JP5954599B2 - 二次電池用電極の製造方法および熱風乾燥炉 - Google Patents
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Description
本発明は、二次電池用電極の製造方法およびその製造方法に用いる熱風乾燥炉の技術に関する。
二次電池を構成する電極を製造する工程では、電極箔の表面に電極用ペーストを塗工する工程や、電極用ペーストを乾燥させる(即ち、溶媒を除去する)工程等が含まれており、電極用ペーストの乾燥には、熱風乾燥炉が一般的に用いられている。
熱風乾燥炉を用いて電極用ペーストを乾燥させる工程の概要は、表面に電極用ペーストが塗工された電極箔を熱風乾燥炉の内部にウェブ搬送し、熱風乾燥炉の内部で、電極箔の上の電極用ペーストにノズルから熱風を吹き付けて、電極用ペーストに含まれる溶媒(NMP(N−メチルピロリドン)や水等)を蒸発させて、溶媒を除去する構成としている。
尚、ここでいう「除去」とは、溶媒の残留量を所定の規格値以下にすることを含む概念であり、溶媒を完全に除去することのみを意味するものではない。
熱風乾燥炉を用いて電極用ペーストを乾燥させる工程の概要は、表面に電極用ペーストが塗工された電極箔を熱風乾燥炉の内部にウェブ搬送し、熱風乾燥炉の内部で、電極箔の上の電極用ペーストにノズルから熱風を吹き付けて、電極用ペーストに含まれる溶媒(NMP(N−メチルピロリドン)や水等)を蒸発させて、溶媒を除去する構成としている。
尚、ここでいう「除去」とは、溶媒の残留量を所定の規格値以下にすることを含む概念であり、溶媒を完全に除去することのみを意味するものではない。
このように、熱風乾燥炉を用いて電極用ペーストを乾燥させる場合、溶媒が蒸発するときに生じる蒸発潜熱によって、熱風の温度低下が生じることが知られている。
二次電池用電極には、乾燥後における溶媒の残留量についての規格値が設定されているが、熱風の温度低下が生じると、溶媒の残留量が多くなってしまうことが判っている。
従来の熱風乾燥炉では、熱風の風量を多くすることによって、蒸発潜熱による温度低下の影響を抑えて、溶媒の残留量が規格値以下となる乾燥条件を確保する構成としている。
二次電池用電極には、乾燥後における溶媒の残留量についての規格値が設定されているが、熱風の温度低下が生じると、溶媒の残留量が多くなってしまうことが判っている。
従来の熱風乾燥炉では、熱風の風量を多くすることによって、蒸発潜熱による温度低下の影響を抑えて、溶媒の残留量が規格値以下となる乾燥条件を確保する構成としている。
しかしながら、熱風乾燥炉における熱風の風量(即ち、外気の導入量)を多くすると、併せて熱風乾燥炉からの排気量も多くすることが必要になる。
外気導入量の増加は、熱風乾燥炉を設置するエリアにおける空調負荷の増大に直結することから、従来は、熱風乾燥炉のランニングコストが多大となり、二次電池のコスト低減を阻害する要因ともなっていた。
外気導入量の増加は、熱風乾燥炉を設置するエリアにおける空調負荷の増大に直結することから、従来は、熱風乾燥炉のランニングコストが多大となり、二次電池のコスト低減を阻害する要因ともなっていた。
そこで、熱風乾燥炉の風量を低減するための技術が種々検討されるに至っており、例えば、以下に示す特許文献1に開示されたものが公知となっている。
特許文献1に開示されている従来技術では、電極用ペーストを塗工した後の乾燥工程において、熱風の温度を、蒸発潜熱による温度低下分を予め考慮した温度に設定し、蒸発潜熱による温度低下を相殺することで、ワークの許容上限温度を超えずに、熱風の風量を削減する構成としている。
特許文献1に開示されている従来技術では、電極用ペーストを塗工した後の乾燥工程において、熱風の温度を、蒸発潜熱による温度低下分を予め考慮した温度に設定し、蒸発潜熱による温度低下を相殺することで、ワークの許容上限温度を超えずに、熱風の風量を削減する構成としている。
リチウムイオン二次電池等の電極用材料に含まれるバインダは樹脂成分であるため、熱風温度が所定の温度を超えると固化する性質を有しており、バインダの固化は二次電池における電池抵抗の上昇を招くものである。
そして、特許文献1に開示されている従来技術では、電極用ペーストの熱容量が小さいため、乾燥工程の始動当初のように溶媒の蒸発量が少ないタイミングでは、蒸発潜熱による温度の低下幅が小さくなって、熱風の温度が、バインダの固化する温度を超えてしまうような場合があった。
一方、バインダの固化を防止するために熱風の温度を下げたとすると、溶媒の残留量を所定の規格値以下にするのに時間を要する(即ち、乾燥効率が低下する)こととなる。
即ち従来は、熱風乾燥炉における風量を低減しようとするときには、熱風の温度を確実に所定の温度以下に調整しつつ、乾燥効率を確保することが困難であった。
そして、特許文献1に開示されている従来技術では、電極用ペーストの熱容量が小さいため、乾燥工程の始動当初のように溶媒の蒸発量が少ないタイミングでは、蒸発潜熱による温度の低下幅が小さくなって、熱風の温度が、バインダの固化する温度を超えてしまうような場合があった。
一方、バインダの固化を防止するために熱風の温度を下げたとすると、溶媒の残留量を所定の規格値以下にするのに時間を要する(即ち、乾燥効率が低下する)こととなる。
即ち従来は、熱風乾燥炉における風量を低減しようとするときには、熱風の温度を確実に所定の温度以下に調整しつつ、乾燥効率を確保することが困難であった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、二次電池のコスト低減を図るべく、従来に比して低風量でありながら、熱風の温度を適切に維持できる二次電池用電極の製造方法およびその製造方法に用いる熱風乾燥炉を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第一の発明は、電極用ペーストが塗工された電極箔を搬送するための搬送ローラと、前記電極用ペーストに加熱された気体である熱風を吹き付けるためのノズルと、前記ノズルに熱風を供給するための給気ファンおよび給気ダクトと、前記給気ダクトの途中に配置される、前記ノズルに供給する気体を加熱するためのヒータと、前記ヒータの出力を調整するための制御装置と、前記電極用ペーストに吹き付けられた後の熱風を排気するための排気ファンおよび排気ダクトと、を備えた熱風乾燥炉による二次電池用電極の製造方法であって、前記ノズルの吹き出し位置である第一の位置における熱風の温度を第一の温度センサによって測定し、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ方向において、前記第一の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ場である第二の位置における熱風の温度を第二の温度センサによって測定し、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ方向において、前記第二の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ場である第三の位置における熱風の温度を第三の温度センサによって測定し、前記制御装置によって、前記第二の温度センサにより測定した熱風の温度と、前記第三の温度センサにより測定した熱風の温度と、に基づいて、前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出し、前記第一の位置における熱風の設定温度に、算出した前記温度低下量を加算して、前記第一の位置における修正した熱風の設定温度を算出し、前記修正した熱風の設定温度と前記第一の温度センサにより測定した熱風の温度の差分に応じて、前記ヒータの出力を調整するものである。
また、第二の発明は、前記制御装置は、前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量と、前記第二の位置における熱風の温度および前記第三の位置における熱風の温度との相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報を備え、前記第二の温度センサによる前記第二の位置における熱風の測定温度と、前記第三の温度センサによる前記第三の位置における熱風の測定温度と、に基づいて、前記マップ情報を用いて、前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出するものである。
また、第三の発明は、電極用ペーストが塗工された状態の電極箔をウェブ搬送するための搬送ローラと、前記電極用ペーストに吹き付ける加熱された気体である熱風を放出させるためのノズルと、前記ノズルに熱風を供給するための給気ファンおよび給気ダクトと、前記給気ダクトの途中に配置される、前記ノズルに供給する気体を昇温するためのヒータと、前記ヒータの出力を調整するための制御装置と、前記ノズルから放出された熱風を排気するための排気ファンおよび排気ダクトと、を備える熱風乾燥炉であって、前記制御装置には、前記ノズルの吹き出し位置である第一の位置における熱風の温度を検出するための第一の温度センサと、前記ノズルから放出された熱風の流れ方向において、前記第一の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから放出された熱風の流れ場である第二の位置における熱風の温度を検出するための第二の温度センサと、前記ノズルから放出された熱風の流れ方向において、前記第二の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから放出された熱風の流れ場である第三の位置における熱風の温度を検出するための第三の温度センサと、が接続されるとともに、前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量と、前記第二の位置における熱風の温度および前記第三の位置における熱風の温度との相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報、が記憶され、前記制御装置は、前記第二の温度センサにより測定した熱風の温度と、前記第三の温度センサにより測定した熱風の温度と、に基づいて、前記マップ情報を用いて、前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出するとともに、算出した前記第一の位置における熱風の温度低下量を前記第一の位置における熱風の設定温度に加算して、前記第一の位置における修正した熱風の設定温度を算出し、前記修正した熱風の設定温度と、前記第一の温度センサにより測定した熱風の温度と、の差分に基づいて、前記ヒータの出力を調整して、前記第一の位置における熱風の温度を制御するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第一ないし第三の発明は、電極用ペーストを乾燥させるための熱風の風量を低減しつつ、熱風の温度が、ワークの許容上限温度を超えることを確実に防止することができる。
これにより、空調負荷の低減を図って、二次電池の製造コストの低減を実現できる。
これにより、空調負荷の低減を図って、二次電池の製造コストの低減を実現できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、二次電池の製造工程の概要について、図1を用いて説明をする。
二次電池を製造するための各工程は、図1に示すような流れとなっている。
即ち、二次電池は、電極用ペースト作成工程(Step−1)、塗工工程(Step−2)、乾燥工程(Step−3)、スリット工程(Step−4)、プレス工程(Step−5)、電極体製造工程(Step−6)、組み立て工程(Step−7)、初充電およびエージング工程(Step−8)等の各工程を経て、出荷(Step−9)される。
まず始めに、二次電池の製造工程の概要について、図1を用いて説明をする。
二次電池を製造するための各工程は、図1に示すような流れとなっている。
即ち、二次電池は、電極用ペースト作成工程(Step−1)、塗工工程(Step−2)、乾燥工程(Step−3)、スリット工程(Step−4)、プレス工程(Step−5)、電極体製造工程(Step−6)、組み立て工程(Step−7)、初充電およびエージング工程(Step−8)等の各工程を経て、出荷(Step−9)される。
電極用ペースト作成工程(Step−1)は、正極あるいは負極を製造するためのペースト(電極用ペーストと呼ぶ)を製造するための工程である。
正極用の電極用ペーストは、例えば、正極活物質たるニッケルマンガンコバルト酸リチウム、導電材たるアセチレンブラック、結着材たるPVDFを溶媒(例えば、NMP)とともに混練し、さらに希釈等して生成される。
また、負極用の電極用ペーストは、例えば、負極活物質たる黒鉛、増粘剤たるCMC、結着剤たるSBRを溶媒(例えば、水)とともに混練し、さらに希釈等して生成される。
正極用の電極用ペーストは、例えば、正極活物質たるニッケルマンガンコバルト酸リチウム、導電材たるアセチレンブラック、結着材たるPVDFを溶媒(例えば、NMP)とともに混練し、さらに希釈等して生成される。
また、負極用の電極用ペーストは、例えば、負極活物質たる黒鉛、増粘剤たるCMC、結着剤たるSBRを溶媒(例えば、水)とともに混練し、さらに希釈等して生成される。
塗工工程(Step−2)は、電極用ペースト作成工程(Step−1)において生成された正極あるいは負極の電極用ペーストを電極箔の表面に塗工する工程であり、例えば、ダイコーター等の設備を用いて、電極箔の表面に所定の目付量で電極用ペーストを塗工する。
乾燥工程(Step−3)は、電極箔の表面に塗工された電極用ペーストを乾燥させて合材層を形成する工程であり、より詳しくは、加熱によって電極用ペーストに含まれる溶媒(NMPや水等)を蒸発させて、合材層における溶媒の残留量を所定の規格値以下とするために行われる工程である。
乾燥工程(STEP−3)は、本実施形態では熱風乾燥炉を用いて行われる。
乾燥工程(STEP−3)は、本実施形態では熱風乾燥炉を用いて行われる。
プレス工程(Step−4)は、乾燥工程(Step−3)を経て形成された合材層を電極箔ごとプレスして、合材層の密度を所定の密度にまで高めるための工程である。
そして、スリット工程(Step−5)は、長さ方向に連続する電極箔および合材層を、電極体を構成するのに適した所定の長さおよび所定の幅で切断する工程である。
そして、スリット工程(Step−5)は、長さ方向に連続する電極箔および合材層を、電極体を構成するのに適した所定の長さおよび所定の幅で切断する工程である。
そして、上記各工程(Step−1)〜(Step−5)が二次電池用の電極(正極と負極)を製造するための工程(電極製造工程)となっており、ここで製造した正極および負極と、別途製造したセパレータを積層するとともに、その積層したものを巻回して電極体を製造する(Step−6)。
次に、製造した電極体に端子を付設するとともに、該電極体を電解液とともにケースに封入して、二次電池が組み立てられる(Step−7)。
そして、組み立てられた二次電池に初充電を施すとともに、所定のエージング処理等を施して(Step−8)、その後二次電池を出荷する(Step−9)構成としている。
尚、二次電池の製造工程には、図1で示した(Step−1)〜(Step−9)の他に、セパレータを製造するための工程やケースを製造するための工程等、その他種々の工程が存在しているが、説明の便宜上、ここではそれらの説明を省略している。
そして、組み立てられた二次電池に初充電を施すとともに、所定のエージング処理等を施して(Step−8)、その後二次電池を出荷する(Step−9)構成としている。
尚、二次電池の製造工程には、図1で示した(Step−1)〜(Step−9)の他に、セパレータを製造するための工程やケースを製造するための工程等、その他種々の工程が存在しているが、説明の便宜上、ここではそれらの説明を省略している。
そして、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法は、前述した電極製造工程のうちの乾燥工程(Step−3)に関する製造方法であり、本発明の一実施形態に係る熱風乾燥炉は、その乾燥工程(Step−3)において、その製造方法を実現するために用いられるものである。
次に、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉の全体構成について、図2から図5を用いて説明をする。
図2に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1は、二次電池用電極を製造する各工程のうち、乾燥工程(図1参照)において用いられる装置であって、炉本体2、複数の搬送ローラ3・3・・・、複数のノズル4・4・・・、制御装置5、複数の温度センサ7・8・9等を備える構成としている。
図2に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1は、二次電池用電極を製造する各工程のうち、乾燥工程(図1参照)において用いられる装置であって、炉本体2、複数の搬送ローラ3・3・・・、複数のノズル4・4・・・、制御装置5、複数の温度センサ7・8・9等を備える構成としている。
そして、図3(a)に示す如く、熱風乾燥炉1に導入されるワークである電極箔6の表面には、該電極箔6の長さ方向に連続するように所定の幅で電極用ペースト6aが塗工されている。
ノズル4は、図3(a)(b)に示すように、熱風乾燥炉1における電極箔6の搬送方向に対する上流側および下流側の2方向に熱風を放出することができる構造を有している。
図2に示す如く、制御装置5は、熱風乾燥炉1に導入される電極箔6上の電極用ペースト6a(図3(a)参照)の乾燥状態を調整するために、ノズル4から放出される熱風の温度を制御するための装置である。
また、制御装置5は、複数(3系統)の各温度センサ7・8・9と接続され、各温度センサ7・8・9による温度の測定結果が入力される構成としている。
また、制御装置5は、複数(3系統)の各温度センサ7・8・9と接続され、各温度センサ7・8・9による温度の測定結果が入力される構成としている。
また、熱風乾燥炉1は、各ノズル4・4・・・に気体を供給するための給気設備11と、給気設備11により供給された気体を熱風乾燥炉1から排気するための排気設備12を備えている。
そして、本実施形態では、各ノズル4・4・・・に供給する「気体」として空気(外気)を使用する構成としている。
尚、熱風乾燥炉1において、各ノズル4・4・・・に供給する「気体」は、空気に限定されるものではなく、例えば、不活性ガス等の空気以外の「気体」を採用することも可能である。
そして、本実施形態では、各ノズル4・4・・・に供給する「気体」として空気(外気)を使用する構成としている。
尚、熱風乾燥炉1において、各ノズル4・4・・・に供給する「気体」は、空気に限定されるものではなく、例えば、不活性ガス等の空気以外の「気体」を採用することも可能である。
給気設備11は、給気ファン11aと給気ダクト11bを備えており、給気ダクト11bの途中に、熱風乾燥炉1に給気する気体(本実施形態では空気)を加熱するためのヒータ10を備えている。
尚、以下では、給気設備11により供給される、ヒータ10によって加熱された気体(本実施形態では空気)のことを「熱風」と呼ぶものとする。
そして、給気設備11の給気ダクト11bは、炉本体2の内部に設けた分岐ダクト13に接続しており、該分岐ダクト13によって、給気設備11より供給される熱風を各ノズル4・4・・・に分配する構成としている。
尚、以下では、給気設備11により供給される、ヒータ10によって加熱された気体(本実施形態では空気)のことを「熱風」と呼ぶものとする。
そして、給気設備11の給気ダクト11bは、炉本体2の内部に設けた分岐ダクト13に接続しており、該分岐ダクト13によって、給気設備11より供給される熱風を各ノズル4・4・・・に分配する構成としている。
また、排気設備12は、排気ファン12aと排気ダクト12bを備えており、炉本体2に接続され、炉本体2に供給された熱風を、排気ダクト12bを介して、炉本体2の外部に排気する構成としている。
ヒータ10は、制御装置5と接続されており、制御装置5から出力する信号に応じて、ヒータ10の出力を調整することができる構成としている。
さらに、給気ファン11aおよび排気ファン12aは、制御装置5と接続されており、制御装置5から出力する信号に応じて、各ファン11a・12aのファン回転数(より詳しくは、各ファン11a・12aが備える各インバータの設定周波数)を変更して、各ファン11a・12aの風量を調整することができる構成としている。
さらに、給気ファン11aおよび排気ファン12aは、制御装置5と接続されており、制御装置5から出力する信号に応じて、各ファン11a・12aのファン回転数(より詳しくは、各ファン11a・12aが備える各インバータの設定周波数)を変更して、各ファン11a・12aの風量を調整することができる構成としている。
即ち、複数の搬送ローラ3・3・・・によってウェブ搬送される電極箔6の表面には、塗工工程(Step−2)において電極用ペースト6aが塗工されており、炉本体2の内部を搬送ローラ3・3・・・によって搬送されながら、複数のノズル4・4・・・から放出される熱風が、電極箔6上の電極用ペースト6aに吹き付けられる構成としている。
そして、熱風乾燥炉1では、ノズル4から吹き出される熱風の流れに沿う位置に、複数(本実施形態では3個)の温度センサ7・8・9を配置する構成としている。
そして、熱風乾燥炉1では、ノズル4から吹き出される熱風の流れに沿う位置に、複数(本実施形態では3個)の温度センサ7・8・9を配置する構成としている。
ここで、各温度センサ7・8・9の配置位置について、図3を用いて説明をする。
図3(a)(b)に示す如く、ノズル4から放出された熱風は、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れ、その後、その一部は、電極箔6の裏側に回り込むようにして流れ、その後、排気ダクト12bの接続方向に向けて流れるように構成されている。
尚、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れた熱風のその他の一部は、ノズル4に隣接する他のノズル4から放出された熱風と衝突して巻き上がるように流れるため、炉本体2の内部においては、熱風が乱流化している部位も存在している。
図3(a)(b)に示す如く、ノズル4から放出された熱風は、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れ、その後、その一部は、電極箔6の裏側に回り込むようにして流れ、その後、排気ダクト12bの接続方向に向けて流れるように構成されている。
尚、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れた熱風のその他の一部は、ノズル4に隣接する他のノズル4から放出された熱風と衝突して巻き上がるように流れるため、炉本体2の内部においては、熱風が乱流化している部位も存在している。
熱風乾燥炉1では、炉本体1の内部の分岐ダクト13によって、熱風を複数の各ノズル4・4・・・に分配する構成としており、各ノズル4・4・・・のうち、ヒータ10からの流路長さがより短いノズル4において、より高温の熱風が出る。
そして、熱風乾燥炉1では、ヒータ10からの流路長さが最も短いノズル4を選んで、そのノズル4から吹き出される熱風の流れに沿って、各温度センサ7・8・9を配置する構成としている。
そして、このヒータ10からの流路長が最も短いノズル4から吹き出される熱風の温度を、所定の温度以下に調整することによって、熱風乾燥炉1全体における熱風の温度を、合材層の硬化が生じない温度未満に調整する構成としている。
熱風乾燥炉1では、温度センサ7により温度を検出する対象たるノズル4以外の他のノズル4・4・・・では、そこから放出される熱風の温度は成り行きとなっている。
そして、熱風乾燥炉1では、ヒータ10からの流路長さが最も短いノズル4を選んで、そのノズル4から吹き出される熱風の流れに沿って、各温度センサ7・8・9を配置する構成としている。
そして、このヒータ10からの流路長が最も短いノズル4から吹き出される熱風の温度を、所定の温度以下に調整することによって、熱風乾燥炉1全体における熱風の温度を、合材層の硬化が生じない温度未満に調整する構成としている。
熱風乾燥炉1では、温度センサ7により温度を検出する対象たるノズル4以外の他のノズル4・4・・・では、そこから放出される熱風の温度は成り行きとなっている。
複数の各温度センサ7・8・9のうち、第一の温度センサ7は、ノズル4直下、即ちノズル4の吹き出し口に位置する点Aに配置するものであり、温度センサ7によって、その点Aにおける熱風の温度TAを測定する構成としている。
また、この点Aにおける熱風の狙い温度を設定温度TSと規定し、ノズル4から吹き出される熱風の温度が、点Aにおいて、設定温度TSに一致するように、制御装置5(図2参照)によって、ヒータ10(図2参照)への出力を調整する構成としている。
また、この点Aにおける熱風の狙い温度を設定温度TSと規定し、ノズル4から吹き出される熱風の温度が、点Aにおいて、設定温度TSに一致するように、制御装置5(図2参照)によって、ヒータ10(図2参照)への出力を調整する構成としている。
この点Aにおける熱風の温度TAは、電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けて、吹き出し直前の温度に比して低くなっている。
具体的には、熱風乾燥炉1における点Aは、電極箔6の上方5mmの位置としており、点Aにおける熱風の設定温度TS=150℃としている。
即ち、ノズル4の下面における吹き出し位置の高さは、電極箔6の上方5mmの位置としている。
即ち、ノズル4の下面における吹き出し位置の高さは、電極箔6の上方5mmの位置としている。
また、第二の温度センサ8は、ノズル4から放出される熱風の流れ方向において、第一の温度センサ7を配置する点Aよりも下流に位置する点Bに配置するものであり、温度センサ8によって、その点Bにおける熱風の温度TBを測定する構成としている。
また、点Bは、他のノズル4から放出される熱風等の影響により熱風の流れが乱流化している部分を避けて、各ノズル4・4から放出される熱風同士が衝突する部位よりも熱風の流れ方向における上流側の熱風が層流状に流れている位置を選択するようにしている。
点Bにおける熱風の温度TBは、熱風が電極箔6に沿って流れる間に点Aよりもさらに電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けるため、温度TAに比して低くなっている。
また、点Bは、他のノズル4から放出される熱風等の影響により熱風の流れが乱流化している部分を避けて、各ノズル4・4から放出される熱風同士が衝突する部位よりも熱風の流れ方向における上流側の熱風が層流状に流れている位置を選択するようにしている。
点Bにおける熱風の温度TBは、熱風が電極箔6に沿って流れる間に点Aよりもさらに電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けるため、温度TAに比して低くなっている。
具体的には、熱風乾燥炉1における点Bは、点Aから熱風の流れ方向における下流側に向かって、熱風の流れ経路の長さが200mmとなる位置であって、電極箔6の上方10mmの位置としている。
さらに、第三の温度センサ9は、ノズル4から放出される熱風の流れ方向において、第二の温度センサ8を配置する点Bよりも下流に位置する点Cに配置するものであり、温度センサ9によって、その点Cにおける熱風の温度TCを測定する構成としている。
また、点Cは、他のノズル4から放出される熱風等の影響により熱風の流れが乱流化している部分を避けて、各ノズル4・4から放出される熱風が合流する部位よりも熱風の流れ方向における上流側の熱風が層流状に流れている位置を選択するようにしている。
点Cにおける熱風の温度TCは、熱風が電極箔6に沿って流れる間に点Bよりもさらに電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けるため、温度TBに比して低くなっている。
また、点Cは、他のノズル4から放出される熱風等の影響により熱風の流れが乱流化している部分を避けて、各ノズル4・4から放出される熱風が合流する部位よりも熱風の流れ方向における上流側の熱風が層流状に流れている位置を選択するようにしている。
点Cにおける熱風の温度TCは、熱風が電極箔6に沿って流れる間に点Bよりもさらに電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けるため、温度TBに比して低くなっている。
具体的には、熱風乾燥炉1における点Cは、点Aから熱風の流れ方向における下流側に向かって、熱風の流れ経路の長さが500mmとなる位置であって、電極箔6の下方30mmの位置としている。
ノズル4直下の点Aにおいては、電極用ペースト6aの蒸発潜熱による影響を受けて熱風温度が低下しているが、この温度低下量は微小であるため、点Aに配置した温度センサ7によって、この微小な温度低下を精度よく検出することが困難である。
一方、温度TBおよび温度TCを測定する各点B・Cは、点Aに比して流路断面積が拡大されており、熱風の風速が低くなっているため、微小な温度変化を伴う温度TAに比して温度の測定を安定して行うことが可能であって、かつ、温度変化量も大きいことから、温度の検出精度を容易に確保することが可能である。
このため、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1のように、点Aよりも熱風の流れ方向における下流の位置(点Bおよび点C)において検出した熱風の各温度TBおよびTCに基づいて、点Aにおける熱風の温度低下量dTを精度よく算出することによって、温度低下量dTの検出精度を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法では、温度低下量dTは、点Aよりも下流の点Bおよび点Cにおける熱風の各温度(温度TBと温度TC)の相関により求める構成としている。
より詳しくは、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法では、温度TBおよび温度TCと、点Aにおける温度低下量dTの相関を、図4に示すようなマップ情報として予め実験等により知得しておく構成としている。
そして、測定した、温度TBおよび温度TCから、マップ情報を用いて、温度低下量dTを算出する構成としている。
より詳しくは、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法では、温度TBおよび温度TCと、点Aにおける温度低下量dTの相関を、図4に示すようなマップ情報として予め実験等により知得しておく構成としている。
そして、測定した、温度TBおよび温度TCから、マップ情報を用いて、温度低下量dTを算出する構成としている。
例えば、図4に示すマップ情報によれば、点Bにおける熱風の温度TBが130℃であって、点Cにおける熱風の温度TCが120℃であるとき、点Aにおける温度低下量dT=18℃であると容易に算出することができる。
そして、点Aにおける温度低下量dTが判ると、設定温度TSが現状のままでは、点Aにおける温度TAが、設定温度TSに比して18℃低くなってしまうことが判る。
そして、点Aにおける温度低下量dTが判ると、設定温度TSが現状のままでは、点Aにおける温度TAが、設定温度TSに比して18℃低くなってしまうことが判る。
このため、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法では、設定温度TSに温度低下量dTを加算して、(TS+18)℃を修正した設定温度TSnを設定する構成としている。
これにより、溶媒の蒸発潜熱によって、熱風の温度が設定温度TSに比して低くなり、乾燥効率が低下することを防止する構成としている。
これにより、溶媒の蒸発潜熱によって、熱風の温度が設定温度TSに比して低くなり、乾燥効率が低下することを防止する構成としている。
また、マップ情報は、電極用ペースト6aの目付量や固形分率によって変化するため、二次電池用電極の製造に用いる電極用ペースト6aの仕様に応じて、異なったマップ情報を準備しておくのが好適である。
尚、本実施形態では、温度TBおよび温度TCと、点Aにおける温度低下量dTの相関を表すマップ情報を予め知得しておき、このマップ情報を用いて温度低下量dTを算出する構成としているが、マップ情報を用いずに、温度TBおよび温度TCの測定結果から、直接演算を行って、温度低下量dTを算出する構成であってもよい。
ここで、制御装置5によるヒータ10に対する出力の制御方法について、図5を用いて説明をする。
例えば従来は、図5(b)に示すように、点Aにおける温度TAと設定温度の差分から直接制御量dTAを算出していたが、温度TAは感度が鈍く、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する温度変化を精度よく検出できないため、ヒータ10の制御が安定しなかった。
例えば従来は、図5(b)に示すように、点Aにおける温度TAと設定温度の差分から直接制御量dTAを算出していたが、温度TAは感度が鈍く、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する温度変化を精度よく検出できないため、ヒータ10の制御が安定しなかった。
一方、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造装置である熱風乾燥炉1では、図5(a)に示すように、制御装置5によって、点B、Cにおける各温度TB、TCから、点Aにおける温度低下量dTを算出する構成としている。
そして、算出した温度低下量dTを考慮して設定温度TSを修正して、修正した設定温度TSnを算出するとともに、修正した設定温度TSnと点Aにおける温度TAの差分から制御量dTAを算出している。
このような構成にすることで、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する温度変化量dTを考慮することができるため、ヒータ10の制御の応答性を向上させることが可能になる。
そして、算出した温度低下量dTを考慮して設定温度TSを修正して、修正した設定温度TSnを算出するとともに、修正した設定温度TSnと点Aにおける温度TAの差分から制御量dTAを算出している。
このような構成にすることで、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する温度変化量dTを考慮することができるため、ヒータ10の制御の応答性を向上させることが可能になる。
さらに、本発明の一実施形態に係る二次電池の製造装置である熱風乾燥炉1では、制御装置5にマップ情報(図4参照)を予め記憶させておき、そのマップ情報を用いて算出した温度低下量dTに基づいて、設定温度TSを修正する構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法では、温度TAの設定温度TSに温度低下量dTを加算した値(TS+dT)を、新たな設定温度TSnとして設定する構成としている。
そして、この新たな設定温度TSnと、点Aにおける温度TAとの差分dTAに基づいて、制御装置5(より詳しくは、制御装置5が備える指示調節計)によって、熱風を加熱するための手段たるヒータ10に対する出力を調整する構成としている。
そして、この新たな設定温度TSnと、点Aにおける温度TAとの差分dTAに基づいて、制御装置5(より詳しくは、制御装置5が備える指示調節計)によって、熱風を加熱するための手段たるヒータ10に対する出力を調整する構成としている。
次に、本発明の第二の実施形態に係る二次電池用電極の製造装置の全体構成について、図6および図7を用いて説明をする。
図6に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る二次電池用電極の製造装置である熱風乾燥炉21は、二次電池用電極を製造する各工程のうち、乾燥工程(図1参照)において用いられる装置であって、炉本体2、複数の搬送ローラ3・3・・・、複数のノズル24・24・・・、制御装置5等を備える構成としている。
即ち、第二の実施形態に係る熱風乾燥炉21は、第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1に比して、備えているノズルの構成が相違しており、その他の構成については共通している。
図6に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る二次電池用電極の製造装置である熱風乾燥炉21は、二次電池用電極を製造する各工程のうち、乾燥工程(図1参照)において用いられる装置であって、炉本体2、複数の搬送ローラ3・3・・・、複数のノズル24・24・・・、制御装置5等を備える構成としている。
即ち、第二の実施形態に係る熱風乾燥炉21は、第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1に比して、備えているノズルの構成が相違しており、その他の構成については共通している。
図7(a)(b)に示す如く、ノズル24は、電極箔6の搬送方向に対する上流側の1方向にのみ熱風を放出することができる構造を有している。
図7(a)(b)に示す如く、ノズル24から放出された熱風は、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れ、その後、その一部は、電極箔6の裏側に回り込むようにして流れ、その後、排気ダクト12bの接続方向に向けて流れるように構成されている。
尚、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れた熱風のその他の一部は、ノズル24に隣接する他のノズル24から放出された熱風と衝突して巻き上がるように流れるため、炉本体2の内部においては、熱風が乱流化している部位も存在している。
尚、電極箔6の表面(即ち、電極用ペースト6a)に沿って流れた熱風のその他の一部は、ノズル24に隣接する他のノズル24から放出された熱風と衝突して巻き上がるように流れるため、炉本体2の内部においては、熱風が乱流化している部位も存在している。
熱風乾燥炉21では、ノズル24から1方向に熱風が放出されるため、ノズル24から放出された熱風が他のノズル24から放出された熱風と衝突するまでの距離が、熱風乾燥炉1に比して大きい。
このため、熱風乾燥炉21では、ノズル24から放出された熱風が層流状態で流れている部位の範囲が、熱風乾燥炉1の場合に比して広くなり、特に点Aと点Bの距離を確保しやすくなるため、点Aにおける温度低下量dTをより精度よく算出できるという利点がある。
このため、熱風乾燥炉21では、ノズル24から放出された熱風が層流状態で流れている部位の範囲が、熱風乾燥炉1の場合に比して広くなり、特に点Aと点Bの距離を確保しやすくなるため、点Aにおける温度低下量dTをより精度よく算出できるという利点がある。
次に、本発明の一実施形態に係る熱風乾燥炉の適用効果について、図8を用いて説明をする。
図8には、従来の(風量の多い)熱風乾燥炉を用いた場合と、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1を用いた場合の、それぞれにおける乾燥後の合材層における溶媒の残留量を比較した実験結果を示している。
図8には、従来の(風量の多い)熱風乾燥炉を用いた場合と、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1を用いた場合の、それぞれにおける乾燥後の合材層における溶媒の残留量を比較した実験結果を示している。
この実験では、従来の熱風乾燥炉の風量を25m3/minとし、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1の風量を22.5m3/minとしている。
即ち、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1は、従来の熱風乾燥炉に比して風量を10%低減している。
即ち、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1は、従来の熱風乾燥炉に比して風量を10%低減している。
さらに、ノズル4に形成された吹き出し口のスリット幅は5mmであり、ノズル4から吹き出される熱風の風速が22.5m/sとなるように、制御装置5によって、給気ファン11aおよび排気ファン11bの風量を調整する構成としている。
また、ノズル4の配置個数は、6個としている。
また、ノズル4の配置個数は、6個としている。
さらに、熱風乾燥炉1の炉長は6mであり、その内部における電極箔6の搬送速度を30m/minとして、乾燥時間を12秒としている。
即ち、熱風乾燥炉1では、電極箔6が炉本体2に導入されてから、排出されるまでの時間を12秒に設定しており、この12秒の間に、電極用ペースト6aに含まれる溶媒の量を所定の規格値以下となるように乾燥させる構成としている。
即ち、熱風乾燥炉1では、電極箔6が炉本体2に導入されてから、排出されるまでの時間を12秒に設定しており、この12秒の間に、電極用ペースト6aに含まれる溶媒の量を所定の規格値以下となるように乾燥させる構成としている。
また、熱風乾燥炉1により乾燥させるワークの構成について説明すると、電極箔6は銅箔であって、電極用ペースト6aは、負極活物質たる黒鉛を主材として生成されるペーストを用いる構成としている。
また、電極用ペースト6aの固形分率は50%とし、その目付量を8mg/cm2としている。
また、電極用ペースト6aの固形分率は50%とし、その目付量を8mg/cm2としている。
また、従来の熱風乾燥炉と熱風乾燥炉1をそれぞれ用いてワークを乾燥させた後に、カールフィッシャー法で水分率(ppm)を算出して、溶媒(水)の残留量を評価するものとしている。
また、従来の熱風乾燥炉と熱風乾燥炉1のそれぞれに対して、8個ずつ(合計16個)のサンプルを用意して、これらの各サンプルにおける水分率の測定結果を図8にまとめた。
また、従来の熱風乾燥炉と熱風乾燥炉1のそれぞれに対して、8個ずつ(合計16個)のサンプルを用意して、これらの各サンプルにおける水分率の測定結果を図8にまとめた。
そして、図8に示す実験結果によれば、従来の熱風乾燥炉を用いた場合と、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1を用いた場合において、乾燥後の水分率の平均値およびばらつきには、有意差が認められなかった。
即ち、図8に示す実験結果から、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1を用いれば、従来の熱風乾燥炉に比して10%の風量低下を実現しながら、従来の熱風乾燥炉を用いた場合と同等の乾燥効率を維持することが可能であることが確認できた。
即ち、図8に示す実験結果から、本発明の第一の実施形態に係る熱風乾燥炉1を用いれば、従来の熱風乾燥炉に比して10%の風量低下を実現しながら、従来の熱風乾燥炉を用いた場合と同等の乾燥効率を維持することが可能であることが確認できた。
即ち、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法は、電極用ペースト6aが塗工された状態の電極箔6をウェブ搬送するための搬送ローラ3・3・・・と、電極用ペースト6aに吹き付ける加熱された気体(本実施形態では空気)である熱風を放出させるためのノズル4・4・・・あるいはノズル24・24・・・と、ノズル4あるいはノズル24に熱風を供給するための給気ファン11aおよび給気ダクト11bと、給気ダクト11bの途中に配置される、ノズル4あるいはノズル24に供給する空気を加熱するためのヒータ10と、ヒータ10の出力を調整するための制御装置5と、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風を排気するための排気ファン12aおよび排気ダクト12bと、を備える各熱風乾燥炉1・21による製造方法であって、ノズル4あるいはノズル24の吹き出し位置である第一の位置たる点Aにおける熱風の温度TAを第一の温度センサ7によって測定し、ノズル4あるいはノズル24から吹き出された熱風の流れ方向において、点Aよりも下流側に位置する、ノズル4あるいはノズル24から吹き出された熱風の流れ場である第二の位置たる点Bにおける熱風の温度TBを第二の温度センサ8によって測定し、ノズル4あるいはノズル24から吹き出された熱風の流れ方向において、点Bよりも下流側に位置する、ノズル4あるいはノズル24から吹き出された熱風の流れ場である第三の位置たる点Cにおける熱風の温度TCを第三の温度センサ9によって測定し、制御装置5によって、第二の温度センサ8により測定した温度TBと、第三の温度センサ9により測定した温度TCと、に基づいて、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する点Aにおける熱風の温度低下量dTを算出し、点Aにおける熱風の設定温度TSに、算出した温度低下量dTを加算して、点Aにおける修正した熱風の設定温度TSnを算出し、修正した熱風の設定温度TSnと第一の温度センサ7により測定した温度TAの差分dTAに応じて、ヒータ10への出力を調整するものである。
また、本発明の一実施形態に係る二次電池用電極の製造方法において、制御装置5は、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する点Aにおける熱風の温度低下量dTと、点Bにおける熱風の温度TBおよび点Cにおける熱風の温度TCとの相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報を備え、第二の温度センサ8により測定した温度TBと、第三の温度センサ9により測定した温度TCと、に基づいて、マップ情報を用いて、点Aにおける熱風の温度低下量dTを算出するものである。
さらに、本発明の一実施形態に係る各熱風乾燥炉1・21は、電極用ペースト6aが塗工された状態の電極箔6をウェブ搬送するための搬送ローラ3・3・・・と、電極用ペースト6aに吹き付ける加熱された気体(本実施形態では空気)である熱風を放出させるためのノズル4・4・・・あるいはノズル24・24・・・と、ノズル4あるいはノズル24に熱風を供給するための給気ファン11aおよび給気ダクト11bと、給気ダクト11bの途中に配置される、ノズル4あるいはノズル24に供給する空気を昇温するためのヒータ10と、ヒータ10の出力を調整するための制御装置5と、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風を排気するための排気ファン12aおよび排気ダクト12bと、を備えるものであって、制御装置5には、ノズル4あるいはノズル24の吹き出し位置である第一の位置たる点Aにおける熱風の温度TAを検出するための第一の温度センサ7と、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風の流れ方向において、点Aよりも下流側に位置する、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風の流れ場である第二の位置たる点Bにおける熱風の温度TBを検出するための第二の温度センサ8と、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風の流れ方向において、点Bよりも下流側に位置する、ノズル4あるいはノズル24から放出された熱風の流れ場である第三の位置たる点Cにおける熱風の温度TCを検出するための第三の温度センサ9と、が接続されるとともに、電極用ペースト6aの蒸発潜熱に起因する点Aにおける熱風の温度低下量dTと、点Bにおける熱風の温度TBおよび点Cにおける熱風の温度TCとの相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報、が記憶され、制御装置5は、第二の温度センサ8により測定した温度TBと、第三の温度センサ9により測定した温度TCと、に基づいて、マップ情報を用いて、点Aにおける熱風の温度低下量dTを算出するとともに、算出した点Aにおける熱風の温度低下量dTを点Aにおける熱風の設定温度TSに加算して、点Aにおける修正した熱風の設定温度TSnを算出し、修正した熱風の設定温度TSnと、第一の温度センサ7により測定した温度TAと、の差分に基づいて、ヒータ10の出力を調整して、点Aにおける熱風の温度TAを制御するものである。
このような構成により、熱風の風量を低減しつつ、熱風の温度TAが、ワーク(本実施形態では、電極用ペースト6a)の許容上限温度を超えることを確実に防止することができる。
またこれにより、空調負荷の低減を図って、二次電池の製造コストの低減を実現できる。
またこれにより、空調負荷の低減を図って、二次電池の製造コストの低減を実現できる。
本発明は、二次電池を製造するために用いる熱風乾燥炉のみならず、膜状に塗工したペーストを乾燥させる工程に用いる熱風乾燥炉に広く適用することが可能であり、例えば、半導体部品等を製造するための技術として応用することが可能である。
1 熱風乾燥炉(第一の実施形態)
4 ノズル(第一の実施形態)
5 制御装置
6 電極箔
6a 電極用ペースト
7 温度センサ
8 温度センサ
9 温度センサ
10 ヒータ
11a 給気ファン
11b 給気ダクト
21 熱風乾燥炉(第二の実施形態)
24 ノズル(第二の実施形態)
4 ノズル(第一の実施形態)
5 制御装置
6 電極箔
6a 電極用ペースト
7 温度センサ
8 温度センサ
9 温度センサ
10 ヒータ
11a 給気ファン
11b 給気ダクト
21 熱風乾燥炉(第二の実施形態)
24 ノズル(第二の実施形態)
Claims (3)
- 電極用ペーストが塗工された電極箔を搬送するための搬送ローラと、
前記電極用ペーストに加熱された気体である熱風を吹き付けるためのノズルと、
前記ノズルに熱風を供給するための給気ファンおよび給気ダクトと、
前記給気ダクトの途中に配置される、前記ノズルに供給する気体を加熱するためのヒータと、
前記ヒータの出力を調整するための制御装置と、
前記電極用ペーストに吹き付けられた後の熱風を排気するための排気ファンおよび排気ダクトと、
を備えた熱風乾燥炉による二次電池用電極の製造方法であって、
前記ノズルの吹き出し位置である第一の位置における熱風の温度を第一の温度センサによって測定し、
前記ノズルから吹き出された熱風の流れ方向において、前記第一の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ場である第二の位置における熱風の温度を第二の温度センサによって測定し、
前記ノズルから吹き出された熱風の流れ方向において、前記第二の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから吹き出された熱風の流れ場である第三の位置における熱風の温度を第三の温度センサによって測定し、
前記制御装置によって、
前記第二の温度センサにより測定した熱風の温度と、
前記第三の温度センサにより測定した熱風の温度と、に基づいて、
前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出し、
前記第一の位置における熱風の設定温度に、算出した前記温度低下量を加算して、前記第一の位置における修正した熱風の設定温度を算出し、
前記修正した熱風の設定温度と前記第一の温度センサにより測定した熱風の温度の差分に応じて、
前記ヒータの出力を調整する、
ことを特徴とする二次電池用電極の製造方法。 - 前記制御装置は、
前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量と、前記第二の位置における熱風の温度および前記第三の位置における熱風の温度との相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報を備え、
前記第二の温度センサによる前記第二の位置における熱風の測定温度と、
前記第三の温度センサによる前記第三の位置における熱風の測定温度と、に基づいて、
前記マップ情報を用いて、
前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池用電極の製造方法。 - 電極用ペーストが塗工された状態の電極箔をウェブ搬送するための搬送ローラと、
前記電極用ペーストに吹き付ける加熱された気体である熱風を放出させるためのノズルと、
前記ノズルに熱風を供給するための給気ファンおよび給気ダクトと、
前記給気ダクトの途中に配置される、前記ノズルに供給する気体を昇温するためのヒータと、
前記ヒータの出力を調整するための制御装置と、
前記ノズルから放出された熱風を排気するための排気ファンおよび排気ダクトと、
を備える熱風乾燥炉であって、
前記制御装置には、
前記ノズルの吹き出し位置である第一の位置における熱風の温度を検出するための第一の温度センサと、
前記ノズルから放出された熱風の流れ方向において、前記第一の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから放出された熱風の流れ場である第二の位置における熱風の温度を検出するための第二の温度センサと、
前記ノズルから放出された熱風の流れ方向において、前記第二の位置よりも下流側に位置する、前記ノズルから放出された熱風の流れ場である第三の位置における熱風の温度を検出するための第三の温度センサと、
が接続されるとともに、
前記電極用ペーストの蒸発潜熱に起因する前記第一の位置における熱風の温度低下量と、前記第二の位置における熱風の温度および前記第三の位置における熱風の温度との相関を予め取得しておいた情報であるマップ情報、が記憶され、
前記制御装置は、
前記第二の温度センサにより測定した熱風の温度と、
前記第三の温度センサにより測定した熱風の温度と、
に基づいて、
前記マップ情報を用いて、前記第一の位置における熱風の温度低下量を算出するとともに、
算出した前記第一の位置における熱風の温度低下量を前記第一の位置における熱風の設定温度に加算して、前記第一の位置における修正した熱風の設定温度を算出し、
前記修正した熱風の設定温度と、前記第一の温度センサにより測定した熱風の温度と、の差分に基づいて、前記ヒータの出力を調整して、
前記第一の位置における熱風の温度を制御する、
ことを特徴とする熱風乾燥炉。
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