JP5970211B2 - 既設杭の補強構造 - Google Patents

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本発明は、既設杭の補強構造に関し、特に、既設の橋梁の上部構造(床版、床組等)を支持する杭の補強等に有効な既設杭の補強構造に関する。
老朽化した既設の橋梁の上部構造(床版、床組等)を支持する杭を補強する工法の一例が特許文献1、2に記載されている。
特許文献1に記載の工法は、鋼管杭の腐食劣化部の上方及び下方の部分にそれぞれ上方リブ及び下方リブを溶接により一体に設け、下方リブより下方の鋼管杭の表面に鍔を溶接により一体に取り付け、鋼管杭よりも大径で、内面に凸部を設けた半割り鋼管を鋼管杭の水面より上方で溶接して、鋼管杭を囲む外套管を形成し、この外套管を下降させて下端を鍔上に載置させ、鋼管杭と外套管との間にモルタル又はコンクリートを充填して一体化することにより、鋼管杭を補強するように構成したものである。
また、特許文献2に記載の工法は、橋脚の外面に分割鋼板部材をあてがい、分割鋼板部材の継手部を溶接することで鋼板ブロックを組み立て、この鋼板ブロックを橋脚の上部に設置した圧入装置により押し下げて地中に圧入し、この鋼板ブロックの組み立て作業と、組み立てた鋼板ブロックの圧入作業とを、複数の鋼板ブロックを溶接によって連結しながら繰り返し行うことにより橋脚の外面を複数の鋼板ブロックによって被覆し、この後に、複数の鋼板ブロックと橋脚との間にモルタルを充填して一体化することにより、橋脚を補強するように構成したものである。
特開昭64−39413号公報 特開2000−336946号公報
ところで、上記のような工法にあっては、上方リブ、下方リブ、鍔、及び半割り鋼管の溶接作業、分割鋼板部材の溶接作業を現場で行う必要があるため、補強対象の鋼管杭、橋脚が、河川、湖、港湾等のように水中にある場合には、溶接を行うために鋼管杭、橋脚の周囲を囲むように仮締切工を設置し、仮締切工の内側を排水してドライ環境をつくり、このドライ環境下で溶接作業を行う必要がある。また、半割り鋼管、及び分割鋼板部材は、補強対象の鋼管杭、橋脚を補強する構造部材としての強度が要求されるため、半割り鋼管の端面間、分割鋼板部材の端面間を全溶接によって強固に接合する必要がある。
このため、仮締切工の設置作業、及び溶接作業に時間と手間がかかり、既設杭の補強に要する費用が高くなる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、既設杭の補強に要する手間、時間を大幅に削減することができ、これにより、既設杭の補強工事に要する費用を大幅に削減することができる既設杭の補強構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、
前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、前記接合手段は、隣接する一方の前記部材の端面に設けられた、先端ほど長さが大きくなる台形状の突起と、隣接する他方の部材の端面に設けられた、奥側ほど長さが大きくなる台形状の凹部との嵌合により分断部分の端面間を接合するものであることを特徴とする。
また、本発明は、既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、前記接合手段は、隣接する一方の前記部材の裏面に、分断部分の端面から他方の前記部材に向けて突出するように固定された裏当て板と、前記裏当て板を前記他方の部材にねじ止めするねじとからなることを特徴とする。
さらに、本発明は、既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、前記接合手段は、点溶接により分断部分の端面間を接合するものであることを特徴とする。
本発明の既設杭の補強構造によれば、型枠と杭との間に繊維補強コンクリートを充填することにより、既設杭を補強することができる。
この場合、型枠は、型枠としての機能を有していればよく、型枠に既設杭を補強する構造部材としての強度を持たせる必要はないので、型枠の設置に要する手間、時間を大幅に削減することができ、既設杭の補強に要する費用を大幅に削減することができる。
また、本発明において、前記型枠は、周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断されるとともに、分断部分の端面間を接合することにより筒状に形成された型枠部材を備えている
このため、分断部分の端面間を接合することにより、筒状の型枠部材を構成することができ、この型枠部材を軸方向に複数連結することにより、既設杭の所定の範囲を囲む型枠を構成することができる。
また、本発明において、前記型枠部材は、嵌合、ねじ止め、又は点溶接による接合手段によって分断部分の端面間が接合されている
このため、型枠を構成する場合に、型枠部材の分断部分の端面間を、嵌合、ねじ止め、点溶接等の簡易な接合手段によって接合すればよいので、水中でも水上でも、型枠部材の分断部分の端面間を接合することができ、型枠の設置に要する時間、手間を大幅に削減することができる。
以上、説明したように、本発明の既設杭の補強構造によれば、既設杭の補強に要する手間及び時間を削減することができ、既設杭の補強に要する費用を削減することができる。
本発明による既設杭の補強構造の一実施の形態を示した断面図であって、既設の橋梁の杭に適用した横断面図である。 型枠部材の半管の接合手段の一例を示した説明図である。 型枠部材の半管の接合手段の他の例を示した説明図である。 型枠部材の半管の接合手段の他の例を示した説明図である。 本発明による既設杭の補強構造の施工手順を示した説明図であって、第1の型枠部材をセットした状態を示した説明図である。 第1の型枠部材を地盤に圧入した状態を示した説明図である。 第2の型枠部材をセットし、第1の型枠部材及び第2型枠部材を地盤に圧入した状態を示した説明図である。 型枠と杭との間から泥水等を排除している状態を示した説明図である。 型枠と杭との間に繊維補強コンクリートを充填した状態を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、本発明による既設杭の補強構造の一実施の形態が示され、図5〜図9には、補強構造の施工手順が示されている。本実施の形態の既設杭の補強構造は、河川や海等の水上を跨いだ状態に設置されている既設の橋梁の上部構造(床版、床組等)を支持する杭の補強に適用したものであって、車両等の通行を許容した状態で施工できるように構成したものである。
既設の橋梁30は、図1に示すように、例えば、車両等を支持する床版32、床版32を支持する床組35(上層梁36)等からなる上部構造31と、下層梁40等からなる下部構造38と、車両等、上部構造31、及び下部構造38からの荷重を地盤42に伝達させる杭41とから構成されている。
なお、本実施の形態においては、河川や海等の水上を跨いだ状態に設置されている既設の道路橋梁を対象としているが、これに限定することなく、陸上に設置されている橋梁の杭を対象としてもよい。また、橋梁の杭に限らず、各種の構造物を支持する杭を対象としてもよい。
本実施の形態の既設杭の補強構造1は、杭41の周囲を囲むように設けられる型枠2と、型枠2と杭41との間に形成される隙間19内に充填される繊維補強コンクリート20とから構成されている。
なお、本実施の形態においては、鋼製の型枠2を使用している。
型枠2は、図1〜図4に示すように、一対の半管4、4(本実施の形態では、鋼製の一対の半管4、4)を接合して構成した管状の型枠部材3を、軸方向に複数一連に連結して構成したものであって、杭41の頭部に設置した圧入装置21によって地盤42中に所定の深さまで圧入することにより、杭41の所定の範囲を覆うように構成したものである。
型枠2は、杭41を補強する構造部材としての強度を有する必要はなく、地盤42への圧入に耐えられ、かつ、隙間19内に充填する繊維補強コンクリート20の圧力に耐えられる強度を有すればよい。
型枠2は、上記のような条件を満たすものであれば、鋼製に限らず、木製、合成樹脂製等とすることもできる。
型枠部材3を構成するには、横方向接合手段5aにより、一対の半管4の周方向の端面間を一体に接合する。また、複数の型枠部材3を軸方向に一連に連結するには、縦方向接合手段5bにより、2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を一体に接合する。
図2〜図4に横方向接合手段5a、及び縦方向接合手段5bの例を示す。
図2に示す横方向接合手段5aは、半管4の周方向の一端の裏面側に突出した状態に設けられる1又は複数(本実施の形態では2つ)の横裏当て板6、6と、各横裏当て板6の中央部にそれぞれ設けられるねじ孔7と、半管4の周方向の他端の各横裏当て板6のねじ孔7に対応する部分にそれぞれ設けられる孔8とから構成されている。また、縦方向接合手段5aは、半管4の軸方向の一端の裏面側に突出した状態に設けられる1又は複数(本実施の形態では2つ)の縦裏当て板10、10と、各縦裏当て板10の中央部にそれぞれ設けられるねじ孔11と、半管4の軸方向の他端の各縦裏当て板10のねじ孔11に対応する部分にそれぞれ設けられる孔12とから構成されている。
そして、両半管4、4を、横裏当て板6、6が設けられた一端と、孔8、8が設けられた他端とを、一方の半管4の一端の横裏当て板6が他方の半管4の他端の裏面に接触し、他方の半管4の一端の横裏当て板6が一方の半管4の他端の裏面に接触するように、組み合わせ、各孔8と各ねじ孔7との間に半管4の外側からねじ13を挿通させて締め付けることにより、両半管4、4の周方向の端面間を一体に接合することができ、管状の型枠部材3を構成することができる。
また、2つの型枠部材3、3を、縦裏当て板10が設けられた一端と、孔12が設けられた他端とを、一方の型枠部材3の一端の縦裏当て板10が他方の型枠部材3の他端の裏面に接触するように、組み合わせ、各孔12と各ねじ孔11との間に型枠部材3、3の外側からねじ13を挿通させて締め付けることにより、2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を一体に接合することができる。
図3に示す横方向接合手段5aは、半管4、4の周方向の一端の中央部に突出した状態に設けられる、先端側ほど長さが大きくなる台形状の横嵌合突起15と、半管4の周方向の他端の中央部に凹んだ状態に設けられる、先端側ほど長さが大きくなる台形状の横嵌合溝16とから構成されている。また、縦方向接合手段5bは、半管4の長さ方向の一端に突出した状態に設けられる、先端側ほど長さが大きくなる台形状の縦嵌合突起17と、半管4の長さ方向の他端に設けられる、先端側ほど長さが大きくなる台形状の縦嵌合溝18とから構成されている。型枠部材3は、剛性が低い材料から形成されているため、横嵌合溝16、縦嵌合溝18を弾性的に外側に変形させて、横嵌合溝16、縦嵌合溝18内に横嵌合突起15、縦嵌合突起17を容易に嵌合させることができる。
そして、両半管4、4を、横嵌合突起15が設けられた一端と、横嵌合溝16が設けられた他端とを、一方の半管4の一端の横嵌合突起15と他方の半管4の他端の横嵌合溝16とが互いに嵌合するように、組み合わせることにより、両半管4、4の周方向の端面間を一体に接合することができ、管状の型枠部材3を構成することができる。
また、2つの型枠部材3、3を、縦嵌合突起17が設けられた一端と、縦嵌合溝18が設けられた他端とを、一方の型枠部材3の一端の縦嵌合突起17と他方の型枠部材3の縦嵌合溝18とが互いに嵌合するように、組み合わせることにより、2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を一体に接合することができる。
図4に示す横方向接合手段5aは、点溶接14aであって、両半管4、4の周方向の端面同士を互いに接触させ、両半管4、4の端面間の複数箇所を点溶接14aによって一体に接合することにより、両半管4、4の周方向の端面間を一体に接合することができる。また、縦方向接合手段5bも点溶接14bであって、2つの型枠部材3、3の軸方向の端面同士を互いに接触させ、両型枠部材3、3の軸方向の端面間を点溶接14bによって一体に接合することにより、2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を一体に接合することができる。
なお、一対の半管4、4の周方向の端面間を接合する横方向接合手段5a、及び2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を接合する縦方向接合手段5bとしては、図2〜図4に示すものに限らず、両半管4、4の周方向の端面間、及び2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を一体に接合できるものであればよい。
型枠2と杭41との間の隙間19内に充填される繊維補強コンクリート20としては、所定の圧縮強度及び引張強度を発現できるものであれば特に制限はなく、例えば、本件出願人が先に出願した、特開2011−42534号公報に記載の高靭性、高強度モルタル組成物を用いることができる。
この高靭性、高強度モルタル組成物は、セメントと、シリカフュームと、水と、減衰剤と、細骨材と、高張力繊維とを含み、セメントはCSを40.0〜75.0質量%、及びCAを2.7質量%未満含有し、かつ、45μmふるい残分が8.0質量%未満であり、細骨材は、粒径0.15mm以下の粒群を15〜85質量%、かつ、0.075mm以下の粒群を3〜20質量%含有するものである。
この高靭性、高強度モルタル組成物を繊維補強コンクリートとして用いることにより、早期に高い靭性、高い圧縮強度、及び高い引張強度を発現することができ、杭41を補強する構造部材として機能させることができる。
次に、図5〜図9を参照しながら、本発明の補強構造1の施工方法について説明する。
まず、図5に示すように、補強対象の杭41の頭部に圧力装置21を設置し、圧力装置21のプランジャ22の下方の杭41の部分を両側から挟むように一対の半管4、4を配置し、両半管4、4の周方向の端面間を互いに接触させて、図1〜図3に示す横方向接合手段5aによって一体にすることにより、杭41の周囲を囲むように第1の型枠部材3aを配置する。そして、プランジャ22を下降させて、第1の型枠部材3aを下方に押圧することにより、図6に示すように、第1の型枠部材3aを地盤42中に所定の深さまで圧入する。
次に、図7に示すように、プランジャ22を元の位置まで上昇させて、プランジャ22の下方の杭41の部分に上記と同様にして、杭41の周囲を囲むように第2の型枠部材3bを配置する。そして、第1の型枠部材3aの軸方向の端面と第2型枠部材3bの軸方向の端面とを互いに接触させ、両型枠部材3a、3bの軸方向の端面間を図1〜図3に示す縦方向接合手段5aによって一体に接合することにより、第1の型枠部材3aと第2の型枠部材3bの軸方向の端面間を一体に接合する。そして、そして、プランジャ22を下降させることにより、第1の型枠部材3a及び第2の型枠部材3bを下方に押圧して、第1の型枠部材3a及び第2の型枠部材3bを地盤41中の所定の深さまで圧入する。
そして、このような作業を複数の型枠部材3に対して繰り返し行うことにより、杭41の所定の範囲の周囲を囲むように、複数の型枠部材3を軸方向に一連に連結して構成した管状の型枠2を配置する。
次に、図8に示すように、型枠2と杭41との間の隙間19内を洗浄して水等を排除し、この後に、図9に示すように、隙間19内に繊維補強コンクリート20を充填して一体化することより、杭41の周囲に繊維補強コンクリート20を巻き立てた補強構造1を構築する。そして、このような作業を各杭41に対して繰り返し行うことにより、橋梁30の各杭41を補強する補強構造1を構築することができる。
上記のように構成した本実施の形態の杭の補強構造及び補強方法にあっては、型枠2は、構造部材としての強度を有する必要はなく、地盤42への圧入に耐え得る強度、及び繊維補強コンクリート20の圧力に耐え得る強度を有すればよいので、半管4の厚さを薄くできるとともに、半管4、4の周方向の端面間、及び2つの型枠部材3、3の軸方向の端面間を全溶接によって強固に接合する必要はなくなる。
したがって、杭41の周囲を囲むように仮締切工を設置してドライ環境を作る必要はなく、ねじ13の締め付け、嵌合突起15、17の嵌合溝16、18への嵌合作業等の簡易な作業で十分に足りるので、水中でも、水上でもこれらの作業を行うことが可能となり、杭41の補強に要する手間、時間を大幅に削減することができ、杭41の補強に要する費用を大幅に削減することができる。
なお、上記の説明においては、本発明による杭の補強構造及び補強方法を橋梁30の上部構造31を支持する杭41の補強に適用したが、これに限らず各種の構造物を支持する杭の補強に適用してもよい。
また、上記の説明においては、一対の半管4、4によって円筒状の型枠部材3を構成したが、円筒状のものの1箇所又は3箇所以上を軸方向に分断したものを用い、分断部分の端面間を接合することにより円筒状の型枠部材3を構成してもよい。また、円筒状に限らず多角形筒状に形成したものを型枠部材3として用いてもよい。
1 補強構造
2 型枠
3 型枠部材
3a 第1の型枠部材
3b 第2の型枠部材
4 半管
5a 横方向接合手段
5b 縦方向接合手段
6 横裏当て板
7 ねじ孔
8 孔
10 縦裏当て板
11 ねじ孔
12 孔
13 ねじ
14a、14b 点溶接
15 横嵌合突起
16 横嵌合溝
17 縦嵌合突起
18 縦嵌合溝
19 隙間
20 繊維補強コンクリート
21 圧入装置
22 プランジャ
30 橋梁
31 上部構造
32 床版
35 床組
36 上層梁
38 下部構造
40 下層梁
41 杭
42 地盤

Claims (3)

  1. 既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、
    前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、
    前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、
    前記接合手段は、隣接する一方の前記部材の端面に設けられた、先端ほど長さが大きくなる台形状の突起と、隣接する他方の部材の端面に設けられた、奥側ほど長さが大きくなる台形状の凹部との嵌合により分断部分の端面間を接合するものであることを特徴とする既設杭の補強構造。
  2. 既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、
    前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、
    前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、
    前記接合手段は、隣接する一方の前記部材の裏面に、分断部分の端面から他方の前記部材に向けて突出するように固定された裏当て板と、前記裏当て板を前記他方の部材にねじ止めするねじとからなることを特徴とする既設杭の補強構造。
  3. 既設の構造物を支持する既設杭の補強構造であって、
    前記杭の周囲を囲むように設置される型枠と、該型枠と前記杭との間に充填された、繊維補強コンクリートとからなり、
    前記型枠は、筒状の部材を周方向の少なくとも1箇所において軸方向に分断した形状を有する複数の部材と、該複数の部材の端面間を接合する接合手段とを有する型枠部材を備えており、
    前記接合手段は、点溶接により分断部分の端面間を接合するものであることを特徴とする既設杭の補強構造。
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