JP5966900B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電するジェネレータと、該ジェネレータによる発電電力を蓄電するバッテリと、該バッテリの蓄電電力及び上記ジェネレータによる発電電力のうちの少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータとを備えたハイブリッド車両の制御装置に関する技術分野に属する。
従来より、ハイブリッド車両において、バッテリの残存容量に基づいて、走行用モータによる車両の走行可能時間や走行可能距離を表示するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、電気自動車において、バッテリ電圧の低下により車両が停止しても、該車両の乗員が緊急用スイッチを操作している間、バッテリの残りの電力を用いて車両の移動ができるようにしたものがある。
特開2008−120186号公報 特開平8−214403号公報
ところで、エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電するジェネレータと、該ジェネレータによる発電電力を蓄電するバッテリと、該バッテリの蓄電電力及び上記ジェネレータによる発電電力のうちの少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータとを備えたハイブリッド車両において、エンジンに燃料を供給する燃料タンク内の燃料残量が、空に相当する量又は空に近い量である場合、バッテリの蓄電電力のみで走行用モータを駆動して車両を走行させる必要がある。この場合、車両の乗員(ドライバ)は、バッテリの残存容量に注意する必要があり、その残存容量が少なくなれば、乗員は、燃料タンクに燃料を補給するか、又は、車両外部の電源によりバッテリを外部充電する必要がある。
バッテリの残存容量が少なくなったことを乗員に報知するために、警報表示や、上記特許文献1のような、バッテリの残存容量に基づく車両の走行可能時間や走行可能距離の表示を行うことが考えられるが、このような表示では、乗員がその表示に気付かない場合もある。乗員がその表示に気付かない場合であっても、上記特許文献2のように、バッテリ電圧の低下により車両が停止したときに、緊急用スイッチの操作により、危険な場所から退避するために車両が移動できるようにしておけば、安全性を向上させることができる。
しかし、上記車両の停止時におけるバッテリの残存容量は、非常に少ない容量になっており、このため、車両の走行可能距離は極僅かであり、燃料の補給又はバッテリの外部充電可能な場所まで走行することは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、乗員に対し、バッテリの残存容量が少なくなったことを効果的に報知して、乗員が燃料の補給又はバッテリの外部充電を早期に行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、燃料タンクから燃料が供給されるエンジンと、該エンジンにより駆動されて発電するジェネレータと、該ジェネレータによる発電電力を蓄電するバッテリと、該バッテリの蓄電電力及び上記ジェネレータによる発電電力のうちの少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータと、上記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段と、上記燃料タンク内の燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、該燃料残量検出手段により検出された燃料残量が第1所定値未満であるときには、上記バッテリの蓄電電力のみで上記走行用モータを駆動させるモータ駆動制御手段とを備えたハイブリッド車両の制御装置を対象として、上記第1所定値は、上記燃料タンク内の燃料残量が空に相当する量又は空に近い量であり、上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が上記第1所定値未満であるときには、上記エンジンが停止しており、上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が上記第1所定値未満であるときにおいて、上記バッテリ残存容量検出手段により検出されたバッテリの残存容量が第1所定容量にまで減少したときに、上記モータ駆動制御手段による上記走行用モータの駆動を禁止して上記車両を強制的に停止させ、該走行用モータの駆動禁止後に、上記車両の乗員による所定操作により、該モータ駆動制御手段による該走行用モータの駆動を許可し、該走行用モータの駆動許可後に、上記バッテリの残存容量が、予め設定された設定容量だけ減少したときに、該走行用モータの駆動を禁止して上記車両を強制的に停止させる駆動許可/禁止手段を更に備え、上記駆動許可/禁止手段は、上記走行用モータの駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止を所定の複数回繰り返すことが可能に構成されており、上記各回の上記走行用モータの駆動許可から駆動禁止までの上記バッテリの残存容量の減少量である上記設定容量が、該駆動許可の回数が多くなるに連れて少なくなる、という構成とした。
上記の構成により、燃料タンク内の燃料残量が第1所定値未満であるとき(空に相当する量又は空に近い量であるとき)において、バッテリの残存容量が第1所定容量にまで減少したとき、走行用モータの駆動が禁止される。これにより、走行用モータは停止した状態になり、車両も停止した状態となる。この結果、乗員は、燃料タンク内の燃料残量及びバッテリの残存容量が少ないことに気付く。第1所定容量を、バッテリの使用下限容量よりも多い容量であって、燃料の補給又はバッテリの外部充電可能な場所まで走行することが可能な量に設定しておけば、乗員が所定操作を行うことで、車両を、燃料の補給又はバッテリの外部充電可能な場所まで走行させることができる。ここで、乗員が燃料の補給及びバッテリの外部充電を行わないで走行し続けていると、やがてバッテリの残存容量が、走行用モータの駆動禁止時から設定容量だけ少なくなり、これにより、走行用モータの駆動が再び禁止される。そして、乗員が再び所定操作を行えば、走行用モータの駆動が再び許可されるが、今回の駆動許可から駆動禁止までのバッテリの使用可能容量(つまり上記設定容量)が、前回の駆動許可から駆動禁止までの使用可能容量よりも少なくなるので、通常は、今回の駆動許可から駆動禁止までの走行可能距離が、前回の駆動許可から駆動禁止までの走行可能距離よりも短くなる。こうして駆動許可の回数が多くなるに連れてバッテリの使用可能容量が少なくなるので、乗員は、十分な距離を走行可能なうちに、燃料の補給又はバッテリの外部充電を行おうとするようになる。
上記ハイブリッド車両の制御装置において、上記駆動許可/禁止手段により上記走行用モータの駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止が上記所定の複数回繰り返された後、上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が、上記第1所定値よりも多い第2所定値以上になったときに、上記エンジンによる駆動により上記ジェネレータを発電させて、該ジェネレータによる発電電力でもって上記バッテリの残存容量を上記第1所定容量よりも多くなるように回復させるバッテリ残存容量回復手段を更に備えている、ことが好ましい。
このことにより、上記走行用モータの駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止を、上記所定の複数回繰り返した後においては、バッテリの残存容量が第1所定容量よりも少なくなっているが、燃料タンクに燃料が十分に補給されると、ジェネレータによる発電電力でもって、バッテリの残存容量を第1所定容量よりも多くなるように回復させるので、この補給された燃料がなくなっても、上記駆動許可及び駆動禁止の上記所定の複数回の繰り返しが可能になり、乗員に対し、バッテリの残存容量が少なくなったことを効果的に報知することができる。
上記ハイブリッド車両の制御装置において、上記バッテリ残存容量検出手段により検出されたバッテリの残存容量が、上記第1所定容量よりも多い第2所定容量以下であるときに、上記車両の乗員が視認可能な表示手段において、上記バッテリの残存容量の表示を0にするか、又は、該バッテリの残存容量が少ない旨の警報表示を行う表示制御手段を更に備えている、ことが好ましい。
このことで、バッテリの残存容量が第1所定容量以下になって走行用モータの駆動が禁止される前に、表示によりバッテリの残存容量が少なくなったことを乗員に報知して、燃料の補給又はバッテリの外部充電を促すことができ、車両が突然停止するのを回避することができる。
以上説明したように、本発明のハイブリッド車両の制御装置によると、乗員に対し、バッテリの残存容量が少なくなったことを効果的に報知することができ、乗員が燃料の補給又はバッテリの外部充電を早期に行うことができるようになる。
本発明の実施形態に係る制御装置が搭載されたハイブリッド車両を示す概略構成図である。 図1に示すハイブリッド車両のエンジン及び制御システムを示す図である。 走行モード切換えマップを示す図である。 緊急モードにおいて、緊急モードでの走行開始からの走行距離とバッテリの残存容量との関係の一例を示すグラフである。 コントロールユニットによる処理動作の一部を示すフローチャートである。 コントロールユニットによる処理動作の残りを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置が搭載されたハイブリッド車両1(以下、単に車両1という)を示す。この車両1は、所謂シリーズ式のハイブリッド車両であって、エンジン10と、該エンジン10の出力軸(後述のエキセントリックシャフト13)に連結されていて、エンジン10を駆動して始動させかつ該始動後のエンジン10により駆動されて発電するモータジェネレータ20と、このモータジェネレータ20によって発電された電力が蓄電(充電)される高電圧・大容量のバッテリ30と、エンジン10に駆動されることによるモータジェネレータ20の発電電力及びバッテリ30の蓄電電力(放電電力)の少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータ40とを備えている。
モータジェネレータ20、バッテリ30及び走行用モータ40の間には、インバータ50が設けられている。このインバータ50を介して、モータジェネレータ20の発電電力が、バッテリ30及び/又は走行用モータ40に供給されるとともに、バッテリ30からの放電電力が、モータジェネレータ20及び/又は走行用モータ40に供給される。
走行用モータ40は、モータジェネレータ20の発電電力及びバッテリ30からの放電電力の少なくとも一方が供給されることにより駆動される。この走行用モータ40の駆動力が、デファレンシャル装置60を介して、駆動輪としての左右の前輪61に伝達され、これにより、車両1が走行する。尚、走行用モータ40は、車両1の減速時には、ジェネレータとして作動して、その発電した電力がバッテリ30に充電される。また、バッテリ30は、車両1の外部の電源による外部充電が可能である。
エンジン10は、モータジェネレータ20による発電用にのみ使用される。エンジン10は、本実施形態では、水素タンク70(燃料タンク)に貯留されている水素ガスが、燃料として供給される水素エンジンである。
図2に示すように、エンジン10は、ツインロータ式(2気筒)のロータリピストンエンジンであって、2つの繭状のロータハウジング11内(気筒内)に形成されるロータ収容室11aに、概略三角形状のロータ12がそれぞれ収容されて構成されている。2つのロータハウジング11は、3つのサイドハウジング(図示せず)の間に挟み込むようにして該サイドハウジングと一体化されてなり、各ロータハウジング11とその両側のサイドハウジングとで各ロータ収容室11aが形成される。尚、図2では、2つのロータハウジング11(2つの気筒)を展開した状態で図示しており、2つのロータハウジング11内の中央部にそれぞれ描いているエキセントリックシャフト13は、同じものである。
上記各ロータ12は、その三角形の各頂部に図示しないアペックスシールを有し、これらアペックスシールがロータハウジング11のトロコイド内周面に摺接しており、このことで、各ロータ12により各ロータ収容室11a(各気筒内)に3つの作動室(燃焼室に相当)が画成される。そして、各ロータ12は、該ロータ12の3つのアペックスシールが各々ロータハウジング11のトロコイド内周面に当接した状態でエキセントリックシャフト13の周りを自転しながら、該エキセントリックシャフト13の軸心の周りに公転するようになっている。ロータ12が1回転する間に、該ロータ12の各頂部間にそれぞれ形成された作動室が周方向に移動しながら、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の各行程を行い、これにより発生する回転力がロータ12を介して出力軸としてのエキセントリックシャフト13から出力される。
上記各ロータ収容室11aには、吸気行程にある作動室に連通するように吸気通路14が連通しているとともに、排気行程にある作動室に連通するように排気通路15が連通している。吸気通路14は、上流側では1つであるが、下流側では、2つの分岐路に分岐してそれぞれ上記各ロータ収容室11aに連通している。吸気通路14の上記分岐部よりも上流側には、ステッピングモータ等のスロットル弁アクチュエータ90により駆動されて吸気通路14の断面積(弁開度)を調節するスロットル弁16が配設されている。吸気通路14の上記分岐部よりも下流側の各分岐路には、上記水素タンク70から供給された水素を吸気通路14内に噴射する予混合用インジェクタ17が配設されている。この予混合用インジェクタ17により噴射された水素は空気と混合された状態(予混合状態)で、吸気行程にある作動室に供給される。
上記排気通路15は、上流側では、各ロータ収容室11にそれぞれ連通するように2つ設けられているが、下流側では、1つに合流されている。この排気通路15の該合流部よりも下流側には、排気ガスを浄化するための排気ガス浄化触媒80が配設されている。この排気ガス浄化触媒80は、本実施形態では、NOx吸蔵還元触媒とされている。尚、図2において吸気通路14及び排気通路15に図示した矢印は、吸気及び排気の流れを示している。
上記各ロータハウジング11(各気筒)には、上記水素タンク70から供給された水素をロータ収容室11内(気筒内)に直接噴射する直噴用インジェクタ18と、上記予混合用インジェクタ17又は直噴用インジェクタ18より噴射された水素の点火を行う点火プラグ19とが設けられている。
予混合用インジェクタ17は、後述のエンジン水温センサ106により検出されたエンジン冷却水の温度(エンジン水温)が所定温度よりも低いときに作動する。一方、直噴用インジェクタ18は、上記エンジン水温が上記所定温度以上であるときに作動する。これは、上記エンジン水温が上記所定温度よりも低いときには、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結してロータハウジング11のトロコイド内周面に付着し、その付着した氷がロータ12のアペックスシールによって直噴用インジェクタ18の噴口内に掻き込まれて直噴用インジェクタ18からの燃料噴射に支障が生じるからである。上記エンジン水温が上記所定温度以上になれば、直噴用インジェクタ18の噴口内の氷が溶けるとともに、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結することもないので、空気の充填率を高めて高トルクが得られるように直噴用インジェクタ18から水素を噴射する。
ここで、エンジン10の始動時においては、その前のエンジン停止直前のエンジン水温が、通常は、上記所定温度以上であり、そのエンジン停止直前に発生した水蒸気は蒸発しているので、始動時における上記エンジン水温が上記所定温度よりも低くても、直噴用インジェクタ18の噴口内に氷が存在する可能性は低い。そこで、エンジン10の始動性を高めるべく、直噴用インジェクタ18から水素を噴射する。そして、エンジン10の始動後においても、上記エンジン水温が上記所定温度よりも低い場合には、直噴用インジェクタ18から予混合用インジェクタ17に切り換えることになる。
尚、本実施形態では、予混合用インジェクタ17は各分岐路において1つしか設けられていないが、直噴用インジェクタ18は、各ロータハウジング11において、エキセントリックシャフト13の軸方向(図2の紙面に垂直な方向)に2つ並んで配設されている(図2では、1つしか見えていない)。
車両1には、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧を検出するバッテリ電流・電圧センサ101と、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102と、車両1の車速を検出する車速センサ103と、エキセントリックシャフト13に設けられ、エキセントリックシャフト13の回転角度位置を検出する回転角センサ104(エンジン10の回転数を検出するエンジン回転数センサを兼ねる)と、エンジン10の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ105と、ロータハウジング11の内部に形成されたウォータジャケット(図示せず)に臨んで該ウォータジャケット内を流れる冷却水の温度(エンジン水温)を検出するエンジン水温センサ106と、水素タンク70内の圧力(つまり水素タンク70内の水素残量)を検出するタンク圧力センサ107と、車両1の乗員(ドライバ)により操作されるイグニッションスイッチ110と、車両1の乗員により操作される走行モード切換スイッチ111と、エンジン10の作動制御や、インバータ50の作動制御(つまりモータジェネレータ20及び走行用モータ40の作動制御)等を行うコントロールユニット100とが設けられている。
コントロールユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。コントロールユニット100には、バッテリ電流・電圧センサ101、アクセル開度センサ102、車速センサ103、回転角センサ104、空燃比センサ105、エンジン水温センサ106、タンク圧力センサ107、イグニッションスイッチ110、走行モード切換スイッチ111等からの各種信号が入力されるようになっている。
そして、コントロールユニット100は、イグニッションスイッチ110がON状態にあるとき、上記入力信号に基づいて、スロットル弁アクチュエータ90、予混合用インジェクタ17、直噴用インジェクタ18、点火プラグ19、インバータ50、及び、車両1のインストルメントパネルにおいて車両1の乗員(ドライバ)が視認可能に設けられた表示パネル55(表示手段)に対して制御信号を出力する。尚、表示パネル55は、コントロールユニット100の中の特に表示制御部100d(表示制御手段)によって制御される。
コントロールユニット100は、インバータ50を制御することにより、モータジェネレータ20の作動状態を、バッテリ30からの電力供給によりエンジン10を駆動する駆動状態と、エンジン10による駆動により発電して該発電電力をバッテリ30や走行用モータ40に供給する発電状態とに切り換えることが可能になっている。そして、コントロールユニット100は、エンジン10の始動時には、モータジェネレータ20の作動状態を上記駆動状態としてエンジン10を始動し、エンジン10の始動後には、上記発電状態に切り換える。
また、コントロールユニット100は、バッテリ電流・電圧センサ101により検出された、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧に基づいて、バッテリ30の残存容量(SOC)を検出する。このことで、バッテリ電流・電圧センサ101及びコントロールユニット100は、バッテリ30の残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段を構成することになる。また、タンク圧力センサ107は、燃料タンク内の燃料残量(水素タンク70内の水素残量)を検出する燃料残量検出手段を構成することになる。
走行用モータ40は、コントロールユニット100の中の特にモータ駆動制御部100a(モータ駆動制御手段)によって駆動制御される。走行制御部100aは、インバータ50を制御することにより、走行用モータ40の駆動を、バッテリ30からの放電電力のみでもって行う態様と、モータジェネレータ20からの発電電力のみでもって行う態様と、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力でもって行う態様とに切換え可能に構成されている。
さらに、コントロールユニット100は、上記検出されたバッテリ30の残存容量及び水素タンク70内の水素残量に基づいて、図3に示す走行モード切換えマップのように、走行モード切換えを行う。
具体的には、走行モードとしては、エンジン10を停止した状態で、バッテリ30からの放電電力のみでもって走行用モータ40を駆動させるEVモードと、エンジン10の駆動によるモータジェネレータ20からの発電電力のみでもって走行用モータ40を駆動させる水素モードと、乗員が走行モード切換スイッチ111によりEVモードと水素モードとを自由に選択して切り換えることが可能な選択モードとがある。
コントロールユニット100は、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満でありかつバッテリ30の残存容量が所定容量C1以上であるときには、走行モードをEVモードとする。これにより、モータ駆動制御部100aは、バッテリ30からの放電電力のみでもって走行用モータ40を駆動させる。上記第1所定値V1は、水素タンク70内の水素残量が空に相当する量又は空に近い量である。表示制御部100dは、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるときには、上記表示パネル55において、水素残量が空であるか又は空に近い旨の警報表示を行う。
また、コントロールユニット100は、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満でありかつバッテリ30の残存容量が所定容量C1未満であるときにも、走行モードをEVモードとする。これにより、モータ駆動制御部100aは、バッテリ30からの放電電力のみでもって走行用モータ40を駆動させる。但し、このときには、後に詳細に説明するように、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動が禁止される場合があり、このときのモードを、特に緊急モードという。
コントロールユニット100は、水素タンク70内の水素残量が上記第1所定値V1以上でかつバッテリ30の残存容量が所定容量C1未満であるときには、走行モードを水素モードとする。これにより、モータ駆動制御部100aは、モータジェネレータ20からの発電電力のみでもって走行用モータ40を駆動させる。
一方、水素タンク70内の水素残量が上記第1所定値V1以上でかつバッテリ30の残存容量が所定容量C1以上であるときには、走行モードを選択モードとする。この選択モードにおいてEVモードが選択されているときには、モータ駆動制御部100aは、基本的には、バッテリ30からの放電電力でもって走行用モータ40を駆動させるが、バッテリ30の残存容量が所定容量C1にまで減少すると、この所定容量C1を維持するべく、モータジェネレータ20からの発電電力でもって走行用モータ40を駆動させる。表示制御部100dは、バッテリ30の残存容量が所定容量C1になると、後に説明する緊急モード時と同様に、表示パネル55において、バッテリ30の残存容量が少ない旨の警報表示を行う(後述の警報ランプを点灯させる)。
選択モードのEVモードにおいて、燃料(水素)の補給又は車両1の外部の電源によるバッテリの外部充電がなされないで走行し続けると、バッテリ30の残存容量が所定容量C1に維持されながら、水素タンク70内の水素残量が減少していき、やがて水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満となる。この結果、走行モードが、エンジン10を全く使用しないEVモードとなり、この時点で、既にバッテリ30の残存容量が所定容量C1であるので、その後直ぐに走行モードが緊急モードとなる。
選択モードにおいて水素モードが選択されているときは、モータ駆動制御部100aは、基本的には、モータジェネレータ20からの発電電力でもって走行用モータ40を駆動させるが、バッテリ30の残存容量が、使用上限容量と所定容量C1との中間の一定容量に調整するべく、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力でもって走行用モータ40を駆動させる場合がある。また、モータジェネレータ20からの発電電力のみでは走行用モータ40の出力パワーが不足するときにも、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力でもって走行用モータ40を駆動させる。
選択モードの水素モードにおいて、燃料の補給又は車両1の外部の電源によるバッテリの外部充電がなされないで走行し続けると、バッテリ30の残存容量が上記一定容量に維持されながら、水素タンク70内の水素残量が減少していき、やがて水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満となる。この結果、走行モードが、エンジン10を全く使用しないEVモードとなり、さらに走行し続けると、バッテリ30の残存容量が所定容量C1未満となって、走行モードが緊急モードとなる。
水素タンク70内の水素残量が上記第1所定値V1以上でかつバッテリ30の残存容量が所定容量C1未満であるときの水素モードとなるのは、緊急モードとなった後に、燃料が補給された場合である。
コントロールユニット100は、上記緊急モードにおいて、バッテリ30の残存容量によって、以下のように動作する。
すなわち、上記緊急モードにおいて、バッテリ30からの放電電力のみでもって駆動される走行用モータ40による走行を続けると、バッテリ30の残存容量が減少する。そして、バッテリ30の残存容量が所定容量C2(<C1)以下になる(例えば図4に示すように、緊急モードでの走行開始からの走行距離がL1以上になる)と、コントロールユニット100の表示制御部100dが、表示パネル55において、バッテリ30の残存容量が少ない旨の警報表示を行う。本実施形態では、コントロールユニット100は、表示パネル55に設けられた、バッテリ30の残存容量に関する警報ランプを点灯させる。
続いて、表示制御部100dは、バッテリ30の残存容量が所定容量C3(<C2)以下になる(上記走行距離がL2(>L1)以上になる)と、上記警報表示の表示形態を異ならせる。本実施形態では、上記警報ランプを点滅させるとともに、表示パネル55におけるバッテリ30の残存容量の表示を0にする(実際の残存容量は0でない)。
このような警報表示にも関わらず、燃料の補給又は車両1外部の電源によるバッテリ30の外部充電がなされないで走行し続けて、上記走行距離がL3(>L2)になると、バッテリ30の残存容量が所定容量C4(<C3)にまで減少する。
ここで、コントロールユニット100には、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を許可したり禁止したりする駆動許可/禁止部100b(駆動許可/禁止手段)が設けられている。この駆動許可/禁止部100bは、上記緊急モードにおいて、バッテリ30の残存容量が所定容量C4にまで減少したときに、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を禁止する。つまり、走行用モータ40を強制的に停止した状態にする。これにより、たとえ車両1が走行していたとしても、停止することになる。この結果、乗員は、表示パネル55における表示を確認することで、水素タンク70内の燃料残量及びバッテリ30の残存容量が少ないことに気付く。
駆動許可/禁止部100bは、走行用モータ40の駆動の禁止後、車両1の乗員が、所定操作を行うと、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を許可する。この所定操作は、本実施形態では、イグニッションスイッチ110をONからOFFにした後に再びONにする操作である。この所定操作により、乗員がアクセルペダルを踏み込めば、走行用モータ40による走行を開始することができる。所定容量C4は、使用下限容量よりも多くて、燃料の補給又はバッテリ30の外部充電可能な場所まで走行することが可能な容量である。この結果、車両1が停止しても、乗員は、所定操作により、車両1を、燃料の補給又はバッテリ30の外部充電可能な場所まで走行させることができる。
駆動許可/禁止部100bは、上記走行用モータ40の駆動許可後に、バッテリ30の残存容量が、予め設定された設定容量だけ減少したときには、該走行用モータ40の駆動を再び禁止する。すなわち、上記駆動許可によって走行用モータ40による走行を開始して、燃料の補給又はバッテリ30の外部充電がなされないで走行し続けると、バッテリ30の残存容量が、所定容量C4から設定容量Caだけ減少して所定容量C5(<C4)になる。コントロールユニット100は、上記駆動許可後に、所定容量C5にまで減少する(当該駆動許可から距離Laだけ走行して上記走行距離がL4になる)と、走行用モータ40の駆動を禁止する。
駆動許可/禁止部100bは、上記走行用モータ40の駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止を所定の複数回(本実施形態では、2回)繰り返すことが可能に構成されている。これにより、バッテリ30の残存容量が所定容量C5にまで減少して走行用モータ40の駆動が禁止されても、該駆動禁止後、乗員が上記所定操作を行うと、上記走行用モータ40の駆動が再び許可されて、アクセルペダルを踏み込めば、走行用モータ40による走行を開始することができる。但し、2回目の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の残存容量の減少量である設定容量Cbは、1回目の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の残存容量の減少量である設定容量Caよりも少ない。すなわち、上記各回の上記走行用モータ40の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の残存容量の減少量である上記設定容量は、該駆動許可の回数が多くなるに連れて少なくなる。したがって、2回目の駆動許可から駆動禁止までの走行可能距離Lb(=L5−L4)が、1回目の駆動許可から駆動禁止までの走行可能距離La(=L4−L3)よりも短くなる。
駆動許可/禁止部100bは、上記2回目の駆動許可後に、バッテリ30の残存容量が所定容量C6(=C5−Cb)にまで減少する(当該駆動許可から距離Laだけ走行して上記走行距離がL4になる)と、走行用モータ40の駆動を禁止する。
本実施形態では、所定容量C6は、予め決められた使用下限容量と同じに設定している。このため、2回目の駆動許可後に走行用モータ40の駆動が禁止となった場合には、該駆動禁止後に上記所定操作を行っても、走行用モータ40の駆動は許可されない。尚、所定容量C6を使用下限容量よりも多い容量にすることも可能である。この場合も、上記所定操作を行っても走行用モータ40の駆動を許可しないようにしてもよく、3回目の駆動許可を行って、バッテリ30の残存容量が上記使用下限容量になったとき、走行用モータ40の駆動を禁止するようにしてもよい。3回目の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の残存容量の減少量は、2回目の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の残存容量の減少量である設定容量Cbよりも少なくする。
本実施形態では、所定容量C4が、本発明の第1所定容量に相当し、所定容量C2又はC3が、本発明の第2所定容量に相当する。
走行用モータ40の駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止が上記所定の複数回(2回)繰り返されて、バッテリ30の残存容量が所定容量C6になった後は、燃料を補給するか、又は、バッテリ30を外部充電する以外には、車両1を走行させる方法はない。
コントロールユニット100には、駆動許可/禁止部100bにより走行用モータ40の駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止が上記所定の複数回繰り返された後(バッテリ30の残存容量が所定容量C6になった後)、水素タンク70内の水素残量が、上記第1所定値よりも多い第2所定値V2以上になったときに、エンジン10による駆動によりモータジェネレータ20を発電させて、モータジェネレータ20による発電電力でもってバッテリ30の残存容量を所定容量C4(上記第1所定容量)よりも多くなるように回復させるバッテリ残存容量回復部100c(バッテリ残存容量回復手段)が更に設けられている。上記第2所定値は、バッテリ30の残存容量を所定容量C4よりも多くすることが可能な水素量であって、燃料が補給される場合、通常、上記第2所定値以上になるような水素量であることが好ましい。
上記コントロールユニット100による処理動作について、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS1で、各種信号を読み込み、次のステップS2で、バッテリ30の残存容量(SOC)が所定容量C1以上であるか否かを判定する。このステップS2の判定がYESであるときには、ステップS3に進む一方、ステップS2の判定がNOであるときには、ステップS6に進む。
上記ステップS3では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS3の判定がYESであるときには、ステップS4に進んで、走行モードをEVモードとし、しかる後にリターンする一方、ステップS3の判定がNOであるときには、ステップS5に進んで、走行モードを選択モードとし、しかる後にリターンする。モータ駆動制御部100bは、上記走行モードに従って走行用モータ40を駆動させることになる。尚、本フローチャートでは省略しているが、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるときには、表示制御部100dが、表示パネル55において、水素残量が空であるか又は空に近い旨の警報表示を行うことになる。
上記ステップS2の判定がNOであるときに進むステップS6では、SOCが所定容量C2を超えかつ所定容量C1未満であるか否かを判定する。このステップS6の判定がYESであるときには、ステップS7に進む一方、ステップS6の判定がNOであるときには、ステップS10に進む。
上記ステップS7では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS7の判定がYESであるときには、ステップS8に進んで、走行モードを緊急モードとし、しかる後にリターンする一方、ステップS7の判定がNOであるときには、ステップS9に進んで、走行モードを水素モードとし、しかる後にリターンする。
上記ステップS6の判定がNOであるときに進むステップS10では、SOCが所定容量C3を超えかつ所定容量C2以下であるか否かを判定する。このステップS10の判定がYESであるときには、ステップS11に進む一方、ステップS10の判定がNOであるときには、ステップS15に進む。
上記ステップS11では、表示制御部100dが、表示パネル55の警報ランプを点灯させ、次のステップS12では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS12の判定がYESであるときには、ステップS13に進んで、走行モードを緊急モードとし、しかる後にリターンする一方、ステップS12の判定がNOであるときには、ステップS14に進んで、走行モードを水素モードとし、しかる後にリターンする。
上記ステップS10の判定がNOであるときに進むステップS15では、SOCが所定容量C4を超えかつ所定容量C3以下であるか否かを判定する。このステップS15の判定がYESであるときには、ステップS16に進む一方、ステップS15の判定がNOであるときには、ステップS20に進む。
上記ステップS16では、表示制御部100dが、表示パネル55において、警報ランプを点滅させるとともに、バッテリ30の残存容量の表示を0にし、次のステップS17では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS17の判定がYESであるときには、ステップS18に進んで、走行モードを緊急モードとし、しかる後にリターンする一方、ステップS17の判定がNOであるときには、ステップS19に進んで、走行モードを水素モードとし、しかる後にリターンする。
上記ステップS15の判定がNOであるときに進むステップS20では、SOCが所定容量C5を超えかつ所定容量C4以下であるか否かを判定する。このステップS20の判定がYESであるときには、ステップS21に進む一方、ステップS20の判定がNOであるときには、ステップS29に進む。
上記ステップS21では、表示制御部100dが、表示パネル55において、警報ランプを点滅させるとともに、バッテリ30の残存容量の表示を0にし、次のステップS22では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS22の判定がYESであるときには、ステップS23に進んで、走行モードを緊急モードとし、次のステップS24で、SOCが所定容量C5を超えかつ所定容量C4以下となってから、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動が禁止されたか否かを判定する。
上記ステップS24の判定がYESであるときには、そのままリターンする一方、ステップS24の判定がNOであるときには、ステップS25に進んで、駆動許可/禁止部100bが、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を禁止する。次のステップS26では、所定操作(イグニッションスイッチ110をONからOFFにした後に再びONにする操作)が有るか否かを判定し、このステップS27の判定がNOであるときには、上記ステップS25に戻って、上記駆動禁止を継続する一方、ステップS26の判定がYESであるときには、ステップS27に進んで、駆動許可/禁止部100bが、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を許可し、しかる後にリターンする。
上記ステップS22の判定がNOであるときには、ステップS28に進んで、走行モードを水素モードとし、しかる後にリターンする。
上記ステップS20の判定がNOであるときに進むステップS29では、SOCが所定容量C6を超えかつ所定容量C5以下であるか否かを判定する。このステップS29の判定がYESであるときには、ステップS30に進む一方、ステップS29の判定がNOであるときには、ステップS38に進む。
上記ステップS30では、表示制御部100dが、表示パネル55において、警報ランプを点滅させるとともに、バッテリ30の残存容量の表示を0にし、次のステップS31では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるか否かを判定する。このステップS31の判定がYESであるときには、ステップS32に進んで、走行モードを緊急モードとし、次のステップS33で、SOCが所定容量C6を超えかつ所定容量C5以下となってから、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動が禁止されたか否かを判定する。
上記ステップS33の判定がYESであるときには、そのままリターンする一方、ステップS33の判定がNOであるときには、ステップS34に進んで、駆動許可/禁止部100bが、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を禁止する。次のステップS35では、所定操作(イグニッションスイッチ110をONからOFFにした後に再びONにする操作)が有るか否かを判定し、このステップS35の判定がNOであるときには、上記ステップS34に戻って、上記駆動禁止を継続する一方、ステップS35の判定がYESであるときには、ステップS36に進んで、駆動許可/禁止部100bが、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を許可し、しかる後にリターンする。
上記ステップS31の判定がNOであるときには、ステップS37に進んで、走行モードを水素モードとし、しかる後にリターンする。
上記ステップS29の判定がNOであるときに進むステップS38では、表示制御部100dが、表示パネル55において、警報ランプを点滅させるとともに、バッテリ30の残存容量の表示を0にし、次のステップS39では、駆動許可/禁止部100bが、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動を禁止し、次のステップS40では、水素タンク70内の水素残量が第2所定値V2以上であるか否かを判定する。
上記ステップS40の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS40の判定がYESであるときには、ステップS41に進んで、エンジン10による駆動によりモータジェネレータ20を発電させて、モータジェネレータ20による発電電力でもってバッテリ30を充電して、バッテリ30の残存容量を所定容量C4よりも多くする。そして、次のステップS42で、走行モードを水素モードとして、しかる後にリターンする。尚、ステップS40での駆動禁止後、SOCが所定容量C6よりも多くなれば、モータ駆動制御部100aによる走行用モータ40の駆動は許可されるようになっている。
したがって、本実施形態では、水素タンク70内の水素残量が第1所定値V1未満であるときにおいて、バッテリ30の残存容量が所定容量C4にまで減少したとき、駆動許可/禁止部100bによって、モータ駆動制御部100aによる走行用モータの駆動が禁止されるので、乗員は、水素タンク70内の水素残量及びバッテリ30の残存容量が少ないことに気付く。そして、乗員が所定操作を行うことで、燃料の補給又はバッテリ30の外部充電可能な場所まで走行することが可能になる。ここで、乗員が燃料の補給及びバッテリ30の外部充電を行わないで走行し続けていると、やがてバッテリ30の残存容量が、走行用モータ40の駆動禁止時から設定容量Caだけ少なくなり、これにより、走行用モータ40の駆動が再び禁止される。そして、乗員が再び所定操作を行えば、走行用モータ40の駆動が再び許可されるが、今回の駆動許可から駆動禁止までのバッテリ30の使用可能容量が、前回の駆動許可から駆動禁止までの使用可能容量である設定容量Caよりも少ない設定容量Cbとなるので、乗員は、出来る限り早く、燃料の補給又はバッテリ30の外部充電を行おうとするようになる。したがって、乗員に対し、バッテリ30の残存容量が少なくなったことを効果的に報知することができ、乗員が燃料の補給又はバッテリ30の外部充電を早期に行うことができるようになる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、エンジン10を、水素を燃料とするロータリピストンエンジンとしたが、往復動型エンジンであってもよく、水素以外の燃料(例えばガソリン)用いるエンジンであってもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、エンジンと、該エンジンにより駆動されて発電するジェネレータと、該ジェネレータによる発電電力を蓄電するバッテリと、該バッテリの蓄電電力及び上記ジェネレータによる発電電力のうちの少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータとを備えたハイブリッド車両の制御装置に有用である。
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
20 モータジェネレータ
30 バッテリ
40 走行用モータ
55 表示パネル(表示手段)
100 コントロールユニット(バッテリ残存容量検出手段)
100a モータ駆動制御部(モータ駆動制御手段)
100b 駆動許可/禁止部(駆動許可/禁止手段)
100c バッテリ残存容量回復部(バッテリ残存容量回復手段)
100d 表示制御部(表示制御手段)
101 バッテリ電流・電圧センサ(バッテリ残存容量検出手段)
107 タンク圧力センサ(燃料残量検出手段)

Claims (3)

  1. 燃料タンクから燃料が供給されるエンジンと、該エンジンにより駆動されて発電するジェネレータと、該ジェネレータによる発電電力を蓄電するバッテリと、該バッテリの蓄電電力及び上記ジェネレータによる発電電力のうちの少なくとも一方の電力で駆動される走行用モータと、上記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段と、上記燃料タンク内の燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、該燃料残量検出手段により検出された燃料残量が第1所定値未満であるときには、上記バッテリの蓄電電力のみで上記走行用モータを駆動させるモータ駆動制御手段とを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    上記第1所定値は、上記燃料タンク内の燃料残量が空に相当する量又は空に近い量であり、
    上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が上記第1所定値未満であるときには、上記エンジンが停止しており、
    上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が上記第1所定値未満であるときにおいて、上記バッテリ残存容量検出手段により検出されたバッテリの残存容量が第1所定容量にまで減少したときに、上記モータ駆動制御手段による上記走行用モータの駆動を禁止して上記車両を強制的に停止させ、該走行用モータの駆動禁止後に、上記車両の乗員による所定操作により、該モータ駆動制御手段による該走行用モータの駆動を許可し、該走行用モータの駆動許可後に、上記バッテリの残存容量が、予め設定された設定容量だけ減少したときに、該走行用モータの駆動を禁止して上記車両を強制的に停止させる駆動許可/禁止手段を更に備え、
    上記駆動許可/禁止手段は、上記走行用モータの駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止を所定の複数回繰り返すことが可能に構成されており、
    上記各回の上記走行用モータの駆動許可から駆動禁止までの上記バッテリの残存容量の減少量である上記設定容量が、該駆動許可の回数が多くなるに連れて少なくなることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    上記駆動許可/禁止手段により上記走行用モータの駆動許可及び該駆動許可後の駆動禁止が上記所定の複数回繰り返された後、上記燃料残量検出手段により検出された燃料残量が、上記第1所定値よりも多い第2所定値以上になったときに、上記エンジンによる駆動により上記ジェネレータを発電させて、該ジェネレータによる発電電力でもって上記バッテリの残存容量を上記第1所定容量よりも多くなるように回復させるバッテリ残存容量回復手段を更に備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    上記バッテリ残存容量検出手段により検出されたバッテリの残存容量が、上記第1所定容量よりも多い第2所定容量以下であるときに、上記車両の乗員が視認可能な表示手段において、上記バッテリの残存容量の表示を0にするか、又は、該バッテリの残存容量が少ない旨の警報表示を行う表示制御手段を更に備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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