JP5971252B2 - 計測装置及びセンサーチップ - Google Patents

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Description

本発明は、表面プラズモン励起蛍光分光法による計測を行う計測装置及び表面プラズモン励起蛍光分光法による計測に用いられるセンサーチップに関する。
誘電体媒体の内部を進行する励起光が金属膜と誘電体媒体との界面に全反射条件を満たして入射する場合は、界面からエバネッセント波がもれだし、金属膜の表面のプラズモンとエバネッセント波とが干渉する。界面への励起光の入射角が共鳴角に設定されプラズモンとエバネッセント波とが共鳴する場合にエバネッセント波の電場は著しく増強される。表面プラズモン励起蛍光分光法(SPFS)による計測においては、この増強された電場が用いられる。
SPFSによる計測においては、金属膜の表面に抗原が捕捉され、捕捉された抗原に蛍光標識された抗体が結合させられる。増強された電場は蛍光標識に作用し、蛍光標識から表面プラズモン励起蛍光が放射される。表面プラズモン励起蛍光の光量が測定され、抗原の有無、抗原の捕捉量等が求められる。
エバネッセント波のもれだしに寄与するのは、界面へ入射する励起光のp偏光成分である。したがって、SPFSによる計測の感度及び精度を向上するためには、界面へ入射する励起光のp偏光成分の光量を安定させる必要がある。
一方、金属膜及び誘電体媒体を備えるセンサーチップは、計測の作業の効率、安全性等を考慮すると、望ましくは計測ごとに使い捨てにされる。このため、誘電体媒体は、望ましくは安価な樹脂からなる。
しかし、樹脂からなる誘電体媒体は、内部の密度の分布が不均一になりやすく、内部の歪が生じやすく、複屈折が生じやすい。複屈折は、誘電体媒体の内部を進行する励起光の偏光方向を回転させる。誘電体媒体が樹脂からなる場合は、界面に入射する励起光のp偏光成分が減少しやすく、表面プラズモン励起蛍光の光量が減少しやすく、計測の感度及び精度が低下しやすい。
また、誘電体媒体が樹脂からなる場合は、誘電体媒体が励起光を吸収しやすく、自家蛍光の光量が増加しやすく、計測の感度及び精度が低下しやすい。
特許文献1は、センサーチップ(測定チップ)が備える誘電体媒体(誘電体ブロック)の光弾性係数が50×10−12Pa−1未満であることを教示する。
特開2003−240705号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされる。本発明の目的は、計測の感度及び精度が向上する計測装置及びセンサーチップを提供することである。
(計測装置)
本発明の第1から第6までの局面は、表面プラズモン励起蛍光分光法による計測を行う計測装置に向けられる。
本発明の第1の局面においては、照射機構、測定機構、誘電体媒体、金膜、抗原捕捉膜及び流路形成体が設けられる。
誘電体媒体は、入射面、反射面及び出射面を備える。入射面、反射面及び出射面は、励起光が入射面に入射し反射面に反射され出射面から出射するように配置される。
流路形成体には流路が形成される。
照射機構は、誘電体媒体に励起光を照射する。測定機構は、抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量を測定する。
金膜の第1の主面には抗原捕捉膜が定着し、金膜の第2の主面には誘電体媒体が密着する。金膜は、(111)優先配向となっている。
抗原捕捉膜は、流路の内部に露出する。抗原捕捉膜は、抗原を捕捉する。
誘電体媒体は、樹脂の成形体である。誘電体媒体の屈折率は1.5以上である。誘電体媒体の光弾性係数は5×10−12Pa−1以下である。誘電体媒体に励起光が照射されるとともに検出下限の抗原量の抗原を含む試料液が流路に供給された場合に誘電体媒体から放射される自家蛍光の光量は抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量より少ない。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面にさらなる事項を付加する。本発明の第2の局面においては、誘電体媒体が熱可塑性樹脂を射出成形により成形した成形体である。誘電体媒体の入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率は90%以上である。
本発明の第3の局面は、本発明の第1又は第2の局面にさらなる事項を付加する。本発明の第3の局面においては、誘電体媒体が有機溶剤、酸性溶液及びアルカリ性溶液に対する耐性を持つ。耐性は、JIS K7114において定められた試験方法により評価される。
本発明の第4の局面は、本発明の第1から第3までのいずれかの局面にさらなる事項を付加する。本発明の第4の局面においては、誘電体媒体の硬度がH以下である。硬度は、JIS K5401において定められた試験方法により評価される。
本発明の第5の局面は、本発明の第1から第4までのいずれかの局面にさらなる事項を付加する。本発明の第5の局面においては、クロスカット法により測定される金膜の密着強度が100/100である。密着強度は、JIS K5401において定められた試験方法により評価される。
本発明の第6の局面は、本発明の第1から第5までのいずれかの局面にさらなる事項を付加する。本発明の第6の局面においては、誘電体媒体の吸水率が0.2%以下である。吸水率は、JIS K7209において定められた試験方法により評価される。
(センサーチップ)
本発明の第7の局面は、表面プラズモン励起蛍光分光法による計測に用いられるセンサーチップに向けられる。
本発明の第7の局面においては、誘電体媒体、金膜、抗原捕捉膜及び流路形成体が設けられる。
誘電体媒体は、入射面、反射面及び出射面を備える。入射面、反射面及び出射面は、励起光が入射面に入射し反射面に反射され出射面から出射するように配置される。
流路形成体には流路が形成される。
金膜の第1の主面には抗原捕捉膜が定着し、金膜の第2の主面には誘電体媒体が定着する。金膜は、(111)優先配向となっている。
抗原捕捉膜は、流路の内部に露出する。抗原捕捉膜は、抗原を捕捉する。
誘電体媒体は、樹脂の成形体である。誘電体媒体の屈折率は1.5以上である。誘電体媒体の光弾性係数は5×10−12Pa−1以下である。誘電体媒体に励起光が照射されるとともに検出下限の抗原量の抗原を含む試料液が流路に供給された場合に誘電体媒体から放射される自家蛍光の光量は抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量より少ない。
本発明の第1の局面によれば、金膜の屈折率と誘電体媒体の屈折率との差が大きくなり、エバネッセント波のもれだしが増加し、表面プラズモン励起蛍光の光量が増加する。また、誘電体媒体の内部の密度の分布が不均一になっても複屈折が生じにくくなり、金膜と誘電体媒体との界面に入射するp偏光成分が増加し、表面プラズモン励起蛍光の光量が増加する。さらに、検出下限量以上の抗原を含む抗体が流路に供給された場合に誘電体媒体から放射される自家蛍光の光量が抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量より少なくなる。これらにより、計測の感度及び精度が向上する。また、本発明の第1の局面によれば、金膜が形成された誘電体媒体が液体に浸漬されても金膜が剥離しにくくなり、抗原捕捉膜が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜が容易に形成される。
本発明の第2の局面によれば、表面プラズモン励起蛍光の光量が増加し、計測の感度及び精度が向上する。
本発明の第3の局面によれば、抗原捕捉膜が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜が容易に形成される。
本発明の第4の局面によれば、誘電体媒体の表面に混合層が形成されやすくなり、金膜の誘電体媒体への密着強度が向上する。その結果、金膜が形成された誘電体媒体が液体に浸漬されても金膜が剥離しにくくなり、抗原捕捉膜が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜が容易に形成される。
本発明の第5の局面によれば、金膜が形成された誘電体媒体が液体に浸漬されても金膜が剥離しにくくなり、抗原捕捉膜が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜が容易に形成される。
本発明の第6の局面によれば、誘電体媒体の液体への耐性が向上し、抗原捕捉膜が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜が容易に形成される。
本発明の第7の局面によれば、金膜の屈折率と誘電体媒体の屈折率との差が大きくなり、エバネッセント波のもれだしが増加し、表面プラズモン励起蛍光の光量が増加する。また、誘電体媒体の内部の密度の分布が不均一になっても複屈折が生じにくくなり、金膜と誘電体媒体との界面に入射するp偏光成分が増加し、表面プラズモン励起蛍光の光量が増加する。さらに、検出下限量以上の抗原を含む抗体が流路に供給された場合に誘電体媒体により放射される自家蛍光の光量が抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量より少なくなる。これらにより、計測の感度及び精度が向上する。
これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の本発明の詳細な説明によってより明白となる。
計測装置の模式図である。 センサーチップの斜視図である。 センサーチップの横断面図である。 センサーチップの縦断面図である。 表面プラズモン励起蛍光の光量とプリズムの屈折率との関係を示すグラフである。 プリズムのp偏光成分の維持率とプリズムの光弾性係数との関係を示すグラフである。 プリズムのp偏光成分の維持率の測定の手順を示すフローチャートである。 プリズムのp偏光成分の維持率の測定装置を示す模式図である。 測定される光量と抗原量との関係を示すグラフである。 金膜とプリズムとの境界の近傍の断面図である。 金膜とプリズムとの境界の近傍の断面図である。 自家蛍光の分光スペクトルを示すグラフである。 抗原捕捉膜の断面図である。 抗原捕捉膜の断面図である。 抗原捕捉膜の断面図である。
(概略)
この望ましい実施形態は、表面プラズモン励起蛍光分光法(SPFS)による計測を行う計測装置及びSPFSによる計測に用いられるセンサーチップに関する。
図1の模式図は、計測装置を示す。図2、図3及び図4の模式図は、それぞれ、センサーチップの斜視図、横断面図及び縦断面図である。
図1に示すように、計測装置1000は、照射機構1020、測定機構1022、送液機構1024、センサーチップ1026、試薬チップ1028及びコントローラー1030を備える。照射機構1020は、レーザーダイオード1050、直線偏光板1052、ミラー1054及びミラー駆動機構1056を備える。測定機構1022は、光電子増倍管1070、ローパスフィルター1072、ローパスフィルター駆動機構1074及びフォトダイオード1076を備える。これらの構成物以外の構成物が計測装置1000に付加されてもよい。これらの構成物の一部が計測装置1000から省略されてもよい。
図2から図4までに示すように、センサーチップ1026は、プリズム1090、金膜1092、抗原捕捉膜1094(図2には不図示)及び流路形成体1096を備える。流路形成体1096は、流路形成シート1110及び流路形成蓋1112を備える。
図3に示すように、プリズム1090は、入射面1170、反射面1172及び出射面1174を備える。図3及び図4に示すように、流路形成体1096には、流路1130が形成される。図4に示すように、流路1130は、供給経路1150、反応室1152及び回収経路1154を備える。反応室1152は、流路形成シート1110に形成される。供給経路1150及び回収経路1154は、流路形成蓋1112に形成される。
計測が行われる前には、抗原捕捉膜1094に固定された抗体(以下では「固定化抗体」という。)に免疫反応(抗原抗体反応)により抗原が結合させられ、抗原が抗原捕捉膜1094に捕捉される。続いて、蛍光標識化された抗体(以下では「蛍光標識抗体」という。)が免疫反応により抗原に結合させられ、抗原捕捉膜1094に捕捉された抗原に蛍光標識が付加される。
計測が行われる場合には、図1に示すように、照射機構1020により励起光ELがプリズム1090に照射される。プリズム1090に照射された励起光ELは、プリズム1090の内部を進行し、プリズム1090と金膜1092との界面で反射され、プリズム1090から出射する。励起光ELがプリズム1090に照射されている間は、プリズム1090と金膜1092との界面から金膜1092の側へエバネッセント波がもれだし、エバネッセント波と金膜1092の表面のプラズモンとが共鳴し、エバネッセント波の電場が増強される。プリズム1090と金膜1092との界面への励起光ELの入射角θは、エバネッセント波の電場増強度が極大になるように選択される。増強された電場が蛍光標識に作用し、表面プラズモン励起蛍光FLが抗原捕捉膜1094から放射される。表面プラズモン励起蛍光FLの光量は、光電子増倍管1070により測定される。測定結果がコントローラー1030に転送され、固定化抗体と抗原との相互作用が検出され、抗原の有無、抗原量等が計測される。
(プリズムの屈折率)
図5のグラフは、表面プラズモン励起蛍光の光量(縦軸:SPFS蛍光シグナル)とプリズムの屈折率(横軸:屈折率)との関係を示す。図5のグラフには、プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率(p偏光強度)が90%である場合及び100%である場合の2通りについて、表面プラズモン励起蛍光の光量とプリズムの屈折率との関係が示される。プリズム1090の入射面1170から反射面1172までの区間SC1におけるp偏光成分の維持率は、p偏光成分のみからなる励起光ELがプリズム1090の入射面1170に入射した場合における、プリズム1090の入射面1170に入射するp偏光成分の光量に対するプリズム1090の反射面1172に入射するp偏光成分の光量の比である。
図5に示すように、区間SC1におけるp偏光成分の維持率にかかわらず、プリズム1090の屈折率が約1.3以上である場合に表面プラズモン励起蛍光FLが観察され、プリズム1090の屈折率が1.5以上である場合に表面プラズモン励起蛍光FLの光量が飽和する。このため、プリズム1090の屈折率は、望ましくは1.5以上である。これにより、プリズム1090の屈折率と金膜1092の屈折率との差が大きくなり、エバネッセント波のもれだしが増加する。エバネッセント波のもれだしが増加した場合は、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が増加し、計測の感度及び精度が向上する。
(プリズムの材質及び成形方法)
プリズム1090は、励起光ELに対して透明な樹脂の成形体であり、望ましくは熱可塑性樹脂を射出成形により成形した成形体である。ただし、プリズム1090は、熱可塑性樹脂以外の樹脂の成形体であってもよく、射出成形以外の成形方法により成形された成形体であってもよい。例えば、プリズム1090が熱硬化性樹脂の硬化物を切削することにより成形された成形体であってもよい。
熱可塑性樹脂が射出成形により成形される場合は、熱可塑性樹脂の溶融物が金型内に導入され、金型が冷却される。熱可塑性樹脂が硬化し、熱可塑性樹脂の成形体が形成される。
(プリズムの内部の密度の不均一性)
プリズム1090が樹脂の成形体である場合は、特に、プリズム1090が熱可塑性樹脂を射出成形により成形した成形体である場合は、プリズム1090の内部の密度が不均一になりやすく、プリズム1090の内部に成形歪が生じやすい。プリズム1090の内部に成形歪が生じた場合は、プリズム1090の内部を進行する励起光ELに複屈折が生じる。プリズム1090の内部の密度が不均一になるのは主に樹脂の成形のときであるので、プリズム1090の内部の密度の不均一性の程度は、個々のプリズム1090により異なる。励起光ELに複屈折が生じる場合は、p偏光成分のみからなる直線偏光の励起光ELがプリズム1090の入射面1170に入射しても、p偏光成分及びs偏光成分からなる楕円偏光の励起光ELがプリズム1090の反射面1172に入射する。エバネッセント波のもれだしに寄与するのはp偏光成分のみであるので、p偏光成分の減少は、エバネッセント波のもれだしを減少させる。エバネッセント波のもれだしが減少した場合は、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が減少し、計測の感度及び精度が低下する。このため、望ましくは、励起光ELの複屈折が抑制され、区間SC1におけるp偏光成分の維持率が高くされる。
(プリズムの光弾性係数)
図6のグラフは、プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率(縦軸:p偏光強度)とプリズムの光弾性係数(横軸:光弾性係数)との関係を示す。
図6に示すように、プリズム1090の光弾性係数が大きくなるにつれて区間SC1におけるp偏光成分の維持率が小さくなる。このため、プリズム1090の光弾性係数は、望ましくは5×10−12Pa−1以下である。これにより、プリズム1090の内部の密度が不均一になっても複屈折が抑制され、プリズム1090の反射面1172に入射するp偏光成分の光量が増加する。プリズム1090の反射面1172に入射するp偏光成分の光量が増加した場合は、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が増加し、計測の感度及び精度が向上する。プリズム1090の内部の密度が不均一になることが許容される場合は、樹脂の成形の難易度が低下し、樹脂の成形方法の自由度が増加し、プリズム1090の製造コストが低下する。
(プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率)
区間SC1におけるp偏光成分の維持率は90%以上になる。これにより、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が増加し、計測の感度及び精度が向上する。
(プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率の測定)
図7のフローチャートは、プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率の測定の手順を示す。図8の模式図は、プリズムの入射面から反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率の測定装置を示す。
区間SC1におけるp偏光成分の維持率が測定される場合は、図7及び図8に示すように、プリズム1090及び基準プリズム1190が準備される(ステップS101)。基準プリズム1190は、励起光ELに対して透明で複屈折を生じない材質からなる。基準プリズム1190は、例えば、BK7等のガラスからなる。望ましくは、プリズム1090の屈折率と基準プリズム1190の屈折率とは一致させられる。これにより、プリズム1090と基準プリズム1190との界面における光の屈折及び反射が抑制され、区間SC1におけるp偏光成分の維持率が容易に測定される。ただし、プリズム1090の屈折率と基準プリズム1190の屈折率とが一致しなくても、区間SC1におけるp偏光成分の維持率の測定は可能である。
プリズム1090及び基準プリズム1190が準備された後に、プリズム1090の反射面1172と基準プリズム1190の入射面1210とが貼りあわされる(ステップS102)。これにより、プリズム1090と基準プリズム1190との貼りあわせ体1230が作製される。貼りあわせにおいては、望ましくはプリズム1090の反射面1172と基準プリズム1190の入射面1210との間にマッチングオイル1250が介在させられる。これにより、プリズム1090の反射面1172と基準プリズム1190の入射面1210との間の空隙が減り、プリズム1090の反射面1172と基準プリズム1190の入射面1210との間における測定光MLの散乱が抑制され、区間SC1におけるp偏光成分の維持率が容易に測定される。プリズム1090の反射面1172と基準プリズム1190の入射面1210との密着性が良好である場合は、マッチングオイル1250が省略されてもよい。
貼りあわせ体1230が作製された後に、貼りあわせ体1230が測定装置1270に取りつけられ、貼りあわせ体1230に測定光MLが照射される(ステップS103)。測定光MLは、プリズム1090の入射面1170へ入射し、プリズム1090の反射面1172及び基準プリズム1190の入射面1210を通過し、基準プリズム1190の出射面1232から出射する。測定光MLは、レーザーダイオード1290から放射され、偏光回転子1292を通過し、プリズム1090の入射面1170へ入射する。望ましくは、測定光MLの波長、光量及び入射角θは、それぞれ、励起光ELの波長、光量及び入射角θと一致させられる。これにより、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が測定される場合と同じ条件で区間SC1におけるp偏光成分の維持率が測定される。測定光MLは直線偏光であり、測定光MLの偏光方向は固定された偏光回転子1292によりプリズム1090の反射面1172に対するp偏光と同じ偏光方向に調整される。レーザーダイオード1290は、例えば、放射する光の波長が632nmのHe−Neレーザーであり、断面の直径が1mmのビームを放射する。
貼りあわせ体1230に測定光MLが照射されている間に、プリズム1090の入射面1170から基準プリズム1190の出射面1232までの区間SC2におけるp偏光成分の維持率が測定される(ステップS104)。
基準プリズム1190は複屈折を生じないので、区間SC2におけるp偏光成分の維持率は区間SC1におけるp偏光成分の維持率と同一視される。
測定装置1270においては、基準プリズム1190の出射面1232から出射した測定光MLは、偏光回転子1294を通過し、パワーメーター1296へ至る。偏光回転子1294は、光軸の周りに15°を単位として最大180°自転させられ、測定光MLの光量はパワーメーター1296により測定される。これにより、区間SC1におけるp偏光成分の維持率が測定される。ただし、他の測定方法により区間SC1におけるp偏光成分の維持率が測定されてもよい。
区間SC1におけるp偏光成分の維持率が測定された後に、プリズム1090と基準プリズム1190とが分離される(ステップS105)。
(自家蛍光の光量と表面プラズモン励起蛍光の光量との関係)
自家蛍光の光量が表面プラズモン励起蛍光FLの光量より小さくなるようにプリズム1090の材質は選択される。「自家蛍光の光量」とは、計測が行われる場合にプリズム1090から放射される蛍光の光量である。「表面プラズモン励起蛍光FLの光量」とは、計測が行われる場合に抗原捕捉膜1094から放射される表面プラズモン励起蛍光FLの光量である。
計測装置1000及びセンサーチップ1026の仕様には、抗原量の検出下限が定められる。計測装置1000が検出下限の抗原量において抗原を検出できるためには、プリズム1090に励起光ELが照射されるとともに検出下限の抗原量を含む試料液がセンサーチップ1026に供給された場合に表面プラズモン励起蛍光FLの光量より自家蛍光の光量が少なくなるようにプリズム1090の材質が選択される必要がある。これにより、検出下限の抗原量以上の抗原を含む試料液がセンサーチップ1026に供給された場合に自家蛍光の光量が表面プラズモン励起蛍光FLの光量より少なくなり、計測の感度及び精度が向上する。検出下限の抗原量の具体値は、例えば、0.25amolのような小さな値である。
図9のグラフは、測定される光量(縦軸:SPFS蛍光シグナル)と抗原量(横軸:抗原濃度)との関係を示す。図9のグラフは、2標準偏差(SD)法により求められる検出下限の抗原量が0.25amolである場合を示す。
図9に示すように、抗原量が0である場合にはバックグラウンドの光量Bが測定される。抗原量が0でない場合には表面プラズモン励起蛍光FLの光量Sとバックグラウンドの光量Bとの和S+Bが測定される。表面プラズモン励起蛍光FLの光量Sは抗原量に比例する。測定される光量S+Bは抗原量が増加するにつれて大きくなる。
抗原量が検出下限以上である場合は、表面プラズモン励起蛍光FLの光量S、バックグラウンドの光量B、測定される光量S+Bの標準偏差σ(S+B)及びバックグラウンドの光量Bの標準偏差σ(B)の間に式(1)の関係が成立する。
(S+B)−2σ(S+B)>B+2σ(B)・・・(1)
式(1)から式(2)が導かれる。
S>2σ(S)+4σ(B)・・・(2)
式(2)からさらに式(3)が導かれる。
S/σ(B)>4・・・(3)
自家蛍光の光量が表面プラズモン励起蛍光FLの光量より小さくなるようにプリズム1090の材質が選択された場合は、バックグラウンドの光量Bが減少し、4以上のS/σ(B)が確保され、計測の感度及び精度が向上する。
(自家蛍光の光量の測定)
自家蛍光の光量が測定される場合は、ラマン分光器が準備され、蛍光スペクトルが測定される。プリズム1090には、励起光ELの波長に一致する波長のレーザー光が照射される。波長が632nmのレーザー光がプリズム1090に照射される場合は、自家蛍光の光量が測定されるときに650nm以下の波長の光を減衰させるフィルターが使用される。
(液体に対する耐性)
プリズム1090は、望ましくは有機溶剤、酸性溶液及びアルカリ性溶液に対する耐性を持つ。これにより、抗原捕捉膜1094が形成される場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜1094が容易に形成される。耐性は、JIS K7114において定められた試験方法により評価される。
有機溶剤は、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等である。酸性溶液は、pHが4から7までの溶液である。アルカリ性溶液は、pHが7から8までの溶液である。
(硬度)
プリズム1090の硬度は、望ましくはH以下である。これにより、プリズム1090の表面に混合層(金打ち込み層)が形成されやすくなり、金膜1092のプリズム1090への密着強度が向上する。硬度は、JIS K5401において定められた試験方法により評価される。
図10及び図11の模式図は、金膜とプリズムとの境界の近傍の断面図である。図10は、プリズムの硬度がH以下である場合を示す。図11は、プリズムの硬度がHより大きい場合を示す。
硬度がH以下である場合、例えば、日本ゼオン社(東京都千代田区)製のZEONEX_E48Rからプリズム1090がなりプリズム1090の硬度がHである場合は、図10に示すように、プリズム1090の表面に2〜3nmの層厚の混合層1310が形成される。集束イオンビーム−透過型電子顕微鏡(FIB−TEM)により断面が観察された場合は、金膜1092の断面上の観察視野OP1だけでなく混合層1310の断面上の観察視野OP2にも金が含まれることが確認される。
硬度がHより大きい場合、例えば、日本ゼオン社製のZEONEX_330Rからプリズム1090がなりプリズム1090の硬度が3Hである場合は、図11に示すように、混合層1310が形成されない。
(金膜の密着強度)
クロスカット法により測定される金膜1092の密着強度は、望ましくは100/100である。すなわち、クロスカット法により測定された場合に100枚の金膜片のいずれにも剥離は生じない。密着強度は、JIS K5401において定められた試験方法により評価される。
金膜1092のプリズム1090への密着強度が向上した場合は、金膜1092が形成されたプリズム1090の液体への耐性が向上し、抗原捕捉膜1094を形成する場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜1094が容易に形成される。
(金膜の配向性)
金膜1092は、(111)優先配向となっている。これにより、金膜1092が形成されたプリズム1090が液体に浸漬されても金膜1092が剥離しにくくなり、抗原捕捉膜1094を形成する場合に使用される液体の選択の自由度が増し、抗原捕捉膜1094が容易に形成される。金膜1092の配向性は、X線回折により測定される。
(プリズムの吸水率)
プリズム1090の吸水率は、望ましくは0.2%以下であり、さらに望ましくは0.1%以下である。これにより、プリズム1090が液体に浸漬された場合にプリズム1090に吸収される水が減少する。吸水率は、JIS K7209において定められた試験方法により評価される。JIS K7209には、プラスチックの吸水率及び沸騰水吸水率の試験方法が定められている。
(樹脂の具体例)
プリズム1090を構成する樹脂は、望ましくはシクロオレフィンポリマーであり、さらに望ましくは日本ゼオン社製のZEONEX_E48R(以下では単に「E48R」という)である。波長632nmにおいて、E48Rの屈折率は1.51であり、E48Rの光弾性係数は1.73×10−12Pa−1である。
E48Rには、放射する自家蛍光の光量が小さいという利点がある。
図12のグラフは、自家蛍光の分光スペクトルを示す。図12には、E48R並びに比較される樹脂である「比較1」「比較2」「比較3」及び「比較4」の自家蛍光の分光スペクトルが示される。励起光ELの波長が632nmである場合に表面プラズモン励起蛍光FLの測定波長領域(検出受光領域)となる650−680nmの波長領域において、E48Rにより放射される自家蛍光の光量は、比較される樹脂より著しく少ない。このため、当該測定波長領域における自家蛍光の積分強度も以下の表に示すようにE48Rにおいては著しく小さく、ばらつきが考慮されても5000cps未満であり、自家蛍光の光量が表面プラズモン励起蛍光FLの光量より少なくなる。
Figure 0005971252
(センサーチップ)
図3及び図4に示すように、プリズム1090には金膜1092が密着させられ、金膜1092には抗原捕捉膜1094が定着させられる。プリズム1090、金膜1092及び抗原捕捉膜1094の複合体1390と流路形成蓋1112とは流路形成シート1110により接合される。プリズム1090は金膜1092の一方の主面1410に密着し、抗原捕捉膜1094は金膜1092の他方の主面1412に定着する。
センサーチップ1026は、「検査チップ」「分析チップ」「バイオチップ」「試料セル」等とも呼ばれる。センサーチップ1026は、望ましくは各辺の長さが数mmから数cmまでの範囲内にある構造物であるが、「チップ」とは呼びがたいより小型の又はより大型の構造物に置き換えられてもよい。
(プリズム)
図2から図4までに示すように、プリズム1090は、台形柱体である。望ましくはプリズム1090は、等脚台形柱体である。図3に示すように、プリズム1090の一方の傾斜側面は入射面1170になる。プリズム1090の幅広の平行側面は反射面1172になる。プリズム1090の他方の傾斜側面は出射面1174になる。
励起光ELが入射面1170へ入射し反射面1172に反射され出射面1174から出射するように入射面1170、反射面1172及び出射面1174は配置される。
プリズム1090の形状は、電場増強度が極大になる入射角θで励起光ELを反射面1172へ入射させることができるように決められる。この条件が満たされる限り、プリズム1090が台形柱体以外でもよく、プリズム1090が「プリズム」とは呼びがたい形状物に置き換えられてもよい。例えば、プリズム1090が半円柱体であってもよく、プリズム1090が板に置き換えられてもよい。
プリズム1090は、励起光ELに対して透明な樹脂からなる誘電体媒体である。
(金膜)
金膜1092は、薄膜である。金膜1092の膜厚は、望ましくは100nm以下であり、さらに望ましくは40〜50nmである。ただし、金膜1092の膜厚がこの範囲外であってもよい。
金膜1092は、スパッタリング、蒸着、メッキ等により形成される。金膜1092は、望ましくはスパッタリングにより形成される。金膜1092がスパッタリングにより形成される場合は、プリズム1090の反射面1172に金膜1092が強く打ち込まれ、プリズム1090の反射面1172に混合層1310が形成されやすいからである。ただし、金膜1092が他の方法により形成されてもよい。
金膜1092が表面プラズモン共鳴を発生させる他の種類の導電体からなる膜に置きかえられてもよい。例えば、金膜1092が銀、銅、アルミニウム等の金属又はこれらの金属を含む合金からなる膜に置き換えられてもよい。
(抗原捕捉膜)
抗原捕捉膜1094は、計測される抗原を捕捉する担体である。
抗原捕捉膜1094は、流路1130の内部に露出する。したがって、試料液、蛍光標識液、バッファー液等の液体が流路1130に満たされた場合は、流路1130に満たされた液体が抗原捕捉膜1094に接触する。
抗原捕捉膜1094は、非流動体からなる。したがって、液体が抗原捕捉膜1094に接触しても、抗原捕捉膜1094は移動しない。
抗原捕捉膜1094は、ラバー製のアプリケーターによりパターニングされ、金膜1092の他方の主面1412の一部にのみ定着する。抗原捕捉膜1094が他の方法によりパターニングされてもよい。抗原捕捉膜1094の平面形状は、円形、多角形等である。抗原捕捉膜1094の径は、望ましくは数mmである。抗原捕捉膜1094の厚さは、望ましくは100nm以下であり、さらに望ましくは60nm以下である。
金膜1092のプリズム1090への密着強度は高いので、ラバー製のアプリケーターが金膜1092へ着脱される場合に金膜1092はプリズム1090から剥離しない。
抗原捕捉膜1094が形成される場合は、金膜1092の他方の主面1412に自己組織化(SAM)膜が形成され、自己組織化膜上に固相支持体層が形成される。自己組織化膜が形成される場合及び固相支持体層が形成される場合のいずれにおいても、金膜1092が形成されたプリズム1090が液体に浸漬される。しかし、プリズム1090の液体に対する耐性が高くプリズム1090の吸水率が低いので、金膜1092が形成されたプリズム1090が液体に浸漬されても問題は生じない。
自己組織化膜が形成される場合は、自己組織化膜を構成する物質が溶解又は分散させられた液体に金膜1092が形成されたプリズム1090が数時間浸漬される。例えば、11−アミノ−1−ウンデカンチオール等のアルカンチオール誘導体のエタノール溶液に金膜1092が形成されたプリズム1090が数時間浸漬される。
固相支持体層が形成される場合は、固相支持体層を構成する物質が溶解又は分散させられた液体に金膜1092が形成されたプリズム1090が数時間浸漬される。例えば、カルボキシメチルデキストラン(CMD)が溶解させられたバッファー液に金膜1092が形成されたプリズム1090が数時間浸漬される。バッファー液は、例えば、2−モルホリノエタンスルホン酸(MES)及び塩化ナトリウム(NaCl)の水溶液であり、pHを約6.0に維持する緩衝能を持つ。
(免疫反応)
図13から図15までの模式図は、抗原捕捉膜の断面図である。図13は、試料液がセンサーチップに供給される前の状態を示す。図14は、試料液がセンサーチップに供給された後であって蛍光標識液がセンサーチップに供給される前の状態を示す。図15は、蛍光標識液がセンサーチップに供給された後の状態を示す。
図13に示すように、抗原捕捉膜1094には、計測される抗原と結合する固定化抗体1430が固定される。
計測される抗原が含まれる試料液が反応室1152に満たされた場合は、抗原捕捉膜1094が反応室1152に露出しているため、図14に示すように、抗原1432が固定化抗体1430に結合し、抗原1432が抗原捕捉膜1094に捕捉される。
抗原1432が抗原捕捉膜1094に捕捉された状態において蛍光標識抗体1434を含む蛍光標識液が反応室1152に満たされた場合は、図15に示すように、抗原捕捉膜1094に捕捉された抗原1432に蛍光標識抗体1434が結合する。
(流路形成シート及び流路形成蓋)
図3及び図4に示すように、反応室1152は、流路形成シート1110に形成される。供給経路1150及び回収経路1154は、流路形成蓋1112に形成される。
反応室1152は、流路形成シート1110の両主面を貫通する孔である。反応室1152は、例えば、ピクナル型により穿孔される。流路形成シート1110は、ポリエチレンテレフタラート等からなる基材の両主面にアクリル系粘着剤等の粘着剤からなる層が形成された両面粘着シートであり、複合体1390と流路形成蓋1112とを接合する。複合体1390と流路形成蓋1112とが接合される場合には、複合体1390の平面位置と流路形成蓋1112の平面位置とが合わされ、複合体1390と流路形成蓋1112とが流路形成シート1110を挟んで加圧される。
供給経路1150は、供給口1450から反応室1152の一端へ至る孔である。回収経路1154は、反応室1152の他端から回収口1452へ至る孔である。
流路形成シート1110及び流路形成蓋1112が一体物であってもよい。
金膜1092のプリズム1090への密着強度は強いので、複合体1390と流路形成蓋1112とが流路形成シート1110により接合された場合でも、金膜1092は剥離しにくい。
(送液機構)
図1に示すように、送液機構1024は、試料液、蛍光標識液、バッファー液等の液体をセンサーチップ1026に供給し、試料液、蛍光標識液、バッファー液等の液体をセンサーチップ1026から回収する。液体がセンサーチップ1026に供給される場合は、供給口1450へ液体が供給され、反応室1152が液体で満たされ、液体が抗原捕捉膜1094に接触する。液体がセンサーチップ1026から回収される場合は、回収口1452から液体が回収され、反応室1152が空になる。送液機構1024が、試料液、蛍光標識液及びバッファー液以外の液体を供給及び回収してもよい。
送液機構1024においては、例えば、ポンプにより送液元から液体が吸引され、送液元から送液先へポンプが搬送され、ポンプにより送液先へ液体が吐出される。送液元から送液先へ至る配管に液体が流されてもよい。
(試料液及び蛍光標識液)
試料液は、典型的には、血液等の人間からの採取物であるが、人間以外の生物からの採取物であってもよく、非生物からの採取物であってもよい。希釈、血球分離、試薬の混合等の前処理が採取物に行われてもよい。
蛍光標識液は、計測される抗原1432と結合可能であり蛍光標識化された蛍光標識抗体1434を含む。蛍光標識抗体1434は、蛍光を放射する蛍光標識となる化学構造を含む。
(レーザーダイオード)
図1に示すように、レーザーダイオード1050は励起光ELを放射する。
レーザーダイオード1050が他の形式の光源に置き換えられてもよい。例えば、レーザーダイオード1050が発光ダイオード、水銀灯、レーザーダイオード以外のレーザー等に置き換えられてもよい。
光源から放射される光が平行光線でない場合は、レンズ、ミラー、スリット等により光が平行光線へ変換される。光が直線偏光でない場合は、直線偏光板等により光が直線偏光へ変換される。光が単色光でない場合は、回折格子等により光が単色光へ変換される。
(直線偏光板)
図1に示すように、直線偏光板1052は、励起光ELの光路上に配置され、レーザーダイオード1050から放射された励起光ELを直線偏光へ変換する。励起光ELの偏光方向は、励起光ELがプリズム1090の反射面1172に対してp偏光になるように選択される。これにより、エバネッセント波のもれだしが増加し、表面プラズモン励起蛍光FLの光量が増加し、計測の感度及び精度が向上する。
(ミラー及びミラー駆動機構)
図1に示すように、ミラー1054は、励起光ELの光路上に配置され、直線偏光板1052を通過した励起光ELを反射する。ミラー1054により反射された励起光ELは、プリズム1090に照射される。プリズム1090に照射された光は、入射面1170へ入射し、反射面1172に反射され、出射面1174から出射する。反射面1172への励起光ELの入射角θは、全反射条件θc≦θを満たす(θc:臨界角)。
ミラー駆動機構1056は、モーター、圧電アクチュエーター等の駆動力源を備え、ミラー1054を回転させ、ミラー1054の姿勢を調整する。また、ミラー駆動機構1056は、リニアステッピングモーター等の駆動力源を備え、レーザーダイオード1050の光軸方向にミラー1054を移動させ、ミラー1054の位置を調整する。これにより、プリズム1090の反射面1172における励起光ELの入射位置を抗原捕捉膜1094が定着する領域の裏側に維持したままプリズム1090の反射面1172への励起光ELの入射角θを調整できる。
(光電子増倍管)
図1に示すように、光電子増倍管1070は、表面プラズモン励起蛍光FLの光路上に配置され、表面プラズモン励起蛍光FLの光量を測定する。光電子増倍管1070が他の形式の光量センサーに置き換えられてもよい。例えば、光電子増倍管1070が電荷結合素子(CCD)センサー等に置き換えられてもよい。
(ローパスフィルター)
ローパスフィルター1072は、カットオフ波長より長い波長の光を透過し、カットオフ波長より短い波長の光を減衰させる。カットオフ波長は、励起光ELの波長から表面プラズモン励起蛍光FLの波長までの範囲内で選択される。
ローパスフィルター1072が表面プラズモン励起蛍光FLの光路上に配置される場合は、散乱された励起光ELはローパスフィルター1072により減衰し、散乱された励起光ELのごく一部が光電子増倍管1070に到達するが、表面プラズモン励起蛍光FLはローパスフィルター1072を透過し、表面プラズモン励起蛍光FLの大部分が光電子増倍管1070に到達する。これにより、相対的に光量が小さい表面プラズモン励起蛍光FLの光量が測定される場合に相対的に光量が大きい散乱された励起光ELの影響が抑制され、計測の精度が向上する。ローパスフィルター1072がバンドパスフィルターに置き換えられてもよい。
(ローパスフィルター駆動機構)
図1に示すように、ローパスフィルター駆動機構1074は、ローパスフィルター1072が表面プラズモン励起蛍光FLの光路上に配置された状態とローパスフィルター1072が表面プラズモン励起蛍光FLの光路上に配置されない状態とを切り替える。
(フォトダイオード)
図1に示すように、フォトダイオード1076は、プリズム1090と金膜1092との界面において反射された励起光ELの光路上に配置されプリズム1090と金膜1092との界面において反射された励起光ELの光量を測定する。フォトダイオード1076が他の形式の光量センサーに置き換えられてもよい。例えば、フォトダイオード1076がフォトトランジスター、フォトレジスター等に置き換えられてもよい。
(コントローラー)
コントローラー1030は、制御プログラムを実行する組み込みコンピューターである。1個の組み込みコンピューターがコントローラー1030の機能を担ってもよいし、2個以上の組み込みコンピューターが分担してコントローラー1030の機能を担ってもよい。ソフトウエアを伴わないハードウエアがコントローラー1030の全部又は一部の機能を担ってもよい。ハードウエアは、例えば、オペアンプ、コンパレーター等の電子回路である。コントローラー1030による処理の全部又は一部が、手作業により実行されてもよく、計測装置1000の外部において実行されてもよい。
(計測の手順)
計測装置1000により計測が行われる場合は、センサーチップ1026及び試薬チップ1028が準備され計測装置1000にとりつけられる。試薬チップ1028には、患者から採取された血液等の検体が注入される。
センサーチップ1026及び試薬チップ1028がとりつけられた後に、前処理が送液機構1024により行われ、試料液が調製される。
前処理の前又は後に、送液機構1024によりセンサーチップ1026にバッファー液が供給され、バッファー液が反応室1152に満たされる。
反応室1152にバッファー液が満たされた後に、電場増強度が極大になる入射角θが特定される。電場増強度が極大になる入射角θが特定される場合は、コントローラー1030がレーザーダイオード1050に励起光ELを放射させる。励起光ELが放射されている間に、コントローラー1030は、ミラー駆動機構1056にミラー1054の姿勢及び位置を調整させ、入射角θを走査させる。コントローラー1030は、入射角θの走査と並行して、散乱された励起光ELの光量の測定結果を光電子増倍管1070から取得する。このとき、ローパスフィルター駆動機構1074によりローパスフィルター1072が表面プラズモン励起蛍光FLの光路上から退避させられる。コントローラー1030は、入射角θと散乱された励起光ELの光量との関係から散乱された励起光ELの光量が極大になる入射角θを特定する。散乱された励起光ELの光量が極大となる入射角θと電場増強度が極大になる入射角θとはほぼ一致する。
入射角θと反射された励起光ELの光量との関係から電場増強度が極大になる入射角θが特定されてもよい。この場合は、コントローラー1030は、反射された励起光ELの光量の測定結果をフォトダイオード1076から取得する。反射された励起光ELの光量が極小になる入射角θと電場増強度が極大になる入射角θとはわずかに異なるので、望ましくは反射された励起光ELの光量が極小になる入射角θに微小角Δを加算又は減算する補正が行われる。
電場増強度が極大になる入射角θが特定された後に、コントローラー1030が送液機構1024を制御し、バッファー液がセンサーチップ1026から回収され、試料液がセンサーチップ1026へ供給される。これにより、試料液が反応室1152に満たされ、試料液に含まれる抗原1432が抗原捕捉膜1094に捕捉される。
抗原1432が抗原捕捉膜1094に捕捉された後に、コントローラー1030が送液機構1024を制御し、試料液がセンサーチップ1026から回収され、蛍光標識液がセンサーチップ1026へ供給される。これにより、蛍光標識液が反応室1152に満たされ、蛍光標識液に含まれる蛍光標識抗体1434が抗原1432に結合させられる。
蛍光標識抗体1434が抗原1432に結合された後に、コントローラー1030がミラー駆動機構1056を制御し、入射角θが電場増強度が極大になる入射角θに設定される。コントローラー1030は、表面プラズモン励起蛍光FLの光量の測定結果を光電子増倍管1070から取得し、必要な演算を行う。このとき、ローパスフィルター駆動機構1074によりローパスフィルター1072が表面プラズモン励起蛍光FLの光路上に挿入される。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において例示であり、この発明は上記の説明に限定されない。例示されない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定されうる。
1000 計測装置
1020 照射機構
1022 測定機構
1026 センサーチップ
1090 プリズム
1092 金膜
1094 抗原捕捉膜
1096 流路形成体
1130 流路

Claims (7)

  1. 表面プラズモン励起蛍光分光法による計測を行う計測装置であって、
    励起光を照射する照射機構と、
    第1の主面及び第2の主面を有し、(111)優先配向となっている金膜と、
    流路が形成された流路形成体と、
    前記第1の主面に定着し前記流路の内部に露出し抗原を捕捉する抗原捕捉膜と、
    前記抗原捕捉膜から放射される表面プラズモン励起蛍光の光量を測定する測定機構と、
    前記励起光が照射され、入射面、反射面及び出射面を備え、前記励起光が前記入射面に入射し前記反射面に反射され前記出射面から出射するように前記入射面、前記反射面及び前記出射面が配置され、前記反射面が前記第2の主面に密着し、樹脂の成形体であり、屈折率が1.5以上であり、光弾性係数が5×10−12Pa−1以下であり、前記励起光が照射されるとともに検出下限の抗原量の抗原を含む試料液が前記流路に供給された場合に放射する自家蛍光の光量が前記抗原捕捉膜から放射される前記表面プラズモン励起蛍光の光量より少ない誘電体媒体と、
    を備える計測装置。
  2. 請求項1の計測装置において、
    前記誘電体媒体が熱可塑性樹脂を射出成形により成形した成形体であり、
    前記誘電体媒体の前記入射面から前記反射面までの区間におけるp偏光成分の維持率が90%以上である
    計測装置。
  3. 請求項1又は請求項2の計測装置において、
    JIS K7114において定められた試験方法により評価された場合に前記誘電体媒体が有機溶剤、酸性溶液及びアルカリ性溶液に対する耐性を持つ
    計測装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかの計測装置において、
    JIS K5401において定められた試験方法により評価された場合に前記誘電体媒体の硬度がH以下である
    計測装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかの計測装置において、
    JIS K5401において定められた試験方法により評価された場合にクロスカット法により測定される前記金膜の密着強度が100/100である
    計測装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかの計測装置において、
    JIS K7209において定められた試験方法により評価された場合に前記誘電体媒体の吸水率が0.2%以下である
    計測装置。
  7. 表面プラズモン励起蛍光分光法による計測に用いられるセンサーチップであって、
    第1の主面及び第2の主面を有し、(111)優先配向となっている金膜と、
    流路が形成された流路形成体と、
    前記第1の主面に定着し前記流路の内部に露出し計測される抗原捕捉膜と、
    入射面、反射面及び出射面を備え、励起光が前記入射面に入射し前記反射面に反射され前記出射面から出射するように前記入射面、前記反射面及び前記出射面が配置され、前記反射面が前記第2の主面に密着し、樹脂の成形体であり、屈折率が1.5以上であり、光弾性係数が5×10 −12 Pa −1 以下であり、前記励起光が照射されるとともに検出下限の抗原量の抗原を含む試料液が前記流路に供給された場合に放射する自家蛍光の光量が前記抗原捕捉膜により放射される表面プラズモン励起蛍光の光量より少ない誘電体媒体と、
    を備えるセンサーチップ。
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