JPH11138291A - 溶接装置における溶接品質判定装置 - Google Patents

溶接装置における溶接品質判定装置

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JPH11138291A
JPH11138291A JP9304131A JP30413197A JPH11138291A JP H11138291 A JPH11138291 A JP H11138291A JP 9304131 A JP9304131 A JP 9304131A JP 30413197 A JP30413197 A JP 30413197A JP H11138291 A JPH11138291 A JP H11138291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
temperature
work
quality
penetration
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9304131A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhide Matsuo
和秀 松尾
Takanori Fujii
孝則 藤井
Takeshi Sano
武司 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP9304131A priority Critical patent/JPH11138291A/ja
Publication of JPH11138291A publication Critical patent/JPH11138291A/ja
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの片面側からの入熱で溶接を行う場合
の溶接品質の良否をワークの板厚のばらつきに係り無く
正確に判定できるようにする。 【解決手段】 ワーク溶接部Waの入熱面の裏側の温度
を赤外線温度センサ等の温度計測手段2で計測する。溶
接時に温度計測手段2の出力信号を判定手段4に入力
し、計測された温度データに基づいて溶接の良否を判定
する。裏面側の温度は、溶け込み部がワーク裏面に近づ
くに従って上昇し、溶け込み部とワーク裏面との間の距
離を表すパラメータになる。従って、ワークWの板厚の
ばらつきがあっても、溶け込みが充分か否かを裏面側の
温度に基づいて正確に判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク溶接トーチ
やレーザー照射ヘッド等の溶接手段によりワークの片面
側から入熱して溶接を行う溶接装置における溶接品質の
判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溶接装置において、溶接
時にワークの溶接部の温度を温度計測手段で計測し、計
測された温度データに基づいて溶接品質の良否を判定す
るものは知られている(特開昭58−187262号公
報、特開平4−81278号公報、特公平6−5535
8号公報参照)。
【0003】そして、これらのものでは、温度計測手段
として赤外線温度センサを用い、これをワークの入熱面
側に対向配置して、ワークの溶接部の入熱面側の温度を
計測している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶接強度を向上するに
は、溶け込み深さを充分に確保する必要があるが、入熱
面側の温度が基準値に達していても、ワークの板厚のば
らつきにより溶け込み深さが不足することがある。従っ
て、溶接部の入熱面側の温度を計測する従来の方式で
は、溶接品質の良否を正確に判定することはできない。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、溶接品質の判
定精度を向上することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、ワークの溶接部の入熱面の裏側の温度を計測
する温度計測手段と、溶接時に温度計測手段で計測され
た温度データに基づいて溶接品質の良否を判定する判定
手段と、を備えている。
【0007】溶接部の入熱面の裏側の温度は、溶け込み
部がワーク裏面に近づくに従って上昇し、溶け込み部と
ワーク裏面との間の距離を表すパラメータとなる。そし
て、溶け込み部がワーク裏面に充分に接近していない溶
け込み不足状態では裏側の温度も左程上昇せず、これは
ワークの板厚がばらついても同じである。従って、温度
計測手段で計測された裏側の温度データに基づく判定を
行う本発明によれば、溶接品質の良否をワークの板厚の
ばらつきに係り無く正確に判定できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、アーク溶接トーチやレー
ザー照射ヘッドから成る溶接手段1を有する溶接装置を
示しており、2枚のワークWの突き合せ部Waにワーク
Wの片面、即ち、上面側から溶接手段1により入熱し、
溶接手段1を突き合せ部Waに沿って移動させてワーク
Wの突き合せ溶接を行う。
【0009】ワークWのセット位置の下方には、温度計
測手段たる非接触式温度センサ、例えば、赤外線温度セ
ンサ2が溶接部たるワークWの突き合せ部Waを指向す
るように配置されており、突き合せ部Waの入熱面の裏
側、即ち、下面側の温度を赤外線温度センサ2で計測し
得るようにしている。尚、図1に示すものでは、赤外線
温度センサ2を突き合せ部Waの直下に配置している
が、突き合せ部Waの斜め下方に突き合せ部Waを指向
するよう傾斜姿勢で赤外線温度センサ2を配置しても良
い。また、突き合せ部Waの長さが長い場合には、その
長手方向に間隔を存して赤外線温度センサ2を複数設け
ても良い。
【0010】赤外線温度センサ2の出力信号は表示器3
とコンピュータから成る判定手段4とに入力され、表示
器3により赤外線温度センサ2で計測された温度が表示
されると共に、判定手段4により赤外線温度センサ2で
計測された温度データに基づく溶接品質の良否判定が行
われる。
【0011】図2は、溶接手段1を所定の一定速度で移
動して溶接を行ったときに赤外線温度センサ2で計測さ
れた温度の変化を示している。図2のa線はワークWの
板厚が薄い場合の温度変化、b線は板厚が厚い場合の温
度変化である。板厚が薄いときは、図4(A)に示す如
く、溶け込み部mがワークWの裏面に達して、突き合せ
部Waが板厚全域に亘って溶接されるが、板厚が厚いと
きは、図4(B)に示す如く、溶け込み部mがワークW
の裏面に達せず、溶け込み不足となる。ここで、板厚差
があっても入熱面側の温度に左程の差は生じないが、入
熱面の裏側の温度は溶け込み部mが裏面に近付くにつれ
て上昇し、板厚差によって大きな差を生ずる。
【0012】そして、溶け込みが充分な場合は、図2の
a線の如く、ピーク温度TPが所定のしきい値YTP以
上になると共に、YTP以上の温度保持時間TMも所定
のしきい値YTM以上になる。一方、溶け込みが不足し
ている場合は、図2のb線の如く、ピーク温度TPがY
TPに達せず、また、達したとしても温度保持時間TM
がYTMに達しなくなる。そこで、判定手段4によりT
M≧YTMになったか否かを判別し、TM≧YTMのと
きは溶接品質が「良」と判定し、TM<YTMのときは
溶接品質が「不良」と判定する。そして、「不良」と判
定されたときは、溶接手段1の移動速度等の溶接条件を
修正し、溶接不良を生じないようにする。
【0013】尚、溶け込みが充分な場合は温度変化が急
になり、溶け込みが不足する場合は温度変化が緩やかに
なる。そして、温度変化の微分値を取ると、溶け込みが
充分な場合は、図3のa線の如く、微分ピーク値DTP
が所定のしきい値YDTP以上になり、溶け込みが不足
する場合は、図3のb線の如く、微分ピーク値DTPが
YDTPに達しなくなる。従って、DTP≧YDTPに
なったか否かで溶接品質の良否を判定することも可能で
ある。
【0014】図5は別の実施形態を示しており、このも
のでは、2枚のワークWの重ね合せ部Wbに溶接手段1
により上面側から入熱して、ワークWの重ね合せ溶接を
行っている。そして、ワークWのセット位置の下方に溶
接部たるワークWの重ね合せ部Wbを指向するように赤
外線温度センサ2を配置し、赤外線温度センサ2の出力
信号を表示器3とコンピュータから成る判定手段4とに
入力して、判定手段4により赤外線温度センサ2で計測
される重ね合せ部Wbの入熱面の裏側の温度データに基
づいて上記実施形態と同様に溶接品質の良否を判定す
る。
【0015】尚、重ね合せ溶接を行う場合は、重ね合せ
部Wbの裏面に熱電対等の接触式温度センサを貼り付け
て温度計測を行うことも可能である。然し、赤外線温度
センサ2のような非接触式温度センサを用いた方が、手
数をかけずに効率的に計測を行うことができ、また、貫
通溶接を生じても温度センサは損傷せず、有利である。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、溶接品質の良否をワークの板厚のばらつきに
係り無く正確に判定でき、品質保証の確実性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の第1実施形態を示すブロック図
【図2】 溶接部の裏側の温度変化を示すグラフ
【図3】 温度変化の微分値を示すグラフ
【図4】 (A)(B)溶接部の溶け込み具合を示す図
【図5】 本発明装置の第2実施形態を示すブロック図
【符号の説明】
W ワーク Wa 突き合
せ部(溶接部) Wb 重ね合せ部(溶接部) 1 溶接手
段 2 赤外線温度センサ(温度計測手段) 4 判定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接手段によりワークの片面側から入熱
    して溶接を行う溶接装置における溶接品質の判定装置で
    あって、 ワークの溶接部の入熱面の裏側の温度を計測する温度計
    測手段と、 溶接時に温度計測手段で計測された温度データに基づい
    て溶接品質の良否を判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする溶接装置における溶接品質判
    定装置。
JP9304131A 1997-11-06 1997-11-06 溶接装置における溶接品質判定装置 Withdrawn JPH11138291A (ja)

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Cited By (6)

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Effective date: 20050201