JP7079115B2 - 擬似接着積層体 - Google Patents
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Description
前記熱可塑性樹脂が粒子状のオレフィン系樹脂であり、
前記擬似接着層において、前記熱可塑性樹脂の平均粒子径が1.0~10μmであり、
前記乳化剤がエチレンオキシド-プロピレンオキシド共重合体であり、
前記剥離剤がシリコーン樹脂であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、0.5~35質量%であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記熱可塑性樹脂の含有量が、62~92.5質量%であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、0.5質量%以上2.5質量%未満である場合、前記擬似接着層の形成量は、7g/m 2 以上35g/m 2 以下であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、2.5質量%以上35質量%以下である場合、前記擬似接着層の形成量は、2g/m 2 以上35g/m 2 以下である、擬似接着積層体を提供する。
本発明の擬似接着積層体においては、前記熱可塑性樹脂が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エチル-無水マレイン酸共重合体、及びエチレン-アクリル酸エチル共重合体からなる群から選択される1種又は2種以上であることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る擬似接着積層体は、基材と、前記基材の一方の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)上に積層された擬似接着層と、を備えており、前記擬似接着層は、熱可塑性樹脂(本明細書においては、「熱可塑性樹脂(A)」と称することがある)と、融点が25℃以上の乳化剤(本明細書においては、「固体乳化剤(B)」と称することがある)と、剥離剤(本明細書においては、「剥離剤(D)」と称することがある)と、を含有する。
前記擬似接着積層体は、このように擬似接着層の擬似接着性に優れるため、このような特性を利用可能であれば、その用途は特に限定されない。例えば、擬似接着積層体は、その擬似接着層の基材側とは反対側の面に、粘着剤層を設けることで、送り状ラベル(伝票)として用いるのに好適である。このような送り状ラベルについては、後ほど詳細に説明する。
このように、基材と擬似接着層との剥離性が安定して維持される期間は、例えば、10日以上である。
前記基材は、前記擬似接着層を形成可能であれば、特に限定されず、擬似接着積層体の用途に応じて、適宜選択できる。
基材は、フィルム状又はシート状であることが好ましい。
なお、本明細書においては、基材の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよいし、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の構成材料及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
例えば、前記紙積層シートで好ましいものとしては、修飾層として感熱記録層が紙類に設けられて構成された感熱紙等が挙げられる。
例えば、擬似接着積層体を用いて、送り状ラベルを構成する場合には、基材の厚さは、35~800μmであることが好ましく、40~230μmであることがより好ましく、45~170μmであることが特に好ましい。基材の厚さが前記下限値以上であることで、擬似接着積層体の強度がより向上する。基材の厚さが前記上限値以下であることで、擬似接着積層体をより薄層化できる。
複数層からなる基材の厚さとは、基材を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
また、基材としては、市販品を用いてもよい。
前記擬似接着層は、熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)及び剥離剤(D)を含有する。
擬似接着層は、熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)及び剥離剤(D)を含有する擬似接着組成物を、擬似接着層の形成対象面に塗工し、得られた塗工層を加熱することで形成できる。
擬似接着層の形成方法は、後ほど詳細に説明する。
ただし、擬似接着積層体の構成を簡略化できる点で、擬似接着層は、1層(単層)からなるものが好ましい。
例えば、擬似接着積層体を用いて、送り状ラベルを構成する場合には、擬似接着層の厚さは、1~50μmであることが好ましく、1~40μmであることがより好ましく、1~30μmであることがさらに好ましく、2~25μmであることが特に好ましく、2.5~20μmであることが最も好ましく、例えば、2.5~15μmであってもよい。擬似接着層の厚さが前記下限値以上であることで、擬似接着層の擬似接着性がより向上する。擬似接着層の厚さが前記上限値以下であることで、擬似接着積層体をより薄層化でき、例えば、より短時間で擬似接着層を形成でき、また、より安価に擬似接着積層体を製造できる。特に、擬似接着層の厚さが15μm以下であることで、擬似接着積層体を一定時間保存した後の経時後において、基材を剥離させるときの剥離性を損なうことなく、上述の擬似接着積層体の薄層化の効果がより顕著に得られる。
複数層からなる擬似接着層の厚さとは、擬似接着層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
例えば、擬似接着積層体を用いて、送り状ラベルを構成する場合には、擬似接着層の形成量は、1~50g/m2であることが好ましく、1~40g/m2であることがより好ましく、1~30g/m2であることがさらに好ましく、2~25g/m2であることが特に好ましく、2.5~20g/m2であることが最も好ましく、例えば、2.5~15g/m2であってもよい。擬似接着層の形成量が前記下限値以上であることで、擬似接着層の擬似接着性がより向上する。擬似接着層の形成量が前記上限値以下であることで、擬似接着積層体をより薄層化でき、例えば、より短時間で擬似接着層を形成でき、また、より安価に擬似接着積層体を製造できる。特に、擬似接着層の形成量が15g/m2以下であることで、擬似接着積層体を一定時間保存した後の経時後において、基材を剥離させるときの剥離性を損なうことなく、上述の擬似接着積層体の薄層化の効果がより顕著に得られる。
熱可塑性樹脂(A)は、特に限定されず、公知のものであってもよい。
熱可塑性樹脂(A)は、構成単位が1種のみの単独重合体であってもよいし、構成単位が2種以上の共重合体であってもよい。共重合体は、例えば、ランダム重合体、交互重合体、ブロック重合体及びグラフト重合体のいずれであってもよい。
オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィンの単独重合体;
エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン-酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニルから誘導された構成単位の一部又はすべてがケン化されたケン化物)、エチレン-メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル-無水マレイン酸共重合体等の、エチレンから誘導された構成単位と、エチレン以外のモノマーから誘導された構成単位と、をともに有する、エチレン共重合体;
プロピレン-1-ブテン共重合体等の、プロピレンから誘導された構成単位と、プロピレン以外のモノマーから誘導された構成単位と、をともに有する、プロピレン共重合体;
等が挙げられる。
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、例えば、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体等が挙げられる。
前記エチレン-(メタ)アクリル酸エステル-無水マレイン酸共重合体としては、例えば、エチレン-アクリル酸エチル-無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
ビニル系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の、ビニル基を有するモノマーの単独重合体等が挙げられる。
前記ポリアミドとしては、例えば、共重合ナイロン、ナイロン12、ポリアミドエラストマー等が挙げられる。
前記ワックス類としては、例えば、パラフィンワックス、変性ワックス等が挙げられる。
なかでも、熱可塑性樹脂(A)は、エチレンから誘導された構成単位を有する、エチレン系樹脂であることがさらに好ましく、前記エチレン共重合体であることが特に好ましい。
擬似接着組成物及び擬似接着層において、熱可塑性樹脂(A)の平均粒子径は、0.1~50μmであることが好ましく、0.5~40μmであることがより好ましく、1.0~10μmであることが特に好ましい。前記平均粒子径が前記下限値以上となる熱可塑性樹脂(A)は、入手又は作製が容易である。熱可塑性樹脂(A)の前記平均粒子径が前記上限値以下であることで、特に、紙を構成材料とする基材を用いた場合に、後述するように、擬似接着積層体の擬似接着性がより高くなる。
なお、本明細書において、「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、レーザー回折式粒度分布測定装置を用いる方法で測定された、体積累積分布の中央値D50を意味する。
固体乳化剤(B)は、その融点が25℃以上であれば、特に限定されず、公知のものであってもよい。
一方、重合体には、オリゴマー及びポリマーが包含される。重合体は、構成単位が1種のみの単独重合体であってもよいし、構成単位が2種以上の共重合体であってもよい。共重合体は、例えば、ランダム重合体、交互重合体、ブロック重合体及びグラフト重合体のいずれであってもよい。
固体乳化剤(B)が容易に入手できる点と、擬似接着性が良好である点では、MpBは、例えば、250℃以下であることが好ましく、100℃以下であることがより好ましく、80℃以下であることが特に好ましい。
なお、本明細書において、重量平均分子量とは、特に断りのない限り、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により測定されるポリスチレン換算値である。
これらの中でも、固体乳化剤(B)でより好ましいものとしては、エチレンオキシド-プロピレンオキシド共重合体が挙げられる。
剥離剤(D)は、接触物同士間に介在することで、これら接触物同士間の摩擦力を低減する作用をする。
剥離剤(D)としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ワックス、流動パラフィン、油脂、脂肪酸エステル、有機酸等が挙げられる。
シリコーン樹脂は、硬化型シリコーン樹脂及び非硬化型シリコーン樹脂のいずれであってもよい。
擬似接着組成物及び擬似接着層は、本発明の効果を損なわない範囲内において、熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)及び剥離剤(D)以外に、他の成分を含有していてもよい。
前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
乳化安定剤(C)は、その融点が25℃未満であれば、特に限定されず、公知のものであってもよい。
剥離剤(D)として、上述のSi-H基含有シリコーン等の硬化型シリコーン樹脂を用いる場合、擬似接着組成物及び擬似接着層は、この硬化型シリコーン樹脂の硬化反応を促進するための硬化触媒(E)を含有していてもよい。
擬似接着組成物及び擬似接着層の硬化触媒(E)の含有量は、特に限定されず、硬化型シリコーン樹脂の硬化反応が良好に進行するように、適宜調節できる。
前記溶媒は、特に限定されず、公知のものでよく、例えば、水及び有機溶媒のいずれであってもよい。
例えば、熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)、剥離剤(D)及び前記他の成分(一例を挙げれば、乳化安定剤(C)、硬化触媒(E)等)のいずれかとして、溶媒との混合物の状態となっているものを用いた場合には、この混合物中の溶媒がそのまま、擬似接着組成物が含有する溶媒となってもよい。また、熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)、剥離剤(D)及び前記他の成分(一例を挙げれば、乳化安定剤(C)、硬化触媒(E)等)のいずれかとして、溶媒との混合物の状態となっているものを用いたか否かによらず、これら熱可塑性樹脂(A)等の成分の配合時とは別途に配合された溶媒が、擬似接着組成物が含有する溶媒であってもよい。
なお、本明細書において、「最低造膜温度」とは、特に断りのない限り、JIS K 6828-2:2003に準拠して測定されたものを意味する。
擬似接着組成物においては、一部の含有成分が溶解していてもよい。
擬似接着組成物において、溶解していない成分は、均一に分散していることが好ましい。
各成分の配合時には、すべての成分を添加してからこれらを混合してもよいし、一部の成分を順次添加しながら混合してもよく、すべての成分を順次添加しながら混合してもよい。
混合方法は特に限定されず、撹拌子又は撹拌翼等を回転させて混合する方法;ミキサー、三本ロール、ニーダー又はビーズミル等を使用して混合する方法;超音波を加えて混合する方法;容器中で加熱溶融させて乳化(混合)する方法等、公知の方法から適宜選択すればよい。
配合時間も、各配合成分が劣化しない限り特に限定されず、例えば、1分~24時間であってもよいが、これは一例である。
また、擬似接着層の剥離剤(D)の含有量がこのような範囲である場合、擬似接着層の厚さは、7μm以上であることが好ましく、8μm以上であることがより好ましい。そして、この場合の擬似接着層の厚さは、例えば、35μm以下であることが好ましい。
擬似接着層の形成量又は厚さが、このような条件を満たすことで、擬似接着層の擬似接着性がより向上する。
また、擬似接着層の剥離剤(D)の含有量がこのような範囲である場合、擬似接着層の厚さは、2μm以上であることが好ましく、3μm以上であることがより好ましい。そして、この場合の擬似接着層の厚さは、例えば、35μm以下であることが好ましい。
擬似接着層の形成量又は厚さが、このような条件を満たすことで、擬似接着層の擬似接着性がより向上する。
前記擬似接着積層体は、前記基材及び擬似接着層以外に、他の層を備えていてもよい。前記他の層の積層位置は、特に限定されず、他の層の種類に応じて適宜選択できる。例えば、他の層の積層位置は、擬似接着層の基材側とは反対側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)上であってもよいし、擬似接着層と基材との間であってもよい。
また、前記剥離シートを備えた擬似接着積層体、特に、擬似接着層の第1面側の最上層に剥離シートを備えた擬似接着積層体は、取り扱い性に優れる。
そして、前記粘着剤層を備えた擬似接着積層体は、さらに粘着剤層上に剥離シートを備えていることが好ましい。すなわち、本発明の擬似接着積層体のより好ましい一実施形態としては、基材と、前記基材の第1面上に積層された擬似接着層と、前記擬似接着層の第1面上に積層された粘着剤層と、前記粘着剤層の基材側とは反対側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)上に積層された剥離シートと、を備えたものが挙げられる。
剥離シートとしては、例えば、紙製シート若しくは樹脂製シートの片面又は両面が、剥離処理されているものが挙げられる。この場合、剥離シートの剥離処理されている面(剥離処理面)が、粘着剤層、擬似接着層等の、剥離シートに隣接する層との接触面となる。
対象となる面の剥離処理は、公知の各種剥離処理剤を用いることによって、行うことができる。
なお、本明細書において、「剥離処理剤」とは、「剥離剤(D)」を意味しない。
例えば、粘着剤層の構成材料を含有する前記組成物としては、粘着剤を含有する粘着剤組成物が挙げられる。
また、他の層としては、市販品を用いてもよい。
前記擬似接着積層体は、前記基材の第1面上に、擬似接着層を積層することにより、製造できる。
擬似接着層は、例えば、塗工層を加熱せず、塗工層を常温下(例えば、23℃程度の室温下)に置いて、溶媒を除去することでも形成できるが、塗工層を加熱した方が、短時間でより良好な特性の擬似接着層を形成できる。
すなわち、塗工条件下にある擬似接着組成物中で、溶媒に溶解している固体乳化剤(B)は、粒子状の熱可塑性樹脂(A)に作用して、乳化物を形成している。このような擬似接着組成物を、擬似接着層の形成対象面である基材の第1面に塗工すると、固体乳化剤(B)が乳化物の状態で、又は単独で、基材の第1面に到達する。そして、溶媒の除去等を経て、擬似接着層が形成された段階では、析出した状態の固体乳化剤(B)が、基材の第1面上において膜を形成する。この膜状の固体乳化剤(B)と、基材の第1面と、の間で、擬似接着性を示す程度の、軽度の接着力が発現する。この接着力は、主に、膜状の固体乳化剤(B)の基材に対するアンカー効果と、膜状の固体乳化剤(B)と基材との間で作用するファンデルワールス力と、によってもたらされると推測される。そして、擬似接着積層体における擬似接着性の発現には、このような固体乳化剤(B)の作用が大きく寄与していると推測される。さらに、擬似接着層が形成された段階では、基材上において、粒子状の熱可塑性樹脂(A)同士が融着して膜を形成し、この膜の作用によって、擬似接着層が適度な接着性と剥離性を併せ持つという特性が向上すると推測される。このような熱可塑性樹脂(A)の膜の形成によってもたらされる効果は、擬似接着組成物の塗工層の加熱温度が高い方が、大きくなる傾向にある。
このような固体乳化剤(B)と熱可塑性樹脂(A)の作用によって、擬似接着積層体において、優れた擬似接着性が発現すると推測される。
このような熱可塑性樹脂(A)層を形成するためには、熱可塑性樹脂(A)の平均粒子径が、基材の前記隙間のサイズよりも小さければよく、好ましい熱可塑性樹脂(A)の平均粒子径は、先に説明したとおりである。
例えば、擬似接着層の擬似接着性がより向上する点では、TAH(℃)は、50℃以上であることが好ましく、60℃以上であることがより好ましく、70℃以上であることが特に好ましい。
この場合、TAHは、MFTAよりも10℃低い温度以上(MFTA-10℃≦TAH)であることが好ましく、例えば、MFTA以上(MFTA≦TAH)、MFTAよりも10℃高い温度以上(MFTA+10℃≦TAH)、及び、MFTAよりも20℃高い温度以上(MFTA+20℃≦TAH)のいずれかであってもよい。
例えば、基材等の、擬似接着積層体を構成する各層の劣化を抑制する効果が高い点では、TAHは、260℃以下であることが好ましく、200℃以下であることがより好ましい。
一実施形態において、TAHは、50~260℃であることが好ましく、50~200℃であることがより好ましい。ただし、これらは、TAHの一例である。
なお、以下の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
擬似接着積層体1は、基材11及び擬似接着層12が、これらの厚さ方向において積層されて構成され、擬似接着層12の基材11側とは反対側の面(第1面)12aに、何も備えておらず、前記第1面12aが露出面となっている。
なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
基材21は、裁断線210を有している点以外は、基材11と同じである。
基材21は、裁断線210によって複数の領域に区分けされており、裁断線210において分割することにより、複数枚の分割片へと分割可能となっている。より具体的には、基材21は、少なくとも、その裁断線210によって、第1領域211と、この第1領域211に隣接する第2領域212と、に分割可能となっている。
なお、図2中、符号21aは、基材21の第1面を示す。
より具体的には、裁断線210は、いずれの場合も、基材21の厚さ方向において切れ込みを有している。裁断線210がミシン目である場合には、例えば、基材21の厚さ方向の全域に形成されている(基材21を貫通している)前記切れ込みが、裁断線210の線長方向において、間欠的に形成され、ミシン目となっている。裁断線210がハーフカット線である場合には、例えば、基材21の厚さ方向の一部の領域に形成されている(基材21を貫通していない)前記切れ込みが、裁断線210の線長方向において、連続的に形成され、ハーフカット線となっている。裁断線210は、このようなミシン目とハーフカット線の両方の構成を有していてもよい。
裁断線210の本数は、1のみであってもよいし、2以上であってもよく、目的に応じて任意に設定でき、特に限定されない。
例えば、擬似接着積層体1又は2は、擬似接着層12の第1面12a上に、さらに剥離シート(図示略)を備えていてもよい。すなわち、擬似接着積層体1又は2は、基材11又は21、擬似接着層12及び剥離シートがこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されていてもよい。
また、例えば、擬似接着積層体1又は2は、擬似接着層12の第1面12a上に、さらに粘着剤層(図示略)を備えていてもよい。すなわち、擬似接着積層体1又は2は、基材11又は21、擬似接着層12及び粘着剤層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されていてもよい。
また、例えば、擬似接着積層体1又は2は、擬似接着層12と基材11又は21との間に、中間層(図示略)を備えていてもよい。すなわち、擬似接着積層体1又は2は、基材11又は21、中間層及び擬似接着層12がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されていてもよい。
そして、擬似接着積層体1又は2は、前記剥離シート、粘着剤層及び中間層からなる群から選択される2種以上をともに備えていてもよい。
本発明の前記他の層を備えた擬似接着積層体のうち、前記他の層として前記粘着剤層を備えた送り状ラベルについて、以下、説明する。
図3は、本発明の擬似接着積層体である送り状ラベルの一実施形態を模式的に示す断面図である。
送り状ラベル3の使用時には、図4(a)に示すように、まず、剥離シート14を取り除き、粘着剤層13の第1面13aを露出させる。ここでは、剥離シート14を取り除いた後の送り状ラベルを、符号3’を付して示している。
このとき、擬似接着層12が擬似接着性に優れているため、基材21の第2領域212は容易に剥離できる。
なお、ここでは、第2領域212が取り除かれた後の基材を、符号21’を付して示している。
この場合も、基材21の第1領域211及び第2領域212は、いずれも容易に剥離できる。
基材21中の第1領域211及び第2領域212のうち、いずれを配送票とし、受領票とするかは、第1領域211及び第2領域212にそれぞれどのような情報を記録するかによって決定される。
例えば、基材21をその裁断線210において分割することなく、基材21全体を剥離させた後に、基材21をその裁断線210において分割してもよい。
[基材]
(S1):感熱紙(リコー社製「リコーサーマル135SAB-T」、厚さ83μm、坪量76.1g/m2、平滑度150.0s)
(S2):上質紙(三菱製紙社製「PDW」、厚さ155μm、坪量128g/m2、平滑度38.0s)
(S3):コート紙(三菱製紙社製「DFカラーM」、厚さ130μm、坪量128g/m2、平滑度500.0s)
[熱可塑性樹脂(A)]
(A)-1:エチレン-酢酸ビニル共重合体(融点68℃)
[固体乳化剤(B)]
(B)-1:エチレンオキシド-プロピレンオキシド共重合体(重量平均分子量15500、融点(MpB)60℃)
[剥離剤(D)]
(D)-1:シリコーン樹脂
<<擬似接着積層体の製造>>
基材(S1)の裏面、すなわち、感熱発色層とは反対側の層の面に、ワイヤーバーを用いて、25℃の擬似接着組成物(Ad1)を塗工し、形成された塗工層を、オーブン内で、80℃で1分加熱して乾燥させ、擬似接着層を形成した。以上により、擬似接着積層体を得た。
擬似接着組成物(Ad1)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、4~6g/m2であった。
合成ゴム系粘着剤を含有する粘着剤層(厚さ20μm)が、剥離紙の剥離処理面(第2面)に積層されて構成された粘着シートを用意した。常温下で、この粘着シートの粘着剤層の露出面(第2面)を、上記で得られた擬似接着積層体の擬似接着層の露出面(第1面)と貼り合わせることにより、剥離シート(剥離紙)、粘着剤層、擬似接着層及び基材(感熱紙)がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成された貼付用積層体を得た。
<基材と擬似接着層との接着性>
常温下で、上記で得られた貼付用積層体を、基材において固定し、剥離シートを粘着剤層から剥離させる操作を行った。そして、貼付用積層体中での剥離が生じた箇所を目視で確認し、下記基準に従って、基材と擬似接着層との接着性を評価した。結果を表1に示す。
(評価基準)
A:剥離シートが粘着剤層から剥離し、貼付用積層体中の他の箇所(層間)では、剥離が生じていない。
B:剥離シートが粘着剤層から剥離せず、剥離シート、粘着剤層及び擬似接着層の積層体が基材から剥離する。
(経時前の剥離性)
上述の基材と擬似接着層との接着性の評価時に、「A」と判定した、剥離シートを剥離済みの貼付用積層体を用いて、常温下で、その粘着剤層の露出面を段ボールの表面に貼付することにより、段ボールに貼付用積層体を固定して、試験用積層体とした。
次いで、直ちに常温下で、この試験用積層体中の段ボールを固定し、基材及び擬似接着層の互いに接触していた面同士が180°の角度を為すように、基材を擬似接着層から引き剥がす、所謂180°剥離を行った。そして、剥離させた基材の剥離面(擬似接着層と接触していた面)の表面状態を目視で観察し、さらに、この基材の剥離面と、擬似接着層の剥離面(基材と接触していた面)と、を指でなぞったときの、これら剥離面の粘着感の有無を確認した。そして、下記基準に従って、基材と擬似接着層との剥離性(経時前の剥離性)を評価した。結果を表1に示す。
(評価基準)
A:基材の剥離面と、擬似接着層の剥離面は、いずれも粘着性を有しておらず、かつ、基材の剥離面に大きな荒れが認められない。
B:少なくとも、基材の剥離面と、擬似接着層の剥離面と、のいずれか一方若しくは両方が、粘着性を有しているか、又は基材の剥離面に大きな荒れが認められる。
上述の経時前の剥離性の評価時に用いたものと同じ試験用積層体を、別途用意した。
次いで、この試験用積層体を、常温下で2週間静置保存した。
次いで、この保存後の試験用積層体について、上述の経時前の剥離性の評価時と同じ方法で、基材と擬似接着層との剥離性(経時後の剥離性)を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
擬似接着組成物(Ad1)に代えて擬似接着組成物(Ad2)を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad2)は、熱可塑性樹脂(A)-1(74質量部)、固体乳化剤(B)-1(6質量部)、剥離剤(D)-1(20質量部)、及び水(100質量部)が配合されたものである。
擬似接着組成物(Ad2)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、4~6g/m2であった。
擬似接着組成物(Ad1)に代えて擬似接着組成物(Ad3)を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad3)は、熱可塑性樹脂(A)-1(65質量部)、固体乳化剤(B)-1(5質量部)、剥離剤(D)-1(30質量部)、及び水(100質量部)が配合されたものである。
擬似接着組成物(Ad3)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、4~6g/m2であった。
<<擬似接着積層体の製造>>
基材(S1)の裏面、すなわち、感熱発色層とは反対側の層の面に、ワイヤーバーを用いて、25℃の擬似接着組成物(Ad4)を塗工し、形成された塗工層を、オーブン内で、80℃で1分加熱して乾燥させ、擬似接着層を形成した。以上により、擬似接着積層体を得た。
擬似接着組成物(Ad4)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、9~11g/m2であった。
上記で得られた擬似接着積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、貼付用積層体を得た。
上記で得られた貼付用積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
擬似接着組成物(Ad1)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、9~11g/m2とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad2)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、9~11g/m2とした点以外は、実施例2の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad3)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、9~11g/m2とした点以外は、実施例3の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad4)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を9~11g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、実施例4の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad1)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad2)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、実施例2の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(Ad3)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、実施例3の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例12]
表1に示すように、基材(S1)に代えて、基材(S2)を用いた点以外は、実施例2の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、基材(S1)に代えて、基材(S3)を用いた点以外は、実施例2の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
<<擬似接着積層体の製造>>
基材(S1)の裏面、すなわち、感熱発色層とは反対側の層の面に、ワイヤーバーを用いて、25℃の擬似接着組成物(AdR1)を塗工し、形成された塗工層を、オーブン内で、80℃で1分加熱して乾燥させ、擬似接着層を形成した。以上により、擬似接着積層体を得た。
擬似接着組成物(AdR1)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、4~6g/m2であった。
上記で得られた擬似接着積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、貼付用積層体を得た。
上記で得られた貼付用積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
擬似接着組成物(Ad4)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を9~11g/m2に代えて、4~6g/m2とした点以外は、実施例4の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
<<擬似接着積層体の製造>>
基材(S1)の裏面、すなわち、感熱発色層とは反対側の層の面に、ワイヤーバーを用いて、25℃の擬似接着組成物(AdR2)を塗工し、形成された塗工層を、オーブン内で、80℃で1分加熱して乾燥させ、擬似接着層を形成した。以上により、擬似接着積層体を得た。
擬似接着組成物(AdR2)において、熱可塑性樹脂(A)-1の平均粒子径を測定したところ、2.4μmであった。この測定結果を表1に示す。
なお、擬似接着層の形成量は、4~6g/m2であった。
上記で得られた擬似接着積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、貼付用積層体を得た。
上記で得られた貼付用積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を評価した。結果を表1に示す。
[比較例4]
擬似接着組成物(AdR1)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、9~11g/m2とした点以外は、比較例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例5]
擬似接着組成物(AdR2)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、9~11g/m2とした点以外は、比較例3の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(AdR2)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、比較例3の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
<<擬似接着積層体の製造>>
「特開2016-175410号公報」(先に記載した特許文献1)中の実施例1に記載の手順に従って、擬似接着組成物(AdR3)を製造した。より具体的には、以下のとおりである。
すなわち、常温下で、蒸留水(120g)に乳化剤(9g)を添加し、1000rpmで撹拌羽根を30分回転させて撹拌した。
次いで、そのまま撹拌を継続し、この撹拌中の液体の温度を70℃に維持しながら、ここへポリエチレングリコール(150g)を少量ずつ添加して、添加終了後、温度を70℃に維持したまま、撹拌を30分継続することにより、ポリエチレングリコール水溶液を調製した。
別途、常温下で、蒸留水(49g)に、ポリエチレン(18.9g、固形分量)と乳化剤(2.1g)を添加し、1000rpmで撹拌羽根を30分回転させて撹拌することにより、ポリエチレン分散液を調製した。
次いで、上記で得られたポリエチレングリコール水溶液を室温と同じ温度になるまで冷却し、その全量に、上記で得られたポリエチレン分散液(21g)を添加して、300rpmで撹拌羽根を30分回転させて撹拌することにより、擬似接着組成物(AdR3)を得た。
ポリエチレングリコール:和光純薬社製「PEG4000」、平均分子量3000
ポリエチレン:ユニチカ社製「SE1200」
乳化剤:花王社製「エマールAD-25R」、ラウリル硫酸アンモニウム
なお、擬似接着層の形成量は、5~8g/m2であった。
上記で得られた擬似接着積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、貼付用積層体を得た。
上記で得られた貼付用積層体を用いた点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を評価した。結果を表1に示す。
擬似接着組成物(AdR1)の塗工量を変更し、擬似接着層の形成量を4~6g/m2に代えて、16~18g/m2とした点以外は、比較例1の場合と同じ方法で、擬似接着積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
比較例1及び比較例4の擬似接着積層体においては、擬似接着層が剥離剤(D)を含有していなかった。
比較例2の擬似接着積層体においては、実施例1の擬似接着積層体の場合と同様に、擬似接着層が熱可塑性樹脂(A)、固体乳化剤(B)及び剥離剤(D)を含有していたものの、擬似接着層の剥離剤(D)の含有量が1質量%で、かつ、擬似接着層の形成量が4~6g/m2であった。
比較例7における擬似接着層は、従来の方法で形成された公知のものであり、本発明の効果を奏するものではなかった。
参考例1の擬似接着積層体において、擬似接着層は、比較例1のものと同じであったが、擬似接着層の形成量が16~18g/m2であった。
そして、実施例1~13において、TAH(乾燥温度、加熱温度)は、MFTAよりも30℃高い温度以上、かつ80℃(MFTA+30℃≦TAH=80℃)であった。
Claims (3)
- 基材と、前記基材の一方の面上に積層された擬似接着層と、を備え、
前記擬似接着層は、熱可塑性樹脂と、融点が25℃以上の乳化剤と、剥離剤と、を含有し、
前記熱可塑性樹脂が粒子状のオレフィン系樹脂であり、
前記擬似接着層において、前記熱可塑性樹脂の平均粒子径が1.0~10μmであり、
前記乳化剤がエチレンオキシド-プロピレンオキシド共重合体であり、
前記剥離剤がシリコーン樹脂であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、0.5~35質量%であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記熱可塑性樹脂の含有量が、62~92.5質量%であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、0.5質量%以上2.5質量%未満である場合、前記擬似接着層の形成量は、7g/m 2 以上35g/m 2 以下であり、
前記擬似接着層の総質量に対する前記剥離剤の含有量が、2.5質量%以上35質量%以下である場合、前記擬似接着層の形成量は、2g/m 2 以上35g/m 2 以下である、擬似接着積層体。 - 前記擬似接着層の最低造膜温度が16~110℃である、請求項1に記載の擬似接着積層体。
- 前記熱可塑性樹脂が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エチル-無水マレイン酸共重合体、及びエチレン-アクリル酸エチル共重合体からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1または2に記載の擬似接着積層体。
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