JP5960676B2 - 錠剤供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤供給装置に関する。
従来、調剤業務において、PTPシートで提供されている錠剤(薬)の一包化を行うためには、人の手によってPTPシートから錠剤を1回分の錠剤数ずつ取り出し、分包機へセットする必要があり、作業が煩雑であった。
上記課題を解決するために、特許文献1では、錠剤シートから錠剤を除包し、錠剤を1回飲用分宛プラスチック製小瓶等の適宜の容器に入れて投与する錠剤除包装置が提案されている。
特許文献1には、具体的には、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤除包装置を複数台用意し、複数台の錠剤除包装置で取り出された錠剤を、下方の集合部で集めて、小瓶等の容器に入れる構造が開示されている。
また、特許文献2には、収容マスの内周面に収容薬剤が「ひっつく」ことを防止する構造が開示されている。
特開2004−194889号公報 特開2004− 73371号公報
しかしながら、引用文献1には、錠剤シートから取り出された錠剤に帯電する静電気の影響や、その除去について説明されていない。
引用文献2には、静電気の影響によって、収容マスに「ひっつき」が起こり易く、その対策として、収容マスの上端から下端に凹凸を設け、マスと錠剤との接触面積を減らすことが説明されている。
しかしながら、錠剤に帯電する静電気を低減、除去しなければ、例えば、錠剤に帯電している静電気の影響により、錠剤堰き止め部の側面部に錠剤が吸着してしまうという等、錠剤の供給に影響を及ぼす場合が生じ得る。
本願発明は、堰き止め手段により錠剤が堰き止められる位置に当該錠剤を囲むように設けられた側面部材に錠剤が張り付くことによる錠剤の供給の遅れが生じる可能性を低減することが可能な錠剤供給技術を提供することを目的とする。
本発明は、錠剤シートから錠剤を取り出して、錠剤を包装する包装装置に錠剤を供給する錠剤供給装置であって、前記錠剤シートから取り出された錠剤を、錠剤供給装置の内部に設けられた導入路を介して落下させて集積する集積手段と、前記集積手段と前記包装装置との間に設けられ、前記包装装置に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、前記集積手段で集積された前記錠剤を堰き止める堰き止め手段と、静電気を除去するためのイオンを発生させるイオン発生手段と、前記集積手段および前記堰き止め手段に前記イオンを供給するイオン供給手段と、を備え、前記堰き止め手段は、当該堰き止め手段により錠剤が堰き止められる位置に当該錠剤を囲むように設けられた側面部材であって、前記イオンを前記錠剤供給装置の外部に排出する通気部が形成された側面部材を更に備えることを特徴とする。
本願発明によれば、堰き止め手段により錠剤が堰き止められる位置に当該錠剤を囲むように設けられた側面部材に錠剤が張り付くことによる錠剤の供給の遅れが生じる可能性を低減することが可能になる。
包装装置と錠剤供給装置を示す図。 錠剤供給装置を示す図。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図。 錠剤供給装置の内部構造を示す図。 錠剤供給ユニットの内部構造を示す図。 包装ユニットの内部構造を示す図。 包装ユニット701の内部構造の一部(703、704、705)を拡大した図。 錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図。 錠剤供給装置10を正面から見た図。 錠剤供給装置10を横(正面から見て右側)から見た図。 図10に示した錠剤供給装置10の一部を抜粋した図。 錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図。 錠剤供給装置の内部を示す簡略断面斜視図。 錠剤供給装置を横(正面から見て右側)から見た図。 第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略図 第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略断面図。 第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略断面図。 第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略断面図。 錠剤堰き止め部の構成を例示する第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略図。 錠剤堰き止め部の側面部の構成を例示した第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略図。 錠剤堰き止め部の側面部の構成を例示した第2集積ホッパーと第1の送出し機構の概略図。 錠剤供給装置の制御部のハードウエア構成を例示した図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
本実施形態に係る錠剤供給装置10は、錠剤シート51から錠剤を取り出して、錠剤を包装する包装装置5に錠剤を供給する。錠剤供給装置10は、錠剤シートから取り出された錠剤を、錠剤供給装置10の内部に設けられた導入路を介して落下させて集積する集積部(例えば、第1集積ホッパー402、第2集積ホッパー501)を備える。また、錠剤供給装置10は、集積部と包装装置5との間に設けられ、包装装置5に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、集積部で集積された錠剤を堰き止める堰き止め部1702(図17)と、静電気を除去するためのイオンを発生させるイオン発生部と、集積部および堰き止め部に導入路を介してイオンを供給するイオン供給部とを備える。なお、イオン発生部は、プラスイオンとマイナスイオンの両方を同時に発生させる。これは、錠剤供給装置10内の静電気が帯電する場所によって、プラスの静電気の場合もあればマイナスの静電気の場合もあるからである。
ここで、イオン供給部は、気体を送風するための送風部を備え、送風部の送風によりイオンを気体とともに流通させて、集積部および堰き止め部1702にイオンを供給する。堰き止め部1702は、錠剤供給装置10の外部と連通した通気部が形成された側面部を構成する部材(側面部材)を有し、送風部の送風により流通した気体およびイオンは通気部から排出される。通気部はイオンを排出し、かつ、錠剤と側面部材との接触面積を低減させることを特徴とするものである。
尚、以下の実施形態の説明では、堰き止め部1702が、第1の送り出し機構502側に設けられている構成を説明するが、更に、同様の構成を第2の送り出し機構504側に設けてもよい。例えば、錠剤供給装置10は堰き止め部1702で堰き止められた錠剤を、堰き止め部1702の下方に形成された錠剤供給路1801に落下させ、落下した錠剤を錠剤供給路1801から押し出す錠剤押出部1701を備える。更に、錠剤供給装置10は包装装置5に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、錠剤押出部1701で押し出された錠剤を堰き止める堰き止め部(第2の堰き止め部)を備える。第2の堰き止め部で堰き止められた錠剤は、第2の送り出し機構504に供給される。
第2の堰き止め部には、堰き止め部1702と同様に錠剤供給装置10の外部と連通した通気部が形成された側面部材を有する。送風部の送風により流通した気体およびイオンは錠剤供給路1801および第2の堰き止め部に供給され、第2の堰き止め部の側面部材に形成された通気部から排出される。
以下、錠剤供給装置10の具体的な構成を説明する。図1は、錠剤供給装置10と、錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する包装装置5を含む錠剤供給システム(分包システム)を示す図である。尚、錠剤供給装置10により供給される薬剤は、錠剤の他、シートの収容部に収容されたカプセル剤を取り出して供給することも可能である。錠剤供給装置10は、錠剤およびカプセル剤をシートから除包して包装装置5に供給することが可能な薬剤供給装置としても機能する。
図1において、錠剤取出ユニット1は、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。錠剤シートは、一般的にPTPシートと呼ばれており、錠剤シートのことをPTPシートとも言う。
錠剤供給装置10には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニット1は、本発明の錠剤取出し装置の適用例である。錠剤取出ユニット1は、幅方向(左右方向)に6つ並べられ、この6つの錠剤取出ユニット1からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。なお、本実施形態では、錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1つでもよい。
包装装置5は、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。散薬投入部103には、分包される散薬が投入される。散薬投入部103に投入された散薬は、投薬1回分に分けて、分けられた1回分の散薬が後述するメインホッパー505に入れられ、1回分ずつに分包される。
錠剤供給装置10は、1つまたは複数の錠剤取出ユニット1の他に、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する錠剤供給ユニット400を備えている。錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1により錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して、錠剤供給ユニット400の供給経路を経て、包装装置5に供給する。
図2は、錠剤供給装置10を正面側から見て拡大して示した図である。図2において、投入口203は、錠剤シートを錠剤取出ユニット1に投入する部分である。また、LCD操作パネル104は、処方データの入力、処理の選択を促す画面を表示する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す斜視図である。なお、図3は、錠剤取出ユニット1が、2つ並んでいる状態を示している。
それぞれの錠剤取出ユニット1は、錠剤シート51を搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シート51が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
錠剤シート51は、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されたものである。錠剤シート51は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート51の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、本実施形態では、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態の錠剤シートを扱う錠剤供給装置について説明している。しかし、錠剤シート51としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート51の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能であり、本発明はこのような形態の錠剤シートの場合でも適用可能である。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す断面図であり、錠剤シートの投入口203に錠剤シートをセットし、錠剤シートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送した状態を示す図である。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構と、錠剤シートが載置される載置台18と、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
錠剤シート搬送機構は、錠剤シート51を進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラ39と、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
下部ローラ39は、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート51の下面に当接して錠剤シート51に進行方法への力を加えることができる。上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート51のシート部の上面に当接して錠剤シート51に進行方向への力を加えることができる。上部ローラの幅方向の配置位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
このような構成により、下部ローラ39と上部ローラは、錠剤シート51のシート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向に搬送できる。また、下部ローラ39と上部ローラは逆回転することにより、錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
導入シュート24は、載置台の下側に設けられており、錠剤シート51から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路401(図5参照)に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下側に排出口を有しており、錠剤シート51から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路401に落ちていく。なお、この導入シュート24は、錠剤取出しホッパーとも言う。
押出し機構(錠剤取出機構)は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内部押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外部押圧体84とを備えている。内部押圧体83と外部押圧体84とが独立して動作することで錠剤シートの錠剤収容部を押圧して、錠剤シートから錠剤を取り出す。
押出し機構は、内部押圧体83よりも先に外部押圧体84により錠剤収容部を押圧させる。内部押圧体83の先端は、ほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が狭いので、内部押圧体83は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
外部押圧体84の先端は、ほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シート51に開いた穴から先端が突き出ない。つまり、錠剤シート51の錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外部押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内部押圧体83を昇降させる第2昇降機構とを有する。
第1昇降機構は、外部押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外部押圧体84が取り付けられている。カム94は、外部押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第1昇降体93を押圧することによって外部押圧体84の高さ位置を調整する(外部押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外部押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内部押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内部押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第2昇降体98を押圧して内部押圧体83の高さ位置を調整する(内部押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内部押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内部押圧体83と外部押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内部押圧体83と外部押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さと位置を検出する検出機構17をさらに有している。錠剤供給装置は、検出機構17により検出された錠剤収容部の長さに基づいて後述する所定の距離を算出する。
また、錠剤供給装置10は、検出機構17により検知された錠剤シートの錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する。搬送機構(下部ローラ39、上部ローラ)は、この算出された搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
なお、押出し機構は、後述する錠剤が取り出されたか否かを検知する検知機構により錠剤が取り出されたことが検知されない場合には、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。このとき、搬送機構は、錠剤収容部の押圧を継続する前に載置台18上の押圧される位置から、前述した錠剤収容部の長さに基づいて算出された所定の距離だけ錠剤シート51を前方または後方に搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
ここで、錠剤取出ユニット1は、押出し機構により載置台18上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。そして、押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す、錠剤供給装置を背面側(裏側)から見た斜視図である。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたか否かを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構(光学センサ204)を有している。
具体的には、光学センサ(ビームセンサ)204は、落下物を検知するセンサである。除包された錠剤が導入シュート24内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を検出して落下物の有無の判定を行う。錠剤落下検出機構は、光学センサ204と落下錠剤カウンタとを備えて構成されている。
押出し機構は、光学センサ204により、取り出された錠剤が検知されない場合には、前述したように錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
錠剤導入路401は、導入シュート24と導通しており、錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパー402(図6参照)に中継する。
図6は、錠剤供給ユニット400の内部構造を示す斜視図である。
第1集積ホッパー402は、錠剤取出ユニット1により、錠剤シートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から錠剤導入路401を通り、該錠剤が集積される部分である。すなわち、錠剤導入路401は、第1集積ホッパー402と直接、連通している。
第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402と連通している。そのため、第1集積ホッパー402に落ちてきた錠剤50は、第2集積ホッパー501に落ちて集積される。
第1の送り出し機構502は、第2集積ホッパー501に集積された錠剤50を第3集積ホッパー503に移動させる。第3集積ホッパー503は、第1の送り出し機構502により送り出(移動)された錠剤を集積する。
第2の送り出し機構504は、第3集積ホッパー503に集積された錠剤をメインホッパー505に移動させる。メインホッパー505は、第2の送り出し機構504により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
ここで、第1集積ホッパー402は、本発明の第1の供給部の適用例であり、第2集積ホッパー501、第3集積ホッパー503は、本発明の供給部の適用例である。また、各供給部は、錠剤取出し装置から、重力方向に向けて配置されている。
図7は、包装ユニット701の内部構造を示す図であり、図8は、図7に示す包装ユニット701の内部構造の一部(703、704、705)を拡大した図である。図7、図8に示される包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤が分包される。
図7、図8において、包装ユニット701は、包装装置5内のユニットである。ロール紙送出機構702は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出す。
包装機構703、704は、メインホッパー505内に集積された錠剤(1回分の錠剤803)を包装シートの中に投入し、この包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。すなわち、包装機構703、704で、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
分断機構705は、連なるロール紙を1包毎の包装シート(1つの包み802)に分断するための分断用ミシン目801を形成する。プリンタ706は、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
図9は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す斜視図である。図9において、カバー901は、錠剤シートの投入口203のカバーである。カバー901を開けることにより、錠剤シート51を投入口203に入れることが出来るようになる。
図10は、錠剤供給装置10を正面から見た図である。図10において、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから取り出された錠剤は、導入シュート24を通り、そして、錠剤導入路401を通り、第1集積ホッパー402に落ちていく。
図11は、錠剤供給装置10を横(正面から見て右側)から見た図である。図10でも説明したが、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから取り出された錠剤は、導入シュート24、錠剤導入路401を通り、第1集積ホッパー402内に落ちてくる。そして、第1集積ホッパー402を通った錠剤は、第2集積ホッパー501を通り、第1の送り出し機構502に送られる。第1の送り出し機構は、第1の中継ユニットである。そして、第1の送り出し機構502は、錠剤を第3集積ホッパー503に送り、第3集積ホッパー503は、第2の送り出し機構504に錠剤を送る。第2の送り出し機構504は、第2の中継ユニットである。第2の送り出し機構504は、第2の送り出し機構504に送られた錠剤を、メインホッパー505に送る。
図12は、図10に示した錠剤供給装置10の一部を抜粋した図である。すなわち、図10に示す錠剤取出ユニット1を2段分削除した図が、図12である。図12に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。また、第1集積ホッパー402の左側の導管、及び真ん中の導管の幅は、直径が78mmである。
図13は、錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。図13に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。最上段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1401までの距離は、約460mmであり、中段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1401までの距離は、約265mmである。また、第1集積ホッパー402の長さは、約362mmである。すなわち、最下段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第2集積ホッパー501までの距離は、約362mmである。各段の錠剤取出ユニット1で、錠剤シートから錠剤が取り出されると、錠剤は、導入シュート24を通り、導入シュート24の出口から、錠剤導入路401を通り、そして、第1集積ホッパー402に入り、第2集積ホッパー501に集積される。この時、錠剤供給装置10全体の分包時間を短縮させることを考慮すると、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)の出口から、まっすぐ下に垂直落下させ、第2集積ホッパー501下部に収めることが考えられる。
しかしながら、最上段の錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)の出口から、第2集積ホッパー501下部まで、まっすぐ下に垂直落下させると、約876mmもあるため、錠剤が割れたり、欠けたりして破損してしまう可能性が高くなる。また、錠剤シートから取り出される薬が、カプセルの場合は凹んだりして変形をしてしまう可能性が高くなる。
このように、本実施形態の錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1を複数積み上げて使用できるようになっているため、特に最上段の錠剤取出ユニット1から錠剤が落下する場合には、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)の出口から第2集積ホッパー501までの距離が非常に長くなる。そして、錠剤シートから取り出される錠剤、又はカプセルが、破損してしまう可能性が高くなってしまう。
そこで、第1集積ホッパー402の上部に、分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第1の傾斜部1401を設ける。すなわち、第1集積ホッパー402の上部の一部をオフセットさせる。本実施形態では、重力方向から約32°の傾斜を有する第1の傾斜部1401としている。
また、第2集積ホッパー501においても、第1集積ホッパー402から第2集積ホッパー501の下部にダイレクトに錠剤が到達しないように、第2集積ホッパー501にも分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第2の傾斜部1402を設けている。本実施形態においては、第2の傾斜部1402は、水平方向より約40°の傾斜としている。
ここで、本実施形態では、第1の傾斜部1401、第2の傾斜部1402の角度を、それぞれ約32°、約40°としているが、これは一例であり、落下してくる錠剤がバウンドして(落下スピードを落として)、その後の経路に移動可能な角度(次の供給部に落下により供給可能な角度の傾斜)であれば、どのような角度であってもよい。
このように、第1集積ホッパー402に、第1の傾斜部1401を備え、第2集積ホッパー501に第2の傾斜部1402を備えることにより、錠剤取出ユニット1の導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)出口から、第2集積ホッパー501の下部までダイレクトに錠剤を落下させず、錠剤の落下向きを変えつつ錠剤が破損、変形しない程度のクッションを与えることができる。その結果、落下してくる錠剤が第2集積ホッパー501の下部に到達した時の衝撃を和らげることができ、錠剤が破損、変形する可能性を低減させることが出来るようになる。
なお、第1の傾斜部1401、第2の傾斜部1402に、ゴムなどの、衝撃を吸収する材料(衝撃吸収材)を更に設けることにより、錠剤の衝撃をさらに抑えることも可能である。
ここで、錠剤への静電気の帯電及び、静電気が帯電した錠剤の分包への影響を説明する。錠剤シート51に静電気が帯電していたり、錠剤シート51の錠剤収容部に収容されている錠剤に静電気が帯電している場合がある。また、錠剤シート51及び錠剤に静電気が帯電していなくても、錠剤取出しユニット1の内部では、錠剤シート51の搬送を複数の搬送ローラにより行うため、その摩擦により錠剤シート51及び錠剤が帯電してしまう場合もある。更には、錠剤が錠剤シート51から取り出される際に、錠剤シートの裏紙と錠剤との間の摩擦により、静電気が発生し錠剤に静電気が帯電してしまうこともある。
このように錠剤シート51や錠剤に静電気が帯電している場合、錠剤取出しユニット1で錠剤を取り出して、導入シュート24に落下させ、錠剤導入路401や第1集積ホッパー402を通過させる時に、導入シュート24の斜面や第1集積ホッパー402の斜面に錠剤が吸着し、錠剤を適切なタイミングで錠剤供給装置10から包装装置5に送り出すことが出来ない場合がある。
その場合は、処方箋通りに正しく分包出来ないので、薬剤師は、正しく分包出来ていない分包袋を再度作り直ししなければならず、手間が増えてしまい分包作業の効率化の妨げになってしまう。
図14は錠剤供給装置10の内部が分かるようにした簡略断面斜視図であり、図15は錠剤供給装置10を横(正面から見て右側)から見た図である。図14の静電気除電部1411はイオン発生部と送風部(ファン)とを構成要素として備える。イオン発生部では静電気を除去するためのイオン(プラスまたはマイナスのイオン)を発生させる。送風部(ファン)はイオン発生部で発生したイオンを風にのせ、装置内の各部にイオンを供給するイオン供給部として機能する。図14の矢印1412はイオンを含む風の流れを例示的に示している。イオン発生部で発生したイオンは送風部からの風にのって、錠剤導入路401、導入シュート24を経て第1集積ホッパー402内に到達する。さらに、図15に示すようにイオンは風にのって、第2集積ホッパー501、第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)、第3集積ホッパー503へと流れ込む。なお、他の実施例として、イオン発生部は第2集積ホッパー501、第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)、第3集積ホッパー503内に設けられていてもよい。
錠剤シート51から取り出され帯電している錠剤は、錠剤取出ユニット1から順に導入シュート24、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402を落下しながら通過する過程で、導入シュート24、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402、及び第2集積ホッパー501、第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)、第3集積ホッパー503内に送り込まれたイオンにより、帯電している静電気は中和されることにより低減、除去される。
次に第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の構成について説明する。
図16は第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略図である。第1集積ホッパー402を通過した錠剤は、第2集積ホッパー501の錠剤入口1601に入る。第2集積ホッパー501内を通過した錠剤は、第1の送り出し機構502に入り、錠剤は第1の送出し機構502の錠剤出口1602から排出されて、第3集積ホッパー503(図15)へ送り込まれる。第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502は図6、図15で分かるように第1集積ホッパー402と第3集積ホッパー503との間に位置している。
図17は第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略断面図である。錠剤押出部1701は、第1の送り出し機構502の内部を前後方向(水平方向)に移動可能に構成されている。錠剤堰き止め部1702は、第2集積ホッパー501内に錠剤を堰き止める部位である。錠剤堰き止め部1702は、集積ホッパー(集積部)と包装装置5との間に設けられ、包装装置5に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、集積ホッパー(集積部)で集積された錠剤を堰き止める。錠剤堰き止め部1702は、第2集積ホッパー501の下方開口部1710、第1の送出し機構502の上方開口部1720、および錠剤押出部1701の上面部1730で構成されている。
錠剤押出部1701が押出し位置にあるとき(図17に示す錠剤押出部1701の位置(初期位置))、錠剤押出部1701の上面部1730により、第2集積ホッパー501の下方開口部1710および第1の送出し機構502の上方開口部1720は塞がれ、錠剤堰き止め部1702に、包装装置5に供給するために必要な数の錠剤50(分包すべき錠剤)が一旦堰き止められる。
錠剤押出部1701が押出し位置(初期位置)から待機位置1740に移動すると、錠剤押出部1701の上面部1730による開口部の塞ぎが解除され、堰き止め部1702で堰き止められていた錠剤50は、第2集積ホッパー501から第1の送出し機構502に送り込まれる。錠剤押出部1701が待機位置1740から押出し位置(図17に示す錠剤押出部1701の位置(初期位置))に移動すると、第1の送出し機構502に送り込まれた錠剤50は、錠剤押出部1701によって、第1の送出し機構502から第3集積ホッパー503へ押し出される。
図18は錠剤押出部1701が待機状態にある場合の第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略断面図である。錠剤供給路1801は錠剤50が錠剤押出部1701により押し出されることにより搬送される経路である。錠剤押出部1701が押出し位置にあるとき、錠剤押出部1701の上面部1730により、第2集積ホッパー501の下方開口部1710および第1の送出し機構502の上方開口部1720は塞がれ、錠剤50は堰き止め部1702により堰き止められる(堰き止め動作)。堰き止め動作により分包すべき錠剤が、堰き止め部1702に全て集まると、錠剤押出部1701は後方へ水平移動して、堰き止められていた錠剤50は第1の送出し機構(第1の中継ユニット)の錠剤供給路1801に落とされる。
図19は第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略断面図であり、錠剤押出部1701により錠剤50が錠剤供給路1801内を押し出される状態を示している。錠剤50が第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の錠剤供給路1801に落とされると、錠剤押出部1701は前方に向かって動き、錠剤50を第3集積ホッパー503へ送り込む。そして錠剤押出部は初期位置で待機し、次の錠剤を堰き止める。
図20は錠剤堰き止め部1702の構成を例示する第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略図である。錠剤堰き止め部1702の側面部には、錠剤供給装置10の外部と連通した複数の穴隙2001が設けられている。穴隙2001の直径は、例えば、約1.5mmである。尚、穴隙2001の直径はこの例に限定されるものではなく、例えば、錠剤堰き止め部1702で堰き止められた錠剤がすり抜けないサイズであればよい。
前述の通り、錠剤供給装置10の上部に備えられたイオン発生部で発生したイオンは、送風部(ファン)の風により、錠剤導入路401、導入シュート24、第1集積ホッパー402、第2集積ホッパー501、第1の送出し機構502内へ送り込まれる。錠剤堰き止め部1702の側面部の複数の穴隙2001は、イオンを含んだ風の出口、すなわち、送風部により送られたイオンを含む風が通りぬけるための通気部として機能する。もし、錠剤堰き止め部1702の側面部の複数の穴隙2001がなければ、送風部により送られたイオンを含む風が、錠剤堰き止め部1702に滞留してしまう。そうすると、イオン発生部から発生したプラスイオンとマイナスイオンが互いに結合し、除電効果が薄まってしまう。
そのため、穴隙2001を介して風が通りぬけることにより、イオンを含む風が装置内に滞留することなく、錠剤供給装置10の内部にわたり常に新しいイオンを含む風を効果的に流通させて、イオンを効率良く錠剤供給装置10内に運ぶことを可能にする。
図17〜図19で説明したように錠剤押出部1701が前後方向に移動することで、摩擦が発生し、それに伴って堰き止め部1702の近傍には静電気が発生しやすい。しかし、イオンを含む風が装置内を流通することにより、堰き止め部1702で堰き止められた錠剤50に静電気が帯電したとしても、錠剤50の帯電を効果的に除電することができる。
更に、イオンを含む風が装置内を流通することにより、錠剤シート51に帯電していた静電気、錠剤シート51から取り出される際に錠剤50に帯電した静電気を除電することができる。
また、堰き止め部1702の側面部に複数の穴隙2001を設けることにより、錠剤堰き止め部1702と、側面部との間の接触面積を低減させることができる。接触面積の低減による効果を図21、図22を用いて説明する。
図21は錠剤堰き止め部の側面部の構成を例示した第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略図である。図21では、錠剤押出部1701は押出し位置にあり(図17)、錠剤50は堰き止め部1702により堰き止められた状態を示している。このとき、錠剤堰き止め部1702により堰き止められている錠剤50は、錠剤堰き止め部1702の側面部に接している状態を示している。この状態から、錠剤押出部1701が後方に移動すると、錠剤50も後方に移動するが、錠剤堰き止め部1702の側面部と錠剤50との表面が摩擦することによって、錠剤50に静電気が帯電することがある。
また、図22は錠剤堰き止め部の側面部の構成を例示した第2集積ホッパー501と第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の概略図であり、錠剤押出部1701が待機位置1740(図17)まで移動した状態を示している。
錠剤50に静電気が帯電していると、錠剤押出部1701が待機位置1740に移動した場合でも、錠剤50は錠剤堰き止め部1702の側面部に吸着することがあり、第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の錠剤供給路1801に落下しない場合が生じ得る。特に錠剤の形が丸くて薄く、小さい場合にはその傾向が強い。錠剤堰き止め部1702に錠剤50が吸着すると、錠剤が第1の送出し機構502(第1の中継ユニット)の錠剤供給路1801に錠剤50が落下しないため、正しいタイミングで包装装置5に送り込まれず、正しく分包されない。その結果、分包のやり直しが発生する。
堰き止め部1702の側面部に複数の穴隙2001を設けることにより、錠剤堰き止め部1702と側面部との間の接触面積を低減させることができる。図17〜図19で説明したように、錠剤押出部1701の移動による摩擦で、堰き止め部1702の近傍には静電気が発生しやすい。また、図21で説明したように、錠剤と錠剤堰き止め部1702の側面部との間の摩擦により、錠剤50に静電気が発生しやすい。
堰き止め部1702で堰き止められた錠剤50に静電気が帯電したとしても、複数の穴隙2001を設けることにより、錠剤堰き止め部1702と側面部との間の接触面積は低減されるため、穴隙2001は、錠剤50が錠剤堰き止め部1702の側面部に吸着するのを防止し、錠剤供給路1801側に錠剤50を落下させることが可能になる。
複数の穴隙2001は、錠剤50との接触面積を低減し、かつ、イオンを含む風が通り抜けることが可能であればよく、穴隙2001のサイズは、錠剤50が通り抜けできない程度のものであればよい。
錠剤50との接触面積を低減し、かつ、イオンを含む風が通り抜けるための構成として、複数の穴隙2001の代わりに、錠剤堰き止め部1702の側面部を網目状の部材を用いて構成することも可能である。網目部のサイズ(メッシュサイズ)は、錠剤50が通り抜けできない程度のものであればよい。
図23は、本実施形態において制御を実行するための錠剤供給装置10の制御部のハードウエア構成を例示した図である。コンピュータ(CPU2301)は、システムバス2304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。コンピュータ(CPU2301)は、錠剤押出部1701を移動するための駆動部や、静電気除電部1411を構成するイオン発生部およびイオン供給部(送風部(ファン))の駆動を制御する。
ROM2302あるいは外部メモリ2311には、CPU2301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
RAM2303は、CPU2301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2302あるいは外部メモリ2311からRAM2303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
入力コントローラ2305は、キーボード(KB)2309や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。ビデオコントローラ2306は、表示部2310への表示を制御する。なお、表示部2310はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
メモリコントローラ2307は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2311へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ2308は、ネットワーク(通信回線)を介して外部装置と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。なお、CPU2301は、例えばRAM2303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU2301は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本実施形態によれば、錠剤シートから取り出された錠剤に帯電する静電気の影響を低減して、錠剤を供給することが可能になる。
1 錠剤取出ユニット
5 包装装置
10 錠剤供給装置
17 検出機構
18 載置台
39 下部ローラ39
51 錠剤シート(PTPシート)
93 第1昇降体
94 カム(ブロック用)
98 第2昇降体
99 カム(押し出し用)
103 散薬投入部
203 錠剤シート(PTPシート)の投入口
204 光学センサ
401 錠剤導入路
402 第1集積ホッパー
501 第2集積ホッパー
502 第1の送り出し機構
503 第3集積ホッパー
504 第2の送り出し機構
505 メインホッパー
701 包装ユニット
702 ロール紙送出機構
703 包装機構
704 包装機構
705 分断機構
801 分断用ミシン目
802 1つの包み802
803 1つの包みに分包された錠剤(薬剤)
901 カバー
1201 錠剤の移動経路
1411 静電気除電部

Claims (9)

  1. 錠剤シートから錠剤を取り出して、錠剤を包装する包装装置に錠剤を供給する錠剤供給装置であって、
    前記錠剤シートから取り出された錠剤を、錠剤供給装置の内部に設けられた導入路を介して落下させて集積する集積手段と、
    前記集積手段と前記包装装置との間に設けられ、前記包装装置に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、前記集積手段で集積された前記錠剤を堰き止める堰き止め手段と、
    静電気を除去するためのイオンを発生させるイオン発生手段と、
    前記集積手段および前記堰き止め手段に前記イオンを供給するイオン供給手段と、を備え、
    前記堰き止め手段は、当該堰き止め手段により錠剤が堰き止められる位置に当該錠剤を囲むように設けられた側面部材であって、前記イオンを前記錠剤供給装置の外部に排出する通気部が形成された側面部材を更に備えることを特徴とする錠剤供給装置。
  2. 前記イオン供給手段は、気体を送風するための送風手段を備え、
    前記送風手段は、前記送風により前記イオンを前記気体とともに流通させて、前記集積手段および前記堰き止め手段に前記イオンを供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の錠剤供給装置。
  3. 前記堰き止め手段で堰き止められた錠剤を、前記堰き止め手段の下方に形成された錠剤供給路に落下させ、前記落下した錠剤を前記錠剤供給路から押し出す錠剤押出手段と、
    前記包装装置に対して設定された数の錠剤をまとめて供給するために、前記錠剤押出手段で押し出された前記錠剤を堰き止める第2の堰き止め手段と、
    を更に備え、
    前記第2の堰き止め手段は、当該堰き止め手段により錠剤が堰き止められる位置に当該錠剤を囲むように設けられた側面部材であって、前記イオンを前記錠剤供給装置の外部に排出する通気部が形成された側面部材を有することを特徴とする請求項2に記載の錠剤供給装置。
  4. 前記送風手段は、前記送風により前記イオンを前記気体とともに流通させて、前記錠剤供給路および前記第2の堰き止め手段に前記イオンを供給する
    ことを特徴とする請求項3に記載の錠剤供給装置。
  5. 前記送風手段の送風により流通した前記気体および前記イオンは前記通気部から排出されることを特徴とする請求項4に記載の錠剤供給装置。
  6. 前記側面部材には、錠剤供給装置の外部と連通した複数の穴隙が設けられており、前記穴隙の直径は、前記錠剤の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1または3に記載の錠剤供給装置。
  7. 前記側面部材は、錠剤供給装置の外部と連通した網目部を有する部材により構成されており、前記網目部のサイズは、前記錠剤の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1または3に記載の錠剤供給装置。
  8. 前記錠剤シートから取り出された錠剤を、前記導入路を介して落下させて前記集積手段に導く導入手段を更に備え、
    前記イオン発生手段および前記イオン供給手段の前記送風手段は前記導入路の端部に配置され、前記導入路を介して、前記送風手段の送風により前記イオンを前記気体とともに流通させて、前記導入手段および前記集積手段および前記堰き止め手段に前記イオンを供給することを特徴とする請求項2または4に記載の錠剤供給装置。
  9. 前記送風手段は、前記送風により前記イオンを前記気体とともに、錠剤供給装置の内部に設けられた導入路を介して流通させて、前記集積手段および前記堰き止め手段に前記イオンを供給することを特徴とする請求項2乃至5および請求項8のいずれか1項に記載の錠剤供給装置。
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