JP5961470B2 - コンクリートの打継施工方法 - Google Patents
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本発明の打継施工方法は、既存構造体の上に新設コンクリートを打継ぐコンクリートの打継施工方法であって、既存構造体の上面に、オキシカルボン酸系または有機カルボン酸系の遅延剤である超遅延剤をストライプ状に塗布する超遅延剤塗布工程と、超遅延剤の塗布部分の上に新設コンクリートを打設する新設コンクリート打設工程と、を備えることを特徴とする。
図1に示すように、本実施形態のコンクリートの打継施工方法は、既設のコンクリート構造物(既存構造体)11の上に新設コンクリート19を打継いで新設コンクリート体21を施工する方法である。本実施形態のコンクリートの打継施工方法は、以下に説明する型枠設置工程と、遅延層設置工程と、新設コンクリート打設工程と、型枠撤去工程と、遅延硬化層硬化工程と、を備えている。
図1(a)に示すように、既設コンクリート構造物11上で新設コンクリート体21(例えば、柱や壁体等)の設置予定位置Aには、新設コンクリート体21に埋設される鉄筋13が上面11aから突出するように予め設けられている。この鉄筋13を囲んで既設コンクリート構造物11の上面11aに型枠15を設置する。
続いて、型枠15内に超遅延コンクリート又は超遅延モルタルを投入し、所定の厚さの遅延硬化層17を形成する。この場合、投入する超遅延コンクリート又は超遅延モルタルは超遅延剤を含んでおり、遅延硬化層17は新設コンクリート19よりも遅く硬化する。超遅延剤としては、例えば、オキシカルボン酸系または有機カルボン酸系の遅延剤などを用いることができる。また、遅延硬化層17の厚さは、建造予定の新設コンクリート体21と遅延硬化層17とを合わせた全体の厚さ(高さ)の5%以下とすることが好ましい。
粉体(セメントを含む)…600kg/m3
水 …175kg/m3
細骨材 …740kg/m3
粗骨材 …789kg/m3
超遅延剤 …12kg/m3
セメント …656kg/m3
水 …295kg/m3
細骨材 …1312kg/m3
超遅延剤 …13.12kg/m3
続いて、図1(b)に示すように、遅延硬化層17の上から型枠15内に新設コンクリート19を打設する。新設コンクリート19は、超遅延剤等を含まない通常のコンクリートであるので、遅延硬化層17よりも早く硬化し、最終的には新設コンクリート体21となる。
その後、図1(c)に示すように、型枠15を撤去し、新設コンクリート体21の側面と、遅延硬化層17の側面と、を外部に露出させる。
その後、遅延硬化層17の側面を養生するために保水材25を設置する。保水材25としては、コンクリート保水養生テープ、又は水膨張性止水材等を用いることができる。そして、所定期間静置して遅延硬化層17を硬化させることで、本実施形態の打継施工方法による構造物が完成する。このように、遅延硬化層17を保水材25で覆った状態で遅延硬化層硬化工程を行うことにより、遅延硬化層17の硬化過程における乾燥を低減することができ、その結果、所望の硬化遅延作用を確実に得ることができる。
〔第2実施形態〕
続いて、図3を参照しながら、本発明の打継施工方法の第2実施形態について説明する。図3に示すように、本実施形態のコンクリートの打継施工方法は、既設のコンクリート構造物(既存構造体)11の上に新設コンクリート19を打継いで新設コンクリート体21を施工する方法である。
図3(a)に示すように、既設コンクリート構造物11の上面11aで新設コンクリート体21の設置予定位置Aに、超遅延剤を塗布し、超遅延剤塗布層71を形成する。超遅延剤としては、例えば、オキシカルボン酸系または有機カルボン酸系の遅延剤などを用いることができる。
続いて、超遅延剤塗布層71を囲んで既設コンクリート構造物11の上面11aに型枠15を設置する。次に、超遅延剤塗布層(塗布部分)71の上から型枠15内に新設コンクリート19を打設する。なお、型枠15は、超遅延剤塗布層71から僅かに隙間をあけた外側の位置に設置される。新設コンクリート19は、超遅延剤等を含まない通常のコンクリートである。ここでは、新設コンクリート19の下端部には、超遅延剤塗布層71に接触することで、ある程度の量の超遅延剤が浸透する。そうすると、新設コンクリート19の下端面近傍には、遅く硬化する層が形成される。この層を、以下「遅延硬化層」と称し、符号「73」を付して表す。
Claims (5)
- 既存構造体の上に新設コンクリートを打継ぐコンクリートの打継施工方法であって、
前記既存構造体の上面に、前記新設コンクリート用の型枠を設置する型枠設置工程と、
前記型枠内の底部における前記既存構造体の上面に、前記新設コンクリートよりも遅く硬化する遅延硬化層を設ける遅延硬化層設置工程と、
前記型枠内の前記遅延硬化層の上に前記新設コンクリートを打設する新設コンクリート打設工程と、を備え、
前記遅延硬化層設置工程では、
JIS A 1150に規定されたスランプフロー試験によるスランプフロー値が600〜700mmである軟練りの超遅延コンクリート、又はJIS R 5201に規定されたモルタルフロー試験によるモルタルフロー値が250〜350mmである軟練りの超遅延モルタルを前記型枠内の底部に充填することを特徴とするコンクリートの打継施工方法。 - 前記遅延硬化層設置工程では、
前記遅延硬化層の厚さを、
前記新設コンクリートが硬化してなる新設コンクリート体と遅延硬化層とを合わせた全体の厚さの5%以下とすることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの打継施工方法。 - 前記新設コンクリート打設工程の後、
前記型枠を撤去し、前記新設コンクリートの側面と前記遅延硬化層の側面とを露出させる型枠撤去工程と、
露出した前記遅延硬化層の側面に養生を施して前記遅延硬化層を硬化させる遅延硬化層硬化工程と、を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリートの打継施工方法。 - 既存構造体の上に新設コンクリートを打継ぐコンクリートの打継施工方法であって、
前記既存構造体の上面に、オキシカルボン酸系または有機カルボン酸系の遅延剤である超遅延剤を塗布する超遅延剤塗布工程と、
前記既存構造体の上面の、前記超遅延剤が塗布された領域から隙間をあけた外側の位置に型枠を設置する工程と、
前記型枠内に前記新設コンクリートを打設する新設コンクリート打設工程と、を備えることを特徴とするコンクリートの打継施工方法。 - 既存構造体の上に新設コンクリートを打継ぐコンクリートの打継施工方法であって、
前記既存構造体の上面に、オキシカルボン酸系または有機カルボン酸系の遅延剤である超遅延剤をストライプ状に塗布する超遅延剤塗布工程と、
前記超遅延剤の塗布部分の上に前記新設コンクリートを打設する新設コンクリート打設工程と、を備えることを特徴とするコンクリートの打継施工方法。
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