JP5971190B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の半導体モジュールと冷却器を備えた半導体装置に関するものである。
バネにて素子を冷却器に押圧する構造が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示のパワー素子を放熱フィンに固定する方法においては、放熱フィンの突起に絶縁シートの切欠を合わせて載せる。また、予め基板に固定されたパワー素子を絶縁シート上に載せ、予め押えバネが固定された押え金具部組をパワー素子の上側の反絶縁シート側より押えバネの切り起しがパワー素子を押え込むようにしている。
特開平6−342989号公報
ところで、複数の半導体モジュールを板バネで押える場合、板バネをバネ押えブラケットの全面で押えると、半導体モジュール毎の荷重が不均一になってしまう。
本発明の目的は、半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる半導体装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、冷却器と、前記冷却器の上に配置される複数の半導体モジュールと、前記複数の半導体モジュールの上に配置され、前記複数の半導体モジュールを前記冷却器に圧接するための板バネと、前記板バネの上に配置されるバネ押えブラケットと、を備え、前記板バネは、前記半導体モジュール毎に、厚さ方向への変形のための支点となる変形支点形成部を有し、前記バネ押えブラケットは、前記半導体モジュール毎の前記板バネとの接触部を有し、当該接触部が前記半導体モジュール毎の前記板バネでの前記厚さ方向への変形に伴う前記半導体モジュールに荷重を加える作用点となり、当該接触部と前記板バネの変形支点形成部との距離を調整して前記各半導体モジュールへの荷重を調整してなることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、冷却器の上に複数の半導体モジュールが配置され、複数の半導体モジュールの上に複数の半導体モジュールを冷却器に圧接するための板バネが配置され、板バネの上にバネ押えブラケットが配置される。
ここで、板バネは、半導体モジュール毎に、厚さ方向への変形のための支点となる変形支点形成部を有する。また、バネ押えブラケットは、半導体モジュール毎の板バネとの接触部が半導体モジュール毎の板バネでの厚さ方向への変形に伴う半導体モジュールに荷重を加える作用点となる。そして、バネ押えブラケットの接触部と板バネの変形支点形成部との距離を調整することにより半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の半導体装置において、前記板バネは、前記変形支点形成部から互いに離間する方向に延び前記半導体モジュールに接する部位を有する構成とするとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の半導体装置において、前記バネ押えブラケットを前記冷却器に締結手段により固定するとよい。
請求項4に記載のように、請求項3に記載の半導体装置において、前記バネ押えブラケットに形成した締結用ボスを貫通する締結手段を前記冷却器に締結することにより前記バネ押えブラケットを前記冷却器に固定すると、組み付け性が向上する。
請求項5に記載のように、請求項4に記載の半導体装置において、前記冷却器における前記半導体モジュールの載置面と前記締結用ボスの着座面とを同一平面に形成すると、一斉加工することができる。
請求項6に記載のように、請求項5に記載の半導体装置において、前記複数の半導体モジュールの並設方向における前記半導体モジュールの両側に前記締結用ボスおよび前記着座面を配置すると、バネ押えブラケットが変形しにくくなる。
請求項7に記載のように、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記半導体モジュールの一方に導電性部材に締結される入出力端子が延び、前記半導体モジュールの中央より反入出力端子側に前記板バネが配置されるように形成されたバネ押えブラケットを設けてなるとよい。
請求項7に記載の発明によれば、半導体モジュールの一方に延びる入出力端子が導電性部材に締結された状態において、半導体モジュールの中央より反入出力端子側に板バネが配置されており、半導体モジュールと冷却器との密着度が向上して半導体モジュールを安定して放熱することができる。
本発明によれば、半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。
第1の実施形態における半導体装置の平面図。 半導体装置の一部縦断面図。 半導体装置の締結前の状態での一部縦断面図。 半導体装置におけるバネ押えブラケットを取り外した状態での平面図。 半導体装置におけるバネ押えブラケットおよび板バネを取り外した状態での平面図。 冷却器の平面図。 (a)は板バネの平面図、(b)は板バネの正面図、(c)は板バネの右側面図。 (a)はバネ押えブラケットの平面図、(b)は(a)のA−A線での縦断面図。 半導体装置の締結前の状態での一部縦断面図。 (a)は第2の実施形態における半導体装置の平面図、(b)は半導体装置の左側面図、(c)は半導体装置の正面図。 (a)は図10(a)のA−A線での縦断面図、(b)は(a)のB部での拡大図。 制御用回路基板を取り外した状態での半導体装置の平面図。 制御用回路基板およびバネ押えブラケットを取り外した状態での半導体装置の平面図。 半導体装置の分解斜視図。 (a)は第3の実施形態における半導体装置の平面図、(b)は半導体装置の左側面図、(c)は半導体装置の正面図。 変形例の半導体装置の側面図。 比較のための半導体装置の側面図。 比較のための半導体装置の側面図。 比較のための半導体装置の側面図。 比較のための半導体装置の側面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
図1,2に示すように、半導体装置(インバータ)10は、冷却器20と、複数の半導体モジュール30,31,32と、板バネ40と、バネ押えブラケット50を備えている。半導体モジュール30,31,32は、冷却器20の上に配置される。板バネ40は、半導体モジュール30,31,32の上に配置され、半導体モジュール30,31,32を冷却器20に圧接するためのものである。バネ押えブラケット50は、板バネ40の上に配置される。
バネ押えブラケット50は、図3に示す状態から冷却器20に締結手段としてのネジ70により図2に示す状態に締結固定される。これによりバネ荷重が発生する。
冷却器20は、図6に示すように、平面視において長方形状をなし、その長辺が水平方向でのX方向に延びるとともに短辺が水平方向でのY方向に延びている。冷却器20は、図3に示すように、上下方向(Z方向)において薄く形成され、扁平型をなしている。図6に示すように、冷却器20の上面におけるX方向での両端部に冷却水入口パイプ21と冷却水出口パイプ22が取り付けられている。
X方向における冷却水入口パイプ21の付け根部位と冷却水出口パイプ22の付け根部位の間の長さが、200mm〜250mmに設定されている。また、冷却器20は、Y方向の長さ(幅)が、50〜70mmに設定されている。冷却器20は、厚さが、6〜15mmに設定されている。なお、冷却器20の内部にはフィン部材が配置されており、このフィン部材によって冷媒流路が形成されている。
図6に示すように、冷却器20の四隅にはブラケット取付部23が形成され、各ブラケット取付部23の上面にはボス(突起)24が形成されている。各ボス24にはネジ孔24aが形成されている。
冷却器20の上部には、図5に示すように、3個の半導体モジュール30,31,32が、冷却器20の長さ方向(X方向)に並べて配置される。各半導体モジュール30,31,32は、シリコーングリース33を介して冷却器20上に載置される。各半導体モジュール30,31,32は、X方向での長さが、40mm〜60mmに設定されている。また、各半導体モジュール30,31,32は、Y方向での長さ(幅)が、50〜70mmに設定されている。各半導体モジュール30,31,32の載置面を有する冷却器20の寸法は、載置する半導体モジュール30,31,32の寸法および個数に応じて設定される。つまり、冷却器20の寸法は、冷却器20の上部に全ての半導体モジュール30,31,32を平面的に搭載した時の領域(搭載領域)の寸法を基準に設定される。
半導体モジュール30には、U相における上アーム構成用パワートランジスタと下アーム構成用パワートランジスタが内蔵(樹脂封止)されている。半導体モジュール31には、V相における上アーム構成用パワートランジスタと下アーム構成用パワートランジスタが内蔵(樹脂封止)されている。半導体モジュール32には、W相における上アーム構成用パワートランジスタと下アーム構成用パワートランジスタが内蔵(樹脂封止)されている。パワートランジスタは、MOSFETやIGBT等である。各半導体モジュール30,31,32において上アーム構成用パワートランジスタと下アーム構成用パワートランジスタとは直列に接続(結線)され、直列回路の一端(正極入力)と他端(負極入力)と両パワートランジスタ間(出力)が外部に接続されることになる。
各半導体モジュール30,31,32は、板状の正極端子34と、板状の負極端子35と、板状の出力端子36を備えている。また、各半導体モジュール30,31,32は、制御信号用ピン37を備えている。制御信号用ピン37は、正極端子34、負極端子35および出力端子36が配設される半導体モジュール30,31,32の端部と対向する端部に配設されている。
これにより、半導体装置10では、電源ライン側の端子34,35,36が片方に集約配置される一方で、電源ライン側の端子と対向した状態で反対側の片方に制御信号用ピン37が集約配置されることになる。
各半導体モジュール30,31,32の上部には、図4に示すように、板バネ40が配置される。板バネ40は、バネ鋼板よりなり、全体形状として平面視においてX方向に延びている。板バネ40は、図7に示すように、半導体モジュール30,31,32毎の本体部43a,43b,43cを有する。つまり、3つの本体部43a,43b,43cは、平面視においてX方向に並べて配置されている。各本体部43a,43b,43cは、水平な中央部41から両側部42が延び、両側部42は斜め下方に曲げて構成されている。両側部42は中央部41からY方向に延びており、板バネ40は、中央部41から互いに離間する方向に延び半導体モジュールに接する部位としての両側部42を有する。
各本体部43a,43b,43cには、水平な連結部44,45,46,47が並設されている。各本体部43a,43b,43cは、板バネ40を半導体モジュール30,31,32の上部に配置した際に、各半導体モジュール30,31,32の中央部付近に押圧力を付与するように所定の間隔をあけて設けられている。また、板バネ40におけるX方向での両端部には取付用貫通孔48が形成されている。
板バネ40の上部には、図3に示すように、バネ押えブラケット50が配置される。バネ押えブラケット50は、アルミ等の金属製板材よりなる。バネ押えブラケット50は、図8に示すように、平面視においてX方向に延びる長方形の板状をなす本体部51を有し、本体部51の四隅には斜め外方に突出する取付部52が形成されている。各取付部52には貫通孔52aが形成されている。バネ押えブラケット50は、冷却器20のボス24のネジ孔24aに対しネジ70を螺入することによりバネ押えブラケット50が冷却器20に締結固定される。
また、バネ押えブラケット50の裏面には、図8に示すように、板バネ40の保持部53が形成されている。保持部53は、各半導体モジュール30,31,32の上部に板バネ40を配置した状態で、それぞれの本体部43a,43b,43cと対応する位置に本体部43a,43b,43cを収納可能な3つの凹部54,55,56を有する。また、保持部53は、板バネ40を配置した状態で、それぞれの連結部44,45,46,47と対応する位置に連結部44,45,46,47と接触する水平な接触部(突起)57,58,59,60を有する。接触部57,58,59,60は凹状に形成されており、その深さは凹部54,55,56よりも浅く形成されている。接触部57,58,59,60は、X方向の長さ(幅)が、それぞれW1,W2,W3,W4となっている。
板バネ40の連結部44,45,46,47とバネ押えブラケット50の接触部(突起)57,58,59,60とは、図8に示すごとく接触部(突起)57,58,59,60におけるX方向でのエッジ部E1,E2,E3,E4,E5,E6で接触して板バネ40が各接触部(突起)57,58,59,60のエッジ部E1〜E6に押し付けられる。詳しくは、接触部57のエッジ部E1が連結部44に、接触部58の一方のエッジ部E2が連結部45にそれぞれ接触する。また、接触部58の他方のエッジ部E3が連結部45に、接触部59の一方のエッジ部E4が連結部46にそれぞれ接触する。さらに、接触部59の他方のエッジ部E5が連結部46に、接触部60のエッジ部E6が連結部47にそれぞれ接触する。このように、バネ押えブラケット50は、半導体モジュール30,31,32毎の板バネとの接触部57,58,59,60を有する。
バネ押えブラケット50の裏面においてX方向での両端部には板バネ40の取付ピン62が形成されている。そして、バネ押えブラケット50のピン62に板バネ40の取付用貫通孔48が挿入されて板バネ40が位置決めされる。
このようなバネ押えブラケット50の構成によれば、半導体モジュール30,31,32の上部に載置される板バネ40は、バネ押えブラケット50の裏面に形成した保持部53によって保持される。このとき、板バネ40は、バネ押えブラケット50が冷却器20に締結固定されることにより、上方から押し付けられ、変形させられる。これにより、各半導体モジュール30,31,32は、板バネ40における下方への付勢力によって下方に押し付けられることで、固定される。
板バネ40における半導体モジュール30,31,32毎の中央部41は、半導体モジュール毎に、厚さ方向への変形のための支点となる。つまり、板バネ40は、半導体モジュール30,31,32毎に、変形支点形成部としての中央部41を有する。また、バネ押えブラケット50において、接触部57のエッジ部E1と、板バネ40の半導体モジュール30用の中央部41の中心との距離がL1となっている。以下同様に、接触部58の一方のエッジ部E2と、板バネ40の半導体モジュール30用の中央部41の中心との距離がL2となっている。接触部58の他方のエッジ部E3と、板バネ40の半導体モジュール31用の中央部41の中心との距離がL3となっている。接触部59の一方のエッジ部E4と、板バネ40の半導体モジュール31用の中央部41の中心との距離がL4となっている。接触部59の他方のエッジ部E5と、板バネ40の半導体モジュール32用の中央部41の中心との距離がL5となっている。接触部60のエッジ部E6と、板バネ40の半導体モジュール32用の中央部41の中心との距離がL6となっている。
バネ押えブラケット50の上部には、図2に示すように、制御用回路基板80が配置される。図1,2に示すように、バネ押えブラケット50の上面には複数の柱部61が形成され、複数の柱部61の上に制御用回路基板80が載置される。制御用回路基板80を貫通するネジ90(図3参照)をバネ押えブラケット50の柱部61に螺入することにより制御用回路基板80がバネ押えブラケット50に締結固定される。
バネ押えブラケット50は、各半導体モジュール30,31,32に対して板バネ40を介して押圧力を付与するから、その寸法は冷却器20と同様に、半導体モジュール30,31,32の寸法および個数に応じて設定される。バネ押えブラケット50の寸法は、長さおよび幅によって規定される寸法であり、この寸法は半導体モジュール30,31,32の上部に搭載したときに半導体モジュール30,31,32に対向する面の寸法となる。
また、制御用回路基板80は、各半導体モジュール30,31,32の制御信号用ピン37と電気的に接続される。制御用回路基板80と半導体モジュール30,31,32との間にはアルミ等の金属製板材よりなるバネ押えブラケット50が位置しており、バネ押えブラケット50がシールド材として機能する。即ち、バネ押えブラケット50は、シールド材を兼ねている。
半導体装置10は、冷却器20、3個の半導体モジュール30,31,32、板バネ40、バネ押えブラケット50、および制御用回路基板80の順に積層するように組み付けられる。そして、半導体装置10は、板バネ40とバネ押えブラケット50の作用により、各半導体モジュール30,31,32が冷却器20の上面に圧接された状態で固定される。また、半導体装置10では、冷却器20の作用により、各半導体モジュール30,31,32が冷却される。
バネ押えブラケット50の接触部57,58,59,60が半導体モジュール30,31,32毎の板バネ40での厚さ方向への変形に伴う半導体モジュール30,31,32に荷重を加える作用点となる。この接触部57,58,59,60のエッジ部E1〜E6(図8参照)と板バネ40の変形支点形成部としての中央部41の中心との距離L1,L2,L3,L4,L5,L6を調整して、各半導体モジュール30,31,32への荷重が調整されている。
次に、このように構成した半導体装置10の作用を説明する。
板バネ40は、半導体モジュール30,31,32の上面に配置され、バネ押えブラケット締結用ネジ70により、バネ押えブラケット50が冷却器20に締結されることで、荷重が発生する。バネ押えブラケット50において、接触部57,58,59,60のエッジ部E1〜E6と板バネ40の半導体モジュール30,31,32毎の中央部41の中心との距離L1,L2,L3,L4,L5,L6が調整され、各半導体モジュール30,31,32への荷重が調整される。
具体的に説明する。
図3に示すようにバネ押えブラケットの厚さd1が、バネ荷重の反力の影響を受けない程、十分に厚い場合には、バネ押えブラケットが剛体として機能する。この場合、片持ち梁となる板バネ40の長手方向(X方向)における両端部の連結部44および連結部47の荷重は、両持ち梁となる連結部45および連結部46より小さくなる。この場合には図1,2のL1,L2,L5,L6寸法を他のL3,L4寸法よりも小さくして、片持ち梁となることによる板バネ40の両端部の荷重減少を補うことで、荷重アンバランスがなくなる。
一方、図9に示すバネ押えブラケットのように、その厚さd2が、バネ荷重の反力の影響を受ける程、薄い場合には、バネ押えブラケットがX方向の中央部分において上に凸となるように反る。この反りの影響による中央部のバネ荷重の減少を考慮して、L3,L4寸法を他のL1,L2,L5,L6寸法よりも小さくすることで、各半導体モジュールにかかる荷重が均一になる。
このように、バネ押えブラケット50のバネ押え位置の幅、即ち、接触部57,58,59,60のX方向の長さ(幅)W1〜W4を変えることで、発生バネ荷重を簡便に調整できる。つまり、バネ押えブラケット50の接触部57,58,59,60のX方向の長さ(幅)W1〜W4を変えることにより接触部57,58,59,60のエッジ部E1〜E6と板バネ40の中央部41の中心との距離L1,L2,L3,L4,L5,L6を調整する。このようにして板バネ押え位置を半導体モジュール30,31,32毎に設定することで、荷重アンバランスを防止し、また簡便に発生荷重が制御可能となる。
また、バネ押えブラケット50は冷却器20に形成したボス24に対し固定されるため、半導体モジュール30,31,32に制約(貫通孔等)がない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)バネ押えブラケット50は、半導体モジュール30,31,32毎の板バネとの接触部57,58,59,60を有し、接触部57,58,59,60が半導体モジュール30,31,32毎の板バネ40での厚さ方向への変形に伴う半導体モジュール30,31,32に荷重を加える作用点となる。この接触部57,58,59,60(のエッジ部)と板バネ40の変形支点形成部としての中央部41(の中心)との距離L1,L2,L3,L4,L5,L6を調整して各半導体モジュール30,31,32への荷重が調整されている。これにより、バネ押えブラケット50における接触部57,58,59,60と板バネ40の変形支点形成部としての中央部41との距離L1,L2,L3,L4,L5,L6を調整することにより半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。
(2)板バネ40は、変形支点形成部としての中央部41から互いに離間する方向に延び半導体モジュールに接する部位としての両側部42を有するので、半導体モジュールの上面において両側部42により広範囲にわたり圧接することができる。
(3)バネ押えブラケット50を冷却器20に締結手段としてのネジ70により固定した。よって、バネ押えブラケット50を冷却器20に容易に固定することができる。
なお、水冷式の冷却器20に代わり、空冷式のヒートシンクや放熱板(ブロック)等を用いてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図14に示すように、本実施形態では冷却器としてヒートシンク100を使用している。図12に示すように、バネ押えブラケット50には締結用ボス(円筒状突起)120a〜120fが形成されている。図14に示すように、締結用ボス120a〜120fを貫通するネジ110がヒートシンク100に螺入され、これによりバネ押えブラケット50がヒートシンク100に固定されている。また、図11(b)に示すように、ヒートシンク100における半導体モジュールの載置面104と締結用ボス120a〜120fの着座面106とが同一平面に形成されている。半導体モジュール30,31,32の並設方向であるX方向において半導体モジュール30,31,32の両側に締結用ボス120a〜120fおよび着座面106が配置されている。なお図示は省略するが、バネ押えブラケット50の板バネ40側の面には第1の実施形態と同様に、凹部54〜56や接触部57〜60が形成され、距離L1〜L6を調整することにより半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。
以下、詳しく説明する。
図10,14に示すように、アルミ製のヒートシンク100は、四角板状の本体部101を備え、本体部101の下面から板状のフィン部102が複数枚並べた状態で突設されている。
バネ押えブラケット50の下面において締結用ボス120a〜120fが一体形成されている。詳しくは、長方形の板状をなすバネ押えブラケット50は長辺がX方向に延び、半導体モジュール30,31,32がX方向に並べられるが、一端側の半導体モジュール30に対応する部位よりも外側に締結用ボス120aが突設されているとともに他端側の半導体モジュール32に対応する部位よりも外側に締結用ボス120bが突設されている。さらに、バネ押えブラケット50の下面において半導体モジュール30に対応する部位と半導体モジュール31に対応する部位との間に締結用ボス120c,120dがY方向に離間して突設されている。また、バネ押えブラケット50の下面において半導体モジュール31に対応する部位と半導体モジュール32に対応する部位との間に締結用ボス120e,120fがY方向に離間して突設されている。各締結用ボス120a〜120fは円筒状をなし、各締結用ボス120a〜120fの先端はヒートシンク100に接触する。
図11に示すように、ヒートシンク100の四角板状の本体部101の上面に半導体モジュール30,31,32毎の載置部103a〜103cが突設され、載置部103a〜103cの上面が半導体モジュール30,31,32の載置面104(図11(b)参照)となっている。各載置面104の上にはシリコーングリース33を介して半導体モジュール30,31,32が載置されている。半導体モジュール30,31,32の上面に板バネ40が配置され、板バネ40の上にバネ押えブラケット50が配置されている。そして、ネジ110が締結用ボス120a〜120fを貫通してヒートシンク100に螺入されることによりバネ押えブラケット50がヒートシンク100に締結され、荷重が発生する。
図13に示すように、ヒートシンク100の本体部101の上面においてバネ押えブラケット50の各締結用ボス120a〜120fに対応する部位には、締結用ボス120a〜120fが着座する着座部105a〜105fが突設されている。つまり、半導体モジュール30,31,32の並設方向であるX方向における一端側の半導体モジュール30の載置部103aよりも外側に着座部105aが形成されているとともに他端側の半導体モジュール32の載置部103bよりも外側に着座部105bが形成されている。さらに、本体部101の上面において半導体モジュール30の載置部103aと半導体モジュール31の載置部103bとの間に着座部105c,105dがY方向に離間して形成されている。また、本体部101の上面において半導体モジュール31の載置部103bと半導体モジュール32の載置部103cとの間に着座部105e,105fがY方向に離間して形成されている。着座部105a〜105fの上面が着座面106(図11(b)参照)となっている。
ここで、図11(b)に示すように、ヒートシンク100における半導体モジュール30,31,32の載置面104と、締結用ボス120a〜120fが着座する着座面106とが、同一平面に形成されている。
このようにバネ押えブラケット50においてヒートシンク100側へ締結用ボス120a〜120fを突設するとともに、ヒートシンク100での半導体モジュールの載置面104と締結用ボスの着座面106とが面一(同一平面)となっている。半導体モジュールの載置面104および締結用ボスの着座面106を同一平面に形成することにより、半導体モジュールの載置面104の表面と締結用ボスの着座面106の表面を平坦化すべく半導体モジュールの載置面104と締結用ボスの着座面106との表面加工(機械加工)を一斉に行うことができる(一斉に表面加工することができる)。その結果、ヒートシンク100の製造コストの低減が図られる。また、半導体モジュールの載置面104と締結用ボスの着座面106とを別々に表面加工する場合に比べて、半導体モジュールの載置面104と締結用ボスの着座面106とを一斉に表面加工することにより、半導体モジュールの載置面104と締結用ボスの着座面106の高さの公差がほとんど無くすことができる。つまり、板バネ40は半導体モジュールの上面に配置され、図2,3を用いて説明したようにネジ110によりバネ押えブラケット50が締結されることで荷重が発生するが(ネジ110の締結が行われて板バネ40が潰されて使用されるが)、この際の板バネ40の潰し量の公差が少なくできる。これにより、半導体モジュールに加わる荷重のばらつきを少なくすることができる。このようにして板バネの潰し量のばらつきの低減が図られる。
また、複数の半導体モジュールの並設方向であるX方向における半導体モジュール30,31,32の両側に締結用ボス120a〜120fが配置され、バネ押えブラケット50の固定点は各半導体モジュール30,31,32の両端部に設けられている。よって、複数の半導体モジュールの並設方向(X方向)における両端部のみをバネ押えブラケット50の固定点とする場合に比べ、複数の半導体モジュールの並設方向(X方向)における両端部の間の部位においてもバネ押えブラケット50の固定点が存在することにより、板バネ40のバネ反力によるバネ押えブラケット50の変形が抑えられる。これにより、バネ押えブラケット50の小型化や軽量化や低コスト化が図られる。
さらに、片持ち梁となる板バネ40の長手方向(X方向)における両端部の連結部44および連結部47の荷重は、両持ち梁となる連結部45および連結部46より小さくなる。このことを考慮して、X方向の両側には1つの締結用ボス120a,120bを設け、半導体モジュール30,31間には2つの締結用ボス120c,120dを設け、半導体モジュール31,32間には2つの締結用ボス120e,120fを設けた。これにより、1つの締結用ボスに加わるバネ反力を均等化することができる。
また本実施形態においてもバネ押えブラケット50の上面に設けられた柱部(ボス)61に制御用回路基板80が載置され、ネジ90により制御用回路基板80がバネ押えブラケット50に固定されている。制御用回路基板80には半導体モジュール30,31,32を駆動や制御するための部品等が搭載される。半導体モジュール30,31,32でのスイッチング動作に伴い大きな電流が流れてノイズが発生するがバネ押えブラケット50がシールド材となり、制御用回路基板80に対しノイズが遮蔽される。
なお、ヒートシンク100を使用しているが放熱板(ブロック)、ケース一体型フィン等でもよいし、空冷式のヒートシンク100に代わり水冷式の冷却器を用いてもよい。
本実施形態によれば、第1の実施形態での上記(1)〜(3)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(4)バネ押えブラケット50に形成した締結用ボス120a〜120fを貫通する締結手段としてのネジ110をヒートシンク100に螺入(締結)することによりバネ押えブラケット50をヒートシンク100に固定した。これにより、ヒートシンク100の上面側を平坦化でき、これにより組み付け性が向上する。
(5)ヒートシンク100における半導体モジュールの載置面104と締結用ボス120a〜120fの着座面106とを同一平面に形成した。これにより、一斉加工することができる。
(6)複数の半導体モジュールの並設方向における半導体モジュール30,31,32の両側に締結用ボス120a〜120fおよび着座面106を配置した。これにより、バネ押えブラケット50が変形しにくくなる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を、第1,2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図15に示すように、半導体モジュール200,201,202の一方(Y方向での一方の側面)には、板状の入出力端子210,211,212が水平方向に延びている。入出力端子210は正極入力用であり、入出力端子211が負極入力用であり、入出力端子212が出力用である。入出力端子210,211,212は導電性部材に締結されることになる。具体的には、入出力端子210,211が導電性部材としてのコンデンサの配線材251,252に接続され、入出力端子212が導電性部材としての出力用バスバー(図示略)に接続される。
また、半導体モジュール200,201,202の他方(Y方向での他方の側面)に信号端子213が延びている。信号端子213は制御信号用ピンであり、水平方向から先端側が上方に屈曲形成されている。
半導体モジュール200,201,202の上には板バネ220が配置され、その上にバネ押えブラケット230が配置される。冷却器240の上面に半導体モジュール200,201,202が配置される。四角箱状をなすコンデンサ250は、3つの正極用の配線材(バスバー)251および3つの負極用の配線材(バスバー)252を有する。コンデンサ250の上面に冷却器240が配置されている。そして、四角板状のバネ押えブラケット230の四隅に設けた取付部52を貫通するネジ70を冷却器240に設けたボス24に螺入することによりバネ押えブラケット230が水冷式冷却器240に固定されている。また、コンデンサ250の上面には端子台260が設けられている。
コンデンサ250の3つの正極用の配線材251が端子台260の上面まで延設されているとともにコンデンサ250の3つの負極用の配線材252が端子台260の上面まで延設されている。端子台260の上面においてコンデンサ250の配線材251と半導体モジュール200,201,202の入出力端子210とが重ねられた状態で配置され、ボルトBをナットNに螺入することにより締結されている。同様に、端子台260の上面においてコンデンサ250の配線材252と半導体モジュール200,201,202の入出力端子211とが重ねられた状態で配置され、ボルトBをナットNに螺入することにより締結されている。
Y方向において半導体モジュール200,201,202の中心Lc2と板バネ220の中心Lc1とは、所定量ΔLだけ半導体モジュール200,201,202の中心Lc2から板バネ220の中心Lc1が入出力端子210,211,212とは反対側(反入出力端子側)に離れている。つまり、半導体モジュール200,201,202の中央より反入出力端子側に板バネ220が配置されるように形成されたバネ押えブラケット230を設けている。
なお図示は省略するが、バネ押えブラケット230の板バネ220側の面には第1の実施形態と同様に、凹部54〜56や接触部57〜60が形成され、距離L1〜L6を調整することにより半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。また、図15において冷却器240の冷却水入口パイプと冷却水出口パイプは省略している。さらに、図15(b)においてはバネ押えブラケット230における端子台260側の取付構造の図示は省略している。
図17に示すように、比較例として、一般的に、半導体モジュール300の裏面の放熱面を均一に冷却器301に押し付けるため板バネの配置が半導体モジュール300の中心にあり、半導体モジュール300の押え荷重位置も対称になっている。図17において半導体モジュール300の入出力端子302は片側配置になっており、端子台303に締結する構造になっている。ここで、入出力端子302が端子台303に乗り上げないように、寸法的に端子台303側が低く設計されている。
図18に示すように、図17に示す状態から、ボルトBをナットNに螺入することにより端子台303で半導体モジュール300の入出力端子302とコンデンサ305の配線材306を締結する。すると、半導体モジュール300の端子台303側が下に引っ張られる。そのため、ボルトBのネジ部を力点として冷却器301における入出力端子302側の半導体モジュール300との接触点を支点として半導体モジュール300の反対側(信号端子307側)にモーメントが作用する。このモーメントにより半導体モジュール300の反対側(信号端子307側)において持ち上がろうとする力が働く。特にインバータの1つの相の上下の各アームがダイオードと発熱の大きい素子(IGBT)から構成され、上下アームの構成部品がパッケージングされて半導体モジュールを形成している場合、信号端子307に近い側にスイッチング制御されるIGBTが配置される。そうすると発熱の大きい素子(IGBT)は信号端子307側にあり、押え荷重がモーメントにより減ると、押え荷重が不足する。即ち、締結箇所とは逆側の信号端子307側においては押えバネ力が締結による反力で弱くなり、放熱が不安定になる可能性がある。また、全体にバネ荷重を上げようとすると、材料強度、締結計算成立上、大型化が必要となる。
これに対し、本実施形態においては、図15に示すように、締結箇所とは逆側の信号端子213側の押えバネ力が大きくなるように(半導体モジュール200,201,202の締結による反力が大きくなるのでそれに逆らう力を付与すべく)板バネ220をずらして配置する。これにより、締結の影響を小さくして、半導体モジュール200,201,202における素子(IGBT)の放熱を安定させることができる。
具体的には、図15に示すように、板バネ220の押え位置を信号端子213に近づく側にシフトさせて締結に伴うモーメントの支点からバネ押え位置を遠くすることによりモーメントの影響を受けにくくする。このことにより、半導体モジュール200〜202の入出力端子210,211,212を締結した状態で、半導体モジュール200〜202の放熱面の密着度が向上する。そのため、車載用半導体装置(インバータ)とした場合の振動や冷熱が繰り返されるなどの環境でも半導体モジュール200〜202の放熱を安定して行うことができる。
本実施形態によれば、上記(1)〜(6)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(7)板バネ220の中央の位置(Lc1)と半導体モジュール200,201,202の中央の位置(Lc2)との関係として、板バネ220の中央の位置を所定量ΔLだけ反入出力端子側にずらす。即ち、半導体モジュール200,201,202の一方に延びる入出力端子210,211,212が導電性部材としての配線材251,252等に締結された状態において、半導体モジュール200,201,202の中央より反入出力端子側に板バネ220が配置されている。よって、半導体モジュール200,201,202と冷却器240との密着度が向上して半導体モジュール200,201,202を安定して放熱することができる。
図16に示すように、図15に代わり、冷却器270の両面に半導体モジュール200a,200bを配置するとともに半導体モジュール200aの入出力端子210と半導体モジュール200bの入出力端子210とを連結端子台280にネジSc1,Sc2で締結する場合も同様に適用してもよい。連結端子台280は導電性を有し、板状の端子部280aを有する。
図19,20に示すように、比較例として図19に示す状態から比較例としての図20に示すようにネジSc1,Sc2を連結端子台310に螺入することにより締結すると、半導体モジュール300a,300bの信号端子311側が持ち上がる。即ち、連結端子台310が変形しないため、締結による半導体モジュール300a,300bを浮き上がらせようとする反力は強くなる。
このような冷却器の両面に半導体モジュールを配置する構造でも、図16に示すように、半導体モジュール200aの一方に導電性部材としての連結端子台280に締結される入出力端子210が延び、半導体モジュール200aの中央より反入出力端子側に板バネ220aが配置されるように形成されたバネ押えブラケット230aを設ける。また、半導体モジュール200bの一方に導電性部材としての連結端子台280に締結される入出力端子210が延び、半導体モジュール200bの中央より反入出力端子側に板バネ220bが配置されるように形成されたバネ押えブラケット230bを設ける。つまり、Y方向において半導体モジュール200a,200bの中心Lc2と板バネ220a,220bの中心Lc1とは、所定量ΔLだけ半導体モジュール200a,200bの中心Lc2から板バネ220a,220bの中心Lc1が反入出力端子側に離れている。
このように半導体モジュール200a,200bの一方に延びる入出力端子210が導電性部材としての連結端子台280等に締結された状態において、半導体モジュール200a,200bの中央より反入出力端子側に板バネ220a,220bが配置されている。よって、半導体モジュール200a,200bと冷却器270との密着度が向上して半導体モジュール200a,200bを安定して放熱することができる。
なお図示は省略するが、バネ押えブラケット230a,230bの板バネ220a,220b側の面には第1の実施形態と同様に、凹部54〜56や接触部57〜60が形成され、距離L1〜L6を調整することにより半導体モジュール毎の荷重アンバランスを解消することができる。また、図16においてはバネ押えブラケット230a,230bにおける連結端子台280側の取付構造の図示は省略している。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・前述の実施形態では、半導体モジュールは3個用いたが、その数量については限定されず半導体装置の仕様(用途)に応じて適宜変更するものとする。板バネ40についても同様であり、半導体モジュールの数に応じた数の本体部43a,43b,43cが形成されていればよい。
・前述の実施形態では,半導体モジュール30,31,32と冷却器20間にシリコーングリース33を用いているが、放熱シート等の他の熱伝導部材でもよい。
・バネ押えブラケット50は冷却器20に締結固定したが、これに限るものではない。例えば、冷却器をケースに固定し、当該ケースにバネ押えブラケット50を固定してもよい。
・バネ押えブラケット50の固定方法としてネジ止めしたが、カシメ等により固定してもよい。
・接触部57〜60はそれぞれ全面が板バネ40の連結部44〜47に接触するようにしたが、例えば接触部57をX方向に分割するなど、全面に接触しなくてもよい。この場合も各接触部のエッジ部E1〜E6と中央部との距離L1〜L6(即ちW1〜W4)を調整することで荷重アンバランスを防止し、また簡便に発生荷重が制御可能となる。
・その他、前述の実施形態における構成部品の材質、形状等については、半導体装置の仕様(用途)に応じて適宜変更するものとする。また、前述の実施形態における半導体装置の全体構成は、半導体装置の仕様(用途)に応じて適宜変更するものとする。
10…半導体装置、20…冷却器、30…半導体モジュール、31…半導体モジュール、32…半導体モジュール、40…板バネ、41…中央部、50…バネ押えブラケット、57…接触部、58…接触部、59…接触部、60…接触部、70…ネジ、100…ヒートシンク、120a〜120f…締結用ボス、110…ネジ、104…載置面、106…着座面、200…半導体モジュール、200a…半導体モジュール、200b…半導体モジュール、201…半導体モジュール、202…半導体モジュール、210,211,212…入出力端子、220…板バネ、220a…板バネ、220b…板バネ、230…バネ押えブラケット、230a…バネ押えブラケット、230b…バネ押えブラケット、251,252…配線材、280…連結端子台、L1…距離、L2…距離、L3…距離、L4…距離、L5…距離、L6…距離。

Claims (7)

  1. 冷却器と、
    前記冷却器の上に配置される複数の半導体モジュールと、
    前記複数の半導体モジュールの上に配置され、前記複数の半導体モジュールを前記冷却器に圧接するための板バネと、
    前記板バネの上に配置されるバネ押えブラケットと、
    を備え、
    前記板バネは、前記半導体モジュール毎に、厚さ方向への変形のための支点となる変形支点形成部を有し、
    前記バネ押えブラケットは、前記半導体モジュール毎の前記板バネとの接触部を有し、当該接触部が前記半導体モジュール毎の前記板バネでの前記厚さ方向への変形に伴う前記半導体モジュールに荷重を加える作用点となり、当該接触部と前記板バネの変形支点形成部との距離を調整して前記各半導体モジュールへの荷重を調整してなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記板バネは、前記変形支点形成部から互いに離間する方向に延び前記半導体モジュールに接する部位を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記バネ押えブラケットを前記冷却器に締結手段により固定したことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記バネ押えブラケットに形成した締結用ボスを貫通する締結手段を前記冷却器に締結することにより前記バネ押えブラケットを前記冷却器に固定したことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記冷却器における前記半導体モジュールの載置面と前記締結用ボスの着座面とを同一平面に形成したことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記複数の半導体モジュールの並設方向における前記半導体モジュールの両側に前記締結用ボスおよび前記着座面を配置したことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体モジュールの一方に導電性部材に締結される入出力端子が延び、前記半導体モジュールの中央より反入出力端子側に前記板バネが配置されるように形成されたバネ押えブラケットを設けてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
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