JP5956856B2 - 撮像素子及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子及び撮像システムに関する。
近年、CMOSロジック製造プロセスと撮像素子製造プロセスの融合により、複雑なアナログ回路やデジタル回路、および信号処理回路などを搭載した撮像素子が開発されている。例えば、行方向及び列方向に複数の画素が2次元状に配列された撮像素子にアナログ・デジタル変換器(AD変換器)を搭載したものが知られている。
撮像素子の内部にAD変換器を搭載する場合、画素列ごとにAD変換器を設ける構成が知られている(列並列AD変換)。この構成によれば、AD変換器の変換レートを一行の読み出しレートまで落とすことができるため、撮像素子の外部にAD変換器を設けた場合と比較してAD変換器の動作スピードを落とすことができる。そのため、消費電力を下げることができ、さらに撮像素子からの読み出しレートを高速化し易いという利点がある。
このような列並列AD変換器を搭載した撮像素子として、画素の出力電圧を放電または充電させたときに参照電圧に至るまでの時間をカウントすることにより、画素値をデジタル値へ変換するものが知られている(特許文献1)。
この従来技術を図13、図14を用いて説明する。図13は、列並列AD変換器を搭載した撮像素子の回路構成例を示す図である。また、図14は、図13の積分器1018の出力レベルの経時変化を示すタイミングチャートである。
図13において、画素1001 は光電変換素子を含む。画素1001からの信号出力は、相関二重サンプリング(CDS)回路1002、サンプルホールド(S/H)回路1003、列アンプ1004、スイッチ1016を経由して積分器1018の出力端子1008に接続される。積分器1018の入力端子(−)には、端子1006から固定電圧V_DEがスイッチ1005、抵抗1019及びスイッチ1017を介して印加される。また、積分器1018のもう一方の入力端子(+)には、端子1007から参照電圧V_REFが印加される。固定電圧V_DEは、参照電圧V_REFよりも低い電位とする。
積分器1018は、抵抗1019とコンデンサ1020による時定数を持つ。出力端子1008の電圧は、比較器1009にて参照電圧V_REFと比較される。比較器1009のトリガ出力1010は、順序回路1011を介してメモリユニット1012のデータ取り込みタイミングを制御する。メモリユニット1012の入力端子には、共通カウンタ1013のカウント出力が接続されている。
図14のタイミングチャートを参照しながら、図13の撮像素子の動作について説明する。スイッチ1016をオン(ON)し、時刻t0に積分器1018の出力端子1008に列アンプ1004からの信号電圧Vsig1を保持する。次にスイッチ1016をオフ(OFF)し、スイッチ1005とスイッチ1017をONする。スイッチ1017をONしたときに共通カウンタ1013がカウントを開始する。
スイッチ1005とスイッチ1017を介して参照電圧V_REFより低い固定電圧V_DEが抵抗1019に与えられる。この結果、積分器1018は抵抗1019とコンデンサ1020による時定数で決まる負の傾きで放電の終了電圧である固定電圧V_DEへ向けて放電を開始する。積分器1018の出力端子1008の電圧は、時刻t1に参照電圧V_REFを下回り、比較器1009はトリガ出力1010を発生する。このとき、トリガ出力によりメモリユニット1012が選択され、共通カウンタ1013の値がメモリユニット1012に取り込まれる。またこのとき、トリガ出力1010により順序回路1011が動作して、スイッチ1017をオフにして放電は終了される。メモリユニット1012の出力信号は、共通水平信号線1014に接続されている。メモリユニット1012の一つが選択されると、選択されたメモリユニット1012からの出力信号は、アンプ1015を介して外部にデジタル出力される。また、画素信号の大小に応じて列並列AD変換器に与える基準電圧を変更することにより、ダイナミックレンジを切換え可能とすることが提案されている。(特許文献2)
特開2005−348325号公報 特開2001−346106号公報
しかしながら、上述した従来技術では、最初の信号電圧が高いほど参照電圧になるまでに要する時間が長くなるため、AD変換にかかる時間が長くなる。このことを、図14を参照して説明する。信号電圧がVsig1の場合、太い点線に示すようにAD変換にかかる時間はt1−t0だが、信号電圧がより高いVsig0の場合、AD変換にかかる時間はt2−t0であり、t2−t1だけ多く時間がかかる。
例えば、撮像素子の読み出しモードに画素加算読み出しモードがある場合、画素加算無しの読み出しモードの場合よりも信号電圧は高くなる。そのため、画素加算読み出しモードの場合は、画素加算のない通常読み出しモードの場合よりもAD変換にかかる時間が長くなる。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたもので、列並列AD変換器を有する撮像素子において、画素加算時のように信号の電圧が高くなる場合でも、AD変換に要する時間の増加を抑制することにある。
本発明の撮像素子は、行方向及び列方向に複数の画素が配置され、前記複数の画素の列毎にAD変換器が設けられている撮像素子において、前記AD変換器は、画素からの出力信号に対応した電圧を初期値として充電又は放電を行い、電圧が予め定められた参照電圧を上回る又は下回るまでの時間に対応した値を前記出力信号のデジタル値として出力し、前記出力信号が取り得る値に応じて単位時間当たりの充電量又は放電量が可変であることを特徴とする。
本発明によれば、列並列AD変換器を有する撮像素子において、画素出力信号の信号電圧にかかわらず、AD変換に要する時間の増加を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態における撮像素子の構成を示した図。 本発明の第1の実施形態において撮像素子の動作の一例を示した図。 本発明の画素の構成を示した図。 本発明の実施形態における撮像装置のシステム構成を示す図。 本発明の第2の実施形態における撮像素子の構成を示した図。 本発明の第2の実施形態において撮像素子の動作の一例を示した図。 本発明の第2の実施形態において各感度設定にて使用する信号振幅レンジを示した図。 発明の第2の実施形態において各感度設定にて使用する信号振幅レンジを示した図。 発明の第2の実施形態において各感度設定にて使用する固定信号値、抵抗値を示した図。 発明の第2の実施形態において各感度設定にて使用する固定信号値、抵抗値を示した図。 本発明の第3の実施形態における撮像素子の構成を示した図。 本発明の第3の実施形態において撮像素子の動作の一例を示した図。 従来例における撮像素子の構成を示した図。 従来例において撮像素子の動作の一例を示した図。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態およびこれ以降の実施形態では、特に必要のない限り、スイッチやオペアンプなどをモデル化して図示することとする。また、周辺の動作に必要なスイッチなども、特に必要のない限り省略している。本発明は以下に説明する実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図4は、撮像素子を用いた撮像システムの概要を示したものである。撮像システムは、レンズ部401、レンズ駆動部402、シャッタ403、シャッタ・絞り駆動部404、絞り405などの光学系と撮像素子406を備える。撮像素子406には、相関2重サンプリング、利得調整、A/D変換を行う回路が搭載される。さらに、撮像信号処理回路407、タイミング発生部408、メモリ部I409、全体制御演算部410、記録媒体制御I/F部411、表示部412、記録媒体413,外部I/F部414、メモリ部II415、操作部416を備える。
レンズ部401を通った被写体像は、絞り405にて適切な光量に調整され、撮像素子406に結像させる。被写体像として撮像素子406に入射した光は、撮像素子406内で光電変換され電気信号に変換される。さらに撮像素子406内に搭載されたCDS回路及びA/D変換回路にて相関2重サンプリング、利得調整、アナログ信号からデジタル信号への変換が行われ、デジタル信号として撮像信号処理回路407に出力される。撮像信号処理回路407では、ノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング補正処理、ホワイトバランス(WB)処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像データの圧縮等を行う。
レンズ部401は、レンズ駆動部402によってズーム、フォーカス等が駆動制御される。シャッタ403、絞り405はシャッタ・絞り駆動部404によって駆動制御される。タイミング発生部408は、全体制御演算部410からの制御信号を基に撮像素子406、撮像信号処理回路407に対し、撮像素子406の駆動タイミング制御や利得設定などを行う制御信号を出力する。全体制御演算部410は、撮像装置全体の制御と各種演算を行う。メモリ部I409は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御I/F部411では、記録媒体413に画像データの記録または読み出しを行う。表示部412は、画像データの表示を行う。記録媒体413は、半導体メモリ等の着脱可能記憶媒体であり、画像データの記録または読み出しを行う。外部I/F部414は、外部コンピュータ等と通信を行う為のインターフェースである。メモリ部II415は、全体制御演算部410での演算結果を記憶する。操作部416にてユーザーが設定した撮像装置の駆動条件に関する情報は、全体制御演算部410に送られ、これらの情報に基づいて撮像装置全体の制御が行われる。
図3は、撮像素子406の画素の構造を示している。フォトダイオード(PD)301において入射した光が信号電荷に変換される。PD301で発生した信号電荷は、転送スイッチ302によりフローティングディフージョン(FD)304に転送されて、一時的に蓄積される。FD304、アンプ305、及び定電流源307は、フローティングディフュージョンアンプを構成する。選択スイッチ306のゲートに与えられる選択パルスで選択されたFD304に蓄積された信号電荷は、電圧に変換されて信号出力線、読み出し回路、アンプを経てCDS回路101へと出力される。画素は行方向及び列方向に複数配置されて撮像素子を構成する。
本実施形態の撮像素子においては、FD304を複数のPD301で共有できる構成を有している。画素加算を行う読み出しモード(画素加算読み出しモード)では、複数のPD301からの電荷を転送スイッチ302で同時にFD304に読み出すことで、複数のPD301からの電荷をFD304において加算する画素加算を行うことができる。
次に、撮像素子のCDS回路以降の構成について図1を参照して説明する。各画素からの信号は、列毎に設けられたCDS(相関二重サンプリング)回路101、サンプルホールド(S/H)回路102、列アンプ103、スイッチ117を経由して積分器119の出力端子109に接続される。スイッチ118には、スイッチ122の切り換えにより、端子106又は107から異なる固定電圧V_DE0又はV_DE1が異なる抵抗値を持つ抵抗R0又はR1を介して印加されるようになっている。スイッチ118及び抵抗120を介して積分器119の入力端子(−)に固定電圧V_DE0又はV_DE1が入力される。また、積分器119のもう一方の入力端子(+)には、端子108から参照電圧V_REFが印加される。固定電圧V_DE0、V_DE1は、いずれも積分器の参照電圧V_REFよりも低い電位にし、V_DE0≦V_DE1の関係にする。また、抵抗R0、抵抗R1はR0≦R1の関係にする。ただし、V_DE0=V_DE1でありかつR0=R1とはならないようにV_DE0、V_DE1、R0、R1を設定する。
積分器119は、抵抗R0又はR1、抵抗120及びコンデンサ121とからなる時定数を持ち、積分器119の出力端子109の電圧は、比較器110にて参照電圧V_REFと比較される。比較器110からのトリガ出力111は、順序回路112を介してメモリユニット113のデータ取り込みタイミングを制御する。メモリユニット113の入力には、共通カウンタ114のカウント出力が接続されている。トリガ出力111の発生によりメモリユニット113が選択され、選択されたメモリユニット113に共通カウンタ114のカウント値が取り込まれる。
メモリユニット113の出力信号は、共通水平信号線115に接続されており、メモリユニットの一つが選択されると、選択されたメモリユニット113の出力はアンプ116を介して外部にデジタル出力される。
メモリユニット113から共通水平信号線115へ選択的に出力を行う実現手段は様々ある。例えば、メモリユニットを選択する端子を撮像素子側に設けておき、外部から選択したいメモリユニットの端子にオン信号を与える方法がある。選択のための端子数を減らすために、エンコードした選択信号をシリアルに撮像素子へ与え、撮像素子側でデコードしてメモリユニットを選択する方法もある。さらに、タイミング信号を外部から与えて、オン信号を一列ずつシフトさせてメモリユニットを選択する方法などがある。
次に、図1で示す本実施形態の動作を図2を参照しながら説明する。図2において、縦軸は積分器119の出力レベル、横軸は時間を示している。太い点線は画素加算無しの読み出しモード(通常読み出しモード)時、実線は2画素ずつ加算して読み出す画素加算読み出しモード時の動作例を示している。なお、画素加算読み出しモードにおける画素加算は、3画素以上のPD301で発生した電荷をFD304で加算してもよい。また、撮像素子406における一連のAD変換動作は、全体制御演算部410からタイミング発生部408に送られた制御信号に基づき、タイミング発生部408から撮像素子406に送られる駆動タイミング制御信号をもとに行われる。
はじめに、撮像素子406が通常読み出しモードで駆動される場合について説明する。最初にスイッチ117がオン(ON)になり、時刻t0における積分器119の出力端子109に画素の信号電圧Vsig1を初期値として保持する。次に、スイッチ117をオフ(OFF)し、スイッチ122により端子105を選択し、かつスイッチ118をONする。スイッチ118をONしたときに共通カウンタ114のカウントが開始され、積分器119は、固定電圧V_DE1へ向かって負の傾きの放電を開始する。ある時刻t1に積分器119の出力は比較器110の参照電圧を下回り、この時点でメモリユニット113に共通カウンタ114のカウント値が取り込まれる。カウント値が取り込まれると、順序回路112の出力によりスイッチ118がオフにされて放電を終了する。以上のようにして、列並列にAD変換された値がそれぞれのメモリユニット113に格納される。その後、各メモリユニット113が順次選択されて、メモリユニット113からデジタル化された画素からの信号が読み出される。以上、放電による動作を説明したが、負の画素信号に対して参照電圧を上回るまで正の傾きで充電を行うよう構成してもよい。
次に、撮像素子406が画素加算読み出しモードで駆動される場合について2画素の加算を例に説明する。画素加算読み出しモードでは、図3に示される転送スイッチ302を一度に2画素分ONにすることにより、2つのPD301の電荷がFD304に蓄積され、蓄積された電荷に対応した電圧信号がアンプ305を介して出力される。出力された2画素分の信号電圧は、CDS101、サンプルホールド回路102、列アンプ103を介してスイッチ117に印加される。このときにスイッチ117をONすると、初期値として、時刻t0における積分器119の出力端子109の電圧は、2画素分の信号電圧Vsig0に保持される。次に、スイッチ117をOFFし、スイッチ122により端子104を選択し、スイッチ118をONする。スイッチ118をONしたときに共通カウンタ114のカウントが開始され、積分器119は、固定電圧V_DE0へ向かって負の傾きの放電を開始する。時刻t1に積分器119の出力は比較器110の参照電圧を下回り、この時点でメモリユニット113に共通カウンタ114のカウント値が取り込まれAD変換が終了する。終了した時点で順序回路112の出力でスイッチ118がオフされて放電を終了する。共通カウンタ114は、1行分のAD変換が終了する迄またはフルカウントに達するまでカウントをする。
積分器の時定数とスイッチ122で選択される放電の終了電圧である固定電圧が画素加算時と加算無しで同じであれば、放電の傾きも同じようになるから、画素加算をしたときの放電の終了時刻はt2になる。しかし、この例では抵抗R0、抵抗120及びコンデンサ121からなる積分時定数及び固定電圧V_DE0を、抵抗R1、抵抗120、コンデンサ121からなる時定数及び固定電圧V_DE1と異なる値にする。そして、画素加算読み出しモードでの放電の傾きを、画素加算をしないときよりも急峻になるようにする。画素加算読み出しモードであっても、画素加算を行わない通常読み出しモードの場合と同様にAD変換の終了時刻をt1にでき、AD変換に要する時間をt2−t1だけ短縮できる。しかし、通常読み出しモードと画素加算読み出しモードではカウント値の持つ重みが変わってくるので、必要に応じてモードの切換に応じて撮像素子から出力されるデジタル値を撮像信号処理回路で補正する。
このように、読み出し時の画素加算数が多くなるほど単位時間当たりの充電量または放電量が大きくなるように積分回路に設定する固定電圧の値と時定数回路の抵抗の値を切り換える。画素からの出力信号の取り得る電圧値の範囲に応じて単位時間当たりの充電量または放電量を可変にし、画素加算読み出し時のAD変換に要する時間を短縮することができる。なお、本実施形態では、画素加算を行うモードと画素加算を行わないモードとでAD変換に要する時間が同じになるよう固定電圧V_DE0、V_DE1、抵抗R0、R1を設定した。しかし、必ずしも同じ時間でAD変換が完了するように設定する必要はないことは言うまでもない。許容できるAD変換精度の範囲内で、AD変換時間が高速化できるよう適切な固定電圧V_DE0、V_DE1と抵抗R0、R1を設定すればよい。
(第2の実施形態)
次に、撮影感度を変更できるようにした場合にAD変換を行う例について説明する。撮影感度を変更する方法として、撮像素子内でAD変換されたデジタル信号が出力された後、後段の撮像信号処理回路407にて設定された感度に応じてデジタル的に増幅するものがある。この場合、感度を高くするとデジタル的な利得アップ量が大きくなる。デジタル処理で扱えるデジタル値の最大値を考慮すると、感度を高くしたときは、列アンプ103から出力されてAD変換器へ入力される信号の振幅を小さくする必要がある。そのために感度設定に応じて積分器に入力される信号振幅を変化させる。操作部416にてユーザーが感度を設定し、全体制御演算部410は、設定された感度に応じた設定信号をタイミング発生部408を経て撮像信号処理回路407に送って設定する。
図7に撮像素子のPD301から得る信号振幅レンジと感度設定との関係を示す。縦軸は撮像素子における信号出力値、横軸は蓄積時間である。ここで、PD301の飽和出力をYmaxとする。感度設定1では、撮像信号処理回路407での増幅量をαとし、信号振幅の最大値をY1とする。このとき撮像信号処理回路407での増幅量が2×αである感度設定2の信号振幅の最大値は、Y1の半分であるY2までとなる。同様に撮像信号処理回路407での増幅量が4×αである感度設定3の信号振幅の最大値はY2の半分であるY3、撮像信号処理回路407での増幅量が8×αである感度設定4の信号振幅の最大値は、Y3の半分であるY4となる。このように信号振幅レンジは、感度設定の種類を増やすほど増えるため、同じ傾きの積分回路を使ってAD変換を行う場合、AD変換に要する時間のばらつきが広がる。そこで、本実施形態では、使用する感度設定によらずAD変換に要する時間がばらつかないAD変換を行う方法について、図5〜10を用いて説明する。なお、撮像素子の構成、撮像装置のシステム構成等は、第1の実施形態の図1〜図4と同様であるため、ここでは省略する。
図5において、各画素からの信号は、CDS(相関二重サンプリング)回路501、サンプルホールド(S/H)回路502、列アンプ503、スイッチ521を経由して積分器523の出力端子513に接続される。スイッチ526の切り換えにより、スイッチ522に端子508、509、510、511から異なる固定電圧V_DE2、VDE_3、V_DE4、VDE_5が異なる抵抗値を持つ抵抗R2、R3、R4、R5を介して印加される。そして、スイッチ522がONされると、積分器523の入力端子(−)には、抵抗R2〜R5のいずれか及び抵抗524を介して、異なる固定電圧V_DE2からV_DE5のいずれかの電圧が印加される。また、積分器523のもう一方の入力端子(+)には、端子512から参照電圧V_REFが印加されるようになっている。
固定電圧V_DE2、V_DE3、V_DE4、V_DE5は、いずれも積分器の参照電圧V_REFよりも低い電位であり、V_DE2≦V_DE3≦V_DE4≦V_DE5の関係とする。また、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5は、R5≧R4≧R3≧R2とする。ただし、V_DE2=V_DE3=V_DE4=V_DE5であり、かつ、R2=R3=R4=R5とはならないように、V_DE2、V_DE3、V_DE4、V_DE5、R2、R3、R4、R5をそれぞれ設定する。
積分器523は、固定の抵抗524と抵抗R2〜R5のうち、選択されたいずれかの抵抗との合計の抵抗値とコンデンサ525の容量値に基づく時定数を持つ。積分器523の出力端子513の電圧は、比較器514にて参照電圧V_REFと比較される。比較器514からのトリガ出力515は、順序回路516を介してメモリユニット517のデータ取り込みタイミングを制御する。メモリユニット517の入力端子には、共通カウンタ518のカウント出力が接続されている。メモリユニット517の出力信号は、共通水平信号線519に接続されており、メモリユニットの一つが選択されると、選択されたメモリユニット517の出力はアンプ520を介して外部にデジタル出力される。メモリユニット517から共通水平信号線519へ選択的に出力を行う手段は、第1の実施形態に述べたように様々の手段をとることができる。
次に、図5で示す回路の動作を図6と併せて説明する。図6において、縦軸は積分器の出力レベル、横軸は時間を示している。なお、撮像素子406における一連のAD変換動作は、全体制御演算部410からタイミング発生部408に送られた制御信号に基づき、タイミング発生部408から撮像素子406に送られる駆動タイミング制御信号をもとに行われる。
撮影感度が感度設定1に設定されている場合、スイッチ521をONし、時刻t0における積分器523の出力端子513を画素からの信号電圧Vsig2に保持する。次に、スイッチ521をOFFし、スイッチ526により固定電圧V_DE2を選択し、スイッチ522をONする。スイッチ522をONしたときにカウンタ518のカウントが開始される。積分器523は、固定電圧V_DE2へ向かって抵抗R2,抵抗524及びコンデンサ525からなる時定数に基づいた負の傾きの放電を開始する。ある時刻t1に積分器523の出力は比較器514の参照電圧V_REFを下回り、この時点でメモリユニット517に共通カウンタ518のカウント値が取り込まれ、AD変換が終了する。終了した時点で、順序回路516の出力によってスイッチ522がオフにされて放電を終了する。
撮影感度が感度設定2に設定されている場合、スイッチ521をONし、時刻t0における積分器523の出力端子513を画素からの信号電圧Vsig3に保持する。次に、スイッチ521をOFFし、スイッチ526により固定電圧V_DE3を選択する。スイッチ522をONすると、積分器523に固定電圧V_DE3が印加され、共通カウンタ518のカウントが開始される。これにより、固定電圧V_DE3へ向かって負の傾きの放電を開始する。ある時刻t1に積分器523の出力は比較器514の参照電圧V_REFを下回り、この時点でメモリユニット517にカウンタ518のカウント値が取り込まれ、AD変換が終了する。終了した時点で、順序回路516の出力によってスイッチ522がOFFされて放電を終了する。
以下、同様に撮影感度が感度設定3に設定されている場合は、スイッチ526は固定電圧V_DE4を選択する。撮影感度が感度設定4に設定されている場合は、スイッチ526は固定電圧V_DE5を選択してA/D変換を行う。上記スイッチ526の操作により設定される各撮影感度における固定電圧と抵抗R2〜R5との対応を図9に示す。抵抗R2〜5、抵抗524及びコンデンサ525による時定数、固定電圧V_DE2〜5を、設定される撮影感度に応じて変更することにより、撮影感度に応じてAD変換を高速にすることができる。
感度設定1〜3において、感度設定4と同じ時定数でAD変換を行った場合、AD変換の終了時刻はそれぞれt4、t3、t2となる。しかし、本実施形態では、撮像システムで設定される撮影感度が低感度の設定であっても、高感度の設定である場合と同様に、AD変換に要する時間をt1−t0にできる。これによって、t2−t1〜t4−t1の時間だけAD変換に要する時間を短縮できたことになる。
本実施形態では、設定される撮影感度が異なる場合であっても、AD変換に要する時間が同じになるよう固定電圧V_DE2、V_DE3、V_DE4、V_DE5、抵抗R2、R3、R4、R5を設定している。しかし、必ずしも同じ時間になるように合わせる必要はないことは言うまでもない。許容できるAD変換精度の範囲内でAD変換時間が高速化できるように、適切な固定電圧値と抵抗値を設定すればよい。
本実施形態では、撮像素子からの出力信号がAD変換された後に、後段の撮像信号処理回路407にてデジタル的に増幅をする増幅率を変えることで設定された撮影感度になるように構成している。しかし、AD変換より前段のアンプ、例えば、列アンプ503にて利得を制御することにより、設定された撮影感度になるように構成しても良い。列アンプ503での利得設定は、操作部416にてユーザーが設定した撮影感度を全体制御演算部410にて取得し、この設定を全体制御演算部410からタイミング発生部408を経て撮像素子406内の列アンプ503に出力して設定する。
図8にAD変換の前段にて利得を制御した場合のセンサ出力と各撮影感度で使用する信号振幅レンジの例を示す。縦軸は撮像素子におけるAD変換を行う直前の信号出力値、横軸は蓄積時間である。また、感度設定1では、列アンプ503での増幅量をβ、信号振幅の最大値をY1とする。このときアンプ503での増幅量が2×βである感度設定2の信号振幅の最大値は、Y1の2倍であるY2となる。同様に、列アンプ503での増幅量が4×βである感度設定3の信号振幅の最大値は、Y2の2倍であるY3、列アンプ503での増幅量が8×βである感度設定4の信号振幅の最大値は、Y3の2倍であるY4となる。
この場合は、撮像素子からのデジタル信号を、撮像信号処理回路407にてデジタル的に増幅することで撮影感度を設定するように構成した実施形態と同様に、感度設定4、感度設定3、感度設定2、感度設定1の順に高感度の設定となる。しかし、上記実施形態例とは逆に、感度設定4、感度設定3、感度設定2、感度設定1の順に、AD変換する信号の信号振幅レンジが広くなる。このとき、設定された撮影感度が、感度設定4の場合はV_DE2を選択し、感度設定3の場合はV_DE3を選択し、感度設定2の場合はV_DE4を選択し、感度設定1の場合はV_DE5を選択してAD変換を行う。上記設定される各撮影感度における固定電圧と抵抗R2〜R5との対応を図10に示す。
以上のように本実施形態では、撮像システムで設定される撮影感度に応じて固定電圧と抵抗を切り換えることで、列並列AD変換器を有する撮像システムにおいて異なる撮影感度に設定した場合であっても、AD変換に要する時間の変化を小さくすることが可能となる。
(第3の実施形態)
一般に列並列AD変換器を有する撮像システムにおいて、同じ信号に対するAD変換に要する変換時間とAD変換精度とはトレードオフの関係にある。つまり、AD変換時間が短いほどAD変換精度は低下する傾向にある。
第1、第2の実施形態においては、AD変換で扱う信号振幅レンジが大きい場合であっても、扱う信号振幅レンジが小さい場合と同等に高速にAD変換を行うことが出来る。しかし、AD変換精度は扱う信号振幅レンジが大きい(出力信号の最大電圧が大きいか、感度が高い)場合は、通常時よりも単位時間当たりのデジタル値(=分解能)が大きく、AD変換の精度が低下する。そこで第3の実施形態では、扱う信号振幅レンジが大きい場合であっても高速に、かつAD変換精度は扱う信号振幅レンジが小さい場合と同様にする方法を説明する。第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に画素加算を行わないモードで駆動される場合と、2画素加算を行うモードで駆動する場合を例に示す。なお、撮像素子の構成、撮像装置のシステム構成等は第1の実施形態の図3、図4と同様であるため、ここでは省略する。
第3の実施形態における撮像素子のCDS回路以降の構成について、図11を参照して説明する。図11において、各画素からの出力は、CDS(相関二重サンプリング)回路701、サンプルホールド(S/H)回路702、列アンプ703、スイッチ724を経由して積分器721の出力端子711に接続される。
スイッチ723の切り換えにより、スイッチ720に端子704、705、706から異なる固定電圧V_DE6、VDE_7、VDE_8が異なる抵抗値を持つ抵抗R6、R7、R8を介して印加される。そして、スイッチ720がONされると、積分器721の入力端子(−)には、抵抗R6〜R8のいずれか及び抵抗722を介して、異なる固定電圧V_DE6、VDE_7、VDE_8のいずれかの電圧が印加される。また、積分器721のもう一方の入力端子(+)には、端子710から参照電圧V_REFが印加されるようになっている。固定電圧V_DE6、V_DE7は、積分器721の参照電圧V_REFよりも低い電位に設定され、固定電圧V_DE8は参照電圧V_REFよりも高い電位に設定される。
積分器721は、抵抗R6〜8のいずれかと抵抗722及びコンデンサ725による時定数を持つ。積分器721の出力端子711の出力電圧は、比較器712にて参照電圧V_REFと比較される。比較器712からのトリガ出力713は、順序回路714を介して上位nビットを保持するメモリユニット715、もしくは下位mビットを保持するメモリユニット719のデータ取り込みタイミングを制御する。それぞれのメモリユニットの入力には、共通カウンタ716が接続されている。また、メモリユニット715、719の出力信号は、共通水平信号線717に接続され、選択されたメモリユニット715、719の出力がアンプ718を介して外部にデジタル出力される。メモリユニット715、719から共通水平信号線717へ選択的に出力を行う手段は、第1の実施形態に述べたように様々の手段がある。
次に、本回路の動作を図12と併せて説明する。図12において、縦軸は積分器の出力レベル、横軸は時間を示している。太い点線は画素加算無モード時、実線は2画素加算モード時の動作例を示している。なお、撮像素子406における一連のAD変換動作は、全体制御演算部410からタイミング発生部408に送られた制御信号に基づき、タイミング発生部408から撮像素子406へ送られる駆動タイミング制御信号をもとに行われる。
はじめに、画素加算を行わないモードについて説明する。最初に上位nビットにあたるAD変換を行う。スイッチ724をONし、時刻t0における積分器721の出力端子711を画素の信号電圧Vsig1に保持する。次に、スイッチ724をOFFし、スイッチ723により端子705を選択し、スイッチ720をONすると、固定電圧V_DE7が抵抗R7、スイッチ720、抵抗722を介して積分器721の入力端子(−)に印加される。また、スイッチ720をONしたときに共通カウンタ716のカウントが開始される。
積分器721は、図8の太い点線で示されるように、固定電圧V_DE7へ向けて負の傾きの放電を開始する。時刻t3に積分器の入力(−)は参照電圧V_REFを下回る。この時点でメモリユニット715に共通カウンタ716のカウント値が取り込まれる。これにより上位nビットのAD変換が終了する。終了した時点で順序回路714の出力でスイッチ720がOFFされて放電が一度中断される。スイッチは離散時間で制御されている(デジタル的に設定された時間で制御される)ために、実際には時刻t3を過ぎた時刻t4で放電が中断される。そのため、積分器の出力と比較電圧の間には電位差ΔVが存在する。
次のステップで、電位差ΔVを積分器721により充電することで下位mビットの変換を行う。具体的にはスイッチ723により端子706を選択し、スイッチ720をONして固定電圧V_DE8を積分器721に印加する。固定電圧V_DE8は積分器721の参照電圧V_REFよりも高い電位にあるので、時間に対して正の傾きの充電が進行する。t5に再度比較器712の参照電圧と積分器721の出力が交わり、積分器721が出力を発生し、トリガがメモリユニット719に送られて、カウンタ716のカウント値が下位mビットのメモリユニット719に取り込まれて、ΔVのAD変換が終了する。その後、メモリユニット715、719が順次選択されて上位ビットの信号と下位ビットの信号が共通水平信号線717に接続され、アンプ718を介して外部にデジタル出力される。ΔVのAD変換を行うとき、必要なAD変換の精度に応じて充電・放電の変化量の傾きや充電・放電の終了電圧である固定電圧を設計する。
次に、撮像素子406が画素加算読み出しモードで駆動される場合について説明する。転送スイッチ302を一度に2画素分ONにすることにより、2つのPD301の信号電圧が出力される。次に、1画素分と同様の制御により積分器721の出力端子711を2画素分の信号電圧Vsig0に保持する。2画素加算モードでは、スイッチ723により固定電圧V_DE6を選択して放電を開始する。時刻t1に積分器の出力は参照電圧を下回り、この時点で上位nビットのメモリユニット715にカウンタ716のカウント値が取り込まれ、上位nビットのAD変換が終了する。スイッチは離散時間で制御されている(デジタル的に設定された時間で制御される)ために実際には時刻t1を過ぎた、時刻t2にAD変換が終了する。そのため、積分器の出力と比較電圧の差は0にならず、両者の間には電位差ΔV’が存在する。
次のステップで、電位差ΔV’を積分器721により充電することで下位mビットの変換を行う。これも1画素分と同様に、固定電圧V_DE8を積分器721に印加して行う。固定電圧V_DE8は積分器721の参照電圧V_REFよりも高い電位にあるので、時間に対して正の傾きの充電が進行する。t5に再度比較器712の参照電圧と積分器721の出力が交わり、トリガがメモリユニット719に送られて、カウンタ716のカウント値がメモリユニット719に取り込まれ、下位mビットのAD変換が終了する。その後、メモリユニット715、719を選択的に共通水平信号線717に接続して、メモリユニットに記憶されたカウント値をアンプ718を介して外部にデジタル出力する。以上、放電を先にする例を説明したが、放電又は充電の一方を行った後で、放電又は充電の他方を行うことでも実現することができる。
2画素加算を行うモードにおいて、画素加算を行わないモードと同様に、積分器721に固定電圧V_DE7と抵抗R7とを接続したとき、AD変換の終了時刻は時刻t6となる。本実施形態では、固定電圧V_DE6と抵抗R6を接続して積分の時定数及び充電・放電の変化量の傾きを変更することにより、時刻t5にAD変換を終了できるようにした。また、画素加算を行うモードでも下位mビットのAD変換を行う際の充電の変化量の傾き(時刻t2→t5、もしくは時刻t4→t5の間に描かれる充電線)は1画素をAD変換するときと同じになるように、固定電圧、抵抗値を選ぶ。こうすることで、画素加算を行うモードで駆動する場合であっても、画素加算無しと同様の精度を保って高速にAD変換を完了させることが出来る。
本実施形態ではNビットの変換を上位nビット、下位mビットと分けて行い、N=n+mとなるようにしたが、たとえば3回にわけて、N=l+n+mになるように上位ビット、中位ビット、下位ビットの振り分けを行っても良い。その際は新しい積分用の固定電圧を増やし、それぞれの固定電圧や抵抗を適宜変更すればよい。上記の説明では、上位ビットの変換が終了した後、すぐ下位ビットの変換を開始していた。しかし、A/D変換にかかる時間には画素からの信号電圧によるばらつきがある。そこで、変換中の列の全ての上位ビットの変換終了を待ってから、下位ビットの変換に移行することにより、一斉に下位ビットの変換を開始できる。以上、本発明によれば撮像装置の画素加算数の変更や感度設定の変更などの駆動モード変更によらず、高精度・高速のAD変換を実現することができる。
上記実施形態1〜3では、CDSで画素のノイズを除去しているが、仕様や画素の種類によっては必要ない場合もあり、その場合はCDS回路は取り去ることができる。またCDSの手法も様々あるが、いかなるものを用いても良い。

Claims (8)

  1. 行方向及び列方向に複数の画素が配置され、前記複数の画素の列毎にAD変換器が設けられている撮像素子において、
    前記AD変換器は、画素からの出力信号に対応した電圧を初期値として充電又は放電を行い、電圧が予め定められた参照電圧を上回る又は下回るまでの時間に対応した値を前記出力信号のデジタル値として出力し、前記出力信号が取り得る値に応じて単位時間当たりの充電量又は放電量が可変であることを特徴とする撮像素子。
  2. 前記AD変換器が、前記充電又は放電の一方を開始し、前記参照電圧を最初に上回るか下回った後、前記充電又は放電の他方を行い、前記参照電圧を下回るか上回るまでの時間に対応した値を前記出力信号のデジタル値として出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像素子と、該撮像素子を駆動制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記出力信号が取り得る最大値が大きくなるほど前記AD変換器における単位時間当たりの充電量又は放電量を大きくするように駆動制御することを特徴とする撮像システム。
  4. 画素加算して読み出しを行う画素加算読み出しモードと、画素加算なしで読み出しを行う通常読み出しモードとを有し、
    前記制御手段は、前記画素加算読み出しモードでは、前記通常読み出しモードよりも前記単位時間当たりの充電量又は放電量が大きくなるように制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像システム。
  5. 前記制御手段は、前記撮像素子の感度が高いほど、前記単位時間当たりの充電量又は放電量が大きくなるように制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像システム。
  6. 前記制御手段は、前記撮像素子からの出力を増幅する利得を大きくするほど前記出力信号が取り得る最大値が小さくなるように制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像システム。
  7. 前記制御手段は、充電又は放電の終了電圧の設定及び充電又は放電の時定数の設定の少なくともいずれかを制御することにより前記単位時間当たりの充電量又は放電量を制御することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の撮像システム。
  8. 前記撮像素子へ光を結像する光学系と、前記撮像素子からの出力信号を処理する信号処理回路とをさらに有することを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の撮像システム。
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