JP5960292B2 - 接合状態検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、接合状態検査方法に関する。特に、本発明は、超音波接合された板状部材の接合状態を検査する接合状態検査方法に関する。
超音波接合は、重ね合わされた状態でアンビル上に載置された2枚の金属板に、振動するホーンを押付けることによって、2枚の金属板を固相接合する。
これに関連して、下記の特許文献1には、超音波接合時におけるアンビルの振動を測定し、振動の測定波形を標準波形と比較して、超音波接合の良否を判定する超音波接合のモニタ方法が提案されている。特許文献1に開示されるモニタ方法によれば、超音波接合された2枚の金属板の接合状態の良否を簡単に判定することができる。
特開平5−115986号公報
しかしながら、上記のモニタ方法では、振動の測定波形が標準波形と比較されるため、測定波形が標準波形と異なれば製品が不良品であると判定される。このため、引っ張り試験を行えば良品と判定される製品であっても、測定波形が標準波形と異なれば不良品と判定され、判定精度が低いという問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、超音波接合された板状部材の接合状態の良否を精度よく判定することができる接合状態検査方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の接合状態検査方法は、振動測定段階、抽出段階、積分段階、および判定段階を有する。前記振動測定段階は、アンビル上に重ねて載置された複数の板状部材に振動するホーンを押付けて前記板状部材を超音波接合する際に、前記アンビルの振動振幅を振動センサにより測定する。前記抽出段階は、前記ホーンの振動周波数と中心周波数が一致している所定の周波数帯域のバンドパスフィルタを適用して、前記振動測定段階において前記アンビルの振動振幅を測定して得られた振動データから前記周波数帯域のデータを抽出する。前記積分段階は、前記抽出段階において抽出された前記データを積分して前記振動振幅の累積値を算出する。前記判定段階は、前記積分段階において算出された前記振動振幅の累積値に基づいて、前記板状部材の接合状態の良否を判定する。
本発明によれば、アンビルに伝達されたエネルギーに基づいて板状部材の接合状態の良否が判定されるため、振動の測定波形が標準波形と異なっていても正しい判定をすることができる。つまり、板状部材の接合状態の良否を精度よく判定することができる。
本発明の一実施形態に係る接合状態検査方法を適用する検査装置の概略構成を示す図である。 図1に示される解析装置の概略構成を示すブロック図である。 解析装置により実行されるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。 振動波形データの一例を示す図である。 バンドパスフィルタが適用された振動波形データを示す図である。 図3のステップS103に示される切り出しポイント特定処理の手順を示すフローチャートである。 全波整流が行われた振動波形データを示す図である。 ローパスフィルタが適用された振動波形データを示す図である。 切り出しポイント特定処理を説明するための図である。 対象区間の波形が切り出された振動波形データを示す図である。 全波整流が行われた振動波形データを示す図である。 振動波形データの累積積分結果を示す図である。 超音波接合時におけるアンビルの挙動を示す図である。 接合状態検査方法の効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図中、同様の部材には同一の符号を用いた。
図1は、本発明の一実施形態に係る接合状態検査方法を適用する検査装置100の概略構成を示す図である。
検査装置100は、超音波接合装置200により超音波接合される板材Wの接合状態を検査する。超音波接合装置200は、板材Wに押付けられて振動を付与するホーン210と、板材Wが載置されるアンビル220とを有する。超音波接合装置200上に対向配置されるホーン210とアンビル220の先端部には、角錐形状を有する複数の突起が碁盤目状にそれぞれ形成されている。
図1に示すとおり、検査装置100は、超音波接合装置200のアンビル220の振動振幅を測定する振動センサ110と、振動センサ110からの信号に基づいて板材Wの接合状態の良否を判定する解析装置120とを備える。
振動センサ110は、アンビル220の側面に配置され、超音波接合時におけるアンビル220の振動振幅を測定する。振動センサ110は、A/Dコンバータ(不図示)を介して、解析装置120に接続されている。振動センサ110としては、渦電流センサやレーザードップラー変位計等の非接触式変位センサを採用することができる。
解析装置120は、超音波接合される板材Wの接合状態の良否を判定する。解析装置120は、振動センサ110がアンビル220の振動振幅を測定して得られる振動波形データを解析して、超音波接合された2枚の板材Wの接合状態の良否を判定する。解析装置120は、たとえば、一般的なパーソナルコンピュータである。
図2は、解析装置120の概略構成を示すブロック図である。解析装置120は、CPU121、ROM122、RAM123、ハードディスク124、ディスプレイ125、入力部126、およびインタフェース127を有する。これらの各部は、バスを介して相互に接続されている。
CPU121は、プログラムにしたがって上記各部の制御および各種の演算処理を行う。ROM122は、各種プログラムおよび各種データを予め格納する。RAM123は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。
ハードディスク124は、OS(オペレーティングシステム)を含む各種プログラムおよび各種データを格納する。ハードディスク124には、振動センサ110によりアンビル220の振動振幅を測定して得られる振動波形データを解析するためのデータ解析プログラムが格納されている。
ディスプレイ125は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力部126は、たとえば、キーボード、タッチパネル、およびマウス等のポインティングデバイスであり、各種情報の入力に使用される。
インタフェース127は、解析装置120と振動センサ110とを電気的に接続する。インタフェース127は、振動センサ110からの信号を受信する。
なお、解析装置120は、上記した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
以上のとおり構成される検査装置100は、超音波接合装置200により板材Wを超音波接合する際にアンビル220に伝達されたエネルギーに基づいて、板材Wの接合状態の良否を判定する。以下、図3〜図14を参照して、本実施形態に係る接合状態検査方法について詳細に説明する。
図3は、解析装置120により実行されるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、解析装置120のハードディスク124にプログラムとして記憶されており、CPU121によって実行される。
まず、振動波形データが収録される(ステップS101)。具体的には、超音波接合装置200が板材Wを超音波接合する間、アンビル220の振動振幅が振動センサ110により測定され、振動センサ110の出力が振動波形データとして収録される。
続いて、バンドパスフィルタ(以下、「BPF」と称する)が適用される(ステップS102)。具体的には、ステップS101に示す処理で収録された振動波形データに対してBPFが適用され、所定の周波数帯域のデータが抽出される。BPFは、ホーン210の振動周波数(たとえば、20kHz)を中心周波数とし、中心周波数から±500Hzの帯域幅を有するFIRフィルタである。
図4は、振動波形データの一例を示す図であり、図5は、BPFが適用された振動波形データを示す図である。図4および図5の縦軸はアンビル220の振動振幅(振動センサ110の出力電圧)を示し、横軸は時間(サンプリングポイント数)を示す。
本実施形態では、図4に示すとおり、振動センサ110の出力が振動波形データとして収録される。振動波形データには、超音波接合装置200が超音波接合を開始する前および超音波接合を終了した後のデータも含まれている。収録された振動波形データにBPFが適用されれば、図5に示すとおり、振動波形データから、たとえば、中心周波数20kHzかつ帯域幅±500Hzの振動波形データが抽出される。
続いて、切り出しポイント特定処理が実行される(ステップS103)。具体的には、ステップS102に示す処理でBPFが適用された振動波形データから、アンビル220が振動している時間のデータを切り出すためのサンプリングポイントを特定する切り出しポイント特定処理が実行される。
図6は、切り出しポイント特定処理の手順を示すフローチャートである。
まず、全波整流が行われる(ステップS201)。具体的には、ステップS102に示す処理でBPFが適用された振動波形データに対して全波整流が行われる。全波整流が行われれば、図7に示すとおり、振動波形データのマイナス側の振幅値が反転される。
続いて、ローパスフィルタ(以下、「LPF」と称する)が適用される(ステップS202)。具体的には、ステップS201に示す処理で全波整流が行われた振動波形データに対してLPFが適用される。LPFが適用されれば、図8に示すとおり、振動波形データのエンベロープが抽出される。
そして、切り出しポイントが特定される(ステップS203)。具体的には、ステップS202に示す処理でLPFが適用された振動波形データに基づいて、振動波形データの中から、アンビル220が振動している時間のデータを切り出すための開始ポイントおよび終了ポイントが特定される。
図9は、切り出しポイント特定処理を説明するための図である。図9(A)は、図8の破線で囲まれる部分Aの拡大図であり、図9(B)は、図8の破線で囲まれる部分Bの拡大図である。
開始ポイントを特定する場合、図9(A)に示すとおり、まず、振動波形データの振幅値が所定の閾値Vを最初に超える時点(サンプリングポイント1)が認識される。続いて、振幅値が閾値Vを超えている状態が所定時間T(所定のサンプリングポイント数)継続していることが確認される。振幅値が閾値Vを超えている状態が所定時間継続していることが確認されれば、サンプリングポイント1から所定時間T(所定のサンプリングポイント数)遡った時点(サンプリングポイント2)が開始ポイントに特定される。
一方、終了ポイントを特定する場合、図9(B)に示すとおり、まず、振動波形データの振幅値が所定の閾値Vを最初に下回る時点(サンプリングポイント3)が認識される。続いて、振幅値が閾値Vを下回っている状態が所定時間T継続していることが確認される。振幅値が閾値Vを下回っている状態が所定時間継続していることが確認されれば、サンプリングポイント3から所定時間T進んだ時点(サンプリングポイント4)が終了ポイントに特定される。
以上のとおり、図3のステップS103に示される切り出しポイント特定処理によれば、振動波形データから、アンビル220が振動している時間のデータを切り出すためのサンプリングポイントが特定される。
続いて、対象区間の波形が切り出される(ステップS104)。具体的には、ステップS102に示す処理でBPFが適用された振動波形データから、ステップS103に示す処理で特定された2つの切り出しポイントにより画定される時間のデータが切り出される。その結果、図10に示すとおり、接合状態の良否の判定に無関係なデータが取り除かれた振動波形データが得られる。
続いて、全波整流が行われる(ステップS105)。具体的には、ステップS104に示す処理で切り出された振動波形データに対して全波整流が行われる。全波整流が行われれば、図11に示すとおり、振動波形データのマイナス側の振幅値が反転される。
続いて、累積積分が行われる(ステップS106)。具体的には、ステップS105に示す処理で全波整流が行われた振動波形データの累積積分が行われる。より具体的には、振動波形データの各サンプリングポイントの振幅値が累積される。
続いて、積分カーブの傾きが算出される(ステップS107)。具体的には、ステップS106に示す処理で累積積分が行われた振動波形データの累積積分値を積分カーブの開始点から終了点までの時間(積分時間)で割ることにより、振動波形データの積分カーブの傾きが算出される。
図12は、振動波形データの累積積分結果を示す図である。本実施形態では、振動波形データの累積積分値Vを、積分カーブの開始点から終了点までの時間Tで割ることにより、振動波形データの積分カーブの傾き(V/T)が算出される。なお、累積積分値Vは、図11に示す振動波形データの面積値に相当する。また、累積積分値Vおよび振動波形データの面積値は、超音波接合装置200により板材Wを超音波接合する際にアンビル220に伝達されたエネルギーに相当する。
続いて、積分カーブの傾きが所定の閾値を超えているか否かが判断される(ステップS108)。具体的には、ステップS107に示す処理で算出された積分カーブの傾きが、所定の閾値を超えているか否かが判断される。ここで、所定の閾値は、接合状態が良好である複数セットの板材について、積分カーブの傾きについてのデータをとることにより統計的に求められた値である。
積分カーブの傾きが所定の閾値を超えていると判断される場合(ステップS108:YES)、接合状態が良好であると判断され(ステップS109)、処理が終了される。たとえば、接合状態が良好である旨が解析装置120のディスプレイ125に表示され、処理が終了される。
一方、積分カーブの傾きが所定の閾値を超えていないと判断される場合(ステップS108:NO)、接合状態が良好でないと判断され(ステップS110)、処理が終了される。たとえば、接合状態が不良である旨が解析装置120のディスプレイ125に表示され、処理が終了される。
以上のとおり、図3に示されるフローチャートの処理によれば、まず、振動センサ110によりアンビル220の振動振幅が測定され、振動波形データが収録される。続いて、振動波形データが積分され、累積積分値が算出される。そして、振動波形データの累積積分値に基づいて、板材Wの接合状態の良否が判定される。
すなわち、本実施形態の接合状態検査方法によれば、超音波接合装置200により板材Wを超音波接合する際にアンビル220に伝達されたエネルギーが測定され、測定されたエネルギーに基づいて、板材Wの接合状態の良否が判定される。このような構成によれば、超音波接合された板材Wの接合状態の良否を精度よく判定することができる。
以下、図13および図14を参照して、本実施形態に係る接合状態検査方法の作用効果について詳細に説明する。
図13は、超音波接合時におけるアンビル220の挙動を示す図である。
図13(A)に示すとおり、超音波接合の開始直後は、2枚の板材W,Wは接合されておらず、ホーン210の振動は、2枚の板材W,Wのうちの上側の板材Wにのみ伝達される。このため、アンビル220は振動せず、ホーン210と板材Wとの摺動による発熱、および、板材Wと板材Wとの摺動による発熱が発生する。
図13(B)に示すとおり、板材Wと板材Wとが接合し始めれば、ホーン210の振動がアンビル220にまで伝達され、アンビル220が振動し始める。
そして、図13(C)に示すとおり、板材Wと板材Wとの接合が進めば、板材Wと板材Wとは摺動しなくなり、板材Wと板材Wとの摺動による発熱がなくなる。一方で、アンビル220の振動が大きくなる。なお、超音波接合装置200は、ホーン210の振幅と加圧力を一定に維持するように、ホーン210に電力を印加する。
以上のとおり、超音波接合では、2枚の板材W,Wの接合界面の接合状態に応じて、ホーン210から板材W,Wを介してアンビル220に伝達されるエネルギーが変化する。これに加え、板材W,Wの変形や汚れ等の影響もあり、仮に、ホーン210の振動振幅を測定しても、板材W,Wの接合界面の接合状態との相関は得られず、接合状態を正しく把握することができない。
一方、本実施形態の接合状態検査方法では、アンビル220の振動振幅を測定することにより、超音波接合の真の要件であるアンビル220に伝達されたエネルギーを測定している。このため、時間の経過に伴って変化する板材W,Wの接合状態を正しく反映した測定結果が得られ、接合状態の良否を精度よく判定することが可能になる。
また、本実施形態の接合状態検査方法では、非接触式の振動センサ110によりアンビル220の振動振幅を測定している。したがって、接触式の振動センサのようにセンサの自重が振動状態に影響を与えることがなく、アンビル220の挙動を正しく測定することができる。
図14は、本実施形態に係る接合状態検査方法の効果を説明するための図である。図14において実線および破線で示される振動波形は、引っ張り試験により接合状態(接合強度)が良好であると判断される良品の振動波形である。一方、図14において一点鎖線で示される振動波形は、引っ張り試験により接合状態が不良であると判断される不良品の振動波形である。
図14に示すとおり、不良品は、良品に比べて、アンビルに伝達されたエネルギーが小さい。一方、実線で示される良品の振動波形と破線で示される良品の振動波形とを比較すれば、波形が異なる。測定波形を標準波形と比較する従来のモニタ方法では、破線で示される振動波形の製品は、不良品と判定される。
しかしながら、本実施形態の接合状態検査方法は、アンビルに伝達されたエネルギーに基づいて接合状態の良否を判定するため、測定波形に着目すれば不良品と判定される製品であっても、良品と判定することができる。
このように、本実施形態の接合状態検査方法によれば、板材の接合状態の判定精度が向上する。その結果、不良品と判定される製品が減少し、製品の歩留まりが向上する。
以上のとおり、説明した本実施形態は、以下の効果を奏する。
(a)本実施形態の接合状態検査方法は、アンビルに伝達されたエネルギーに基づいて、板材の接合状態の良否を判定する。したがって、アンビルの振動振幅の測定波形が標準波形と異なっていても正しい判定をすることができる。つまり、板材の接合状態の良否を精度よく判定することができる。
(b)本実施形態の接合状態検査方法は、振動センサによりアンビルの振動振幅を測定して得られた振動データを積分し、振動波形データの積分結果に基づいて、板材の接合状態の良否を判定する。したがって、アンビルに伝達されたエネルギーを数値化して接合状態の良否を容易に判定することができる。
(c)本実施形態の接合状態検査方法は、振動波形データの積分値を積分時間で割った値が所定の閾値よりも大きい場合、板材の接合状態が良好であると判定する。したがって、接合時間のバラツキが吸収され、判定の安定性が向上する。
(d)本実施形態の接合状態検査方法は、振動波形データの中から、アンビルが振動している時間のデータを切り出し、切り出したデータを積分する。したがって、データ量が低減され、接合状態の良否を短時間で判定することができる。
(e)本実施形態の接合状態検査方法は、ホーンの振動周波数により定まる周波数帯域のBPFを適用して振動波形データからデータを抽出する。したがって、振動波形データに含まれる外乱(ノイズ)を取り除くことができる。
(f)BPFの中心周波数は、ホーンの振動周波数と一致している。したがって、ホーンから伝達されたエネルギーのみを選択的に抽出することができる。
以上のとおり、説明した一実施形態において、本発明の接合状態検査方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述した実施形態では、振動波形データの積分カーブの傾きに基づいて、板材の接合状態の良否が判定された。しかしながら、アンビルに伝達されたエネルギーに基づいて接合状態の良否を判定する方法は、積分カーブの傾きを利用する方法に限定されるものではない。たとえば、振動波形データの累積積分値(振動波形データの面積値)が所定の値まで達している場合、板材の接合状態が良好であると判定してもよい。
本出願は、2013年1月15日に出願された日本特許出願番号2013−004664号に基づいており、それらの開示内容は、参照され、全体として、組み入れられている。
100 検査装置、
110 振動センサ、
120 解析装置、
121 CPU、
122 ROM、
123 RAM、
124 ハードディスク、
125 ディスプレイ、
126 入力部、
127 インタフェース、
200 超音波接合装置、
210 ホーン、
220 アンビル。

Claims (3)

  1. アンビル上に重ねて載置された複数の板状部材に振動するホーンを押付けて前記板状部材を超音波接合する際に、前記アンビルの振動振幅を振動センサにより測定する振動測定段階と、
    前記ホーンの振動周波数と中心周波数が一致している所定の周波数帯域のバンドパスフィルタを適用して、前記振動測定段階において前記アンビルの振動振幅を測定して得られた振動データから前記周波数帯域のデータを抽出する抽出段階と、
    前記抽出段階において抽出された前記データを積分して前記振動振幅の累積値を算出する積分段階と、
    前記積分段階において算出された前記振動振幅の累積値に基づいて、前記板状部材の接合状態の良否を判定する判定段階と、
    を有することを特徴とする接合状態検査方法。
  2. 前記判定段階は、
    前記振動振幅の累積値を積分時間で除算した値を、予め設定された閾値と比較する比較段階を含み、
    前記振動振幅の累積値を前記積分時間で除算した値が前記閾値よりも大きい場合、前記板状部材の接合状態が良好であると判定することを特徴とする請求項に記載の接合状態検査方法。
  3. 前記抽出段階において抽出された前記データの中から、前記アンビルが振動している時間のデータを切り出す切出段階をさらに有し
    前記積分段階は、前記切出段階において切り出された前記データを積分して前記振動振幅の累積値を算出することを特徴とする請求項またはに記載の接合状態検査方法。
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