JP2001105159A - 超音波接合装置 - Google Patents

超音波接合装置

Info

Publication number
JP2001105159A
JP2001105159A JP27923499A JP27923499A JP2001105159A JP 2001105159 A JP2001105159 A JP 2001105159A JP 27923499 A JP27923499 A JP 27923499A JP 27923499 A JP27923499 A JP 27923499A JP 2001105159 A JP2001105159 A JP 2001105159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
bonding
ultrasonic bonding
bonded
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27923499A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Kosuge
太 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP27923499A priority Critical patent/JP2001105159A/ja
Publication of JP2001105159A publication Critical patent/JP2001105159A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材と、基材に接合する被接合物とを重ね合
わせ、その接合面を高周波で摺動させて接合させる超音
波接合装置において、接合された接合面の接合強度をテ
ストピースによる破壊試験で測定することなく、接合前
後に検出したチップの位置が予め規定された基準値内に
あるか否かを判別して接合状態の良否が判定できる超音
波接合装置を実現することを課題とする。 【解決手段】 チップ4の上方部に設置された位置変位
検出センサ5と、この位置変位検出センサ5により検出
されたチップ4の接合セッティング時における上下方向
の位置Lと予め規定した基準位置L1とを比較し、検出
された位置Lと基準位置L1との差分に応じて、チップ
4のセッティング状態の良否を判定する第1の判定手段
と、を備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波接合装置に
係り、特に接合品質の安定化を図る超音波接合装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂や金属の接合装置の一種
として、超音波接合装置が知られている。この接合装置
は、基材(第1ワーク)と、基材に接合する被接合物
(第2ワーク)とを重ね合わせ、その接合面を高周波で
摺動させることにより生じる摩擦及び摩擦熱を利用して
行われるものである。これは、接合面を高周波で摺動さ
せると、その摩擦及び摩擦熱により基材及び被接合物の
樹脂材が溶融するか、又は基材及び被接合物の金属材表
面の酸化物等が除去され、樹脂間又は金属間には強固な
接合強度が生じることによるものである。
【0003】この超音波接合装置で接合された接合面の
接合強度は、テストピースによる破壊試験によらなけれ
ば測定することができない。このため、テストピースに
よる検査では、接合前のワーク間の重ね合わせ位置の変
化、チップの磨耗、チップへの溶接屑の付着等による接
合強度の変化を検知することができず、特に量産時等の
接合後の接合品質の合否判定を行う難しさがあった。従
って、接合工程の段階で品質の良否判別を行う要求に対
し、従来では超音波接合を行う際に被接合物を振動させ
るのに要した電力を測定し、その電力値が所定値内にあ
るか否かを判別することにより、接合品質の合否判定を
行う装置等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような超音波接合
時に要した電力の測定による接合品質の合否判定方法で
は、被接合物の酸化状態や汚れ具合、又は面粗度等の面
性状態が変化した場合、機械的インピーダンスが変化す
ることから、接合面間の摺動に要するエネルギが変化
し、振動子で消費される電力と、接合に用いられるエネ
ルギとの関係が変動してしまうという問題があった。こ
のため、電力値が同一でも接合に要するエネルギが異な
るため、接合強度が異なり接合後の接合品質の合否判定
が出来なかった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
で、超音波接合前後に接合で用いられるチップの位置、
及びワーク間の変位量を、位置変位検出センサにより検
出し、この検出値が接合品質が確保できる規定値範囲内
にあるか否かを判別し、接合後の接合品質の良否を判定
し、さらにワーク間の重ね合わせによるセッティング位
置を光電センサ等で検出し、この重ね合わせセッティン
グ位置を接合品質が確保できる規定値内に駆動調整し、
接合品質の良否が判定できる超音波接合装置を実現する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上下に重ね合わされた基材と被接合物と
に対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッティン
グを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、該チ
ップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接合す
る超音波接合装置において、前記チップの上方部に設置
された位置変位検出センサと、前記位置変位検出センサ
により検出された前記チップの接合セッティング時にお
ける上下方向の位置と予め規定した基準位置とを比較
し、比較結果に応じて、前記チップのセッティング状態
の良否を判定する第1の判定手段と、を備えてなること
を特徴とするものである。
【0007】また、上下に重ね合わされた基材と被接合
物とに対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッテ
ィングを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、
該チップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接
合する超音波接合装置において、前記チップの上方部に
設置された位置変位検出センサと、前記位置変位検出セ
ンサにより検出された前記チップの接合セッティング時
における上下方向の位置と、該位置変位検出センサによ
り検出された超音波接合後における該チップの上下方向
の位置とを比較し、比較結果に応じて、超音波接合後の
接合状態の良否を判定する第2の判定手段と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0008】また、上下に重ね合わされた基材と被接合
物とに対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッテ
ィングを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、
該チップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接
合する超音波接合装置において、前記基材に対する前記
被接合物の水平方向における重ね合わせ位置を検出する
重ね合わせ位置検出センサと、前記被接合物を水平方向
において駆動させる駆動手段とを備え、前記重ね合わせ
位置検出センサにより検出された重ね合わせ位置と、予
め規定された重ね合わせ基準位置とを比較し、比較結果
に応じて、前記駆動手段が前記被接合物を駆動させるこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、上下に重ね合わされた基材と被接合
物とに対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッテ
ィングを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、
該チップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接
合する超音波接合装置において、前記重ね合わせ位置検
出センサにより検出された前記基材と前記被接合物の重
ね合わせ位置が予め規定された重ね合わせ基準位置と一
致する場合、前記チップを前記被接合物に押圧させ、不
一致の場合は前記検出された重ね合わせ位置と前記重ね
合わせ基準位置とが一致するように、前記駆動手段によ
り該被接合物を駆動させ、前記チップの押圧後、前記第
1の判定手段により前記チップのセッティング状態が良
好と判定された場合、高周波振動による超音波接合を開
始し、不良と判定された場合は警告を行い、高周波振動
による超音波接合後、前記第2の判定手段により超音波
接合後の接合状態が良好と判定された場合、前記超音波
接合を完了し、不良と判定された場合は警告を行う制御
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施の形態に係る超
音波接合装置を示す動作説明図、図2はワーク接合部の
詳細断面図、図3はチップ位置の検出値グラフ図であ
る。
【0012】本超音波接合は、基材(第1ワーク)1
と、基材に接合する被接合物(第2ワーク)2とを重ね
合わせ、その接合面30を高周波で摺動させることによ
り生じる摩擦及び摩擦熱を利用して行われる。この超音
波接合は、接合面30を高周波で摺動させると、その摩
擦及び摩擦熱により、基材及び被接合物の樹脂材が溶融
するか、又は基材及び被接合物の金属材表面の酸化物等
の汚れが除去され、樹脂間又は金属間には強固な接合強
度が生じることによるものである。
【0013】本第1の実施の形態に係る超音波接合装置
は、図1に示すように、安定化電源16と発振器15と
振動子12とホーン11とチップ4とアンビル3と位置
変位量検出センサ5と振動検出センサ6と良否判定装置
(制御部)17と表示装置18とを具備した超音波接合
マシーン100により行われる。この超音波接合マシー
ン100はアンビル3とローレット31を有するチップ
4との間に第1ワーク1と接合すべき第2ワーク2とが
重ね合わせてセットされ、チップ4への加圧手段によっ
て第1ワーク1と第2ワーク2に一定の圧力Pが加えら
れた状態で、その接合面30が高周波で水平方向に摺動
されることにより生じた摩擦及び摩擦熱が利用されて、
第1ワーク1と第2ワーク2とを接合するものである。
【0014】この超音波接合マシーン100には超音波
接合に伴うチップ4の上下方向の位置変位、即ちセンサ
下端からチップ4の上端までの間隔(L)を直接的に検
出し、検出信号(L)として出力する位置変位検出セン
サ5と、チップ4の高周波振動(図1に示すVc)を直
接的に検出する振動検出センサ6とがチップ4の上部と
側面にそれぞれ設置され、各センサ5、6からの検出信
号が良否判定装置17に送られ、超音波接合マシーン1
00による超音波接合がコントロールされている。
【0015】安定化電源16は発振器15に定電圧を印
加し、発振器15は振動子12を駆動するものである。
【0016】振動子12は超音波を出力し、この出力が
ホーン11により増幅されてチップ4が高周波で摺動さ
れるものである。
【0017】良否判定装置(制御部)17は位置変位検
出センサ5と振動検出センサ6からの検出信号を入力
し、検出信号に基づき接合前のセッティング状態の良否
判定、即ちチップ4の位置が良好であるか、チップ4と
被接合物2との押圧面への異物付着の有無による不良で
あるか、又はチップ4の押圧面の磨耗による不良である
かを判定すると共に、接合後の接合状態の良否判定、即
ちワーク1と2との接合状態が良好であるか否かを判定
し、良好の場合は、接合終了時に安定化電源16を停止
するものである。
【0018】表示装置18は良否判定装置17の判定結
果を表示するものである。
【0019】本超音波接合装置による第1ワーク1と第
2ワーク2とのセッティングと各ワーク接合面30の接
合状態の良否判定について、図2、図3に基づいて説明
する。
【0020】第1ワーク1はアンビル3上に載置され、
この第1ワーク1の上面に第2ワーク2が重ね合わせら
れ、この第2ワーク2がチップ4により一定の加圧力P
で押圧されて、セッティングされている。チップ4の上
方部と側面部には、それぞれ位置変位検出センサ5と振
動検出センサ6が設置され、チップ4の上下方向の変位
量と左右方向の振動変位を検出している。
【0021】位置変位検出センサ5による検出では、接
合前のセッティング状態においては、図2(a)と図3
(a)に示すように、正常状態ではチップ4の上面と位
置変位検出センサ5との間隔が予め規定したL1となる
が、チップ4の押圧面31の磨耗による異常状態ではそ
の間隔が間隔L1よりも長いL2となる。従って、良否
判定装置17では検出された間隔(L)と予め規定した
間隔(L1)との差分〔この場合は、(L2−L1)と
なる]を求め、更に、良否判定装置17はこの差分が接
合状態を良好とする規定された基準値内にあるか否か
〔例えば、差分が0なら良好,図2(a)に示すS1の
ように差分が0より大きければ不良]が判別されて、接
合開始前のチップ4のセッティング状態の良否が判定さ
れる。又、チップ4の押圧面31への異物40の付着に
よる異常状態ではその間隔が間隔L1より短いL3とな
るため、良否判定装置17は検出された間隔(L)と予
め規定した間隔(L1)との差分〔この場合は、(L3
−L1)となる]を求める。
【0022】この差分が接合状態を良好とする規定され
た基準値内にあるか否か〔例えば、差分が0なら良好,
図2(a)に示すS2のように差分が0より小さい場合
は不良]が判別されて、接合開始前のチップ4のセッテ
ィング状態の良否が判定される。
【0023】尚、接合開始前のチップ4のセッティング
状態が良好の場合は次の接合工程へ進み、不良の場合は
異物40を除去するか、チップ4の交換又はチップ4の
設定距離を変更した後接合を開始する。
【0024】次に、接合前が正常状態である場合に、接
合が開始され、その接合が終了した状態においては、図
2(b)と図3に示すように、接合前のセッティング正
常状態におけるチップ4の上面と位置変位検出センサ5
との間隔L1が、接合後におけるチップ4の第2ワーク
2への押圧面の食い込み量S3と第2ワーク2の第1ワ
ーク1への潰し量S4により間隔L5(=L1 +S3+
S4)となる。良否判定装置17は検出された間隔
(L)と予め規定した間隔(L1)との差分〔この場合
は、(L5−L1)となる]を求め、この差分から変位
量を検出する。この検出された変位量が接合状態を良好
とする規定された基準値内にあるか否かが判別されて、
ワーク1と2との接合状態の良否が判定される。
【0025】接合状態が良好と判断された場合は、図2
(b)と図3(a)に示すように、接合中、チップ4の
超音波振動に第2ワーク2が十分に追従でき、チップ4
の振幅量〔図2(b)正常状態に示すVc]と第2ワー
ク2の振幅量〔図2(b)正常状態に示すVw]とがほ
ぼ一致する。この場合、図2(b)及び図3(a)に示
すように、チップ4の第2ワーク2への押圧面の食い込
み量はS3となり、検出される間隔もL5(=L1 +S
3+S4)となる。そして良否判定装置17ではこの検
出された変位量と予め規定した範囲(変位量基準値)と
を比較し、変位量が規定範囲内にあれば良好と判定す
る。この場合、例えば変位量(S3+S4)を0.3と
し、規定範囲を0.2以上から0.5以下とすると、
(S3+S4)は範囲内にあるので良好と判定される。
【0026】一方、図2(b)と図3(b)に示すよう
に、チップ4の第2ワーク2への押圧面の状態が滑り易
くなっている場合等においては、接合中に、チップ4へ
の超音波振動による摺動でチップ4の振幅〔図2(b)
異常状態に示すVc]と第2ワーク2の振幅〔図2
(b)異常状態に示すVw]との間に滑りによる差が生
じ、第2ワーク2がチップ4によって長時間塑性変形さ
れ、食い込み量が増加する(この場合は、食い込み量S
3より大きい食い込み量S3bとする)と共に、第2ワ
ーク2の第1ワーク1への潰し量も不安定な状態(この
場合は、潰し量S4bとする)となり、このために図3
(b)に示すように、間隔L5よりも大きい間隔L5b
(=L1 +S3b+S4b)となってしまう。従って、
例えば、変位量(S3b+S4b)が0.7であれば、
前述した規定範囲である0. 5以上となってしまうの
で、良否判定装置17は不良と判定する。
【0027】尚、この接合状態の良否判断は、図3に示
すように、接合が完了したと推定される予め定めた規定
時間(Tp)に行われ、この規定時間(Tp)における
距離に基づいて、距離が例えば図3(a)の曲線Laに
示すL5にあれば良好であり、距離が例えば図3(b)
の曲線Lbに示すL5bにあれば不良と判断する。
【0028】これにより、本超音波接合装置で接合され
た接合面の接合強度は、テストピースによる破壊試験で
判定することもなく、チップの位置を位置変位検出セン
サにより検出することにより、接合前後におけるチップ
の位置変位量が接合状態を良好とする規定値内にあるか
否かが判別されて、接合面の接合状態の良否が判定で
き、さらに位置変位検出センサにより検出された接合開
始前のチップ4の位置が予め規定した基準値内にあるか
否かが判別されて、チップ4のセッティング状態の良否
が判定できる。
【0029】尚、チップの位置の検出により、板厚の異
なったワーク等がセットされても検知可能で、ワークを
誤ってセットすることを防止でき、しかもチップへの高
周波振動の検出により、接合加振状態が自動検知でき
る。
【0030】次に、第2の実施の形態に係る超音波接合
装置について説明する。
【0031】図4は本発明の第2の実施の形態に係る超
音波接合装置を示す説明図で、(a)はワークセッティ
ング上面図、(b)はワークセッティング側面図であ
る。尚、本第2の実施の形態では第1の実施の形態と同
一の構成品についてはその説明を省略する。
【0032】本第2の実施の形態に係る超音波接合装置
は、第1の形態に係る超音波接合装置における第1ワー
ク1の接合すべき第2ワーク2への重ね合わせ位置に関
し、この重ね合わせ位置を自動調整するもので、図4に
その装置の説明図を示す。
【0033】第1ワーク1は、セッティング治具21に
より、左右方向がそれぞれX1面、X2面で規定され、
前後方向がY0面で規定されて設置され、第2ワーク2
が、この第1ワーク1の上面に重ね合わせてセッティン
グされる。このセッティングは、制御部17からの駆動
信号により重ね合わせ位置調整用シリンダ22を駆動
し、セッティング治具20を介して第2ワーク2を第1
ワーク1の上面に重ね合わせて行われる。
【0034】この第2ワーク2の両側面には、この第2
ワーク2と同一高さに上限規定用光電センサ23a,2
3b(23a;発光用、23b;受光用)と下限規定用
光電センサ24a,24b(24a;発光用、24b;
受光用)が設置され、第2ワーク2のセッティング位置
を検出し、規定値範囲内(上限と下限で規定)に、第2
ワーク2をセッティングするために用いられている。第
2ワーク2の先端部(Ws)が、下限規定用光電センサ
24aから下限規定用光電センサ24bへの光線路を遮
った時に、これを示す遮蔽信号を制御部17へ送信す
る。上限規定用光電センサ23a,23bも、また同じ
ように、第2ワーク2の先端部(Ws)が、上限規定用
光電センサ23aから上限規定用光電センサ23bへの
光線路を遮った時に、これを示す遮蔽信号を制御部17
へ送信する。
【0035】第2ワーク2の第1ワーク1の上面への重
ね合わせ位置調整は、制御部17の指示により、調整用
シリンダ22で第2ワーク2をP5方向へセッティング
治具20を介して押圧駆動させて行う。そして、この押
圧駆動において、下限規定用光電センサ24a,24b
からの遮蔽信号が制御部17に送信され、且つ上限規定
用光電センサ23a,23bからの遮蔽信号が検出され
ない時、第2ワーク2が規定された重ね合わせ位置にあ
ると判断し、調整用シリンダ22を停止させて行われ
る。
【0036】この上限規定用光電センサ23a,23b
と下限規定用光電センサ24a,24bは、第1ワーク
と第2ワークの外径寸法の相違によって設置位置が変更
され、各種ワークの位置が調整されるようになってい
る。又、本実施の形態に係る超音波接合装置は、第1ワ
ークと第2ワークの2枚合わせにしているが、これにこ
だわることなく、第1ワークと第2ワークと第3ワーク
の3枚合わせ等の超音波接合にも、適用可能である。
【0037】このワーク間の重ね合わせ位置を接合状態
が良好となる規定された基準値内に自動調整することに
より、ワークのセットの作業ミスを防止でき、接合強度
の低下を防ぎ、接合品質を向上させることができる。
尚、誤って異なったワークをセットする等の作業ミスが
自動で防止できる。
【0038】次に、第3の実施の形態に係る超音波接合
装置について説明する。
【0039】図5は本発明の第3の実施の形態に係る超
音波接合装置の自動調整システムの動作を示すフローチ
ャート説明図である。尚、本第3の実施の形態では第1
の実施の形態と同一の構成品についてはその説明を省略
する。
【0040】本第3の実施の形態に係る超音波接合装置
は、第1の形態に係る超音波接合装置と第2の形態に係
る超音波接合装置とを組み合わせ、さらにこの組み合わ
せた制御を良否判定装置(制御部)17に行わせるよう
にしたものである。この制御部17の動作を図5のフロ
ーチャート説明図に示す。
【0041】本実施の形態による自動制御されたフロー
チャートは、図5に示すように、ワークセッティング工
程(A)と、接合開始工程(B)と、接合後の接合品質
検査工程(C)とに区分され、一貫して自動制御されて
いる。
【0042】ワークセッティング工程(A)では、アン
ビル3の上面に第1ワーク1を設置し、この第1ワーク
1の上面に第2ワーク2を、調整用シリンダ22(図4
に示す)により、P5の方向に押圧駆動して重ね合わせ
る(ステップ51)。この重ね合わされた位置が、接合
状態が良好となる規定された基準値内にあるか否かが光
電センサ23a、23b、24a、24b(図4に示
す)の検出データから判別され(ステップ52)、O
K、即ち重ね合わされた位置が、基準値内にある場合に
は次の接合チップ下降開始工程に進み(ステップ5
4)、NG、即ち重ね合わされた位置が、基準値内に無
い場合には制御部17からの駆動信号により、調整用シ
リンダ22(図4に示す)を更にP5方向に押圧駆動
し、第2ワーク2の第1ワーク1への重ね合わせ位置の
調整が行われる(ステップ53)。
【0043】接合開始工程(B)では、ステップ54で
チップ4を規定位置まで下降させ、第2ワーク2をある
一定の加圧力Pで押圧する。この押圧されたチップ4の
位置が位置変位検出センサ5(図1、2に示す)により
検出され、チップ4の上面と位置変位検出センサ5との
距離Lとして算出される。この検出された距離Lが規定
された基準値内にあるか否かが、良否判定装置17(図
1に示す)により判別され(ステップ55)、OK、即
ち検出された距離Lが規定された基準値内にある場合に
は次の高周波振動開始工程に進み(ステップ59)、N
G、即ち検出された距離Lが規定された基準値内に無い
場合にはチップ4の加圧力Pが加圧センサにより規定さ
れた基準値内にあるか否かが判別される(ステップ5
6)。この加圧力PがOK、即ち検出された加圧力Pが
規定された基準値内にある場合にはチップ4と第2ワー
ク2との押圧面へ異物が付着しているか、またはチップ
4の押圧面が磨耗しているかによるため、良否判定装置
17を通じて、表示装置18にチップ・アンビル異常警
告が表示される(ステップ58)。この表示により、安
定化電源16を停止する等の処置がとられる。尚、この
場合、磨耗と異物付着によりそれぞれの表示形態を変え
るようにしても良い。
【0044】又、加圧力PがNG、即ち検出された加圧
力Pが規定された基準値内に無い場合にはレギュレータ
(図に示していない)により加圧力Pが調整される(ス
テップ57)。接合前が正常状態である場合に、接合が
開始され、高周波振動開始後は、チップ4への高周波振
動の振動検出センサ6(図1に示す)による計測と(ス
テップ60)、チップ4の位置変位検出センサ5による
変位量計測(ステップ61)、及び接合時間計測が開始
される(ステップ62)。
【0045】接合後の接合品質検査工程(C)では、接
合後のチップ4の位置変位検出センサ5による変位量が
良否判定装置17により、接合状態が良好となる規定さ
れた基準値内にあるか否かが判別され(ステップ6
3)、OK、即ち検出された変位量が規定された基準値
内にある場合には接合終了工程に進み(ステップ6
5)、安定化電源16(図1に示す)を停止する。N
G、即ち検出された変位量が規定された基準値内に無い
場合には接合状態が不良と判断され、良否判定装置17
を通じて、表示装置18に接合NG警告が表示される
(ステップ64)。この表示により、安定化電源16を
停止する等の処置がとられる。
【0046】これにより、本超音波接合装置では、接合
状態の良否の判定と、チップと第2ワークとの押圧面へ
の異物付着の有無の判定、及びチップの押圧面の磨耗の
有無の判定と、ワーク間の重ね合わせによるセッティン
グ位置調整とが、自動制御によりコントロールできるた
め、作業性の向上と量産性の向上、さらには接合品質の
向上を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、超
音波接合装置において、接合された接合面の接合強度
は、テストピースによる破壊試験で判定することもな
く、チップの位置を位置変位検出センサにより検出する
ことにより、接合前においては、この検出量が接合状態
を良好とする規定された基準値内にあるか否かを判別
し、接合開始の良否が判定でき、接合後においては、ワ
ークの変位量が接合状態を良好とする規定された基準値
内にあるか否かを判別し、接合状態の良否が判定でき、
さらに本超音波接合装置の自動化により、作業性の向上
と接合品質の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る超音波接合装
置を示す動作説明図である。
【図2】ワーク接合部の詳細断面を示す断面図である。
【図3】チップ位置の検出値グラフ図を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る超音波接合装
置を示す説明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る超音波接合装
置の自動調整システムの動作を示すフローチャート説明
図である。
【符号の説明】
1・・・第1ワーク 2・・・第2ワーク 3・・・アンビル 4・・・チップ 5・・・変位量検出センサ 6・・・振動検出センサ 11・・・ホーン 12・・・振動子 15・・・発振器 16・・・安定化電源 17・・・良否判定装置 18・・・表示装置 20、21・・・セッティング治具 22・・・ラップ量調整用シリンダ 23、24・・・光電センサ 40・・・異物 100・・・超音波接合マシーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に重ね合わされた基材と被接合物と
    に対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッティン
    グを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、該チ
    ップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接合す
    る超音波接合装置において、 前記チップの上方部に設置された位置変位検出センサ
    と、 前記位置変位検出センサにより検出された前記チップの
    接合セッティング時における上下方向の位置と予め規定
    した基準位置とを比較し、比較結果に応じて、前記チッ
    プのセッティング状態の良否を判定する第1の判定手段
    と、を備えてなることを特徴とする超音波接合装置。
  2. 【請求項2】 上下に重ね合わされた基材と被接合物と
    に対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッティン
    グを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、該チ
    ップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接合す
    る超音波接合装置において、 前記チップの上方部に設置された位置変位検出センサ
    と、 前記位置変位検出センサにより検出された前記チップの
    接合セッティング時における上下方向の位置と、該位置
    変位検出センサにより検出された超音波接合後における
    該チップの上下方向の位置とを比較し、比較結果に応じ
    て、超音波接合後の接合状態の良否を判定する第2の判
    定手段と、を備えてなることを特徴とする超音波接合装
    置。
  3. 【請求項3】 上下に重ね合わされた基材と被接合物と
    に対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッティン
    グを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、該チ
    ップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接合す
    る超音波接合装置において、 前記基材に対する前記被接合物の水平方向における重ね
    合わせ位置を検出する重ね合わせ位置検出センサと、前
    記被接合物を水平方向において駆動させる駆動手段とを
    備え、前記重ね合わせ位置検出センサにより検出された
    重ね合わせ位置と、予め規定された重ね合わせ基準位置
    とを比較し、比較結果に応じて、前記駆動手段が前記被
    接合物を駆動させることを特徴とする超音波接合装置。
  4. 【請求項4】 上下に重ね合わされた基材と被接合物と
    に対し、該被接合物をチップで押圧して接合セッティン
    グを行い、該チップを介して高周波振動を与えて、該チ
    ップに押圧された前記被接合物と、前記基材とを接合す
    る超音波接合装置において、 前記重ね合わせ位置検出センサにより検出された前記基
    材と前記被接合物の重ね合わせ位置が予め規定された重
    ね合わせ基準位置と一致する場合、前記チップを前記被
    接合物に押圧させ、不一致の場合は前記検出された重ね
    合わせ位置と前記重ね合わせ基準位置とが一致するよう
    に、前記駆動手段により該被接合物を駆動させ、前記チ
    ップの押圧後、前記第1の判定手段により前記チップの
    セッティング状態が良好と判定された場合、高周波振動
    による超音波接合を開始し、不良と判定された場合は警
    告を行い、 高周波振動による超音波接合後、前記第2の判定手段に
    より超音波接合後の接合状態が良好と判定された場合、
    前記超音波接合を完了し、不良と判定された場合は警告
    を行う制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、請
    求項2、及び請求項3記載の超音波接合装置。
JP27923499A 1999-09-30 1999-09-30 超音波接合装置 Withdrawn JP2001105159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27923499A JP2001105159A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 超音波接合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27923499A JP2001105159A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 超音波接合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001105159A true JP2001105159A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17608315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27923499A Withdrawn JP2001105159A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 超音波接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001105159A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7264146B2 (en) 2003-11-27 2007-09-04 Fujitsu Limited Ultrasonic tool and ultrasonic bonder
JP2008155240A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Toyota Motor Corp 超音波接合の接合品質判別方法
JP2010184252A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Calsonic Kansei Corp 超音波金属接合機および、これを用いて得られる接合金属板
KR101256121B1 (ko) 2011-01-13 2013-04-23 주식회사 엘지화학 초음파 용접 시스템과 초음파 용접 시스템을 이용하여 용접 결합부를 형성하는 방법
WO2014112307A1 (ja) * 2013-01-15 2014-07-24 日産自動車株式会社 接合状態検査方法
JP2016015198A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 エリーパワー株式会社 電極積層体に対するクリップの装着方法
JP2018094602A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 日産自動車株式会社 超音波接合工具の寿命管理方法及び寿命管理装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7264146B2 (en) 2003-11-27 2007-09-04 Fujitsu Limited Ultrasonic tool and ultrasonic bonder
JP2008155240A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Toyota Motor Corp 超音波接合の接合品質判別方法
JP2010184252A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Calsonic Kansei Corp 超音波金属接合機および、これを用いて得られる接合金属板
KR101256121B1 (ko) 2011-01-13 2013-04-23 주식회사 엘지화학 초음파 용접 시스템과 초음파 용접 시스템을 이용하여 용접 결합부를 형성하는 방법
WO2014112307A1 (ja) * 2013-01-15 2014-07-24 日産自動車株式会社 接合状態検査方法
CN104918743A (zh) * 2013-01-15 2015-09-16 日产自动车株式会社 接合状态检查方法
CN104918743B (zh) * 2013-01-15 2017-04-12 日产自动车株式会社 接合状态检查方法
JP2016015198A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 エリーパワー株式会社 電極積層体に対するクリップの装着方法
JP2018094602A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 日産自動車株式会社 超音波接合工具の寿命管理方法及び寿命管理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10695868B2 (en) Laser hybrid welding control systems and methods
JPH02187286A (ja) 自動ワイヤ接着装置
US6588644B2 (en) Energy controller for vibration welder
JP2001105159A (ja) 超音波接合装置
JP6329707B2 (ja) 摩擦撹拌点接合装置及び摩擦撹拌点接合方法
US7134591B2 (en) Method of and apparatus for testing a wire bond connection
JP2003273152A (ja) ボンドワイヤ結合の生成と品質検査のための方法並びに装置
JP2006186325A (ja) 超音波振動接合装置
JP2006326656A (ja) 抵抗溶接機と抵抗溶接の良否判定方法
JP3780637B2 (ja) 重ね合わせ超音波溶接における接合品質判別方法
JP3444233B2 (ja) 超音波溶接不良検出方法および装置
JP3290977B2 (ja) 摩擦撹拌接合における異常停止制御方法
EP4196310A1 (en) Self leveling stack assembly with front-loaded amplitude uniform ultrasonic welding horn
JP3287133B2 (ja) レーザ加工機
JPH0929464A (ja) 摩擦圧接方法
JPH11138291A (ja) 溶接装置における溶接品質判定装置
JPH0699289A (ja) 超音波接合方法
JP2008155240A (ja) 超音波接合の接合品質判別方法
JP2005271029A (ja) 超音波溶着装置
JP3703017B2 (ja) スポット溶接のモニタリング方法およびモニタリング装置
JPH06344159A (ja) 金属薄板の溶接不良検出方法および装置
JP2002103051A (ja) シーム溶接法およびシーム溶接装置
JPH10216963A (ja) 摩擦圧接方法
JP4445279B2 (ja) スポット溶接の溶接制御方法及び溶接制御装置
JP2002160070A (ja) シーム溶接方法と溶接品質管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205