JP2008058026A - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の回転角を複数回転に亘って精度良く検出することができる回転角検出装置を提供する。
【解決手段】ステアリング軸3の回転角を複数回転に亘って検出する回転角検出装置において、ステアリング軸3の回転を遊星歯車減速機7によりキャリア73に減速伝達し、レゾルバ45によりステアリング軸3の回転に応じて周期的に変化する信号を出力し、レゾルバ6によりキャリア73の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してある。この結果、遊星歯車減速機7の減速比を適宜選定することにより、レゾルバ45,6の出力信号に基づいて、ステアリング軸3の回転角を複数回転に亘って算出することができ、全舵角範囲に亘る舵角を求めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸の回転角を複数回転に亘って精度良く検出することが可能な回転角検出装置に関する。
車両の操舵は、ステアリングホイール等の操舵部材の回転操作を、該操舵部材に連結されたステアリング軸(回転軸)を介して舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により操舵用の車輪の向きを変えることにより行われる。この操舵によって変化する操舵用の車輪の向き(以下、舵角という)は、車両の各種の制御のために重要な情報であり、左右の最大舵角範囲(以下、全舵角範囲という)に亘って精度良く検出することが切望されている。
車両の舵角は、一般的に、操舵部材の操作に応じて複数回転するステアリング軸の回転角を全舵角範囲に亘って検出することにより求められる。操舵部材は、全舵角範囲に亘って操舵するために、通常3〜5回転(片側1.5〜2.5回転)するように構成されており、回転角検出装置は、1080°〜1800°の範囲の回転角を検出できるように構成されることが望ましい。
ステアリング軸の回転角を全舵角範囲に亘って検出する回転角検出装置は、従来、種々提案されており、そのうちの一つとして、操舵補助用のモータの回転力をウォーム及びウォームホイールを介してステアリング軸に伝える構成とした電動パワーステアリング装置において、ウォームホイールの側面に径方向に一定ピッチを有した渦巻き状の溝を形成して、回転型ポテンショメータの入力端に基部を取付けた揺動アームの先端を前記溝に係合させ、ウォームホイールの回転に伴う揺動アームの角変位を検出して、ステアリング軸の回転角を全舵角範囲に亘って求めるように構成された回転角検出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−114676号公報
ところが特許文献1の回転角検出装置においては、渦巻き状の溝の径方向の形成範囲にて生じる揺動アームの限られた揺動により、3〜5回転分のステアリング軸の回転角を検出するように構成されているため、検出精度が十分ではないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、回転軸の回転角を複数回転に亘って精度良く検出することが可能な回転角検出装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る回転角検出装置は、回転軸の回転角を複数回転に亘って検出する回転角検出装置において、前記回転軸と同軸的に回転する回転体と、前記回転軸の回転を前記回転体に減速伝達する減速手段と、前記回転軸及び回転体夫々の回転に応じて周期的な信号を各出力する第1,第2出力手段と、該第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記回転軸の回転角を複数回転に亘って算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る回転角検出装置は、前記回転軸の複数回転に亘る回転角と前記第1,第2出力手段の出力値との対応関係を夫々示す第1,第2参照テーブルを備え、前記算出手段は、前記第1,第2出力手段の出力値を前記第1,第2参照テーブルに夫々適用して複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度が一致する角度を前記回転軸の回転角として決定することを特徴とする。
第3発明に係る回転角検出装置は、前記第1,第2出力手段は、レゾルバであることを特徴とする。
第4発明に係る回転角検出装置は、前記減速手段は、前記回転軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなし、内面に歯を有する固定リングギヤと、該固定リングギヤ及び前記サンギヤに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機であり、前記回転体は、前記遊星ギヤのキャリアであることを特徴とする。
第1発明によれば、回転軸の回転を減速手段により回転体に減速伝達し、第1出力手段により回転軸の回転に応じて周期的に変化する信号を出力し、第2出力手段により回転体の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してあるから、減速比を適宜選定することにより、第1,第2出力手段の出力信号に基づいて、回転軸の回転角を複数回転に亘って検出することができる。
第2発明によれば、第1,第2出力手段の出力値を第1,第2参照テーブルに夫々適用して、回転軸の複数回転に亘る回転角の範囲内における複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度が一致する角度を前記回転軸の回転角として決定しているから、減速比を適宜選定することにより、回転軸の回転角を複数回転に亘って検出することができる。
第3発明によれば、第1,第2出力手段にレゾルバを用いているから、これらの出力信号に基づいて回転軸の回転角を高精度に検出することができる。
第4発明によれば、回転体に回転軸の回転を減速伝達するための減速手段として、回転軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなす固定リングギヤと、これらに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機を採用しているから、安定した減速が可能となり、回転軸の回転角を複数回転に亘って安定して高精度に検出することができる。また装置構成がコンパクトになる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る回転角検出装置を舵角検出のために備える電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。
図示の電動パワーステアリング装置はラックピニオン式の舵取機構を備える。ラックピニオン式の舵取機構は、図示しない車体の左右方向に延設されたラックハウジング10の内部に軸長方向への移動自在に支持されたラック軸1と、ラックハウジング10の中途に交叉するピニオンハウジング20の内部に回転自在に支持されたピニオン軸2とを備える公知の構成を有している。
ラックハウジング10の両側から外部に突出するラック軸1の両端は、各別のタイロッド11,11を介して操舵輪としての左右の前輪12,12に連結され、またピニオンハウジング20の一側から外部に突出するピニオン軸2の上端は、ステアリング軸3を介して操舵部材としてのステアリングホイール30に連結されている。またピニオンハウジング20の内部に延びるピニオン軸2の中途には、図示しないピニオンが形成されており、該ピニオンは、ラックハウジング10との交叉部において、ラック軸1の外面に適長に亘って形成されたラック歯に噛合させてある。
ステアリング軸3は、筒形をなすコラムハウジング31の内部に回転自在に支持され、該コラムハウジング31を介して、図示しない車室の内部に前方を下とした傾斜姿勢を保って取付けてあり、コラムハウジング31の下方へのステアリング軸3の突出端にピニオン軸2が連結され、同じく上方への突出端にステアリングホイール30が固設されている。
以上の構成により、操舵のためにステアリングホイール30が回転操作された場合、この回転がステアリング軸3を介してピニオン軸2に伝達され、該ピニオン軸2の回転が、ピニオンとラック歯との噛合部においてラック軸1の軸長方向の移動に変換されることとなり、このようなラック軸1の移動により、左右の前輪12,12が各別のタイロッド11,11を介して押し引きされて舵取りがなされる。
ステアリング軸3を支持するコラムハウジング31の中途には、ステアリングホイール30の回転操作によりステアリング軸3に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ4が設けてあり、該トルクセンサ4よりも下位置に操舵補助用のモータ5が取付けてある。トルクセンサ4は、レゾルバ40及びレゾルバ45から構成されている。
図2は、コラムハウジング31の中途部近傍の構成を示す縦断面図である。コラムハウジング31に支持されるステアリング軸3は、入力軸3aと、出力軸3bと、入力軸3a及び出力軸3bを同軸的に連結するトーションバー32とからなり、入力軸3a及び出力軸3b夫々には、軸倍角(極数の1/2)が異なるレゾルバ40及びレゾルバ45が夫々取付けてある。
レゾルバ40は、入力軸3aの回転に伴って回転する回転子41と、回転子41と軸長方向に整合するようにコラムハウジング31に固定された固定子42とを備えている。レゾルバ40の回転子41は、入力軸3aの中途部に外嵌固定されている。
同様に、レゾルバ45は、出力軸3bの回転に伴って回転する回転子46と、回転子46と軸長方向に整合するようにコラムハウジング31に固定された固定子47とを備えている。レゾルバ45の回転子46は、出力軸3bの中途部に外嵌固定されている。
レゾルバ40,45は、励磁巻線と出力巻線とを有し、回転子41,46の回転に応じて、固定子42,47に設けられた出力巻線により回転子41,46の回転角の正弦に比例した信号及び余弦に比例した信号を出力するそれ自体公知の構成を有している。
レゾルバ40,45により出力される信号は、入力軸3a及び出力軸3bの1回転内に軸倍角と同数の波が夫々周期的に現れる信号となる。ステアリング軸3に加わる操舵トルクは、レゾルバ40,45の出力信号を用いて後述の如く求められる。
操舵補助用のモータ5は、コラムハウジング31の外側に該モータ5の軸心をコラムハウジング31の軸方向に略直交させて取付けてあり、例えば、コラムハウジング31の内部に延びるモータ5の出力端に固着されたウォームをステアリング軸3に外嵌固定されたウォームホイールに噛合させ、モータ5の回転を、ウォーム及びウォームホイールにより減速してステアリング軸3に伝えるように伝動構成されている。
このような操舵補助用のモータ5を備える電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール30に加えられる操舵トルクをレゾルバ40,45の出力信号により求め、求めた操舵トルクに基づいて駆動制御される操舵補助用のモータ5の回転力を、ステアリング軸3を介してピニオン軸2に伝え、前述の如く行われる舵取りを補助する構成となっている。
図3は、図2のIII−III線による横断面図であり、減速手段である遊星歯車減速機7の概略構成を示している。図3に示すように、遊星歯車減速機7は、サンギヤ70と、固定リングギヤ71と、両ギヤ70,71に夫々噛合する複数、例えば3つ又は4つ(図においては4つ)の遊星ギヤ72,72…とを備えている。
サンギヤ70は、出力軸3bに嵌着されており、出力軸3bと一体的に回転する。固定リングギヤ71は、内周面に歯が形成された内歯歯車であり、サンギヤ70と同軸をなして、コラムハウジング31に固設されている。サンギヤ70と固定リングギヤ71とは、出力軸3bの軸長方向に整合するように配してある。遊星ギヤ72,72…は、円板形をなすキャリア73の周方向に3等配又は4等配(図においては4等配)されて、各別の軸回りに回転自在に取付けられている。
キャリア73は、該キャリア73の内周縁に連続し、軸長方向に同軸をなして延びる円筒部73aを備えている。円筒部73aには、レゾルバ6の回転子60が外嵌固定してある。
レゾルバ6は、回転子60と、この回転子60と軸長方向に整合するようにコラムハウジング31に固定された固定子61とを備えている。レゾルバ6は、励磁巻線と出力巻線とを有し、回転子60の回転に応じて、固定子61に設けられた出力巻線により回転子60の回転角の正弦に比例した信号及び余弦に比例した信号を出力するそれ自体公知の構成を有している。
以上の構成により、出力軸3bが回転すると、遊星ギヤ72,72…は、夫々の軸回りに自転しつつ、固定リングギヤ71が固定されていることにより、サンギヤ70の周りを公転する。この結果、キャリア73は、遊星ギヤ72,72…の公転と同じ角速度にて出力軸3b周りを回転する。サンギヤ70の歯数をS1 とし、固定リングギヤ71の歯数をS2 としたとき、キャリア73は回転子60と共に、サンギヤ70が1回転する間に、S1 /(S1 +S2 )回転する。
本発明に係る回転角検出装置は、前述したようなレゾルバ45(第1出力手段)及びレゾルバ6(第2出力手段)により構成されている。なお、この実施の形態においては、レゾルバ45をトルクセンサ4と回転角検出装置とが共有するように構成しているが、これに限定されない。また第1出力手段は、ステアリング軸3の回転に直接的に対応して周期的な信号を出力する手段であればよく、レゾルバに限定されない。
レゾルバ40,45,6により出力される信号は、図1に示すように算出部8へ与えられている。算出部8は、レゾルバ40,45,6により出力される信号を、検出精度を均一化するために鋸歯形の信号波形に変換する変換回路を有している。算出部8は、これらの変換された出力信号に基づいてステアリング軸3に加わる操舵トルクを算出し、またステアリング軸3の回転角を複数回転に亘って算出する動作をなす。
図4は、ステアリング軸3の回転角とレゾルバ40,45の出力値との関係を示す図である。図4(a)の横軸は入力軸3aの回転角を、縦軸はレゾルバ40の出力値を夫々示しており、図4(b)の横軸は出力軸3bの回転角を、縦軸はレゾルバ45の出力値を夫々示している。算出部8による操舵トルクの算出は、これらの出力値を用いて行われる。
レゾルバ40により出力される信号は、図4(a)に示すように、回転子41が固定された入力軸3aの1回転内に、レゾルバ40に設定された軸倍角と同数(図においては6つ)の波が周期的に現れる信号となる。レゾルバ45により出力される信号は、図4(b)に示すように、回転子46が固定された出力軸3bの1回転内に、レゾルバ45に設定された軸倍角と同数(図においては5つ)の波が周期的に現れる信号となる。
算出部8は、図4(a)に示すような入力軸3aの回転角とレゾルバ40の出力値との関係を示す入力軸角度マップと、図4(b)に示すような出力軸3bの回転角とレゾルバ45の出力値との関係を示す出力軸角度マップとを有している。算出部8は、レゾルバ40,45により出力される出力値を所定のサンプリング周期にて取込み、取込んだ出力値を入力軸角度マップ及び出力軸角度マップに夫々適用して入力軸3aの回転角と出力軸3bの回転角を求め、入力軸3aの回転角と出力軸3bの回転角との差を算出する。図4(a),(b)において求められる入力軸3a及び出力軸3bの回転角は複数組存在し、入力,出力軸3a,3b間の回転角差も複数存在する。算出部8は、トーションバー32の所定の捩れ角度(例えば、±6°)の範囲内にある入力,出力軸3a,3b間の回転角差を用いて操舵トルクを算出する。
図5は、ステアリング軸3の出力軸3bの回転角とレゾルバ45の出力値Va より求めたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 及びレゾルバ6の出力値Vb との関係を示す図である。図5(a)の横軸は出力軸3bの回転角を、縦軸はステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 を夫々示しており、図5(b)の横軸は出力軸3bの回転角を、縦軸はレゾルバ6の出力値Vb を夫々示している。算出部8によるステアリング軸3の回転角の算出は、これらの回転角V1 及び出力値Vb を用いて行われる。
レゾルバ45の出力信号より求められるステアリングホイール30の回転角信号は、図5(a)に示すように、回転子46が固定された出力軸3bの1回転(360°)内に1つの波が周期的に現れる信号となる。レゾルバ6により出力される信号は、遊星歯車減速機7により出力軸3bの回転を減速伝達されたキャリア73の回転に応じて生じる周期的な信号である。例えば、サンギヤ70の外径を35mmに、固定リングギヤ71の内径を65mmに設定した場合、遊星歯車減速機7の減速比は2.857になる。この結果、図5(b)に示すように、回転子60が固定されたキャリア73の1回転(1028.57°)内に、レゾルバ6に設定された軸倍角と同数(図においては5つ)の波が周期的に現れる信号となり、出力軸3bの1回転内に、軸倍角の数を遊星歯車減速機7の減速比により除算した数と同数(1.75)の波が現れる信号となる。
なお、レゾルバ45の出力信号より求められるステアリングホイール30の回転角信号の周期とレゾルバ6の出力信号の周期との最小公倍数が、ステアリング軸3の複数回転に亘る全検出範囲(本実施の形態においては1440°)以上になるように、レゾルバ45,6の軸倍角及び遊星歯車減速機7の減速比が設定されている。従って、レゾルバ45及びレゾルバ6の出力値Va ,Vb の組合せ、即ち回転角V1 及びレゾルバ6の出力値Vb により夫々求められる第1,第2候補角度のうち一致する回転角は、ステアリング軸3の複数回転に亘る全検出範囲において複数は存在しない。
また、レゾルバ45,6は、ステアリング軸3の中立位置において、夫々Z点が検出されるように位置決めして取付けられている。なお、回転角V1 及びレゾルバ6の出力値Vb により夫々求めた第1,第2候補角度が一致するか否かは、第1候補角度と第2候補角度との角度差が、レゾルバ45,6の検出誤差を考慮して決められた適宜の値以内であるか否かにより判断する。また、レゾルバ45,6の検出誤差を小さくするために、レゾルバ45,6の出力信号の周期は、可能な限り短い方が望ましい。
図4(b)より求められたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 としてV1oが与えられた場合、図5(a)に示すように、ステアリング軸3の出力軸3bの回転角は、全舵角範囲中にθ1 ,θ2 ,…,θ4 (第1候補角度)の4通りある。このときレゾルバ6の出力値としてVboが与えられると、図5(b)に示すように、第1候補角度と一致する角度は、θ2 の一つであり、ステアリング軸3の回転角は、全舵角範囲中の一点であるθ2 であると特定できる。即ち、図5(a),(b)に示すように現れる回転角信号及びレゾルバ6の出力信号を組み合わせることにより、全舵角範囲におけるステアリング軸3の回転角を算出することができる。
なお、図4及び図5の横軸の回転角は、4回転目まで示しているが、これに限定されるものではない。また、図4及び図5では、鋸歯形の信号波形を示しているが、この信号波形は、センサの原信号波形を変換することで得られる波形であり、鋸歯形に限定されるわけではない。センサの原信号波形は、センサの種類により異なり、例えば、正弦波又は単調な勾配の波形となる。
算出部8は、図5(a)に示すような出力軸3bの複数回転に亘る回転角とレゾルバ45の出力値Va より求めたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 との対応関係を示す第1出力軸角度マップ(第1参照テーブル)と、図5(b)に示すような出力軸3bの複数回転に亘る回転角とレゾルバ6の出力値Vb との対応関係を示す第2出力軸角度マップ(第2参照テーブル)とを有している。第1,第2出力軸角度マップには、出力軸3bの回転角に夫々対応する回転角V1 及びレゾルバ6の出力値Vb が、ステアリング軸3の全舵角範囲(本実施の形態においては4回転)に亘って記憶されている。
図6は、全舵角範囲に亘るステアリング軸3の回転角を算出する算出部8の処理手順を示すフローチャートである。算出部8は、レゾルバ45,6の出力値Va ,Vb を所定のサンプリング周期にて夫々取込む(ステップS1,2)。
算出部8は、レゾルバ45の出力値Va よりステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 を求め、求めたV1 を第1出力軸角度マップに適用して第1候補角度θa (M)を求める(ステップS3)。第1候補角度θa (M)はp個のデータからなる(M=1,2,…,p)。次に、レゾルバ6の出力値Vb を第2出力軸角度マップに適用して第2候補角度θb (N)を求める(ステップS4)。第2候補角度θb (N)は、q個のデータからなる(N=1,2,…,q)。なお、p,qは整数値であり、前述した実施の形態の場合、p=4,q=7である。
次に、算出部8は、N及びMを夫々初期化し(N=1,M=1:ステップS5,6)、第1候補角度θa (M)と第2候補角度θb (N)との差Δθを算出する(ステップS7)。
算出部8は、Δθが所定値C以下か否かを判定し(ステップS8)、Δθが所定値C以下である場合(ステップS8:YES)、このときの第1候補角度θa (M)を出力軸3bの回転角、即ちステアリング軸3の回転角として決定する(ステップS9)。一方、Δθが所定値C以下でない場合(ステップS8:NO)、Mがpと等しいか否かを判定する(ステップS10)。なお、ステップS8の判定に用いる所定値Cは、レゾルバ45,6の検出誤差を考慮して決められた適宜の値である。
Mがpより小さい場合(ステップS10:NO)、Mに1を加算して(ステップS11)、ステップS7に戻って一連の動作を繰り返す。一方、Mがpに等しい場合(ステップS10:YES)、Nがqと等しいか否かを判定する(ステップS12)。Nがqより小さい場合(ステップS12:NO)、Nに1を加算して(ステップS13)、ステップS6に戻って一連の動作を繰り返す。Nがqと等しい場合(ステップS12:YES)、算出部8は、異常を報せる信号を出力して(ステップS14)、出力軸3bの回転角を決定せずに終了する。
以上のように、算出部8は、複数の第1候補角度θa (M)と複数の第2候補角度θb (N)とを相互に比較して、両者が一致する角度を出力軸3bの回転角、即ちステアリング軸3の回転角として決定する。
また、本実施の形態においては、出力軸3bの回転角とレゾルバ45の出力値Va より求めたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 との対応関係を示す第1出力軸角度マップを用いて、出力軸3bの第1候補角度θa (M)を求めているが、これに限定されず、出力軸3bの回転角をレゾルバ45の出力値Va より求めたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 を変数とする関数により表し、この関数により出力軸3bの第1候補角度θa (M)を求めてもよい。出力軸3bの第2候補角度θb (N)についても同様に、マップではなく関数により求めるよう構成してもよい。
このように本発明に係る回転角検出装置においては、ステアリング軸3の回転を遊星歯車減速機7によりキャリア73に減速伝達し、レゾルバ45によりステアリング軸3の回転に応じて周期的に変化する信号を出力し、レゾルバ6によりキャリア73の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してある。レゾルバ45の出力値Va より求めたステアリングホイール30の1回転内の回転角V1 及びレゾルバ6の出力値Vb を第1,第2出力軸角度マップに夫々適用して、出力軸3bの複数回転に亘る回転角の範囲内における複数の第1,第2候補角度θa (M),θb (N)を求め、求めた第1,第2候補角度θa (M),θb (N)が一致する角度を出力軸3bの回転角として決定しているから、遊星歯車減速機7の減速比を適宜選定することにより、ステアリング軸3の回転角を複数回転に亘って算出することができ、全舵角範囲に亘る舵角を求めることができる。
更に、第1,第2出力手段としてレゾルバ45,6を用いているから、高精度の検出が可能である。また、レゾルバ45,6として、径方向に軸倍角に基づいて決定された突極形状を有する回転子と、励磁巻線及び出力巻線を有する固定子とを備えるVR(Variable Reactance)レゾルバを用いることにより、低コスト化を図ることができる共に、軸方向長さを短縮することができる。
また、キャリア73にステアリング軸3の回転を減速伝達するための減速手段として、遊星歯車減速機7を採用しているから、安定した減速が可能となり、ステアリング軸3の回転角を複数回転に亘って安定して高精度に検出することができ、また装置構成がコンパクトになる。
更に、前述した実施の形態においては、出力軸3bの回転角を求めているが、これに限定されず、入力軸3aの回転角を求めてもよい。この場合、遊星歯車減速機7及びレゾルバ6を入力軸3aに取付け、レゾルバ40とレゾルバ6の出力信号を用いて入力軸3aの回転角を求める構成となる。
なお、以上の実施の形態においては、ステアリング軸3の回転角を検出する用途への適用例を示しているが、本発明に係る回転角検出装置は、回転軸の回転角を複数回転に亘って検出することが要求される用途全般に適用可能であり、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
本発明に係る回転角検出装置を舵角検出のために備える電動パワーステアリング装置の構成を示す模式図である。 コラムハウジングの中途部近傍の構成を示す縦断面図である。 図2のIII−III線による横断面図である。 ステアリング軸の回転角とレゾルバの出力値との関係を示す図である。 ステアリング軸の出力軸の回転角とステアリングホイールの1回転内の回転角及びレゾルバの出力値との関係を示す図である。 ステアリング軸の回転角を算出する算出部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
3 ステアリング軸(回転軸)、3a 入力軸、3b 出力軸、4 トルクセンサ、40 レゾルバ、45 レゾルバ(第1出力手段)、6 レゾルバ(第2出力手段)、7 遊星歯車減速機(減速手段)、70 サンギヤ、71 固定リングギヤ、72 遊星ギヤ、73 キャリア(回転体)、8 算出部(算出手段)

Claims (4)

  1. 回転軸の回転角を複数回転に亘って検出する回転角検出装置において、前記回転軸と同軸的に回転する回転体と、前記回転軸の回転を前記回転体に減速伝達する減速手段と、前記回転軸及び回転体夫々の回転に応じて周期的な信号を各出力する第1,第2出力手段と、該第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記回転軸の回転角を複数回転に亘って算出する算出手段とを備えることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記回転軸の複数回転に亘る回転角と前記第1,第2出力手段の出力値との対応関係を夫々示す第1,第2参照テーブルを備え、前記算出手段は、前記第1,第2出力手段の出力値を前記第1,第2参照テーブルに夫々適用して複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度が一致する角度を前記回転軸の回転角として決定する請求項1記載の回転角検出装置。
  3. 前記第1,第2出力手段は、レゾルバである請求項1又は請求項2記載の回転角検出装置。
  4. 前記減速手段は、前記回転軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなし、内面に歯を有する固定リングギヤと、該固定リングギヤ及び前記サンギヤに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機であり、前記回転体は、前記遊星ギヤのキャリアである請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の回転角検出装置。
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