JP7346861B2 - 目地形成材、セメント組成物及び目地形成方法 - Google Patents

目地形成材、セメント組成物及び目地形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、目地形成材、セメント組成物及び目地形成方法に関する。
コンクリート構造物等のセメント組成物に目地を形成する方法として、目地棒などの目地形成材を取り付けた型枠の内側にセメント組成物を打設し、セメント組成物が硬化した後に型枠と共に目地形成材を除去する方法が知られている。なお、セメント組成物に形成された目地では、目地の内面にひび割れが発生することがあるため、目地の内面に止水処理を施すことがある。このような目地の内面に施す止水処理として、例えば、特許文献1には、突出する部分が止水材(鞘部材8)で覆われた目地形成材(目地部材1)が開示されている。目地形成材をセメント組成物から除去する際に止水材がセメント組成物側に残置されることにより、止水材で覆われた目地の内面に止水処理が施されることになる。
特開2008-38551号公報
ひび割れは、目地の内面の隅部に発生しやすくなる。このため、目地の内面に止水材で覆われていない隅部が存在していると、その部分にひび割れが発生した場合、目地の内面の止水性が損なわれる可能性がある。
本発明は、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制する目地形成材を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、セメント組成物に目地を形成する目地形成材であって、型枠の外側に位置し該型枠に取り付けられた桟木に固定され、前記型枠から見て前記セメント組成物が打設される側に突出し、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物が硬化した後に前記型枠及び前記桟木と共に除去可能であり、前記目地の内面を形成する本体部と、前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置され、前記セメント組成物が硬化した後に前記セメント組成物側に残置される止水材とを有し、前記型枠は、前記目地の設置場所において分割され、前記本体部は、前記桟木固定される固定部と、前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部とを備え、前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されていることを特徴とする目地形成材である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
図1は、本実施形態のセメント組成物1を示す模式断面図である。 図2A及び図2Bは、比較例(第1比較例及び第2比較例)のセメント組成物1の目地7部分を示す模式断面図である。 図3は、型枠30に取り付けられた本実施形態の目地形成材10の斜視図である。 図4は、型枠30に取り付けられた本実施形態の目地形成材10の断面図である。 図5A~図5Cは、第1変形例~第3変形例の目地形成材10の断面図である。 図6は、本実施形態の目地形成方法を示すフロー図である。 図7A~図7Cは、型枠30に本実施形態の目地形成材10を取り付ける様子を示す説明図である。 図8A~図8Cは、セメント組成物1から型枠30及び本実施形態の目地形成材10を除去する様子を示す説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
セメント組成物に目地を形成する目地形成材であって、前記セメント組成物が打設される側に突出するように型枠に取り付けられ、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物が硬化した後に前記型枠と共に除去可能であり、前記目地の内面を形成する本体部と、前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置され、前記セメント組成物が硬化した後に前記セメント組成物側に残置される止水材とを有し、前記本体部は、前記型枠に取り付けられる固定部と、前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部とを備え、前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されていることを特徴とする目地形成材が明らかとなる。このような目地形成材によれば、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
前記突出部の外周面は、前記止水材によって被覆される被覆面と、前記止水材によって被覆されない非被覆面とで構成されることが望ましい。これにより、本体部がセメント組成物から除去される際に、止水材をセメント組成物側に残置させやすくすることができる。
前記突出部は、突出する側の端部に形成される小口面を備え、前記小口面は、前記被覆面であり、前記第1の平面と、前記第2の平面とのうち少なくとも1つの平面において、前記小口面に連続する一部は、前記被覆面であることが望ましい。これにより、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
前記突出部は、突出する側の端部に形成される小口面を備え、前記小口面は、前記被覆面であり、前記第1の平面と、前記第2の平面とは、前記非被覆面であることが望ましい。これにより、セメント組成物にひび割れを誘発させやすくすることができる。
前記止水材は、前記小口面と平行な方向に前記小口面から延び出るように形成される延出部を備えることが望ましい。これにより、本体部がセメント組成物から除去される際に、止水材をセメント組成物側に残置させやすくすることができる。
前記第1の平面と前記第2の平面とは、前記突出方向に対してそれぞれ傾斜することが望ましい。これにより、本体部がセメント組成物から除去される際に、本体部をセメント組成物側から引き抜きやすくすることができる。
前記第1の平面と前記第2の平面とのうち一方の平面は、前記突出方向に対して傾斜し、他方の平面は、前記突出方向に平行であることが望ましい。これにより、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
セメント組成物が打設される側に突出するように型枠に取り付けられ、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物が硬化した後に前記型枠と共に除去可能であり、前記目地の内面を形成する本体部と、前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置され、前記セメント組成物が硬化した後に前記セメント組成物側に残置される止水材とを有する目地形成材によって前記目地が形成されたセメント組成物であって、前記本体部は、前記型枠に取り付けられる固定部と、前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部とを備え、前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されており、前記目地の内面は、前記型枠の内側に前記セメント組成物が打設される際に、前記第1の平面と対向する第1の内面と、前記第2の平面と対向する第2の内面とを有することを特徴とするセメント組成物が明らかとなる。このようなセメント組成物によれば、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
セメント組成物が打設される側に突出するように型枠に取り付けられ、目地の内面を形成する本体部と、前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置される止水材とを有する目地形成材を使用して前記セメント組成物に前記目地を形成する目地形成方法であって、前記本体部は、前記型枠に取り付けられる固定部と、前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部とを備え、前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されており、前記本体部の前記固定部を前記型枠に取り付ける準備工程と、前記セメント組成物を前記型枠の内側に打設するセメント組成物打設工程と、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物を硬化させるセメント組成物硬化工程と、前記セメント組成物が硬化した後に、前記止水材が前記セメント組成物側に残置されるように、前記本体部を前記型枠と共に前記セメント組成物から除去する目地形成材除去工程とを有することを特徴とする目地形成方法が明らかとなる。このような目地形成方法によれば、セメント組成物の目地の内面に止水材で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
前記セメント組成物硬化工程と前記目地形成材除去工程との間に、前記型枠のみを前記セメント組成物から除去する型枠除去工程とを有することが望ましい。これにより、目地の開口部の角欠けを抑制することができる。
===本実施形態===
<セメント組成物1>
・基本構成
図1は、本実施形態のセメント組成物1を示す模式断面図である。なお、図1の下部には、本実施形態のセメント組成物1の目地7部分を拡大して示している。
以下では、図1に示すように、目地7の深さ方向を単に「深さ方向」と呼ぶことがある。また、コンクリート3(セメント組成物1)の表面(目地7の開口部がある面)に水平な方向を単に「表面方向」と呼ぶことがある。図1では、横筋2Bが延びる向きが表面方向である。
セメント組成物1は、コンクリート、モルタル、セメントペースト等、セメントを含む部材である。本実施形態では、セメント組成物1は、鉄筋コンクリート(RC)で建てられた壁などの構造物である。そこで、以下では、セメント組成物1のことを「コンクリート構造物1」と呼ぶことがある。なお、本実施形態のセメント組成物1は、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)等で建てられた構造物であっても良い。また、本実施形態のセメント組成物1は、セメントを含む部材であれば、壁以外の構造物であっても良い。例えば、セメント組成物1は、屋外廊下、ベランダ床部、庇等の構造物であっても良い。
セメント組成物1は、鉄筋2と、コンクリート3と、断面欠損部4と、目地7とを有する。
鉄筋2は、コンクリート3の引張強度を補強する部材である。鉄筋2は、コンクリート3の内部に配設されている。また、鉄筋2は、縦筋2Aと横筋2Bとで構成されている。本実施形態のコンクリート構造物1を表面方向に垂直な方向で見た場合、縦筋2Aと横筋2Bとが格子状に配設されている。本実施形態のコンクリート構造物1を深さ方向で見た場合(すなわち、図1で示すように見た場合)、縦筋2Aと横筋2Bとは、コンクリート3の表面から所定のかぶり厚さが確保された位置に配設されている。
図1に示すように、本実施形態では、断面欠損部4と目地7との間に挟まれる横筋2Bの所定の領域には、防錆処理部37が設けられている。横筋2Bに防錆処理部37が設けられることによって、ひび割れ6(後述)によりコンクリート3に微小な隙間が発生した場合でも、横筋2Bが発錆して劣化することを抑制することができる。これにより、湿気や結露等の水分がコンクリート3のひび割れ6からしみ出した場合や、梁との接合部分等からコンクリート3内部にしみ込んだ水がコンクリート3の表面にしみ出した場合でも、しみだした水に錆を含むことが抑制される。したがって、錆を含む水によりコンクリート3の表面が変色することを抑制し、コンクリート構造物1の美観を損なうことを抑制することができる。本実施形態の防錆処理部37では、目地7の幅(目地7の図1に示す表面方向の長さ)より十分に広い範囲において防錆剤が塗布されている。また、目地7の幅より十分に広い範囲においてステンレス材が巻き付けられても良い。但し、防錆処理部37は、防錆剤やステンレス材以外の他の防錆処理が施されても良い。また、横筋2Bに防錆処理部37が設けられなくても良い。
コンクリート3は、型枠30の内側にコンクリートが打設されることにより形成される部材である。本実施形態のコンクリート3を構成するセメントは、普通ポルトランドセメントを使用することができる。但し、本実施形態のコンクリート3を構成するセメントは、その他の種類のセメントを使用しても良い。なお、後述する図3に示すように、型枠30は、コンクリート3が打設される板材である。
断面欠損部4は、コンクリート構造物1にひび割れを誘発させる部材である。一般的にコンクリート構造物は、セメントの水和熱による温度変化や、乾燥収縮によってひび割れが生じ易い。このため、断面欠損部4をコンクリート3中に設けておくことで、このようなひび割れをコンクリート3の表面の特定箇所(ここでは、目地7)に集中して発生させることができる。つまり、断面欠損部4をコンクリート3中に設けておくことで、このようなひび割れを目地7部分に誘発させることができる。したがって、ひび割れがコンクリート3の表面の至る所にランダムに発生することを抑制し、コンクリート構造物1の美観を損なうことを抑制することができる。
図1に示すように、断面欠損部4は、鉄筋2の間に挟まれるようにコンクリート3中に埋設されている。また、断面欠損部4は、表面方向と深さ方向とに垂直な方向に延在するパイプ状の部材である。断面欠損部4の直径(パイプの外径)は、コンクリート構造物1の厚さ(壁厚)の1/4程度である。なお、断面欠損部4の表面方向の位置と、縦筋2Aの表面方向の位置とが一致しないように断面欠損部4が配置されている。本実施形態のコンクリート構造物1では、断面欠損部4と、コンクリート3の両方の表面に形成された目地7とが、深さ方向に並ぶように配置されている。これにより、目地7同士の間のコンクリート3の厚さが断面欠損部4によって薄くなるように設けられている。
本実施形態において、断面欠損部4は、材料として塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)が使用されている。この塩化ビニル樹脂は界面付着がほとんどなく、コンクリート3との接合強度が低い。このため、温度変化や乾燥収縮によってコンクリート構造物1のコンクリート3に引張応力が発生した場合に、断面欠損部4に応力が作用することを抑制することができる。そして、コンクリート3の厚さが薄くなった目地7同士の間に応力が集中するため、この部分にひび割れ6(図1参照)が発生する。つまり、コンクリート3の厚さが薄くなった目地7同士の間にひび割れ6を誘発させることができる。但し、界面付着がほとんどない材料であれば、断面欠損部4の材料として塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)を使用せず、他の材料を使用しても良い。また、断面欠損部4が設けられなくても良い。
図1に示すように、断面欠損部4の内部には、充填部材5が充填されている。充填部材5の材料としては、無収縮モルタルが使用されている。これにより、コンクリート構造物1の必要強度を確保することができる。但し、充填部材5の材料として無収縮モルタルを使用せず、他の材料を使用しても良い。また、断面欠損部4の内部に充填部材5が充填されなくても良い。
目地7は、コンクリート3の表面においてひび割れ6を集中させる部位である。図1に示すように、本実施形態では、目地7はコンクリート3の両方の表面に設けられている。
・詳細構成
図1の下部には、本実施形態のセメント組成物1の目地7部分を拡大して示している。本実施形態では、目地7の内面は、第1の内面8と、第2の内面9と、隅部36とを有する。第1の内面8と、第2の内面9とは、それぞれ平面で形成されている。すなわち、第1の内面8上にも、第2の内面9上にも、隅部が形成されていない。言い換えれば、第1の内面8と、第2の内面9とは、凹んだ部分を備えていない。
隅部36は、目地7の内面において凹んだ部位である。本実施形態では、隅部36は、目地7の内面の深さ方向におけるコンクリート3内部側の端部(以下、「目地底」と呼ぶことがある)に位置する。第1の内面8の目地底側と、第2の内面9の目地底側とは、隅部36を介して接続されている。なお、発明者らは、ひび割れは目地の内面において凹んだ部位に形成される可能性が高いとの知見を得ている。したがって、コンクリート3に発生するひび割れ6は、目地7の隅部36に集中して発生しやすくなる。
なお、目地7には、止水材12が設けられている。止水材12は、コンクリート3内部から水分がしみ出すことを防止する止水部材である。また、止水材12は、コンクリート3内部に水分が入り込むことを防止する止水部材であってもよい。図1の下部に示すように、止水材12は、ひび割れ6を誘発させる目地7部分(すなわち、隅部36)に設けられているので、ひび割れ6が外部に露出することを抑制することができる。また、コンクリート構造物1が外壁である場合には、このひび割れ6からコンクリート3内部に雨水等が入り込むことを抑制することができる。コンクリート構造物1が内壁である場合には、湿気や結露等による水分がひび割れ6を伝ってしみ出すことを抑制して壁面の美観を保つことができる。
止水材12の材料としては、非加硫ブチルゴムが使用されている。非加硫ブチルゴムの特性により、生コンクリートと化学的に反応接着して確実に接合され、コンクリート3が温度変化や乾燥よって収縮しても、その弾性によってコンクリート3に伴って変形し剥がれることなく、発生するひび割れ6を確実に塞ぎ止水することができる。但し、止水材12の材料として非加硫ブチルゴムを使用せず、他の材料を使用しても良い。
止水材12は、目地7の目地底(隅部36)を挟むように形成されている。仮に止水材12が目地底(隅部36)を挟むように形成されるのではなく、止水材12が単に目地底(隅部36)に充填される場合、止水材12による止水性能を確保するために、目地底(隅部36)の幅(表面方向の大きさ)をある程度確保する必要がある。しかし、本実施形態では、止水材12が目地底(隅部36)を挟むように形成されているので、目地底の幅を小さくすることができる。したがって、第1の内面8と第2の内面9との間の距離も小さくすることができる。すなわち、目地7の開口部の表面方向の大きさ(以下、「目地幅」と呼ぶことがある)を小さくすることができる。
本実施形態では、目地7の目地幅は、6mm程度とすることができる。一方、従来では、20mm程度の目地幅の目地が使用されていた。このため、従来の目地と比べると、本実施形態の目地7は細く形成されているため、目立たず、意匠性の高いコンクリート3の壁面を形成することができる。なお、このような細い目地幅の目地7でも、目地7の内面において凹んだ部位である隅部36が形成されているので、ひび割れ誘発性能は従来と同等かそれ以上である。
また、止水材12が目地底(隅部36)を挟むように形成されていることで、止水材12が単に目地底(隅部36)に充填される場合と比べて、ひび割れ6を誘発させる目地7部分(隅部36)を確実に塞ぎ止水することができる。
・比較例
図2A及び図2Bは、比較例(第1比較例及び第2比較例)のセメント組成物1の目地7部分を示す模式断面図である。
前述の本実施形態における目地7とは異なり、比較例(第1比較例及び第2比較例)の目地7では、止水材12が設けられていない隅部36を有する。したがって、止水材12が設けられていない隅部36にコンクリート3のひび割れ6が発生する恐れがある。
図2Aは、第1比較例のセメント組成物1の目地7部分を示している。図2Aに示すように、第1比較例では、隅部36は、目地7の内面において隅角部として形成された部位である。このため、前述の本実施形態と同様に、ひび割れ6が隅角部である隅部36に形成される可能性が高くなる。ところが、図2Aに示すように、第1比較例では、隅部36は止水材12が設けられていない部位である。したがって、第1比較例では、ひび割れ6からコンクリート3内部に雨水等が入り込む恐れがある。また、第1比較例では、湿気や結露等による水分がひび割れ6を伝ってしみ出す恐れがある。したがって、壁面の美観を損なう恐れがある。
図2Bは、第2比較例のセメント組成物1の目地7部分を示している。図2Bに示すように、第2比較例では、目地7の内面において曲面として形成された部位である。第1比較例のような隅角部として形成されていないが、第2比較例でも、前述の本実施形態と同様に、ひび割れ6が隅部36に形成される可能性が高くなる。ところが、図2Bに示すように、第2比較例では、隅部36は止水材12が設けられていない部位である。したがって、第2比較例では、ひび割れ6からコンクリート3内部に雨水等が入り込む恐れがある。また、第2比較例では、湿気や結露等による水分がひび割れ6を伝ってしみ出す恐れがある。したがって、壁面の美観を損なう恐れがある。
<目地形成材10>
・基本構成
図3は、型枠30に取り付けられた本実施形態の目地形成材10の斜視図である。図4は、型枠30に取り付けられた本実施形態の目地形成材10の断面図である。
以下では、前述の本実施形態のセメント組成物1の目地7を形成するための目地形成材10について説明する。図3及び図4に示すように、目地形成材10の突出部20(本体部11)の突出方向を「突出方向」と呼ぶことがある。なお、突出方向は、前述の深さ方向と同方向である。
目地形成材10は、セメント組成物1に目地7を形成する部材である。目地形成材10は、本体部11と、止水材12とを有する。
本体部11は、セメント組成物1が打設される側に突出するように型枠30に取り付け可能である部位である。また、本体部11は、型枠30の内側にセメント組成物1が打設される際に目地7の内面を形成する部位でもある。本体部11の材料としては、アクリル樹脂か塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)を使用することができるが、その他の材料を使用することもできる。
本体部11は、固定部16と、突出部20とを有する。
固定部16は、型枠30に取り付けられる部位である。図3及び図4に示すように、固定部16は、ねじ32により型枠30に取り付けられる。ねじ32を外すことにより、型枠30に取り付けられた固定部16を型枠30から取り外すことができる。なお、固定部16は、ねじ32以外の取り付け手段により型枠30に取り付けられても良い。また、図3及び図4に示すように、固定部16は、型枠30に取り付けられた時に、型枠30及び桟木31(後述)に挟まれる部位でもある。
図4に示すように、本実施形態の目地形成材10では、固定部16と型枠30及び桟木31との間には、隙間テープ33が設けられる。これにより、型枠30の内側にセメント組成物1が打設される際に、固定部16と、枠30及び桟木31との間にセメント組成物1が漏れ出すことにより、砂すじが形成されることを抑制することができる。なお、隙間テープ33が設けられなくても良い。
突出部20は、型枠30のセメント組成物1が打設される側の面(図4に示す面38)からセメント組成物1が打設される側に突出する部位である。また、突出部20は、突出方向の端部に止水材12が配置される。
突出部20は、第1の平面21と、第2の平面22と、小口面23を有する。第1の平面21は、突出部20の型枠30との付け根から、突出部20の突出方向の端部まで延在している。また、第2の平面22も、突出部20の型枠30との付け根から、突出部20の突出方向の端部まで延在している。そして、第1の平面21と第2の平面22とによって、突出部20は、突出する側にテーパ状に形成されている。なお、図4に示すように、本実施形態の目地形成材10では、第1の平面21と第2の平面22とが、突出方向に対してそれぞれ傾斜することで、突出部20がテーパ状に形成されている。
第1の平面21は、前述の目地7の第1の内面8を形成する部位である。また、第2の平面22は、前述の目地7の第2の内面9を形成する部位である。すなわち、型枠30の内側にセメント組成物1が打設される際に、前記目地の内面は、第1の平面21は第1の内面8と対向し、第2の平面22は第2の内面9と対向する。本実施形態の目地形成材10では、第1の平面21と第2の平面22とがそれぞれ平面で形成されていることによって、隅部が形成されていない第1の内面8と、隅部が形成されていない第2の内面9を形成することができる。
小口面23は、突出部20の突出する側の端部に形成される部位である。第1の平面21の突出部20の突出する側の端部と、第2の平面22の突出部20の突出する側の端部とは、小口面23を介して接続されている。なお、目地7の目地底を形成する部位である。
前述したセメント組成物1の目地7に設けられる止水材12は、突出部20の突出する側の端部(すなわち、型枠30に対する本体部11の突出方向の端部)に配置されている。なお、図3及び図4に示す目地形成材10は、セメント組成物1を型枠30の内側に打設する前(すなわち後述する目地形成方法における準備工程)の状態を示している。すなわち、止水材12は、突出部20の突出する側の端部(型枠30に対する本体部11の突出方向の端部)にあらかじめ配置されている。そして、型枠30の内側に打設されたセメント組成物1が硬化し、本体部11がセメント組成物1から除去される際(後述する目地形成材除去工程)に、セメント組成物1側に残置されることになる。
前述したように、止水材12は、目地7の目地底(隅部36)を挟むように形成されることになる。したがって、セメント組成物1を型枠30の内側に打設する前の目地形成材10では、止水材12は、小口面23を挟みつつ、突出部20の外周面を被覆するように設けられている。このため、図4に示すように、突出部20の外周面は、被覆面26と、非被覆面27とで構成される。被覆面26は、止水材12によって被覆される面である。非被覆面27は、止水材12によって被覆されない面である。
図4に示すように、本実施形態の目地形成材10では、小口面23は、被覆面26であり、第1の平面21と、第2の平面22とは、被覆面26と非被覆面27との両方を備えている。これは、止水材12が小口面23の両側から第1の平面21上及び第2の平面22上につながるように突出部20の外周面を被覆しているからである。但し、止水材12が小口面23の両側から第1の平面21上又は第2の平面22上のどちらかにつながるように突出部20の外周面を被覆しても良い。したがって、第1の平面21と、第2の平面22とのうち少なくとも1つの平面において、小口面23に連続する一部は、被覆面26である。
図4に示すように、本実施形態の目地形成材10が取り付けられる型枠30には、桟木31が取り付けられている。なお、桟木31は、型枠30と一体的に形成されていても良い。そこで、以下では、桟木31が取り付けられた型枠30を単に「型枠30」と呼ぶことがある。
なお、型枠30は、目地7の設置場所(すなわち、目地形成材10の取り付け場所)において分割されている。その間に目地形成材10の固定部16(本体部11)を挟み込む。型枠30に目地形成材10を取り付ける際、固定部16(本体部11)を挟むだけで良いので、施工性を向上させることができる。なお、型枠30への目地形成材10を取り付ける様子については、後述する。
・小括
上記実施形態の目地形成材10は、図3及び図4に示すように、セメント組成物1に目地7を形成する目地形成材10である。そして、上記実施形態では、セメント組成物1が打設される側に突出するように型枠30に取り付け可能であり、型枠30にセメント組成物1が打設される際に目地7の内面を形成する本体部11と、型枠30に対する本体部11の突出方向の端部に配置され、型枠30に打設されたセメント組成物1が硬化し、本体部11がセメント組成物1から除去される際に、セメント組成物1側に残置される止水材12とを有する。そして、本体部11は、型枠30に取り付けられる固定部16と、型枠30のセメント組成物1が打設される側の面から突出方向に突出し、突出する側の端部に止水材12が配置される突出部20とを備える。突出部20は、突出部20の型枠30との付け根から、止水材12が配置される箇所まで延在する第1の平面21と第2の平面22とを備え、突出部20が第1の平面21と第2の平面22とによってテーパ状に形成されていることを特徴とする。これにより、上記実施形態では、セメント組成物1の目地7の内面に止水材12で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
・変形例
図5A~図5Cは、第1変形例~第3変形例の目地形成材10の断面図である。
図5Aは、第1変形例の目地形成材10の断面図である。前述の本実施形態の目地形成材10では、第1の平面21と第2の平面22とが、突出方向に対してそれぞれ傾斜することで、突出部20がテーパ状に形成されていた。しかし、第1変形例の目地形成材10では、第1の平面21が突出方向に対して傾斜し、第2の平面22が突出方向に平行である。但し、第1の平面21が突出方向に平行であり、第2の平面22が突出方向に対して傾斜していても良い。すなわち、第1の平面21と第2の平面22とのうち一方の平面が突出方向に対して傾斜し、他方の平面が突出方向に平行である。なお、第1変形例の目地形成材10においても、セメント組成物1の目地7の内面に止水材12で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
図5Bは、第2変形例の目地形成材10の断面図である。前述の本実施形態の目地形成材10では、小口面23は、被覆面26であり、第1の平面21と、第2の平面22とのうち少なくとも1つの平面は、被覆面26と非被覆面27との両方を備えていた。しかし、第2変形例の目地形成材10では、小口面23は、被覆面26であり、第1の平面21と、第2の平面22とは、非被覆面27である。すなわち、止水材12が小口面23のみに配置されている。これにより、セメント組成物1にひび割れを誘発させやすくすることができる。なお、第2変形例の目地形成材10においても、セメント組成物1の目地7の内面に止水材12で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
図5Cは、第3変形例の目地形成材10の断面図である。第3変形例の目地形成材10では、止水材12は、小口面23と平行な方向に小口面23から延び出るように形成される延出部28を備えている。これにより、本体部11がセメント組成物1から除去される際に、止水材12をセメント組成物1側に残置させやすくすることができる。なお、第3変形例の目地形成材10においても、セメント組成物1の目地7の内面に止水材12で覆われていない隅部を形成することを抑制することができる。
<目地形成方法>
図6は、本実施形態の目地形成方法を示すフロー図である。図7A~図7Cは、型枠30に本実施形態の目地形成材10を取り付ける様子を示す説明図である。図8A~図8Cは、セメント組成物1から型枠30及び本実施形態の目地形成材10を除去する様子を示す説明図である。
まず、作業者は、型枠30に目地形成材10を取り付ける(S101:準備工程)。準備工程では、目地形成材10の本体部11をセメント組成物1が打設される側に突出するように、本体部11の固定部16を型枠30に取り付ける。
前述したように、型枠30は、目地7の設置場所(すなわち、目地形成材10の取り付け場所)において分割されている。型枠30に目地形成材10を取り付ける工程においては、まず、目地形成材10を一方の型枠30(及び及び桟木31)に取り付ける。図7Aに示すように、目地形成材10の固定部16(本体部11)には、ねじ穴17が設けられている。これにより、本体部11の材料としてアクリル樹脂が使用されている場合に、ねじ32を締める際(図7B)に、本体部11の割れを抑制することができる。但し、本体部11の材料としてアクリル樹脂以外(例えば、塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル))が使用されている場合、ねじ穴17が設けられていなくても良い。次に、図7Cに示すように、一方の型枠30(及び及び桟木31)に取り付けた目地形成材10を、他方の型枠30(及び及び桟木31)に取り付ける。
型枠30に目地形成材10を取り付けた後、作業者は、セメント組成物1を型枠30の内側に打設する(S102:セメント組成物打設工程)。そして、作業者は、セメント組成物1を硬化させる(S103:セメント組成物硬化工程)。
次に、図8A~図8Cに示すように、作業者は、型枠30をセメント組成物1から除去した(S104:型枠除去工程)後に、目地形成材10をセメント組成物1から除去する(S105:目地形成材除去工程)。言い換えると、目地形成材10をセメント組成物1から除去する前に、型枠30をセメント組成物1から除去する。これにより、目地7の開口部の角39(図8C参照)の欠けを抑制することができる。
===その他===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 セメント組成物、2 鉄筋、2A 縦筋、2B 横筋、
3 コンクリート、4 断面欠損部、5 充填部材、6 ひび割れ、
7 目地、8 第1の内面、9 第2の内面、10 目地形成材、
11 本体部、12 止水材、16 固定部、17 ねじ穴、
20 突出部、21 第1の平面、22 第2の平面、23 小口面、
26 被覆面、27 非被覆面、28 延出部、30 型枠、
31 桟木、32 ねじ、33 隙間テープ、34 ねじ、
36 隅部、37 防錆処理部、38 面、39角部

Claims (10)

  1. セメント組成物に目地を形成する目地形成材であって、
    型枠の外側に位置し該型枠に取り付けられた桟木に固定され、前記型枠から見て前記セメント組成物が打設される側に突出し、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物が硬化した後に前記型枠及び前記桟木と共に除去可能であり、前記目地の内面を形成する本体部と、
    前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置され、前記セメント組成物が硬化した後に前記セメント組成物側に残置される止水材と
    を有し、
    前記型枠は、前記目地の設置場所において分割され、
    前記本体部は、
    前記桟木に固定される固定部と、
    前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部と
    を備え、
    前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されている
    ことを特徴とする目地形成材。
  2. 請求項1に記載の目地形成材であって、
    前記突出部の外周面は、前記止水材によって被覆される被覆面と、前記止水材によって被覆されない非被覆面とで構成される
    ことを特徴とする目地形成材。
  3. 請求項2に記載の目地形成材であって、
    前記突出部は、突出する側の端部に形成される小口面を備え、
    前記小口面は、前記被覆面であり、
    前記第1の平面と、前記第2の平面とのうち少なくとも1つの平面において、
    前記小口面に連続する一部は、前記被覆面である
    ことを特徴とする目地形成材。
  4. 請求項2に記載の目地形成材であって、
    前記突出部は、突出する側の端部に形成される小口面を備え、
    前記小口面は、前記被覆面であり、
    前記第1の平面と、前記第2の平面とは、前記非被覆面である
    ことを特徴とする目地形成材。
  5. 請求項4に記載の目地形成材であって、
    前記止水材は、前記小口面と平行な方向に前記小口面から延び出るように形成される延出部を備える
    ことを特徴とする目地形成材。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の目地形成材であって、
    前記固定部と前記型枠及び前記桟木との間に、隙間テープが設けられている
    ことを特徴とする目地形成材。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の目地形成材であって、
    前記止水材の材料としては、非加硫ブチルゴムが使用されている
    ことを特徴とする目地形成材。
  8. 型枠の外側に位置し該型枠に取り付けられた桟木に固定され、前記型枠から見てセメント組成物が打設される側に突出し、前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物が硬化した後に前記型枠及び前記桟木と共に除去可能であり、目地の内面を形成する本体部と、
    前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置され、前記セメント組成物が硬化した後に前記セメント組成物側に残置される止水材と
    を有する目地形成材によって前記目地が形成されたセメント組成物であって、
    前記型枠は、前記目地の設置場所において分割され、
    前記本体部は、
    前記桟木に固定される固定部と、
    前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部と
    を備え、
    前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されており、
    前記目地の内面は、前記型枠の内側に前記セメント組成物が打設される際に、前記第1の平面と対向する第1の内面と、前記第2の平面と対向する第2の内面とを有する
    ことを特徴とするセメント組成物。
  9. 型枠の外側に位置し該型枠に取り付けられた桟木に固定され、前記型枠から見てセメント組成物が打設される側に突出し、目地の内面を形成する本体部と、
    前記型枠に対する前記本体部の突出方向の端部に配置される止水材と
    を有する目地形成材を使用して前記セメント組成物に前記目地を形成する目地形成方法であって、
    前記型枠は、前記目地の設置場所において分割され、
    前記本体部は、
    前記桟木に固定される固定部と、
    前記型枠の内側の面から前記突出方向に突出し、突出する側の端部に前記止水材が配置される突出部と
    を備え、
    前記突出部は、前記突出部の前記型枠との付け根から、前記突出方向の端部まで延在する第1の平面と第2の平面とを備え、前記突出部が前記第1の平面と前記第2の平面とによってテーパ状に形成されており、
    前記本体部の前記固定部を前記桟木に固定する準備工程と、
    前記セメント組成物を前記型枠の内側に打設するセメント組成物打設工程と、
    前記型枠の内側に打設された前記セメント組成物を硬化させるセメント組成物硬化工程と、
    前記セメント組成物が硬化した後に、前記止水材が前記セメント組成物側に残置されるように、前記本体部を前記型枠及び前記桟木と共に前記セメント組成物から除去する目地形成材除去工程と
    を有することを特徴とする目地形成方法。
  10. 請求項9に記載の目地形成方法であって、
    前記セメント組成物硬化工程と前記目地形成材除去工程との間に、
    前記型枠及び前記桟木のみを前記セメント組成物から除去する型枠除去工程と
    を有することを特徴とする目地形成方法。
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