JP5960550B2 - 油中水型エマルション接着剤 - Google Patents
油中水型エマルション接着剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5960550B2 JP5960550B2 JP2012188456A JP2012188456A JP5960550B2 JP 5960550 B2 JP5960550 B2 JP 5960550B2 JP 2012188456 A JP2012188456 A JP 2012188456A JP 2012188456 A JP2012188456 A JP 2012188456A JP 5960550 B2 JP5960550 B2 JP 5960550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- resin
- solvent
- water
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
任意の大きさ・形の冊子または封書を、印刷後の後処理装置(フィニッシャー)、たとえば封書作製装置、冊子作製装置などの機械を用いて、インラインで自動化して作製するには、接着剤の放置乾燥性および保存安定性の確保が課題となる。
また、放置中に接着剤の分離や変質等が生じてしまうと、接着剤の塗布不良、接着不良等が生じる。
さらに、接着剤を用紙に塗布し貼り合わせた後に、貼り合わせ箇所の位置調整などを行う必要性がある場合には、接着剤の貼り直し可能時間が長いことが要求される。ここで、「接着剤の貼り直し可能時間」とは、接着剤を被着材(基材または被着体)に塗布して被着材同士を貼り合わせた後も、剥離して貼り直しが可能な時間を意味する。すなわち、接着剤を塗布して被着材を重ね合わせて放置した場合、ある一定の時間を過ぎると、接着剤の皮膜形成が進行するため、剥離する際に被着材に破れが発生したり、一度剥離してもう一度被着材を重ね合わせても、接着成分が被着材内部に浸透して表面に残っておらず、十分な接着性能を示さなくなったりする場合がある。
また、従来の接着剤を紙などの浸透性の被着材に使用すると、接着剤が被着材内部に浸透してしまい、貼り直し可能時間が短くなるとの問題がある。
本発明によれば、接着剤を油中水型のエマルション形態とし、かつ、水相に接着成分を含ませるようにしたため、接着成分を取り囲む油相が蒸発しにくく、その結果、開放空間下に放置しても固化しにくいという効果が得られると考えられる。本発明では、標準沸点が高く揮発性の低い溶剤を用いるため、この保存安定性をさらに高めることができる。
ここで、被着材に残存する溶剤が接着剤成分である水溶性高分子を溶解または膨潤させるものであると、それにより接着強度が低下する恐れがあるが、水溶性高分子との相溶性の低い、SP値が8〜10(cal/cm3)1/2の溶剤を用いることにより、接着強度の低下も抑制できると考えられる。
接着性を発現する水溶性高分子であれば、特に限定されず、たとえば水性接着剤の接着成分として公知の高分子を使用することができる。水溶性高分子であるため、エマルションの安定性が保たれる。
具体的には、でんぷん、ニカワなどの天然高分子、ポリビニルアルコールおよびその誘導体、水溶性セルロース、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子が挙げられる。複数種の水溶性高分子を組み合わせて、配合してもよい。これらは市販品を使用することができ、たとえばでんぷんであれば、ヤマト株式会社製または不易糊工業株式会社製等の各種でんぷんのりを好ましく使用できる。
PVAは、重合度とけん価度により、溶液にしたときの粘度その他の性質も変わり、低けん化度、低重合度のPVAは一般に、硬化膜の耐水性に劣る等の問題がある。しかし、本発明では、様々な重合度およびけん価度のPVAを好ましく使用することができる。これは、油相に配合した樹脂が被着材表面に残って接着剤皮膜の増強に貢献するため、重合度および/またはけん化度の低いPVAを使用した場合にも、接着剤の皮膜が十分な接着強度および耐水性を持つためである。
水相の粘度調整が不要であるという同じ理由に基づき、低けん化度、低重合度のPVAを高濃度で使用して、耐水性等をさらに高めることもできる。このように、PVAの配合量は、使用するPVAの種類に応じて適宜設定することが好ましい。
PVAは、公知の製法に従って合成してもよいし、市販されている様々なPVAを用いることができる。異なるけん化度および/または重合度のPVAを複数種組み合わせて使用してもよい。
油相は、30℃で固体の、酸価が11〜100の樹脂(以下、固体樹脂とも記す。)を含む。酸価は、試料1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数で表される(KOHmg/g)。酸価は、JIS K2501に定められる測定方法により測定できる。固体樹脂の酸価が11以上であると、接着剤の貼り直し可能時間を長く確保することができ、また、酸価が100以下であると、最終的な接着強度を確保することができるため好ましい。
これに対し、通常の使用環境下(30℃以下)で固体の樹脂であれば、被着材内部に浸透することはなく表面に残り、あたかも水相粒子の隙間を埋めるかのように固体樹脂が存在することにより、水溶性高分子とともに隙間のない均一な接着剤皮膜を形成することができ、その結果、接着強度を向上させることができる。
この固体樹脂は、油相の溶剤に溶解していることが好ましい。樹脂が溶剤に溶解していることにより、樹脂が溶剤を保持したまま基材表面に残りやすくなるためである。
また、樹脂を添加することで接着剤の固形分濃度が上がり、十分に乾燥させた際の接着強度を向上させることが可能である。一方で、系に含まれる固形分濃度が上がることで、放置乾燥した際の固化が促進される可能性がある。したがって、接着剤に含まれる固形分(少なくとも水溶性高分子と固体樹脂を含む)は、40質量%以下とすることが好ましく、35質量%以下とすることがより好ましく、30質量%以下とすることが一層好ましい。
SP値は溶剤への固体樹脂の溶解性を評価する値であり、Fedorの推算法により計算される。すなわち、物質の各官能基の凝集エネルギー密度の合計ΣEcohとモル分子容の合計ΣVより、次式(1)のように定義することができる。
[数式1]
δ(SP値)=(ΣEcoh/ΣV)1/2 ・・・(1)
(「溶解性パラメーター適用事例集」(メカニズムと溶解性の評価・計算例等を踏まえて)、97〜100頁、(株)情報機構、2007年3月15日発行参照)
溶剤のSP値は、8〜9(cal/cm3)1/2であることが一層好ましい。
[数式2]
δ12=X1δ1+X2δ2 ・・・(2)
(δ1 ,δ2 :各溶剤のSP値、X1,X2:各溶剤の質量分率を示す。)
エステルを構成するアルコール部分も、特に限定されず、炭素数1〜18のアルキル基であることが好ましい。このアルキル基は、分岐鎖を有していてもよいし、遊離の水酸基を有していてもよい。
カルボン酸エステル全体の炭素数は、特に限定されないが、12〜30程度であることが好ましく、15〜20程度であることが最も好ましい。
セチルアルコール(9.54(cal/cm3)1/2)、ステアリルアルコール(9.45(cal/cm3)1/2)、オレイルアルコール(9.67(cal/cm3)1/2)等のアルコール類;
イソノナン酸イソノニル(SP値:8.13(cal/cm3)1/2)、ラウリン酸ヘキシル(8.62(cal/cm3)1/2)、ラウリン酸イソプロピル(8.54(cal/cm3)1/2)、ミリスチン酸イソプロピル(8.54(cal/cm3)1/2)、ミリスチン酸イソオクチル(8.54(cal/cm3)1/2)、パルミチン酸イソステアリル(8.55(cal/cm3)1/2)、オレイン酸メチル(8.63(cal/cm3)1/2)、オレイン酸エチル(8.63(cal/cm3)1/2)、オレイン酸イソプロピル(8.56(cal/cm3)1/2)、オレイン酸ブチル(8.62(cal/cm3)1/2)、リノール酸メチル(8.64(cal/cm3)1/2)、リノール酸イソブチル(8.79(cal/cm3)1/2)、リノール酸エチル(8.63(cal/cm3)1/2)、イソステアリン酸イソプロピル(8.47(cal/cm3)1/2)、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(9.06(cal/cm3)1/2)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(9.18(cal/cm3)1/2)等のエステル系溶剤;が好ましく挙げられる。なお、かっこ内の数値は溶剤のSP値を示している。
上記その他の溶剤を併用する場合、油相を構成する全溶媒中に上記特定の溶剤は60質量%以上含まれることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸;
ポリオキシエチレン2〜30モル付加(以下POE(2〜30)と略して記載)オレインエーテル、POE(2〜35)ステアリルエーテル、POE(2〜20)ラウリルエーテル、POE(1〜20)アルキルフェニルエーテル、POE(6〜18)ベヘニルエーテル、POE(5〜25)2−デシルペンタデシルエーテル、POE(3〜30)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(8〜16)2−オクチルデシルエーテル等のエーテル型界面活性剤;
POE(4〜60)硬化ヒマシ油、POE(3〜14)脂肪酸モノエステル、POE(6〜30)脂肪酸ジエステル、POE(5〜20)ソルビタン脂肪酸エステル等のエステル型界面活性剤;
POE(2〜30)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜60)グリセリルトリイソステアレート、POE(7〜50)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(12〜60)硬化ヒマシ油トリイソステアレート等のエーテルエステル型界面活性剤;(上記のエーテル型界面活性剤、エステル型界面活性剤、およびエーテルエステル型界面活性剤をまとめて、「エチレンオキシド付加型界面活性剤」ともいう。)
ソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル(ポリオレイン酸ポリグリセリル、ポリリシノール酸ポリグリセリル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセリド、デカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート、グリセリルモノオレエートなど)等の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤;が挙げられる。
これらの非イオン系界面活性剤は、単独で用いてもよいし、適宜混合して用いてもよい。
上記以外の任意成分を配合してもよく、任意成分は、該成分の溶解特性等に応じて、水相と油相のうちの適切な相に配合することができる。
W/O型エマルション接着剤は、油相成分に水相成分を徐々に添加して乳化させることにより製造することができる。
接着剤の用途についても、特に限定されない。印刷後の後処理用として使用することが好ましいが、印刷前に使用してもよいし、印刷物以外に用いてもよい。
冊子作製や封書作製をするために、後処理装置(フィニッシャー)に塗布機構を組み込み、インラインで必要箇所にパターニングして接着剤を塗布することもできる。
上記のように本発明に係る接着剤は、貼り直し可能時間を長く確保することができることを特徴とするが、必要に応じて加熱により乾燥を促進してより早く接着強度を発現させるようにして、貼り直し可能時間を任意に調整しつつ用いることができる。
<実施例1>
固体樹脂としてロジンエステル樹脂(1)(荒川化学工業株式会社製「ペンセルD-125」、酸価:13 (KOH mg/g)、常温(30℃)で固体)5gを、ラウリン酸ヘキシル(コグニクスジャパン株式会社製「セチオールA」、SP値:8.62(cal/cm3)1/2、標準沸点:335℃)13gに溶解させたものに、乳化剤としてポリリシノレイン酸ポリグリセリル−6(日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL Hexaglyn PR-15」)2gを添加し、5分間攪拌することで油相を得た。水溶性高分子としてポリビニルアルコール(株式会社クラレ製「PVA405」、けん化度81.5mol%、重合度500)20gを、水60gに溶解してPVA水溶液を作製し、これを水相とした。前記水相を前記油相に20分間かけて連続的に添加して乳化を行い、W/O型エマルション接着剤を得た。水相を添加する間、油相はバッチ式卓上サンドミル(カンペ社製、高粘度攪拌翼使用、回転数2100rpm)で常に攪拌し、添加終了後さらに10分間攪拌を行った。
固体樹脂としてアルキルフェノール樹脂(荒川化学工業株式会社製「タマノル100S」、酸価:85〜100 (KOH mg/g)、常温(30℃)で固体)を使用した以外は、実施例1と同様の手順で接着剤を作製した。
固体樹脂として脂肪族(C5留分)系石油樹脂(日本ゼオン株式会社製「Quiontone D200」、酸価:17 (KOH mg/g)、常温(30℃)で固体)を使用した以外は、実施例1と同様の手順で接着剤を作製した。
上記石油樹脂3gを、上記ラウリン酸ヘキシル15gに溶解した以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
上記石油樹脂2gを、上記ラウリン酸ヘキシル16gに溶解した以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
水溶性高分子としてポリビニルピロリドン(和光純薬株式会社製「K-90」、分子量:360000)24gを、水56gに溶解してPVP水溶液を作製し、これを水相とした以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
水溶性高分子としてでんぷん糊(ヤマト株式会社製)を、固形分20gとなるように調整して使用した以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
油相の溶剤としてイソステアリン酸イソプロピル(日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL IPIS」、SP値:8.47(cal/cm3)1/2、標準沸点:368℃)を使用した以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
水溶性高分子の配合量を固形分で24g、固体樹脂の配合量を5gとする他は実施例7と同様にして接着剤を作製した。
油相の溶剤としてナフテン系石油系炭化水素溶剤(JX日鉱日石エネルギー株式会社製「AFソルベント6号」、SP値7.00(cal/cm3)1/2、標準沸点:306℃)を使用した以外は、実施例4と同様の手順で接着剤を作製した。
油相の溶剤として1−ドデカノール(SP値9.81(cal/cm3)1/2、標準沸点:260〜262℃)を使用した以外は、実施例4と同様の手順で接着剤を作製した。
油相の溶剤としてクエン酸トリ2−エチルヘキシル(SP値13.18(cal/cm3)1/2、沸点537℃、日本サーファクタント工業株式会社製)を使用した以外は、実施例4と同様の手順で接着剤を作製した。
固体樹脂としてロジンエステル樹脂(2)(ハリマ化成株式会社製「ネオトール 101N」、酸価:8.9(KOHmg/g)、30℃で固体)を使用した以外は、実施例1と同様の手順で接着剤を作製した。
上記石油樹脂7gを、上記ラウリン酸ヘキシル11gに溶解した以外は、実施例3と同様の手順で接着剤を作製した。
固体樹脂を使用せず、上記イソステアリン酸イソプロピルを18g用いた他は、実施例8と同様にして接着剤を作製した。
実施例および比較例で得られた接着剤について、静置保存安定性、放置乾燥性、接着性試験、および剥離試験を以下のように行った。結果を表1に示す。
1.静置保存安定性試験
接着剤を密閉容器内に50g量り取り、乳化工程から10日後に、遊離水の有無を目視で確認した。
○:乳化工程から10日経過後も遊離水の発生なし。
×:乳化工程から10日未満で遊離水が発生。
非吸収性基材である金属板上に、接着剤を厚さ3mm、直径3mmの円形に塗布し、常温(30℃)で放置した。1時間ごとに接着剤表面に皮膜が形成されているか否かを目視にて確認した。
◎:放置24時間後も接着剤表面に皮膜が形成されなかった。
○:放置5時間後も接着剤表面に皮膜が形成されなかった。
×:放置5時間以内に接着剤表面に皮膜が形成された。
表1には、皮膜形成が確認された時間を併せて示す。
紙基材(理想用紙薄口、62g/m2)を幅50mm、長さ100mmに切り出し、紙の一端から80mmの長さまで、幅50mm、膜厚100μmで接着剤を塗布した。同じ形状の紙基材を上からもう1枚、互いに全面が重なるように重ねて基材同士を接着し、これを試験片とした。試験片を常温で70分間放置後、接着剤が塗布されていない試験片の端部を、テンシロン万能試験機RTC-1210Aを使用し、引張速度300mm/分で180度反対方向に引っ張って剥離し、接着性を評価した(T型剥離試験:JIS K6854)。剥離した際に紙基材が破れる被着材破壊が生じた場合を「接着した」と判断した。一方、紙基材は破れずに接着剤の硬化膜が破れる凝集破壊、または接着剤と基材間において剥がれが生じる界面破壊が発生した場合には「接着しなかった」とした。
〇:紙基材同士が接着した。
×:紙基材同士が接着しなかった。
接着性試験(1)と同様の方法で試験片を作製した。試験片を作製直後に140℃で10秒間加熱したのち、上記同様に引っ張って接着性を評価した。
接着性試験(1)と同様の手順で試験片を作製し、15分間放置した。放置後、上記同様に引っ張って剥離させ、紙基材が破れることなく剥離が可能であるかどうかを評価した。
〇:15分放置後も紙基材が破れることなく剥離が可能であった。
×:15分放置後、剥離する際に紙基材が破れ、剥離できなかった。
上記剥離試験において、15分放置後に一度剥がした紙基材同士を再度貼り合わせ、常温(30℃)で15分間放置した。放置後、上記同様のT型剥離試験を行い、一度剥離して貼り直した後の測定値と、貼り直し前(接着剤を塗布後に貼り合わせてから15分放置した場合)の測定値を比較した。比較例1、2および4では剥離ができなかったため、この貼り直し試験は行わなかった。
◎:紙基材同士が接着し、貼り直し前と比べ接着強度の低下が生じなかった。
〇:紙基材同士が接着したが、貼り直し前に比べ接着強度が低下した。
×:紙基材同士が全く接着しなかった。
これに対し、油相成分として標準沸点は300〜400℃の範囲内であるがSP値の低い溶剤を用いた比較例1、油相成分としてSP値は8〜10(cal/cm3)1/2の範囲内であるが標準沸点の低い溶剤を用いた比較例2、油相成分としてSP値および標準沸点の高い溶剤を用いた比較例3、酸価の低い樹脂を用いた比較例4、樹脂の配合量の多い比較例5、および樹脂を用いなかった比較例6では、本発明の効果が奏されないことが確認された。特に、比較例1では、溶剤のSP値が低いために固体樹脂の溶解性が確保できず、固体樹脂の溶剤からの離脱(固体樹脂の析出)が早く生じた結果、安定性、放置乾燥性、剥離試験の結果が不良になったと考えられる。一方、比較例2では溶剤の沸点が低く、溶剤の飛散が生じやすかったため、放置乾燥性、剥離試験の結果が不良になったと考えられる。比較例3では、溶剤の沸点が高いため放置乾燥性は良好である(乾燥しにくい)が、溶剤のSP値が高く水溶性高分子を溶解または膨潤しやすいため、接着強度が低下し、エマルションの安定性も損なわれたと考えられる。
Claims (3)
- 油相と水相とからなり、
前記水相は、水溶性高分子を含み、
前記油相は、標準沸点が300℃以上400℃以下であり且つSP値が8〜10(cal/cm3)1/2である溶剤を含み、かつ、
前記油相は、30℃で固体であり且つ酸価が11〜100の樹脂を、接着剤全量に対し2〜6質量%含む、油中水型エマルション接着剤。 - 前記樹脂の含有量は、接着剤全量に対し3〜5質量%である、請求項1記載の油中水型エマルション接着剤。
- 前記水溶性高分子は、ポリビニルアルコールを含む、請求項1または2記載の油中水型エマルション接着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012188456A JP5960550B2 (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 油中水型エマルション接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012188456A JP5960550B2 (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 油中水型エマルション接着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014047219A JP2014047219A (ja) | 2014-03-17 |
| JP5960550B2 true JP5960550B2 (ja) | 2016-08-02 |
Family
ID=50607237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012188456A Expired - Fee Related JP5960550B2 (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 油中水型エマルション接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5960550B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60250078A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-10 | Bridgestone Corp | ゴム用接着剤 |
| CA1304185C (en) * | 1989-04-24 | 1992-06-23 | Gaf Chemicals Corporation | Wallpaper adhesives |
| JP2851302B2 (ja) * | 1989-05-02 | 1999-01-27 | 松本油脂製薬株式会社 | 水溶性物質内包マイクロカプセルの製法 |
| EP2109436B1 (en) * | 2006-12-28 | 2012-01-25 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive composition for hard tissue |
| JP2009273674A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Alcare Co Ltd | 皮膚用シリコーン系粘着剤、皮膚用シリコーン系貼付材及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-08-29 JP JP2012188456A patent/JP5960550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2014047219A (ja) | 2014-03-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4676945B2 (ja) | 水性粘着剤組成物、粘着テープおよびワイヤーハーネス | |
| JP6842942B2 (ja) | 粘着剤組成物およびそれを用いた粘着テープ | |
| JPWO2016002240A1 (ja) | ホットメルト接着剤 | |
| JP2005220244A (ja) | アルカリ分散型ホットメルト粘着剤組成物 | |
| JP5866195B2 (ja) | 油中水型エマルション接着剤 | |
| JP5960550B2 (ja) | 油中水型エマルション接着剤 | |
| WO2020149017A1 (ja) | アンカーコート剤 | |
| JP5503129B2 (ja) | マスキングテープ及びその製造方法 | |
| JP5789184B2 (ja) | 油中水型エマルション接着剤 | |
| WO2013129678A1 (en) | Aqueous dispersion type adhesive | |
| JP6084716B1 (ja) | レジスト組成物 | |
| JP4669194B2 (ja) | 粘着テープ | |
| JPH09296081A (ja) | オレフィン系熱可塑性樹脂組成物水性分散液およびその製造方法 | |
| JP7157455B2 (ja) | 易剥離性接着剤組成物 | |
| JP6200213B2 (ja) | 油中水型エマルション接着剤 | |
| JP7079115B2 (ja) | 擬似接着積層体 | |
| JP2013237818A (ja) | 油/水/油型エマルション接着剤 | |
| JP2015000879A (ja) | 油中水型エマルション接着剤 | |
| JP2004360156A (ja) | 紙粘着テープ | |
| JPH0925472A (ja) | 粘着付与剤エマルジョンおよび該エマルジョンを含有する水性粘着剤組成物 | |
| JPS58225173A (ja) | 水性接着剤組成物の製法 | |
| JPH08176372A (ja) | 水分散系離型剤組成物 | |
| JPH06322355A (ja) | 水溶性または水分散性の感圧接着剤組成物、及びこれを用いた粘着テープ | |
| JP4457490B2 (ja) | ディレードタック型粘着剤組成物及び粘着ラベル | |
| JP2008081691A (ja) | 粘着剤用複合樹脂組成物水性分散体及び粘着剤組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150706 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160516 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160607 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160623 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5960550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
