JP7087257B2 - コンクリート壁接合構造、及びコンクリート壁施工方法 - Google Patents
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Description
図1には、本実施形態に係るコンクリート壁接合構造30が適用された複数層の構造物(建物)10が示されている。構造物10は、鉄筋コンクリート造の下側スラブ12及び上側スラブ14を備えている。なお、下側スラブ12は、下側水平部材の一例であり、上側スラブ14は上側水平部材の一例である。
コンクリート壁20は、例えば、遮音性を有する間仕切り壁(コンクリート間仕切り壁)とされる。また、コンクリート壁20は、鉄筋コンクリート造とされており、内部に壁筋22が埋設されている。壁筋22は、複数の縦壁筋22A及び横壁筋22Bを有している。このコンクリート壁20は、本実施形態に係るコンクリート壁接合構造30によって上側スラブ14及び下側スラブ12に連結されている。
コンクリート壁接合構造30は、コンクリート壁20と下側スラブ12との間に配置される絶縁板32と、コンクリート壁20と下側スラブ12とを連結する連結筋36と、コンクリート壁20と上側スラブ14とを連結するブラケット40と、コンクリート壁20の上面20Uと上側スラブ14の下面14Lとの間に充填される目地材58とを備えている。なお、連結筋36は、連結材の一例である。
図2に示されるように、絶縁板32は、下側スラブ12の上面12Uとコンクリート壁20の下面20Lとの間に設けられ、下側スラブ12とコンクリート壁20との縁を切る絶縁材とされている。この絶縁板32は、例えば、ベニア板等によって形成されており、コンクリート壁20の下面20Lと下側スラブ12の上面12Uとの間に配置(介在)されている。また、絶縁板32には、連結筋36が貫通される貫通孔34が形成されている。
連結筋36は、下側スラブ12とコンクリート壁20の下部とを、コンクリート壁20の面外方向(矢印T方向)に相対変位可能(相対回転可能)に連結している。具体的には、連結筋36は、コンクリート壁20の幅方向(図4の矢印W方向)に間隔を空けて複数設けられている。各連結筋36は、L字形状に屈曲された鉄筋(ずれ止め筋)によって形成されている。この連結筋36は、横方向に延びる横筋部36Aと、縦方向(上下方向)に延びる縦筋部36Bとを有している。
図3に示されるように、ブラケット40は、コンクリート壁20の倒れを抑制するために、コンクリート壁20と上側スラブ14とを連結する。具体的には、ブラケット(ファスナー)40は、例えば、コンクリート壁20の幅方向(図4の矢印W方向)の間隔を空けて複数設けられている。また、各ブラケット40は、鋼板等によって断面L字形状に形成されており、上側スラブ14の下面14Lとコンクリート壁20の上部の表面20Sとに亘って配置されている。
図3に示されるように、目地材58は、上側スラブ14の下面14Lとコンクリート壁20の上面20Uと間に形成された隙間Dに充填されている。また、目地材58は、例えば、ロックウール等によって形成されている。この目地材58によって、上側スラブ14とコンクリート壁20との隙間Dが塞がされる。これにより、コンクリート壁20の遮音性能や耐火性能が高められている。
コンクリート壁20及び上側スラブ14には、後述するように、コンクリート壁20の施工時に、コンクリート壁20と上側スラブ14とを一時的に連結する仮設連結筋16が埋設されている。仮設連結筋16は、L字形状に屈曲された鉄筋(ずれ止め筋)によって形成されている。この仮設連結筋16は、横方向に延びる横筋部16Aと、縦方向(上下方向)に延びる縦筋部16Bとを有している。
次に、本実施形態に係るコンクリート壁施工方法の一例について説明する。
先ず、壁筋配筋工程について説明する。図5に示されるように、壁筋配筋工程では、下側スラブ12の上面12U上に絶縁板32を設置する。この際、下側スラブ12の上面12Uから突出する連結筋36の縦筋部36Bを、絶縁板32に形成された貫通孔34(図2参照)に挿入する。
次に、コンクリート打設工程について説明する。図6に示されるように、コンクリート打設工程では、先ず、壁筋22の周囲に、下端部に目地棒60を取り付けた型枠62を仮設する。次に、型枠62内にコンクリートを打設し、コンクリート壁20を施工する。この際、上側スラブ14の下面14Lに付着しないようにコンクリートを打設し、上側スラブ14の下面14Lとコンクリートとの間に隙間Dを形成する。この状態で、コンクリートを硬化させ、コンクリート壁20を形成する。
次に、図7に示されるように、上側スラブ14とコンクリート壁20とをブラケット40を介して連結する。具体的には、上側スラブ14の下面14Lとコンクリート壁20の表面20Sとに亘るようにブラケット40を配置する。そして、横フランジ部40Aを上側スラブ14の埋込みナット44にボルト42で締結するとともに、縦フランジ部40Bをコンクリート壁20の埋込みナット54にボルト52で締結する。
次に、充填材充填工程について説明する。図8に示されるように、充填材充填工程では、上側スラブ14の下面14Lとコンクリート壁20の上端部との間に形成された隙間Dに、ロックウール等の目地材58を充填し、隙間Dを塞ぐ。これにより、コンクリート壁20の遮音性能や耐火性能が高められる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るコンクリート壁接合構造30では、下側スラブ12と上側スラブ14との間にコンクリート壁20が配置されている。この下側スラブ12とコンクリート壁20とは、連結筋36によって連結されている。一方、上側スラブ14とコンクリート壁20とは、ブラケット40によって連結されている。これにより、地震時におけるコンクリート壁20の倒れが抑制される。
本実施形態に係るコンクリート壁施工方法では、下側スラブ12と上側スラブ14との間に、コンクリート壁20を現場打ちで施工する。ここで、比較例として、例えば、下側スラブ12と上側スラブ14との間に、プレキャスト化されたコンクリート壁(以下、「PCaコンクリート壁」という)を設置することが考えられる。しかしながら、この場合、PCaコンクリート壁の搬入動線や、施工空間、PCaコンクリート壁を揚重する揚重機器の設置場所の確保等が必要となり、PCa間仕切り壁の建込等が困難になる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
14 上側スラブ(上側水平部材)
16 仮設連結筋
20 コンクリート壁
22 壁筋(コンクリート壁の壁筋)
30 コンクリート壁接合構造
36 連結筋(連結材)
40 ブラケット
62 型枠
D 隙間(上側水平部材とコンクリート壁の上端部との隙間)
Claims (3)
- 下側水平部材と上側水平部材との間に配置されるコンクリート壁と、
前記下側水平部材と前記コンクリート壁とを連結する連結材と、
前記上側水平部材と前記コンクリート壁の上端部との間に隙間を空けた状態で、前記上側水平部材と前記コンクリート壁とを連結するブラケットと、
を備え、
前記コンクリート壁の下端部における面外方向の両側には、前記コンクリート壁の幅方向に延びる溝状目地部がそれぞれ形成される、
コンクリート壁接合構造。 - 前記ブラケットは、前記上側水平部材と前記コンクリート壁とを該コンクリート壁の面内方向に相対変位可能に連結する、
請求項1に記載のコンクリート壁接合構造。 - 下側水平部材と上側水平部材との間に、現場打ちでコンクリート壁を施工するコンクリート壁施工方法であって、
前記下側水平部材と前記上側水平部材との間に前記コンクリート壁用の壁筋を配筋するとともに、前記上側水平部材から下方へ突出する仮設連結筋に前記壁筋を連結して支持させる壁筋配筋工程と、
前記壁筋の周囲に設けられた型枠内に、コンクリートを前記上側水平部材に付着しないように打設して前記コンクリート壁を施工するコンクリート打設工程と、
前記上側水平部材と前記コンクリート壁とをブラケットを介して連結するとともに、前記上側水平部材と前記コンクリート壁の上端部との隙間に露出した前記仮設連結筋を切断する上側水平部材連結工程と、
を備えるコンクリート壁施工方法。
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JP2011256598A (ja) | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Takenaka Komuten Co Ltd | コンクリート壁取付構造 |
JP2013144875A (ja) | 2012-01-13 | 2013-07-25 | Toda Constr Co Ltd | コンクリート構造物におけるカーテンウォールの構築方法 |
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