JP5955131B2 - 発電装置を備えた車両用シート - Google Patents
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Description
この車両用シートの発電装置は、車両のエンジンの駆動に関係なく発電することが可能であり、車両用シートにおける乗員の着座によって振動が発生する部位、及び車両走行によって振動が発生する部位にそれぞれ配置された圧電素子と、圧電素子から発電する電気を整流する整流回路と、整流回路からの電気を蓄電する蓄電池と、蓄電池に蓄電された電気を車両内の負荷に供給する制御手段とを備えている。
また、この発電装置は蓄電池や負荷部の配置について考慮されていなかったため、蓄電池や負荷部が車両用シート内に配置されている場合には、乗員がシートに着座したときにクッション弾性のような自然な感触を得られ難くなる恐れがあった。そのため、乗員がクッション弾性のような自然な感触を得て着座できる、発電装置を備えた車両用シートが望まれていた。
その上、この発電装置の負荷部の取付場所によっては、負荷部の安定した支持が得られ難くなる恐れがあり、また負荷部が車両内を照らす照明部であった場合には、乗員の視界を確保し難くなる恐れがあった。そのため、負荷部の取付性の向上及び乗員の車両内の視界確保の向上を可能にした、発電装置を備えた車両用シートが望まれていた。
本発明の他の目的は、発電装置全体の大型化を抑制可能な、発電装置を備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、乗員がクッション弾性のような自然な感触を得て、かつ安定した支持を得て着座できる、発電装置を備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、蓄電池の取付性を向上させた、発電装置を備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、負荷部の取付性の向上及び乗員の車両内の視界確保の向上を可能にした、発電装置を備えた車両用シートを提供することにある。
このように蓄電池は、シートフレームに囲まれた領域に取り付けられているため、蓄電池を含めた発電装置全体の大型化を一層抑制することができる。
このように蓄電池は、シートバックフレームの中央より下側の領域に取り付けられているため、剛性の高いシートバックフレームの部位に蓄電池を取り付けることができ、蓄電池の安定した支持が得られる。また、蓄電池は、シートバック内部に取り付けられているため、シートバックを含む車両用シート全体がコンパクト化できる。
このように、蓄電池は、シートクッションの弾性部材と異なる位置に取り付けられているため、蓄電池と弾性部材が干渉することを抑制でき、乗員が弾性部材により快適に着座できると共に、発電装置全体の大型化を抑制することができる。
このように構成されているため、蓄電池と照明部の配置関係が一層コンパクトになり、ハーネスの短縮により、発電電力の損失を低減できる。
このように構成されているため、乗員がシートベルトを引き出す際に、照明部の灯りによってシートベルトのバックルや乗員の手元などの視界を確保することができ、シートベルトを容易に装着できるようになる。
このように構成されているため、発電量を向上できると共に、1台の発電装置にトラブルが生じた場合に、他の発電装置が発電を補うことができるようになる。
このように構成されているため、蓄電池と照明部の配置関係がコンパクトになり、ハーネスの短縮により、発電電力の損失を低減できる。
また、前記伝達部材は、曲げられた部分を備え、前記磁性体は、前記伝達部材の曲げられた部分内側に固定されていると好適である。
また、前記シートクッションフレームは、前記パンフレーム下方に棒状のサブマリン抑制部材を備え、前記伝達部材は、前記サブマリン抑制部材と異なる位置に取り付けられていると好適である。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートクッションS1と、シートクッションS1の背面側に配置されたシートバックS2と、シートバックS2の上面側に配置されたヘッドレストS3と、シートベルト装置S4とから主に構成されている。
シートクッションフレーム10の下方には、車両用シートSの高さを調節するハイトリンク装置S5が設けられている。ハイトリンク装置S5は、左右方向に一対の前側回動アーム5aと、一対の後側回動アーム5bとを有し、各前側回動アーム5a同士、各後側回動アーム5b同士は、丸パイプで形成した連結シャフト5cにより連結されている。前側回動アーム5aと後側回動アーム5bが、連結シャフト5cを軸としてそれぞれ回動することにより、車両用シートSを車体フロアに対して上下させる。
シートバックS2は、乗員の上体を支持するメイン部2cと、メイン部の左右両側に設けられ、正面側に突出した土手部2dとを備えている。
本実施形態のシートバックS2は、さらにシートバックフレーム40の側方であって、土手部2dの内部に、乗員の上体側部の動きを伝達する伝達部材46と、発電装置50とを備え、シートバックフレーム40の下部近くの右側内面に、蓄電池55とを備えている。
なお、ヘッドレストS3は、頭部の芯材となるピラー3cにクッションパッド3aを配して、表皮3bで被覆して形成される。
パンフレーム12は、乗員の腿を支持するように、上面が略平坦な略矩形状に形成された金属製フレームからなる。
パンフレーム12は左右方向の端部に一対の折曲部12aを有している。パンフレーム12は、各折曲部12aが各サイドフレーム11前方の上面に引っ掛かり固着接合されることによって、各サイドフレーム11の前方側に固定されている。
各スプリング14は、Sバネまたはジグザグバネと呼ばれる波形状の線状部材からなり、クッションパッド1aを下方から支持する支持バネである。各スプリング14は、前端部がパンフレーム12に掛けられ、後端部がメンバーパイプ13に掛けられて固着接合されることにより、各サイドフレーム11の間に固定される。
スプリング14は、特許請求の範囲の弾性部材に該当する。
伝達部材16背面側の端部は、パンフレーム12正面側の端部に左右方向に略全長にわたって取り付けられており、パンフレーム12よりも正面側に突出している。
伝達部材16背面側の端部とパンフレーム12正面側の端部は、所定の間隔をおいて設けられた複数のヒンジ17を介して取り付けられており、伝達部材16はヒンジ17を回動軸として回動可能である。
そのため、伝達部材16は、乗員の腿の上下左右の動きがクッションパッド1aを介して伝達されることにより、乗員の腿の動きに連動してヒンジ17を回動軸として回動する構造となっている。
パンフレーム12及び伝達部材16の下方には、発電装置20が取り付けられている。
磁性体21は、N極とS極を交互に着磁された公知な永久磁石からなり、ヒンジ17を軸心として略円弧状に湾曲した形状である。磁性体21は左右方向に幅狭のものが複数設けられている。
各磁性体21の上端部の上面は、伝達部材16の腿支持部16aの略中央近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて、接着剤などで固定されている。
磁性体21は、伝達部材16の回動に連動してヒンジ17を回動軸として回動する構造となっている。
磁性体21の下端部の背面には、スプリング部材22の前端部が接着剤などで固定されている。
各スプリング部材22の後端部は、パンフレーム12前端部近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて、接着剤などで固定されている。すなわち、各スプリング部材22は、パンフレーム12と伝達部材16の間に挟まれて固定されている。
各スプリング部材22は、伝達部材16及び磁性体21によって、ヒンジ17を回動軸としてパンフレーム12側に圧縮された状態で配置されているため、乗員の腿側に向かって伝達部材16及び磁性体21を付勢する構造となっている。
各発電コイル23は、コイル保持部材24を介して、パンフレーム12前端部近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて固定されている。
すなわち、各発電コイル23と各磁性体21は、それぞれ同数設けられており、各発電コイル23と各磁性体21は、左右方向にそれぞれ対向するように取り付けられている。
各発電コイル23と各磁性体21は近接しており、各磁性体21は、各発電コイル23の近傍を、ヒンジ17を回動軸として回動する構造となっている。
保持部24bの内部には発電コイル23が挟み込まれている。保持部24b内部の幅は、発電コイル23の直径よりも狭くなっており、発電コイル23が容易に脱落しないように形成されている。また、発電コイル23が挟持される際には、保持部24b内部の幅が弾性変形して拡開することにより、発電コイル23を受け入れ易く形成されている。
なお、コイル保持部材24は、公知な樹脂材料から形成されても良い。
なお、蓄電池25は、ニッケル水素二次電池に限定されることなく、ニッカド二次電池、リチウム水素二次電池、鉛蓄電池など蓄放電可能な電池であれば良い。
なお、蓄電池25は、ボルト締めや溶接固定などによって、サイドフレーム11内側面に固定されても良い。
このように蓄電池25がシートクッションS1内部に収納されれば、シートクッションS1を含む車両用シートS全体がコンパクト化できる。
発電装置20、蓄電池25、整流器60、後述する制御部70、バックル照明部92は、車両用シートS内または車両用シートS上に設けられている。車両用シートS内または車両用シートS上とは、車両用シートSに取り付けられているものをすべて含む。
サブマリン抑制パイプ15は各サイドフレーム11に連結されて支持剛性が高いため、
伝達部材16とサブマリン抑制パイプ15を固定するこのヒンジの支持剛性も向上できる。
連結シャフト5cは一対の前側回動アーム5aに連結されて支持剛性が高いため、伝達部材16と連結シャフト5cを固定するこのヒンジの支持剛性も向上できる。
また、乗員が操作可能なロック機構を備えさせても良い。例えば、伝達部材16底面と当接するように、伝達部材16の下方に公知なロック部材を取り付けると良い。このロック部材は、左右方向に移動可能であり、伝達部材16の回動規制を解除する場合には、伝達部材16底面と当接しない様に、左右外側に移動させる等すると良い。
発電装置30は、伝達部材16に固定されたリンクロッド34と、リンクロッド34後方に固定された磁性体31と、磁性体31後方に固定されたスプリング部材32と、パンフレーム12前方に固定された発電コイル33とから構成されても良い。
各リンクロッド34の上端部の上面は、伝達部材16の連結部16cの略中央近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて、接着剤などで固定されている。また、各リンクロッド34の下端部の後面には、磁性体31の前端部が接着剤などで固定されている。
各リンクロッド34の上端部は、伝達部材16の回動に連動して、ヒンジ17を回動軸として回動する構造となっている。また、各リンクロッド34の下端部は、後述する磁性体31の動きに連動して、前後方向に略水平に移動する構造となっている。
各磁性体31の前端部の正面は、リンクロッド34の略中央近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて、接着剤などで固定されている。
各磁性体31は、伝達部材16及びリンクロッド34の動きに連動して、前後方向に略水平に移動する構造となっている。
各磁性体31の後端部の後面には、スプリング部材32の前端部が接着剤などで固定されている。
各スプリング部材32及び各磁性体31は、横断面コ字状からなる磁性体ガイド35内部に嵌め込まれている。
磁性体ガイド35は、パンフレーム12底面にガイド取付部材36を介して固定された上側内壁部35aと、対抗する下側内壁部35bと、上側内壁部35aと下側内壁部35bとの後端部を連結する連結部35cとから構成される。磁性体ガイド35は複数設けられている。
各スプリング部材32の後端部は、各連結部35c正面に接着剤などで固定されている。すなわち、各スプリング部材22は、各磁性体31と各連結部35cの間に挟まれて固定されており、磁性体ガイド35内に収納されている。
各スプリング部材32は、各磁性体31によって、各連結部35c側に圧縮された状態で配置されているため、正面側に向かって各磁性体31を付勢する構造となっている。
ガイド取付部材36は断面略矩形状からなり、磁性体ガイド35、パンフレーム12それぞれと接着剤などで固定されており、磁性体ガイド35とパンフレーム12を連結するように配置されている。
各発電コイル33は、コイル保持部材24を介して、パンフレーム12前端部近くの底面に、左右方向に所定の間隔をおいて固定されている。
すなわち、各発電コイル33と各磁性体31は、それぞれ同数設けられており、各発電コイル33と各磁性体31は、左右方向にそれぞれ対向するように取り付けられている。
各発電コイル33と各磁性体31は近接しており、各磁性体31は、各発電コイル33の近傍を、前後方向に略水平に移動する構造となっている。
発電装置30、蓄電池25、整流器60、後述する制御部70、バックル照明部92は、車両用シートS内または車両用シートS上に設けられている。
シートバックフレーム40は、図1に示すように、略コ字状に形成された中空円筒体のパイプフレーム41と、左右両端にパイプフレーム41と連結して配設された一対のサイドフレーム42と、各サイドフレーム42内側面の下端部の近くに架設された中空円筒体の連結パイプ43と、各サイドフレーム42内側面に架設された平板形状のプレート体からなる板状支持部材44とを備えている。
板状支持部材44は、ポリプロピレン等の合成樹脂からなり、乗員から後方荷重を受けた際に弾性変形しながら荷重支持するように構成されている。
板状支持部材44は、ワイヤスプリング45を介して各サイドフレーム42の内側に取り付けられて構成され、面状態を保持したまま前後方向に撓んで乗員を支持する。
なお本実施形態では、伝達部材46は断面直線状のプレート体からなるが、これに限定されることなく、曲げられた部分を有するプレート体として形成されていても良い。
各伝達部材46は、各サイドフレーム42の側面外側であって、上下方向に沿って固定されている。各伝達部材46は、各サイドフレーム42よりも正面側に突出しており、正面方向よりもやや外側に鋭角になるようにそれぞれ形成されている。
各伝達部材46背面側の端部と、各サイドフレーム42の側面外側であって、前後方向の略中央部とは、所定の間隔をおいて設けられた複数のヒンジ47を介して、取り付けられており、各伝達部材46は各ヒンジ47を回動軸として回動可能である。
そのため、伝達部材46は、乗員の上体の左右の動きがクッションパッド2aを介して伝達されることにより、乗員の上体の動きに連動してヒンジ47を回動軸として回動する構造となっている。
各伝達部材46の後方には、それぞれ発電装置50が取り付けられている。
磁性体51は、ヒンジ47を軸心として略円弧状に湾曲した形状である。
各磁性体51の前端部の前面は、伝達部材46の略中央近くであって、乗員の上体側と逆側の面に接着剤などで固定されている。
各磁性体51は、各伝達部材46の回動に連動して各ヒンジ47を回動軸として回動する構造となっている。
各磁性体51の後端部の後面には、各スプリング部材52の外側端部が接着剤などで固定されている。
各スプリング部材52の内側端部は、各サイドフレーム42後端部であって、左右方向の略中央に、接着剤などで固定されている。すなわち、各スプリング部材52は、各サイドフレーム42と伝達部材46の間に挟まれて固定されている。
各スプリング部材52は、各伝達部材46及び各磁性体51によって、各ヒンジ47を回動軸として各サイドフレーム42側に圧縮された状態で配置されているため、乗員の上体側に向かって各伝達部材46及び各磁性体51を付勢する構造となっている。
各発電コイル53は、各コイル保持部材54を介して、各サイドフレーム42左右外側であって、後端部近くの側面に固定されている。
各発電コイル53と各磁性体51は近接しており、各磁性体51は、各発電コイル53の近傍を、ヒンジ47を回動軸として回動する構造となっている。
保持部54bは、略コ字状の内部に発電コイル53を挟み込むように形成されている。
なお、コイル保持部材54は、公知な樹脂材料から形成されても良い。
このようにすれば、乗員が快適に着座できると共に、蓄電池55がシートバックS2内部に収納され、シートバックS2を含む車両用シートS全体がコンパクト化できる。
発電装置50、蓄電池55、整流器60、後述する制御部70、アンカー照明部91は、車両用シートS内または車両用シートS上に設けられている。
また、乗員が操作可能なロック機構を備えさせても良い。例えば、伝達部材46後面と当接するように、伝達部材46の後方に公知なロック部材を取り付けると良い。このロック部材は、上下方向に移動可能であり、伝達部材46の回動規制を解除する場合には、伝達部材46後面と当接しない様に上下外側に移動させる等すると良い。
スルーアンカー4bは、ベルト4aが引き出されたことを検出するアンカーセンサ81と、スルーアンカー4b右側面に取り付けられたアンカー照明部91とを備えている。
スルーアンカー4bからベルト4aが引き出された状態になると、アンカーセンサ81が制御部70に検出信号を伝送する構成となっている。
アンカーセンサ81は、特許請求の範囲の引出し検出器に該当する。
また、ベルト4a先端部のタングプレート4cは、バックル4dに着脱自在に取り付けられることができる。バックル4dは、タングプレート4cが装着されたことを検出するバックルセンサ82と、バックル4d上面及び左側面に取り付けられたバックル照明部92とを備えている。
タングプレート4cがバックル4dに装着された状態になると、バックルセンサ82が制御部70に検出信号を伝送する構成となっている。
バックルセンサ82は、特許請求の範囲の取外し検出器に該当する。
また、バックル照明部92はバックル4d上面及び左側面に取り付けられている。そのため、バックル照明部92の灯りによって、乗員がバックル4dの位置や、タングプレート4cが装着されるバックル4dの装着穴などを容易に確認することができ、ベルト4aを装着し易くなる。
負荷部90には、アンカー照明部91、バックル照明部92が含まれる。
なお、負荷部90には、これらに限定されることなく、車両用シートS内部に設けられた不図示の送風ファン、車両用シートSを前後に調整するレール装置、車両用シートSを上下に調整するハイトリンク装置S5、シートバックS2をー後方に倒すリクライニング装置、その他車両用シートに別途設けられる照明部等を選択することができる。
このようにすれば、機能性及びデザイン性に優れた車両用シートSであって、さらに、乗員の動きを利用して効率的に発電可能であり、発電電力の損失を低減させた、発電装置を備えた車両用シートSを提供できる。
具体的には、アンカーセンサ81が、ベルト4aはスルーアンカー4bから引き出された状態であるかどうかを検出する。Yesの場合はST02に進み、Noの場合はST01を繰り返す。
ST02:制御部70は、アンカーセンサ81の検出信号を記憶する。その後、制御部70は、蓄電池25の電気がバックル照明部92に供給されるように制御する。ST03に進む。
具体的には、バックルセンサ82は、ベルト4aのタングプレート4cがバックル4dに装着された状態であるかどうかを検出する。Yesの場合はST05に進み、Noの場合はST04に進む。
ST04:制御部70は、アンカーセンサ81の検出信号の記憶から経過した所定時間に関する閾値が設定されており、所定時間が経過したかどうかを判定する。Yesの場合はST05に進み、Noの場合はST03に戻る。
例えば、制御部70は、ベルトリマインダによるベルト巻取り時の検出信号を記憶して、電気がバックル照明部92、その他の負荷部90に供給されるように制御しても良い。
また、制御部70は、乗員が車両用シートSに着座したとき、座席から立ち上がったときの検出信号を記憶して、電気がバックル照明部92、その他の負荷部90に供給されるように制御しても良い。
このようにすれば、乗員の趣向に合わせて、照明部の灯りを照らすことができ、機能性、デザイン性に優れた、車両用シートSを提供できる。
例えば、ベルトリマインダに別の発電装置を設けて、乗員によるベルト4aの引き出しや、ベルト4a装着時に乗員の上体の動きによるベルト4aの上下動など、に伴うベルトリマインダの回転を利用して発電しても良い。この発電した電気が、蓄電池25を介してバックル照明部92に供給されると良い。
このようにすれば、乗員がベルト4aを引き出す動きによって、発電装置から電気が発電されるので、バックル照明部92に電気を一層供給し易くすることができる。
具体的には、バックルセンサ82が、ベルト4aのタングプレート4cはバックル4dに装着された状態であるかどうかを検出する。Yesの場合、すなわち、タングプレート4cがバックル4dから取り外された状態である場合はST12に進み、Noの場合はST11を繰り返す。
ST12:制御部70は、バックルセンサ82の検出信号の途絶を記憶する。その後、制御部70は、蓄電池55の電気がアンカー照明部91に供給されるように制御する。ST13に進む。
具体的には、不図示のドアセンサは、開かれた車両ドアが閉じられた状態にあるかどうかを検出する。Yesの場合はST15に進み、Noの場合はST14に進む。
ST14:制御部70は、バックルセンサ82の検出信号の記憶から経過した所定時間に関する閾値が設定されており、所定時間が経過したかどうかを判定する。Yesの場合はST15に進み、Noの場合はST13に戻る。
例えば、蓄電池25、55の電気が、所定の時間、アンカー照明部91、バックル照明部92、その他の負荷部90に供給されるように制御部70で制御しても良い。これにより、乗員の趣向に合わせて、照明部の灯りを照らすことができ、機能性、デザイン性に優れた車両用シートSを提供できる。
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
S4 シートベルト装置
S5 ハイトリンク装置
1a、2a、3a クッションパッド
1b、2b、3b 表皮
2c メイン部
2d 土手部
3c ピラー
4a ベルト
4b スルーアンカー
4c タングプレート
4d バックル
4e バックルスイッチ
5a 前側回動アーム
5b 後側回動アーム
5c 連結シャフト
10 シートクッションフレーム
11 サイドフレーム
12 パンフレーム
12a 折曲部
13 メンバーパイプ
14 スプリング
15 サブマリン抑制パイプ
15a 中央部
15b 端部
16 伝達部材
16a 腿支持部
16b 正面部
16c 連結部
17 ヒンジ
20 発電装置
21 磁性体
22 スプリング部材
23 発電コイル
24 コイル取付部材
24a 取付部
24b 保持部
25 蓄電池
30 発電装置
31 磁性体
32 スプリング部材
33 発電コイル
34 リンクロッド
35 磁性体ガイド
35a 上側内壁部
35b 下側内壁部
35c 後端部
36 ガイド取付部材
40 シートバックフレーム
41 パイプフレーム
42 サイドフレーム
43 連結パイプ
44 板状支持部材
45 ワイヤスプリング
46 伝達部材
47 ヒンジ
50 発電装置
51 磁性体
52 スプリング部材
53 発電コイル
54 コイル取付部材
54a 取付部
54b 保持部
55 蓄電池
60 整流器
70 制御部
80 検出器
81 アンカーセンサ
82 バックルセンサ
90 負荷部
91 アンカー照明部
92 バックル照明部
Claims (12)
- 発電装置を備えた車両用シートであって、
該車両用シートで前記発電装置が発電した電気を整流する整流器と、
該整流器が整流した電気を蓄電する蓄電池と、
該蓄電池が蓄電した電気を負荷部に供給する制御部と、
該制御部によって電気の供給を受ける前記負荷部と、
シートベルトと、該シートベルトが取り外しされたことを検出する取外し検出器と、を備え、
前記負荷部は、前記車両用シートの周辺部に取り付けられている照明部であり、
前記照明部は、前記車両用シートのうち、車両のドアに近い側に取り付けられており、
前記制御部は、前記取外し検出器の検出信号に基づいて、電気を前記照明部に供給することを特徴とする発電装置を備えた車両用シート。 - 骨格となるシートフレームを備え、
前記蓄電池は、前記シートフレームに囲まれた領域に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 骨格となるシートバックフレームを備えたシートバックを有し、
前記蓄電池は、前記シートバックフレームの中央より下側の領域に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至2何れか記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 乗員を支持する弾性部材を備えたシートクッションを有し、
前記蓄電池は、前記シートクッションの前記弾性部材と異なる位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 前記蓄電池は、前記車両用シートのうち、前記照明部が設けられた側に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の発電装置を備えた車両用シート。
- 前記シートベルトが引き出されたことを検出する引出し検出器とを備え、
前記照明部は、前記シートベルトのバックル部に取り付けられ、
前記制御部は、前記引出し検出器の検出信号に基づいて、電気を前記照明部に供給することを特徴とする請求項1乃至5何れか記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 前記発電装置は、複数取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至6何れか記載の発電装置を備えた車両用シート。
- 前記蓄電池は、前記車両用シートのうち、前記照明部が設けられた側に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の発電装置を備えた車両用シート。
- 乗員の動きを伝達する伝達部材と、
前記伝達部材に固定された磁性体と、前記車両用シート側に固定されたコイルと、前記伝達部材及び前記磁性体を乗員側に付勢するスプリング部材とを備え、
前記伝達部材は、前記乗員と前記発電装置の間に配置され、
前記伝達部材は、前記乗員の動きに連動して、回動軸を軸として回動可能であり、
前記乗員の動きに連動して、前記磁性体が前記コイルの近傍を通過することで電磁誘導により発電することを特徴とする請求項1記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 前記伝達部材は、曲げられた部分を備え、
前記磁性体は、前記伝達部材の曲げられた部分内側に固定されていることを特徴とする請求項9記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 前記発電装置は、前記乗員を支持する弾性部材を備えたシートクッション内に配置され、
前記伝達部材は、前記弾性部材と異なる位置に取り付けられており、
前記シートクッションは、前方部分に板状のパンフレームを備えたシートクッションフレームを有し、
前記伝達部材の前記回動軸は、前記パンフレームの正面側端辺に沿って左右方向に延出して取り付けられていることを特徴とする請求項9又は10記載の発電装置を備えた車両用シート。 - 前記シートクッションフレームは、前記パンフレーム下方に棒状のサブマリン抑制部材を備え、
前記伝達部材は、前記サブマリン抑制部材と異なる位置に取り付けられていることを特徴とする請求項11記載の発電装置を備えた車両用シート。
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