JP5870716B2 - 生化学検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生化学検査装置に関する。
生化学検査において抗原抗体反応等の生化学反応が利用される。例えば、抗体を含む抗体含有膜が流路の内面に定着させられ、抗原を含む試料液が流路へ供給され、試料液に含まれる抗原と抗体含有膜に含まれる抗体とが結合させられる。抗体への抗原の結合の有無、抗体への抗原の結合量等は、表面プラズモン励起蛍光分光法(SPFS)、表面プラズモン共鳴法(SPR)等により計測される。試料液が流路に供給される前又は試料液が流路に供給された後に、洗浄液、蛍光標識液等の試料液以外の液体が流路へ供給される場合もある。液体は、多くの場合において、ノズルの先端に形成された供給/回収口を経由して供給/回収される。
特許文献1の生化学検査装置(バイオセンサー)においては、抗体(アナライト)を含む抗原捕捉膜(リンカー層)が流路(流体流路)の内面(金属膜の表面)に定着させられ(段落0026)、抗原(タンパク質)を含む試料液(アナライト溶液)が流路へ供給され(段落0061)、試料液に含まれる抗原と抗体含有膜に含まれる抗体とが結合させられる(段落0061)。試料液が流路に供給される前又は試料液が流路に供給された後に、試料液以外の液体(前処理用の液体及び後処理用の液体)が流路へ供給される(段落0062)。液体は、ノズル(ピペットチップ)の先端に形成された供給/回収口を経由して供給/回収される。ノズルは、ノズル挿入孔に挿入される。ノズルの外周面及び流路の内周面は密着し、流路は密閉される(段落0044及び図7)。
特開2007−263705号公報
生化学反応の大部分は可逆反応であるため、流路から液体が回収された後に流路に残存する液体の量は、生化学反応の進行の程度に影響する。特に、2種以上の液体が流路に順次に供給/回収され、2段階以上で生化学反応が進行させられる場合は、流路から液体が回収された後に流路に残存する液体の量は、生化学反応の進行の程度に大きく影響する。
一方、ノズルの長さは、ノズルの個体ごとに異なる。ノズルの長さがノズルの個体ごとに異なる場合は、ノズルの先端がノズルの個体ごとに検出されない限り、流路から液体が回収されるときにノズルの先端が配置される位置はノズルの個体ごとに異なる。この場合は、流路から液体が回収された後に流路に残存する液体の量がノズルの個体ごとに異なる。
このため、ノズルの長さがノズルの個体ごとに異なる場合は、生化学反応の進行の程度がノズルの個体ごとに異なり、生化学検査の精度が低下する。
本発明は、この問題を解決するためになされる。本発明の主な目的は、ノズルの先端がノズルの個体ごとに検出されない場合でも生化学検査の精度が維持される生化学検査装置を提供することである。
本発明は、生化学検査装置に向けられる。
本発明の第1の局面においては、ノズル、ポンプ、保持機構、搬送機構、反応場提供物及び構造体が生化学検査装置に設けられる。
ノズルの先端には、供給/回収口が形成される。
ポンプは、ノズルが装着されるノズル装着部を備える。ポンプは、供給/回収口を経由して液体を供給/回収する。
保持機構は、ポンプを保持する。保持機構は、ノズルの先端に加わる押圧荷重を和らげる緩衝機構を備える。
搬送機構は、保持機構を搬送し、流路から液体を吸入できる位置に先端が到達するまでノズルを前記ノズル挿入孔に挿入する。
反応場提供物は、生化学反応が進行する反応場を提供する。
構造体には、流路及びノズル挿入孔が形成される。構造体の定着面には、反応場提供物が定着する。流路の内部には、反応場提供物が配置される。流路及びノズル挿入孔の接続端は接続される。構造体は、当接面を有する。流路から液体を吸入できる位置にノズルの先端が到達するまでノズルがノズル挿入孔に挿入された場合には、ノズルの先端が当接面に当接する。ノズルの先端が当接面に当接する場合は、当接面は供給/回収口を完全には閉塞しない。
本発明の第1の局面においては、流路形成物、定着面形成物及びノズル挿入孔形成物が構造体に設けられる。流路形成物には、第1の主面及び第2の主面の間を貫通する流路が形成される。第1の主面には、定着面を有する定着面形成物が接合される。第2の主面には、ノズル挿入孔が形成されるノズル挿入孔形成物が接合される
本発明の第1の局面においては、ノズル挿入孔の接続端及び定着面形成物の対向面が流路を挟んで対向する。定着面形成物の対向面の一部を占める突出面は、当接面になる。定着面形成物の対向面の一部を占める非突出面の平面形状は、ノズルの先端の平面形状を内包しない。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面にさらなる事項を付加する。本発明の第2の局面においては、定着面形成物の対向面の一部を占める非突出面から突出面までの突出長が流路形成物の厚さより短い。
本発明の第3の局面は、本発明の第1又は第2の局面にさらなる事項を付加する。本発明の第3の局面においては、ノズルが樹脂からなる。
本発明の第4の局面は、本発明の第1の局面にさらなる事項を付加する。本発明の第4の局面においては、誘電体媒体及び導電体膜が定着面形成物に設けられる。励起光が誘電体媒体の入射面へ入射し誘電体媒体の反射面に反射され誘電体媒体の出射面から出射するように誘電体媒体の入射面、反射面及び出射面が配置される。
導電体膜の一方の主面は、反射面に密着する。導電体膜の他方の主面は定着面を有する。
本発明の第5の局面は、本発明の第1から第4までのいずれかの局面にさらなる事項を付加する。本発明の第5の局面においては、案内機構、規制機構及び弾性体が緩衝機構に設けられる。
案内機構は、保持機構に対してノズル装着部が相対移動する場合にノズルの延在方向と同じ方向にノズル装着部を案内する。
規制機構は、保持機構に対してノズル装着部が定常位置より先端の側へ相対移動することを規制する。
弾性体は、先端の側へ付勢された状態でノズル装着部を定常位置に位置づける。
本発明の第1の局面によれば、ノズルの長さがノズルの個体ごとに異なる場合でも一定の位置にノズルの先端が配置される。ノズルの先端がノズルの個体ごとに検出されない場合でも、液体が流路から安定して回収され、生化学検査の精度が維持される。
本発明の第1の局面によれば、ノズルの先端が流路に接近する。液体が流路から回収された後に流路に残存する液体の量が減少する。生化学検査の精度が向上する。
本発明の第2の局面によれば、ノズルの先端が流路の内部に配置される。液体が流路から回収された後に流路に残存する液体の量がさらに減少する。生化学検査の精度がさらに向上する。
本発明の第3の局面によれば、ノズルが安価に製造される。
本発明の第4の局面によれば、表面プラズモン励起蛍光分光法又は表面プラズモン共鳴法による生化学検査が可能になる。生化学検査の精度が向上する。
本発明の第5の局面によれば、過大な押圧荷重がノズルの先端に加わった場合にノズルの後端の側にノズル装着部が退避する。過大な押圧荷重がノズルの先端に加わらない。ノズルが損傷しにくい。
これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の本発明の詳細な説明によってより明白となる。
第1実施形態の生化学検査装置の模式図である。 第1実施形態の検査チップの斜視図である。 第1実施形態の検査チップの縦断面図である。 第1実施形態の検査チップの横断面図である。 試薬チップの側面図である。 第1実施形態のノズル、ポンプ及び保持機構の断面図である。 生化学反応の進行を示す模式図である。 生化学反応の進行を示す模式図である。 第1実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の斜視図である。 第1実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の横断面図である。 第1実施形態のノズルの先端等の平面図である。 生化学検査の手順を示すフローチャートである。 ポンプの搬送の手順を示す模式図である。 第1実施形態におけるノズルの装着を示す断面図である。 第1実施形態におけるノズルの装着を示す断面図である。 第1実施形態におけるノズルの装着を示す断面図である。 第1実施形態におけるノズルの挿入を示す断面図である。 第1実施形態におけるノズルの挿入を示す断面図である。 第1実施形態におけるノズルの挿入を示す断面図である。 第2実施形態の検査チップの横断面図である。 第2実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の斜視図である。 第2実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の横断面図である。 第2実施形態のノズルの先端、ノズル挿入孔の接続領域等の平面図である。 第3実施形態の検査チップの横断面図である。 第3実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の斜視図である。 第3実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所の横断面図である。 第3実施形態のノズルの先端、複合体の非突出面等の平面図である。 第4実施形態のノズル、ポンプ及び保持機構の断面図である。
{第1実施形態}
(生化学検査装置の概略)
第1実施形態は、生化学検査装置に関する。第1実施形態の生化学検査装置は、表面プラズモン励起蛍光分光法(SPFS)により生化学検査を行う。
図1の模式図は、第1実施形態の生化学検査装置を示す。
図1に示すように、生化学検査装置1000は、検査チップ1010、試薬チップ1012及び本体1014を備える。
本体1014は、送液機構1020、照射機構1022、測定機構1024及びコントローラー1026を備える。送液機構1020は、ノズル1030、ポンプ1032、保持機構1034及び搬送機構1036を備える。照射機構1022は、レーザーダイオード1040、直線偏光板1042、ミラー1044及びミラー駆動機構1046を備える。測定機構1024は、光電子増倍管1050、ローパスフィルター1052、ローパスフィルター駆動機構1054及びフォトダイオード1056を備える。
図2から図4までの模式図は、第1実施形態の検査チップを示す。図2は斜視図であり、図3は縦断面図であり、図4は横断面図である。図2及び図3は、ノズルがノズル挿入孔に挿入されていない状態を示す。図4は、ノズルがノズル挿入孔に挿入され流路が液体で満たされた状態を示す。
図2から図4までに示すように、検査チップ1010は、抗原捕捉膜1060及び構造体1062を備える。構造体1062は、複合体1070、流路形成シート1072、ノズル挿入孔形成蓋1074、第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078を備える。複合体1070は、プリズム1080及び金膜1082を備える。ノズル挿入孔形成蓋1074は、侵入阻止壁1090を備える。
図5の模式図は、試薬チップを示す。図5は、側面図である。
図5に示すように、試薬チップ1012は、洗浄液容器1100、検体容器1102、希釈液容器1104、試料液容器1106、蛍光標識液容器1108及びホルダー1110を備える。洗浄液容器1100には洗浄液1120が収容され、検体容器1102には検体1122が収容され、希釈液容器1104には希釈液1124が収容され、試料液容器1106には試料液1126が収容され、蛍光標識液容器1108には蛍光標識液1128が収容される。試薬チップ1012は、本体1014に取り付けられた当初には、ノズル1030も備える。ノズル1030は、試薬チップ1012が本体1014に取り付けられた後にポンプ1032に装着される。
図6の模式図は、第1実施形態のノズル、ポンプ及び保持機構を示す。図6は、断面図である。
図6に示すように、ノズル1030は、ノズル本体1130及びつば1132を備える。ポンプ1032は、シリンダー1140、Oリング1142、ピストン1144及びモーター1146を備える。シリンダー1140は、シリンダー室形成部1150及びノズル装着部1152を備える。保持機構1034は、基体1160、案内機構1162及びコイルバネ1164を備える。案内機構1162は、案内軸1170、回転防止軸1172及び可動板1174を備える。
これら以外の構成物が生化学検査装置1000に付加されてもよい。これらの構成物の一部が生化学検査装置1000から省略される場合もある。
(生化学検査の概略)
SPFSによる生化学検査が行われる場合は、生化学反応が進行させられ、計測が行われる。
図7及び図8の模式図は、生化学反応の進行を示す。
生化学反応が進行させられる場合は、送液機構1020が洗浄液1120、試料液1126及び蛍光標識液1128を流路形成シート1072に形成された流路1300に順次に満たす。試料液1126が流路1300に満たされた場合は、図7に示すように、試料液1126に含まれる抗原1310と抗原捕捉膜1060に固定された抗体1312とが結合し、試料液1126に含まれる抗原1310が抗原捕捉膜1060に捕捉される。蛍光標識液1128が流路1300に満たされた場合は、図8に示すように、抗原捕捉膜1060に捕捉された抗原1310と蛍光標識液1128に含まれる蛍光標識抗体1314とが結合し、抗原捕捉膜1060に捕捉された抗原1310に蛍光標識が付加される。
送液機構1020が洗浄液1120、試料液1126、蛍光標識液1128等の液体を流路1300に満たす場合は、図4に示すように、搬送機構1036がノズル挿入孔形成蓋1074に形成されたノズル挿入孔1320にノズル1030を挿入し、ノズル1030の先端1330に形成された供給/回収口1340を経由してポンプ1032が液体を流路1300へ供給し液体を流路1300から回収する。
計測が行われる場合は、図1に示すように、照射機構1022が励起光1350をプリズム1080に照射する。照射された励起光1350は、プリズム1080の入射面1360に入射しプリズム1080の反射面1362に反射されプリズム1080の出射面1364から出射する。励起光1350がプリズム1080の反射面1362に反射された場合は、プリズム1080の反射面1362から金膜1082の側にエバネッセント波がもれだす。もれだしたエバネッセント波の電場は、金膜1082の表面のプラズモンに共鳴し、増強される。増強された電場は、抗原捕捉膜1060に捕捉された抗原1310に付加された蛍光標識を励起する。励起された蛍光標識からは、表面プラズモン励起蛍光1352が放射される。測定機構1024は、表面プラズモン励起蛍光1352の光量を測定する。表面プラズモン励起蛍光1352の光量から、抗原1310の有無、抗原1310の捕捉量等が特定される。
(液体の十分な回収のための構造)
図9及び図10の模式図は、第1実施形態のノズル挿入孔及び流路の接続箇所を示す。図9は、斜視図(破断図)である。図10は、横断面図である。図9は、ノズルがノズル挿入孔に挿入されていない状態を示す。図10は、ノズルがノズル挿入孔に挿入された状態を示す。
図9及び図10に示すように、侵入阻止壁1090は、ノズル挿入孔1320の内部に配置される。侵入阻止壁1090には、液体通路1400が形成される。液体通路1400は、侵入阻止壁1090の下側の壁面1410及び上側の壁面1412の間を貫通する。侵入阻止壁1090の上側の壁面1412は、ノズル1030の先端1330が当接する当接面になる。
流路1300から液体が回収される場合は、図10に示すように、ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する位置まで搬送機構1036がノズル1030をノズル挿入孔1320に挿入する。ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する場合でも、ノズル1030の先端1330に形成された供給/回収口1340は、侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に完全には閉塞されず、液体通路1400を経由して流路1300に接続される。ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接した状態において、ポンプ1032が供給/回収口1340を経由して流路1300へ液体を供給し流路1300から液体を回収する。これにより、ノズル1030の長さがノズル1030の個体ごとに異なる場合でも一定の位置にノズル1030の先端1330が配置される。ノズル1030の先端1330がノズル1030の個体ごとに検出されない場合でも、液体が流路1300から安定して回収され、生化学検査の精度が向上する。
侵入阻止壁1090の位置は、ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する位置までノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入された状態において流路1300から液体を回収できるように決定される。侵入阻止壁1090の位置は、望ましくは侵入阻止壁1090の下側の壁面1410がノズル挿入孔1320の接続端1430に配置されるように決定される。これにより、ノズル1030の先端1330が流路1300に接近し、流路1300から液体が回収された後に流路1300に残存する液体の量が減少し、生化学検査の精度が向上する。ただし、侵入阻止壁1090の下側の壁面1410がノズル挿入孔1320の接続端1430からわずかに離れる場合も、液体を流路1300から安定して回収するという侵入阻止壁1090の意義は維持される。流路1300の接続端1430に対向する複合体1070の対向面1431からノズル1030の先端1330(侵入阻止壁1090の上側の壁面1412)までの距離は、望ましくは0.3mm以下である。ただし、ノズル1030の先端1330は、複合体1070の対向面1431に接触しない。これにより、ノズル1030の供給/回収口1340が複合体1070の対向面1431に閉塞されない。
図11の模式図は、第1実施形態のノズルの先端、液体通路等の平面形状の関係を示す。図11は、平面図である。
図11に示すように、液体通路1400の径R11はノズル1030の先端1330の径R12より小さい(R11<R12)。この場合は、ノズル1030の先端1330の侵入が侵入阻止壁1090により阻止される。ノズル1030の先端1330及び液体通路1400の平面形状が円形でない場合を考慮した場合は、液体通路1400の平面形状がノズル1030の先端1330の平面形状を内包しないときにノズル1030の先端1330の侵入が侵入阻止壁1090により阻止される。
分離された2個以上の液体通路が侵入阻止壁1090に形成されてもよく、多数の液体通路が形成された網形状を侵入阻止壁1090が持ってもよい。
ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する場合には、ノズル1030の先端1330に押圧荷重が加わる。ノズル1030の先端1330に加わる押圧荷重は、保持機構1034により和らげられる。これにより、ノズル1030の先端1330に過大な押圧荷重が加わらず、ノズル1030が損傷しにくくなる。
液体通路1400は、望ましくは侵入阻止壁1090の中心に形成される。これにより、ノズル1030の先端1330がぶれた場合でも、供給/回収口1340が液体通路1400を経由して流路1300に接続されやすくなる。
(ノズル)
ノズル1030は、望ましくは樹脂からなる。これにより、ノズル1030が安価に製造される。ただし、ノズル1030が樹脂以外からなることも許される。例えば、ノズル1030が金属、合金、ガラス、セラミックス等からなることも許される。ノズル1030は、さらに望ましくはポリプロピレンからなる。これにより、ノズル1030へのタンパク質の吸着が減少し、生化学検査の精度が向上する。
ノズル1030は、望ましくは細長形状を持つ。ノズル1030の先端1330の平面形状は、望ましくは小さくされる。これにより、微量の液体が精度よく吐出及び吸入され、生化学検査の精度が向上する。
ノズル1030が樹脂からなり細長形状を持つ場合は、ノズル1030に曲がり等の変形が生じやすく、ノズル1030の長さが変化しやすい。このため、ノズル1030の長さがノズル1030の個体ごとに異なることが多い。ノズル1030が汎用品である場合は、ノズル1030の長さがノズル1030の個体が属する製造ロットごとに異なることも多い。ノズル1030の長さのばらつきは、ノズル1030の長さの公称値が80mmである場合には、約±0.5mmである。しかし、生化学検査装置1000においては、侵入阻止壁1090が設けられ、ノズル1030の長さがノズル1030の個体ごとに異なっても液体が流路1300から安定して回収される。このため、ノズル1030が樹脂からなる場合も大きな問題は生じない。
ノズル1030の先端1330の平面形状が小さい場合は、ノズル1030の先端1330に大きな押圧荷重が加わったときにノズル1030の先端1330が損傷しやすい。しかし、生化学検査装置1000においては、ノズル1030の先端1330に加わる押圧荷重が和らげられる。このため、ノズル1030の先端1330の平面形状が小さい場合も大きな問題にはならない。
ノズル1030が試薬チップ1012に取り付けられている間は、図5に示すように、ノズル1030はつば1132によりホルダー1110に支持される。
ノズル1030は、ピペットチップ等とも呼ばれる。
(ポンプ)
図6に示すように、ノズル装着部1152には、ノズル1030が装着される。ノズル装着部1152にノズル1030が装着される場合は、ノズル1030の後端1332に形成された装着口1342にノズル装着部1152が圧入され、ノズル装着部1152及びノズル1030の間にOリング1142が挟まれ、ノズル装着部1152及びノズル1030の間隙がOリング1142で閉塞される。これにより、ノズル本体1130に形成された液体収容空間1460を陽圧又は陰圧に調整できる。ノズル装着部1152及びノズル1030の両方又は片方が弾性を持つ場合は、Oリング1142が省略されても、ノズル装着部1152及びノズル1030が密着しノズル装着部1152及びノズル1030の間隙が十分に閉塞される。
シリンダー室形成部1150には、シリンダー室1470が形成される。シリンダー室1470には、ピストン1144が収容される。ピストン1144は、モーター1146に機械的に接続される。モーター1146は、シリンダー室1470の内部においてピストン1144を往復動させる。シリンダー室形成部1150及びノズル装着部1152の両方の役割を果たす構造物がポンプ1032に設けられてもよい。
ポンプ1032が液体を供給する場合は、モーター1146がシリンダー室1470の内部において供給/回収口1340へ近づく方向へピストン1144を移動させる。これにより、液体収容空間1460が陽圧になり、供給/回収口1340を経由して液体収容空間1460から液体が吐出される。
ポンプ1032が液体を回収する場合は、モーター1146がシリンダー室1470の内部において供給/回収口1340から遠ざかる方向へピストン1144を移動させる。これにより、液体収容空間1460が陰圧になり、供給/回収口1340を経由して液体収容空間1460へ液体が吸入される。
ピストン1144の往復動以外により液体収容空間1460が陽圧及び陰圧にされてもよい。
ポンプ1032は、保持機構1034に保持される。
(保持機構)
案内軸1170及び回転防止軸1172は、基体1160に固定される。案内軸1170及び回転防止軸1172は、ノズル1030の延在方向と同じ方向に直線的に延在する。可動板1174を貫通する案内孔1480の断面形状は、案内軸1170の断面形状に適合する。案内孔1480には、案内軸1170が挿入される。可動板1174に形成された回転防止溝1482には、回転防止軸1172が収容される。これにより、可動板1174は、案内軸1170に対して摺動するが、案内軸1170を中心として回転はしない。
回転防止軸1172及び回転防止溝1482以外により可動板1174の回転が抑制されてもよい。例えば、回転対称性を持たない断面形状を案内軸1170に持たせることにより、可動板1174の回転が抑制されてもよい。案内機構1162の構造が変更されてもよい。例えば、可動板1174が案内溝、案内孔等に対して摺動してもよい。可動板1174が「板」とは呼びがたい形状物に置き換えられてもよい。
可動板1174には、モーター1146が固定される。これにより、ノズル1030の延在方向と同じ方向にモーター1146が案内され、ノズル1030の延在方向と同じ方向にノズル装着部1152が案内される。この場合は、ポンプ1032は保持機構1034に対して相対移動し、ノズル装着部1152は保持機構1034に対して相対移動する。
基体1160には、規制溝1500が形成される。規制溝1500は、第1の規制面1510及び第2の規制面1512を有する。
第1の規制面1510及び第2の規制面1512は、ノズル1030の延在方向に離れる。可動板1174は、ノズル装着部1152が定常位置に配置される場合に第1の規制面1510に当接し、ノズル装着部1152が最大退避時位置に配置される場合に第2の規制面1512に当接する。第1の規制面1510及び第2の規制面1512は、ノズル装着部1152が定常位置よりもノズル1030の先端1330の側へ移動することを規制しノズル装着部1152が最大退避時位置からさらに退避することを規制する規制機構になる。規制機構の構造が変更されてもよい。例えば、案内軸1170又は回転防止軸1172に可動板1174が当接する突起が形成されてもよい。ノズル装着部1152の移動可能範囲は、ノズル1030の長さのばらつきより広く設定される。例えば、ノズル1030の長さのばらつきが約±0.5mmである場合には、ノズル装着部1152の移動可能範囲は約1mm以上に設定される。
コイルバネ1164の一端1540は、基体1160に結合される。コイルバネ1164の他端1542は、可動板1174に結合される。コイルバネ1164の伸縮方向及びノズル1030の延在方向は一致する。コイルバネ1164は圧縮されており、コイルバネ1164が自然長に戻ろうとする復元力はノズル装着部1152が定常位置から離れるほど大きくなる。コイルバネ1164は、ノズル1030の先端1330の側へ向かって可動板1174を押圧し、ノズル1030の先端1330の側へ付勢された状態でノズル装着部1152を定常位置に位置づける。コイルバネ1164が、可動板1174以外を押圧してもよい。例えば、コイルバネ1164が、モーター1146を押圧してもよい。より一般的には、コイルバネ1164は、ノズル装着部1152に対する相対位置が固定された構成物を押圧する。
コイルバネ1164が他の種類の弾性体に置き換えられてもよい。例えば、コイルバネ1164が板バネ、空気バネ、ゴム等に置き換えられてもよい。
案内機構1162、コイルバネ1164及び規制機構によりノズル1030の先端1330に加わる押圧応力を和らげる緩衝機構1550が構成される。基準以上の押圧荷重がノズル1030の先端1330に加わった場合は、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152がノズル1030の後端1332の側に退避する。これにより、ノズル1030が損傷しにくくなる。
(緩衝機構の動作及び押圧荷重)
緩衝機構1550が動作せずノズル装着部1152が退避しない場合は、ノズル装着部1152は定常位置から離れず、ノズル装着部1152に加わる押圧荷重Fは第1の押圧荷重Fmin以下である(F<F1)。
緩衝機構1550が動作しノズル装着部1152が退避するがノズル装着部1152の退避量Bが最大退避可能量Bmaxに達しない場合は、ノズル装着部1152が定常位置から離れるが最大退避時位置には達せず、ノズル装着部1152に加わる押圧荷重Fは第1の押圧荷重F1より大きく第2の押圧荷重F2より小さい(F1<F<F2)。
緩衝機構1550が動作しノズル装着部1152の退避量Bが最大退避可能量Bmaxに達した場合は、ノズル装着部1152が定常位置から離れ最大退避時位置に達し、ノズル装着部1152に加わる押圧荷重Fは第2の押圧荷重F2以上になる(F2≦F)。
第1の押圧荷重F1は、コイルバネ1164のバネ定数k及びノズル装着部1152が定常位置に位置する場合のコイルバネ1164の自然長からの圧縮長ΔL1により設定される。第2の押圧荷重F2は、コイルバネ1164のバネ定数k及びノズル装着部1152が最大退避時位置に位置する場合のコイルバネ1164の自然長からの圧縮長ΔL2により設定される。
ノズル1030がノズル装着部1152に装着された後には、ノズル装着部1152に加わる押圧荷重及びノズル1030に加わる押圧荷重は同一視される。ノズル装着部1152又はノズル1030に加わる押圧荷重は、ノズル装着部1152又はノズル1030が接触物に加える押圧荷重でもある。
(押圧荷重の種類)
ノズル1030がノズル装着部1152に装着される場合にノズル装着部1152に加わる押圧荷重Fには、ノズル1030がOリング1142に接触する場合に生じる押圧荷重(以下では「Oリング接触時荷重」という。)Fa、ノズル装着部1152がノズル1030に圧入される場合に生じる押圧荷重(以下では「圧入時荷重」という。)Fb等がある。
ノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入される場合にノズル装着部1152に加わる押圧荷重Fには、ノズル1030が第1の密閉シール1076を突き破る場合に生じる押圧荷重(以下では「密閉シール突き破り時荷重」という。)Fc、突き破られた第1の密閉シール1076にノズル1030が接触する場合に生じる荷重(以下では「密閉シール接触時荷重」という。)Fd、ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する場合に生じる荷重(以下では「当接時荷重」という。)Fe等がある。
(押圧荷重の大小)
Oリング接触時荷重Faは、圧入時荷重Fbより小さい(Fa<Fb)。
望ましくは、Oリング接触時荷重Faが第1の押圧荷重F1より大きくなり第2の押圧荷重F2より小さくなるように、第1の押圧荷重F1及び第2の押圧荷重F2が設定される(F1<Fa<F2)。この場合は、ノズル1030がOリング1142に接触するときに、緩衝機構1550が動作するが、ノズル装着部1152の退避量Bは最大退避可能量Bmaxに達しない。Oリング接触時荷重Faが第1の押圧荷重F1より小さくなってもよい(Fa<F1)。
望ましくは、圧入時荷重Fbが第2の押圧荷重F2より大きくなるように第2の押圧荷重F2が設定される(F2<Fb)。この場合は、ノズル装着部1152がノズル1030に圧入されるときに、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152の退避量Bが最大退避可能量Bmaxに達する。第2の押圧荷重F2以上の押圧荷重がノズル装着部1152に加わり、圧入に必要な押圧荷重が得られる。
密閉シール突き破り時荷重Fcは、密閉シール接触時荷重Fdより大きい(Fd<Fc)。
望ましくは、密閉シール突き破り時荷重Fcが第2の押圧荷重F2より大きくなるように第2の押圧荷重F2が設定される(F2<Fc)。この場合は、ノズル装着部1152が密閉シール1076を突き破るときに、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152の退避量Bが最大退避可能量Bmaxに達する。第2の押圧荷重F2以上の押圧荷重がノズル装着部1152に加わり、突き破りに必要な押圧荷重が得られる。ただし、密閉シール突き破り時荷重Fcが第2の押圧荷重F2より小さくてもよく(Fc<F2)、密閉シール突き破り時荷重Fcが第1の押圧荷重F1より小さくてもよい(Fc<F1)。
望ましくは、密閉シール接触時荷重Fdが第1の押圧荷重F1より小さくなるように第1の押圧荷重F1が設定される(Fd<F1)。この場合は、ノズル装着部1152が突き破られた密閉シール1076に接触するときに、緩衝機構1550が動作せず、ノズル装着部1152が退避しない。
(検査チップ)
図3及び図4に示すように、検査チップ1010においては、流路形成シート1072の下側の主面1560に複合体1070が接合され、流路形成シート1072の上側の主面1562にノズル挿入孔形成蓋1074が接合される。流路形成シート1072及びノズル挿入孔形成蓋1074は、流路1300及びノズル挿入孔1320が形成された一体物に置き換えられてもよいし、流路1300及びノズル挿入孔1320が形成された3個以上の構成物からなる複合物に置き換えられてもよい。複合体1070においては、金膜1082の下側の主面1570及びプリズム1080の反射面1362が密着する。金膜1082の上側の主面1572の定着面1582には、抗原捕捉膜1060が定着する。
検査チップ1010は、センサーチップ、分析チップ、試料セル等とも呼ばれる。
(プリズム)
プリズム1080は、台形柱体である。プリズム1080は、望ましくは等脚台形柱体である。プリズム1080の一方の傾斜側面は入射面1360になる。プリズム1080の幅広の平行側面は反射面1362になる。プリズム1080の他方の傾斜側面は出射面1364になる。
励起光1350が入射面1360へ入射し反射面1362に反射され出射面1364から出射するように入射面1360、反射面1362及び出射面1364は配置される。
プリズム1080の形状は、電場増強度が極大になる入射角θrで励起光1350を反射面1362へ入射できるように決定される。電場増強度が極大になる入射角θrで励起光1350が反射面1362へ入射する限り、プリズム1080が台形柱体以外でもよく、プリズム1080が「プリズム」とは呼びがたい形状物に置き換えられてもよい。例えば、プリズム1080が半円柱体であってもよく、プリズム1080が板に置き換えられてもよい。
プリズム1080は、励起光1350に対して透明な樹脂からなる。ただし、プリズム1080が樹脂以外からなることも許される。例えば、プリズム1080がガラスからなることも許される。一般的には、プリズム1080は、誘電体媒体であればよい。
プリズム1080が樹脂からなる場合は、プリズム1080は、望ましくは射出成型により成型される。ただし、プリズム1080が他の方法により成型されてもよい。
(金膜)
金膜1082は、薄膜である。金膜1082の膜厚は、望ましくは100nm以下である。ただし、金膜1082の膜厚が100mmより厚くてもよい。
金膜1082は、スパッタリング、蒸着、メッキ等により形成される。ただし、金膜1082が他の方法により形成されてもよい。
金膜1082が他の種類の導電体からなる導電体膜に置き換えられてもよい。例えば、金膜1082が銀、銅、アルミニウム等の金属又はこれらの金属を含む合金からなる導電体膜に置き換えられてもよい。
(抗原捕捉膜)
抗原捕捉膜1060は、膜形状を持つ。これにより、増強されたエバネッセント場が蛍光標識を励起しやすくなり、生化学検査の精度が向上する。
抗原捕捉膜1060は、流路1300の内部に配置される。これにより、洗浄液1120、試料液1126、蛍光標識液1128等の液体が流路1300に満たされた場合に、流路1300に満たされた液体が抗原捕捉膜1060に接触する。
抗原捕捉膜1060は、非流動体からなる。これにより、液体が抗原捕捉膜1060に接触しても、抗原捕捉膜1060が移動しない。
抗原捕捉膜1060は、望ましくはラバー製のアプリケーターによりパターニングされる。ただし、抗原捕捉膜1060が他の方法によりパターニングされてもよい。抗原捕捉膜1060の平面形状は、円形、多角形等である。抗原捕捉膜1060の径は、望ましくは数mmである。抗原捕捉膜1060の厚さは、望ましくは100nm以下である。
抗原捕捉膜1060が形成される場合は、金膜1082の上側の主面1572に自己組織化(SAM)膜が形成され、自己組織化膜上に固相支持体層が形成され、固相支持体に抗体1312が固定される。
抗原捕捉膜1060には、望ましくは保存用の試薬が塗布される。これにより、抗原捕捉膜1060に固定される抗体1312がタンパク質であっても抗原1310の捕捉能力が長期間維持される。保存用の試薬は、捕捉能力を阻害しない保湿剤であり、望ましくはショ糖水溶液を主成分とする液体である。検査チップ1010は、望ましくは抗原捕捉膜1060に保存用の試薬が塗布された後に乾燥された状態で保管される。ただし、保存用の試薬の塗布が省略されてもよい。
(流路形成シート)
流路1300は、流路形成シート1072の下側の主面1560と上側の主面1562とを貫通する。流路1300は、一方の接続端1590から他方の端部1592へ至る。
流路形成シート1072は、基材の下側の主面及び上側の主面に粘着層が形成された両面粘着シートである。基材は、ポリエチレンテレフタラート等からなる。粘着層は、アクリル系粘着剤等の粘着剤からなる。
流路形成シート1072は、複合体1070とノズル挿入孔形成蓋1074とを接合する接合媒体を兼ねる。流路形成シート1072が接合媒体を兼ねない場合は、複合体1070及びノズル挿入孔形成蓋1074は、接着、レーザー溶着、超音波溶着、クランプ圧着等により接合される。
シート形状を有する流路形成シート1072に流路1300が形成された場合は、流路1300の容積が小さくなり、生化学検査に必要な試料液が減少する。しかし、流路形成シート1072が「シート」とは呼びがたい形状物に置き換えられてもよい。
(ノズル挿入孔形成蓋)
ノズル挿入孔1320の接続端1430は、流路1300の一方の接続端1590に接続される。これにより、ノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入された場合に液体を流路1300へ供給でき液体を流路1300から回収できる。
ノズル挿入孔1320の開口1432は、ノズル挿入孔形成蓋1074の第1の密閉面1610に配置される。これにより、密閉シール1076を突き破ってノズル1030をノズル挿入孔1320に挿入できる。
ノズル挿入孔1320は、望ましくは直線的に延在する。これにより、ノズル1030をノズル挿入孔1320に挿入することが容易になる。
ノズル挿入孔形成蓋1074には、望ましくは液だまり1620が形成される。
液だまり1620の接続端1630は流路1300の他方の接続端1592に接続される。
液だまり1620の開口1632はノズル挿入孔形成蓋1074の第2の密閉面1612に配置される。
液だまり1620により、流路1300の一方の接続端1590及び他方の接続端1592の間に液体を容易に往復させることができ、生化学反応を進行させやすくなる。
ノズル挿入孔形成蓋1074は、表面プラズモン励起蛍光1352及び励起光1350の散乱光1354に対して透明な樹脂からなる。ただし、ノズル挿入孔形成蓋1074が樹脂以外からなることも許される。例えば、ノズル挿入孔形成蓋1074がガラスからなることも許される。
ノズル挿入孔形成蓋1074が樹脂からなる場合は、ノズル挿入孔形成蓋1074は、望ましくは射出成型により成型される。ただし、ノズル挿入孔形成蓋1074が他の方法により成型されてもよい。
ノズル挿入孔形成蓋1074が「蓋」とは呼びがたい形状物に置き換えられてもよい。
(密閉シール)
第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078は、それぞれ、第1の密閉面1610及び第2の密閉面1612に貼られ、ノズル挿入孔1320の開口1432及び液だまり1620の開口1632を閉塞する。これにより、ノズル挿入孔1320、液だまり1620及び流路1300が密閉される。
第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078は、望ましくは樹脂からなる。ただし、第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078が樹脂以外からなることも許される。例えば、密閉シール1076が樹脂からなるシート及びアルミニウムからなるシートの積層体であってもよい。
(レーザーダイオード)
レーザーダイオード1040は励起光1350を放射する。
レーザーダイオード1040が他の形式の光源に置き換えられてもよい。例えば、レーザーダイオード1040が発光ダイオード、水銀灯、レーザーダイオード以外のレーザー等に置き換えられてもよい。
(直線偏光板)
直線偏光板1042は、励起光1350の光路上に配置され、レーザーダイオード1040から放射された励起光1350を直線偏光へ変換する。励起光1350の偏光方向は、励起光1350が反射面1362に対してp偏光になるように選択される。これにより、エバネッセント波のもれだしが増加し、表面プラズモン励起蛍光1352の光量が増加し、生化学検査の精度が向上する。
(ミラー)
ミラー1044は、励起光1350の光路上に配置され、直線偏光板1042を通過した励起光1350を反射する。ミラー1044により反射された励起光1350は、プリズム1080に照射される。
(ミラー駆動機構)
ミラー駆動機構1046は、モーター、圧電アクチュエーター等の駆動力源を備え、ミラー1044を回転させ、ミラー1044の姿勢を調整する。また、ミラー駆動機構1046は、リニアステッピングモーター等の駆動力源を備え、レーザーダイオード1040の光軸方向にミラー1044を移動させ、ミラー1044の位置を調整する。これにより、反射面1362への励起光1350の入射位置を定着面1582の裏側に維持したまま反射面1362への励起光1350の入射角θを調整できる。反射面1362への励起光1350の入射角θは、全反射条件を満たす。
(光電子増倍管)
光電子増倍管1050は、表面プラズモン励起蛍光1352の光路上に配置され、表面プラズモン励起蛍光1352及び散乱光1354の光量を測定する。光電子増倍管1050が他の形式の光量センサーに置き換えられてもよい。例えば、光電子増倍管1050が電荷結合素子(CCD)センサー等に置き換えられてもよい。
(ローパスフィルター)
ローパスフィルター1052は、カットオフ波長より長い波長の光を透過し、カットオフ波長より短い波長の光を減衰させる。カットオフ波長は、励起光1350の波長から表面プラズモン励起蛍光1352の波長までの範囲内で選択される。
ローパスフィルター1052が表面プラズモン励起蛍光1352の光路上に配置される場合は、散乱光1354はローパスフィルター1052により減衰し、散乱光1354のごく一部が光電子増倍管1050に到達するが、表面プラズモン励起蛍光1352はローパスフィルター1052を透過し、表面プラズモン励起蛍光1352の大部分が光電子増倍管1050に到達する。これにより、相対的に光量が小さい表面プラズモン励起蛍光1352の光量が測定される場合に相対的に光量が大きい散乱光1354の影響が抑制され、生化学検査の精度及び感度が向上する。ローパスフィルター1052がバンドパスフィルターに置き換えられてもよい。
(ローパスフィルター駆動機構)
ローパスフィルター駆動機構1054は、ローパスフィルター1052が表面プラズモン励起蛍光1352の光路上に配置された状態とローパスフィルター1052が表面プラズモン励起蛍光1352の光路上に配置されない状態とを切り替える。
(フォトダイオード)
フォトダイオード1056は、励起光1350の反射光1356の光路上に配置され反射光1356の光量を測定する。フォトダイオード1056が他の形式の光量センサーに置き換えられてもよい。例えば、フォトダイオード1056がフォトトランジスター、フォトレジスター等に置き換えられてもよい。電場増強度が極大になる入射角θrが散乱光1354の光量から検出される場合は、フォトダイオード1056が省略されてもよい。
(コントローラー)
コントローラー1026は、制御プログラムを実行する組み込みコンピューターである。1個の組み込みコンピューターがコントローラー1026の機能を担ってもよいし、2個以上の組み込みコンピューターが分担してコントローラー1026の機能を担ってもよい。ソフトウエアを伴わないハードウエアがコントローラー1026の全部又は一部の機能を担ってもよい。ハードウエアは、例えば、オペアンプ、コンパレーター等の電子回路である。コントローラー1026による処理の全部又は一部が、手作業により実行されてもよく、生化学検査装置1000の外部において実行されてもよい。
(生化学検査の手順)
図12のフローチャートは、生化学検査の手順を示す。図13の模式図は、ポンプの搬送の手順を示す。
(検査チップ及び試薬チップの取り付け)
検査チップ1010及び試薬チップ1012が準備され本体1014に取り付けられる(ステップS101)。検査チップ1010及び試薬チップ1012は、生化学検査ごとに準備される。検査チップ1010及び試薬チップ1012は検体1122ごとに交換される。試薬チップ1012が準備される場合には、検体容器1102に検体1122が収容される。検体1122は、典型的には、血液等の人間からの採取物であるが、人間以外の生物からの採取物であってもよく、非生物からの採取物であってもよい。
(ノズルの装着)
検査チップ1010及び試薬チップ1012が本体1014に取り付けられた後に、ノズル1030がノズル装着部1152に装着される(ステップS102)。
ノズル1030がノズル装着部1152に装着される場合は、搬送機構1036がコントローラー1026による制御にしたがって保持機構1034を搬送する。この制御により、ノズル1030の装着口1342にノズル装着部1152が挿入される。
図14から図16までの模式図は、第1実施形態におけるノズル装着を示す。図14から図16までは、断面図である。
図14に示すようにノズル1030がOリング1142に接触する前には、緩衝機構1550は動作せず、ノズル装着部1152は定常位置から離れない。図15に示すようにノズル1030がOリング1142に接触するときには、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152は定常位置から離れるが最大退避時位置に達しない。図16に示すようにノズル装着部1152がノズル1030に圧入されるときには、ノズル装着部1152は最大退避時位置に達する。
ノズル装着部1152は、ノズル1030が装着された後に定常位置に復帰する。
圧入量は、ノズル1030の延在方向についての保持機構1034の昇降量により調整される。圧入量が圧入トルクにより調整されてもよい。緩衝機構1550によりノズル装着部1152に加わる押圧荷重が和らげられので、ノズル1030の延在方向の搬送の制御は、ノズル1030の先端1330の位置等を監視しながら昇降量を決めるクローズドループ制御は不要であり、昇降量が一定に維持されるオープンループ制御で足りる。
ノズル1030はつば1132の下端においてホルダー1110に支持されるので、ノズル1030がノズル装着部1152に装着される場合にはノズル1030の先端1330に押圧荷重が加わらない。このため、押圧荷重が大きくても大きな問題は生じない。
(検査チップの洗浄)
ノズル1030がノズル装着部1152に装着された後に検査チップ1010が洗浄される(ステップS103)。
検査チップ1010が洗浄される場合は、搬送機構1036がコントローラー1026による制御にしたがって保持機構1034を搬送し、ポンプ1032がコントローラー1026による制御にしたがって液体を供給/回収する。この制御により、ノズル1030の先端1330が洗浄液1120に浸漬され(位置P1)、洗浄液1120が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入され(位置P2)、洗浄液1120が吐出される。洗浄に必要な時間が経過した後に、洗浄液1120が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320から抜去される。これにより、流路1300へ洗浄液1120が供給された後に流路1300から洗浄液1120が回収される。洗浄液1120が供給されてから回収されるまでの間は流路1300に洗浄液1120が満たされ、流路1300及び抗原捕捉膜1060の汚染物、抗原捕捉膜1060に塗布されている保存用の試薬等が除去される。
洗浄液1120が流路1300から回収された後に流路1300に残存する洗浄液1120の量は十分に少ない。このため、検査チップ1010が洗浄された後に流路1300に供給される液体は洗浄液1120にほとんど希釈されない。
図17から図19までの模式図は、第1実施形態におけるノズル挿入を示す。図17から図19までは、断面図である。
図17に示すように、ノズル1030が第1の密閉シール1076を突き破る場合には、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152は最大退避時位置に達する。ノズル1030が第1の密閉シール1076を突き破る場合に緩衝機構1550が動作しないようにしてもよい。図18に示すように、ノズル1030が突き破られた第1の密閉シール1076に接触する場合には、緩衝機構1550は動作しない。図19に示すように、ノズル1030の先端1330が侵入阻止壁1090の上側の壁面1412に当接する場合には、緩衝機構1550が動作し、ノズル装着部1152は定常位置から離れるが最大退避時位置に達しない。
ノズル1030の長さがばらつきの下限であると仮定した場合にノズル1030の先端1330が上側の壁面1412に当接する位置までノズル1030はノズル挿入孔1320に挿入される。これにより、ノズル1030の長さが長い場合はノズル装着部1152の退避量Bが大きくなり、ノズル1030の長さが短い場合はノズル装着部1152の退避量Bが小さくなるが、退避量Bは最大退避可能量Bmax以下であり、ノズル1030の先端1330は損傷しない。
ノズル装着部1152は、ノズル挿入孔1320から抜去された後に定常位置に復帰する。
少なくとも液体が吸入される場合には、ノズル1030の先端1330は上側の壁面1412に当接する。これにより、ノズル1030の先端1330が一定の位置に配置され、液体が流路1300から安定して回収される。ただし、液体が吐出される場合は、ノズル1030の先端1330は上側の壁面1412に当接してもよいし当接しなくてもよい。
流路1300及び抗原捕捉膜1060が清浄であり、かつ、保存用の試薬等の生化学反応を阻害する物質が抗原捕捉膜1060に塗布されない場合は、検査チップ1010の洗浄が省略されてもよい。検査チップ1010の洗浄が2回以上行われてもよい。
ノズル1030が第1の密閉シール1076を突き破った後も、ノズル1030及び密閉シール1076は接触し、流路1300の密閉性は維持される。
緩衝機構1550によりノズル装着部1152(ノズル1030の先端1330)に加わる押圧荷重が和らげられるので、ノズル1030の延在方向の搬送の制御は、ノズル1030の先端1330の位置等を監視しながら昇降量を決めるクローズドループ制御は不要であり、昇降量が一定に維持されるオープンループ制御で足りる。
(試料液の調製)
検査チップ1010が洗浄された後に試料液1126が調製される(ステップS104)。
試料液1126が調製される場合は、搬送機構1036がコントローラー1026による制御にしたがって保持機構1034を搬送し、ポンプ1032がコントローラー1026による制御にしたがって液体を供給/回収する。この制御により、ノズル1030の先端1330が検体1122に浸漬され(位置P3)、検体1122が吸入され、ノズル1030の先端1330が試料液容器1106の内部に配置され(位置P4)、検体1122が吐出される。これにより、検体容器1102から試料液容器1106へ検体1122が送液される。また、ノズル1030の先端1330が希釈液1124に浸漬され(位置P5)、希釈液1124が吸入され、ノズル1030の先端1330が試料液容器1106の内部に配置され(位置P6)、希釈液1124が吐出される。これにより、希釈液容器1184から試料液容器1106へ希釈液1124が送液される。検体1122及び希釈液1124は、試料液容器1106において混合され、試料液1126になる。
試料液1126が操作者の手作業により調製されてもよく生化学検査装置1000の外部において調製されてもよい。検体1122がそのまま試料液1126とされてもよい。希釈に代えて又は希釈に加えて、希釈以外の前処理が行われてもよい。例えば、血球分離、試薬の混合等が行われてもよい。
(1次免疫反応)
試料液1126が調製された後に1次免疫反応(抗原抗体反応)が進行させられる(ステップS105)。
1次免疫反応が進行させられる場合は、搬送機構1036がコントローラー1026による制御にしたがって保持機構1034を搬送し、ポンプ1032がコントローラー1026による制御にしたがって液体を供給/回収する。この制御により、ノズル1030の先端1330が試料液1126に浸漬され(位置P8)、試料液1126が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入され(位置P9)、試料液1126が吐出される。1次免疫反応に必要な時間が経過した後に、試料液1126が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320から抜去される。これにより、流路1300へ試料液1126が供給された後に流路1300から試料液1126が回収される。試料液1126が供給されてから回収されるまでの間は流路1300に試料液1126が満たされ、試料液1126が抗原捕捉膜1060に接触し、試料液1126に含まれる抗原1310及び抗原捕捉膜1060に固定された抗体1312が結合する。これにより、抗原1310が抗原捕捉膜1060に捕捉され、1次免疫反応が完了する。
試料液1126が送液される場合におけるノズル1030の先端1330の侵入阻止壁1090の上側の壁面1412への当接、緩衝機構1550の動作等は、洗浄液1120が送液される場合と同じである。これにより、ノズル1030の先端1330が一定の位置に配置され、試料液1126が流路1300から安定して回収される。
(電場増強度が極大になる入射角θrの検出)
1次免疫反応が完了した後に電場増強度が極大になる入射角(共鳴角)θrが検出される(ステップS106)。
電場増強度が極大になる入射角θrが検出される場合は、流路1300がバッファー液に満たされた状態において、照射機構1022がプリズム1080に励起光1350を照射し、光電子増倍管1050が散乱光1354の光量を測定する。ローパスフィルター駆動機構1054は、コントローラー1026による制御にしたがって表面プラズモン励起蛍光1352の光路にローパスフィルター1052を配置する。ミラー駆動機構1046は、コントローラー1026による制御にしたがって入射角θを走査する。コントローラー1026は、散乱光1354の光量の測定結果を取得し、散乱光1354の光量が極大になる入射角θを検出する。散乱光1354の光量が極大になる入射角θは、電場増強度が極大になる入射角θrとみなされる。フォトダイオード1056が反射光1356の光量を測定し、コントローラー1026が反射光1356の光量が極小になる入射角θを検出してもよい。検出された入射角θに微小角を加算又は減算する補正が行われてもよい。
(2次免疫反応の進行)
電場増強度が極大になる入射角θrが検出された後に2次免疫反応(抗原抗体反応)が進行させられる(ステップS107)。
2次免疫反応が進行させられる場合は、搬送機構1036がコントローラー1026による制御にしたがって保持機構1034を搬送し、ポンプ1032がコントローラー1026による制御にしたがって液体を供給/回収する。この制御により、ノズル1030の先端1330が蛍光標識液1128に浸漬され(位置P10)、蛍光標識液1128が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320に挿入され(位置P11)、蛍光標識液1128が吐出される。2次免疫反応に必要な時間が経過した後に、蛍光標識液1128が吸入され、ノズル1030がノズル挿入孔1320から抜去される。これにより、流路1300へ蛍光標識液1128が供給された後に流路1300から蛍光標識液1128が回収される。蛍光標識液1128が供給されてから回収されるまでの間は流路1300に蛍光標識液1128が満たされ、蛍光標識液1128が抗原捕捉膜1060に接触し、蛍光標識液1128に含まれる蛍光標識抗体1314及び抗原捕捉膜1060に捕捉された抗原1310が結合する。これにより、蛍光標識が抗原1310に付加され、2次免疫反応が完了する。
蛍光標識液1128が送液される場合におけるノズル1030の先端1330の侵入阻止壁1090の上側の壁面1412への当接、緩衝機構1550の動作等は、洗浄液1120が送液される場合と同じである。これにより、先端が一定の位置に配置され、蛍光標識液1128が流路1300から安定して回収される。
(表面プラズモン励起蛍光の光量の測定)
2次免疫反応が完了した後に表面プラズモン励起蛍光1352の光量が測定される(ステップS108)。
表面プラズモン励起蛍光1352の光量が測定される場合は、流路1300がバッファー液に満たされた状態において、照射機構1022がプリズム1080に励起光1350を照射し、光電子増倍管1050が表面プラズモン励起蛍光1352の光量を測定する。ローパスフィルター駆動機構1054は、コントローラー1026による制御にしたがって表面プラズモン励起蛍光1352の光路へローパスフィルター1052を配置する。ミラー駆動機構1046は、コントローラー1026による制御にしたがって入射角θを電場増強度が極大になる入射角θrに設定する。コントローラー1026は、表面プラズモン励起蛍光1352の光量の測定結果を取得する。
(生化学検査の方法)
生化学検査装置1000が表面プラズモン共鳴法(SPR)により生化学検査を行ってもよい。生化学検査装置1000がSPRにより生化学検査を行う場合は、蛍光標識液1128の送液が省略され、抗原1310が捕捉される前後における電場増強度が極大になる入射角θrの変化が計測される。
生化学検査装置1000がエライザ(ELISA)、イムノクロマトグラフィー等により生化学検査を行ってもよい。
生化学検査の方法によっては、抗原捕捉膜1060が、膜形状を持たないが生化学反応が進行する反応場を提供する反応場提供物で足りる場合もある。プリズム1080及び金膜1082を備える複合体1070が不要になり、複合体1070に代えて定着面1582を有する定着面形成物が設けられる場合もある。
生化学検査の方法によっては、流路1300に満たされる液体の種類、数等も変化する。
{第2実施形態}
第2実施形態は、第1実施形態の検査チップを置き換える検査チップに関する。第1実施形態においては侵入阻止壁の上側の壁面が当接面になったが、第2実施形態においては流路形成シートの上側の主面が当接面になる。これ以外については、他の実施形態の構成がそのまま又は変形されてから第2実施形態に援用される。
図20の模式図は、第2実施形態の検査チップを示す。図20は横断面図である。
図20に示すように、検査チップ2010は、抗原捕捉膜2060及び構造体2062を備える。構造体2062は、複合体2070、流路形成シート2072、ノズル挿入孔形成蓋2074、第1の密閉シール2076及び第2の密閉シール2078を備える。複合体2070は、プリズム2080及び金膜2082を備える。第2実施形態の複合体2070、第1の密閉シール2076及び第2の密閉シール2078は、それぞれ、第1実施形態の複合体1070、第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078に相当する。第2実施形態の流路形成シート2072及びノズル挿入孔形成蓋2074は、それぞれ、流路形成シート2072に形成された流路2300及びノズル挿入孔形成蓋2074に形成されたノズル挿入孔2320の接続箇所の構造が異なる点を除いては、第1実施形態の流路形成シート1072及びノズル挿入孔形成蓋1074に相当する。
図21及び図22の模式図は、ノズル挿入孔及び流路の接続箇所を示す。図21は、斜視図(破断図)である。図22は、横断面図である。図21は、ノズルがノズル挿入孔に挿入されていない状態を示す。図22は、ノズルがノズル挿入孔に挿入された状態を示す。
図21及び図22に示すように、ノズル挿入孔2320の接続端2430の中心は流路2300に接続され、ノズル挿入孔2320の接続端2430の周辺は流路形成シート2072に閉塞される。
流路2300から液体が回収される場合は、ノズル1030の先端1330が流路形成シート2072の上側の主面2562に当接する位置まで搬送機構1036がノズル1030をノズル挿入孔2320に挿入する。ノズル1030の先端1330が流路形成シート2072の上側の主面2562に当接する場合でも、供給/回収口1340は、流路形成シート2072の上側の主面2562に完全には閉塞されず、流路2300に接続される。ノズル1030の先端1330が流路形成シート2072の上側の主面2562に当接した状態において、ポンプ1032が供給/回収口1340を経由して流路2300へ液体を供給し流路2300から液体を回収する。これにより、ノズル1030の長さがノズル1030の個体ごとに異なる場合でも一定の位置にノズル1030の先端1330が配置される。ノズル1030の先端1330がノズル1030の個体ごとに検出されない場合でも、流路2300から液体が安定して回収され、生化学検査の精度が向上する。ノズル1030の先端1330が流路2300に接近し、液体が流路2300から回収された後に流路2300に残存する液体の量が減少する。
ノズル挿入孔2320の接続端2430は、接続領域2600及び被閉塞領域2602を有する。接続領域2600は、ノズル挿入孔2320の接続端2430の中心を占める。被閉塞領域2602は、ノズル挿入孔2320の接続端2430の周辺を占める。
流路形成シート2072の上側の主面2562は、閉塞面2620を有する。閉塞面2620は、流路2300の一方の接続端2690の外縁を占める。閉塞面2620は、ノズル1030の先端1330が当接する当接面になる。
ノズル挿入孔2320の接続領域2600は、流路2300の一方の接続端2690に接続される。ノズル挿入孔2320の被閉塞領域2620は、流路形成シート2072の上側の主面2562の閉塞面2620に閉塞される。
図23の模式図は、第2実施形態のノズルの先端、ノズル挿入孔の接続領域等の平面形状の関係を示す。図23は、平面図である。
図23に示すように、ノズル挿入孔2320の接続領域2600の径R21は、ノズル1030の先端1330の径R22より小さい(R21<R22)。この場合は、ノズル1030の先端1330の侵入が流路形成シート2072の上側の主面2562により阻止される。ノズル1030の先端1330及びノズル挿入孔2320の接続領域2600の平面形状が円形でない場合を考慮した場合は、ノズル挿入孔2320の接続端2430の接続領域2600の平面形状がノズル1030の先端1330の平面形状を内包しないときにノズル1030の先端1330の侵入が流路形成シート2072の上側の主面2562により阻止される。
{第3実施形態}
第3実施形態は、第1実施形態の検査チップを置き換える検査チップに関する。第1実施形態においては、侵入阻止壁の上側の壁面が当接面になったが、第3実施形態においては、複合体の突出領域が当接面になる。これ以外については、他の実施形態の構成がそのまま又は変形されてから第3実施形態に援用される。
図24の模式図は、第3実施形態の検査チップを示す。図24は横断面図である。
図24に示すように、検査チップ3010は、抗原捕捉膜3060及び構造体3062を備える。構造体3062は、複合体3070、流路形成シート3072、ノズル挿入孔形成蓋3074、第1の密閉シール3076及び第2の密閉シール3078を備える。複合体3070は、プリズム3080及び金膜3082を備える。第3実施形態の流路形成シート3072、第1の密閉シール3076及び第2の密閉シール3078は、それぞれ、第1実施形態の流路形成シート1072、第1の密閉シール1076及び第2の密閉シール1078に相当する。第3実施形態のノズル挿入孔形成蓋3074、プリズム3080及び金膜3082は、それぞれ、流路形成シート3072に形成された流路3300及びノズル挿入孔形成蓋3074に形成されたノズル挿入孔3320の接続箇所の構造が異なる点を除いては、第1実施形態のノズル挿入孔形成蓋1074、プリズム1080及び金膜1082に相当する。
図25及び図26の模式図は、ノズル挿入孔及び流路の境界を示す。図25は、斜視図(破断図)である。図26は、横断面図である。図25は、ノズルがノズル挿入孔に挿入されていない状態を示す。図26は、ノズルがノズル挿入孔に挿入された状態を示す。
図25及び図26に示すように、ノズル挿入孔3320の接続端3430の中心は複合体3070の非突出面3700と対向し、ノズル挿入孔3320の接続端3430の周辺は複合体3070の突出面3702と対向する。複合体3070の突出面3702は、ノズル1030の先端1330が当接する当接面になる。
流路3300から液体が回収される場合は、ノズル1030の先端1330が複合体3070の突出面3702に当接する位置まで搬送機構1036がノズル1030をノズル挿入孔3320に挿入する。ノズル1030の先端1330が複合体3070の突出面3702に当接する場合でも、供給/回収口1340は、複合体3070の突出面3702に完全には閉塞されず、流路3300に接続される。ノズル1030の先端1330が複合体3070の突出面3702に当接した状態において、ポンプ1032が供給/回収口1340を経由して流路3300へ液体を供給し流路3300から液体を回収する。これにより、ノズル1030の長さがノズル1030の個体ごとに異なる場合でも一定の位置にノズル1030の先端1330が配置される。ノズル1030の先端1330がノズル1030の個体ごとに検出されない場合でも、流路3300から液体が安定して回収され、生化学検査の精度が向上する。ノズル1030の先端1330が流路3300に接近し、液体が流路3300から回収された後に流路3300に残存する液体の量が減少する。
ノズル挿入孔3320の接続端3430は、複合体3070の対向面3710と流路3300を挟んで対向する。非突出面3700は、対向面3710の中心を占める。突出面3702は、対向面3710の周辺を占める。
対向面3710に金膜3082がなくプリズム3080が露出していてもよい。
非突出面3700から突出面3702までの突出長は、望ましくは流路形成シート3072の厚さより短い。これにより、ノズル1030の先端1330が流路3300の内部に配置され、液体が流路3300から回収された後に流路3300に残存する液体の量が減少する。
突出面3702は、プリズム3080を部分的に突出させることにより形成される。突出面3702は、金膜3082の膜厚を部分的に厚くすることにより形成されてもよいし、プリズム3080及び金膜3082とは別の膜を付加することにより形成されてもよい。
図27は、第3実施形態のノズルの先端、複合体の非突出面等の平面形状の関係を示す。図27は、平面図である。
図27に示すように、複合体3070の非突出面3700の径R31は、ノズル1030の先端1330の径R32より小さい(R31<R32)。この場合は、ノズル1030の先端1330の侵入が複合体3070の突出面3702により阻止される。ノズル1030の先端1330及び複合体3070の非突出面3700の平面形状が円形でない場合を考慮した場合は、複合体3070の非突出面3700の平面形状がノズル1030の先端1330の平面形状を内包しないときにノズル1030の先端1330の侵入が突出面3702により阻止される。
{第4実施形態}
第4実施形態は、第1実施形態のポンプ及び保持機構を置き換えるポンプ及び保持機構に関する。第1実施形態においては1個のポンプに1個のノズルが装着されたが、第4実施形態においては3個のポンプの各々に1個のノズルが装着され3個のポンプに合計3個のノズルが装着される。第1実施形態においては案内棒によりポンプの全体が案内されたが、第4実施形態においては案内孔によりシリンダーのみが案内される。
図28に示すように、ポンプ4032は、3個のシリンダー4140、3個のOリング4142、3個のピストン4144及びモーター4146を備える。Oリング4142及びピストン4144は、3個のシリンダー4140の各々に対して1個ずつ設けられる。シリンダー4140、Oリング4142及びピストン4144の数が増減されてもよい。シリンダー4140の各々は、シリンダー室形成部4150及びノズル装着部4152を備える。
保持機構4034は、基体4160及び3個のコイルバネ4164を備える。コイルバネ4164は、3個のシリンダー4140の各々に対して1個ずつ設けられる。シリンダー4140が増減される場合は、シリンダー4140にあわせてコイルバネ4164も増減される。
3個のノズル装着部4152の各々には、ノズル1030が1個ずつ装着される。ノズル装着部4152にノズル1030が装着される場合は、ノズル1030の装着口1342にノズル装着部4152が圧入され、ノズル装着部4152及びノズル1030の間にOリング4142が挟まれ、ノズル装着部4152及びノズル1030の間隙がOリング4142で閉塞される。
シリンダー室形成部4150には、シリンダー室4470が形成される。シリンダー室4470には、ピストン4144が収容される。ピストン4144は、モーター4146に接続される。
ポンプ4032が液体を供給する場合は、モーター4146がシリンダー室4470の内部において供給/回収口1340へ近づく方向へピストン4144を移動させる。これにより、液体収容空間1460が陽圧になり、供給/回収口1340を経由して液体収容空間1460から液体が吐出される。
ポンプ4032が液体を回収する場合は、モーター4146がシリンダー室4470の内部において供給/回収口1340から遠ざかる方向へピストン4144を移動させる。これにより、液体収容空間1460が陰圧になり、供給/回収口1340を経由して液体収容空間1460へ液体が吸入される。
ポンプ4032は、保持機構4034に保持される。モーター4146は、基体4160に固定される。
基体4160には、3個の案内孔4800が形成される。3個の案内孔4800の各々には、シリンダー4140が1個ずつ挿入される。案内孔4800の断面形状は、シリンダー4140の断面形状に適合する。シリンダー4140は、案内孔4800に対して摺動する。これにより、ノズル1030の延在方向と同じ方向にシリンダー4140が案内され、ノズル1030の延在方向と同じ方向にノズル装着部4152が案内される。この場合は、ノズル装着部4152は、保持機構4034に対して相対移動する。案内孔4800は、ノズル1030の延在方向と同じ方向にノズル装着部4152が案内する案内機構になる。
基体4160は、規制面4810を有する。シリンダー4140は、定常位置に配置された場合に規制面4810に当接する。規制面4810は、ノズル装着部4150が定常位置よりもノズル1030の先端1330の側へ移動することを規制する規制機構になる。
コイルバネ4164の一端4540は、基体4160に結合される。コイルバネ4164の他端4542はシリンダー4140に結合される。
コイルバネ4164の伸縮方向及びノズル1030の延在方向は一致する。コイルバネ4164は圧縮されており、コイルバネ4164が自然長に戻ろうとする復元力はシリンダー4140が定常位置から離れるほど大きくなる。コイルバネ4164は、ノズル1030の先端1330の側にシリンダー4140を押圧し、ノズル1030の先端1330の側へ付勢された状態でノズル装着部4150を定常位置に位置づける。
案内孔4800、コイルバネ4164及び規制面4810によりノズル1030の先端1330に加わる押圧荷重を和らげる緩衝機構が構成される。基準以上の押圧荷重がノズル1030の先端1330に加わった場合は、緩衝機構が動作し、ノズル装着部4150がノズル1030の後端1332の側に退避する。これにより、ノズル1030が損傷しにくくなる。
第4実施形態のポンプ4032及び保持機構4024は、主に3個の検査チップ1010への送液が行われる場合に用いられる。
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての局面において例示であって限定的ではない。しがって、本発明の範囲からはずれることなく無数の修正及び変形が案出されうると解される。
1000 生化学検査装置
1010,2010,301 検査チップ
1020 送液機構
1030 ノズル
1032、4032 ポンプ
1034,4034 保持機構
1036 搬送機構
1060,2060,3060 抗原捕捉膜
1062,2062,3062 構造体
1070,2070,3070 複合体
1072,2072,3072 流路形成シート
1074,2074,3074 ノズル挿入孔形成蓋
1080,2080,3080 プリズム
1082,2082,3082 金膜
1090 侵入阻止壁
1152,4152 ノズル装着部
1162 案内機構
1164,4164 コイルバネ
1300,2300,3300 流路
1320,2320,3320 ノズル挿入孔
1400 液体通路
1510 第1の規制面
1512 第2の規制面
1430,2430,3430 接続端
2600 接続領域
2602 被閉塞領域
2620 閉塞面
3700 非突出面
3702 突出面
4800 案内孔
4810 規制面

Claims (5)

  1. 生化学検査装置であって、
    供給/回収口が形成された先端を有するノズルと、
    前記ノズルが装着されるノズル装着部を備え、前記供給/回収口を経由して液体を供給/回収するポンプと、
    前記先端に加わる押圧荷重を和らげる緩衝機構を備え、前記ポンプを保持する保持機構と、
    生化学反応が進行する反応場を提供する反応場提供物と、
    流路及びノズル挿入孔が形成され、前記反応場提供物が定着する定着面を有し、前記流路の内部に前記反応場提供物が配置され、前記ノズル挿入孔が前記流路に接続される接続端を有し、前記流路から液体を吸入できる位置に前記先端が到達するまで前記ノズルが前記ノズル挿入孔に挿入された場合に前記先端が当接する当接面を有し、前記先端が前記当接面に当接する場合に前記当接面が前記供給/回収口を完全には閉塞しない構造体と、
    前記保持機構を搬送し、前記位置に前記先端が到達するまで前記ノズルを前記ノズル挿入孔に挿入する搬送機構と、
    を備え、
    前記構造体は、
    第1の主面及び第2の主面を有し、前記第1の主面及び前記第2の主面の間を貫通する前記流路が形成される流路形成物と、
    前記第1の主面に接合され、前記定着面を有する定着面形成物と、
    前記第2の主面に接合され、前記ノズル挿入孔が形成されるノズル挿入孔形成物と、
    を備え、
    前記定着面形成物は、
    前記流路を挟んで前記接続端と対向する対向面を有し、前記対向面が突出面及び非突出面を有し、前記突出面が前記当接面であり、前記非突出面の平面形状が前記先端の平面形状を内包しない
    生化学検査装置。
  2. 請求項1の生化学検査装置において、
    前記非突出面から前記突出面までの突出長が前記流路形成物の厚さより短い
    生化学検査装置。
  3. 請求項1又は請求項2の生化学検査装置において、
    前記ノズルが樹脂からなる
    生化学検査装置。
  4. 請求項1の生化学検査装置において、
    前記定着面形成物は、
    入射面、反射面及び出射面を有し、励起光が前記入射面へ入射し前記反射面に反射され前記出射面から出射するように前記入射面、前記反射面及び前記出射面が配置される誘電体媒体と、
    第3の主面及び第4の主面を有し、前記第3の主面が前記反射面に密着し、前記第4の主面が前記定着面を有する導電体膜と
    を備える
    生化学検査装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかの生化学検査装置において、
    前記緩衝機構は、
    前記保持機構に対して前記ノズル装着部が相対移動する場合に前記ノズルの延在方向と同じ方向に前記ノズル装着部を案内する案内機構と、
    前記保持機構に対して前記ノズル装着部が定常位置より前記先端の側へ相対移動することを規制する規制機構と、
    前記先端の側へ付勢された状態で前記ノズル装着部を前記定常位置に位置づける弾性体と、
    を備える
    生化学検査装置。
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