JP5953955B2 - トルクセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸に作用するトルクを検出するトルクセンサに関する。
従来、この種のトルクセンサとしては特許文献1に記載のトルクセンサが知られている。特許文献1のトルクセンサは、いわゆるツインレゾルバタイプの構成からなり、第1の回転軸の回転角を検出する第1のレゾルバ、及び第2の回転軸の回転角を検出する第2のレゾルバを備えている。第1の回転軸及び第2の回転軸はトーションバーを介して連結されている。
第1のレゾルバは、第1の回転軸の外周に嵌合されたロータ、及びロータの周囲を囲むステータを備えている。ステータには複数相の出力巻線が設けられている。第1のレゾルバは、励磁信号の入力に基づき複数相の出力巻線からロータの回転角(電気角)に応じて変化する複数相の信号を出力する。これにより、第1のレゾルバから出力される複数相の信号に基づいて第1の回転軸の回転角(電気角)を算出することができる。
第2のレゾルバは、軸倍角が異なる点を除いて第1のレゾルバと同様の構造を有している。なお、軸倍角とは、出力巻線から出力される電圧信号の倍速比を表すもの、換言すればロータの機械角に対する電気角の倍速比を表すものである。この第2のレゾルバから出力される複数相の信号に基づいて第2の回転軸の回転角(電気角)を算出することができる。
特許文献1のトルクセンサでは、2つのレゾルバの出力信号から第1の回転軸の回転角及び第2の回転軸の回転角をそれぞれ算出し、それらの差分値を演算することでトーションバーの捻れ量を求める。そして、この捻れ量に基づいて回転軸に作用するトルクを算出する。
特開2008−58026号公報
ところで、特許文献1のトルクセンサのように2つのレゾルバの軸倍角が異なる場合、回転軸へのトルクセンサの組み付けの際に、第1のレゾルバを第1の回転軸に、第2のレゾルバを第2の回転軸に組み付ける必要がある。しかしながら、作業者が組み付け工程で誤って2つのレゾルバのそれぞれのロータを2つの回転軸に逆に組み付けてしまった場合、2つのレゾルバから適切な信号が出力されなくなる。その結果、2つの回転軸のそれぞれの回転角を適切に検出することができず、ひいては正確なトルクを検出することができなくなるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つのレゾルバのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることのできるトルクセンサを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1の回転軸の外周に嵌合される第1のロータの回転角に応じた信号を出力する第1のレゾルバと、前記第1の回転軸とトーションバーを介して連結された第2の回転軸の外周に嵌合される第2のロータの回転角に応じた信号を出力する第2のレゾルバとを備え、前記第1のレゾルバ及び前記第2のレゾルバのそれぞれの出力信号に基づき前記第1の回転軸又は前記第2の回転軸に作用するトルクを検出するトルクセンサにおいて、前記第1の回転軸と前記第1のロータとの第1の嵌合部分、及び前記第2の回転軸と前記第2のロータとの第2の嵌合部分が異なる形状又は大きさに形成され、前記第1のロータ及び前記第1の回転軸のそれぞれには、前記第1の回転軸に対する前記第1のロータの相対回転を規制する第1の凹凸係合構造が設けられ、前記第2のロータ及び前記第2の回転軸のそれぞれには、前記第2の回転軸に対する前記第2のロータの相対回転を規制する第2の凹凸係合構造が設けられ、前記第1の凹凸係合構造及び前記第2の凹凸係合構造が異なる形状又は大きさに形成されることを要旨とする。
同構成によれば、作業者が誤って第1のロータを第2の回転軸に組み付けようとした場合、嵌合部分の相違によりそれらを組み付けることができない。このため、作業者は誤組み付けに気付くことができる。また、作業者が誤って第2のロータを第1の回転軸に組み付けようとした場合にも、同様に誤組み付けに気付くことができる。よって、2つのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることができる。また、第1の凹凸係合構造により第1の回転軸に対する第1のロータの相対回転を規制することができるため、第1のレゾルバの検出回転角と実際の回転軸の回転角との間にずれが生じ難くなる。よって、第1のレゾルバの回転角の検出精度が向上する。同様に、第2の凹凸係合構造により第2のレゾルバの回転角の検出精度も向上する。また、2つの凹凸係合構造が異なる形状を有しているため、作業者が誤って第1のロータを第2の回転軸に組み付けようとした場合、それぞれの凹凸係合構造の形状の相違により作業者はロータの誤組み付けに気付くことができる。また、作業者が誤って第2のロータを第1の回転軸を組み付けようとした場合にも、同様に誤組み付けに気付くことができる。よって、2つのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1のロータ及び前記第2のロータは複数の電磁鋼板が転積積層された構造からなり、前記第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、少なくとも一つの電磁鋼板に前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成され、前記第2のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、少なくとも一つの電磁鋼板に前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成されることを要旨とする。
同構成によれば、第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうちの少なくとも一つに凹部又は凸部を形成すれば、複数の電磁鋼板を転積積層しても、第1のロータにおいて第1の回転軸が嵌合する部分には凹部又は凸部が少なくとも一箇所設けられることとなる。よって、第1の回転軸において第1のロータが嵌合する部分には凹部又は凸部を少なくとも一つ形成するだけでよい。第1のロータを構成する複数の電磁鋼板の全てではなく一部分に凹部又は凸部が形成される場合、第1のロータの磁気特性の偏りを抑制して第1のレゾルバの回転角の検出精度を向上させつつも、第1の回転軸の製造工数を低減することができる。同様に、第2のロータを構成する複数の電磁鋼板の全てではなく一部分に凹部又は凸部が形成される場合、第2のロータの磁気特性の偏りを抑制して第2のレゾルバの回転角の検出精度を向上させつつも、第2の回転軸の製造工数を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のトルクセンサにおいて、前記第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、一つの電磁鋼板にのみ前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成され、前記第2のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、一つの電磁鋼板にのみ前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成されることを要旨とする。
ロータの磁気特性の偏りを抑制するためには、ロータを構成する複数の電磁鋼板を転積積層することが有効である。しかしながら、凹凸係合構造の凹部又は凸部を複数の電磁鋼板の全てに形成した場合、これらを転積積層すると、ロータにおいて回転軸が嵌合する部分には凹部又は凸部が複数箇所設けられることとなる。この場合、回転軸においてロータが嵌合する部分にも複数の凹部又は凸部を形成する必要があるため、回転軸の製造工数が増加する懸念がある。この点、上記構成のように、第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうちの一つにのみ凹部又は凸部を形成すれば、複数の電磁鋼板を転積積層しても、第1のロータにおいて第1の回転軸が嵌合する部分には凹部又は凸部が一箇所だけ設けられることとなる。よって、第1の回転軸において第1のロータが嵌合する部分には凹部又は凸部を一つ形成するだけでよい。これにより、第1のロータの磁気特性の偏りを抑制して第1のレゾルバの回転角の検出精度を向上させつつも、第1の回転軸の製造工数を低減することができる。同様に、第2のロータの磁気特性の偏りを抑制して第2のレゾルバの回転角の検出精度を向上させつつも、第2の回転軸の製造工数を低減することもできる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のトルクセンサにおいて、前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される電磁鋼板は前記第1のロータの端部に配置され、前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される電磁鋼板は前記第2のロータの端部に配置されることを要旨とする。
同構成によれば、凹部又は凸部が形成されていない複数の電磁鋼板を積層した後、その端部に、凹部又は凸部が形成された電磁鋼板を積層するだけで第1のロータが完成する。また、第2のロータも同様の方法で製造することができる。よって、2つのロータを容易に製造することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトルクセンサにおいて、前記第1の嵌合部分が多角形状に形成され、前記第2の嵌合部分が前記第1の嵌合部分とは角数が異なる多角形状に形成されることを要旨とする。
同構成によれば、作業者が誤って第1のロータを第2の回転軸に組み付けようとした場合、それぞれの形状の相違により作業者はロータの誤組み付けに気付くことができる。また、作業者が誤って第2のロータを第1の回転軸に組み付けようとした場合にも、同様に作業者は誤組み付けに気付くことができる。よって、2つのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることができる。また、第1の回転軸と第1のロータとが回転方向に係合するため、上述した凹凸係合構造を設けずとも、それらの相対回転を規制することができる。同様に、第2の回転軸と第2のロータとの相対回転も規制することができる。これにより、2つのレゾルバの回転角の検出精度を確保しつつ、凹凸係合構造が不要な分だけ、構造を簡素化することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のトルクセンサにおいて、前記第1の嵌合部分は、前記第1のレゾルバの軸倍角の値に対応した角数からなり、前記第2の嵌合部分は、前記第2のレゾルバの軸倍角の値に対応した角数からなることを要旨とする。
同構成によれば、作業者は2つの回転軸のそれぞれの角数を確認するだけで2種類のロータのいずれを嵌合すべきかを容易に知ることができる。よって、誤組み付けを更に的確に回避することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のトルクセンサにおいて、前記第1の回転軸において前記第1のロータが嵌合する部分の外径、及び前記第2の回転軸において前記第2のロータが嵌合する部分の外径が異なる大きさに設定され、前記第1のロータが前記第1の回転軸の外周面に嵌合可能な内径を有し、前記第2のロータが前記第2の回転軸の外周面に嵌合可能な内径を有し、前記第1の嵌合部分には、前記第1の回転軸に対する前記第1のロータの相対回転を規制すべく、前記第1のロータに形成された第1の凸部と前記第1の回転軸に形成された第1の凹部とからなる凹凸係合構造が設けられ、前記第2の嵌合部分には、前記第2の回転軸に対する前記第2のロータの相対回転を規制すべく、前記第2のロータに形成された第2の凸部と前記第2の回転軸に形成された第2の凹部とからなる凹凸係合構造が設けられ、前記第1の回転軸の外径が、前記第2のロータの内径よりも大きく設定され、前記第2の回転軸の外径が、前記第1のロータの内径から前記第1の凸部の突出量を減算した長さよりも小さく設定されることを要旨とする。
同構成のように、第1の回転軸の外径が第2のロータの内径よりも大きければ、作業者が誤って第2のロータを第1の回転軸に組み付けようとしたとき、第2のロータに第1の回転軸を挿入することができない。このため、作業者は第2のロータの誤組み付けに気付くことができる。また、第2の回転軸の外径が、第1のロータの内径から第1の凸部の突出量を減算した長さよりも小さければ、作業者が誤って第1のロータを第2の回転軸に組み付けようとしたとき、第1のロータに第2の回転軸を挿入できるものの、それらを嵌合させることができない。したがって、作業者は第1のロータの誤組み付けに気付くこともできる。これにより、2つのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることができる。
本発明のトルクセンサによれば、2つのレゾルバのロータをそれぞれ対応する回転軸に適切に組み付けることができる。
本発明のトルクセンサの第1の実施形態についてその断面構造を示す断面図。 (a)は、第1の実施形態のトルクセンサについて第1のロータの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。 (a)は、第1の実施形態のトルクセンサについて第1の回転軸の正面構造を示す正面図。(b)は、第1の回転軸の底面構造を示す底面図。 (a)は、第1の実施形態のトルクセンサについて第2のロータの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)のB−B線に沿った断面構造を示す断面図。 (a)は、第1の実施形態のトルクセンサについて第2の回転軸の平面構造を示す平面図。(b)は、第2の回転軸の正面構造を示す正面図。 第1の実施形態のトルクセンサの変形例について第1のロータの平面構造を示す平面図。 (a)は、本発明のトルクセンサの第2の実施形態について第1の回転軸の正面構造を示す正面図。(b)は、第1の回転軸の底面構造を示す底面図。 (a)は、第2の実施形態のトルクセンサについて第1のロータの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)のC−C線に沿った断面構造を示す断面図。 (a)は、第2の実施形態のトルクセンサについて第2の回転軸の平面構造を示す平面図。(b)は、第2の回転軸の正面構造を示す正面図。 (a)は、第2の実施形態のトルクセンサについて第2のロータの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)のD−D線に沿った断面構造を示す断面図。 (a)は、本発明のトルクセンサの第3の実施形態について第2の回転軸の平面構造を示す平面図。(b)は、第2の回転軸の正面構造を示す正面図。 (a)は、第3の実施形態のトルクセンサについて第2のロータの平面構造を示す平面図。(b)は、(a)のE−E線に沿った断面構造を示す断面図。 第3の実施形態のトルクセンサについて第1のロータの平面構造を示す平面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明のトルクセンサを具体化した第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、このトルクセンサは、第1の回転軸S1の回転角を検出する第1のレゾルバ1、及び第2の回転軸S2の回転角を検出する第2のレゾルバ2を備えている。第1の回転軸S1及び第2の回転軸S2は同一の外径φs1を有しており、トーションバー3を介して同一の軸線m上で連結されている。第1のレゾルバ1及び第2のレゾルバ2はハウジング4により覆われることで外部環境から保護されている。
第1のレゾルバ1は、いわゆる可変リラクタンス(VR)型のレゾルバであって、第1の回転軸S1の外周面に嵌合された第1のロータ10、及び第1のロータ10の周囲を囲むように配置された第1のステータ11を備えている。
図2(a)に示すように、第1のロータ10の外周には5つの突極部が形成されている。すなわち、第1のレゾルバ1の軸倍角は「5X」に設定されている。第1のロータ10の中央部には、第1の回転軸S1の外周面に嵌合される部分として、第1の回転軸S1の外径φs1よりも若干大きい内径φr1を有する貫通孔10aが形成されている。図2(b)に示すように、第1のロータ10は、貫通孔10a及び5つの突極部が形成された5つの電磁鋼板M11〜M15を軸方向に転積積層した構造からなる。これにより、第1のロータ10の磁気特性の偏りが抑制されるため、第1のレゾルバ1の回転角の検出精度が向上する。また、電磁鋼板M11〜M15のうち、下端に配置された電磁鋼板M15の内周面にのみ矩形状の凸部10bが形成されている。図2(a)に示すように、この凸部10bの突出量は「L1」に設定され、その幅は「L2」に設定されている。
図3(a),(b)に示すように、第1の回転軸S1の外周面には、その下端面から軸方向に伸びるかたちで凹部30が形成されている。この凹部30は第1のロータ10の凸部10bよりも若干小さく形成されている。すなわち、凹部30の深さL3は凸部10bの突出量L1よりも若干短く設定され、その幅L4は凸部10bの幅L2よりも若干短く設定されている。
そして、図1に示すように、第1のレゾルバ1では、第1のロータ10の貫通孔10aに第1の回転軸S1が嵌入される。この第1の嵌合構造により第1の回転軸S1に第1のロータ10が組み付けられている。また、第1の回転軸S1に第1のロータ10を嵌合する際、第1の回転軸S1の凹部30に第1のロータ10の凸部10bが係合され、凹部30及び凸部10bがかしめられる。この凹部30及び凸部10bからなる係合構造により第1の回転軸S1に対する第1のロータ10の相対回転が規制されるため、第1のレゾルバ1の検出回転角と第1の回転軸S1の実際の回転角との間にずれが生じ難くなる。よって、第1のレゾルバ1の回転角の検出精度が向上する。
また、第1のステータ11はハウジング4に固定されている。第1のステータ11には励磁巻線Wex1及び複数相の出力巻線Ws1が巻回されている。
この第1のレゾルバ1では、交流電圧からなる励磁信号Vexが励磁巻線Wex1に入力されると、励磁巻線Wex1により交番磁界が形成される。この交番磁界が第1のロータ10と第1のステータ11との間に形成された磁路を通じて複数相の出力巻線Ws1に付与される。これにより、複数相の出力巻線Ws1には電磁誘導作用により電圧が誘起され、複数相の出力巻線Ws1から電圧信号V1が出力される。また、第1のロータ10が回転すると、その突極部の位置が変化するため、第1のロータ10と第1のステータ11との間のギャップ(隙間)が周期的に変化する。このため、複数相の出力巻線Ws1から出力される信号V1が第1のロータ10の回転角(電気角)に応じて変化する。この第1のレゾルバ1から出力される複数相の信号V1はトルク演算部5に取り込まれる。
第2のレゾルバ2も、いわゆるVR型レゾルバであって、第2の回転軸S2の外周面に嵌合された第2のロータ20、及び第2のロータ20の周囲を囲むように配置された第2のステータ21を備えている。
図4(a)に示すように、第2のロータ20の外周には4つの突極部が形成されている。すなわち、第2のレゾルバ2の軸倍角は「4X」に設定されている。また、第2のロータ20の中央部には、第2の回転軸S2に嵌合される部分として、第2の回転軸S2の外径φs1よりも若干大きい内径φr1を有する貫通孔20aが形成されている。図4(b)に示すように、第2のロータ20は、貫通孔20a及び4つの突極部が形成された5つの電磁鋼板M21〜M25を軸方向に転積積層した構造からなる。これにより、第2のロータ20の磁気特性の偏りが抑制されるため、第2のレゾルバ2の回転角の検出精度が向上する。また、図4(b)に示すように、電磁鋼板M21〜M25のうち、上端に配置された電磁鋼板M21の内周面にのみ矩形状の凸部20bが形成されている。図4(a)に示すように、この凸部20bの突出量L5は、図2に例示した凸部10bの突出量L1よりも長く設定され、その幅L6は、図2に例示した凸部10bの幅L2よりも短く設定されている。
図5(a),(b)に示すように、第2の回転軸S2の外周面には、その上端面から軸方向に伸びるかたちで凹部31が形成されている。この凹部31は第2のロータ20の凸部20bよりも若干小さく形成されている。すなわち、凹部31の深さL7は凸部20bの突出量L5よりも若干短く設定され、その幅L8は凸部20bの幅L6よりも若干短く設定されている。
そして、図1に示すように、第2のレゾルバ2では、第2のロータ20の貫通孔20aに第2の回転軸S2が嵌入される。この第2の嵌合構造により第2の回転軸S2に第2のロータ20が組み付けられている。また、第2の回転軸S2に第2のロータ20を嵌合する際、第2の回転軸S2の凹部31に第2のロータ20の凸部20bが係合され、凹部31及び凸部20bがかしめられる。この凹部31及び凸部20bからなる係合構造により第2の回転軸S2に対する第2のロータ20の相対回転が規制されるため、第2のレゾルバ2の検出回転角と第2の回転軸S2の実際の回転角との間にずれが生じ難くなる。よって、第2のレゾルバ2の回転角の検出精度が向上する。
また、第2のステータ21はハウジング4に固定されている。第2のステータ21には励磁巻線Wex2及び複数相の出力巻線Ws2が巻回されている。
なお、第2のレゾルバ2の動作は第1のレゾルバ1の動作と基本的に同様であるため、その詳細な説明は省略する。第2のレゾルバ2から出力される複数相の信号V2はトルク演算部5に取り込まれる。
トルク演算部5は、第1のレゾルバ1への励磁信号Vexの出力を行いつつ、第1のレゾルバ1から入力される複数相の信号V1に基づいて第1のロータ10の回転角、換言すれば第1の回転軸S1の回転角(電気角)を算出する。また、トルク演算部5は、第2のレゾルバ2への励磁信号Vexへの出力を行いつつ、第2のレゾルバ2から入力される複数相の信号V2に基づいて第2のロータ20の回転角、換言すれば第2の回転軸S2の回転角(電気角)を算出する。トルク演算部5は、演算された第1の回転軸S1の回転角及び第2の回転軸S2の回転角の差分値を演算することでトーションバーの捻れ量を求める。そして、求めた捻れ量にトーションバーのばね定数を乗算することにより第1の回転軸S1又は第2の回転軸S2に作用するトルクを算出する。
次に、本実施形態のトルクセンサの作用を説明する。
作業者が誤って第1の回転軸S1に第2のロータ20を組み付けようとしたとする。この場合、図3(b)に示すように、第1の回転軸S1の凹部30の形状と、図中に二点鎖線で示す第2のロータ20の凸部20bの形状とが相違するため、作業者は凹部30に凸部20bを係合させることができない。よって、作業者は第1の回転軸S1に対する第2のロータ20の誤組み付けに気付くことができる。
また、作業者が誤って第2の回転軸S2に第1のロータ10を組み付けようとしたとする。この場合、図5(a)に示すように、第2の回転軸S2の凹部31の形状と、図中に二点鎖線で示す第1のロータ10の凸部10bの形状とが相違するため、作業者は凹部31に凸部10bを係合させることができない。よって、作業者は第2の回転軸S2に対する第1のロータ10の誤組み付けに気付くことができる。
このように本実施形態では、2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。
また、図2(a),(b)に例示した凸部10bを仮に電磁鋼板M11〜M15の全てに形成した場合、これらを転積積層すると、図6に示すように、第1のロータ10の内周面には凸部10bが周方向に沿って五箇所設けられることとなる。第1のロータ10がこのような形状を有する場合、第1の回転軸S1の外周面には、対応する五箇所に凹部30を形成する必要があるため、第1の回転軸S1の製造工数が増加する懸念がある。この点、図2(a),(b)に示すように、電磁鋼板M15にのみ凸部10bを形成すれば、電磁鋼板M11〜M15を転積積層しても、第1のロータ10において第1の回転軸S1が嵌合する部分には凸部10bが一箇所だけ設けられることとなる。よって、第1の回転軸S1において第1のロータ10が嵌合する部分には凹部30を一つ形成するだけでよい。このため、第1の回転軸S1の製造工数を低減することができる。同様に、第2の回転軸S2の製造工数を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態のトルクセンサによれば、以下のような効果が得られる。
(1)第1の回転軸S1と第1のロータ10との第1の嵌合部分に第1の凹凸係合構造を設けた。また、第2の回転軸S2と第2のロータ20との第2の嵌合部分に第2の凹凸係合構造を設けた。そして、第1の凹凸係合構造と第2の凹凸係合構造とを互いに異なる形状に形成した。これにより、作業者は2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。また、第1の回転軸S1に対する第1のロータ10の相対回転、並びに第2の回転軸S2に対する第2のロータ20の相対回転が規制されるため、2つのレゾルバ1,2の回転角の検出精度が向上する。
(2)第1のロータ10を構成する5つの電磁鋼板M11〜M15を転積積層した。そして、それらのうちの電磁鋼板M15にのみ凸部10bを形成した。また、第2のロータ20を構成する5つの電磁鋼板M21〜M25も転積積層した。そして、それらのうちの電磁鋼板M21にのみ凸部20bを形成した。これにより、2つの回転軸S1,S2には凸部10b,20bに対応する凹部30、31をそれぞれ一つだけ設けるだけでよいため、2つの回転軸S1,S2の製造工数を低減することができる。
(3)凸部10bが形成された電磁鋼板M15を第1のロータ10の端部に配置した。また、凸部20bが形成された電磁鋼板M21を第2のロータ20の端部に配置した。これにより、第1のロータ10の製造の際に、電磁鋼板M11〜M14を転積積層した後、その端部に電磁鋼板M15を積層するだけで第1のロータ10が完成する。また、第2のロータ20を同様の方法で製造することができる。よって、2つのロータ10,20を容易に製造することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明のトルクセンサを具体化した第2の実施形態について図7〜図10を参照して説明する。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図7(a),(b)に示すように、本実施形態では、第1の回転軸S1の下端部の外周が五角形状に形成されている。また、図8(a),(b)に示すように、第1のロータ10の中央部には、第1の回転軸S1に嵌合される部分として、第1の回転軸S1の外周よりも若干大きい五角形状の貫通孔10aが形成されている。この貫通孔10aに第1の回転軸S1が嵌入されることで第1の回転軸S1に第1のロータ10が組み付けられる。こうした構造により第1の回転軸S1と第1のロータ10とが回転方向に係合するため、第1の実施形態のような凹凸係合構造を設けずとも、第1の回転軸S1に対する第1のロータ10の相対回転が規制される。
一方、図9(a),(b)に示すように、第2の回転軸S2の上端部の外周は四角形状に形成されている。また、図10(a),(b)に示すように、第2のロータ20の中央部には、第2の回転軸S2に嵌合される部分として、第2の回転軸S2の外周よりも若干大きい四角形状の貫通孔20aが形成されている。この貫通孔20aに第2の回転軸S2が嵌入されることで第2の回転軸S2に第2のロータ20が組み付けられる。こうした構造により第2の回転軸S2と第2のロータ20とが回転方向に係合するため、第1の実施形態のような凹凸係合構造を設けずとも、第2の回転軸S2に対する第2のロータ20の相対回転が規制される。
なお、図8(a)に二点鎖線で示すように、第1のロータ10の貫通孔10aは第2の回転軸S2を挿入できない形状及び大きさとなっている。また、図10(a)に二点鎖線で示すように、第2のロータ20の貫通孔20aは第1の回転軸S1を挿入できない形状及び大きさとなっている。
次に、本実施形態のトルクセンサの作用を説明する。
作業者が誤って第1の回転軸S1に第2のロータ20を組み付けようとしたとする。この場合、図7(b)に示すように、第1の回転軸S1の外周と、図中に二点鎖線で示す第2のロータ20の貫通孔20aの形状とが相違するため、作業者は貫通孔20aに第1の回転軸S1を挿入することができない。よって、作業者は第2のロータ20の誤組み付けに気付くことができる。
また、作業者が誤って第2の回転軸S2に第1のロータ10を組み付けようとしたとする。この場合、図9(a)に示すように、第2の回転軸S2の外周と、図中に二点鎖線で示す第1のロータ10の貫通孔10aの形状とが相違するため、作業者は貫通孔10aに第2の回転軸S2を挿入することができない。よって、作業者は第1のロータ10の誤組み付けに気付くことができる。
一方、本実施形態では、第1の回転軸S1の外周が第1のレゾルバ1の軸倍角の値に対応した角数を有し、第2の回転軸S2の外周が第2のレゾルバ2の軸倍角の値に対応した角数を有している。このため、作業者は2つの回転軸S1,S2のそれぞれの角数を確認するだけで2種類のロータのいずれを嵌合すべきかを容易に知ることができる。よって、誤組み付けを更に的確に回避することができる。
このように本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。
以上説明したように、本実施形態のトルクセンサによれば、以下のような効果が得られる。
(4)第1の回転軸S1と第1のロータ10との第1の嵌合部分を五角形状に形成した。また、第2の回転軸S2と第2のロータ20との第2の嵌合部分を四角形状に形成した。これにより、作業者は2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。また、凹凸係合構造を設けずとも、第1の回転軸S1に対する第1のロータ10の相対回転、並びに第2の回転軸S2に対する第2のロータ20の相対回転が規制される。よって、2つのレゾルバの回転角の検出精度を確保しつつ、凹凸係合構造が不要な分だけ、構造を簡素化することができる。さらに、作業者は2つの回転軸S1,S2のそれぞれの外周の角数を確認するだけで2種類のロータ10,20のいずれを嵌合すべきかを容易に知ることができるため、誤組み付けを更に的確に回避することができる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明のトルクセンサを具体化した第3の実施形態について図11〜図13を参照して説明する。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態は、第1の回転軸S1の外径が「φs1」に設定されている点は第1の実施形態と共通するが、第2の回転軸S2の外径が「φs1」と異なる径φs2に設定されている点で第1の実施形態と異なる。
詳しくは、図2(a)に示すように、第1のロータ10の内径が「φr1」に、その凸部10bの突出量が「L1」に設定されているとする。このとき、図11(b)に示すように、第2の回転軸S2の外径φs2は、「φs2<φr1−L1」なる関係を満たすように設定されている。
図12(a),(b)に示すように、第2のロータ20の中央部に形成された貫通孔20aの内径φr2は、第2の回転軸S2の外周面に嵌合可能なように、第2の回転軸S2の外径φs2よりも若干長く設定されている。そして、図12(a)に二点鎖線で示すように、第2のロータ20の内径φr2は第1の回転軸S1の外径φs1よりも小さくなるように設定される。また、図12(b)に示すように、電磁鋼板M21の内周面に形成された凸部20bは、第1のロータ10に形成された凸部10bと同一の形状を有している。すなわち、凸部20bの突出量は「L1」に設定され、その幅は「L2」に設定されている。
一方、図11(a),(b)に示すように、第2の回転軸S2の外周面に形成された凹部31は、第1の回転軸S1に形成された凹部30と同一の形状を有している。すなわち、凹部31の深さは「L3」に設定され、その幅は「L4」に設定されている。
次に、本実施形態のトルクセンサの作用を説明する。
作業者が誤って第1の回転軸S1に第2のロータ20を組み付けようとしたとする。この場合、図12(a)に二点鎖線で示すように、第2のロータ20の内径φr2よりも第1の回転軸S1の外径φs1の方が大きいため、作業者は第2のロータ20の貫通孔20aに第1の回転軸S1を挿入することができない。よって、作業者は第2のロータ20の誤組み付けに気付くことができる。
また、作業者が誤って第2の回転軸S2に第1のロータ10を組み付けようとしたとする。この場合、図13に二点鎖線で示すように、第1のロータ10に第2の回転軸S2を挿入できるが、それぞれが対応する大きさではないため、それらを嵌合させることができない。よって、作業者は第1のロータ10の誤組み付けに気付くこともできる。
このように本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。
以上説明したように、本実施形態のトルクセンサによれば、以下のような効果が得られる。
(5)第1の回転軸S1の外径φs1を第2のロータ20の内径φr2よりも大きく設定した。また、第1のロータ10の内径が「φr1」に、その凸部10bの突出量が「L1」に設定されているとき、第2の回転軸S2の外径φs2を「φs2<φr1−L1」なる関係を満たすように設定した。これにより、作業者は2つのロータ10,20の誤組み付けに気付くことができるため、2つのロータ10,20をそれぞれ対応する回転軸S1,S2に適切に組み付けることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・第1の実施形態では、第1のロータ10の凸部10b及び第1の回転軸S1の凹部30からなる第1の凹凸係合構造の形状を適宜変更してもよい。また、第2のロータ20の凸部20b及び第2の回転軸S2の凹部31からなる第2の凹凸係合構造の形状を適宜変更してもよい。要は、第1の凹凸係合構造及び第2の凹凸係合構造が異なる形状を有していればよい。
・第1の実施形態では、第2の実施形態のように、第1のロータ10と第1の回転軸S1との第1の嵌合部分を五角形状に形成するとともに、第2のロータ20と第2の回転軸S2との第2の嵌合部分を四角形状に形成してもよい。また、第3の実施形態のように、第2の回転軸S2の外径を第1の回転軸S1の外径φs1と異なる径φs2に設定してもよい。
・第1の実施形態及び第3の実施形態では、第1のロータ10を構成する電磁鋼板M11〜M14のいずれかに凸部10bを形成してもよい。また、第2のロータ20を構成する電磁鋼板M22〜M25のいずれかに凸部20bを形成してもよい。
・第1の実施形態及び第3の実施形態では、第1のロータ10を構成する電磁鋼板M11〜M15の全てに凸部10bを形成してもよい。また、一つの電磁鋼板の内周面に形成される凸部10bの数は一つに限定されず、例えば、一つの電磁鋼板の内周面に、周方向に沿って5つの凸部10bを形成してもよい。この場合、電磁鋼板M11〜M15を転積積層すると、図6に例示したように、第1のロータ10において第1の回転軸S1が嵌合する部分には凸部10bが周方向に沿って五箇所設けられることとなる。よって、第1の回転軸S1において第1のロータ10が嵌合する部分には、対応する五箇所に凹部30を設ける必要がある。一方、電磁鋼板M11〜M15を転積積層しないのであれば、電磁鋼板M11〜M15にそれぞれ形成された凸部10bを一箇所に重ねて配置することができる。この場合、第1の回転軸S1には凹部30を一箇所にだけ設ければよいため、第1の回転軸S1の構造を簡素化することができる。なお、第2のロータ20を構成する電磁鋼板M21〜M25についても同様に、それらの全てに凸部20bを形成してもよい。
・第1の実施形態及び第3の実施形態では、第1のロータ10に凹部を設け、この凹部に係合する凸部を第1の回転軸S1に設けてもよい。また、第2のロータ20に凹部を設け、この凹部に係合する凸部を第2の回転軸S2に設けてもよい。
・第2の実施形態では、第1のロータ10と第1の回転軸S1との第1の嵌合部分の形状を五角形状以外の適宜の多角形状に変更してもよい。また、第2のロータ20と第2の回転軸S2との第2の嵌合部分の形状を四角形状以外の適宜の多角形状に変更してもよい。要は、第1のロータ10と第1の回転軸S1との第1の嵌合部分が第1の多角形状に、第2のロータ20と第2の回転軸S2との第2の嵌合部分が第2の多角形状に形成されているとき、第1の多角形状の角数と第2の多角形状の角数とが異なっていればよい。
・第2の実施形態では、第1のロータ10の貫通孔10aが第2の回転軸S2を挿入可能な大きさを有していてもよい。また、第2のロータ20の貫通孔20aが第1の回転軸S1を挿入可能な大きさを有していてもよい。
・第3の実施形態では、第2の回転軸S2の外径φs2が「φr1−L1≦φs2<φs1」なる関係を満たしてもよい。要は、第1の回転軸S1の外径φs1と第2の回転軸S2の外径φs2とが異なる大きさに設定されていればよい。
・各実施形態では、2つのロータ10,20を構成する電磁鋼板の数を適宜変更してもよい。また、複数の電磁鋼板を転積積層させずに、単に積層させるだけでもよい。
・各実施形態では、2つのレゾルバ1,2のそれぞれの軸倍角を適宜変更してもよい。
・本発明は、VR型のレゾルバを2つ備えるトルクセンサに限らず、励磁巻線がロータに巻回され、出力巻線がステータに巻回されたレゾルバを2つ備えるトルクセンサにも適用可能である。
S1…第1の回転軸、S2…第2の回転軸、M11〜M15,M21〜M25…電磁鋼板、1…第1のレゾルバ、2…第2のレゾルバ、10…第1のロータ、10b,20b…凸部、20…第2のロータ、30,31…凹部。

Claims (7)

  1. 第1の回転軸の外周に嵌合される第1のロータの回転角に応じた信号を出力する第1のレゾルバと、前記第1の回転軸とトーションバーを介して連結された第2の回転軸の外周に嵌合される第2のロータの回転角に応じた信号を出力する第2のレゾルバとを備え、前記第1のレゾルバ及び前記第2のレゾルバのそれぞれの出力信号に基づき前記第1の回転軸又は前記第2の回転軸に作用するトルクを検出するトルクセンサにおいて、
    前記第1の回転軸と前記第1のロータとの第1の嵌合部分、及び前記第2の回転軸と前記第2のロータとの第2の嵌合部分が異なる形状又は大きさに形成され
    前記第1のロータ及び前記第1の回転軸のそれぞれには、前記第1の回転軸に対する前記第1のロータの相対回転を規制する第1の凹凸係合構造が設けられ、
    前記第2のロータ及び前記第2の回転軸のそれぞれには、前記第2の回転軸に対する前記第2のロータの相対回転を規制する第2の凹凸係合構造が設けられ、
    前記第1の凹凸係合構造及び前記第2の凹凸係合構造が異なる形状又は大きさに形成される
    ことを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記第1のロータ及び前記第2のロータは複数の電磁鋼板が転積積層された構造からなり、
    前記第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、少なくとも一つの電磁鋼板に前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成され、
    前記第2のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、少なくとも一つの電磁鋼板に前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される
    請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 記第1のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、一つの電磁鋼板にのみ前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成され、
    前記第2のロータを構成する複数の電磁鋼板のうち、一つの電磁鋼板にのみ前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される
    請求項2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記第1の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される電磁鋼板は前記第1のロータの端部に配置され、
    前記第2の凹凸係合構造の凹部又は凸部が形成される電磁鋼板は前記第2のロータの端部に配置される
    請求項3に記載のトルクセンサ。
  5. 前記第1の嵌合部分が多角形状に形成され、
    前記第2の嵌合部分が前記第1の嵌合部分とは角数が異なる多角形状に形成される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のトルクセンサ。
  6. 前記第1の嵌合部分は、前記第1のレゾルバの軸倍角の値に対応した角数からなり、
    前記第2の嵌合部分は、前記第2のレゾルバの軸倍角の値に対応した角数からなる
    請求項5に記載のトルクセンサ。
  7. 前記第1の回転軸において前記第1のロータが嵌合する部分の外径、及び前記第2の回転軸において前記第2のロータが嵌合する部分の外径が異なる大きさに設定され、前記第1のロータが前記第1の回転軸の外周面に嵌合可能な内径を有し、前記第2のロータが前記第2の回転軸の外周面に嵌合可能な内径を有し、
    前記第1の嵌合部分には、前記第1の回転軸に対する前記第1のロータの相対回転を規制すべく、前記第1のロータに形成された第1の凸部と前記第1の回転軸に形成された第1の凹部とからなる凹凸係合構造が設けられ、
    前記第2の嵌合部分には、前記第2の回転軸に対する前記第2のロータの相対回転を規制すべく、前記第2のロータに形成された第2の凸部と前記第2の回転軸に形成された第2の凹部とからなる凹凸係合構造が設けられ、
    前記第1の回転軸の外径が、前記第2のロータの内径よりも大きく設定され、
    前記第2の回転軸の外径が、前記第1のロータの内径から前記第1の凸部の突出量を減算した長さよりも小さく設定される
    請求項1〜のいずれか一項に記載のトルクセンサ。
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