JP3237182U - コンクリート打継用止水ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】ビルやアパートなどの建設に際し、スラブ打設等と側壁コンクリート打設との間の打継ぎ(うちつぎ)部に該レイタンスの発生を無くして外部からの雨水侵入を確実に阻止するコンクリートの打継ぎ用止水ブロックを提供する。【解決手段】スラブ打ち又は基礎打ちのコンクリートの上面と、側壁コンクリートの底部との間の中央長手方向に沿って配列する止水ブロックであって、横断面が三角の所定長さの三角柱に成型し軸心部に鉄筋を埋設したことを特徴とする止水ブロック。前記止水ブロックは、その長手方向端部に段付き継手部を形成してなる。前記止水ブロックは掴み部を形成してなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、スラブ打ち又は基礎打ちのコンクリートの上面と、側壁コンクリートの底部との間の中央長手方向に沿って配列するコンクリート打継ぎ用の止水ブロックに関するものである。
従来、複数階建ての住宅やアパート、ビル等の建設の時、基礎コンクリートや床スラブ(天井スラブも)と側壁部コンクリート底部とのコンクリート打継ぎの方法としては基礎コンクリート打設後にその側部平面上に側壁部コンクリートを直接打設するものであった。
例えば、1階部分の基礎コンクリートの打設後に、その側部の平面上に側壁部コンクリートを直接打設し、次いで2階部分の床スラブ(1階の天井スラブでもある)を打設する。この打設したコンクリートが数日後硬化してから2階の床スラブの側部平面上に2階の側壁部コンクリートを打設し次いで3階の床スラブを打設することを順次行うものであった。
しかしながら、前記打設の基礎コンクリートや床スラブは、打設後1日程経過すると、側壁部コンクリート底面との打継部の表面上に白いのり状なもの(以下レイタンスという)が発生する。これは硬化性の微細粉からなっている。このレイタンスは、そのままにして、その上にモルタルを塗り、又は側壁部コンクリートを打継いでも接着性が非常に脆弱であると共に打継部の該レイタンスから雨水が毛細管現象で侵入して、雨漏りの原因となっている。また侵入雨水により鉄筋コンリートの鉄筋が錆び、建物の崩壊の原因ともなっている。
このような雨水の侵入を防止するため、側壁部コンクリートの打設前に止水板を当該打継部の幅方向帯に竪設しておく工法も提案されたが、コストも嵩む一方、3000mm~3600mmの高所から側壁部用の生コンクリートを流入落下させるので、生コンクリートとの衝突圧力で止水板が曲損や破損することが多く止水機能が大きく低下し恒久対策にはなりえない。
そこで本考案者は、次の対策として過去に特許文献1にて新工法を提案した。
この工法は図3(1)と(2)に示す如く「スラブ打ちや基礎打ちのコンクリートが硬化を始めた時、側壁コンクリートの打設前に、スラブ打ちや基礎打ちのコンクリートにより、頂部9において頂角αの角度を有した山型打継ぎ部3を形成し、型枠5の側壁と、山型打継ぎ部3の両斜辺下部とで構成される三角形状の断面空間からなるゴミ集積部4を設けた後に、側壁コンクリートを打設するコンクリート打継ぎ施工法。」である。
特開昭59-55956号公報(特許第1467533号) 実井用新案登録第3227671号公報
この提案方法は、前述のレイタンスの簡易除去効果、止水効果、鉄筋の腐蝕防止、壁の汚れ防止、建物の崩壊防止等、多くの利点が有するものの次の課題を有する。
先ず、鉄筋2を中心にして頂角αの角度をもつて山型打継ぎ部3を、コンクリートが少し硬化し始めた頃形成するが、このタイミングが非常に難かしく、レイタンスが発生を始める時間はコンクリートの粘度により多少異なるが、コンクリート打設後60~70分以内に山型打継ぎ部3を手作業で形成しなければならない。また頂点9における頂角αの角度の決定も手作業のため煩雑で多くの時間と労力を要する。しかも山型打継ぎ部3は不均一形状となり前記利点が大幅に低減する。また以上の方法で形成した山型打継ぎ部3の外側下部に目地棒1を入れ、そして型枠5を立て、その型枠5の側壁と、山型打継ぎ部3の両斜辺下部とで構成される三角形状の断面空間からなるゴミ集積部4を形成しなければならない。
そこで本願考案者はこの問題を解決する手段を特許文献2にて紹介した。
特許文献2にて紹介の技術は、図4に示すように「スラブ打ちや基礎打ちコンクリート100の表部の長手方向に止水ブロック300-1、2を配列しその後に側壁コンクリート200を打設するコンクリート打継ぎ施工構造において、止水ブロックは、窯業系サイディング材質製で予め山形に一体物或いは分割組み合わせ成型した所定長さの山形止水ブロックであること。」である。
しかしこの構造は、前記山形止水ブロックの直下にコンクリートが充填されない山形空隙が形成されるため脆弱部となり、強度的に欠陥部となる。
本考案は前記課題を満足するものであり、その技術的特徴は次の(1)~(3)の通りである。
(1)、スラブ打ち又は基礎打ちのコンクリートの上面と、側壁コンクリートの底部との間の中央長手方向に沿って配列する止水ブロックにおいて、横断面が三角の所定長さの三角柱に成型し軸心部に鉄筋を埋設したことを特徴とする止水ブロック。
(2)、前記止水ブロックは、その長手方向端部に段付き継手部を形成してなることを特徴とする前記(1)に記載の止水ブロック。
(3)、前記止水ブロックは掴み部を形成してなることを特徴とする前記(1)に記載の止水ブロック。
本考案の前記止水ブロックは、上方からの打設コンクリートを両斜面に滞留させることなく頂部から下流に流して充填効果を良好にすると共に前記コンクリート未充填の空隙を皆無にし、レイタンスの発生を皆無にし止水機能を保持する効果が確実に得られる。
即ち、本考案の前記止水ブロックは、ビルやアパートなどの建設に際し、前記「三角柱型の止水ブロック」の埋設により、
1)、従来の前記ゴミ集積部の形成などの手作業を皆無にし
2)、スラブ打設や基礎打設と側壁コンクリート打設間の打継ぎ(うちつぎ)部に止 水板を設けることなく
3)、しかもコンクリートの未充填の空隙を形成することなく、
4)、且つ該レイタンスの発生を無くして
5)、長手方向端部に段付き継手部を形成し、また掴み部を形成したのでハンドリン グ良く、簡易に短時間で高精度の止水構造施工を可能にして、
6)、外部からの雨水侵入を確実に阻止する
等の優れた作用効果を呈する。
本考案の止水ブロックを示す側面説明図(1)と(1)の矢視A-Aからの横断面説明図(2)である。 図1の止水ブロックを用いたコンクリート打継ぎ施工構造を示す一部断面の斜視説明図である。 特許文献1で紹介した施工方法及び施工構造を示す説明図であり(1)は横断面図、(2)は斜視説明図である。 特許文献2で紹介した施工構造を示す斜視説明図である。
本考案を実施するための形態を次の実施例により具体的に詳説する。
<止水ブロックの構造>
図1(1)及び(2)において、止水ブロック100は、例えば横断面が三角状で頂部101を上にした三角柱にした重量が1.0kg/m程度の止水ブロックである。
該頂部101の角度θは、60度~100度にしておく。また頂部101からの両斜辺102、103を30mm、底辺104を42mm、高さ105を25mmにしたものである。また強度:27、スランプ:18程度の軽量高強度の材質であれば良い。
前記止水ブロック100は更に、軸心部に鉄筋106を埋設してある。またその長手方向端部に段付き継手部107,108を形成し、頂部近傍に任意の位置で掴める長尺な掴み部109を形成してなる。この掴み部はその他適宜な箇所に間隔を置いて設置する等、本例に限定されない。これにより止水ブロック100の組み合わせ配設構成及び配置作業が容易であり、施工上ハンドリング的に見ても極めて有効的である。
この止水ブロック100の寸法等の仕様は一例であり、本考案では何ら限定するものではなく床スラブや基礎コンクリート200、および側壁コンクリート300の設計仕様によって臨機応変に相対的仕様にすればよい。
前記止水ブロック100の製造は、図3に示すように、V型充填部100Qを形成し且つ、掴み部109を模った木枠又は金枠400を作りこのV型内の中央長手方向に予め鉄筋106を配設して置き、これに前記コンクリートを流し、その後、又は同時に、前記長手方向両端部には段付き継手部107,108を形成し、底辺104には突部104Qを形成して固化させるのである。
これで一度のコンクリートの充填作業で多数個の止水ブロック100を製造できる。また木枠又は金枠400は複数回使用することができるので極めて経済的である。
<コンクリート打継ぎ施工構造>
図2において、本例のスラブ打ち又は基礎打ちのコンクリート200の上面で、側壁コンクリート300の底部打設位置との間の中央長手方向に沿って、前記止水ブロック100を配列する。つまりスラブ打ちや基礎打ちのコンクリート200が硬化を始める前に、前記止水ブロック100を配列し、その上に側壁コンクリート300を打設してコンクリート打継ぎ施工構造とする。
因みに本例での基礎コンクリート200、および側壁コンクリート300の生コンは、表1に示す日本工業規格のJIS A 5308 レディーミクストコンクリート(Ready Mixed Concrete)の普通コンクリートである。
Figure 0003237182000002
前記止水ブロック100の配列方法は、側壁コンクリート300の予定の底部打設位置に、止水ブロック100の底部に設けた突部104Qが3~4mm程入り込む程度に押し込んで密着安定させる。突部104Qは、前記押し込みをより有効にする為に形成するものでああり必須条件ではない。
次に本例では、この止水ブロック100を配列した側壁コンクリート300の予定の底部打設位置上に、側壁用の生コンクリート300を打設するのである。この上からの打設コンクリート200は、止水ブロック100の両斜面102、103に滞留させることなく頂部から下流に流すので、止水ブロック100の底面下に未充填空隙を形成することなく充填効果を良好に発揮すると共にレイタンスの発生を皆無にする効果がえられた。
本考案は前述の優れた作用効果を呈するため、ビルやアパートなどの建設業界に貢献すること多大なものがあり建築設計産業上の利用可能性は充分である。
100:コンクリート打継止水ブロック
101:頂部
102、103:両斜辺
104:底辺
104Q:突部
105:高さ
106:鉄筋
107,108:段付き継手部
109:掴み部
200:床スラブや基礎コンクリート
300:側壁コンクリート
100Q:V型充填部
400:木枠又は金枠
本考案の止水ブロックを示す側面説明図(1)と(1)の矢視A-Aからの横断面説明図(2)である。 図1の止水ブロックを用いたコンクリート打継ぎ施工構造を示す一部横断面の斜視説明図である。 本考案の止水ブロック100を製造する木枠又は金枠400にコンクリートを流し込んだ状態の横断面説明図である。 特許文献1で紹介した施工方法及び施工構造を示す説明図であり(1)は横断面図、(2)は斜視説明図である。 特許文献2で紹介した施工構造を示す斜視説明図である。

Claims (3)

  1. スラブ打ち又は基礎打ちのコンクリートの上面と、側壁コンクリートの底部との間の中央長手方向に沿って配列する止水ブロックにおいて、横断面が三角の所定長さの三角柱に成型し軸心部に鉄筋を埋設したことを特徴とする止水ブロック。
  2. 前記止水ブロックは、その長手方向端部に段付き継手部を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の止水ブロック。
  3. 前記止水ブロックは掴み部を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の止水ブロック。
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