他の部分の形状等が同じでも、傾斜角度が異なるものごとに専用部品(外筒及びストッパプレート)が必要になり、部品の共通化による製造コストの低減が難しいという問題がある。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、車両の幅方向に沿った荷重入力時に発生するトーコレクト量を効果に増大できると共に、トーコレクト面の角度付けの自由度を増やすことができ、しかも部品の共通化により装置の製造コストを効果的に低減できるトーコレクトブッシュを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るトーコレクトブッシュは、車両の幅方向を長手方向として配置されたツイストビームと、車両の前後方向を長手方向とし、ツイストビームの両端部にそれぞれ連結されたトレーリングアームと、を有するサスペンション装置におけるトレーリングアームの前端側を車体側に揺動可能に連結するトーコレクトブッシュにおいて、前記幅方向を軸方向とするように配置され、トレーリングアームの前端側に連結される外筒と、前記外筒の内周側に配置され、車体側に揺動可能に連結される内筒と、前記外筒の端部に形成され、外周側へ延出するフランジ部と、前記外筒と前記内筒とを弾性的に連結した弾性体とを備え、前記フランジ部と対向する位置に配置され、傾斜状の傾斜面が少なくとも1つ以上形成されたストッパプレートを前記内筒の端部に固着し、前記ストッパプレートの傾斜面と平行となるトーコレクト面が設けられたトー調整部材を前記外筒のフランジ部に配置し、前記弾性体の一部を前記傾斜面と前記トー調整部材のトーコレクト面との間に充填したことを特徴とする。
上記請求項1に係るトーコレクトブッシュでは、弾性体の一部を傾斜面とトー調整部材のトーコレクト面との間に充填したことにより、車両の幅方向に沿った荷重入力時に、弾性体により弾性的に連結されたトーコレクト面及び傾斜面により内筒を前後方向に沿って荷重入力方向に対応する方向へ相対移動させる分力を発生できる。
また請求項1に係るトーコレクトブッシュでは、トー調整部材が外筒におけるフランジ部に配置されることから、トーコレクト面の傾斜角度がそれぞれ異なる複数種類のトー調整部材及び、これら複数種類のトー調整部材にそれぞれ対応する傾斜面を有する複数種類のストッパプレートを予め用意しておけば、要求されるコーナリング特性やゴム状弾性体の剛性に適合するトー調整部材及びストッパプレートをそれぞれ装置の構成部品として選択し、これらのトー調整部材及びストッパプレートを用いて装置を組み立てることができる。
すなわち、請求項1に係るトーコレクトブッシュによれば、装置の主要部品である外筒及び内筒を共通化しつつ、トー調整部材及びストッパプレートを、要求される特性(トーコレクト特性)に応じて異なるものに置換できるので、要求されるトーコレクト特性が多様なものであっても、部品の共通化により装置の製造コストを効果的に低減できると共に、トーコレクト面の角度付けの自由度を増やすことができる。
また本発明の請求項2に係るトーコレクトブッシュは、請求項1記載のトーコレクトブッシュにおいて、前記傾斜面及び前記トー調整部材は、それぞれ複数設けられていることを特徴とする。
また本発明の請求項3に係るトーコレクトブッシュは、請求項2記載のトーコレクトブッシュにおいて、複数の前記傾斜面を前記内筒の軸心を挟んで両側に配置すると共に、複数の前記トー調整部材を前記内筒の軸心を挟んで両側に配置したことを特徴とする。
また本発明の請求項4に係るトーコレクトブッシュは、請求項1乃至3の何れか1項記載のトーコレクトブッシュにおいて、前記トーコレクト面の前記内筒の軸心を中心とする径方向に対する傾斜角度を30°〜50°の範囲内に設定したことを特徴とする。
また、トーコレクトブッシュは、前記トーコレクト面の前記内筒の軸心を中心とする径方向に沿った幅を、前記内筒の直径よりも長くしたことを特徴とする。
また本発明の請求項5に係るトーコレクトブッシュは、請求項1乃至4の何れか1項記載のトーコレクトブッシュにおいて、前記弾性体における前端側及び後端側に、該弾性体の外側端面から内側へ延在する第1のすぐり部及び第2のすぐり部をそれぞれ形成し、前記第1のすぐり部を、前記トーコレクト面の延長線よりも前記ストッパプレート側まで延在させたことを特徴とする。
以上説明したように本発明のトーコレクトブッシュによれば、車両の幅方向に沿った荷重入力時に発生するトーコレクト量を効果に増大できると共に、トーコレクト面の角度付けの自由度を増やすことができ、しかも部品の共通化により装置の製造コストを効果的に低減できる。
以下、本発明の実施形態に係るトーコレクトブッシュについて図面を参照して説明する。
図1〜図3には、本発明の実施形態に係るトーコレクトブッシュが示されている。このトーコレクトブッシュ30は、図4に示される従来のトーコレクトブッシュ101に代わって左側のトレーリングアーム13の前端側に圧入固定されるものである。また右側のトレーリングアーム12の前端側には、トーコレクトブッシュ30が左右反転した状態で圧入固定される。
トーコレクトブッシュ30には、車両の幅方向(図4の矢印RH方向)を軸方向とするように配置された薄肉円筒状の外筒32が設けられると共に、この外筒32の内周側に略同心的に配置された円筒状の内筒34が設けられている。内筒34は、軸方向に沿った長さが外筒32よりも長くなっており、その両端部を外筒32の両端からそれぞれ突出させている。
ここで、左側のトーコレクトブッシュ30は、トーコレクトブッシュ101と同様に、外筒32がトレーリングアーム12の前端部に設けられたブッシュ圧入部12A内に圧入固定されると共に、内筒34が車体側に設けられた外側ブラケット19と内側ブラケット21との間に挟まれた状態とされ、その内周側を貫通するボルト36及びナット37(図4参照)により外側ブラケット19及び内側ブラケット21に揺動可能に連結される。
また右側のトーコレクトブッシュ30も、トーコレクトブッシュ100と同様に、外筒32がトレーリングアーム13の前端部に設けられたブッシュ圧入部13A内に圧入固定されると共に、内筒34が車体側に設けられた外側ブラケット18と内側ブラケット20との間に挟まれた状態とされ、その内周側を貫通するボルト36及びナット37により外側ブラケット18及び内側ブラケット20に揺動可能に連結される。
図1に示されるように、外筒32には、幅方向内側の端部が外周側へ屈曲されてフランジ部38が形成されている。フランジ部38には、車両の前後方向に沿った前端側に車両前方へ延出する平板状の第1支持部40が形成されると共に、後端側に車両後方へ延出する平板状の第2支持部42が形成されている。第2支持部42は、第1支持部40に対して幅方向に沿って外側に位置している。
トーコレクトブッシュ30は、外筒32と内筒34との間に配置され、外筒32と内筒34とを弾性的に連結した肉厚円筒状のゴム状弾性体44を備えている。ゴム状弾性体44は、外筒32の内周面と内筒34の外周面にそれぞれ加硫接着されている。またトーコレクトブッシュ30は、フランジ部38の第1支持部40に幅方向内側から突き当てられる第1トー調整部材46及び、第2支持部42に幅方向内側から突き当てられる第2トー調整部材48を備えている。
第1トー調整部材46は、例えば、鋼板等の金属板をプレス加工することにより成形されており、その断面が幅方向外側へ向って開口した略V字状に形成されている。第1トー調整部材46には、外周側の端部及び内周側の端部に径方向へ延在する外周当接部50及び内周当接部52がそれぞれ屈曲形成されており、これらの外周当接部50及び内周当接部52は、第1支持部40の外周側及び内周側へ面接触状態となるように当接している。この状態で、第1トー調整部材46は溶接、ねじ止め等により第1支持部40へ固定される。第1トー調整部材46には、その幅方向内側の端面に前後方向に沿って前側へ延出しつつ、幅方向内側へ所定の角度で傾斜した第1トーコレクト面54が形成されている。
第2トー調整部材48も、例えば、鋼板等の金属板をプレス加工することにより成形されており、その断面が幅方向外側へ向って開口した略V字状に形成されている。また第2トー調整部材48には、外周側の端部及び内周側の端部に径方向へ延在する外周当接部56及び内周当接部58がそれぞれ屈曲形成されており、これらの外周当接部56及び内周当接部58は、第2支持部42の外周側及び内周側へ面接触状態となるように当接している。この状態で、第2トー調整部材48は溶接、ねじ止め等により第2支持部42へ固定される。第2トー調整部材48には、その幅方向内側の端面に前後方向に沿って後側へ延出しつつ、幅方向外側へ所定の角度で傾斜した第2トーコレクト面60が形成されている。この第2トーコレクト面60は、第1トーコレクト面54と実質的に平行になっている。
図1に示されるように、トーコレクトブッシュ30は、内筒34の外周面に溶接等により固着された環状のストッパプレート62を備えている。ストッパプレート62は、例えば、鋼板等の金属板をプレス加工することにより成形されており、幅方向に沿って外筒32の内側に配置されている。ストッパプレート62には、第1トー調整部材46に対応する前端側に第1トーコレクト面54と略平行な第1傾斜部64が形成されると共に、第2トー調整部材48に対応する後端側に第2トーコレクト面60と略平行な第2傾斜部66が形成されている。
ゴム状弾性体44には、第1トーコレクト面60と第1傾斜部64との間に充填される第1連結部68及び、第2トーコレクト面60と第2傾斜部66との間に充填される第2連結部70が一体的に形成されている。第1連結部68は、第1トーコレクト面54及び第1傾斜部64にそれぞれ加硫接着され、第1トーコレクト面54と第1傾斜部64とを弾性的に連結している。また第2連結部70は、第2トーコレクト面60及び第2傾斜部66にそれぞれ加硫接着され、第2トーコレクト面60と第2傾斜部66とを弾性的に連結している。
トーコレクトブッシュ30では、第1トーコレクト面54及び第2トーコレクト面60の軸心Sを中心とする径方向に対する傾斜角度θ1及びθ2が30°〜50°の範囲内で設定されている。本実施形態では、傾斜角度θ1及びθ2は、それぞれ約45°に設定されている。
図2に示されるように、第1トーコレクト面54及び第2トーコレクト面60は、それぞれ軸心S中心とする径方向に沿った幅が内筒34の外径よりも長くなっている。また第1トーコレクト面54は、軸方向に沿った投影形状が内周側から外周側へ向って幅が広くなる略扇形状に形成されている。一方、第2トーコレクト面60は、軸方向に沿った投影形状における内周端と外周端とが軸心Sを中心として湾曲する円弧状に形成されると共に、両側端をそれぞれ互いに平行で、径方向に沿って延在する直線状に形成されている。
図1に示されるように、ゴム状弾性体44には、車両の前後方向に沿った前端側及び後端側に、ゴム状弾性体44の外側端面から内側へ延在する第1すぐり部72及び第2すぐり部74がそれぞれ形成されている。ここで、第1すぐり部72は、第1トーコレクト面54と接しつつ、軸心S側へ延長された延長線よりもストッパプレート62側まで延在している。また第2すぐり部74も、第2トーコレクト面60と接しつつ、軸心S側へ延長された延長線よりもストッパプレート62側まで延在している。
次に、上記のように構成された本実施形態に係るトーコレクトブッシュ30の作用について説明する。
図4に示されるトレーリングアーム式のリアサスペンションにおけるトレーリングアーム12、13には、車両コーナリング時に幅方向に沿ったコーナリングフォース(横荷重)が作用し、この横荷重を受けたトレーリングアーム12、13は、それぞれトーコレクトブッシュ30に横荷重を伝達する。このとき、トーコレクトブッシュ30では、トレーリングアーム12、13からの横荷重によりゴム状弾性体44が軸方向に沿って弾性変形すると共に、この横荷重の一部を、第1連結部68により弾性的に連結された第1トーコレクト面54及び第1傾斜部64が車両の前後方向に沿った分力(前後荷重)に分力を発生すると共に、第2連結部70により弾性的に連結された第2トーコレクト面60及び第2傾斜部66が車両の前後方向に沿った分力(前後荷重)を発生する。
このとき、左側のトーコレクトブッシュ30と右側のトーコレクトブッシュ30とは、同一方向の横荷重を受けた場合に、互いに反対方向(一方が前後方向の前側、他方が前後方向の後側)の前後荷重を発生する。これにより、トレーリングアーム12、13にはリアホイール118をトーイン側に傾かせるような傾きが生じる。
以上説明したように本実施形態に係るトーコレクトブッシュ30では、ゴム状弾性体44の第1連結部68を第1トーコレクト面54と第1傾斜部64との間に充填すると共に、第2連結部70を第2トーコレクト面60と第2傾斜部66との間に充填したことにより、車両の幅方向に沿った横荷重の入力時に、第1連結部68により弾性的に連結された第1トーコレクト面54及び第1傾斜部64により内筒34を前後方向に沿って荷重入力方向に対応する方向へ相対移動させる分力を発生できると共に、第2連結部70により弾性的に連結された第2トーコレクト面60及び第2傾斜部66によっても内筒34を前後方向に沿って荷重入力方向に対応する方向へ相対移動させる分力を発生できるので、横荷重の入力時に分力を発生させるトーコレクト面及び傾斜部が1個ずつしかない従来のトーコレクトブッシュと比較し、車両の幅方向に沿った荷重入力時に発生するトーコレクト量を効果に増大でき、またトーコレクト面54、60が外筒32と別体のトー調整部材46、48にそれぞれ形成されていることから、外筒の端部を外周側に屈曲してトーコレクト面を形成する場合と比較し、トーコレクト面54、60の角度付けの自由度を増やすことができる。
またトーコレクトブッシュ30では、第1トーコレクト面54と第1傾斜部64との間にゴム状弾性体44の一部(第1連結部68)が充填されると共に、第2トーコレクト面60と第2傾斜部66との間にもゴム状弾性体44の一部(第2連結部70)が充填されることから、横荷重の入力時に分力を発生させるトーコレクト面及び傾斜部が1個ずつしかない従来のトーコレクトブッシュと比較し、軸方向に沿った装置のばね定数を広い範囲で調整できる。
本発明の実施形態に係るトーコレクトブッシュの構成を示す正面断面図である。 図1に示されるトーコレクトブッシュを車両幅方向内側から見た側面図である。 図1に示されるトーコレクトブッシュの正面図である。 本実施形態に係るトーコレクトブッシュ及び従来のトーコレクトブッシュが適用可能なトレーリングアーム式のリアサスペンションの構成を示す平面図である。 従来のトーコレクトブッシュの構成を示す正面断面図である。 図5に示されるトーコレクトブッシュを車両幅方向内側から見た側面図である。 図5に示されるトーコレクトブッシュの正面図である。
符号の説明
11 ツイストビーム
12、13 トレーリングアーム
30 トーコレクトブッシュ
32 外筒
34 内筒
38 フランジ部
44 ゴム状弾性体
46 トー調整部材
48 トー調整部材
54 第1トーコレクト面
60 第2トーコレクト面
62 ストッパプレート
64 第1傾斜部
66 第2傾斜部
68 第1連結部(弾性体)
70 第2連結部(弾性体)
72 第1すぐり部
74 第2すぐり部

Claims (5)

  1. 車両の幅方向を長手方向として配置されたツイストビームと、車両の前後方向を長手方向とし、ツイストビームの両端部にそれぞれ連結されたトレーリングアームと、を有するサスペンション装置におけるトレーリングアームの前端側を車体側に揺動可能に連結するトーコレクトブッシュにおいて、
    前記幅方向を軸方向とするように配置され、トレーリングアームの前端側に連結される外筒と、前記外筒の内周側に配置され、車体側に揺動可能に連結される内筒と、前記外筒の端部に形成され、外周側へ延出するフランジ部と、前記外筒と前記内筒とを弾性的に連結した弾性体とを備え、
    前記フランジ部と対向する位置に配置され、傾斜状の傾斜面が少なくとも1つ以上形成されたストッパプレートを前記内筒の端部に固着し、
    前記ストッパプレートの傾斜面と平行となるトーコレクト面が設けられたトー調整部材を前記外筒のフランジ部に配置し、
    前記弾性体の一部を前記傾斜面と前記トー調整部材のトーコレクト面との間に充填したことを特徴とするトーコレクトブッシュ。
  2. 前記傾斜面及び前記トー調整部材は、それぞれ複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のトーコレクトブッシュ。
  3. 複数の前記傾斜面を前記内筒の軸心を挟んで両側に配置すると共に、複数の前記トー調整部材を前記内筒の軸心を挟んで両側に配置したことを特徴とする請求項2記載のトーコレクトブッシュ。
  4. 前記トーコレクト面の前記内筒の軸心を中心とする径方向に対する傾斜角度を30°〜50°の範囲内に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のトーコレクトブッシュ。
  5. 前記弾性体における前端側及び後端側に、該弾性体の外側端面から内側へ延在する第1のすぐり部及び第2のすぐり部をそれぞれ形成し、
    前記第1のすぐり部を、前記トーコレクト面の延長線よりも前記ストッパプレート側まで延在させたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のトーコレクトブッシュ。
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