JP5970204B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤは、多数の部材により構成される。この部材のひとつに、トレッドがある。トレッドは、ベース層とキャップ層とを有している。キャップ層は、ベース層の半径方向外側に位置している。キャップ層は、ベース層に積層されている。
ベース層及びキャップ層はそれぞれ、架橋されたゴム組成物からなる。ゴム組成物は、補強材を含む。この補強材として、シリカが用いられることがある。シリカは、転がり抵抗の低減に寄与しうる。
シリカは、絶縁材料である。シリカの適用されたタイヤを車両に装着した場合、この車両が静電気を帯びることがある。帯電した車両にドライバーが手で触れると、火花が発生することがある。走行中においては、電波障害が引き起こされることがある。電気的な障害回避の観点から、様々な検討がなされている。この検討例が、特開2006−069341公報、特開2006−137067公報、特開2009−126291公報及び特開平09−071112号公報に開示されている。
特開2006−069341公報 特開2006−137067公報 特開2009−126291公報 特開平09−071112号公報
電気的な障害回避の観点から、シリカの適用されるタイヤには、路面と、このタイヤが装着されるリムとを電気的に接続する導電パスが設けられる。この導電パスは、導電性を有するゴム部材(以下、導電部材)を複数組み合わせることにより構成される。この導電部材には、カーボンブラックの添加により導電性が付与されている。
タイヤのトレッドにおいては、キャップ層及びベース層を貫通するように導電部材が設けられることがある。このようなトレッドは、キャップ層のためのゴム組成物、ベース層のためのゴム組成物及び導電部材のためのゴム組成物を同時に押し出して形成される。このトレッドにおいては、導電部材は大きな体積を有している。しかも、カーボンブラックを含む導電部材は、シリカの適用された部材に比して大きな損失正接(tanδ)を有している。この導電部材は、タイヤの転がり抵抗に影響する。
トレッドが、ストリップを周方向に巻回して形成されることがある。この場合、導電部材を他の部材と組み合わせ適正な位置に配置させるには、高度な調整が必要とされる。この調整は、容易でない。この導電部材は、タイヤの生産性に影響する。しかもこの工法では、導電部材を左右対称に配置させたトレッドを得るのは難しい。左右非対称なトレッドは、タイヤのユニフォミティに影響する。
本発明の目的は、電気的な障害を回避しうる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイド部とを備えている。このトレッドは、軸方向に延在するベース層と、このベース層の半径方向外側に位置するキャップ層とを備えている。このキャップ層は、上記ベース層の一端側に位置する第一本体と、このベース層の他端側に位置する第二本体と、軸方向に延在する導電性のスキン層とを備えている。このスキン層の一部は、上記第一本体と上記第二本体との間に挟まれている。このスキン層の他の一部は、上記第二本体と上記ベース層との間に挟まれている。このスキン層は、上記第一本体及び上記第二本体との間において上記トレッド面の一部を形成している。このスキン層は、フィルムの表面に金属メッキを施したものからなる。上記サイド部は、このスキン層とこのタイヤが装着されるリムとを電気的に接続する導電パスを有している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記フィルムの厚みは、0.01mm以上0.05mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記金属メッキの厚みは1μm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記スキン層は導電シートをタイヤの周方向に巻回すことにより形成されている。この導電シートは、上記フィルムの表面に金属メッキを施したものである。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記スキン層は、多数の導電テープを、その長さ方向がタイヤの軸方向に一致するようにしてタイヤの周方向に間隔を空けて配置させることにより形成されている。それぞれの導電テープは、上記フィルムの表面に金属メッキを施したものである。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記サイド部は、上記トレッドの端においてこのトレッドの半径方向内側に位置するウィングと、このウィングから半径方向略内向きに延びるサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置するクリンチとを備えている。このウィング、サイドウォール及びクリンチの体積抵抗率は、1×10Ω・cm未満である。このウィング、サイドウォール及びクリンチは、上記スキン層と上記リムとを電気的に接続する導電パスを構成している。
本発明に係る空気入りタイヤでは、スキン層はフィルムの表面に金属メッキを施したものからなる。このスキン層は、導電性を有している。このスキン層は、電気的な障害の回避に寄与しうる。このスキン層は、フィルムからなり薄い。このスキン層の体積は、極めて小さい。このタイヤでは、このスキン層による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。このタイヤでは、電気的な障害を回避しつつ、転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上が達成されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤの製造の様子が示された模式図である。 図4は、図3とは別の製造の様子が示された模式図である。 図5は、図1のタイヤのスキン層のための導電シートの一部が示された斜視図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。 図7(a)は図4とは別の製造の様子が示された模式図であり、図7(b)はその概略平面図である。 図8は、図7とは別の製造の様子が示された模式図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの製造の様子が示された模式図である。 図10は、図9のタイヤのスキン層のための予備成形体の一部が示された斜視図である。 図11は、図10のXI−XI線に沿った断面図である。 図12は、図10の予備成形体の製造の様子が示された模式図である。 図13は、図12とは別の製造の様子が示された模式図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、サイド部6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及びチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4の外面は、路面と接地するトレッド面18を形成する。トレッド面18には、溝20が刻まれている。この溝20により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層22とキャップ層24とを備えている。
ベース層22は、キャップ層24の半径方向内側に位置している。ベース層22は、赤道面から軸方向外向きに延在している。このベース層22は、軸方向に延在している。ベース層22は、ベルト12の半径方向外側に位置している。ベース層22は、ベルト12に積層されている。ベース層22は、架橋ゴムからなる。
キャップ層24は、ベース層22の半径方向外側に位置している。キャップ層24は、ベース層22に積層されている。キャップ層24は、ベース層22を覆っている。キャップ層24の外面が、トレッド面18である。
このタイヤ2では、キャップ層24は、第一本体26a、第二本体26b及びスキン層28から構成される。言い換えれば、キャップ層24は第一本体26a、第二本体26b及びスキン層28を備えている。
第一本体26aは、架橋ゴムからなる。第一本体26aは、赤道面からベース層22の一端30aに向かって軸方向に延在している。この第一本体26aは、ベース層22の一端30aの側に位置している。第一本体26aは、ベース層22に積層されている。
第二本体26bは、架橋ゴムからなる。第二本体26bは、赤道面からベース層22の他端30bに向かって軸方向に延在している。この第二本体26bは、ベース層22の他端30bの側に位置している。第二本体26bは、スキン層28に積層されている。
スキン層28は、軸方向に延在している。このタイヤ2のスキン層28は、赤道面からベース層22の他端30bに向かって延在している。このスキン層28は、ベース層22の他端30bの側に位置している。このスキン層28は、ベース層22に積層されている。スキン層28は、第二本体26bで覆われている。
このタイヤ2では、赤道面において、スキン層28の一部が第一本体26aと第二本体26bとの間に挟まれている。スキン層28の一端32aは、タイヤ2の外面に露出している。このスキン層28は、第一本体26aと第二本体26bとの間においてトレッド面18の一部を形成している。スキン層28の他の一部は、第二本体26bとベース層22との間に挟まれている。スキン層28の他端32bは、第二本体26bで覆われている。
サイド部6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイド部6は、ウィング34、サイドウォール36、クリンチ38及びクッション40を備えている。
ウィング34は、架橋ゴムからなる。ウィング34は、トレッド4の端において、このトレッド4の半径方向内側に位置している。ウィング34は、トレッド4に接合されている。
サイドウォール36は、ウィング34から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール36の半径方向外側端は、ウィング34と接合されている。このサイドウォール36の半径方向内側端は、クリンチ38と接合されている。サイドウォール36は、カーカス10の軸方向外側に位置している。サイドウォール36は、カーカス10の損傷を防止する。このサイドウォール36は、耐カット性及び耐光性に優れた架橋ゴムからなる。
クリンチ38は、サイドウォール36よりも半径方向略内側に位置している。クリンチ38は、軸方向において、ビード8及びカーカス10よりも外側に位置している。クリンチ38は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ38は、このタイヤ2が装着されるリム(図示されず)のフランジと当接する。
クッション40は、ベルト12の端42の半径方向内側に位置している。クッション40は、ベルト12の端42の近傍において、カーカス10と積層されている。クッション40は、ベルト12とカーカス10との間に挟まれている。クッション40は、軟質な架橋ゴムからなる。クッション40は、ベルト12の端42の応力を吸収する。このクッション40により、ベルト12のリフティングが抑制される。
ビード8は、サイドウォール36の半径方向内側に位置している。ビード8は、コア44と、このコア44から半径方向外向きに延びるエイペックス46とを備えている。コア44はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス46は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス46は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ48からなる。カーカスプライ48は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール36に沿っている。カーカスプライ48は、コア44の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ48には、主部50aと折り返し部50bとが形成されている。
カーカスプライ48は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス10が、2枚以上のカーカスプライ48から形成されてもよい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、内側層52a及び外側層52bからなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層52aの幅は外側層52bの幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層52a及び外側層52bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層52aのコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層52bのコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト12の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト12が、3以上の層52を備えてもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内側に位置している。インナーライナー14は、カーカス10の内面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、チェーファー16はリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー16は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。チェーファー16の材質をクリンチ38の材質と同じとすることで、このチェーファー16がクリンチ38と一体とされてもよい。
図2は、図1のタイヤ2の一部が示された拡大断面図である。この図2には、スキン層28の一部が示されている。このスキン層28は、基材54と薄層56とを備えている。このスキン層28においては、薄層56は基材54に接合されている。
このタイヤ2では、基材54は第二本体26bの半径方向内側に位置している。薄層56は、基材54の半径方向内側に位置している。薄層56は、ベース層22の半径方向外側に位置している。なお、この薄層56が第二本体26bの半径方向内側に位置し、この基材54がこの薄層56のさらに半径方向内側に位置してもよい。
基材54は、樹脂組成物を薄く延伸したものからなる。より詳細には、この基材54は、樹脂組成物から形成されたフィルムからなる。この樹脂組成物は、基材ポリマーを含む。好ましい基材ポリマーとしては、熱可塑性樹脂が例示される。タイヤ2の加硫工程においてスキン層28の形態が安定に保持されるとの観点から、この熱可塑性樹脂としては、200℃以上の融点を有するものがより好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート及びポリビニルアルコールが例示される。なお、この樹脂組成物には、加工助剤、老化防止剤等の薬品が必要に応じて適宜添加される。
本明細書では、融点の測定は、示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製の「DSC−7」を用いて窒素雰囲気下で融解吸熱量曲線を計測し、この融解吸熱量曲線に観測された吸熱ピークのピークトップの温度により表される。
薄層56は、金属メッキである。この薄層56は、極めて良好な導電性を有している。この金属メッキを構成する材質としては、銅、亜鉛、銀、アルミニウム、ニッケル、鉄及びクロムが例示される。このタイヤ2では、この金属メッキは単一の材質から構成されてもよく、2種以上の材質を組み合わせたものから構成されてもよい。このタイヤ2では、導電性の観点から、この金属メッキとしては、銅及び亜鉛からなる黄銅メッキ、銀からなる銀メッキ、アルミニウムからなるアルミニウムメッキ、又は、ニッケルからなるニッケルメッキが好ましい。なお、この金属メッキの形成のための処理方法は、特に制限されない。電気メッキ、化学メッキ、気相メッキ等の公知の処理方法が用いられる。
このタイヤ2のスキン層28は、フィルムからなる基材54と、金属メッキからなる薄層56とから構成されている。前述したように、この薄層56は導電性を有している。このスキン層28は、後述する導電部材に含まれる。
このタイヤ2では、上記スキン層28以外の部材は架橋されたゴム組成物からなるもの又は架橋されたゴム組成物を含むものである。より詳細には、このタイヤ2では、キャップ層24の一部を形成する第一本体26a及び第二本体26b、ベース層22、ウィング34、クッション40、サイドウォール36、クリンチ38、チェーファー16のゴム、インナーライナー14、カーカスプライ48のトッピングゴム、ベルト12の一部を形成する内側層52aのトッピングゴム並びにこのベルト12の他の一部をなす外側層52bのトッピングゴムは、架橋されたゴム組成物からなる。ゴム組成物は、多数の成分を含んでいる。各部材に採用される成分の種類及びその量は、部材の要求性能に応じて適宜決められる。
ゴム組成物は、基材ゴムを含む。ゴム組成物の基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びイソブチレン−イソプレン共重合体が例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。なお、インナーライナー14においては、その典型的な基材ゴムはブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。
ゴム組成物は、補強材を含む。補強材は、ゴム組成物からなる部材の強度及び軟質に影響する。補強材としては、カーボンブラック及びシリカが例示される。この補強材として、カーボンブラックのみを採用してもよい。この補強材として、シリカのみを採用してもよい。この補強材として、カーボンブラック及びシリカを併用してもよい。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック及びアセチレンブラックが例示される。ファーネスブラックとしては、FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。
カーボンブラックは、電気を通す性質を有する。このカーボンブラックを多く含む部材では、このカーボンブラックにより導電パスが形成される。したがって、補強材としてカーボンブラックを含む部材は、導電性を有することがある。部材に導電性を付与する場合、補強材としてカーボンブラックが採用される。導電性を有する部材を得るためには、ゴム組成物におけるカーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して、30質量部以上とされるのが好ましい。部材の軟質の観点から、このカーボンブラックの量は100質量部以下とされるのが好ましい。
本明細書では、1×10Ω・cm未満の体積抵抗率を有する部材は導電性を有すると判断され、この部材は導電部材と称される。1×10Ω・cm以上の体積抵抗率を有する部材は導電性を有さないと判断され、この部材は絶縁部材と称される。
本明細書では、各部材の体積抵抗率は、JIS−K 6271に規定の二重リング電極法に準拠して、その温度が23℃とされた条件下で測定される。トレッド4等の架橋ゴムからなる部材の体積抵抗率は、各部材のためのゴム組成物を温度が170℃である金型内で30分保持することにより得られるシート(厚さ=2mm)を用いて計測される体積抵抗率により表される。なお、コードとトッピングゴムとからなる部材については、トッピングゴムのためのゴム組成物からこのシートが得られる。なお、スキン層28は基材54と薄層56とからなる複合部材であり、この薄層56が金属メッキからなる。このため、このスキン層28については体積抵抗率は測定されない。
このタイヤ2では、ウィング34、サイドウォール36、クリンチ38及びチェーファー16のゴムに、カーボンブラックの添加により導電性が付与されている。このタイヤ2では、ウィング34、サイドウォール36、クリンチ38及びチェーファー16は導電部材である。
シリカは、これを含む部材の転がり抵抗の低減に寄与しうる。このシリカとしては、汎用ゴム一般に用いられるものを使用することができる。このシリカとしては、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン及びコロイダルシリカが例示される。転がり抵抗の低減の観点から、このシリカとしては、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが好ましい。このタイヤ2では、キャップ層24の一部をなす第一本体26a及び第二本体26bにこのシリカが適用されている。
このタイヤ2で使用されるシリカとしては、その窒素吸着比表面積(BET法)が100mm/g以上300mm/g以下とされたものが好ましい。その窒素吸着比表面積が100mm/g以上に設定されたシリカは、これを含むゴム組成物からなる部材を効果的に補強しうる。その窒素吸着比表面積が300mm/g以下に設定されたシリカは、部材の加工性を適切に維持しうる。なお、この窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じて、BET法により、測定される。
このタイヤ2では、転がり抵抗の低減に寄与しうる部材を得るためには、ゴム組成物におけるシリカの量は、基材ゴム100質量部に対して、5質量部以上とされるのが好ましく、100質量部以下とされるのが好ましい。なお、色づけのために、この部材に、基材ゴムに対して0.5質量部以上5質量部以下の量のカーボンブラックが併用されてもよい。この場合、転がり抵抗の観点から、補強材の主成分はシリカとされる。シリカを含む部材においては、補強材全量に対するシリカの量の比率は、50質量%よりも大きくされるのが好ましく、70質量%以上とされるのがより好ましく、90質量%以上とされるのがさらに好ましい。
シリカは、電気を通しにくい性質を有している。シリカは、これを含む部材の導電性を低下させてしまう。前述したように、このタイヤ2では、キャップ層24の一部をなす第一本体26a及び第二本体26bにこのシリカが適用されている。このため、これら部材は電気を通しにくい。これら部材の体積抵抗率は、1×10Ω・cm以上である。これら部材は、絶縁部材である。
好ましくは、ゴム組成物は軟化剤を含む。軟化剤は、このゴム組成物からなる部材の強度及び軟質に影響する。この部材の軟質の観点から、軟化剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましい。この部材のの強度の観点から、軟化剤の量は40質量部以下が好ましい。好ましい軟化剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイルが例示される。
好ましくは、ゴム組成物は硫黄を含む。硫黄により、ゴム分子同士が架橋される。硫黄と共に、又は硫黄に代えて、他の架橋剤が用いられてもよい。電子線によって架橋がなされてもよい。
好ましくは、ゴム組成物は硫黄と共に加硫促進剤を含む。スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が、用いられうる。
ゴム組成物には、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
このタイヤ2は、次のようにして製造される。フォーマーのドラムに、シート状のインナーライナー14が巻回され筒状とされる。このインナーライナー14の軸方向外側に、チェーファー16が巻回される。このインナーライナー14とチェーファー16とが組み合わされたものに、カーカスプライ48が巻回される。リング状のビード8が、筒状のカーカスプライ48に嵌め合わされる。カーカスプライ48の外側の部分が、このビード8のコア44の周りで折り返される。これにより、カーカス10が形成される。トレッド4の内側に相当する位置に、内側層52a及び外側層52bが巻回され、ベルト12が形成される。
サイドウォール36のためのゴム組成物、クリンチ38のためのゴム組成物及びクッション40のためのゴム組成物が同時に押し出され、第一予備成形体が形成される。この第一予備成形体は、タイヤ2のサイド部6に相当する位置においてカーカス10に巻回される。
ベース層22のためのゴム組成物が押し出され、第二予備成形体が形成される。この第二予備成形体が、ベルト12に貼り付けられる。これにより、ベース層22が形成される。この製造方法では、シート状の第二予備成形体が準備される。なお、ストリップ状の第二予備成形体を準備し、これを螺旋状に巻回して、このベース層22が形成されてもよい。
ウィング34のためのゴム組成物が押し出され、第三予備成形体が形成される。図3に示されているように、第三予備成形体がベース層22の端30に貼り付けられる。これにより、ウィング34が形成される。
キャップ層24の一部をなす第一本体26aのためのゴム組成物が押し出され、第四予備成形体が形成される。図4に示されているように、この第四予備成形体はベース層22の一端30aの側に貼り付けられる。これにより、第一本体26aが形成される。なお、ストリップ状の第四予備成形体を準備しこれを螺旋状に巻回して、この第一本体26aが形成されてもよい。
基材54のための樹脂組成物を二軸延伸し、フィルムが形成される。このフィルムの表面にに金属メッキが施され、図5及び図6に示されたような予備成形体としての導電シート58が形成される。この導電シート58では、フィルム60の表面に金属メッキ62が積層されている。この導電シート58のうちフィルム60が、スキン層28の基材54を形成する。金属メッキ62は、このスキン層28の薄層56を形成する。なお、このフィルム60の表面に金属メッキ62を施したものは、導電フィルムとも称される。
この製造方法では、導電シート58は、図7に示されているように、ベース層22の他端30bの側に貼り付けられる。この製造方法では、この導電シート58を周方向に巻回すことにより、スキン層28が形成される。このとき、金属メッキ62がベース層22側に位置するように、この導電シート58は貼り付けられる。この導電シート58の一端64aは、第一本体26aに積層される。この導電シート58の他端64bは、ウィング34に積層される。
この製造方法では、他の部材との接着性が考慮され、導電シート58に表面処理が施されてもよい。この場合、この導電シート58の表面に、レゾルシン、ホルムアルデヒド縮合物及びビニルピリジンラテックスを主成分とする処理液(RFL液とも称される)が塗布される。この処理液が塗布されたものが、加熱され乾燥される。乾燥後、この導電シート58がベース層22に貼り付けられる。
キャップ層24の他の一部をなす第二本体26bのためのゴム組成物が押し出され、第五予備成形体が形成される。図8に示されているように、この第五予備成形体はベース層22の他端30bの側においてスキン層28に貼り付けられる。これにより、第二本体26bが形成される。なお、ストリップ状の第五予備成形体を準備しこれを螺旋状に巻回して、この第二本体26bが形成されてもよい。
この製造方法では、第一本体26a、第二本体26b及びスキン層28の組み合わせによりトレッド4が形成され、ローカバー(未架橋タイヤ)が得られる。ローカバーは、モールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。
図1から明らかなように、このタイヤ2では、スキン層28の一端32aはトレッド面18の一部を形成している。図示されていないが、このタイヤ2では、このスキン層28の一部をなす薄層56の一端がトレッド面18の一部を形成している。スキン層28の他端32bは、ウィング34に接触している。図示されていないが、このタイヤ2では、薄層56の他端がウィング34に接触している。このウィング34は、サイドウォール36に接触している。このサイドウォール36は、クリンチ38に接触している。このクリンチ38は、チェーファー16に接触している。このタイヤ2がリムに装着されたとき、クリンチ38及びチェーファー16がこのリムに接触する。前述したように、スキン層28、ウィング34、サイドウォール36、クリンチ38及びチェーファー16は、導電部材である。このタイヤ2では、トレッド面18からリムに当接するクリンチ38及びチェーファー16に至るまでが、これら導電部材により電気的に接続されている。言い換えれば、このタイヤ2は導電パスを有している。このため、タイヤ2又はこのタイヤ2の装着された車両において発生した静電気は、この導電パスを通じて放出される。前述したように、このタイヤ2のトレッド4の一部をなす第一本体26a及び第二本体26bには、シリカが適用されている。このタイヤ2では、このシリカを含む部材の適用により転がり抵抗の低減を達成しつつ、静電気の放電による火花の発生、電波障害等の電気的な障害が回避されている。
このタイヤ2では、スキン層28は、その表面に金属メッキからなる薄層56を有している。このスキン層28の表面抵抗は低い。このスキン層28は、タイヤにおける電気的な障害の回避に寄与しうる。この観点から、スキン層28の表面抵抗は1×10Ω/□以下が好ましく、1×10Ω/□以下がより好ましく、1×10−1Ω/□以下が特に好ましい。この表面抵抗は、表面抵抗測定器(三菱化学株式会社製の商品名「ハイレスタUP MCP−HT450」)を用いて、スキン層28を形成する導電フィルムにおける金属メッキの表面抵抗により表される。
このタイヤ2では、電気的な障害の回避の観点から、このスキン層28以外の導電部材の体積抵抗率は1×10Ω・cm以下がより好ましく、1×10Ω・cm以下がさらに好ましく、1×10Ω・cm以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、サイド部6を構成するウィング34、サイドウォール36及びクリンチ38がスキン層28とリムとを電気的に接続する導電パスを構成している。このサイド部6は、導電パスを有している。サイドウォール36とカーカス10との間に、サイド部6の構成部材として、導電性を有する補強層を新たに設け、この補強層と、ウィング34、クッション40及びクリンチ38とにより、スキン層28とリムとを電気的に接続する導電パスが構成されてもよい。この場合、サイドウォール36にシリカを適用することが可能となる。このタイヤ2では、サイド部6がスキン層28とリムとを電気的に接続する導電パスを有していればよく、このサイド部6の構成に特に制限はない。
前述したように、このタイヤ2では、スキン層28は導電シート58からなり、この導電シート58はフィルム60の表面に金属メッキ62を施したものである。このスキン層28は薄い。このタイヤ2では、スキン層28による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。このスキン層28は、タイヤ2の転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上に寄与しうる。しかもこのスキン層28は薄いにも関わらず導電性に優れるので、電気的障害の回避に寄与しうる。このタイヤ2では、電気的な障害を回避しつつ、転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上が達成されうる。
このタイヤ2では、スキン層28は薄いため、このスキン層28の体積は極めて小さい。言い換えれば、トレッド4全体積に占めるこのスキン層28の体積の割合は小さい。このタイヤ2では、スキン層28による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。このスキン層28は、タイヤ2の転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上に寄与しうる。しかもこのスキン層28はその体積が小さいにも関わらず導電性に優れるので、電気的障害の回避に寄与しうる。このタイヤ2では、電気的な障害を回避しつつ、転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上が達成されうる。この観点から、このスキン層28の体積Vsのトレッド4全体積Vtの比率Rsは、0.5以下が好ましく、0.4以下がより好ましく、0.3以下が特に好ましい。この比率Rsは小さいほど好ましいので、この比率Rsの下限は設定されない。なお、この体積Vsは、タイヤ2の製造に用いた導電シート58の厚み、幅及び長さに基づいて計算される。体積Vtは、このタイヤ2の図面に基づいて計算される。
図6において、両矢印TBはフィルム60の厚みを表している。両矢印TTは、金属メッキ62の厚みを表している。
この製造方法では、厚みTBは0.01mm以上0.05mm以下が好ましい。この厚みTBが0.01mm以上に設定されることにより、フィルム60が適度な強度を有する。この観点から、この厚みTBは0.02mm以上がより好ましい。この厚みTBが0.05mm以下に設定されることにより、スキン層28の体積が適切に維持される。このタイヤ2では、スキン層28による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。この観点から、この厚みTBは0.04mm以下がより好ましい。
この製造方法では、厚みTTは1μm以下が好ましい。これにより、導電シート58が曲げられても、金属メッキ62がこの曲げに追随しうる。この導電シート58は、高品質なタイヤ2の安定生産に寄与しうる。この観点から、この厚みTTは0.75μm以下がより好ましい。適度な導電性が得られるとの観点から、この厚みTTは0.25μm以上が好ましい。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ2の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。後述するタイヤも同様である。
図9は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの製造の様子が示された模式図である。この図9には、形成途中にあるトレッド66の一部が示されている。図示されていないが、このタイヤのトレッド66以外は、図1に示されたタイヤ2のそれと同等の構成を有している。このタイヤは、トレッド66以外に、サイド部、ビード、カーカス、ベルト、インナーライナー及びチェーファーを備えている。さらにこのサイド部は、ウィング、サイドウォール、クリンチ及びクッションを備えている。なお、この図9において、左右方向がタイヤの軸方向であり、上下方向がタイヤの周方向であり、紙面との垂直方向がタイヤの半径方向である。図9中、一点鎖線CLはタイヤの赤道面に相当する線である。符号Wで示されているのが、このタイヤのウィングである。
このタイヤのトレッド66は、図1に示されたタイヤ2と同様、ベース層68及びキャップ層70を備えている。このキャップ層70は、第一本体72a、第二本体72b及びスキン層74を有している。第一本体72a及び第二本体72bは、図1に示されたタイヤ2と同様、架橋されたゴム組成物からなる。このゴム組成物は、補強材としてシリカを含んでいる。
このタイヤのスキン層74は、図10及び11に示された予備成形体76を用いて形成される。このタイヤは、スキン層74の形成にこの予備成形体76を用いる他は、図1のタイヤ2と同様の製造方法で製造される。なお、この図10において、両矢印Aはこの予備成形体76の長さ方向を表している。
この製造方法では、スキン層74形成のための予備成形体76は、長尺シート78と多数の導電テープ80とから構成されている。この予備成形体76において、これら導電テープ80は長さ方向に間隔を空けて配置される。それぞれの導電テープ80は、幅方向に延在している。
このタイヤの製造方法では、長尺シート78はゴム組成物から得られる。この製造方法では、この長尺シート78の形成には、キャップ層70の一部をなす第二本体72bのためのゴム組成物が用いられる。これにより、タイヤの製造のために準備される部材点数の削減が達成されている。
この製造方法では、導電テープ80はフィルム82の表面に金属メッキ84を施したものである。この導電テープ80のうちフィルム82が、スキン層74の基材を形成する。金属メッキ84は、このスキン層74の薄層を形成する。この製造方法では、このフィルム82は、図1に示されたタイヤ2の一部をなすスキン層28の基材54のためのフィルム60と同等である。金属メッキ84は、この図1に示されたタイヤ2の一部をなすスキン層28の薄層56のための金属メッキ62と同等である。
この製造方法では、予備成形体76は次のようにして形成される。ゴム組成物を押し出しして、長尺シート78が形成される。図12に示されているように、この長尺シート78はドラム86に巻回される。
スキン層74の基材のための樹脂組成物を二軸延伸して、フィルム82が形成される。このフィルム82の表面に金属メッキ84が施され、導電フィルムが得られる。この導電フィルムがスリッターを用いて切断され、リボンが形成される。図12に示されているように、このリボン88は長尺シート78に螺旋状に巻回される。このとき、リボン88は、そのフィルム82が長尺シート78と接触するようにして巻回される。この長尺シート78にリボン88が巻回されたものが切断され、図13に示された大判シート90が得られる。この大判シート90を長さ方向に間隔を空けて切断することにより、図10に示された予備成形体76が得られる。図13中、二点鎖線は予備成形体76の形成のための切断線を表している。
この製造方法では、予備成形体76は、図9に示されているように、ベース層68の他端92bの側に貼り付けられる。このとき、導電テープ80がベース層68の側に位置するようにして、予備成形体76は巻回される。巻回しに際して、予備成形体76の長さ方向がタイヤの周方向に一致させられる。これにより、多数の導電テープ80がそれそれの長さ方向がタイヤの軸方向に一致するようにして、タイヤの周方向に間隔を空けてベース層68上に配置される。さらに第二本体72bが組み合わされ、トレッド66が得られる。このトレッド66を含むローカバーは、図1に示されたタイヤ2と同様、モールドに投入される。モールド内で、このローカバーは加熱及び加圧される。これにより、タイヤが得られる。
前述したように、予備成形体76の一部をなす長尺シート78は、第二本体72bと同等のゴム組成物からなる。したがって、この製造方法では、加硫工程において、この長尺シート78が第二本体72bと一体化する。多数の導電テープ80は、周方向に間隔を空けて配置される。このタイヤのトレッド66においては、スキン層74はタイヤの周方向に間隔を空けて配置された多数の導電テープ80からなる。それぞれの導電テープ80は、軸方向に延在している。
このタイヤでは、図1に示されたタイヤ2と同様、赤道面において、スキン層74の一部が第一本体72aと第二本体72bとの間に挟まれている。スキン層74の一端94aは、タイヤの外面に露出している。このスキン層74は、第一本体72aと第二本体72bとの間においてトレッド面の一部を形成している。スキン層74の他の一部は、第二本体72bとベース層68との間に挟まれている。
このタイヤでは、スキン層74の一端94aはトレッド面の一部を形成している。図示されていないが、このタイヤでは、このスキン層74の一部をなす薄層の一端がトレッド面の一部を形成している。スキン層74の他端94bは、ウィングWに接触している。図示されていないが、このタイヤでは、薄層の他端がウィングWに接触している。このウィングWは、サイドウォールに接触している。このサイドウォールは、クリンチに接触している。このクリンチは、チェーファーに接触している。このタイヤがリムに装着されたとき、クリンチ及びチェーファーがこのリムに接触する。
このタイヤでは、スキン層74は導電部材である。このタイヤの、ウィングW、サイドウォール、クリンチ及びチェーファーも、導電部材である。このタイヤでは、トレッド面からリムに当接するクリンチ及びチェーファーに至るまでが、導電部材により電気的に接続されている。言い換えれば、このタイヤは導電パスを有している。このため、タイヤ又はこのタイヤの装着された車両において発生した静電気は、この導電パスを通じて放出される。このタイヤでは、電気的な障害が回避されている。
前述したように、このタイヤでは、キャップ層70の一部をなす第一本体72a及び第二本体72bにはシリカが適用されている。このタイヤでは、このシリカを含む部材の適用により、転がり抵抗の低減を達成しつつ、電気的な障害が回避されている。
このタイヤでは、スキン層74は多数の導電テープ80をそれぞれの長さ方向がタイヤの軸方向に一致するようにしてタイヤの周方向に間隔を空けて配置させることにより形成されている。この導電テープ80は、フィルム82の表面に金属メッキ84を施したものである。このスキン層74は薄い。このタイヤでは、スキン層74による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。このスキン層74は、タイヤの転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上に寄与しうる。しかもこのスキン層74は薄いにも関わらず導電性に優れるので、電気的障害の回避に寄与しうる。このタイヤでは、電気的な障害を回避しつつ、転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上が達成されうる。
このタイヤでは、スキン層74は薄いため、このスキン層74の体積は極めて小さい。言い換えれば、トレッド66全体積に占めるこのスキン層74の体積の割合は小さい。このタイヤでは、スキン層74による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。このスキン層74は、タイヤの転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上に寄与しうる。しかもこのスキン層74はその体積が小さいにも関わらず導電性に優れるので、電気的障害の回避に寄与しうる。このタイヤでは、電気的な障害を回避しつつ、転がり抵抗の低減及びユニフォミティの向上が達成されうる。この観点から、このスキン層74の体積Vsのトレッド66全体積Vtの比率Rsは、0.5以下が好ましく、0.4以下がより好ましく、0.3以下が特に好ましい。この比率Rsは小さいほど好ましいので、この比率Rsの下限は設定されない。なお、この体積Vsは、タイヤの製造に用いた導電テープ80の厚み、幅、長さ及び本数に基づいて計算される。体積Vtは、このタイヤの図面に基づいて計算される。
図6において、両矢印TBはフィルム82の厚みを表している。両矢印TTは、金属メッキ84の厚みを表している。
この製造方法では、厚みTBは0.01mm以上0.05mm以下が好ましい。この厚みTBが0.01mm以上に設定されることにより、フィルム82が適度な強度を有する。この観点から、この厚みTBは0.02mm以上がより好ましい。この厚みTBが0.05mm以下に設定されることにより、スキン層74の体積が適切に維持される。このタイヤでは、スキン層74による転がり抵抗及びユニフォミティへの影響が抑えられている。この観点から、この厚みTBは0.04mm以下がより好ましい。
この製造方法では、厚みTTは1μm以下が好ましい。これにより、導電テープ80が曲げられても、金属メッキ84がこの曲げに追随しうる。この導電テープ80は、高品質なタイヤの安定生産に寄与しうる。この観点から、この厚みTTは0.75μm以下がより好ましい。適度な導電性が得られるとの観点から、この厚みTTは0.25μm以上が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[導電フィルムCの準備]
下記表1に示された仕様にしたがって、フィルムに金属メッキを施すことにより、導電フィルムCが準備された。フィルムCの基材ポリマーは、ナイロン66(旭化成(株)製の商品名「レオナ」(融点=265℃))である。このことが、表中フィルムの材質の欄に、「N」で示されている。このフィルムの厚みTBは、0.030mmとされた。金属メッキには、亜鉛の質量に対する銅の質量の比が63/37とされた黄銅メッキが施された。この金属メッキの厚みTTは、0.25μmとされた。
[導電フィルムA、B、E及びFの準備]
フィルムの厚みTBを下記の表1の通りとした他は導電フィルムCと同様にして、導電フィルムA、B、E及びFを得た。
[導電フィルムG、H及びIの準備]
金属メッキの厚みTTを下記の表2の通りとした他は導電フィルムCと同様にして、導電フィルムG、H及びIを得た。
[導電フィルムJの準備]
フィルムの厚みTB及び金属メッキの厚みTTを下記の表2の通りとした他は導電フィルムCと同様にして、導電フィルムJを得た。
[導電フィルムDの準備]
フィルムにポリエチレンテレフタレート樹脂(東洋紡(株)製の商品名「バイオペット」(融点=264℃))からなるものを用いた他は導電フィルムCと同様にして、導電フィルムDを得た。フィルムの材質をポリエチレンテレフタレートとしたことが、表中、「P」で表されている。
[導電フィルムK、L及びMの準備]
金属メッキを下記の表3の通りとした他は導電フィルムCと同様にして、導電フィルムK、L及びMを得た。
[導電フィルムの評価(表面抵抗)]
表面抵抗測定器(三菱化学株式会社製の商品名「ハイレスタUP MCP−HT450」)を用いて、導電フィルムにおける金属メッキの表面抵抗を測定した。測定結果が、下記の表1から3に示されている。
[導電フィルムの評価(屈曲疲労性)]
各導電フィルムから20mmの幅を有する試験片を作製し、この試験片について、JIS−P 8115に準拠して、屈曲試験を実施した。その結果が、試験片が破断するまでの屈曲回数の対数を導電フィルムCの場合を100とした指数値で、下記の表1から3に示されている。この数値が大きいほど、屈曲疲労性に優れていることが示される。
Figure 0005970204
Figure 0005970204
Figure 0005970204
[ゴム組成物の準備]
下記表4に示された配合表にしたがって、XからZで示された3種類のゴム組成物が準備された。表の最下段に示されているのは、各ゴム組成物の体積抵抗率である。
Figure 0005970204
表4に示された各成分の詳細は次の通りである。
1) スチレンブタジエンゴム:JSR社製の商品名「SBR1500」
2) カーボンブラックa:東海カーボン(株)製の商品名「シースト6:N220」
3) カーボンブラックb:三菱化学(株)製の商品名「ダイヤブラックH:N330」
4) シリカ:日本シリカ社製の商品名「ニップシールVN3」
5) シランカップリング剤:デグサ社製の商品名「Si69」
6) ワックス:大内新興化学工業(株)製の商品名「サンノックN」
7) 老化防止剤:住友化学工業(株)製の商品名「アンチゲン6c」
8) ステアリン酸:日本油脂社製の商品名「ステアリン酸椿」
9) 亜鉛華:三井金属工業(株)製の商品名「亜鉛華1号」
10) 硫黄:(株)軽井沢製錬所製の商品名「粉末硫黄」
11) 加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製の商品名「ノクセラーNS−P」
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた、実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは、195/65R15である。このタイヤでは、キャップ層の本体には、ゴム組成物Yが用いられた。スキン層の形成には、図4に示された構成を備えた導電シートが用いられた。この導電シートには、導電フィルムCが用いられた。スキン層の体積Vsのトレッド全体積Vtに対する比率Rsは、0.16とされた。
[実施例2−3及び5−14]
導電フィルム及び比率Rsを下記の表5、6及び7に示される通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例4]
スキン層の形成に図8に示された構成を用いた予備成形体を用い比率Rsを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。この予備成形体においては、1.5cmの幅を有する多数の導電テープが、1.0cmの間隔を空けて配置された。この導電テープには、導電フィルムCが用いられた。
[比較例3]
スキン層を設けなかった他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1]
トレッドの構成を変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このタイヤのトレッドでは、キャップ層はゴム組成物Xから形成された。このトレッドには、スキン層及び貫通部は設けられていない。比較例1は、従来のタイヤである。
[比較例2]
トレッドの構成を変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。このタイヤでは、トレッドは、キャップ層、ベース層及び貫通部を備えている。キャップ層の形成には、ゴム組成物Yが用いられた。ベース層及び貫通部の形成には、ゴム組成物Zが用いられた。貫通部は、キャップ層を貫通しており、このベース層と接触している。この貫通部の体積Vpのトレッド全体積Vtに対する比率Rpは、7.0%とされた。この比較例2は、比較例1とは別の従来のタイヤである。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:15×6JJ(アルミニウム合金製)
内圧:200kPa
荷重:6.96kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を100とした指数値で、下記の表5から7に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[ユニフォミティ]
「JASO C607:2000」に規定されたユニフォーミティ試験方法に準拠して、下記に示す条件にて、ラテラル・フォース・バリエーション(LFV)及びコニシティ(CON)を測定した。100本のタイヤについて測定し、その測定結果の平均値が、下記の表5から7に示されている。この数値が小さいほど、評価が高い。
リム幅:5.5インチ
内圧:200kPa
荷重:3.67kN
速度:60rpm
[通電性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を200kPaとした。正規リムを抵抗測定器の取付軸に固定することで、このタイヤを抵抗測定器に装着した。この取付軸は、導電性を有している。この抵抗測定器においてタイヤは、絶縁板(電気抵抗値=1012Ω以上)上に設置され、その表面が研磨された金属板に載せられた。JATMA規定に準拠して、下記に示す条件にて、取付軸と金属板との間の電気抵抗値を測定した。その測定結果が、タイヤの抵抗として、下記の表5から7に示されている。タイヤの抵抗が1×10Ω以下である場合が、合格である。なお、測定は、その温度が25℃、その湿度が50%の環境下で実施された。測定には、予め表面の離型剤及び汚れが十分に除去され、十分に乾燥した状態にあるタイヤが用いられた。
使用リム:15×6JJ(アルミニウム合金製)
内圧:200kPa
荷重:5.3kN
試験電圧(印加可電圧):1000V
抵抗測定器の測定範囲:10Ωから1.6×1016Ω
Figure 0005970204
Figure 0005970204
Figure 0005970204
表5から7に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4、66・・・トレッド
6・・・サイド部
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・トレッド面
22、68・・・ベース層
24、70・・・キャップ層
26a、26b、72a、72b・・・本体
28、74・・・スキン層
34・・・ウィング
36・・・サイドウォール
38・・・クリンチ
54・・・基材
56・・・薄層
58・・・導電シート
60、82・・・フィルム
62、84・・・金属メッキ
76・・・予備成形体
80・・・導電テープ

Claims (10)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイド部とを備えており、
    このトレッドが、軸方向に延在するベース層と、このベース層の半径方向外側に位置するキャップ層とを備えており、
    このキャップ層が、上記ベース層の一端側に位置する第一本体と、このベース層の他端側に位置する第二本体と、軸方向に延在する導電性のスキン層とを備えており、
    このスキン層の一部が、上記第一本体と上記第二本体との間に挟まれており、
    このスキン層の他の一部が、上記第二本体と上記ベース層との間に挟まれており、
    このスキン層が、上記第一本体及び上記第二本体との間において上記トレッド面の一部を形成しており、
    このスキン層が、基材と、この基材の表面に接合された薄層とを備えており、
    この基材が、樹脂組成物から形成されたフィルムからなり、
    この薄層が、金属メッキであり、
    この樹脂組成物が、基材ポリマーを含んでおり、
    この基材ポリマーが、熱可塑性樹脂であり、
    上記サイド部が、このスキン層とこのタイヤが装着されるリムとを電気的に接続する導電パスを有している空気入りタイヤ。
  2. 上記フィルムの厚みが、0.01mm以上0.05mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記金属メッキの厚みが、1μm以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記スキン層が、筒状の導電シートからなり、
    この導電シートが、基材と、この基材の表面に接合された薄層とを備えており、
    この基材が、上記樹脂組成物から形成されたフィルムからなり、
    この薄層が、金属メッキである請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記スキン層が、多数の導電テープを、その長さ方向がタイヤの軸方向に一致するようにしてタイヤの周方向に間隔を空けて配置させることにより形成されており、
    それぞれの導電テープが、基材と、この基材の表面に接合された薄層とを備えており、
    この基材が、上記樹脂組成物から形成されたフィルムからなり、
    この薄層が、金属メッキである請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記サイド部が、上記トレッドの端においてこのトレッドの半径方向内側に位置するウィングと、このウィングから半径方向略内向きに延びるサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置するクリンチとを備えており、
    このウィング、サイドウォール及びクリンチの体積抵抗率が、1×10Ω・cm未満であり、
    このウィング、サイドウォール及びクリンチが、上記スキン層と上記リムとを電気的に接続する導電パスを構成している請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 上記熱可塑性樹脂の融点が、200℃以上である、請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 上記熱可塑性樹脂が、ナイロン6、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート及びポリビニルアルコールからなる群から選択された少なくとも1つである、請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 上記スキン層の体積Vsの上記トレッドの全体積Vtに対する比率Rsが0.5以下である、請求項1から8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 上記ベース層が、軸方向に分断されることなく連続して延在している、請求項1から9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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